JPH11350588A - 住宅の風除構造 - Google Patents

住宅の風除構造

Info

Publication number
JPH11350588A
JPH11350588A JP15426498A JP15426498A JPH11350588A JP H11350588 A JPH11350588 A JP H11350588A JP 15426498 A JP15426498 A JP 15426498A JP 15426498 A JP15426498 A JP 15426498A JP H11350588 A JPH11350588 A JP H11350588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind
house
entrance
door
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15426498A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamakawa
孝 山川
Hiroyuki Minamide
弘之 南出
Hiroyuki Saito
浩幸 斉藤
Yasuto Sugimura
保人 杉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP15426498A priority Critical patent/JPH11350588A/ja
Publication of JPH11350588A publication Critical patent/JPH11350588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風雨、風雪、冷気の吹き込みによる室内環境
の乱れを緩和することができ、しかも、ゆとりをもって
玄関扉を開閉することができる住宅の風除構造を提供す
る。 【解決手段】 人が出入りする住宅の出入口の外側に風
除壁体を配設し、住宅の出入口を囲み、かつ住宅の出入
口に取り付けられる戸の開閉に支障がないように風除壁
体を連続的に配設することにより風除室を形成し、この
風除室の適所に人が出入りするための開口部を設け、こ
の開口部に風除戸を取り付け、風除室により出入口の戸
の開閉に伴う住宅内への外気の流入を出入口の手前で防
いで住宅内部の環境を安定させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として多雪・寒
冷地域において採用される住宅の風除構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】日本は、南は石垣島から北は北海道ま
で、約2800kmもある島国であり、亜熱帯から寒冷地
に至る複雑な気象変化をもっており、これらの気象条件
は、住宅の規模、構造、建て方、材料、屋根の形状等に
大きな影響を与えるため、日本の住居の地域性が問題と
なる。そのため、北陸地方などの多雪・寒冷地では、暖
房設備や間取りの工夫などにより、防寒対策がなされて
いた。しかし、玄関扉の開閉は避けることはできないの
で、玄関扉を開放する度に雨、風雪、冷気が住宅内に吹
き込み、室内環境が乱されるため、多雪・寒冷地での住
居の防寒対策において玄関部分は大きな弱点となってい
た。
【0003】このように、人が出入りする玄関部分の防
寒対策は困難であり、玄関扉を急いで開閉するしかない
が、それでも、冷気の侵入は避けることができなかっ
た。特に、最近のように、使用勝手が良く、また感覚的
に開放的な空間が得られるとして玄関扉の内法高を高く
する傾向にあることから、玄関部分の防寒の要請が高ま
ってきた。また、玄関は家族や来客を送り迎えする場所
であり、家族や来客の気分を損なわないためには、ゆと
りをもって玄関扉を開閉でき、くつろいだ気分で玄関ホ
ールに立ったり玄関から出て行けるものでなければなら
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、風雨、風雪、冷気の吹き込みによる室内環境の乱れ
を十分に緩和することができ、しかも、ゆとりをもって
玄関扉を開閉することができる住宅の風除構造を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の住宅の風除構造は、人が出入りす
る住宅の出入口の外側に風除壁体を配設し、住宅の出入
口を囲み、かつ住宅の出入口に取り付けられる戸の開閉
に支障がないように風除壁体を連続的に配設することに
より風除室を形成し、この風除室の適所に人が出入りす
るための開口部を設け、この開口部に風除戸を取り付
け、風除室により出入口の戸の開閉に伴う住宅内への外
気の流入を出入口の手前で防いで住宅内部の環境を安定
させるように構成したことを特徴とする。
【0006】請求項2の発明の住宅の風除構造は、請求
項1に記載の住宅の風除構造において、住宅のピロティ
に風除室を設置したことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明の住宅の風除構造は、請求
項1又は請求項2に記載の住宅の風除構造において、軒
先を避けた位置に風除室の開口部を設けたことを特徴と
する。
【0008】請求項4の発明の住宅の風除構造は、請求
項1又は請求項2に記載の住宅の風除構造において、バ
ルコニーの下方に風除室を位置させたことを特徴とす
る。
【0009】請求項5の発明の住宅の風除構造は、請求
項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の住宅の風除構
造において、風除室を透明板にて形成したことを特徴と
する。
【0010】請求項6の発明の住宅の風除構造は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の住宅の風除構
造において、風除戸を引戸形式にしたことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は風除室1を備えた住宅2の玄
関3の平断面図、図2は風除室1を備えた玄関3の斜視
図である。図1及び図2に示すように、玄関3の出入口
4の外側にはピロティ5が形成されており、出入口4に
は戸6が取り付けられ、戸6は玄関スペースを考慮して
外開き形式となっている。ピロティ5には風除室1が玄
関3の出入口4を囲み、かつ戸6の開閉に支障がないよ
うに設置されている。風除室1は、家族や客が戸6を開
けて出入りする際に、住宅2内への雨、風雪、冷気等の
吹き込みを回避し、室内環境を良好に保つためのもので
ある。
【0012】図1及び図2に示すように、風除室1は気
密構造であって、風除壁体7と人が出入りする開口部8
とこの開口部8に取付けられる風除戸9と建具上部壁1
0とから成り、開口部8は開口枠8aにて形成されてい
る。風除室1は玄関3の出入口4を囲むように平面視で
L字状に形成されており、風除壁体7の側端部及び開口
枠8aの側端部は住宅2の外壁部2aに気密的に接続さ
れ、風除壁体7及び開口枠8aの下端部はピロティ5の
地平面に気密的に接続され、風除壁体7及び建具上部壁
10の上端部はピロティ5の天井面に気密的に接続され
ている。図1に示すように、風除壁体7は枠体11に透
明板12を取り付けて構成されており、建具上部壁10
は横長の枠体13に透明板14を取り付けて構成されて
おり、また、風除戸9は枠体15に透明板16を取り付
けて構成されている。透明板12,14,16を採用す
るのは、風除室1を設置しても玄関3が透けて見えるよ
うにして住宅2の顔である玄関3の景観を損ねないため
である。なお、風除戸9の枠体15には取手17が設け
られている。
【0013】枠体11,13,15及び開口枠8aとし
ては、例えばアルミニウム枠が採用され、また、透明板
12,14,16としては、例えば単板ガラスが採用さ
れている。透明板11,14,16は、安全や装飾等を
考慮して、網入ガラスやステンドグラスやグレイペーン
等を採用しても良く、住宅意匠とマッチした意匠を風除
室1に施せば、必ずしも透明板11,14,16を採用
する必要はない。
【0014】風除室1の風除戸9としては引き違い形式
のものが採用されている。よって風除室1の風除戸9を
開閉する際に、家族や客は後ろに下がってピロティ5か
ら外に出る必要がない。また、風除室1を玄関3に設置
した場合には、風除室1の風除戸9は玄関3の出入口4
