JPH11351466A - ロックリング - Google Patents

ロックリング

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JPH11351466A
JPH11351466A JP10157683A JP15768398A JPH11351466A JP H11351466 A JPH11351466 A JP H11351466A JP 10157683 A JP10157683 A JP 10157683A JP 15768398 A JP15768398 A JP 15768398A JP H11351466 A JPH11351466 A JP H11351466A
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ring
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Nobuhiko Hayashi
延彦 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】継手内に挿入された樹脂製のパイプへの規制片
の所要量の食い込みを確保して継手からパイプが抜け出
るのを防止することができるとともに、食い込み量を規
制してパイプの損傷を防止することができるロックリン
グを提供する。 【解決手段】ロックリング34は環状に形成されたベー
スリング35と、そのベースリング35から内方へ同一
長さで突出する複数の規制片36とより構成されてい
る。各規制片36は、その先端部が円弧状に形成されて
いる。切欠き部39は一対の隣接する規制片36間の中
央に、規制片36側からベースリング35側にかけて所
定深さを有するように円弧状に切欠き形成されている。
スリット40は前記切欠き部39の底部中央からベース
リング35にかけて、規制片36がパイプ11に食い込
む深さに対応するように形成されている。このとき、隣
接する一対の規制片36の基端部はスリット40を介し
て連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水道配管、温水
配管、床暖房、ロードヒィーティング等に使用される樹
脂製のパイプの端部を継手内から抜け出るのを防止する
ロックリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロックリングは特許第26851
05号公報に開示されるパイプ継手に配設されるものが
知られている。パイプ継手は、筒状をなしパイプの差込
を許容するソケットと、その内部に設けられた内径拡大
部に配設されるロックリング、バックアップリング及び
シールリングと、ソケットの外周に螺合され、各リング
のパイプ継手からの抜け出しを防止するキャップとによ
り構成されている。
【0003】ロックリングは、環状をなすベースリング
と、そのベースリングからその周方向に所定間隔をおい
て突出する複数の規制片とより構成されている。また、
各規制片の先端部には所定長さの爪が内方へ突出形成さ
れ、規制片の両側には規制片の幅方向へ突出する突部が
形成されている。
【0004】そして、パイプを継手内に挿入したとき、
ロックリングの規制片の爪が所要量だけパイプに食い込
み、パイプのパイプ継手からの抜けを防止するととも
に、突部により爪のそれ以上の食い込みを阻止して規制
片がパイプ壁を貫通するのを防止するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、パイプの引
き抜き方向への外力が作用した場合、規制片に形成され
た突部のみでは、爪の所要量以上のパイプへの食い込み
を防止することができなかった。また、引き抜き方向へ
の外力が大きくなるにつれて規制片の食い込み量が徐々
に増加した場合、パイプ壁に裂き傷が形成されるという
ことがあった。そのため、裂き傷がつながってパイプが
切断されたり、規制片がパイプ壁を貫通したりして、そ
の部分から輸送流体が漏出してしまうという問題があっ
た。
【0006】また、規制片と規制片の間に形成される凹
部はベースリングにまで達しているとともに、規制片の
爪及び突部の角部は尖っている。そのため、パイプの引
き抜き方向への外力が作用した場合、規制片がパイプへ
所要量以上食い込んでしまうばかりでなく、爪及び突部
の角部により食い込みが促進されてしまうという問題も
あった。
【0007】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、継手内に挿入された樹脂製のパイプへの規制
