JP2010242259A - 模様加工紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】太くしっかりとした龍柄を表現しながらも、表面の凹凸が少なく、印刷適性及び和紙調の風合いに優れかつ防滑性の高い模様加工紙の提供を目的とするものである。
【解決手段】本発明は、ベース層と、このベース層と抄き合わせてなる模様層とを備える模様加工紙であって、上記模様層の表面にさらに防滑層を備えており、上記ベース層が、天然パルプ繊維とレーヨン繊維とを含有し、上記模様層が、散在するレーヨン繊維凝集体とバインダーとを含有し、上記防滑層が、スチレン及び/又はスチレン誘導体を含む単量体からなる共重合体を含有することを特徴とする模様加工紙である。上記防滑層は、上記共重合体を含むエマルションの塗布により形成されているとよい。上記模様層は、上記バインダーを3質量%以上30質量%以下含有し、天然パルプ繊維を10質量%以上40質量%以下含有するとよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、雲龍紙等として上市されている模様加工紙に関するものである。
レーヨン繊維をパルプ繊維と混在させることによって作られる模様加工紙は、通常模様紙と呼ばれ、大札紙、雲龍紙、引っ掛け等の名称で上市されている。このうち、やさしい和紙調の風合いを有する雲龍紙は、レーヨン繊維を凝集させて表面に龍柄を有するものであり、食品をより美しく見せるための包装材として、和洋菓子の包装や菓子箱の中敷き、お酒・お茶・お米・麺類・海苔などの包装にと、多種多様な包装用途に使用されている。
レーヨン繊維を凝集させたものを配合した模様加工紙に係る技術としては、レーヨン繊維の表面が少量の天然パルプで被覆されている模様加工紙がある(例えば、特開2003−293285号公報等参照)。この技術においては、レーヨン繊維をパルプ層に強固に結合させるために、天然パルプ繊維の自己接着力を利用している。即ち、天然パルプ繊維からなるスラリーに、所定比率のレーヨン繊維スラリーを配合してフロックの均一分散を図り、得られたレーヨン繊維混合スラリーをベースとなるパルプ層と結合させることによってレーヨン繊維のパルプ層への定着を強固にしている。
しかし、この方法によれば、レーヨン繊維同士の結合が弱くなるため、太くしっかりとした龍柄を得ることができない。また、ベースとなるパルプ層にレーヨン繊維を配合していないため、和紙調の風合いに劣るという不都合がある。
また、レーヨン繊維の凝集物であるレーヨンフロックを湿式抄紙機に連続的に一定量供給し、別のベース原料と混抄して抄造を行う一層抄きによる模様加工紙も発明されているが(例えば、特開2007−9374号公報等参照)、ベース原料であるパルプ中にレーヨン凝集体が沈んだ感じとなり、表面に太くはっきりとした龍柄を表現することができないため、目的とする和紙調の風合いを得ることができない。また、一層抄きによるため、龍柄の模様による凹凸の影響を受け、優れた印刷適性が得られないといった不都合が存在する。
更には、上記のような従来技術によれば、レーヨン繊維が表面に存在することによって表面の摩擦力が低下し、例えば、米袋にこの模様加工紙を使用した場合、米袋を積み重ねた際に滑りやすくなってしまうという不都合が存在する。
特開2003−293285号公報 特開2007−9374号公報
本発明はこれらの不都合に鑑みてなされたものであり、太くしっかりとした龍柄を表現しながらも、表面の凹凸が少なく、印刷適性及び和紙調の風合いに優れ、かつ防滑性の高い模様加工紙の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた発明は、
ベース層と、このベース層と抄き合わせてなる模様層とを備える模様加工紙であって、
上記模様層の表面にさらに防滑層を備えており、
上記ベース層が、天然パルプ繊維とレーヨン繊維とバインダーを含有し、
上記模様層が、散在するレーヨン繊維凝集体とバインダーとを含有し、
上記防滑層が、スチレン及び/又はスチレン誘導体を含む単量体からなる共重合体を含有することを特徴とする模様加工紙である。
当該模様加工紙は、ベース層と模様層を抄き合わすことによって成形されるため、太くしっかりとした龍柄及び優れた和紙調の風合いを表現することができる。また、当該模様加工紙は模様層の表面に防滑層を備えているため、表面の凹凸が少なく、かつ優れた印刷適性及び防滑性を有している。更には、当該模様加工紙の防滑層が、単量体としてスチレン及び/又はスチレン誘導体を有するポリマーを含有することにより、特に優れた印刷適性及び防滑性を発揮することができる。
