JPH11351356A - 円盤状素材 - Google Patents
円盤状素材Info
- Publication number
- JPH11351356A JPH11351356A JP16123298A JP16123298A JPH11351356A JP H11351356 A JPH11351356 A JP H11351356A JP 16123298 A JP16123298 A JP 16123298A JP 16123298 A JP16123298 A JP 16123298A JP H11351356 A JPH11351356 A JP H11351356A
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- JP
- Japan
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- predetermined
- accuracy
- streak
- holes
- circular band
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- Pending
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- Gears, Cams (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、円盤状素材を焼結品として構成す
る場合、圧粉成形品を焼結した後の仕上げ加工の時間と
手間を短縮し、低コスト化を図ることを目的とする。 【解決手段】 ドリブンギヤ5を焼結して成形する際、
一方側の面に円形帯状で所定の面精度を有する凸条部t
を設けて、厚肉部5bの端面p等を仕上げ加工する時の
基準面とし、他方側の面に円形帯状で所定の面精度を有
する凹条部dを設けて、クラッチアウタ6を組み付ける
時の組付基準面とする。
る場合、圧粉成形品を焼結した後の仕上げ加工の時間と
手間を短縮し、低コスト化を図ることを目的とする。 【解決手段】 ドリブンギヤ5を焼結して成形する際、
一方側の面に円形帯状で所定の面精度を有する凸条部t
を設けて、厚肉部5bの端面p等を仕上げ加工する時の
基準面とし、他方側の面に円形帯状で所定の面精度を有
する凹条部dを設けて、クラッチアウタ6を組み付ける
時の組付基準面とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動二輪車
等のクラッチ機構に使用される焼結ギヤに関する。
等のクラッチ機構に使用される焼結ギヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動二輪車等のクラッチ機
構のクラッチアウタ側のドリブンギヤを焼結ヘリカルギ
ヤとして構成することがあり、この場合は、金属粉末を
圧粉成形してヘリカルギヤを成形した後、機械加工によ
って両面のほぼ全域を仕上げ加工して所望の面精度を持
たせ、一方側の面をクラッチアウタに密着させるように
している。
構のクラッチアウタ側のドリブンギヤを焼結ヘリカルギ
ヤとして構成することがあり、この場合は、金属粉末を
圧粉成形してヘリカルギヤを成形した後、機械加工によ
って両面のほぼ全域を仕上げ加工して所望の面精度を持
たせ、一方側の面をクラッチアウタに密着させるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
にヘリカルギヤの両面のほぼ全域を仕上げ加工して所定
の面精度を持たせるようなやり方は、機械加工の時間と
手間が多大となり、コストがかかるという問題がある。
にヘリカルギヤの両面のほぼ全域を仕上げ加工して所定
の面精度を持たせるようなやり方は、機械加工の時間と
手間が多大となり、コストがかかるという問題がある。
【0004】そこで本発明は、円盤状素材を焼結品とし
て構成する場合、圧粉成形品を焼結した後の仕上げ加工
の時間と手間を短縮し、低コスト化を図ることを目的と
する。
て構成する場合、圧粉成形品を焼結した後の仕上げ加工
の時間と手間を短縮し、低コスト化を図ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、圧粉成形品を焼結した後、仕上げ加工によっ
て所定の箇所に寸法精度を持たせるようにした円盤状素
材において、円盤状素材の一方側の面に、所定の箇所を
仕上げ加工する時の基準となる所定幅の凸条または凹条
の基準面を所定の面精度で円形帯状に形成するようにし
た。
本発明は、圧粉成形品を焼結した後、仕上げ加工によっ
て所定の箇所に寸法精度を持たせるようにした円盤状素
材において、円盤状素材の一方側の面に、所定の箇所を
仕上げ加工する時の基準となる所定幅の凸条または凹条
の基準面を所定の面精度で円形帯状に形成するようにし
た。
【0006】このような凸条または凹条の基準面を円形
帯状に形成し、この基準面を基準にして仕上げ加工を行
ようにすれば、従来のように全域に面精度を持たせるよ
うな仕上げ加工を行わなくても、必要な箇所の寸法精度
を確保することが出来る。ここで、基準面となる凸条の
頂面または凹条の底面は、機械加工によって面精度を出
すようにしても良く、また面精度が保障されれば、機械
加工を施さなくても良い。
帯状に形成し、この基準面を基準にして仕上げ加工を行
ようにすれば、従来のように全域に面精度を持たせるよ