片の所要量の食い込みを確保して継手からパイプが抜け
出るのを防止することができるとともに、食い込み量を
規制してパイプの切断を防止することができるロックリ
ングを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のロックリングは、筒状をなす継
手本体内に設けられた環状の受け面に係合されるととも
に、筒状の押圧体の雄ねじ部を継手本体内に形成した雌
ねじ部に螺合して構成される継手内に押圧体により位置
決め固定され、樹脂製のパイプを押圧体内を介して継手
本体内に設けられた当接面に当接するまで挿入したと
き、パイプの端部の継手からの抜けを防止するロックリ
ングにおいて、前記受け面に係合されるベースリング
と、そのベースリングから内方へほぼ同一長さで突出す
る複数の規制片を備え、各規制片の先端部を円弧状に形
成したものである。
【0009】請求項2に記載のロックリングは、請求項
1に記載の発明において、前記規制片間に、規制片の先
端部がパイプに食い込む深さに対応するように切欠き部
を形成したものである。
【0010】請求項3に記載のロックリングは、請求項
2に記載の発明において、前記切欠き部からベースリン
グにかけて、パイプが挿入されたとき、規制片の変形を
許容するためのスリットを形成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て詳細に説明する。 (第1実施形態)図1及び図2に示すように、パイプ1
1は、架橋ポリエチレン又はポリブテンにより円筒状に
形成され、水道の配管等に使用される。継手本体12
は、真鍮又は青銅により筒状に形成され、その一端外周
には第1雄ねじ部13が形成され、水道配管等の管体1
0に螺合可能になっている。ナット部14は継手本体1
2の他端外周に形成されている。そして、継手本体12
と水道配管等の管体10の螺合及びその解除を行うと
き、ナット部14にスパナ等を係合することにより、継
手本体12を容易に回動させることができるようになっ
ている。
【0012】第1雌ねじ部15は、継手本体12の他端
側内周に形成されている。当接面16は、継手本体12
内奥部に継手本体12の軸線と直交するように円環状に
設けられている。傾斜面17は前記当接面16に連なる
内周面の外端縁より、その内径が第1雌ねじ部15に向
うに従い大きくなるように、継手本体12内に環状に形
成されている。受け面18は、その傾斜面17の外周縁
に、継手本体12の軸線と直交するように、継手本体1
2内に円環状に形成されている。
【0013】押圧体19は、真鍮又は青銅により形成さ
れた円筒部20と前記継手本体12のナット部14の外
形より小さく形成された把持部21とより構成されてい
る。第2雄ねじ部22は、前記円筒部20の外周面に形
成され、前記継手本体12の第1雌ねじ部15に螺合可
能になっている。一対の係止部23は、前記把持部21
の端部外周の対向する位置に切り欠き形成されている。
そして、押圧体19を継手本体12に螺合及びその解除
を行うとき、係止部23にスパナ等を係合することによ
り、押圧体19を容易に回動させることができるように
なっている。
【0014】外周溝部24は、押圧体19の外周面中央
に形成され、そこにはシール部材として、ゴムにより円
環状に形成された第1シールリング25が嵌着されてい
る。そして、押圧体19を継手本体12に螺合したと
き、第1シールリング25が、押圧体19と継手本体1
2との隙間をシールするようになっている。第1内周溝
部26は、押圧体19の内周中央よりやや把持部21側
に形成され、そこにはシール部材としての断面円形状の
第2シールリング27が嵌着されている。第2内周溝部
28は、前記第1内周溝部26より円筒部20側に形成
され、そこにはシール部材としての第3シールリング2
9が嵌着されている。
【0015】この第3シールリング29は、断面横U字
状に形成された円環状のゴムパッキンで、押圧体19を
継手本体12に螺合したとき、その開口部29aが継手
本体12を向くように嵌着されている。そのため、万
一、液体が漏れてきたとしても、第3シールリング29
の開口部29aからその収容溝29b内に、液体が収容
されてシール力を増し、継手本体12と押圧体19の外
に液体が漏れ出るのを防止できるようになっている。ま
た、パイプ11を把持部21側から挿入したとき、第3
シールリング29によりパイプ11を継手本体12方向
へ容易に挿入させることができるようになっている。
