JPH11351038A - 筒内噴射式インジェクタの制御装置 - Google Patents

筒内噴射式インジェクタの制御装置

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JPH11351038A
JPH11351038A JP10165132A JP16513298A JPH11351038A JP H11351038 A JPH11351038 A JP H11351038A JP 10165132 A JP10165132 A JP 10165132A JP 16513298 A JP16513298 A JP 16513298A JP H11351038 A JPH11351038 A JP H11351038A
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Manabu Yamashita
学 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒内噴射式インジェクタの制御装置におい
て、インジェクタコイルの保持電流制御にて発生する制
御装置内のインジェクタコイル駆動回路の回路構成を縮
小し、電力損失を低減することで、制御装置の小型、軽
量化を図ると同時に、安価な装置とする。 【解決手段】 内燃機関の各気筒毎に個別に配された筒
内噴射式インジェクタを構成するインジェクタコイルの
通電制御を行う制御装置において、インジェクタコイル
に流れる電流を検出する電流検出手段6と、バッテリ−
電圧をオン/オフ制御する第3スイッチング手段19
と、電流検出手段の検出結果と保持電流制御範囲設定値
とを比較し第3スイッチング手段にオン/オフ信号を出
力する保持電流発生手段13と、インジェクタコイルに
流れる電流を高速オフさせる機能を一体化した第2スイ
ッチング手段15とを装備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば筒内噴射
式ガソリンエンジンの燃料噴射装置または、ディ−ゼル
エンジン用燃料噴射装置等の筒内噴射式インジェクタの
制御装置に関し、特にインジェクタを構成するインジェ
クタコイルに供給する電流を制御する回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の筒内噴射式インジェクタの
制御装置の構成を示すブロック図である。図4におい
て、1は内燃機関の運転状態を検出する各種センサであ
る。検出する各種運転状態の情報としては、例えばアク
セル開度、吸入空気量、エンジン回転数、エンジン冷却
水温度等が含まれる。2は内燃機関の運転状態を検出す
る各種センサ1の検出結果に基づき、内燃機関の各気筒
に供給する燃料噴射量および燃料噴射時期等の制御パラ
メ−タを演算するための、マイクロコンピュ−タからな
る制御パラメ−タ演算手段で、筒内噴射式インジェクタ
の制御装置に対して、内燃機関の各気筒に対応して配し
た筒内噴射式インジェクタを駆動するための制御信号C
1〜Cnを出力する(図3の波形a参照)
【0003】3は車両電源なるバッテリ−であり、バッ
テリ−電圧VBを供給するものである。4はバッテリ−
3の電圧を昇圧して得られる高電圧VHを発生する高電
圧発生手段、5はバッテリ−3の電圧を降圧して得られ
る低電圧VLを発生する低電圧発生手段である。6−1
〜6−nは内燃機関の各気筒毎にそれぞれ配された気筒
内に直接燃料を噴射する第1〜第nの、筒内噴射式イン
ジェクタを構成するインジェクタコイルである。例えば
4気筒エンジンの場合は、n=4で、6気筒エンジンの
場合はn=6である。これらインジェクタコイル6−1
〜6−nにはそれぞれ気筒駆動回路7−1〜7−nが対
応し、燃料噴射信号として電流J1〜Jnが供給され
る。これら電流J1〜Jnは、各気筒の燃料噴射量およ
び燃料噴射時期に応じて、制御パラメ−タ演算手段2か
ら出力される制御信号C1〜Cnにそれぞれ対応してい
る。
【0004】11−1〜11−nは制御パラメ−タ演算
手段2より出力される制御信号C1〜Cnのオンタイミ
ングに同期して、筒内噴射式インジェクタを高速に初期
開弁するために必要なインジェクタコイル6−1〜6−
nに流す過励磁電流を、高電圧発生手段4から、後述の
第1スイッチング手段12−1〜12−nを介してイン
ジェクタコイル6−1〜6−nに供給するための一定時
間の過励磁時間を生成し、過励磁信号E1〜Enとして
出力する過励磁信号発生手段である。(図3の波形c参
照)
【0005】第1スイッチング手段12−1〜12−n
は、過励磁信号発生手段11−1〜11−nより出力さ
れる過励磁信号E1〜Enによりオン状態となって、高
電圧発生手段4よりインジェクタコイル6−1〜6−n
に過励磁電流を供給する。(図3の波形dのtO〜t2
期間参照)13−1〜13−nは、制御パラメ−タ演算
手段2の出力である制御信号C1〜Cnの電圧値と電流
検出手段16−1〜16−nの出力電圧値VS1〜VS
