JPH11350707A - 束金具および筒状材支持材 - Google Patents
束金具および筒状材支持材Info
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- JPH11350707A JPH11350707A JP15691798A JP15691798A JPH11350707A JP H11350707 A JPH11350707 A JP H11350707A JP 15691798 A JP15691798 A JP 15691798A JP 15691798 A JP15691798 A JP 15691798A JP H11350707 A JPH11350707 A JP H11350707A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 筒状材を回転することなく、高さ調整を行う
ことができる束金具および筒状材支持材を提供する。 【解決手段】 筒状材支持材16,17はナット部1
8,19とこのナット部に取り付けられた嵌合部20,
21とを有する。一部を筒状材29内に挿入される軸状
材27,35の外周に設けられた雄ねじ28,36にナ
ット部18,19を螺合する一方、嵌合部20,21の
内周側に筒状材29の端部付近を嵌合する。筒状材29
には雄ねじ28,36は螺合しない。筒状材29は軸状
材27,35に対して螺合されていないので、高さ調整
の際に従来のように筒状材29を回転させる必要はな
く、ナット部18,19を備えた筒状材支持材16,1
7を回転するのみで高さ調整を行うことができる。
ことができる束金具および筒状材支持材を提供する。 【解決手段】 筒状材支持材16,17はナット部1
8,19とこのナット部に取り付けられた嵌合部20,
21とを有する。一部を筒状材29内に挿入される軸状
材27,35の外周に設けられた雄ねじ28,36にナ
ット部18,19を螺合する一方、嵌合部20,21の
内周側に筒状材29の端部付近を嵌合する。筒状材29
には雄ねじ28,36は螺合しない。筒状材29は軸状
材27,35に対して螺合されていないので、高さ調整
の際に従来のように筒状材29を回転させる必要はな
く、ナット部18,19を備えた筒状材支持材16,1
7を回転するのみで高さ調整を行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物、構造物等
において床束等の束を構成する束金具に関する。
において床束等の束を構成する束金具に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の束金具(この場合は床束)
を示している。基台1には下側軸状材2が立設されてお
り、この下側軸状材2の外周には右ねじの雄ねじ3が設
けられている。この雄ねじ3には筒状材4の下端部付近
の内周に設けられた雌ねじ5が螺合されている。前記筒
状材4の上端部付近の内周には雌ねじ6が設けられてお
り、この雌ねじ6には上側軸状材7の外周に設けられた
左ねじの雄ねじ8が螺合されている。前記上側軸状材7
の上端部には大引等を受ける受け台9が設けられてい
る。前記下側軸状材2の雄ねじ3には筒状材4の下方に
おいて下側振れ止めナット10が螺合されている一方、
前記上側軸状材7の雄ねじ8には筒状材4の上方におい
て上側振れ止めナット11が螺合されている。
を示している。基台1には下側軸状材2が立設されてお
り、この下側軸状材2の外周には右ねじの雄ねじ3が設
けられている。この雄ねじ3には筒状材4の下端部付近
の内周に設けられた雌ねじ5が螺合されている。前記筒
状材4の上端部付近の内周には雌ねじ6が設けられてお
り、この雌ねじ6には上側軸状材7の外周に設けられた
左ねじの雄ねじ8が螺合されている。前記上側軸状材7
の上端部には大引等を受ける受け台9が設けられてい
る。前記下側軸状材2の雄ねじ3には筒状材4の下方に
おいて下側振れ止めナット10が螺合されている一方、
前記上側軸状材7の雄ねじ8には筒状材4の上方におい
て上側振れ止めナット11が螺合されている。
【0003】この従来の束金具においては、基台1およ
び受け台9、ひいては下側および上側軸状材2,7の回
転が拘束されている状態かつ下側および上側振れ止めナ
ット10,11が緩められている状態において、筒状材
4を回転すると、筒状材4に対し軸状材2,7が軸方
向、互いに反対の向きに移動し、基台1と受け台9との
間の間隔が変化することにより、受け台9の高さを調整
することができる。そして、そのままでは雄ねじ3,8
と雌ねじ5,6との間のはめあい公差の関係上、下側軸
状材2に対し筒状材4、筒状材4に対し上側軸状材7が
それぞれ振れてしまうため、前記高さ調整後、振れ止め
ナット10,11が筒状材4の上下端に圧接されるよう
に振れ止めナット10,11を締め付けていた。
び受け台9、ひいては下側および上側軸状材2,7の回
転が拘束されている状態かつ下側および上側振れ止めナ
ット10,11が緩められている状態において、筒状材
4を回転すると、筒状材4に対し軸状材2,7が軸方
向、互いに反対の向きに移動し、基台1と受け台9との
間の間隔が変化することにより、受け台9の高さを調整
することができる。そして、そのままでは雄ねじ3,8
と雌ねじ5,6との間のはめあい公差の関係上、下側軸
状材2に対し筒状材4、筒状材4に対し上側軸状材7が
それぞれ振れてしまうため、前記高さ調整後、振れ止め
ナット10,11が筒状材4の上下端に圧接されるよう
に振れ止めナット10,11を締め付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の束金具にお
いては、長い筒状材4を何度も何度も回転して束金具の
高さ調整を行わなければならぬので、多数の束金具の高
さ調整を行わなければならぬ場合には、この調整作業が
作業者に対し大きな負担となっていた。
いては、長い筒状材4を何度も何度も回転して束金具の
高さ調整を行わなければならぬので、多数の束金具の高
さ調整を行わなければならぬ場合には、この調整作業が
作業者に対し大きな負担となっていた。
【0005】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、本発明の1つの目的は、筒状材を回転