上記防滑層は、上記共重合体を含むエマルションの塗布により形成されており、上記エマルションが、少なくともスチレン及び/又はスチレン誘導体と不飽和カルボン酸とを共重合して得られる高分子分散剤の存在下、スチレン及び/又はスチレン誘導体、(メタ)アクリル酸エステル並びに多官能重合性単量体からなる群より選択される少なくとも1種の単量体を乳化重合することで形成されるとよい。ベース層にこのような親水基を有するポリマーを含むエマルションを塗工することで、この防滑剤はベース層内部に十分に含浸される。そのため、当該模様加工紙によっても、防滑剤表面にベース層表面が有する多孔質構造を維持することができるため、高い防滑性を維持したまま、印刷適性を更に向上させることができる。
上記模様層におけるバインダーの含有率は、3質量%以上30質量%以下であることが好ましい。バインダーが上記範囲含有された模様層を有する当該模様加工紙によれば、各層間が十分に接着されることにより強度が高まり、かつ表面の凹凸が抑えられることにより高い表面平滑性を有することができる。
上記模様層は、さらに天然パルプ繊維を10質量%以上40質量%以下含有することが好ましい。模様層に上記範囲の天然パルプ繊維を含有させることによって、当該模様加工紙の平滑度を高め、ひいては優れた印刷適性を発揮させることができる。
上記ベース層における上記天然パルプ繊維の配合量が60質量%以上80質量%以下であり、上記レーヨン繊維の配合量が、10質量%以上30質量%以下であるとよい。このような模様加工紙によれば所定量の天然パルプ繊維を有することで十分な強度を有しかつ印刷適性に優れ、所定量のレーヨン繊維の含有により和紙調の風合いを更に高めることができる。
上記ベース層中の上記レーヨン繊維の繊度が0.7dtex以上5.4dtex以下であり、繊維長が3mm以上6mm以下であるとよい。ベース層中のレーヨン繊維に上記のものを用いることで、当該模様加工紙の和紙調の風合いを更に高めることができる。
上記防滑層表面は、熱ロール加工処理が施されているとよい。このように、防滑層表面を熱ロール加工処理することにより、防滑層表面に平滑度に影響がでない範囲の微細な凹凸形状を設けることができ、防滑性を更に高めることができる。
上記防滑層表面の平滑度が40秒以上80秒以下であることが好ましい。平滑度が上記範囲である当該模様加工紙によれば、雲龍紙として必要な防滑性を有し、かつ優れた印刷適性を発揮させることができる。
以上説明したように、本発明の模様加工紙によれば、太くしっかりとした龍柄を表現しながらも、表面の凹凸が少なく、印刷適性及び和紙調の風合いに優れ、かつ高い防滑性を有することができる。特に、防滑層に単量体としてスチレン及び/又はスチレン誘導体を有するポリマーを含有すること、表面を熱ロール加工処理されることにより、更に優れた印刷適性及び防滑性を発揮することができる。更にはベース層のパルプ繊維及びレーヨン繊維の配合量を調整すること等によって、強度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の模様加工紙は、ベース層と、このベース層と抄き合わせてなる模様層と、模様層の表面に設けられる防滑層とを備えている。
(ベース層)
上記ベース層は、原料パルプとして天然パルプ繊維とレーヨン繊維とを含有している。
ベース層に含有される天然パルプ繊維としては、例えば針葉樹クラフトパルプ、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)等の化学パルプ;サーモメカニカルパルプ(TMP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)等の機械パルプ;ディンギングパルプ(DIP)、ウェストパルプ(WP)等の化学パルプや機械パルプ由来の古紙パルプ等を使用できるが、針葉樹クラフトパルプを用いることが好ましい。
針葉樹クラフトパルプとしては、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)いずれも使用することができるが、NBKPは晒すことにより十分にリグニンが溶出しており、繊維が膨潤することで柔軟性を有する紙となる点から、本発明において好ましく用いることができる。また、針葉樹クラフトパルプと、上述した他の天然パルプを併用してもよい。
ベース層における天然パルプ繊維の配合量は、ベース層総量のうち60質量%以上80質量%以下であることが好ましい。天然パルプ繊維の配合量が60質量%未満となると、配合するレーヨン繊維の影響により地合の目が粗くなってしまうため、強度が低下し、さらには表面の平滑度が下がり、印刷適性が低下する。逆に、天然パルプ繊維の配合量が80質量%を超えると、添加されるレーヨン繊維の配合が減るため、和紙調の風合いが低下してしまう。
