JPH11350676A - 半円状雨樋吊り具 - Google Patents

半円状雨樋吊り具

Info

Publication number
JPH11350676A
JPH11350676A JP16194098A JP16194098A JPH11350676A JP H11350676 A JPH11350676 A JP H11350676A JP 16194098 A JP16194098 A JP 16194098A JP 16194098 A JP16194098 A JP 16194098A JP H11350676 A JPH11350676 A JP H11350676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rain gutter
gutter
semicircular
eaves
upper edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16194098A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Oda
信男 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ODA TAKASUMI
Original Assignee
ODA TAKASUMI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ODA TAKASUMI filed Critical ODA TAKASUMI
Priority to JP16194098A priority Critical patent/JPH11350676A/ja
Publication of JPH11350676A publication Critical patent/JPH11350676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 多量の雨水や、雪の滑落の場合にも確実に軒
樋を保持し、廉価で美観を保持できる樋吊り具の提供。 【解決手段】 軒材に固定して取付ける上部材2と、両
先端が下方に延伸し鈎状に屈曲する挟持部3a、3b有
し、雨樋20の両耳部を外側下方から挟持する中部材3
と、雨樋耳部を内側から押圧するストッパ片と、上縁を
下方に押圧する下部材4とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋等の屋根から
流れる雨水を受ける半円状雨樋を、軒先に取り付ける半
円状雨樋吊り具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家屋等には、その家屋等の屋
根から流れる雨水等を受けるために、軒先に雨樋が設け
られている。この雨樋は、軒先の所定場所に個別の樋受
け金具を取り付け、樋受け金具に、雨樋が載置されてい
る。つぎに、このような従来の樋受け金具を、図面に基
づいて説明する。図7は、従来の樋受け金具の一個の斜
視構成図であり、図中、20は、軒先に配置される雨
樋、21は樋20を支える支え部、22は、前記支え部
21を補強する補強部、23は、前記支え部21を軒材
に取り付けるための押さえ金、24は、前記支え部21
に載置された前記樋20を固定するためのワイヤであ
る。
【0003】雨樋20は、プラスチックや金属薄板等か
らなり、上方に開口した半円状の面をなしている。この
雨樋20の上縁部は、それぞれ外側に径5mm程度の円
管が縁取られ、円管状縁部20aが設けられている。支
え部21は、幅1cm程度、長さ30cm程度、厚さ数
mmの金属製からなる。この金属製の支え部21は、半
円状の面を有する雨樋の底部に沿うように、長さ方向の
中央より一端21a寄りを、上方向の円弧型に曲げられ
た受け部21cが設けられている。この支え部21の一
端21aは、その先端が下方向に折り曲げられ、他端の
取付部21bは、軒先に接触する接触面21dを有し、
この取付部21bには、軒材に取り付けるための釘穴2
1eが設けられている。また、該支え部21は、前記受
け部21cが、上方向になるように、取付部21bと、
受け部21cとの間がU字型に折り曲げられている。前
記取付部21bと、受け部21cの間がU字型に折り曲
げられているのは、雨樋を軒先より、外側に配置し、屋
根(図示外)から流れる雨水が、前記樋20の中に流れ
込むようにするためである。