nが常に一致するように保持電流供給用トランジスタT
1−Tnのべ一ス電流を制御するものである
【0006】14−1〜14−nは後述の電流高速オフ
手段、15−1〜15−nはインジェクタコイル6一1
〜6−nに流れる電流を遮断するための第2スイッチン
グ手段、16−1〜16−nは、インジェクタコイル6
−1〜6−nに流れる電流を検出する電流検出手段で例
えば電流電圧変換用シャント抵抗の両端間に接続された
増幅器等で構成されている。17−1〜17−nは、電
流検出手段16−1〜16−nにて検出される電流電圧
値VS1〜VSnに基づいて、インジェクタコイル6−
1〜6−nに流れる電流が過大であること、すなわちV
S1〜VSnが、正常制御範囲の値より大きくなってい
ることを検出する過電流検出手段である。この過電流検
出手段17−1〜17−nは、過励磁信号発生手段11
−1〜11−nの過励磁信号E1〜Enが出力中でイン
ジェクタコイル6−1〜6−nの過励磁電流の期間中は
検出を中止し、その他の期間のみ過電流検出を行う。
【0007】18−1〜18−nは、過電流検出手段1
7−1〜17−nにて、インジェクタコイル6−1〜6
−nに流れる電流が過電流と検出された場合に故障であ
ると判断し、第2スイッチング手段15−1〜15−n
をオン状態からオフ状態にさせ、インジェクタコイル6
−1〜6−nに流れる電流を遮断すると同時に、そのオ
フ状態を運転継続期間中は保持させるための故障判定保
持手段である。この故障判定保持手段18−1〜18−
nは、インジェクタコイル6−1〜6−nに流れる電流
が過電流と検出された場合、過電流の発生しているイン
ジェクタコイル6−1〜6−nのそれぞれに対応した、
第2スイッチング手段15−1〜15−nのみをオフ状
態とするため、その他正常なインジェクタコイル6−1
〜6−nの駆動回路は正常に動作可能である。D1〜D
nは、保持電流供給用トランジスタT1〜Tnとインジ
ェクタコイル6−1〜6−nとの間に逆流阻止ダイオ−
ドとして挿入されたダイオ−ドである。
【0008】さて、インジェクタを初期に高速開弁させ
るために、インジェクタコイル6−1〜6−nへ流す過
励磁電流は、高電圧発生手段4にて生成される高電圧V
Hを、第1スイッチング手段12−1〜12−nを介し
て供給される。インジェクタの開弁後は、低電圧発生手
段5にて生成される低電圧VLを、保持電流発生手段1
3−1〜13−nにてべ一ス電流をリニア制御される保
持電流供給用トランジスタT1〜Tn、逆流阻止ダイオ
−ドD1〜Dnを経由して、インジェクタコイル6−1
〜6−nに保持電流が供給されている。
【0009】この保持電流値は、保持電流を通電するこ
とにより、インジェクタコイル6−1〜6−nが自己発
熱にて焼損しないように、かつ、保持電流を供給する側
の筒内噴射式インジェクタの制御装置内での回路損失に
よる発熱を抑えるために、インジェクタが開弁動作を保
持できる最低限の電流値に制御する必要がある。また、
インジェクタを閉弁させるためにインジェクタコイル6
−1〜6−nに流す電流を遮断する時間は、電流値に比
例するため、電流遮断時間のばらつきを抑えるために
は、保持電流値を高精度に制御する必要がある。
【0010】次に、インジェクタコイル6−1〜6−n
へ流れる電流を遮断する際には、第2スイッチング手段
15−1〜15−nをオフ状態にすることで電流の経路
を遮断し、電流高速オフ手段14−1〜14−nにてイ
ンジェクタコイル6−1〜6−nに流れる電流の転流経
路を確保すると同時に、電流を高速にオフしている。
【0011】図5は従来の筒内噴射式インジェクタ制御
装置における保持電流制御に関連する回路例を示すもの
で、ここでは第1気筒を例に挙げて詳細に説明する。図
において、131は増幅器(例えばオペアンプ)で、制
御パラメ−タ演算手段2の出力である制御信号C1の電
圧値と電流検出手段16−1の出力電圧値VS1が常に
一致するように保持電流供給用トランジスタT1のべ一
ス電流を制御するものである。132は、増幅器131
を構成する抵抗群である。
【0012】41はインジェクタコイル6−1に流れる
電流を遮断した際の転流電流を流すNチャネルパワ−M
OSFET、142はインジェクタコイルコイル6−1
に流れる電流を遮断した際に発生する誘導逆起電圧をク
ランプするツェナ−ダイオ−ド、143はNチャネルパ
ワ−MOSFET141をオンさせるためのゲ−ト、ソ
−ス間電圧を発生させる抵抗、144は過励磁電流や保
持電流がインジェクタコイル6−1に流れず、第2スイ
ッチング手段15−1に直接流れないようにする貫通防
止ダイオ−ド、151はインジェクタコイル6−1に流
れる電流を遮断するためのNチャネルパワ−MOSFE
Tで、制御信号C1が入力されている期間中は常時オン
状態にある。
【0013】161はシャント抵抗162にてインジェ
クタコイル6−1に流れる電流を電圧に変換された電圧
値を増幅するための電圧増幅器で例えばオペアンプであ