【0016】その結果、押圧体19内を介して継手本体
12内にパイプ11を挿入したとき、第2シールリング
27及び第3シールリング29により、パイプ11と押
圧体19との隙間をシールするようになっている。
【0017】図3に示すように、コアリング30は、真
鍮又は青銅により形成された筒部31と、その一端に形
成された鍔部32とより構成されている。環状部42は
鍔部32の内端面32aから外端面32bにかけて環状
に形成されている。面取り部43は環状部42の外端縁
より、外方へ向かうに従い縮径するように形成されてい
る。このとき、環状部42の外端縁からコアリング30
の軸線方向へ延びる直線Lを仮想したとき、直線Lと面
取り部43の外周とがなす角度θは30度に設定されて
いる。また、コアリング30の軸線方向における環状部
42の長さと、面取り部43の長さの比は1:2に設定
されている。
【0018】図5に示すように、筒部31はパイプ11
の内側に嵌入されるようになっている。そのとき、鍔部
32の内端面32aがパイプ11の端面11aに係合す
る。さらに、その状態でパイプ11を継手本体12内に
挿入したとき、面取り部43により、鍔部32が第2シ
ールリング27及び第3シールリング29に引っかかる
ことなく、円滑に挿入することができるようになってい
る。また、鍔部32の外端面32bは継手本体12内の
当接面16に当接するようになっている。このとき、外
端面32bは平面状に形成されているため、当接面16
に密接してシール機能を発揮できるようになっている。
【0019】筒部31は、パイプ11内に嵌入され、パ
イプ11が熱膨張等により内側へ変形するのを防止する
ようになっている。また、図1に示すように、コアリン
グ30が嵌入されたパイプ11の端部を押圧体19内を
介して継手本体12内に挿入し、鍔部32の外端面32
bを継手本体12内の当接面16に当接させたとき、筒
部31は押圧体19の端面より所定長さ突出するように
なっている。そのため、その突出長さを目視することに
より、鍔部32の外端面32bが継手本体12内の当接
面16に当接しているか否かを確認することができるよ
うになっている。斜状部33は、筒部31の他端に形成
され、その外径が他端側に向かうに従い縮径するように
形成されている。そして、筒部31をパイプ11内に挿
入しやすくしている。
【0020】図4(a)、(b)に示すように、ロック
リング34は、所定の強度を保持するために、厚さが
0.2〜0.6mmの範囲内に設定されるのが好まし
く、0.3〜0.5mmの範囲内に設定されるのがさら
に好ましい。また、ロックリング34はステンレス鋼に
より形成され、環状に形成されたベースリング35と、
そのベースリング35から内方へ同一長さで突出する複
数の規制片36とより構成されている。各規制片36
は、その先端部が円弧状に形成されるとともに、ベース
リング35の内周縁からベースリング35に対して45
度で延びるように折り曲げ形成されている。そして、規
制片36の基端部側から先端部側へパイプ11を挿入し
やすくし、挿入されたパイプ11が抜けるのを規制する
ようになっている。
【0021】切欠き部39は一対の隣接する規制片36
間の中央に、規制片36側からベースリング35側にか
けて、規制片36がパイプ11に食い込む深さに対応す
るように円弧状に切欠き形成されている。切欠き部39
の深さは、規制片36の先端から切欠き部39の底部ま
でが、パイプ11に食い込んだとき、パイプ11の抜け
を防止することができるように設定されている。
【0022】スリット40は前記切欠き部39の底部中
央からベースリング35にかけて所定深さ、つまりパイ
プ11がロックリング34に挿入されたとき、規制片3
6の変形を許容する深さだけ形成されている。このと
き、隣接する一対の規制片36の基端部はスリット40
を介して連結されている。そのため、切欠き部39は一
対の隣接する規制片36の両側に形成された凹部41よ
り浅くなっている。
【0023】図1に示すように、ベースリング35は継
手本体12の受け面18上に係合され、規制片36は傾
斜面17との間に隙間を有するように位置している。そ
して、押圧体19を継手本体12に螺合したとき、押圧
体19の円筒部20の先端部が、ベースリング35を位
置決め固定するようになっている。そのため、ロックリ
ング34が軸方向及び周方向へ移動するのを防止するこ
とができるようになっている。
【0024】また、パイプ11の端部をロックリング3
4に挿入したとき、規制片36はわずかに外方へ拡が