【0004】前記補強部22は、前記支え部21と同材
の金属板を折り曲げてL字型に形成したものであり、そ
の水平面の長手方向両端部22aは、前記支え部21の
受け部21cを載置した際に、その底部がずれないよう
に、上部方向コの字型に折り曲げられている。また、該
補強部22の垂直面22bは、前記支え部21の取付部
21bの接触面21dの裏面に溶接等で接着されてい
る。
【0005】前記押さえ金23は、軒材に取り付けられ
た前記支え部21の取付部21bと補強部22の垂直面
22bを、押さえて軒材に取り付けるものであり、その
縦方向略中央部分は、前記支え部21の幅分が、厚さ分
突出して突出部23aが設けられており、さらに、その
突出部23aの両側に、軒材に取り付けるための釘を通
す複数の釘穴23bが設けられている。前記ワイヤ24
は、柔軟度の高い銅線等からなる所定長のワイヤであ
り、前記受け部21に、雨樋20を載置した際に、該雨
樋20がはずれないように固定する。
【0006】つぎに、この従来の樋受け金具を軒材に取
り付ける様子を説明する。まず、雨樋20を配置する軒
先に、支え部21の取付部21bが、軒材に接触するよ
うに置き、支え部21に設けられた釘穴21eに釘(図
示外)で軒材に取り付ける。そして、支え部21の取付
部21bに取り付けられた補強部22の垂直面と、押さ
え金23の突出部23aを一致させて、押さえ金23の
両側に設けられた釘穴23bに、それそれ釘(図示外)
を打ち付けて、軒材に取り付ける。このようにして、複
数の樋受け金具を軒先に取り付けると、雨樋20を、支
え部21の受け部21cに載置し、前記支え部21の取
付部21bと受け部21cの間のU字型部分から、一端
21aの折り曲げた部分に、樋20の上部を渡した銅製
のワイヤ24で留めると、軒先に雨樋の取り付け作業が
完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、雨樋が
取り付けられた建物は、通常の降雨のみではなく、豪雨
や積雪に見回れることがある。このような豪雨や積雪に
見回れると、上記した従来の雨樋は、支え部に雨樋を載
置し、ワイヤで留めただけであるため、特に、豪雪地帯
では、屋根に積もった雪が落下するときに、雨樋にかな
りの重量がかかり、雨樋が傾いてしまったり、ワイヤが
ゆるんだり切れてしまうことがある。また、ワイヤがゆ
るんだり切れたりすると、雨樋が外れてしまい、結果、
樋自体が折れてしまうといった問題があった。さらに、
従来の樋は、雨樋を留めるワイヤがゆるんで、樋内に弛
むと、このワイヤに枯葉や泥が引っかかってしまい、降
雨の際に雨水が流れなくなってしまうといった問題があ
った。また、適当な長さにカットされたワイヤを使用し
て、雨樋を、「くくりつける」状態で固定することは、
建物全体の美観を損なっていた。そして、最近の住宅
は、輸入建築によく見られるように、特に美観を重視し
て、角形雨樋が取り付けられている。この角形雨樋は、
その形状から、吊り具によって軒先に取り付けられてい
るが、非常に高価なものであり、建造物の施工主に経済
的負担が大きくなっていた。
【0008】本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ
たもので、軒先に設けられる半円状雨樋を、吊り下げて
留めるようにしたため、豪雨による多量の雨水や、屋根
から滑り落ちる雪を受けた場合にも、雨樋が所定の配置
位置からずれたり、雨樋が折れたりすることなくること
なく軒先に取り付けられ、美観を保持しつつ廉価な半円
状雨樋吊り具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願請求項1の発明は、
半円状雨樋吊り具に係り、円曲上縁端を有する半円状雨
樋を家屋軒先に取り付ける半円状雨樋吊り具において、
前記軒先の軒材に固定して取り付ける上部材と、前記上
部材下で、その両先端が下方に延伸して、さらに、上方
に鈎状に屈曲する挟持部を有し、前記雨樋の両円曲上縁
端を外側下方から狭持する中部材と、前記中部材下の前
記雨樋の前記円曲上縁端間で、一部の先端が垂直方向に
折曲した止め面を有するストッパ片と、そのまま斜め上
方向に延伸した押さえ片とを有し、前記上部材、前記中
部材と係合した状態で、前記ストッパ片が、前記雨樋の
前記円曲上縁端の内側に位置し、前記押さえ片が、前記
雨樋の前記円曲上縁端の上端を押圧する下部材とからな
ることを特徴とする。本願請求項2の発明は、前記請求
項1に記載の半円状雨樋吊り具において、前記上部材