る。162はインジェクタコイル6−1に流れる電流を
電圧に変換するためのシャント抵抗、163は電圧増幅
器161を構成する抵抗群である。
【0014】次に、動作について説明する。制御信号C
1が入力された時(例えば電圧値が5V)増幅器131
は電圧増幅器161の出力電圧値VS1が5Vになるよ
う保持電流供給用トランジスタT1のべ一ス電流を制御
する。すなわちべ一ス電流を供給するように動作するの
で、保持電流供給用トランジスタT1がオン状態にな
り、低電圧発生手段5から保持電流供給用トランジスタ
Tl、逆流阻止ダイオ−ドD1を介して、インジェクタ
コイル6−1電流が供給される。
【0015】供給された電流は、第2スイッチング手段
15−1を経由してシャント抵抗162に流れて電圧値
に変換され、電圧増幅器161にて増幅された後増幅器
131に入力される。増幅器131では入力された電圧
増幅器161の出力電圧値VS1と、制御信号C1の電
圧値が常に一定になるように、すなわちインジェクタコ
イル6−1に流れる電流が常に一定になるように、保持
電流供給用トランジスタT1が常にオン状態で、べ一ス
電流をリニア制御している。上記のようにインジェクタ
コイル6−1に流れる電流が常に一定に制御されている
ため、保持電流供給用トランジスタT1のエミッタ端子
の電圧は常に一定に制御されている。
【0016】一方、トランジスタT1のコレクタ端子
は、低電圧発生手段5の生成する低電圧VLが供給され
ているが、これは、同トランジスタT1のコレクタ端子
に供給された電圧が変動すると、保持電流供給用トラン
ジスタT1のコレクタ、エミッタ間の電圧が変動するた
め、増幅器131のべ一ス電流制御に影響を受ける。更
に保持電流供給用トランジスタT1の電力損失にも依存
するため、保持電流供給用トランジスタT1のコレクタ
端子は、バッテリ−3を直接接続するのではなく、バッ
テリ−3に依存しないようにバッテリ−3の電圧を降圧
して得られる一定の低電圧Vを出力する低電圧発生手段
5に接続している。
【0017】インジェクタコイル6−1に流れる電流を
遮断する(制御信号C1の電圧値が再び0V)時には、
増幅器131は制御信号C1の電圧値が0Vのため、保持
電流供給用トランジスタT1のべ一ス電流を遮断するよ
うに動作するので保持電流はインジェクタコイル6−1
に供給されなくなる。
【0018】同時に、制御信号C1は第2スイッチング
手段15−1のNチャネルパワ−MOSFET151に
も入力されており、Nチャネルパワ−MOSFET15
1もオフ状態になるため、インジェクタコイル6−1に
流れる電流は遮断され、シャント抵抗162の電圧値、
電圧増幅器161の出力電圧値VS1も0Vとなる。イ
ンジェクタコイル6−1では、Nチャネルパワ−MOS
FET151がオフすることにより、流れていた電流が
遮断されることで発生する誘導逆起電圧により、電流を
流し続けようとする。
【0019】電流の転流経路を遮断された状態では、前
記誘導逆起電圧は上昇し、電流高速オフ手段14−1の
ツェナ−ダイオ−ド142のツェナ−電圧と逆流防止ダ
イオ−ド144の順方向電圧の電圧値以上になるとツェ
ナ−ダイオ−ド142に電流が流れ、抵抗143にてN
チャネルパワ−MOSFET141のゲ−ト、ソ−ス間
電圧が発生し、Nチャネルパワ−MOSFET141が
オン状態になる。インジェクタコイル6−1と電流高速
オフ手段14−1で電流の転流経路が確保され、発生し
た誘導逆起電圧を、ツェナ−ダイオ−ド142のツェナ
−電圧と逆流防止ダイオ−ド144の順方向電圧とNチ
ャネルパワ−MOSFET141のゲ−ト、ソ−ス間電
圧の電圧値を維持した状態でインジェクタコイル6−1
の電流が高速にオフする。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
筒内噴射式インジェクタの制御装置では保持電流を必要
最低限でかつ高精度に制御する必要があること、および
保持電流供給用トランジスタの電力損失を抑えるため
に、低電圧発生手段にて生成される低電圧が必要であ
り、電流を遮断する第2スイッチング手段と電流高速オ
フ手段が必要であった。その結果、装置全体の回路規模
が増大し、装置のサイズも回路規模を収納するための容
積と放熱のための表面積を確保するために大型化し、コ
ストが高くなる等の問題点があった。
【0021】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、回路構成の変更と規模の縮小
を図ることにより、発熱の低減、装置の小型化、コスト
の低減が可能な筒内噴射式インジェクタの制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
筒内噴射式インジェクタの制御装置は、内燃機関の運転
状態を検出する各種センサと、該各種センサの検出結果
に基づいて内燃機関の各気筒に供給する燃料噴射量およ
び燃料噴射時期等の制御パラメ−タを演算する制御パラ
メ−タ演算手段と、バッテリ電圧を昇圧してインジェク
