JPH11350393A - 化繊紙およびバーコード印刷用化繊紙 - Google Patents

化繊紙およびバーコード印刷用化繊紙

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JPH11350393A
JPH11350393A JP10158874A JP15887498A JPH11350393A JP H11350393 A JPH11350393 A JP H11350393A JP 10158874 A JP10158874 A JP 10158874A JP 15887498 A JP15887498 A JP 15887498A JP H11350393 A JPH11350393 A JP H11350393A
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JP
Japan
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fiber
paper
printing
rayon
bar code
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JP10158874A
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English (en)
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Masae Shigetomi
正栄 重冨
Kunihiro Ekago
邦浩 江籠
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Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷適性に優れたものを得る。 【解決手段】天然繊維とレーヨン繊維とをバインダーを
用いて抄造した化繊紙において、前記レーヨン繊維の繊
度が0.1〜1.5d、および繊維長が1.5〜5mm
であるものを、全繊維中の割合で10〜45質量%配合
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材パルプ、草木
パルプ(非木材パルプ)等の天然繊維を主原料とし、レ
ーヨン繊維を配合した化繊紙(化学繊維紙)に関する。
【0002】
【従来の技術】木材パルプ、草木パルプ(非木材パル
プ)等の天然繊維を主原料とし、レーヨン、ポリエステ
ル、ナイロン等の化学合成繊維を配合した化繊紙は、他
の種類の紙にない風合い、光沢、手触りがあるため、そ
れらの特性を生かし、印刷を施した後、和菓子、乾麺等
の食品包装等に広く使用されている。
【0003】従来から知られている、印刷加工を施す用
途に供せられる化繊紙としては、化学合成繊維としてレ
ーヨンを配合してなるレーヨン紙がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レーヨン紙は平滑度が低く、かつ密度が低いため、バー
コードや、細かい文字や絵柄等の高精細な印刷に適して
いなかった。
【0005】特に従来のレーヨン紙にバーコード印刷を
行った場含、表面の平滑性が低いことからバーコードが
ぼやけて、読みとり装置が感知できない等の問題が現に
発生している。
【0006】この点に関して、読みとりが可能となるよ
うにバーコードを印刷するために、従来、白色のベタ印
刷を行い表面を平滑にした後、その上にバーコードを印
刷することも行われていたが、この場合には、印刷コス
トが高くなる、化繊紙特有の風合いを損なう等の問題点
を生じてしまう。
【0007】そこで、本発明の主たる課題は、印刷適性
に優れた化繊紙およびバーコード印刷用化繊紙を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の請求項1記載の発明は、天然繊維とレーヨン繊維と
をバインダーを用いて抄造した化繊紙において、前記レ
ーヨン繊維の繊度が0.1〜1.5d、および繊維長が
1.5〜5mmであるものを、全繊維中の割合で10〜
45質量%配合したことを特徴とする化繊紙である。
【0009】請求項2記載の発明は、天然繊維とレーヨ
ン繊維とをバインダーを用いて抄造した化繊紙におい
て、前記レーヨン繊維の繊度が0.1〜1.5d、およ
び繊維長が1.5〜5mmであるものを、全繊維中の割
合で10〜45質量%配合したものであり、この化繊紙
は少なくともバーコード印刷部位に白色のベタ印刷が行
われることなく直接バーコード印刷が行われるものであ
ることを特徴とするバーコード印刷用化繊紙である。
【0010】<作用>本発明によれば、紙面の平滑度お
よび密度が向上するので印刷適性が向上する。特に、従
来のものよりも高精細な印刷仕上がりを得ることがで
き、たとえばバーコード印刷に十分適したものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。本発明の化繊紙は、木材パルプ・草木パル
プ(非木材パルプ)等の天然繊維を主原料とし、この天
然繊維とレーヨン繊維とをバインダーを用いて湿式抄造
するものである。
【0012】前記レーヨン繊維は、その繊度が0.1〜
1.5d、より好適には0.8〜1.2d、および繊維
長が1.5〜5mm、より好適には1.5〜4mmとされ、
10〜45質量%配合される。レーヨン繊維の繊度は、
小さいほど好ましいが、0.1d未満のものは製造が困
難であり、仮に製造できたとしてもコスト高となってし