は、中間位置に所定長の開口を設け、前記中部材と前記
下部材の間を摺動して、雨樋と軒先との間の取付位置を
調節可能としたことを特徴とする。本願請求項3の発明
は、前記請求項1に記載の半円状雨樋吊り具において、
前記中部材は、前記雨樋の両円曲上縁端のうち、軒先側
円曲上縁端位置が、外側円曲上縁端位置より下方に位置
したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半円状雨樋吊
り具における第1の実施の形態を図1から図4の図面に
基づいて説明する。図1は、本実施の形態に係る半円状
雨樋吊り具1を示す構成斜視図である。図1ないし4に
おいて、符号2は、半円状雨樋を軒先に吊り下げる上部
材であり、符号3は、前記上部材2の下方に取り付けら
れ、前記半円状雨樋20の両円曲上縁端20a、20b
の下部を外方向より狭持する中部材、符号4は、前記中
部材3の下方に取り付けられ、前記中部材の端部との間
で狭持された前記半円状雨樋20の内側に位置する下部
材であり、符号5は、前記上部材2に前記中部材3と前
記下部材4を、あるいは、前記前記上部材2に中部材3
を重ねて取り付けるネジ、符号6は、前記ネジ5が螺締
されるネジ受けである。また、20は、前述した従来の
雨樋と同じ上方に開口した半円状の雨樋である。
【0011】上部材2は、本実施の形態では、厚さ2m
m〜3mm程度の板状の金属(例えば、ステンレス)等
からなり、その板面が、外側部2eと軒側部2cで直交
し、かつ、軒側部2cが軒材の傾斜と一致するように、
軒側部2cが略中央部2aから若干上方向となるように
捻られている。この上部材2の軒側部2cは、軒材(図
示外)に取り付けるための釘穴2dが設けられ、他方の
外側部2eは、前記中部材3を取り付けるネジ穴2f
と、前記中部材3および下部材4を取り付けるネジ穴2
gが設けられれている。
【0012】中部材3は、前記上部材2より若干薄い厚
さ1mm程度の板状の金属等からなり、長さは前記雨樋
20の両上縁間の幅より若干長く、幅は数cmで長手方
向の軒側狭持部3aおよび外側狭持部3bが若干広くな
っている。図2は、該中部材3の側面図である。この中
部材3の軒側狭持部3aは、先端付近から先端に向かっ
て内側に僅かずつ折り曲げられ、外側狭持部3bは、一
旦上方向に折り曲げられたのち、先端付近から先端に向
かって内側に僅かずつ折り曲げられ、これらの先端は、
上方に鈎状に折り曲げられて雨樋20の円曲上縁端20
a、20bを外側下方から狭持するものである。このと
き、雨樋20は、外側より軒側の方が下方の位置で狭持
される。すなわち、該中部材3の中央部分を水平方向の
基準位置とすると、本実施の形態では、軒側狭持部3a
は、2.5cm程度下方の位置Aにあり、外側狭持部3
bは、1.5cm程度下方の位置Bにあり、雨樋20が
軒側に所定角度傾斜して配置される構成となっている。
また、この中部材3の中央付近は、幅方向にコの字型に
折り曲げられ、前記下部材4が取り付けられた際に、横
方向のずれを防止する縁部3eが設けられ、また、所定
の間をおいて2つのネジ穴3c、3dが設けられてい
る。
【0013】下部材4は、弾性力を有し、前記中部材3
よりさらに薄手の板状(厚さ0.5mm程度)の金属等
からなり、その長手方向略中央部分は、所定幅で上方に
突出し、前記中部材3の下方に該下部材4を取り付ける
ネジ穴4fが設けられている。また、この下部材4は、
前記中部材3により、所定の傾斜を有して狭持された雨
樋20を内側から押し止めるものであり、前記中部材3
の軒側狭持部3aとの間で雨樋20を押し止める軒側先
端部4aと、前記中部材3の外側狭持部3bとの間で雨
樋20を押し止める外側先端部4bとが、それぞれ前記
中部材3の軒側先端部3および外側狭持部3bとほぼ一
致する水平位置に設けられ、その長手方向略中央部分
は、所定幅で上方に突出した形状をなしている。
【0014】図3は、この下部材4の軒側先端部4a、
および外側先端部4bの部分説明図である。なお、軒側
先先端部4a、および外側先端部4bは、構成が同一の
ため、該図2においては軒側先端部4aについて説明す
る。この軒側先端部4aは、該先端部が幅方向に3分割
され、その分割された両側は、前記雨樋の形状保持用に
前記円曲上縁端間付近を内側から止めるストッパ片4
c、4dであり、分割された中央部分は、前記雨樋の円
曲上縁端20aを上方から押さえる押さえ片4eであ
る。ストッパ片4c、4dは、それらの先端部分(5m