タの初期開弁のための過励磁電流を発生する高電圧発生
手段と、上記制御パラメ−タ演算手段の演算結果に基づ
いてインジェクタコイルに一定期間過励磁電流を供給す
るための時間生成用の過励磁信号を発生する過励磁信号
発生手段と、該過励磁信号発生手段からの過励磁信号に
基づいて上記過励磁電流発生手段からの過励磁電流を上
記インジェクタコイルに供給する第1スイッチング手段
とを備えた筒内噴射式インジェクタの制御装置におい
て、上記インジェクタコイルに流れる電流を検出する電
流検出手段と、過励磁電流供給後は上記インジェクタの
開弁状態を保持するために必要な保持電流を制御し且つ
該電流検出手段の検出結果と上記制御パラメ−タ演算手
段の演算結果とを比較する保持電流発生手段と、上記電
流検出手段の出力と上記過励磁信号発生手段の出力に基
づいて故障時に上記インジェクタコイルの電流を高速で
遮断する第2スイッチング手段と、上記保持電流発生手
段の比較結果に基づいてバッテリ−電圧をオンまたはオ
フする制御を行う第3のスイッチング手段とを備えたも
のである。
【0023】請求項2の発明に係わる筒内噴射式インジ
ェクタの制御装置は、請求項1の発明において、上記第
2のスイッチング手段が、上記インジェクタコイルを流
れる電流を遮断するための機能と電流高速遮断のための
機能を合わせ持つものである。
【0024】請求項3の発明に係わる筒内噴射式インジ
ェクタの制御装置は、請求項1または2の発明におい
て、上記保持電流発生手段が、上記第3のスイッチング
手段を介して上記インジェクタの開弁保持に必要な保持
電流をスイッチング方式で一定電流値に制御するもので
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す構成図である。図において、図4と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略
する。図において、7−1A〜7−nAはインジェクタコ
イル6−1〜6−nにそれぞれ対応して設けられた気筒
駆動回路である。13−1A〜13−nAは、制御パラメ
−タ演算手段2から出力される制御信号C1〜Cnがオ
ンの期間中、(過励磁時間の経過後)インジェクタコイ
ル6−1〜6−nがインジェクタの開弁動作を保持する
ために必要な保持電流を供給するための、チョッピング
方式の保持電流発生手段であり、後述の電流検出手段1
6−1A〜16−nAの検出結果である電圧値VS1〜V
Snと、保持電流発生手段13−1A〜13−nAにて制
御信号C1を基に設定された保持電流設定電圧値とを比
較し、保持電流が常に一定になるように、第3スイッチ
ング手段19−1〜19−nをオン/オフスイッチング
制御することで、バッテリ−電圧VBをインジェクタコ
イル6−1〜6−nに断続的に供給している。
【0026】逆流阻止ダイオ−ドD1〜Dnは、第3ス
イッチング手段19−1〜19−nと、インジェクタコ
イル6−1〜16−nとの間に挿入されたダイオ−ドで
あり、第1スイッチング手段12−1〜12−nを経由
して、高電圧発生手段4がらの過励磁電流が、第3スイ
ッチング手段19−1〜19−nに流れ込まないように
阻止する。D11〜Dnnは、第3スイッチング手段1
9−1〜19−nのスイッチング動作オフ時に、インジ
ェクタコイル6−1〜6−nに流れていた電流が、流れ
続けようとする電流転流経路を構成する電流転流ダイオ
−ドである。その電流の転流経路は、インジェクタコイ
ル6−1〜6−n→後述の第2スイッチング手段15−
1A〜15−nA→電流検出手段16−1A〜16−nA
→電流転流ダイオ−ドD11〜Dnn→インジェクタコ
イル6−1〜6−nで構成されている。
【0027】第2スイッチング手段15−1A〜15−
nAはインジェクタコイル6−1〜6−nに流れる電流
を遮断する際に、電流を高速にオフするための電流高速
オフ機能を付加したもので、通常動作時には制御パラメ
−タ演算手段2から出力される制御信号C1〜Cnの期
間中は、常時オン状態にされており、制御信号C1〜C
nの終了するタイミングでオフ状態にされ、インジェク
タコイル6−1〜6−nに発生する誘導逆起電圧による
電流を高速にオフする。更に、第2スイッチング手段1
5−1A〜15−nAはインジェクタコイル6−1〜6−
nに流れる電流が過大となって故障と判断された場合に
は、制御信号C1〜Cnには関係なくオフ状態にされ、
インジェクタコイル6−1〜6−nに流れる電流を遮断
する。
【0028】16−1A〜16−nAは、インジェクタコ
イル6−1〜6−nに流れる電流を検出する電流検出手
段で、例えば電流電圧変換用シャント抵抗の両端間に接
続された増幅器等で構成されており、検出結果は電圧値
VS1〜VSnで出力され、チョッピング方式の保持電
流発生手段13−1A〜13−nAと、過電流検出手段1
7−1〜17−nに入力されている。19−1〜19−
nは、保持電流発生手段13−1A〜13−nAの出力に
応じて、バッテリ−電圧VBをオン/オフするための第