することなく、高さ調整を行うことができる束金具およ
び筒状材支持材を提供することにある。
なされたもので、本発明の1つの目的は、筒状材を回転
することなく、高さ調整を行うことができる束金具およ
び筒状材支持材を提供することにある。
【0006】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
ら明らかになろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による束金具の1
つは、筒状材と、一部を前記筒状材内に軸方向に移動可
能に挿入される軸状材と、この軸状材の外周に設けられ
た雄ねじと、前記筒状材の外部において前記雄ねじに螺
合されるナット部とこのナット部に取り付けられており
内周側に前記筒状材の端部付近を嵌合される嵌合部とを
備えた筒状材支持材とを有してなり、前記雄ねじは前記
筒状材には螺合されないものである。
つは、筒状材と、一部を前記筒状材内に軸方向に移動可
能に挿入される軸状材と、この軸状材の外周に設けられ
た雄ねじと、前記筒状材の外部において前記雄ねじに螺
合されるナット部とこのナット部に取り付けられており
内周側に前記筒状材の端部付近を嵌合される嵌合部とを
備えた筒状材支持材とを有してなり、前記雄ねじは前記
筒状材には螺合されないものである。
【0008】本発明による束金具の他の1つは、筒状材
と、一部を前記筒状材内に軸方向に移動可能に挿入され
る軸状材と、この軸状材の外周に設けられた雄ねじと、
前記筒状材の外部において前記雄ねじに螺合されるナッ
トと、このナットと別体であって、前記ナットに隣接し
て前記雄ねじ材に螺合されるとともに、内周側に前記筒
状材の端部付近を嵌合される嵌合材とを有してなり、前
記雄ねじは前記筒状材には螺合されないものである。
と、一部を前記筒状材内に軸方向に移動可能に挿入され
る軸状材と、この軸状材の外周に設けられた雄ねじと、
前記筒状材の外部において前記雄ねじに螺合されるナッ
トと、このナットと別体であって、前記ナットに隣接し
て前記雄ねじ材に螺合されるとともに、内周側に前記筒
状材の端部付近を嵌合される嵌合材とを有してなり、前
記雄ねじは前記筒状材には螺合されないものである。
【0009】本発明による筒状材支持材は、ナット部
と、このナット部に取り付けられており、内周側に筒状
材の端部付近を嵌合される嵌合部とを有してなるもので
ある。
と、このナット部に取り付けられており、内周側に筒状
材の端部付近を嵌合される嵌合部とを有してなるもので
ある。
【0010】本発明において、筒状材は軸状材に対して
螺合されていないので、高さ調整の際に従来のように筒
状材を回転させる必要はなく、前記ナット部を備えた筒
状材支持材または前記ナットおよび嵌合材を回転させる
のみで高さ調整を行うことができるため、高さ調整作業
に要する労力を従来より大幅に低減できる(長い筒状材
を回転するよりは前記ナット部を備えた筒状材支持材ま
たは前記ナットおよび嵌合材を回転させる方が楽であ
る)。
螺合されていないので、高さ調整の際に従来のように筒
状材を回転させる必要はなく、前記ナット部を備えた筒
状材支持材または前記ナットおよび嵌合材を回転させる
のみで高さ調整を行うことができるため、高さ調整作業
に要する労力を従来より大幅に低減できる(長い筒状材
を回転するよりは前記ナット部を備えた筒状材支持材ま
たは前記ナットおよび嵌合材を回転させる方が楽であ
る)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0012】
【実施例】図2は本発明による束金具の第一実施例、図
3〜6は該実施例における下側筒状材支持材16および
上側筒状材支持材17を示している。なお、本実施例で
は、下側筒状材支持材16および上側筒状材支持材17
は同形同大とされている。図3〜6によく示されるよう
に、下側筒状材支持材16(上側筒状材支持材17)は
ナット部18(19)と嵌合部20(21)とからな
る。前記ナット部18(19)および嵌合部20(2
1)はそれぞれ鋼鉄等の金属材料からなっており、前記
ナット部18(19)は六角ナット状をなす一方、嵌合
部20(21)は大略のところ底部に穴22(23)を
開口されたカップ状をなしていて、該嵌合部20(2
1)の側壁の先端部付近はやや湾曲して外側に広がって
いる。前記嵌合部20(21)は、その底部をナット部
18(19)の一方の座面に溶接されることにより、ナ
ット部18(19)に固定されており、ナット部18
(19)のねじ穴24(25)と嵌合部20(21)の
穴22(23)とは同軸とされている。
3〜6は該実施例における下側筒状材支持材16および
上側筒状材支持材17を示している。なお、本実施例で
は、下側筒状材支持材16および上側筒状材支持材17
は同形同大とされている。図3〜6によく示されるよう
に、下側筒状材支持材16(上側筒状材支持材17)は
ナット部18(19)と嵌合部20(21)とからな
る。前記ナット部18(19)および嵌合部20(2
1)はそれぞれ鋼鉄等の金属材料からなっており、前記
ナット部18(19)は六角ナット状をなす一方、嵌合
部20(21)は大略のところ底部に穴22(23)を
開口されたカップ状をなしていて、該嵌合部20(2
1)の側壁の先端部付近はやや湾曲して外側に広がって
いる。前記嵌合部20(21)は、その底部をナット部
18(19)の一方の座面に溶接されることにより、ナ
ット部18(19)に固定されており、ナット部18
(19)のねじ穴24(25)と嵌合部20(21)の
穴22(23)とは同軸とされている。
【0013】図2に示されるように、鋼板等の金属板材
をプレス加工してなる基台26には鋼鉄等の金属材料か
らなる下側軸状材27が、該下側軸状材27の下端部で
基台26をかしめることにより立設されている。前記下
側軸状材27の外周には雄ねじ28が設けられており、
この雄ねじ28には下側筒状材支持材16のナット部1
8のねじ穴24が、嵌合部20の方がナット部18より
上方になる向きで螺合されている。鋼鉄等の金属材料か
らなる筒状材29の上下端部付近はそれぞれ小径の円筒
状に絞られて下側小径部29a、上側小径部29bとさ
れており、筒状材29の大部分をなす太い部分29cと