ベース層に配合するレーヨン繊維としては、繊度が0.7dtex以上5.4dtex以下であり、繊維長が3mm以上6mm以下であるものが好ましい。繊度が0.7dtex未満となると、レーヨン繊維が細くなり、和紙調の風合いが悪くなり、繊度が5.4dtexを超えると和紙調の風合いに劣るだけでなく、印刷適性も低下する。一方、繊維長が3mm未満の場合は、やはり和紙調の風合いが悪くなり、6mmを超えると繊維同士の結束が生じ印刷適性が低下する。さらには、ベース層に配合するレーヨン繊維の繊度、繊維長ともに、模様層の龍柄の模様を阻害しないような範囲に調整するのがよく、下限値及び上限値の範囲を超えると、和紙調の風合いを保ちつつ、印刷適性のある雲龍紙とする際に支障が生じるおそれがある。
ベース層におけるレーヨン繊維の配合量としてはベース層総量のうち10質量%以上30質量%以下であることが好ましい。レーヨン繊維の配合量が10質量%未満となると、和紙調の風合いが低下し、30質量%を超えると天然パルプ繊維の配合量が減り、強度が低下し、また印刷適性が低下することとなる。
ベース層は、天然パルプ繊維とレーヨン繊維に加えて、バインダーを含有することが好ましい。上記バインダーとしては、レーヨン繊維と均一に混合できるように繊維状の形状を有するものが好ましい。レーヨン繊維はフィビリル化しにくい性質を有しているため、パルプ繊維や他のレーヨン繊維との絡み合いによる結合がしにくい。ところが、バインダーを配合することにより、レーヨン繊維同士及びレーヨン繊維とパルプ繊維を強力に結合させることが可能になる。特に、本発明の模様加工紙の製造工程においてヤンキードライヤーにて乾燥を行う場合、ベース層及び模様層に含まれているバインダーの融点よりもヤンキードライヤーの表面温度を若干高く設定すると、バインダーが熱溶融され、後述する模様層のレーヨン繊維の凝集体である龍柄模様と、ベース層原料である天然パルプ及びレーヨン繊維を強固に熱接着させることができる。
上記バインダーの原料としては、ヤンキードライヤーの表面温度105℃よりも低い80℃の融点を有するビニロンバインダーが好ましい。このようなバインダーによって、ヤンキードライヤーの加熱によるバインダーの熱溶融が進行しやすく、模様層のレーヨン繊維の凝集体をベース層原料に強固に接着させることができる。
ベース層におけるバインダーの配合量としては、ベース層総量のうち1.5質量%以上10質量%以下であることが好ましい。ベース層におけるバインダーの配合量が1.5質量%未満となると、模様層との繊維間結合が弱くなるおそれがある。また、バインダーの配合量が10質量%を超えると、ドライヤーへの張り付きが強くなり、抄紙性の低下を招くおそれがある。
(模様層)
上記模様層は、散在するレーヨン繊維凝集体とバインダーとを含有する層であり、当該レーヨン繊維凝集体が龍柄模様を構成する。
模様層において龍柄模様を構成するレーヨン繊維としては、繊度が1.5dtex以上4.5dtex以下であり、繊維長が15mm以上25mm以下であるものが好ましい。龍柄模様を構成するレーヨン繊維の繊度が1.5dtex未満となると、繊維の剛性が低くなるため、模様の屈曲が起こりやすくなり、和紙調の風合いを損なうおそれがある。逆に、繊度が4.5dtexを超えると、剛性が高くなりすぎ、和紙調の風合いである柔らかな模様を得ることが困難になる。また、当該レーヨン繊維の繊維長が15mm未満となると、龍柄模様の長さが短くなり、25mmよりも長くすると過度の繊維のもつれが生じ表面に凹凸が生じるおそれがある。
模様層におけるレーヨン繊維の配合量は、表層総量のうち下限として70質量%、好ましくは80質量%であるとよく、上限として90質量%であるとよい。レーヨン繊維の配合量が上記下限未満であると、十分なレーヨン繊維の凝集体を得ることが困難であり、上記上限を超えると、レーヨン繊維の凝集体を留めておくだけの十分なバインダーを添加することができず、目的とする和紙調の風合いを得ることができなくなる。
模様層においても、ベース層と同様に、レーヨン繊維に加えて、バインダーを含有することが好ましい。上記バインダーとしては、レーヨン繊維と均一に混合できるように繊維状の形状を有するものが好ましい。レーヨン繊維はフィビリル化しにくい性質を有しているため、パルプ繊維や他のレーヨン繊維との絡み合いによる結合がしにくい。ところが、バインダーを配合することにより、レーヨン繊維同士及びレーヨン繊維とパルプ繊維を強力に結合させることが可能になる。特に、本発明の模様加工紙の製造工程においてヤンキードライヤーにて乾燥を行う場合、ベース層及び模様層に含まれているバインダーの融点よりもヤンキードライヤーの表面温度を若干高く設定すると、バインダーが熱溶融され、模様層のレーヨン繊維の凝集体である龍柄模様と、ベース層原料である天然パルプ及びレーヨン繊維を強固に熱接着させることができる。