り、その先端部から切欠き部39までの所要量だけパイ
プ11の外周に食い込む。このとき、一対の隣接する規
制片36間にはスリット40が形成されているため、規
制片36の外方への拡がりを容易にしている。その結
果、パイプ11が継手本体12に抜け止め規制されるよ
うになっている。
【0025】このとき、規制片36の先端部は円弧状に
形成されているため、規制片36のパイプ11への食い
込み面積を小さくすることができるとともに、剪断力を
防止することができる。また、隣接する一対の規制片3
6間には凹部41より浅く形成された切欠き部39が形
成されている。そのため、規制片36の根元までパイプ
11に食い込むのを防止するとともに、食い込みにより
形成された裂き傷がつながるのを防止することができる
ようになっている。
【0026】そして、上記継手本体12、ロックリング
34、コアリング30、押圧体19等により継手37が
構成されている。次に、継手37にパイプ11を接続す
る方法について説明する。
【0027】まず、継手本体12の第1雄ねじ部13を
水道配管等の管体10に螺合させ、スパナ等によりナッ
ト部14を螺進させ、継手本体12を管体10に締め付
け固定する。次に、継手本体12内にロックリング34
を嵌入し、そのベースリング35を継手本体12内の受
け面18上に係合するとともに、規制片36を傾斜面1
7との間に隙間を有するようにする。そして、押圧体1
9の第2雄ねじ部22を、継手本体12の第1雌ねじ部
15に螺合させ、スパナ等を係止部23に係止して押圧
体19を継手本体12に螺合する。このとき、ロックリ
ング34が押圧体19の円筒部20の先端部により軸方
向及び周方向に移動不能に位置決め固定されるととも
に、第1シールリング25により、継手本体12と押圧
体19との隙間がシールされる。
【0028】続いて、図5に示すように、コアリング3
0を、その斜状部33から筒部31をパイプ11に嵌入
し、鍔部32の内端面32aがパイプ11の端面11a
に係合するまで押し込む。このとき、面取り部43によ
り、鍔部32が第2シールリング27及び第3シールリ
ング29に引っかかることなく、円滑に挿入することが
できる。
【0029】そして、図6に示すように、コアリング3
0が嵌入された側のパイプ11の端部を押圧体19内を
介して継手本体12内に挿入する。このとき、継手本体
12の他端から突出しているコアリング30の筒部31
の突出長さを目視し、その長さが所定長さになるまでパ
イプ11を押し込み、鍔部32の外端面32bを継手本
体12内の当接面16に当接させる。その結果、図1に
示すように、第2シールリング27及び第3シールリン
グ29により、パイプ11と押圧体19との隙間がシー
ルされるとともに、パイプ11の端部は継手37に対し
て気密に接続される。また、ロックリング34によりパ
イプ11が継手37内に抜け止め規制される。
【0030】以上のように、第1実施形態によれば、次
のような効果が発揮される。 ・第1実施形態のロックリング34によれば、各規制片
36の先端部は円弧状に形成されている。そのため、パ
イプ11の端部を押圧体19内を介して継手本体12内
に挿入し、各規制片36をパイプ11に食い込ませたと
き、規制片36のパイプ11への食い込み面積を小さく
することができるとともに、剪断力を防止することがで
きる。したがって、食い込みにより裂き傷が形成される
のを防止して、パイプ11の切断を防止することができ
る。
【0031】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、規制片36の先端部がパイプ11に食い込む深さに
対応するように、切欠き部39の深さが設定されてい
る。そのため、規制片36をパイプ11に所要量だけ食
い込ませることができるとともに、継手37からパイプ
11が抜け出るのを確実に防止することができる。
【0032】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、隣接する一対の規制片36間には凹部41より浅く
形成された切欠き部39が形成されている。そのため、
規制片36が、その根元までパイプ11に食い込むのを
防止することができ、パイプ11の切断を未然に防止す
ることができる。
【0033】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、隣接する一対の規制片36間にはスリット40が形
成されている。そのため、パイプ11の端部をロックリ
ング34に挿入したとき、規制片36の外方への拡がり