下側および上側小径部29a,29bとの間には下側テ
ーパー状部29dおよび上側テーパー状部29eが形成
されている。なお、前記筒状材29の太い部分29cは
円筒状とされてもよいし、角筒状とされてもよい。
をプレス加工してなる基台26には鋼鉄等の金属材料か
らなる下側軸状材27が、該下側軸状材27の下端部で
基台26をかしめることにより立設されている。前記下
側軸状材27の外周には雄ねじ28が設けられており、
この雄ねじ28には下側筒状材支持材16のナット部1
8のねじ穴24が、嵌合部20の方がナット部18より
上方になる向きで螺合されている。鋼鉄等の金属材料か
らなる筒状材29の上下端部付近はそれぞれ小径の円筒
状に絞られて下側小径部29a、上側小径部29bとさ
れており、筒状材29の大部分をなす太い部分29cと
下側および上側小径部29a,29bとの間には下側テ
ーパー状部29dおよび上側テーパー状部29eが形成
されている。なお、前記筒状材29の太い部分29cは
円筒状とされてもよいし、角筒状とされてもよい。
【0014】前記下側筒状材支持材16内には筒状材2
9の下端部付近が挿入され、下側筒状材支持材16の底
部上に載置されている。これにより、下側筒状材支持材
16の嵌合部20の内周側には筒状材29の下側小径部
29aおよび下側テーパー状部29dの外周が嵌合され
ており、筒状材29の下端側内には下側軸状材27の上
端側が挿入されている。前記筒状材29の上端側内には
鋼鉄等の金属材料からなる上側軸状材35の下端側が挿
入されている。前記上側軸状材35の外周には雄ねじ3
6が設けられており、この雄ねじ36には上側筒状材支
持材17のナット部19のねじ穴25が、嵌合部21の
方がナット部19より下方になる向きで螺合されてい
る。前記上側筒状材支持材17の嵌合部21の内周側に
は筒状材29の上側小径部29bおよび上側テーパー状
部29eの外周が嵌合されており、筒状材29の上端側
内には上側軸状材35の下端側が挿入されている。前記
上側軸状材35の上端部には、該上端部で受け台39を
かしめることにより受け台39が固定されている。この
受け台39は、鋼板等の金属板をプレス加工してなり、
大引等の建築物や構造物の一部を受けるようになってい
る。
9の下端部付近が挿入され、下側筒状材支持材16の底
部上に載置されている。これにより、下側筒状材支持材
16の嵌合部20の内周側には筒状材29の下側小径部
29aおよび下側テーパー状部29dの外周が嵌合され
ており、筒状材29の下端側内には下側軸状材27の上
端側が挿入されている。前記筒状材29の上端側内には
鋼鉄等の金属材料からなる上側軸状材35の下端側が挿
入されている。前記上側軸状材35の外周には雄ねじ3
6が設けられており、この雄ねじ36には上側筒状材支
持材17のナット部19のねじ穴25が、嵌合部21の
方がナット部19より下方になる向きで螺合されてい
る。前記上側筒状材支持材17の嵌合部21の内周側に
は筒状材29の上側小径部29bおよび上側テーパー状
部29eの外周が嵌合されており、筒状材29の上端側
内には上側軸状材35の下端側が挿入されている。前記
上側軸状材35の上端部には、該上端部で受け台39を
かしめることにより受け台39が固定されている。この
受け台39は、鋼板等の金属板をプレス加工してなり、
大引等の建築物や構造物の一部を受けるようになってい
る。
【0015】前記筒状材29の太い部分29cの下端部
付近および上端部付近の筒壁には、該筒状材29の軸方
向に対し垂直な方向に蝶ねじからなる止めねじ37,3
8がそれぞれ螺合されており、これらの止めねじ37,
38の先端部は下側軸状材27、上側軸状材35の外周
に押圧可能とされている。
付近および上端部付近の筒壁には、該筒状材29の軸方
向に対し垂直な方向に蝶ねじからなる止めねじ37,3
8がそれぞれ螺合されており、これらの止めねじ37,
38の先端部は下側軸状材27、上側軸状材35の外周
に押圧可能とされている。
【0016】この束金具においては、筒状材29は下側
および上側軸状材27,35に対して螺合されていない
ので、止めねじ37,38を締め付けていない状態で
は、筒状材29は下側および上側軸状材27,35に対
して軸方向に自由に動くことができる。したがって、下
側軸状材27に対して下側筒状材支持材16のナット部
18を回転して下側軸状材27に対して下側筒状材支持
材16を上下させるか、または上側軸状材35に対して
上側筒状材支持材17のナット部19を回転して上側筒
状材支持材17に対して上側軸状材35を上下させるこ
とにより、基台26に対する受け台39の高さ調整を行
うことができる(勿論、下側筒状材支持材16のナット
部18と上側筒状材支持材17のナット部19との両方
を回転させてもよい)。そして、この高さ調整後、止め
ねじ37,38を締め付け、これらの止めねじ37,3
8の先端部を下側軸状材27および上側軸状材35の外
周に押圧することにより、この束金具を調整された高さ
に固定することができる。
および上側軸状材27,35に対して螺合されていない
ので、止めねじ37,38を締め付けていない状態で
は、筒状材29は下側および上側軸状材27,35に対
して軸方向に自由に動くことができる。したがって、下
側軸状材27に対して下側筒状材支持材16のナット部
18を回転して下側軸状材27に対して下側筒状材支持
材16を上下させるか、または上側軸状材35に対して
上側筒状材支持材17のナット部19を回転して上側筒
状材支持材17に対して上側軸状材35を上下させるこ
とにより、基台26に対する受け台39の高さ調整を行
うことができる(勿論、下側筒状材支持材16のナット
部18と上側筒状材支持材17のナット部19との両方
を回転させてもよい)。そして、この高さ調整後、止め
ねじ37,38を締め付け、これらの止めねじ37,3
8の先端部を下側軸状材27および上側軸状材35の外
周に押圧することにより、この束金具を調整された高さ
に固定することができる。
【0017】このように筒状材29は下側および上側軸
状材27,35に対して螺合されていないので、高さ調
整の際に従来のように筒状材29を回転させる必要はな
く、ナット部18,19を備えた下側筒状材支持材16
または上側筒状材支持材17を回転させるのみで高さ調