上記バインダーの原料としては、ヤンキードライヤーの表面温度105℃よりも低い80℃の融点を有するビニロンバインダーが好ましい。このようなバインダーによって、ヤンキードライヤーの加熱によるバインダーの熱溶融が進行しやすく、模様層のレーヨン繊維の凝集体をベース層原料に強固に接着させることができる。
模様層におけるバインダーの配合量としては、模様層総量のうち3質量%以上30質量%以下であることが好ましい。模様層におけるバインダーの配合量が3質量%未満となると、強固な接着を得にくく、30質量%を超えると、レーヨン繊維の添加が少なくなり、目的とするレーヨン繊維の凝集体が得られにくくなる。また、バインダーの配合量が30質量%を超えると、バインダーの多量添加により、ドライヤーへの紙の張り付きが発生しやすくなり、抄紙性が落ちる問題が発生する。
すなわち本発明においては、ベース層と模様層の双方にバインダーを配合することによって、ベース層及び模様層の両方からのバインダーの接着により、太くしっかりとした龍柄を留めておくだけの強固な繊維間結合を達することが可能となる。
模様層には、カチオン性凝集体とアニオン性凝集体を配合することが好ましい。これらによって、レーヨン繊維の凝集体を効率よく形成することができる。カチオン繊維凝集体とアニオン繊維凝集体の種類としては、製紙用途で一般に使用されているものであればよく、特に限定されないが、カチオン性凝集剤としては、微細繊維の紙層への歩留まりにも効果的な特性を持つ硫酸アルミニウムが好ましく、アニオン性凝集剤としては、水中で光度の凝集力を発揮するポリアクリルアミド系樹脂が好ましい。
カチオン性凝集剤の添加量は、模様層総量のうち下限が0.05質量%、好ましくは0.1質量%であるとよく、上限が0.5質量%、好ましくは0.3質量%であるとよい。アニオン性凝集剤の添加量としては、模様層総量のうち下限が2質量%、好ましくは5質量%であるとよく、上限が10質量%、好ましくは7質量%であるとよい。カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤の添加量が上記下限値未満となると、レーヨン繊維の凝集が不十分となり、十分に大きな龍柄模様を得ることが難しくなる。一方、上記上限値を超えると、過剰な凝集剤の添加により、凝集剤自身が凝集を起こすなどの操業上の不都合が生じるおそれがある。
(防滑層)
防滑層は、単量体としてスチレン及び/又はスチレン誘導体を有するポリマーを含有している。防滑層が、単量体としてスチレン及び/又はスチレン誘導体を有するポリマーを含有することにより、特に優れた印刷適性及び防滑性を発揮することができる。このような防滑層は、スチレン系ワックス、スチレン系エマルション等の塗工により形成することができるが、特に以下に説明する防滑剤を塗工することによって形成されることが好ましい。
この防滑剤は、少なくとも(a)スチレン及び/又はスチレン誘導体と(b)不飽和カルボン酸とを共重合して得られる高分子分散剤の存在化で、(a)スチレン及び/又はスチレン誘導体、(c)(メタ)アクリル酸エステル並びに(d)多官能重合性単量体からなる群から選ばれる少なくとも1種の単量体を含有する組成の単量体を乳化重合して得られるエマルションである。防滑層がこのようなエマルションを塗工することで成形されることにより、この防滑剤はベース層に含浸される。そのため、当該模様加工紙によれば、防滑剤表面にベース層表面が有する多孔質構造を維持することができるため、印刷適性が更に向上する。
「(a)スチレン及び/又はスチレン誘導体」としては、スチレンのみの場合、スチレンと、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、エチルビニルトルエン、クロルスチレン及びクロルメチルスチレン等のスチレン誘導体における少なくとも1種とを併用する場合、このスチレン誘導体の内の少なくとも1種を用いる場合が挙げられ、安価で入手しやすい点からはスチレンを用いることが好ましい。