うな仕上げ加工を行わなくても、必要な箇所の寸法精度
を確保することが出来る。ここで、基準面となる凸条の
頂面または凹条の底面は、機械加工によって面精度を出
すようにしても良く、また面精度が保障されれば、機械
加工を施さなくても良い。
【0007】また請求項2では、前記円盤状素材の他方
側の面には、他部品に組み付ける際に組付基準となる所
定幅の凸条または凹条の基準面を所定の面精度で円形帯
状に形成するようにした。このように他部品を組み付け
るための組付基準となる基準面を所定幅で設ければ、従
来のように全域に面精度を持たせた仕上げ加工を行わな
くても必要な組付精度が保障される。
側の面には、他部品に組み付ける際に組付基準となる所
定幅の凸条または凹条の基準面を所定の面精度で円形帯
状に形成するようにした。このように他部品を組み付け
るための組付基準となる基準面を所定幅で設ければ、従
来のように全域に面精度を持たせた仕上げ加工を行わな
くても必要な組付精度が保障される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
円盤状素材をクラッチ機構のギヤに適用した場合の組付
状態図、図2は同ギヤの正面図、図3は図2のA−A線
断面図である。
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
円盤状素材をクラッチ機構のギヤに適用した場合の組付
状態図、図2は同ギヤの正面図、図3は図2のA−A線
断面図である。
【0009】本発明に係る円盤状素材は、例えば自動二
輪車等のクラッチ機構の構成部品であるドリブンギヤに
適用され、このドリブンギヤは焼結ヘリカルギヤとして
圧粉成形、焼結、機械仕上げ加工等の手順を踏んで形成
されるとともに、特に本発明では最終の機械仕上げ加工
の簡略化が図られている。
輪車等のクラッチ機構の構成部品であるドリブンギヤに
適用され、このドリブンギヤは焼結ヘリカルギヤとして
圧粉成形、焼結、機械仕上げ加工等の手順を踏んで形成
されるとともに、特に本発明では最終の機械仕上げ加工
の簡略化が図られている。
【0010】このクラッチ機構1は、図1に示すよう
に、ドライブシャフト2からメインシャフト3に向けて
駆動力を伝達、または遮断するために設けられており、
ドライブシャフト2に固定されるドライブギヤ4には、
本発明に係る円盤素材としてのドリブンギヤ5が噛合
し、このドリブンギヤ5にはクラッチアウタ6が複数の
締結部材7によって固定され一体化されている。
に、ドライブシャフト2からメインシャフト3に向けて
駆動力を伝達、または遮断するために設けられており、
ドライブシャフト2に固定されるドライブギヤ4には、
本発明に係る円盤素材としてのドリブンギヤ5が噛合
し、このドリブンギヤ5にはクラッチアウタ6が複数の
締結部材7によって固定され一体化されている。
【0011】前記ドリブンギヤ5は、焼結品として構成
され、図2及び図3に示すように、中央の厚肉部5bに
挿通穴Sを備えるとともに、その周囲に複数の貫通穴H
を備えており、一方側の面には、貫通穴Hの外側を取り
囲む状態で所定幅の凸条部tが円形帯状に形成されてい
る。そしてこの凸条部tの頂面は、挿通穴S周辺の厚肉
部5bの端面pを加工する時の基準面となり、また挿通
穴Sや貫通穴Hの深さを測定する時の基準にもなるよ
う、所定の面精度を持たせて形成されている。
され、図2及び図3に示すように、中央の厚肉部5bに
挿通穴Sを備えるとともに、その周囲に複数の貫通穴H
を備えており、一方側の面には、貫通穴Hの外側を取り
囲む状態で所定幅の凸条部tが円形帯状に形成されてい
る。そしてこの凸条部tの頂面は、挿通穴S周辺の厚肉
部5bの端面pを加工する時の基準面となり、また挿通
穴Sや貫通穴Hの深さを測定する時の基準にもなるよ
う、所定の面精度を持たせて形成されている。
【0012】一方、他方側の面には、貫通穴Hを取り囲
むような状態で所定幅の凹条部dが円形帯状に形成され
ている。そしてこの凹条部dの底面は、前記クラッチア
ウタ6に締結する時の組付基準となるよう所望の面精度
が持たされており、この凹条部dの底面にクラッチアウ
タ6の突起部が密着して組付けられるようにされてい
る。
むような状態で所定幅の凹条部dが円形帯状に形成され
ている。そしてこの凹条部dの底面は、前記クラッチア
ウタ6に締結する時の組付基準となるよう所望の面精度
が持たされており、この凹条部dの底面にクラッチアウ
タ6の突起部が密着して組付けられるようにされてい
る。
【0013】以上のようなドリブンギヤ5は、圧粉、焼
結した後の仕上げ機械加工を従来のように全域に施すこ
とに較べて大幅に省略することが出来、生産性の向上を
図ることが出来る。
結した後の仕上げ機械加工を従来のように全域に施すこ
とに較べて大幅に省略することが出来、生産性の向上を
図ることが出来る。
【0014】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば仕上
げ加工の基準面となる凸条部tは凹条の形態でも良く、
また組付け時の基準面となる凹条部dは凸条の形態でも
良い。更に、本発明はドリブンギヤ5以外の各種ギヤ
や、ギヤ以外の円盤状素材にも適用出来る。
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば仕上
げ加工の基準面となる凸条部tは凹条の形態でも良く、
また組付け時の基準面となる凹条部dは凸条の形態でも
良い。更に、本発明はドリブンギヤ5以外の各種ギヤ