整を行うことができるため、高さ調整作業に要する労力
を従来より大幅に低減できる(長い筒状材29を回転す
るよりはナット部18,19を備えた筒状材支持材1
6,17を回転させる方が楽である)。また、下側およ
び上側筒状材支持材16,17の嵌合部20,21に筒
状材29の両端部付近が嵌合されること、および止めね
じ37,38の先端部が下側軸状材27、上側軸状材3
5の外周に押圧されることにより、下側軸状材27に対
する筒状材29の振れおよび筒状材29に対する上側軸
状材35の振れを防止できる。
状材27,35に対して螺合されていないので、高さ調
整の際に従来のように筒状材29を回転させる必要はな
く、ナット部18,19を備えた下側筒状材支持材16
または上側筒状材支持材17を回転させるのみで高さ調
整を行うことができるため、高さ調整作業に要する労力
を従来より大幅に低減できる(長い筒状材29を回転す
るよりはナット部18,19を備えた筒状材支持材1
6,17を回転させる方が楽である)。また、下側およ
び上側筒状材支持材16,17の嵌合部20,21に筒
状材29の両端部付近が嵌合されること、および止めね
じ37,38の先端部が下側軸状材27、上側軸状材3
5の外周に押圧されることにより、下側軸状材27に対
する筒状材29の振れおよび筒状材29に対する上側軸
状材35の振れを防止できる。
【0018】なお、本実施例において、止めねじ37,
38をボルト、小ねじ等の蝶ねじ以外の雄ねじにより構
成してもよい。また、筒状材支持材16,17において
ナット部18,19に対して嵌合部20,21を固定せ
ず、ナット部18,19に対して嵌合部20,21を軸
心回りに回転可能に取り付けてもよい。
38をボルト、小ねじ等の蝶ねじ以外の雄ねじにより構
成してもよい。また、筒状材支持材16,17において
ナット部18,19に対して嵌合部20,21を固定せ
ず、ナット部18,19に対して嵌合部20,21を軸
心回りに回転可能に取り付けてもよい。
【0019】図7は本発明による束金具の第二実施例を
示し、図8〜11は該実施例における筒状材支持材40
を示しており、この筒状材支持材40はナット部41と
嵌合部42とからなる。前記ナット部41および嵌合部
42はそれぞれ鋼鉄等の金属材料からなっており、前記
ナット部41は六角ナット状をなしている一方、前記嵌
合部42は大略のところ底部に穴43を開口されたカッ
プ状をなしていて、該嵌合部42の側壁の上端付近は他
の部分より大径となるように拡大されている。前記嵌合
部42は、その底部をナット部41の一方の座面に溶接
されることにより、ナット部41に固定されており、ナ
ット部41のねじ穴44と嵌合部42の穴43とは同軸
とされている。前記嵌合部42の側壁には、該嵌合部4
2の軸方向に対し垂直な方向に蝶ねじからなる止めねじ
45が螺合されている。
示し、図8〜11は該実施例における筒状材支持材40
を示しており、この筒状材支持材40はナット部41と
嵌合部42とからなる。前記ナット部41および嵌合部
42はそれぞれ鋼鉄等の金属材料からなっており、前記
ナット部41は六角ナット状をなしている一方、前記嵌
合部42は大略のところ底部に穴43を開口されたカッ
プ状をなしていて、該嵌合部42の側壁の上端付近は他
の部分より大径となるように拡大されている。前記嵌合
部42は、その底部をナット部41の一方の座面に溶接
されることにより、ナット部41に固定されており、ナ
ット部41のねじ穴44と嵌合部42の穴43とは同軸
とされている。前記嵌合部42の側壁には、該嵌合部4
2の軸方向に対し垂直な方向に蝶ねじからなる止めねじ
45が螺合されている。
【0020】図7に示されるように、鋼板等の金属板材
をプレス加工してなる基台26には鋼鉄等の金属材料か
らなる軸状材46が、該軸状材46の下端部で基台26
をかしめることにより立設されている。前記軸状材46
の外周には雄ねじ47が設けられており、この雄ねじ4
7には筒状材支持材40のナット部41のねじ穴44
が、嵌合部42の方がナット部41より上方になる向き
で螺合されている。鋼鉄等の金属材料からなる筒状材2
9はその上端部を除く全長に渡って同一径の円筒状とさ
れており、この筒状材29の上端部には、該上端部で受
け台39をかしめることにより受け台39が固定されて
いる。この受け台39は、鋼板等の金属板をプレス加工
してなり、大引等の建築物や構造物の一部を受けるよう
になっている。前記筒状材支持材40内には筒状材29
の下端部付近が挿入され、筒状材支持材40の底部上に
載置されている。これにより、筒状材支持材40の内周
側には筒状材29の外周が嵌合されており、筒状材29
の下端側内には軸状材46の上端側が挿入されている。
をプレス加工してなる基台26には鋼鉄等の金属材料か
らなる軸状材46が、該軸状材46の下端部で基台26
をかしめることにより立設されている。前記軸状材46
の外周には雄ねじ47が設けられており、この雄ねじ4
7には筒状材支持材40のナット部41のねじ穴44
が、嵌合部42の方がナット部41より上方になる向き
で螺合されている。鋼鉄等の金属材料からなる筒状材2
9はその上端部を除く全長に渡って同一径の円筒状とさ
れており、この筒状材29の上端部には、該上端部で受
け台39をかしめることにより受け台39が固定されて
いる。この受け台39は、鋼板等の金属板をプレス加工
してなり、大引等の建築物や構造物の一部を受けるよう
になっている。前記筒状材支持材40内には筒状材29
の下端部付近が挿入され、筒状材支持材40の底部上に
載置されている。これにより、筒状材支持材40の内周
側には筒状材29の外周が嵌合されており、筒状材29
の下端側内には軸状材46の上端側が挿入されている。
【0021】この束金具においても、筒状材29は軸状
材46に対して螺合されていないので、止めねじ45を
締め付けていない状態では、筒状材29は軸状材46に
対して軸方向に自由に動くことができる。したがって、
軸状材46に対して筒状材支持材40のナット部41を
回転して軸状材46に対して筒状材支持材40を上下さ
せることにより高さ調整を行うことができる。そして、
この高さ調整後、止めねじ45を締め付け、これらの止
めねじ45の先端部を筒状材29の外周に押圧すること
により、この束金具を調整された高さに固定することが