「(b)不飽和カルボン酸」としては、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β−不飽和モノカルボン酸やマレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸や、これらの無水物、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及びシトラコン酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステルなどが挙げられ、これらの少なくとも1種を用いることが好ましい。本発明に係わる高分子分散剤用の共重合体としての分散の性能あるいはコスト的な面からは、アクリル酸、メタクリル酸、あるいはマレイン酸のモノアルキルエステルを使用することが好ましい。
「(c)(メタ)アクリル酸エステル」としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルへキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレートもしくはステアリル(メタ)アクリレートが挙げられ、これらの少なくとも1種を用いることが好ましい。なお「(メタ)アクリル酸エステル」とはアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの少なくとも1種を意味し、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルのそれぞれの場合を意味し、その他の(メタ)の表記法も同様である。
「(d)多官能重合性単量体」としては、ジアリルフタレート、ジアリルヘキサヒドロキシルフタレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ボリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、長鎖アルキル(C14〜C15(Cは炭素、以下同様))ジメタクリレート、長鎖アルキル(C14〜C15)ジアクリレート及びジビニルベンゼン等の分子中に重合性二重結合を2個有する単量体、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリメタクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等の分子中に重合性二重結合を3個有する単量体、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等の分子中に重合性二重結合を4個有する単量体、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等分子中に重合性二重結合を5個有する単量体が挙げられ、これらの少なくとも1種を用いることが好ましい。
この高分子分散剤として用いられる共重合体は、上記単量体(a)と(b)とを、好ましくは(a)80〜40モル%、(b)20〜60モル%を用いて、ラジカル重合開始剤の存在下に公知の乳化重合方法を用いて重合することにより得られる。そして、この共重合体を中和して高分子分散剤とする。上記(a)、(b)の各単量体のモル%の範囲以外のものは、乳化重合がうまく進行せず、安定なエマルションが得られず、十分な防滑性を示さない。
このようにして得られた高分子分散剤の存在下で(a)、(c)及び(d)から選ばれる少なくとも1種を重合させるが、これらを共重合させる場合には、通常上記(d)が1〜80質量%、上記(a)及び(c)の合計が20〜99質量%で、好ましくは上記(d)が5〜70質量%、上記(a)及び(c)が95〜30質量%で重合させる。(d)成分を共重合させることが好ましいので、これら3者の内2者を共重合させる場合には、(a)又は(c)は0でもよい。(d)多官能重合性単量体の使用量は1〜80質量%であり、好ましくは5〜70質量%であるが、80質量%を越える、あるいは1%未満になると、上記高分子分散剤下の共重合体の分散液の最終生成物からなる紙用防滑剤の表面紙質の向上、とりわけ十分な滑り防止効果が得られないことがある。
上記防滑剤を塗工するための塗工機としては、サイズプレス、フィルムプレス、ゲートロールコーター、シムサイザー、ブレードコーター、キャレンダー、バーコーター、ナイフコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター等を用いることができる。また、スプレー塗工機により原紙表面に塗布することもできる。この防滑剤を塗工する場合、防滑剤を単独に塗工してもよいし、あるいは、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉などの澱粉類、カルボキシメチルセルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール類、ポリアクリルアミド類、アルギン酸ソーダ等の水溶性高分子を塗工液に混合して使用することもできる。又、他の表面サイズ剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、粘度調整剤、染料、顔料等の添加物の少なくとも1種を併用してもよい。