3スイッチング手段である。
【0029】図2はこの発明の筒内噴射式インジェクタ
制御装置における保持電流制御に関連する回路例を示す
もので、ここでは第1気筒を例に挙げて詳細に説明す
る。図において、保持電流発生手段13−1Aは比較器
131と、抵抗群132と、反転型バッファ133を有
する。比較器131は、制御信号C1の電圧値を基に生
成される最低保持電流設定電圧値VTL1あるいは最高
保持電流設定電圧値VTH1と、電流検出手段16−1
Aの出力電圧値VS1を比較し、その比較結果を基に第
3スイッチング手段19−1をオン/オフ制御するため
の信号を出力する。
【0030】抵抗群132は、制御信号C1の電圧値を
基に生成される最低保持電流設定電圧値VTL1、最高
保持電流設定電圧値VTH1用のものである。反転型バ
ッファ133は、比較器131の比較結果出力信号を第
3スイッチング手段19−1を駆動する出力に変換し、
後述する最高保持電流設定電圧値VTH1を判定値とし
て入力電圧を”H”または”L”の判定して出力する。
第3スイッチング手段19−1は、保持電流発生手段1
3−1Aの出力信号に基づき、バッテリ−電圧VBをオ
ン/オフ制御するための、Pチャネルパワ−MOSFE
T191と、Pチャネルパワ−MOSFET191のゲ
−ト、ソ−ス間電圧を発生させるための抵抗群192と
を有する。
【0031】第2スイッチング手段15−1Aは、イン
ジェクタコイル6−1に流れる電流を流しかつ、遮断時
は転流電流を高速にオフさせ、制御信号C1が入力され
ている期間中は常時オン状態にあるNチャネルパワ−M
OSFETで151と、Nチャネルパワ−MOSFET
151がオン時にゲ−ト端子からドレイン端子へ電流が
流れ、ゲ−ト電圧が低下するのを防止する逆流防止ダイ
オ−ド152と、インジェクタコイル6−1に流れる電
流を遮断した際に発生する誘導逆起電圧をクランプする
ツェナ−ダイオ−ド153と、Nチャネルパワ−MOS
FET151のゲ−ト、ソ−ス間電圧を発生させるため
の抵抗群154とを有する。
【0032】電流検出手段16−1Aは、インジェクタ
コイル6−1に流れる電流を電圧に変換するためのシャ
ント抵抗162と、増幅率を決定するための抵抗群16
3を含み、抵抗162にてインジェクタコイル6−1に
流れる電流を電圧に変換した電圧値を増幅して出力電圧
値VS1として出力する例えばオペアンプである電圧増
幅器161とを有する。
【0033】次に、動作について図3を参照して説明す
る。まず、制御信号C1が入力されていない期間の動作
について説明する。制御信号C1が入力されていない期
間(例えば、制御信号C1の電圧値:0V)では、第2ス
イッチング手段15−1Aを構成するNチャネルパワ−
MOSFET151のゲ−ト端子には0Vが印加されてい
るためNチャネルパワ−MOSFET151はオフ状態
にあり、インジェクタコイル6−1に電流を流すための
電流経路は遮断されている。
【0034】電圧増幅器161では、シャント抵抗16
2と抵抗群163により微小な電圧VS1が発生してい
る。保持電流発生手段13−1Aの抵抗群132では、
制御信号C1の電圧値を基準にして保持電流設定電圧値
が生成されるが、この期間の電圧値は約0Vである。比
較器131では、電圧増幅器161の出力電圧値VS1
と保持電流設定電圧値(0V)を比較するため、出力は
ロー状態となり、保持電流設定電圧値(0V)が出力電圧
値となる。
【0035】反転型バッファ133では、入力電圧値が
0V(ロ−レベル)のため、出力としてバッテリ−電圧V
B(ハイレベル)を出力し、第3スイッチング手段19
−1に入力される。第3スイッチング手段19−1のP
チャネルパワ−MOSFET191では、ゲ−ト、ソ−
ス間電圧発生用抵抗群192による電圧降下が発生せ
ず、オフ状態にあり、バッテリ−電圧VBはインジェク
タコイル6−1に供給されない。(図3におけるtOま
での期間参照)
【0036】次に制御信号C1が入力されている期間の
動作について説明する。制御信号C1が入力されている
(オンしている)期間中(例えば、制御信号C1の電圧
値=5V)では、第2スイッチング手段15−1AのN
チャネルパワ−MOSFET151のゲ−ト端子に5V
が印加されるため、Nチャネルパワ−MOSFET15
1はオン状態になり、インジェクタコイル6−1に電流
を流せる状態にある。
【0037】電流検出手段16−1Aの電圧増幅器16
1の出力電圧VS1は、インジェクタコイル6−1に流
れる電流により変化するシャント抵抗162の発生電圧
値を増幅した電圧値が出力されている。抵抗群132で
は、制御信号C1の電圧値(5V)を基準に、最低保持
電流設定電圧値VTL1、または最高保持電流設定電圧
値VTH1を生成する。VTL1またはVTH1になる
かは比較器131において、電圧増幅器161の出力電
圧値VS1と比較した結果に基づく比較器131の出力
の状態により決定され、次のようになる。