できる。
材46に対して螺合されていないので、止めねじ45を
締め付けていない状態では、筒状材29は軸状材46に
対して軸方向に自由に動くことができる。したがって、
軸状材46に対して筒状材支持材40のナット部41を
回転して軸状材46に対して筒状材支持材40を上下さ
せることにより高さ調整を行うことができる。そして、
この高さ調整後、止めねじ45を締め付け、これらの止
めねじ45の先端部を筒状材29の外周に押圧すること
により、この束金具を調整された高さに固定することが
できる。
【0022】このように筒状材29は軸状材46に対し
て螺合されていないので、高さ調整の際に従来のように
筒状材29を回転させる必要はなく、ナット部41を備
えた筒状材支持材40を回転させるのみで高さ調整を行
うことができるため、高さ調整作業に要する労力を従来
より大幅に低減できる。また、筒状材支持材40の嵌合
部42の内周側に筒状材29の下端部付近の外周が嵌合
されること、および止めねじ45の先端部が筒状材29
の外周に押圧されることにより、軸状材46に対する筒
状材29の振れを防止できる。
て螺合されていないので、高さ調整の際に従来のように
筒状材29を回転させる必要はなく、ナット部41を備
えた筒状材支持材40を回転させるのみで高さ調整を行
うことができるため、高さ調整作業に要する労力を従来
より大幅に低減できる。また、筒状材支持材40の嵌合
部42の内周側に筒状材29の下端部付近の外周が嵌合
されること、および止めねじ45の先端部が筒状材29
の外周に押圧されることにより、軸状材46に対する筒
状材29の振れを防止できる。
【0023】なお、本実施例においても、止めねじ45
をボルト、小ねじ等の蝶ねじ以外の雄ねじにより構成し
てもよい。また、筒状材支持材40においてナット部4
1に対して嵌合部42を固定せず、ナット部41に対し
て嵌合部42を軸心回りに回転可能に取り付けてもよ
い。
をボルト、小ねじ等の蝶ねじ以外の雄ねじにより構成し
てもよい。また、筒状材支持材40においてナット部4
1に対して嵌合部42を固定せず、ナット部41に対し
て嵌合部42を軸心回りに回転可能に取り付けてもよ
い。
【0024】図12および13は本発明による束金具の
第三実施例を示している。本実施例においては、筒状材
29の下端部付近の外周に円周方向に延びる溝48が設
けられており、止めねじ45を締め付けたとき、この止
めねじ45の先端部が図13のように溝48に係合され
るようになっている。他の構成は前記図7〜11の第二
実施例と同様である。
第三実施例を示している。本実施例においては、筒状材
29の下端部付近の外周に円周方向に延びる溝48が設
けられており、止めねじ45を締め付けたとき、この止
めねじ45の先端部が図13のように溝48に係合され
るようになっている。他の構成は前記図7〜11の第二
実施例と同様である。
【0025】本実施例においては、止めねじ45を締め
付けたとき、この止めねじ45の先端部が図13のよう
に溝48に係合されるようになっているので、筒状材支
持材40に対し筒状材29をより一層確実に固定でき、
また筒状材支持材40ひいては軸状材46に対する筒状
材29の振れもより一層確実に防止できる。
付けたとき、この止めねじ45の先端部が図13のよう
に溝48に係合されるようになっているので、筒状材支
持材40に対し筒状材29をより一層確実に固定でき、
また筒状材支持材40ひいては軸状材46に対する筒状
材29の振れもより一層確実に防止できる。
【0026】図14および15は本発明による束金具の
第四実施例を示している。本実施例においては、蝶ねじ
からなる止めねじ45が、筒状材支持材40の嵌合部4
2の方ではなく、ナット部41の方に、該ナット部41
のねじ穴44に対し垂直な方向に螺合されており、止め
ねじ45を締め付けたとき、この止めねじ45の先端部
が図14のように軸状材46の外周に押圧されるように
なっている。また、筒状材支持材40の嵌合部42の側
壁には、内方に突出する突起49が適当数設けられてい
る。筒状材29の下端部付近の側壁には円周方向に延び
る溝部50が設けられている。そして、筒状材29をそ
の下端が筒状材支持材40の嵌合部42の底部に当接さ
れるまで筒状材支持材40内に挿入すると、突起49が
凹部50に強制的に嵌合され、筒状材29が嵌合部42
から抜け出ることができなくなるようになっている。な
お、突起49を凹部50に嵌合しやすくするため、筒状
材29に切り割り等を設けてもよい。他の構成は前記図
7〜11の第二実施例と同様である。
第四実施例を示している。本実施例においては、蝶ねじ
からなる止めねじ45が、筒状材支持材40の嵌合部4
2の方ではなく、ナット部41の方に、該ナット部41
のねじ穴44に対し垂直な方向に螺合されており、止め
ねじ45を締め付けたとき、この止めねじ45の先端部
が図14のように軸状材46の外周に押圧されるように
なっている。また、筒状材支持材40の嵌合部42の側
壁には、内方に突出する突起49が適当数設けられてい
る。筒状材29の下端部付近の側壁には円周方向に延び
る溝部50が設けられている。そして、筒状材29をそ
の下端が筒状材支持材40の嵌合部42の底部に当接さ
れるまで筒状材支持材40内に挿入すると、突起49が
凹部50に強制的に嵌合され、筒状材29が嵌合部42
から抜け出ることができなくなるようになっている。な
お、突起49を凹部50に嵌合しやすくするため、筒状
材29に切り割り等を設けてもよい。他の構成は前記図
7〜11の第二実施例と同様である。
【0027】本実施例においても、止めねじ45を締め
付けたとき、この止めねじ45の先端部が図14のよう
に軸状材46の外周に押圧されることにより、軸状材4
6に対し筒状材支持材40を固定でき、ひいては束金具
の高さを調整された高さに固定できるとともに、軸状材
46に対する筒状材29の振れを防止できる。
付けたとき、この止めねじ45の先端部が図14のよう
に軸状材46の外周に押圧されることにより、軸状材4
6に対し筒状材支持材40を固定でき、ひいては束金具
の高さを調整された高さに固定できるとともに、軸状材
46に対する筒状材29の振れを防止できる。
【0028】なお、本実施例においても、止めねじ45
をボルト、小ねじ等の蝶ねじ以外の雄ねじにより構成し