を許容して、パイプ11の挿入を容易に行うことができ
る。また、各規制片36の基端部の幅を確保してその強
度を保持することができる。
【0034】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、隣接する一対の規制片36の基端部はスリット40
を介して連結されている。そのため、パイプ11の引き
抜き方向への外力が作用した場合、規制片36がパイプ
11の引き抜き方向へ折れ曲がるのを防止することがで
きる。従って、継手本体12内の当接面16とコアリン
グ30の鍔部32の外端面32bとの密接な当接状態を
維持して良好なシール性を確保することができる。
【0035】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、そのベースリング35の内周縁からベースリング3
5に対して45度で延びるように、複数の規制片36が
折り曲げ形成されている。そのため、規制片36の基端
部側から先端部側へパイプ11を容易に挿入することが
できるとともに、挿入されたパイプ11が継手37から
抜けるのを規制することができる。
【0036】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、継手本体12内の受け面18上には、ロックリング
34のベースリング35が係合され、押圧体19の円筒
部20の先端部により位置決め固定される。そのため、
ロックリング34の軸方向及び周方向への移動を防止す
ることができ、ロックリング34に係合されたパイプ1
1を確実に抜け止め規制することができる。
【0037】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、ロックリング34を継手本体12内に嵌入したと
き、規制片36と継手本体12内の傾斜面17との間に
隙間が形成される。そのため、ロックリング34にパイ
プ11を挿入したとき、規制片36が外方へ拡がり、パ
イプ11を容易に挿入することができる。
【0038】・第1実施形態のロックリング34によれ
ば、面取り部43は環状部42の外端縁より、外方へ向
かうに従い縮径するように形成されている。そのため、
コアリング30を嵌入したパイプ11を押圧体19及び
継手本体12内に挿入するとき、面取り部43により鍔
部32が第2シールリング27及び第3シールリング2
9に引っかかることなく、円滑に挿入することができ
る。
【0039】(第2実施形態)第2実施形態では上記第
1実施形態と異なる点について主に説明する。図7に示
すように、第2実施形態のロックリング34において、
切欠き部39は隣接する全ての規制片36間の中央に、
規制片36側からベースリング35側にかけて、規制片
36がパイプ11に食い込む深さに対応するように円弧
状に切欠き形成されている。スリット40は前記切欠き
部39の底部中央からベースリング35にかけて所定深
さ、つまり、パイプ11がロックリング34に挿入され
たとき、規制片36の変形を許容する深さだけ形成され
ている。
【0040】従って、第2実施形態のロックリング34
によれば、切欠き部39は隣接する全ての規制片36間
の中央に、規制片36の食い込み量がパイプ11の抜け
を防止することができる所要量になるように形成されて
いる。そのため、規制片36がパイプ11に所要量以上
食い込むのを確実に制限して、パイプ11が切断するの
を確実に防止することができる。
【0041】また、スリット40は隣接する全ての規制
片36間に形成されている。そのため、パイプ11の端
部をロックリング34に挿入したとき、全ての規制片3
6の外方への拡がりを許容して、パイプ11の挿入を容
易に行うことができる。また、各規制片36の基端部の
幅を確保してその強度をより強固に保持することができ
る。
【0042】さらに、スリット40はロックリング34
の中心から放射状に延びる線に沿って形成されている。
従って、パイプ11をロックリング34に挿入すると
き、規制片36の外方への拡がりを許容して、パイプ1
1の挿入を容易に行うことができる。
【0043】尚、前記各実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。 ・3つ以上の規制片36の基端部両側をスリット40を
介して連結するとともに、隣接する規制片36間に切欠
き部39をそれぞれ形成すること。
【0044】このように構成した場合、規制片36のパ
イプ11への食い込み力を強固にすることができるとと