m程度)が、本実施の形態では、上方垂直方向に折り曲
げられ、止め面が形成されている。押さえ片4eは、先
端部が分割された基部分から、上方に所定の角度(本実
施の形態では、約20度から30度)で折り曲げられ、
前記中部材3の軒側狭持部3aに狭持された雨樋20の
円曲上縁端20aを上方から押圧するるものである。
【0015】そして、これら上部材2、中部材3、下部
材4は、上部材2のネジ穴2gと中部材3のネジ穴3c
と下部材4のネジ穴4fと、上部材2のネジ穴2fと中
部材3のネジ穴3dを、それぞれ一致させて重ね、ネジ
5bはネジ穴2f、3dに貫通させ、ネジ受け6bに螺
締され、ネジ5aはネジ穴2g、3c、4fに貫通させ
て、ネジ受け6aに螺締される。
【0016】つぎに、雨樋20に、上記構成の半円状雨
樋吊り具1を取り付ける様子を図4を参照して説明す
る。図4において、上述したように、まず、上部材2、
中部材3、下部材4をネジ5a、5bとネジ受け6a、
6bで取り付け、半円状雨樋吊り具1を組み立てる。つ
ぎに、軒側の中部材3の軒側狭持部3aと、下部材4の
先端部4aの押さえ片4eとの間に、該半円状雨樋吊り
具1の長手方向側部から(図3中では、例えば、手前か
ら奥側方向)雨樋20の円曲上縁端20aを、また、外
側の外側狭持部3bと、下部材4の先端部4bの押さえ
片4eの間に、雨樋20の円曲上縁端20bを挿入す
る。すると、雨樋20の円曲上縁端20aには、中部材
3の軒側狭持部3aに狭持され、下部材4の押さえ片4
eにより上方向から押し止め、同様に、雨樋20の円曲
上縁端20bには、中部材3の外側狭持部3bに狭持さ
れ、下部材4の押さえ片4eが上方向からの押力で押し
止める。このようにして1つの半円状雨樋吊り具1が雨
樋20に取り付けられ、さらに所定数の半円状雨樋吊り
具1を雨樋20に取り付ける。そして、上部材2の軒側
2cに設けられた取付穴4e、4fに釘(図示外)で、
軒材に留めると、軒先に雨樋が取り付けられる。
【0017】なお、雨樋20に該半円状雨樋吊り具1を
取り付ける場合に、ネジ5aを緩めておき、下部材4の
弾性力を利用して、中部材3の先端部3aと下部材4の
押さえ片4eの間に雨樋20の円曲上縁端20aを下方
から差し込み、他方の中部材3の先端部3bと下部材4
の押さえ片3eの間に雨樋20の円曲上縁端20bを差
し込んだ後、ネジ5aを締めて半円状雨樋吊り具1に雨
樋20を取り付けてもよい。
【0018】しかしながら、上述した半円状雨樋吊り具
1は、支持部4の長さが固定長であり、軒先に対して、
屋根の傾斜方向に軒材が使用された場合には、適してい
るが、軒材の側部に取り付けられない場合や、屋根の構
造上、軒先に対して、平行に軒材が使用された場合には
取付ができない。そこで、軒先に対して、平行に軒材が
使用された場合にも容易に取り付けられる第2の実施の
形態の半円状雨樋吊り具について説明する。なお、上記
第1の実施の形態と同一部分には、同一符号を付して説
明する。
【0019】図5は、軒材に対して垂直に取り付けられ
る摺動式の半円状雨樋吊り具7の構成斜視図である。図
5中、8は、中部材3、下部材4を摺動可能とする上部
材であり、9は、前記上部材8を軒材に取り付けるため
の留具、10は、前記上部材8に留具9を固定するため
のビスである。上部材8は、上述した上部材2よりは若
干薄手の厚さ1mm程度の板状の金属等からなり、軒側
の先端付近8aが上方向くの字型に突出し、その先端部
8bには、留穴8cが設けられている。この上部材8を
形成する金属板は、幅方向の断面がコの字型に折り曲げ
られて縁部8eが形成され、上方向からの押力、あるい
は下方向からの引張力に対して所定の強度を有するよう
に構成されている。また、この上部材8の外側先端付近
には、長手方向にI状(長さ5cm程度)に開口した穴
8dが設けられている。
【0020】留具9は、所定大の板状の金属等からな
り、その縦方向の略中央は、軒側に突出した凸部9aに
より、その両側にそれぞれ溝部9bが設けられ、凸部9
aの下方には、前記上部材8が取り付けられる留穴9c
が設けられている。また、該溝部9bの下方には、それ
ぞれ該金属板の一部で形成されたピン9dが設けられ、
軒材に取り付けた際に、軒材に食い込む構成となってい
る。さらに、溝部9bの側部9eは、該留具9を軒材に
取り付けるために、複数の釘穴9fが設けられている。
【0021】そして、上記第1の実施の形態と同様に、
上部材8、中部材3、下部材4は、上部材8の穴8dと
中部材3のネジ穴3cと下部材4のネジ穴4fと、ネジ