や、ギヤ以外の円盤状素材にも適用出来る。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明に係る円盤状素材
は、圧粉成形品を焼結した円盤状素材の一方側の面に、
所定箇所を仕上げ加工する時の基準となる所定幅の凸条
または凹条の基準面を所定の面精度で円形帯状に設ける
ようにしたため、従来のように全域に面精度を持たせる
機械加工を行う必要がなくなり、機械加工の時間と手間
を短縮し低コスト化を図ることが出来る。また請求項2
のように、円盤状素材の他方側の面に、他部品に組み付
ける際に組付基準となる所定幅の凸条または凹条の基準
面を円形帯状に形成するようにすれば、更に機械加工の
時間と手間を短縮し低コスト化が図れる。
は、圧粉成形品を焼結した円盤状素材の一方側の面に、
所定箇所を仕上げ加工する時の基準となる所定幅の凸条
または凹条の基準面を所定の面精度で円形帯状に設ける
ようにしたため、従来のように全域に面精度を持たせる
機械加工を行う必要がなくなり、機械加工の時間と手間
を短縮し低コスト化を図ることが出来る。また請求項2
のように、円盤状素材の他方側の面に、他部品に組み付
ける際に組付基準となる所定幅の凸条または凹条の基準
面を円形帯状に形成するようにすれば、更に機械加工の
時間と手間を短縮し低コスト化が図れる。
【図1】本発明に係る円盤状素材をクラッチ機構のギヤ
に適用した場合の組付状態図
に適用した場合の組付状態図
【図2】同ギヤの正面図
【図3】図2のA−A線断面図
5…ドリブンギヤ、t…凸条部、d…凹条部。
Claims (2)
- 【請求項1】 圧粉成形品を焼結した後、仕上げ加工に
よって所定の箇所に寸法精度を持たせるようにした円盤
状素材であって、この円盤状素材の一方側の面には、所
定の箇所を仕上げ加工する時の基準となる所定幅の凸条
または凹条の基準面が所定の面精度で円形帯状に形成さ
れることを特徴とする円盤状素材。 - 【請求項2】 請求項1に記載の円盤状素材において、
前記円盤状素材の他方側の面には、他部品に組み付ける
際に組付基準となる所定幅の凸条または凹条の基準面が
所定の面精度で円形帯状に形成されることを特徴とする
円盤状素材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16123298A JPH11351356A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 円盤状素材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16123298A JPH11351356A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 円盤状素材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351356A true JPH11351356A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15731155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16123298A Pending JPH11351356A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | 円盤状素材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351356A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005199430A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Hitachi Home & Life Solutions Inc | インクジェット記録装置 |
CN100402197C (zh) * | 2005-05-27 | 2008-07-16 | 吕元之 | 离合器从动盘粉末冶金中心盘毂的制备方法 |
JP2015001218A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 株式会社Ihi | 過給機用スクロールハウジングの製造方法 |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP16123298A patent/JPH11351356A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005199430A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Hitachi Home & Life Solutions Inc | インクジェット記録装置 |
CN100402197C (zh) * | 2005-05-27 | 2008-07-16 | 吕元之 | 离合器从动盘粉末冶金中心盘毂的制备方法 |
JP2015001218A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 株式会社Ihi | 過給機用スクロールハウジングの製造方法 |
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