の戸6の正面に位置させることにより、スムーズに出入
りできるようになっている。なお、ピロティ5にスペー
ス的に余裕があれば、風除室1の風除戸9を外開き形式
にしても良い。
【0015】風除室1の大きさについては、風除室1が
一時的な避難場所として機能するものであることから、
必要最小限の空間を確保できれば良いが、傘たて等の玄
関付属品を備えることができるスペースがあることが好
ましい。風除室1は玄関3に固定されるものであるが、
夏場など風除の必要がないときには玄関3から取り外せ
るように組立式に構成しても良い。なお、風除壁体7の
内壁面にポーチ灯を取り付けるようしても良い。
【0016】以上のようにして構成される住宅の風除構
造によれば、家族や客が玄関3から住宅2内に入る場合
には、風除戸9を開けて風除室1に入り、風除室1の風
除戸9を閉めてから玄関3の戸6を開くようにする。一
方、家族や客が玄関3から出て行く場合には、玄関3の
戸6を開けて風除室1内に移動したのち戸6を閉め、次
に、風除戸9を開けて風除室1から出て行くようにす
る。これにより、玄関3の戸6の開閉に伴う住宅2内へ
の風雪等の侵入を防止することができる。
【0017】ピロティ5の奥行きが1m程度と浅い場合
には、風除室1を設けると、玄関3の戸6の開閉が困難
になるので、ピロティ5の奥行きが1.5m以上である
必要がある。なお、ピロティ5の奥行きが浅い場合で
も、風除室1を天井部付きの箱形にして玄関の外側にま
で延長すれば、玄関3の戸6を無理なく開閉できる。
【0018】図3に示すように、玄関3に傾斜屋根18
が設けられている場合には、風除室1の開口部7は、落
雪を防止のために軒先19を避けた場所に位置させる。
【0019】図4に示すように、玄関3の上方にバルコ
ニー20が配設されている場合には、落雪を考慮する必
要がないので、風除室1の開口部8の位置を自由に設定
することができる。
【0020】図5は、アルコープ21が形成された玄関
3に風除室1を設けた図を示している。この場合には、
アルコープ21は奥行き浅いので、風除室1を箱形に形
成し、風除室1の天井部22をアルコープ21の天井部
23に連続させる。これにより、玄関3の戸6の開閉に
支障がなくなる。なお、住宅2の勝手口に風除室1を設
けても良い。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
住宅の風除構造によれば、住宅の出入口から出入りする
際に、風除室によって風雪等を遮断することができ、風
雪等の吹き込みによる室内環境の乱れを緩和することが
できる。しかも、家族や客はゆとりをもって出入口の戸
を開閉することができ、家族や来客の気分を損なうこと
もない。
【0022】請求項2の発明の住宅の風除構造によれ
ば、住宅のピロティ部に風除室を設置したので、ピロテ
ィ部を利用して風除室を容易に形成することができて施
工性が向上し、また、ピロティの風雪吹き込み緩和機能
と相まって風雪等の吹き込みを更に効果的に防ぐことが
できる。
【0023】請求項3の発明の住宅の風除構造によれ
ば、軒先を避けた位置に風除室を設置したので、風除室
の出入り用の開口部の手前に落雪することがなく、風除
室を設けることによる落雪事故を防止できる。
【0024】請求項4の発明の住宅の風除構造によれ
ば、風除室の上方にバルコニーが位置するので、落雪自
体を防ぐことができ、風除室の開口部の位置を自由に設
定できる。
【0025】請求項5の発明の住宅の風除構造によれ
ば、風除室を透明板にて形成したので、住宅の玄関の明
るいイメージを損ねることがない。
【0026】請求項6の発明の住宅の風除構造によれ
ば、風除戸を引戸形式にしたので、風除戸を開閉する際
に、家族や客は後ろに下がる必要がなく、風除室を設け
ることによる不都合を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の住宅の風除構造の実施形態を示す平断
面図である。
【図2】同実施形態を示す斜視図である。
【図3】軒先を避けた位置に風除室を設置した状態を示
す正面図である。
【図4】バルコニーの下に風除室を設置した状態を示す
側断面図である。
【図5】アルコープに風除室を設置した状態を示す側断
面図である。
【符号の説明】
1 風除室 2 住宅 3 玄関 4 出入口 5 ピロティ 6 出入口の戸 7 風除壁体 8 風除室の開口部 9 風除戸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉村 保人 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人が出入りする住宅の出入口の外側に風
    除壁体を配設し、住宅の出入口を囲み、かつ住宅の出入
    口に取り付けられる戸の開閉に支障がないように風除壁
    体を連続的に配設することにより風除室を形成し、この
    風除室の適所に人が出入りするための開口部を設け、こ
    の開口部に風除戸を取り付け、風除室により出入口の戸
    の開閉に伴う住宅内への外気の流入を出入口の手前で防
    いで住宅内部の環境を安定させるように構成したことを
    特徴とする住宅の風除構造。
  2. 【請求項2】 住宅のピロティに風除室を設置したこと
    を特徴とする請求項1に記載の住宅の風除構造。
  3. 【請求項3】 軒先を避けた位置に風除室の開口部を設
    けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の住
    宅の風除構造。
  4. 【請求項4】 バルコニーの下方に風除室を位置させた
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の住宅の
    風除構造。
  5. 【請求項5】 風除室を透明板にて形成したことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の住
    宅の風除構造。
  6. 【請求項6】 風除室の風除戸を引戸形式にしたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載
    の住宅の風除構造。
JP15426498A 1998-06-03 1998-06-03 住宅の風除構造 Pending JPH11350588A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15426498A JPH11350588A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 住宅の風除構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15426498A JPH11350588A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 住宅の風除構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11350588A true JPH11350588A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15580386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15426498A Pending JPH11350588A (ja) 1998-06-03 1998-06-03 住宅の風除構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11350588A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005073551A1 (de) * 2004-02-02 2005-08-11 Aloys Wobben Offshore-windenergieanlage mit eingangsschleuse
JP2014125842A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Lixil Corp 建物構造体
JP2017053189A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 積水ハウス株式会社 仮設住宅