受け6aを、一致するように重ね、ネジ5aをネジ受け
6aに螺締する。さらに、該上部材8の先端部8bの縁
部8eを、留具9の溝部9bにそれぞれ填め込んで、上
部材8の留穴8bと該留具9の留穴9cを一致して、前
記ビス10で留めてある。
【0022】つぎに、上記構成の第2の実施の形態によ
る摺動式の半円状雨樋吊り具7に雨樋20を取り付ける
様子を図6を参照して説明する。図6において、上述し
たように、まず、上部材8、中部材3、下部材4をネジ
5aとネジ受け6aで取り付け、摺動式の半円状雨樋吊
り具7を組み立てる。つぎに軒材の先端に、該上部材8
に取り付けられた留具9の留穴9fを、図示外の釘等で
取り付ける。そして、ネジ5aを緩めて、中部材3の軒
側狭持部3aと下部材4の軒側先端部4aの押さえ片4
eの間に雨樋20の円曲上縁端20aを通し、反対側の
円曲上縁端20bも同様に、中部材3の外側狭持部3b
と下部材4の外側先端部4bの押さえ片4eの間に雨樋
20の円曲上縁端20bを通して取り付ける。続いて、
該半円状雨樋吊り具7の中部材3および下部材4を、上
部材8から左右に摺動させて、軒先からの雨水等が樋2
0で受けられる位置に合わせ、ネジ5aを螺締する。な
お、上記第2の実施の形態において、上部材8の軒側の
先端付近8aを上方向「く」の字型に突出したが、この
突出した部分の折り曲げ位置および角度は、特に限定さ
れるものではなく、雨樋が取り付けられる軒先の傾斜に
合わせて複数パターンを用意してもよい。
【0023】なお、上記実施の形態では、下部材4の中
央部分を折り曲げて突出させ、凸型に形成したが、上方
に弓状に反った形状でもよく、前記中部材3で狭持され
た雨樋20の円曲上縁端20a、20bが内側から押し
止めることができれば、その形状は特に限定しない。
【0024】
【発明の効果】上述したように、本発明の半円状雨樋吊
り具は、従来から安価のためによく使用されている半円
状雨樋を簡易に吊り下げ状態で軒先に取り付けることが
でき、従来の半円状雨樋であっても、本発明による半円
状雨樋吊り具を使用することにより、雨樋が所定位置に
固定配置され、従来の樋受け金具のワイヤでは、落雪や
豪雨により、ワイヤがゆるんだり切れたりして、結果的
に雨樋の位置がずれたり金具からはずれ、ひいては、雨
樋自体が折れてしまう等の弊害が防止される。また、本
発明の半円状雨樋吊り具は、半円状雨樋を吊り下げ、下
部材を雨樋の円曲上縁端間に配置したため、横方向から
の外力に対して強度が得られる。さらに、本発明の半円
状雨樋吊り具は、従来のようにワイヤを使用していない
ため、ワイヤが弛んだりすることがなく、弛んだワイヤ
にゴミ等が引っかかることが防止され、また、吊り下げ
て取り付けた雨樋が、半円状であることから雨樋内に泥
等が溜まりにくいという利点がある。また、本発明の半
円状雨樋吊り具は、雨樋を軒先側に傾けて固定されてい
るため、屋根から勢いよく雨水が流れる場合にも、該雨
樋から雨水が外側に跳ねることを最小限に防止できる。
また、雨樋の取り付けにワイヤを使用しないため、美観
が損なわれることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半円状雨樋吊
り具の構成斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る半円状雨樋吊
り具を構成する中部材の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る半円状雨樋吊
り具を構成する下部材の先端部の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る半円状雨樋吊
り具に雨樋が取り付けられた様子の側部方向からの説明
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る半円状雨樋吊
り具の構成斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る半円状雨樋吊
り具に雨樋が取り付けられた様子の側部方向からの説明
図である。
【図7】従来の樋受け金具の構成図である。
【符号の説明】
1・・半円状雨樋吊り具 2・・上部材 3・・中部材 3a・・軒側狭持部 3b・・外側狭持部 4・・下部材 4c、4d・・ストッパ片 4e・・押さえ片 5a、5b・・ネジ 6a、6b・・ネジ受け 7・・摺動式の半円状雨樋吊り具 8・・上部材 9・・留具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円曲上縁端を有する半円状雨樋を家屋軒