【0038】 VS1<VTL1時保持電流設定電圧値=VTH1 VTL1<VS1<VTH1時保持電流設定電圧値=V
TH1 但し、VS1がVTL1より低い値から上昇してきた場
合 VTH1<VS1時保持電流設定電圧値=VTL1 VTH1>VS1>VTL1時保持電流設定電圧値=V
TL1 但し、VS1がVTH1より高い値から下降してきた場
【0039】図3の波形fにおいて、時間tOでは、図
1に示した高電圧発生手段4から第1スイッチング手段
12−1を介してインジェクタコイル6−1に過励磁電
流が供給されており、シャント抵抗162では、インジ
ェクタコイル6−1に流れる電流に対応した電圧を発生
しており、電圧増幅器161ではシャント抵抗162の
電圧値を増幅した出力電圧VS1を出力している。抵抗
群132では、比較器131の出力がハイインピ−ダン
ス状態のため、最高保持電流設定電圧値VTH1を生成
している。
【0040】反転型バッファ133では、入力電圧値の
最高保持電流設定電圧値VTH1を”H”レベルと判定
し、出力端子に“L”レベル(=0V)を出力している。
Pチャネルパワ−MOSFET191では、ゲ−ト、ソ
−ス間電圧発生抵抗192にてゲ−ト、ソ−ス間電圧が
発生し、Pチャネルパワ−MOSFET191はオン状
態になり、バッテリ−電圧VBがPチャネルパワ−MO
SFET191、逆流阻止ダイオ−ドD1を介して、イ
ンジェクタコイル6−1へ供給可能な状態になるが、過
励磁電流の供給中であり逆流阻止ダイオ−ドD1のカソ
−ド電圧の方が高いため、バッテリ−電圧VBからの電
流供給はされない。
【0041】時間t1にて、比較器131では、電圧増
幅器161の出力電圧値VS1が、最高保持電流設定電
圧値VTH1を上回るため、出力端子を”L”レベル
(=0V)に変化させる。抵抗群132は、比較器13
1の出力電圧値により、最低保持電流設定電圧値VTL
1を生成する。反転型バッファ133は、入力電圧値
(比較器131の出力電圧値)を”L”レベル判定し、
出力端子に“H”レベル(バッテリ−電圧VB)を出力
する。Pチャネルパワ−MOSFET191ではゲ−
ト、ソ−ス間電圧発生用抵抗192によるゲ−ト、ソ−
ス間電圧が発生せずオフ状態となるため、バッテリ−電
圧VBが遮断された状態となりインジェクタコイル6−
1へは電流が供給できない状態となる。但し、この期間
は過励磁期間中であり、高電圧発生手段4から第1スイ
ッチング手段12−1を介して、過励磁電流が継続して
供給されている。
【0042】時間t2にて、高電圧発生手段4から第1
スイッチング手段12−1を介してインジェクタコイル
6−1に流れていた過励磁電流の供給が終了し、インジ
ェクタコイル6−1では、Nチャネルパワ−MOSFE
T151→シャント抵抗162→電流転流ダイオ−ドD
11→インジェクタコイル6−1の転流経路にて、流れ
ていた電流を転流させながら緩やかに減少している。イ
ンジェクタコイル6−1の転流電流によりシャント抵抗
162では、転流電流に対応した電圧値を発生しシャン
ト抵抗162の電圧値を増幅した電圧増幅器161の出
力電圧値VS1は抵抗群132にて生成されている最低
保持電流設定電圧値VTL1よりも高いため、比較器1
31の出力は”L”レベル(0V)のままであり、反転型
バッファ133の出力も“H”レベル(=バッテリ−電
圧VB)のままである。
【0043】Pチャネルパワ−MOSFET191のゲ
−ト、ソ−ス間電圧発生用抵抗192に電圧降下が発生
せず、Pチャネルパワ−MOSFET191もオフ状態
のままであり、バッテリ−電圧VBから、Pチャネルパ
ワ−MOSFET191、逆流阻止ダイオ−ドD1を介
して、インジェクタコイル6−1へ電流の供給は、でき
ない状態にある。時間t3にて、電圧増幅器161の出
力電圧値VS1は、抵抗群132にて生成されている最
低保持電流設定電圧値VTL1を下回るため、比較器1
31の出力がバイインピ−ダンス状態に変化し、抵抗群
132にて、最高保持電流設定電圧値VTH1が生成さ
れると同時に、反転型バッファ133では、最高保持電
流設定電圧値VTH1は”H“レベルと判定するので、
出力端子を”L“レベル(=0V)とする。
【0044】Pチャネルパワ−MOSFET191で
は、ゲ−ト、ソ−ス間電圧発生用抵抗群192により、
ゲ−ト、ソ−ス間電圧が発生しオン状態となり、バッテ
リ−電圧VBから、Pチャネルパワ−MOSFET19
1、逆流阻止ダイオ−ドD1を介してインジェクタコイ
ル6−1に供給される。インジェクタコイル6−1で
は、バッテリ−電圧VBが供給されることにより、再び
電流が増加し、シャント抵抗162の発生する電圧値も
増加する。
【0045】時間t4にて、インジェクタコイル6−1
に流れる電流、すなわちシャント抵抗162での電圧値
を電圧増幅器161にて増幅した出力電圧値VS1は、
最高保持電流設定電圧値VTH1を上回るため、比較器
131は出力端子を”L“レベル(=0V)にする。反
転型バッファ133では、入力電圧が比較器131の出