もに、パイプ11の引き抜き方向への外力が作用した場
合、規制片36がパイプ11の引き抜き方向へ折れ曲が
るのをより強固に防止することができる。
【0045】・ロックリング34のベースリング35の
内周縁から内方へ複数の規制片36を突出形成し、折曲
げ形成しないこと。このように構成した場合、パイプ1
1をロックリング34に挿入したとき、規制片36は軸
線方向へ折れ曲がり、弾性力により元に戻り、その先端
部をパイプ11の外周に食い込ませ、パイプ11を抜止
め規制することができる。
【0046】・図8に示すように、ベースリング35の
外周縁から各規制片36にかけて、各規制片36の中央
に位置するように凹所38を切り欠き形成すること。こ
のように構成した場合、パイプ11をロックリング34
に挿入したとき、規制片36が軸線方向へ拡がりやすく
なるため、パイプ11をロックリング34に容易に挿入
させることができるとともに、材料の節約を図ることが
できる。
【0047】・ロックリング34の材質をアルミニウ
ム、鉄等に変更すること。このように構成した場合も、
ロックリング34の機能を確実に発揮させることができ
る。
【0048】・スリット40を隣接する規制片36間の
中央に、規制片36側からベースリング35側にかけ
て、規制片36がパイプ11に食い込む深さに対応する
ようにV字状に切欠き形成すること。
【0049】このように構成した場合も、パイプ11の
端部をロックリング34に挿入したとき、規制片36の
外方への拡がりを補助して、パイプ11の挿入を容易に
行うことができる。また、規制片36の基端部の幅を確
保してその強度を保持することができる。
【0050】・図9に示すように、コアリング30の筒
部31の基端部側から斜状部33に向かうに従いわずか
に縮径する縮径面44を形成すること。このように構成
した場合、パイプ11の内径のばらつきに対応すること
ができ、パイプ11の内側にコアリング30を容易に嵌
入することができる。
【0051】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する。 ・隣接する規制片の基端部を、前記スリットを介して連
結した請求項3に記載のロックリング。
【0052】このように構成した場合、パイプの引き抜
き方向への外力が作用した場合、規制片がパイプの引き
抜き方向へ折れ曲がるのを防止することができる。従っ
て、継手本体内の当接面とコアリングの密接な当接状態
を維持して良好なシール性を確保することができる。
【0053】・筒状をなす継手本体内に環状の受け面を
設け、環状をなし内方へ突出する複数の規制片を備えた
ロックリングを前記受け面に係合し、そのロックリング
を位置決め固定する筒状の押圧体の雄ねじ部を継手本体
内に形成した雌ねじ部に螺合するとともに、樹脂製のパ
イプを押圧体内を介して継手本体内に設けられた当接面
に当接するまで挿入してパイプの端部を前記ロックリン
グの規制片に係合させて抜け止めするように構成し、前
記ロックリングの各規制片の先端部を円弧状に形成した
継手。
【0054】このように構成した場合、ロックリングの
規制片によりパイプの端部を継手内に強固に接続して、
パイプが継手から抜け出るのを確実に防止することがで
きるとともに、食い込み量を規制してパイプの損傷を防
止することができる。
【0055】・前記規制片の先端部と切欠き部の内底部
の形状をほぼ同一の円弧状に形成した請求項2又は請求
項3に記載のロックリング。このように構成した場合、
規制片の先端部のパイプへの食い込みと規制片の基端部
の強度のバランスを保つことができ、ロックリングから
パイプが抜け出るのを確実に防止することができる。
【0056】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明のロックリングによれば、継手内に挿入された樹脂製
のパイプへの規制片の所要量の食い込みを確保して継手
からパイプが抜け出るのを防止することができるととも
に、食い込み量を規制してパイプの損傷を防止すること
ができる。
【0057】請求項2に記載の発明のロックリングによ
れば、請求項1に記載の発明の効果に加え、規制片をパ
イプに所要量だけ食い込ませることができるとともに、
パイプの継手からの抜けを確実に防止することができ
る。
【0058】請求項3に記載の発明のロックリングによ
れば、請求項2に記載の発明の効果に加え、パイプの端
部をロックリングに挿入したとき、規制片の外方への拡
がりを補助して、パイプの挿入を容易に行うことができ
る。また、規制片の基端部の幅を確保してその強度を保