    先に取り付ける半円状雨樋吊り具において、 前記軒先の軒材に固定して取り付ける上部材と、 前記上部材下で、その両先端が下方に延伸して、さら
    に、上方に鈎状に屈曲する挟持部を有し、前記雨樋の両
    円曲上縁端を外側下方から狭持する中部材と、 前記中部材下の前記雨樋の前記円曲上縁端間で、一部の
    先端が垂直方向に折曲した止め面を有するストッパ片
    と、そのまま斜め上方向に延伸した押さえ片とを有し、
    前記上部材、前記中部材と係合した状態で、前記ストッ
    パ片が、前記雨樋の前記円曲上縁端の内側に位置し、前
    記押さえ片が、前記雨樋の前記円曲上縁端の上端を押圧
    する下部材と、 からなることを特徴とする半円状雨樋吊り具。
  2. 【請求項2】 前記上部材は、中間位置に所定長の開口
    を設け、前記中部材と前記下部材の間を摺動して、雨樋
    と軒先との間の取付位置を調節可能としたことを特徴と
    する前記請求項1に記載の半円状雨樋吊り具。
  3. 【請求項3】前記中部材は、前記雨樋の両円曲上縁端の
    うち、軒先側円曲上縁端位置が、外側円曲上縁端位置よ
    り下方に位置したことを特徴とする前記請求項1に記載
    の半円状雨樋吊り具。
JP16194098A 1998-06-10 1998-06-10 半円状雨樋吊り具 Pending JPH11350676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16194098A JPH11350676A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 半円状雨樋吊り具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16194098A JPH11350676A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 半円状雨樋吊り具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11350676A true JPH11350676A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15744941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16194098A Pending JPH11350676A (ja) 1998-06-10 1998-06-10 半円状雨樋吊り具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11350676A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09228592A (ja) 軒樋受け金具
JPH11350676A (ja) 半円状雨樋吊り具
JP2003301567A (ja) 立平葺き屋根構造
JP3808259B2 (ja) 軒樋支持構造及び軒樋の耐風支持部材
JP2001311275A (ja) 軒樋吊具
JP2004225465A (ja) 軒樋カバー
JP2565504Y2 (ja) 軒樋取付金具
JP2511991Y2 (ja) アンテナ支線支持構造
JP3822018B2 (ja) 軒樋補強構造
JP3930272B2 (ja) 軒樋取付構造及び軒樋押え具
JPH0613934Y2 (ja) 軒樋への落ち葉除け具取り付け構造
JPH0941595A (ja) 軒樋取り付け金具
JP3408243B2 (ja) 屋根材の接続構造
JP2000274031A (ja) 水切り板の支持構造
JP3201287B2 (ja) 横打ち吊金具
JPH0230575Y2 (ja)
JPS586985Y2 (ja) 軒樋支持装置
JP2000320093A (ja) 軒樋の支持構造
JP2001303731A (ja) 軒樋吊具
JP2543072Y2 (ja) 軒樋支持装置
JP4228470B2 (ja) 樋吊具取付構造
JP2002194860A (ja) 軒樋カバーの支持構造
JPH11210185A (ja) 樋吊り金具
JPH079944Y2 (ja) 軒樋取付具
JPH03151451A (ja) 樋固定構造