この防滑剤の塗布量としては1g(固形分)/m2以上5g(固形分)/m2以下であることが好ましい。塗布量が上記下限未満であると十分な防滑性が発揮されず、上記上限を超えると防滑層が厚くなり和紙調の風合いが低下する。
(製造方法)
次に本発明の模様加工紙の製造方法について説明する。
本発明の模様加工紙は、レーヨン繊維を凝集させてなる模様が散在する層である模様層を抄紙する工程と、上記模様層に対して、天然パルプ繊維とレーヨン繊維とを有する層であるベース層を貼り合わせるように抄紙する工程と、防滑層を塗工する工程によって製造することができる。
模様層を抄紙する工程では、レーヨン繊維の凝集体による龍柄を形成するために、短網抄紙機を用いることが好ましい。
模様層を抄紙する際には、模様層上に、天然パルプを少量混合することが好ましい。さらに言えば、ベース層を構成する原料を少量供給する、即ち模様層原料に少量のベース層原料を混合することが好ましい。その際、混合されるベース原料の添加量としては、模様層の最終配分量として、天然パルプ繊維が10質量%以上150質量%以下となるように添加することが好ましい。10質量%未満となると、龍柄抄紙上に形成された龍柄の凹凸の隙間をベース原料が埋めきらず、平滑度及び印刷適性が低下するおそれがある。一方、150質量%を超えて添加すると、龍柄が埋もれた感じになり、優れた和紙調の風合いが得られない問題がある。より優れた龍柄、和紙調の風合いを再現するには、天然パルプ繊維が10質量%以上40質量%以下となるように添加するのがよい。このように、所定量のベース層原料を添加することにより、抄紙機上に形成された龍柄模様の凹凸の隙間をベース層原料が埋めていくことにより、模様層が形成される。そして、この後、模様層の裏側にベース層を貼り合わせる形で抄紙することで裏側からも模様層の龍柄模様の凹凸を埋めることができる。
ベース層を抄紙する工程では、円網抄紙機を使用することが好ましい。
以下では本発明の製造方法の、より具体的な実施態様について説明する。
(1)まず、模様層の原料としてレーヨン繊維とバインダー繊維を用意し、これを繊維離解機にて離解し、繊維の水分散濃度が0.05〜0.3質量%(絶乾質量)のレーヨンスラリーを調整する。
(2)上記レーヨンスラリーに対し、カチオン性凝集剤及びアニオン性凝集剤を添加して、レーヨン繊維の凝集体を形成する。
(3)一方で、ベース層の原料として、天然パルプ繊維と、レーヨン繊維と、バインダー繊維を用意し、これを繊維離解機にて離解し、繊維の水分散濃度が1.0〜2.0質量%(絶乾質量)のスラリーを調整する。
(4)上記レーヨン繊維の凝集体を短網抄紙機に一定量供給し、短網上に模様層の龍柄模様を形成する。この際、ベース層の原料チェストより短網上に少量のベース層原料を一定量供給する。
(5)その後、短網抄紙機により形成された模様層を円網抄紙機に移送し、当該円網抄紙機において、模様層の龍柄模様の裏側に貼り合わせるようにベース層原料を抄紙し、ベース層を形成する。
(6)形成された二層よりなる模様加工紙の湿紙はヤンキードライヤーにより乾燥される。この際、模様層及びベース層に含有されるバインダーの熱溶融が進行すると、挿嵌の繊維結合がより強固になる。
(7)この後、模様層表面に防滑剤を所定量塗布し、乾燥することで防滑層が形成される。
(8)なお、防滑層を形成した後、防滑層表面に熱ロール加工処理を施すことが好ましい。この処理に係る熱ロールの温度としては、200度以上250度以下、好ましくは220度以上240度以下がよい。このような温度範囲で防滑層表面を熱ロール加工処理することにより、防滑層表面に微細な凹凸形状を設けることができるために、防滑性を更に高めることができる。また、ロールの加圧としては、100〜150kg/cmの線圧下でプレス加工することが好ましい。線圧が上記下限未満であると、加圧が弱く、十分な表面の凹凸加工が施されず、逆に線圧が上記上限を超えると、加圧が強すぎ表面の防滑性が低下する。
また前記ベース層表面に、非加圧熱ロール加工処理が施されていることも好ましいとよい。ベース層表面に、非加圧で熱ロール処理を施すことによって、ベース層中のレーヨン繊維を突起させる、すなわちベース層表面を毛羽立たせることができる。このため、ベース層表面に防滑層を設けた場合にもこのレーヨン繊維の毛羽立ちにより、防滑層表面に前記繊維状突起物を設けることができ、防滑性を更に高めることができる。なお、本発明において、非加圧とはニップロールを用いて押圧せず、単ロールで処理することをいう。