てもよい。また、筒状材支持材40においてナット部4
1に対して嵌合部42を固定せず、ナット部41に対し
て嵌合部42を軸心回りに回転可能に取り付けてもよ
い。
をボルト、小ねじ等の蝶ねじ以外の雄ねじにより構成し
てもよい。また、筒状材支持材40においてナット部4
1に対して嵌合部42を固定せず、ナット部41に対し
て嵌合部42を軸心回りに回転可能に取り付けてもよ
い。
【0029】また、本実施例では筒状材支持材40の突
起49は全周に渡って嵌合部42の他の部分に連続して
いるが、嵌合部42の一部を切り起こすことにより突起
49を形成してもよい。また、本実施例の場合とは逆に
突起を筒状材29に、溝部を嵌合部42に設けてもよ
い。さらに、筒状材29に対して上方に力が作用して嵌
合部42から抜け出る虞がない場合は、突起49および
凹部50を設けなくてもよい。
起49は全周に渡って嵌合部42の他の部分に連続して
いるが、嵌合部42の一部を切り起こすことにより突起
49を形成してもよい。また、本実施例の場合とは逆に
突起を筒状材29に、溝部を嵌合部42に設けてもよ
い。さらに、筒状材29に対して上方に力が作用して嵌
合部42から抜け出る虞がない場合は、突起49および
凹部50を設けなくてもよい。
【0030】図16は本発明による束金具の第五実施例
を示しており、図17は該実施例における下側嵌合材5
3(上側嵌合材54)を示している。この実施例におい
ては、前記図2〜6の第一実施例における下側筒状材支
持材16(上側筒状材支持材17)のナット部18(1
9)に対応する下側ナット51(上側ナット52)と嵌
合部20(21)に対応する下側嵌合材53(上側嵌合
材54)とは互いに結合されておらず、分離した別体と
されている。前記下側および上側ナット51,52は六
角ナットとされている。前記下側および上側嵌合材5
3,54の底部に設けられた穴55,56の周囲にはバ
ーリング加工により穴フランジ部57,58が形成され
ており、この穴フランジ部57,58の内周には雌ねじ
59,60が形成されている。前記下側および上側嵌合
材53,54の他の構成は図2〜6の第一実施例の下側
および上側筒状材支持材16,17と同様である。
を示しており、図17は該実施例における下側嵌合材5
3(上側嵌合材54)を示している。この実施例におい
ては、前記図2〜6の第一実施例における下側筒状材支
持材16(上側筒状材支持材17)のナット部18(1
9)に対応する下側ナット51(上側ナット52)と嵌
合部20(21)に対応する下側嵌合材53(上側嵌合
材54)とは互いに結合されておらず、分離した別体と
されている。前記下側および上側ナット51,52は六
角ナットとされている。前記下側および上側嵌合材5
3,54の底部に設けられた穴55,56の周囲にはバ
ーリング加工により穴フランジ部57,58が形成され
ており、この穴フランジ部57,58の内周には雌ねじ
59,60が形成されている。前記下側および上側嵌合
材53,54の他の構成は図2〜6の第一実施例の下側
および上側筒状材支持材16,17と同様である。
【0031】図16に示されるように、鋼板等の金属板
材からなる基台26には鋼鉄等の金属材料からなる下側
軸状材27が立設されている。前記下側軸状材27の外
周には雄ねじ28が設けられており、この雄ねじ28に
は下側ナット51および下側嵌合材53の雌ねじ59が
螺合されている。なおここで、下側ナット51より下側
嵌合材53の方が上方に位置されている。鋼鉄等の金属
材料からなる筒状材29の上下端部付近はそれぞれ小径
の円筒状に絞られて下側小径部29a、上側小径部29
bとされており、筒状材29の大部分をなす太い部分2
9cと下側および上側小径部29a,29bとの間には
下側テーパー状部29dおよび上側テーパー状部29e
が形成されている。なお、前記筒状材29の太い部分2
9cは円筒状とされてもよいし、角筒状とされてもよ
い。
材からなる基台26には鋼鉄等の金属材料からなる下側
軸状材27が立設されている。前記下側軸状材27の外
周には雄ねじ28が設けられており、この雄ねじ28に
は下側ナット51および下側嵌合材53の雌ねじ59が
螺合されている。なおここで、下側ナット51より下側
嵌合材53の方が上方に位置されている。鋼鉄等の金属
材料からなる筒状材29の上下端部付近はそれぞれ小径
の円筒状に絞られて下側小径部29a、上側小径部29
bとされており、筒状材29の大部分をなす太い部分2
9cと下側および上側小径部29a,29bとの間には
下側テーパー状部29dおよび上側テーパー状部29e
が形成されている。なお、前記筒状材29の太い部分2
9cは円筒状とされてもよいし、角筒状とされてもよ
い。
【0032】前記下側嵌合材53内には筒状材29の下
端部付近が挿入され、下側嵌合材53の底部上に載置さ
れている。これにより、前記下側嵌合材53の内周側に
は筒状材29の下側小径部29aおよび下側テーパー状
部29dの外周が嵌合されており、筒状材29の下端側
内には下側軸状材27の上端側が挿入されている。前記
筒状材29の上端側内には鋼鉄等の金属材料からなる上
側軸状材35の下端側が挿入されている。前記上側軸状
材35の外周には雄ねじ36が設けられており、この雄
ねじ36には上側ナット52および上側嵌合材54の雌
ねじ60が螺合されている。なおここで、上側ナット5
2より上側嵌合材54の方が下方に位置されている。前
記上側嵌合材54の内周側には筒状材29の上側小径部
29bおよび上側テーパー状部29eの外周が嵌合され
ており、筒状材29の上端側内には上側軸状材35の下
端側が挿入されている。前記上側軸状材35の上端部に
は受け台39が固定されている。この受け台39は、鋼
板等の金属板をプレス加工してなり、大引等の建築物や
構造物の一部を受けるようになっている。
端部付近が挿入され、下側嵌合材53の底部上に載置さ
れている。これにより、前記下側嵌合材53の内周側に
は筒状材29の下側小径部29aおよび下側テーパー状
部29dの外周が嵌合されており、筒状材29の下端側
内には下側軸状材27の上端側が挿入されている。前記
筒状材29の上端側内には鋼鉄等の金属材料からなる上
側軸状材35の下端側が挿入されている。前記上側軸状
材35の外周には雄ねじ36が設けられており、この雄