力電圧”L“レベルであることから、出力電圧を”H
“レベル(=バッテリ−電圧VB)にする。
【0046】Pチャネルパワ−MOSFET191のゲ
−ト、ソ−ス間電圧発生用抵抗群192では、ゲ−ト、
ソ−ス間電圧を発生できず、Pチャネルパワ−MOSF
ET191はオフ状態になり、バッテリ−電圧VBから
Pチャネルパワ−MOSFET191、逆流阻止ダイオ
−ドD1を介してインジェクタコイル6−1に供給して
いた電流が停止するため、インジェクタコイル6−1の
転流電流が、Nチャネルパワ−MOSFET151→シ
ャント抵抗162→電流転流ダイオ−ドD11→インジ
ェクタコイル6−1の経路で転流しながら減少する。
【0047】時間t5にて、インジェクタコイル6−1
に流れる転流電流の減少により、電圧増幅器161の出
力電圧値VS1も減少し、抵抗群132にて生成された
最低保持電流設定電圧値VTL1を下回る。比較器13
1では、出力端子をハイインピ−ダンス状態にし、抵抗
群132では最高保持電流設定電圧値VTH1を生成す
る。
【0048】反転型バッファ133では、最高保持電流
設定電圧値VTH1を”H“レベル判定するため、出力
電圧に”L”レベルを出力する。Pチャネルパワ−MO
SFET191のゲ−ト、ソ−ス間電圧発生用抵抗群1
92では電圧降下が発生しPチャネルパワ−MOSFE
T191が再びオン状態となるため、バッテリ−電圧V
B→Pチャネルパワ−MOSFET191→逆流阻止ダ
イオ−ドD1を介して、再びインジェクタコイル6−1
に供給され、インジェクタコイル6−1に流れる電流が
増加する。
【0049】以降、t3〜t5の期間の動作を繰り返す
ことにより、インジェクタコイル6−1には、最低保持
電流と最高保持電流の間の電流値にオン/オフ制御さ
れ、平均電流として一定制御される。この動作は、制御
信号C1が入力されている(制御信号C1の電圧値=5
V)期間中、繰り返し行われる
【0050】次に、制御信号がオフするタイミングの動
作について説明する。制御信号C1がオフするタイミン
グ(制御信号C1の電圧値=0V)では、保持電流設定
電圧値が0Vとなり比較器131の出力は”L”レベルを
出力する。反転型バッファ133は、入力電圧値が0Vと
なるため、出力電圧が“H”レベル(=バッテリ−電圧
VB)となる。Pチャネルパワ−MOSFET191の
ゲ−ト、ソ−ス間電圧発生用抵抗群192では、ゲ−
ト、ソ−ス間電圧が発生せず、Pチャネルパワ−MOS
FET191はオフ状態となり、バッテリ−電圧VBか
ら、Pチャネルパワ−MOSFET191、逆流阻止ダ
イオ−ドD1を介して流れていた電流が遮断された状態
となる。
【0051】インジェクタコイル6−1では、電流が遮
断したことにより誘導逆起電圧が発生し、Nチャネルパ
ワ−MOSFET151との接続点の電圧V1が急上昇
する。誘導逆起電圧がダイオ−ド152の順方向電圧と
ツェナ−ダイオ−ド153のツェナ−電圧の電圧値以上
になると、ダイオ−ド152→ツェナ−ダイオ−ド15
3→ゲ−ト、ソ−ス間抵抗154の経路に電流が流れ、
ゲ−ト、ソ−ス間電圧を発生するため、Nチャネルパワ
−MOSFET151が、制御信号C1の電圧値に関係
なくオン状態となる。(図3の波形e参照)
【0052】インジェクタコイル6−1を流れていた電
流は、Nチャネルパワ−MOSFET151がオンする
ことでインジェクタコイル6−1→Nチャネルパワ−M
OSFET151→シャント抵抗162→電流転流ダイ
オ−ドD11→インジェクタコイル6−1野の転流経路
を介して転流し、誘導逆起電圧を、ダイオ−ド152の
順方向電圧十ツェナ−ダイオ−ド153のツェナ−電圧
十Nチャネルパワ−MOSFET151のゲ−ト、ソ−
ス間電圧の電圧値を維持したままの状態で、高速にオフ
する。
【0053】このように、本実施の形態では、回路規模
の縮小、自己発熱の低減ができ、小型軽量でかつ安価な
筒内噴射式インジェクタの制御装置を得ることができ
る。つまり、インジェクタの開弁動作を保持するために
インジェクタコイルに流す保持電流の制御方式をチョッ
ピング方式とすることで低電圧発生手段を廃止し、保持
電流発生手段の回路構成も従来の定電流リニア制御回路
方式と比較すると簡素化でき、回路の自己発熱も抑える
ことが可能となるため、筒内噴射式インジェクタの制御
装置を小型・軽量化できまた安価に構成できる。また、
インジェクタコイルに流れる電流を遮断するための第2
スイッチング手段に、実質的に電流を高速にオフさせる
ための電流高速オフ機能を合わせ持つことができるた
め、回路構成が簡素化でき、筒内噴射式インジェクタの
制御装置を小型・軽量化かつ安価に構成できる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、インジェクタ
コイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、過励磁
電流供給後はインジェクタの開弁状態を保持するために