さらに、その後に防滑剤を塗布し、熱ロール加工処理が施されているとよい。このように、防滑層表面に熱ロール加工処理が施されることにより、防滑層表面に前記繊維状突起物を容易に設ける、即ち表面を毛羽立たせることができ、防滑性を更に高めることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳説するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(ベース原料の調整)
ベース層原料としてセルロース系原料スラリー(NBKP(60質量%)、レーヨン繊維(3.3dtex×5mm、37質量%)、ビニロンバインダー繊維(1.1dtex×5mm、3.0質量%))を調整した。
(模様層原料の調整)
離解機にオーミケンシ社製レーヨンホープ(3.3dtex、繊維長20mm)90質量%及びユニチカ社製ビニロンバインダー(1.2dtex、繊維長5mm、融点80℃)を10質量部投入し、循環離解及び注入しながら水分散濃度が0.19質量%(絶乾質量)のスラリーを調整した。
次に循環している上記スラリーにカチオン性凝集剤として硫酸バンド(住友化学工業社製)を固形分として0.12質量%添加し、更にアニオン性凝集剤としてパムオール(明成化学社製)を固形分として3.6質量%添加し、数分間撹拌後、離解機を停止し、ビニロンバインダーを含むレーヨンの凝集体(模様層原料)を、短網抄紙機に移送した。
(抄紙)
ベース原料を短網抄紙機のバットに連続的に一定量供給した。その後、円網抄紙機に移送された模様層の裏側にベース層原料を貼り合わせるように抄紙し、その後ヤンキードライヤー(表面温度105℃)で乾燥させた。
その後模様層表面に以下の方法で合成した防滑剤を2.0g(固形分)/m2塗布し、乾燥させ、防滑層表面を熱ロール加工処理(230℃、線圧137kg/cm)したことにより実施例1の模様加工紙を得た。
(防滑剤の合成)
高分子分散剤の製造攪拌器、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた1リットルの四つ口フラスコに、水79.6部、イソプロピルアルコール153部、スチレン175部(77モル%)、80%アクリル酸水溶液19.7部(10モル%)、無水マレイン酸21.4部(10モル%)、スチレンスルホン酸ナトリウム13.5部(3モル%)、アゾイソブチロニトリル3.6部、過硫酸アンモニウム2.5部を加え、窒素気流下で混合攪拌しながら80℃に昇温し、1. 5時間保持した。過硫酸アンモニウムを2.5部追添加し、さらに1時間保持して重合反応を完結させた。ついで、48%の水酸化ナトリウム水溶液27.3部、水475部を加え、イソプロピルアルコールを留去し、48%の水酸化ナトリウム水溶液27.3部を加え、さらに水で希釈して濃度25%の高分子分散剤の水溶液を得た。
上記高分子分散剤を製造した場合に用いたと同様の反応器に、水635部、上記高分子分散剤の水溶液158.7部(次に述べる単量体100質量%に対し固形分として20質量%)、ドデセニルコハク酸のカリウム塩の40%水溶液10部(同単量体100質量%に対し固形分として5質量%)、スチレン120部(全単量体中60質量%)、メチルメタクリレート40部(同20質量%)、及びエチレングリコールジメタクリルレート40部(同20質量%)、過硫酸アンモニウム3部を加え、窒素気流下で攪拌しながら80度に昇温した。80度で2時間保持して重合反応を完結させ、固形分濃度25%の最終生成物である防滑剤を得た。
(実施例2〜26)
表1に記載のとおり原料の種類や配合量等を変更したこと以外は実施例1と同様にして実施例2〜26の模様加工紙を得た。なお、実施例22〜26の模様加工紙については、短網抄紙機にて龍柄を形成する際、模様層原料100質量部に対して、ベース層原料を表1中の質量部添加して模様層を形成した。
(実施例27〜32)
防滑剤の種類、塗布量及び熱加工処理の有無については表2に記載のとおりに行ったこと以外は、実施例3のレーヨン混合紙と同様にして、実施例27〜32の模様加工紙を得た。
(比較例)
防滑剤の種類を変えた(比較例1、2)及び防滑剤を塗布しなかったこと以外は、実施例3の模様加工紙と同様にして、比較例1〜3の模様加工紙を得た。
〔評価〕
実施例1〜26で製造した模様加工紙について、印刷適性、平滑度、引裂強度、風合いについて、下記の規準により性能評価を行った。結果を表1に示す。さらに、防滑層に変化を加えた実施例3、27〜32及び比較例1〜3の模様加工紙については、上記の性能評価に加えて滑り角度及び静摩擦係数について、下記の規準により性能評価を行った。結果を表2に示す。