ねじ36には上側ナット52および上側嵌合材54の雌
ねじ60が螺合されている。なおここで、上側ナット5
2より上側嵌合材54の方が下方に位置されている。前
記上側嵌合材54の内周側には筒状材29の上側小径部
29bおよび上側テーパー状部29eの外周が嵌合され
ており、筒状材29の上端側内には上側軸状材35の下
端側が挿入されている。前記上側軸状材35の上端部に
は受け台39が固定されている。この受け台39は、鋼
板等の金属板をプレス加工してなり、大引等の建築物や
構造物の一部を受けるようになっている。
【0033】この束金具においても、筒状材29は下側
および上側軸状材53,54に対して螺合されていない
ので、下側および上側嵌合材53,54により両側から
拘束されていない状態では、筒状材29は下側および上
側軸状材27,35に対して軸方向に自由に動くことが
できる。したがって、下側軸状材27に対して下側ナッ
ト51および下側嵌合材53を回転して下側軸状材27
に対して下側嵌合材53を上下させるか、または上側軸
状材35に対して上側ナット52および上側嵌合材54
を回転して上側嵌合材54に対して上側軸状材35を上
下させることにより、高さ調整を行うことができる(勿
論、下側ナット51および下側嵌合材53と上側ナット
52および上側嵌合材54との両方の組み合わせを回転
させてもよい)。そして、この高さ調整後、下側および
上側ナット51,52を締め付け、これらのナット5
1,52の座面をそれぞれ下側および上側嵌合材53,
54の底部に強く押圧することにより、ダブルナットの
原理で、この束金具を調整された高さに固定することが
できる。
および上側軸状材53,54に対して螺合されていない
ので、下側および上側嵌合材53,54により両側から
拘束されていない状態では、筒状材29は下側および上
側軸状材27,35に対して軸方向に自由に動くことが
できる。したがって、下側軸状材27に対して下側ナッ
ト51および下側嵌合材53を回転して下側軸状材27
に対して下側嵌合材53を上下させるか、または上側軸
状材35に対して上側ナット52および上側嵌合材54
を回転して上側嵌合材54に対して上側軸状材35を上
下させることにより、高さ調整を行うことができる(勿
論、下側ナット51および下側嵌合材53と上側ナット
52および上側嵌合材54との両方の組み合わせを回転
させてもよい)。そして、この高さ調整後、下側および
上側ナット51,52を締め付け、これらのナット5
1,52の座面をそれぞれ下側および上側嵌合材53,
54の底部に強く押圧することにより、ダブルナットの
原理で、この束金具を調整された高さに固定することが
できる。
【0034】このように筒状材29は下側および上側軸
状材27,35に対して螺合されていないので、高さ調
整の際に従来のように筒状材29を回転させる必要はな
く、ナット51,52および嵌合材53,54を回転さ
せるのみで高さ調整を行うことができるため、高さ調整
作業に要する労力を従来より大幅に低減できる。また、
下側および上側嵌合材53,54の内周側に筒状材29
の両端部付近の外周側が嵌合されること、および下側ナ
ット51と下側嵌合材53および上側ナット52と上側
嵌合材54がそれぞれダブルナットの機能を果たすこと
により、下側軸状材27に対する筒状材29の振れおよ
び筒状材29に対する上側軸状材35の振れを防止でき
る。
状材27,35に対して螺合されていないので、高さ調
整の際に従来のように筒状材29を回転させる必要はな
く、ナット51,52および嵌合材53,54を回転さ
せるのみで高さ調整を行うことができるため、高さ調整
作業に要する労力を従来より大幅に低減できる。また、
下側および上側嵌合材53,54の内周側に筒状材29
の両端部付近の外周側が嵌合されること、および下側ナ
ット51と下側嵌合材53および上側ナット52と上側
嵌合材54がそれぞれダブルナットの機能を果たすこと
により、下側軸状材27に対する筒状材29の振れおよ
び筒状材29に対する上側軸状材35の振れを防止でき
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、筒状材を回転す
ることなく高さ調整を行うことができる等の優れた効果
を得られるものである。
ることなく高さ調整を行うことができる等の優れた効果
を得られるものである。
【図1】従来の束金具の一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明による束金具の第一実施例を示す縦断面
図である。
図である。
【図3】前記第一実施例における筒状材支持材を示す正
面図である。
面図である。
【図4】前記第一実施例における筒状材支持材を示す平
面図である。
面図である。
【図5】前記第一実施例における筒状材支持材を示す底
面図である。
面図である。
【図6】図4のVI−VI線における断面図である。
【図7】本発明による束金具の第二実施例を示す縦断面
図である。
図である。
【図8】前記第二実施例における筒状材支持材を示す正
面図である。
面図である。
【図9】前記第二実施例における筒状材支持材を示す平
面図である。
面図である。
【図10】前記第二実施例における筒状材支持材を示す
底面図である。
底面図である。
【図11】図9のXI−XI線における断面図である。
【図12】本発明による束金具の第三実施例における筒
状材の下端部付近を示す正面図である。
状材の下端部付近を示す正面図である。
【図13】前記第三実施例における要部を示す縦断面図
である。
である。
【図14】本発明による束金具の第四実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図15】前記第四実施例における筒状材支持材を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図16】本発明による束金具の第五実施例を示す縦断
面図である。
面図である。
【図17】前記第五実施例における嵌合部材を示す縦断
面図である。
面図である。