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005073551A1 (de) * 2004-02-02 2005-08-11 Aloys Wobben Offshore-windenergieanlage mit eingangsschleuse
KR100808832B1 (ko) 2004-02-02 2008-03-03 알로이즈 워벤 풍력 발전 시설
CN100398815C (zh) * 2004-02-02 2008-07-02 艾劳埃斯·乌本 具有入口闸门的近海风力设备
US7806660B2 (en) 2004-02-02 2010-10-05 Aloys Wobben Wind power plant
NO340399B1 (no) * 2004-02-02 2017-04-10 Aloys Wobben Offshore vindkfraftanlegg med inngangssluse
JP2014125842A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Lixil Corp 建物構造体
JP2017053189A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 積水ハウス株式会社 仮設住宅

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0122375Y1 (ko) 승용차 커버
US6070637A (en) Horizontally openable window
JPH11350588A (ja) 住宅の風除構造
JP3990923B2 (ja) ダブルスキンカーテンウォール
JPH11350590A (ja) 住宅の風除構造
KR200411843Y1 (ko) 전면에 방풍 차단문을 만든 버스 승강장
CN217632174U (zh) 一种窗户防雨透气辅助装置
CN212614066U (zh) 一种适用于建筑外立面的通风幕墙结构
CN2360481Y (zh) 幕墙通风器
KR101912087B1 (ko) 자동차 창문에 설치되는 방충 겸용 가림개
JP3522899B2 (ja) 破風サッシ
CN2520384Y (zh) 具有安全及环保的遮雨通风的窗中窗结构改进
JP7403926B2 (ja) 日除け簡易パネルの取付け構造
JPS6114898Y2 (ja)
KR20220013277A (ko) 캠핑카용 환기창
JP3255760B2 (ja) 建物の開口枠への補助装置
KR0136940Y1 (ko) 자동차 도어용 환풍장치
JP3027544U (ja) 防犯通気雨戸
KR100291380B1 (ko) 차량의선바이저
JPH1193442A (ja) ガレージ
KR200299054Y1 (ko) 여행용 자동차 덮개
JPH0133386Y2 (ja)
CN2388327Y (zh) 铝合金窗
JPH04155088A (ja) 建物用開閉窓
JPH0558423U (ja) 通風自動車ドァー