(1)滑り角度
滑り角測定器(東洋精機社製)を用いてJIS−P8147(1994)傾斜方法に準じた方法により塗工面同士で測定し、5回の平均値を丸めた。
(2)静摩擦係数
耐摩擦測定器(東洋精機社製)を用いてJIS−P8147(1994)水平方法に準じた方法により防滑層表面を測定し、5回の平均値を小数点以下2桁に丸めた。
(3)印刷適性
KPPグラビアシステム(松尾産業社製)を用いて防滑層表面に、龍柄に掛かるように印刷を施した。インクとしては東洋インキ製造のDANNEC3−藍を使用し、インク量は5mlとした。
◎:インクの着色ムラ、インクの転移不良等が目視できない。
○:インクの着色ムラ、インクの転移不良等がわずかに目視できる。
△:インクの着色ムラ、インクの転移不良等があるが、実用上問題はない。
×:インクの着色ムラ、インクの転移不良等が多い。
(4)平滑度
JIS−P8119「紙及び板紙−ベック平滑度試験機による平滑度試験方法」に準拠して防滑層表面について測定した。
(5)引裂き強度
JIS−P8116に準拠して流れ方向(縦)について測定した。
(6)和紙調の風合い
20名が龍柄のある表面を目視し、和紙調に見えるか否かを判断した。
◎:90%以上の人が和紙調の風合いがあると評価した。
○:70%以上90%未満の人が、和紙調の風合いがあると評価した。
△:50%以上70%未満の人が、和紙調の風合いがあると評価した。
×:和紙調の風合いを有すると評価した人が50%未満であった。
Figure 2010242259
Figure 2010242259
表1より、実施例1〜26の模様加工紙は、表面に太くしっかりとした龍柄を表現し和紙調の風合いに優れている上に、表面の凹凸が少ないため(平滑度が高く)印刷適性に優れ、かつ十分な強度を有していることがわかる。更には、表2より、実施例3及び27〜32の模様加工紙は、上記品質に加え、高い防滑性(滑り角度が大きく、静摩擦係数が大きい)を有していることが分かる。比較例1〜3の模様加工紙は、防滑剤が非スチレン系の材質であるため、又は防滑剤が塗布されていないために、防滑性が高くないことが分かる。また、比較例1及び2の模様加工紙は平滑度が低く、印刷適性も不十分であった。

Claims (8)

  1. ベース層と、このベース層と抄き合わせてなる模様層とを備える模様加工紙であって、
    上記模様層の表面にさらに防滑層を備えており、
    上記ベース層が、天然パルプ繊維とレーヨン繊維とバインダーを含有し、
    上記模様層が、散在するレーヨン繊維凝集体とバインダーとを含有し、
    上記防滑層が、スチレン及び/又はスチレン誘導体を含む単量体からなる共重合体を含有することを特徴とする模様加工紙。
  2. 上記防滑層が、上記共重合体を含むエマルションの塗布により形成されており、
    上記エマルションが、少なくともスチレン及び/又はスチレン誘導体と不飽和カルボン酸とを共重合して得られる高分子分散剤の存在下、スチレン及び/又はスチレン誘導体、(メタ)アクリル酸エステル並びに多官能重合性単量体からなる群より選択される少なくとも1種の単量体を乳化重合することで形成される請求項1に記載の模様加工紙。
  3. 上記模様層におけるバインダーの含有量が3質量%以上30質量%以下である請求項1又は請求項2に記載の模様加工紙。
  4. 上記模様層が、さらに天然パルプ繊維を10質量%以上40質量%以下含有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の模様加工紙。
  5. 上記ベース層における天然パルプ繊維の含有量が60質量%以上80質量%以下で、レーヨン繊維の含有量が10質量%以上30質量%以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の模様加工紙。
  6. 上記ベース層におけるレーヨン繊維の繊度が0.7dtex以上5.4dtex以下であり、レーヨン繊維の繊維長が3mm以上6mm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の模様加工紙。
  7. 上記防滑層表面に、熱ロール加工処理が施されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の模様加工紙。
  8. 上記防滑層表面のベック平滑度が40秒以上80秒以下である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の模様加工紙。
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