必要な保持電流を制御し且つ該電流検出手段の検出結果
と上記制御パラメ−タ演算手段の演算結果とを比較する
保持電流発生手段と、上記電流検出手段の出力と上記過
励磁信号発生手段の出力に基づいて故障時に上記インジ
ェクタコイルの電流を高速で遮断する第2スイッチング
手段と、上記保持電流発生手段の比較結果に基づいてバ
ッテリ−電圧のオンまたはオフ制御を行う第3のスイッ
チング手段とを備えたので、装置の小型化、軽量化、低
廉化を図ることができるという効果がある。
【0055】請求項2の発明によれば、上記第2のスイ
ッチング手段が、上記インジェクタコイルを流れる電流
を遮断するための機能と電流高速遮断のための機能を合
わせ持つので、回路構成を簡素化でき、装置の小型・軽
量化および低廉化に寄与できるという効果がある。
【0056】請求項3の発明によれば、上記保持電流発
生手段が、上記第3のスイッチング手段を介して上記イ
ンジェクタの開弁保持に必要な保持電流をスイッチング
方式で一定電流値に制御するので、従来使用されていた
低電圧発生手段を廃止でき、回路規模の縮小、発熱の低
減、製品サイズの縮小が図れ、装置を小型軽量で安価な
ものとすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態である筒内噴射式インジ
ェクタの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施形態である筒内噴射式インジ
ェクタの制御装置における保持電流制御に関連する回路
例を示す図である。
【図3】 この発明の実施形態である筒内噴射式インジ
ェクタの制御装置の動作を示すタイミングチャ−トであ
る。
【図4】 従来の筒内噴射式インジェクタの制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図5】 従来の筒内噴射式インジェクタ制御装置にお
ける保持電流制御に関連する回路例を示す図である。
【符号の説明】
1 各種センサ、2 制御パラメ−タ演算手段、3
バッテリ−、4高電圧発生手段、6−1 第1気
筒インジェクタ、6−n 第n気筒インジェクタ、7
−1A 第1気筒駆動回路、7−nA 第n気筒駆動
回路、11−1,11−n 過励磁信号発生手段 、
12−1,12−n 第1スイッチング手段、13−
1A、13−nA チョッピング式保持電流発生手段、
15−1A,15−nA 第2スイッチング手段、16
−1A,16−nA 電流検出手段、17−1,17−
n 過電流検出手段、18−1,18−n 故障判
定保持手段、19−1,19−n 第3スイッチング手
段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態を検出する各種セン
    サと、該各種センサの検出結果に基づいて内燃機関の各
    気筒に供給する燃料噴射量および燃料噴射時期等の制御
    パラメ−タを演算する制御パラメ−タ演算手段と、バッ
    テリ電圧を昇圧してインジェクタの初期開弁のための過
    励磁電流を発生する高電圧発生手段と、上記制御パラメ
    −タ演算手段の演算結果に基づいてインジェクタコイル
    に一定期間過励磁電流を供給するための時間生成用の過
    励磁信号を発生する過励磁信号発生手段と、該過励磁信
    号発生手段からの過励磁信号に基づいて上記過励磁電流
    発生手段からの過励磁電流を上記インジェクタコイルに
    供給する第1スイッチング手段とを備えた筒内噴射式イ
    ンジェクタの制御装置において、 上記インジェクタコイルに流れる電流を検出する電流検
    出手段と、 過励磁電流供給後は上記インジェクタの開弁状態を保持
    するために必要な保持電流を制御し且つ上記電流検出手
    段の検出結果と上記制御パラメ−タ演算手段の演算結果
    とを比較する保持電流発生手段と、 上記電流検出手段の出力と上記過励磁信号発生手段の出
    力に基づいて故障時に上記インジェクタコイルの電流を
    高速で遮断する第2スイッチング手段と、 上記保持電流発生手段の比較結果に基づいてバッテリ−
    電圧のオンまたはオフ制御を行う第3のスイッチング手
    段とを備えたことを特徴とする筒内噴射式インジェクタ
    の制御装置。
  2. 【請求項2】 上記第2のスイッチング手段は、上記イ
    ンジェクタコイルを流れる電流を遮断するための機能と
    電流高速遮断のための機能を合わせ持つことを特徴とす
    る請求項1記載の筒内噴射式インジェクタの制御装置。
  3. 【請求項3】 上記保持電流発生手段は、上記第3のス
    イッチング手段を介して上記インジェクタの開弁保持に
    必要な保持電流をスイッチング方式で一定電流値に制御
    することを特徴とする請求項1または2記載の筒内噴射
    式インジェクタの制御装置。
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