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】継手内にパイプを挿入した状態を示す要部断面
図。
【図2】継手を示す分解斜視図。
【図3】実施形態のコアリングを示す断面図。
【図4】(a)はロックリングを示す平面図、(b)は
ロックリングを示す断面図。
【図5】パイプの端部にコアリングを嵌入した状態を示
す側面図。
【図6】継手本体内にパイプを挿入する状態を分解して
示す側面図。
【図7】第2実施形態のロックリングを示す平面図。
【図8】ロックリングの別例を示す平面図。
【図9】コアリングの別例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
11…パイプ、12…継手本体、15…第1雌ねじ部、
16…当接面、18…受け面、19…押圧体、22…第
2雄ねじ部、34…ロックリング、35…ベースリン
グ、36…規制片、37…継手、39…切欠き部、40
…スリット。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のロックリングは、筒状をなす継
手本体内に設けられた環状の受け面に係合されるととも
に、筒状の押圧体の雄ねじ部を継手本体内に形成した雌
ねじ部に螺合して構成される継手内に押圧体により位置
決め固定され、樹脂製のパイプを押圧体内を介して継手
本体内に設けられた当接面に当接するまで挿入したと
き、パイプの端部の継手からの抜けを防止するロックリ
ングにおいて、前記受け面に係合されるベースリング
と、そのベースリングから内方へほぼ同一長さで突出す
る複数の規制片を備え、各規制片の先端部を円弧状に形
成し、更に、前記規制片間に、規制片の先端部がパイプ
に食い込む深さに対応するように切欠き部を形成し、該
切欠き部からベースリングにかけて、パイプが挿入され
たとき、規制片の変形を許容するためのスリットを形成
したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】請求項2に記載のロックリングは、請求項
1に記載の発明において、前記規制片の先端部と切欠き
部の内底部の形状をほぼ同一の円弧状に形成したもので
ある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】さらに、前記実施形態より把握される技術
的思想について以下に記載する
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】又、規制片をパイプに所要量だけ食い込ま
せることができるとともに、パイプの継手からの抜けを
確実に防止することができる。更に、パイプの端部をロ
ックリングに挿入したとき、規制片の外方への拡がりを
補助して、パイプの挿入を容易に行うことができる。ま
た、規制片の基端部の幅を確保してその強度を保持する
ことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】請求項に記載の発明のロックリングによ
れば、規制片の先端部のパイプへの食い込みと規制片の
基端部の強度のバランスを保つことができ、ロックリン
グからパイプが抜け出るのを確実に防止することができ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす継手本体内に設けられた環状
    の受け面に係合されるとともに、筒状の押圧体の雄ねじ
    部を継手本体内に形成した雌ねじ部に螺合して構成され
    る継手内に押圧体により位置決め固定され、樹脂製のパ
    イプを押圧体内を介して継手本体内に設けられた当接面
    に当接するまで挿入したとき、パイプの端部の継手から
    の抜けを防止するロックリングにおいて、前記受け面に
    係合されるベースリングと、そのベースリングから内方
    へほぼ同一長さで突出する複数の規制片を備え、各規制
    片の先端部を円弧状に形成したロックリング。
  2. 【請求項2】 前記規制片間に、規制片の先端部がパイ
    プに食い込む深さに対応するように切欠き部を形成した
    請求項1に記載のロックリング。
  3. 【請求項3】 前記切欠き部からベースリングにかけ
    て、パイプが挿入されたとき、規制片の変形を許容する
    ためのスリットを形成した請求項2に記載のロックリン
    グ。
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