16 下側筒状材支持材 17 上側筒状材支持材 18,19 ナット部 20,21 嵌合部 24,25 ねじ穴 27 下側軸状材 28 雄ねじ 29 筒状材 35 上側軸状材 36 雄ねじ 37,38 止めねじ 40 筒状材支持材 41 ナット部 42 嵌合部 44 ねじ穴 45 止めねじ 46 軸状材 51 下側ナット 52 上側ナット 53 下側嵌合材 54 上側嵌合材 59,60 雌ねじ
Claims (12)
- 【請求項1】 筒状材と、一部を前記筒状材内に軸方向
に移動可能に挿入される軸状材と、この軸状材の外周に
設けられた雄ねじと、前記筒状材の外部において前記雄
ねじに螺合されるナット部とこのナット部に取り付けら
れており内周側に前記筒状材の端部付近を嵌合される嵌
合部とを備えた筒状材支持材とを有してなり、前記雄ね
じは前記筒状材には螺合されないことを特徴とする束金
具。 - 【請求項2】 前記筒状材支持材の前記嵌合部はカップ
状をなしている請求項1記載の束金具。 - 【請求項3】 前記筒状材の筒壁に螺合され、先端部を
前記軸状材の外周に押圧可能とされた止めねじをさらに
有する請求項1または2記載の束金具。 - 【請求項4】 前記筒状材支持材の前記嵌合部の側壁に
螺合され、先端部を前記筒状材の外周に押圧可能とされ
た止めねじをさらに有する請求項1または2記載の束金
具。 - 【請求項5】 前記ナット部に螺合され、先端部を前記
軸状材の外周に押圧可能とされた止めねじをさらに有す
る請求項1または2記載の束金具。 - 【請求項6】 筒状材と、上端側部分を前記筒状材の下
端側から該筒状材内に軸方向に移動可能に挿入される下
側軸状材と、この下側軸状材の外周に設けられた雄ねじ
と、前記筒状材の下方において前記下側軸状材の前記雄
ねじに螺合されるナット部とこのナット部に取り付けら
れており内周側に前記筒状材の下端部付近を嵌合される
嵌合部とを備えた下側筒状材支持材と、下端側部分を前
記筒状材の上端側から該筒状材内に軸方向に移動可能に
挿入される上側軸状材と、この上側軸状材の外周に設け
られた雄ねじと、前記筒状材の上方において前記上側軸
状材の前記雄ねじに螺合されるナット部とこのナット部
に取り付けられており内周側に前記筒状材の上端部付近
を嵌合される嵌合部とを備えた上側筒状材支持材とを有
してなり、前記下側および上側軸状材の前記雄ねじは前
記筒状材には螺合されないことを特徴とする束金具。 - 【請求項7】 ナット部と、このナット部に取り付けら
れており、内周側に筒状材の端部付近を嵌合される嵌合
部とを有してなる筒状材支持材。 - 【請求項8】 前記嵌合部はカップ状をなしている請求
項7記載の筒状材支持材。 - 【請求項9】 前記嵌合部の側壁に螺合され、先端部を
該嵌合部の内部に侵入可能とされた止めねじをさらに有
する請求項7または8記載の筒状材支持材。 - 【請求項10】 前記ナット部に螺合され、先端部を該
ナットのねじ穴内に侵入可能とされた止めねじをさらに
有する請求項7または8記載の筒状材支持材。 - 【請求項11】 筒状材と、一部を前記筒状材内に軸方
向に移動可能に挿入される軸状材と、この軸状材の外周
に設けられた雄ねじと、前記筒状材の外部において前記
雄ねじに螺合されるナットと、このナットと別体であっ
て、前記ナットに隣接して前記雄ねじ材に螺合されると
ともに、内周側に前記筒状材の端部付近を嵌合される嵌
合材とを有してなり、前記雄ねじは前記筒状材には螺合
されないことを特徴とする束金具。 - 【請求項12】 前記嵌合材はカップ状をなしている請
求項11記載の束金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15691798A JPH11350707A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 束金具および筒状材支持材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15691798A JPH11350707A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 束金具および筒状材支持材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11350707A true JPH11350707A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15638209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP15691798A Pending JPH11350707A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | 束金具および筒状材支持材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11350707A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020028627A (ko) * | 2000-10-11 | 2002-04-17 | 김창섭 | 건물의 이중바닥판 받침구 |
KR100635378B1 (ko) | 2004-08-26 | 2006-10-17 | 세메스 주식회사 | 분리 가능한 다수의 설비 모듈들을 갖는 제조 설비의 이설장치 및 그의 이설 방법 |
JP2007051507A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Takayama Metal Industrial Co Ltd | 束部材 |
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CN102535817A (zh) * | 2012-02-06 | 2012-07-04 | 中国电子系统工程第二建设有限公司 | 高架地板可调节支撑座及其组合的连接结构 |
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-
1998
- 1998-06-05 JP JP15691798A patent/JPH11350707A/ja active Pending
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