まう。他方繊度が大きいと、印刷適性を満足できる程度
の平滑度および密度を得られない。
【0013】繊維長は1.5〜5mmとされるが、5m
mを超えると、繊維間の緻密さが失われ、もって平滑性
を失い、印刷適性が悪くなるとともに、紙の地合が悪化
する。また、調製工程で分散する際に、レーヨン繊維同
士が絡むなどの問題がある。
【0014】逆に、1.5mm未満であると、平滑度が
上がり密度も向上するが、レーヨン紙の強度が低下し、
また1.5mm未満にカットすることは、技術的に困難
で、カットできたとしても非常にコスト高なものとな
る。
【0015】レーヨン繊維の配合割合としては、10〜
45質量%とされる。10質量%未満では、レーヨン紙
の風合いを生かすことができない。45質量%を超える
配合量とすると、印刷適性を満足できる程度の平滑度お
よび密度を得られない。また、パルプ配合量が減ること
により、地合不良、印刷適性が悪くなる。
【0016】本発明において用いるバインダーとして
は、PVA、でんぷん、水溶性ラテックスなどを用いる
ことができるが、PVAが最適である。このバインダー
の配合量としては、繊維間結合を密にするために、全繊
維に対して1〜20質量%の割合で配合することが望ま
しい。
【0017】本発明の天然繊維としては、木材パルプを
用い、特に印刷のコントラストを良くするため高白色度
のパルプを使用するのが好ましい。
【0018】天然繊維に対して配合するレーヨン繊維と
しては、前記の繊度および繊維長が限定されたもののみ
ではなく、さらに、繊度が太く2〜5d、かつ繊維長が
10〜50mmの太いレーヨン長繊維を混合して用いる
ことができる。
【0019】たとえば、雲龍紙においては、レーヨン長
繊維を故意に撚り、龍の模様を形成させる必要がある
が、かかるレーヨン長繊維とともに、細く短いレーヨン
短繊維を併用することによって印刷適性を向上させるこ
とができる。
【0020】<実施例>次に実施例および比較例につい
て詳細に説明する。
【0021】(実施例1)原料調成は、NBKP(針葉
樹晒クラフトパルプ)とレーヨン繊維をそれぞれ表1に
示す実施例による配合比にて別々に行う。
【0022】NBKPは、抄紙性を付与するため、DD
R(ダブルディスクレファイナー)で機械的な処理を施
し、カナダ標準型濾水度試験器でのフリーネス測定値で
約400ccに処理し、レーヨン繊維は、PVAバインダ
ーと共に繊維が絡まないようビーターで繊維を離解し、
その後、両者を混合し、通常の抄造方法で円網抄紙機に
て抄造した。
【0023】(実施例2〜5)実施例2〜5は、実施例
1と同様にNBKPと化合繊を別々に、表1に示す化合
繊の混抄割合で調成し、通常の抄造方法で円網抄紙機に
て抄紙した。
【0024】(比較例1〜5)比較例1〜5は、実施例
1と同様にNBKPと化合繊を別々に、表1に示す化合
繊の混抄割合で調成し、通常の抄造方法で円網抄紙機に
て抄紙した。
【0025】以上の結果、実施例1〜5、比較例1〜5
にて得られた各化繊紙において、紙の平滑度、密度、バ
ーコード印刷適性について評価した。各試験方法は、以
下に従い、試験結果を得た。
【0026】平滑度は、JIS P 8119に基づ
き、ベック平滑度試験器にて測定した。密度は、JIS
P 8118に基づき、紙厚、米坪を測定し、算出し
た。印刷評価は、包装用途での化繊紙の印刷はグラビア
印刷がメインであるため、グラビア印刷でバーコード印
刷を行い、バーコード読みとり機で読みとり評価を行っ
た(N数:100)。判定の基準を下記に示す。 ◎ 印刷上がりが良く、バーコードの読みとりも全て
可能。 ○ 印刷上がりに、やや鮮明さが欠けるが、バーコー
ドの読みとりは全て可能。 △ 印刷上がりに、鮮明さが欠け、バーコードの読み
とりが不可能なものがあり。 × バーコードの読みとりが不可能(10枚以上有
り) 上記の結果を表1に示す。同表に示す実施例および比較
例の原料配合率は、固形分重量%である。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、上記化
繊紙を使用すればバーコード印刷する前に白色のべ夕印
刷を施すことなく、バーコード読み取り装置により十分
検知可能な印刷ができる。
【0029】また、印刷の仕上がりがよくなり更に高精
細な印刷に対応できる化繊紙を提供できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天然繊維とレーヨン繊維とをバインダーを
    用いて抄造した化繊紙において、 前記レーヨン繊維の繊度が0.1〜1.5d、および繊
    維長が1.5〜5mmであるものを、全繊維中の割合で
    10〜45質量%配合したことを特徴とする化繊紙。
  2. 【請求項2】天然繊維とレーヨン繊維とをバインダーを
    用いて抄造した化繊紙において、 前記レーヨン繊維の繊度が0.1〜1.5d、および繊
    維長が1.5〜5mmであるものを、全繊維中の割合で
    10〜45質量%配合したものであり、 この化繊紙は少なくともバーコード印刷部位に白色のベ
    タ印刷が行われることなく直接バーコード印刷が行われ
    るものであることを特徴とするバーコード印刷用化繊
    紙。
JP10158874A 1998-06-08 1998-06-08 化繊紙およびバーコード印刷用化繊紙 Pending JPH11350393A (ja)

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