JP3949486B2 - レーヨン混在紙及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は天然パルプ繊維が主成分のパルプ原料にレーヨン繊維を混在させ、紙の表面に有用な模様を形成するレーヨン混在紙及びその製造方法に関するものである。以下、天然パルプ繊維を主成分とするパルプ原料をパルプと称する。
【0002】
【従来の技術】
レーヨン繊維をパルプと混在させるレーヨン混在紙は、通称模様紙と云われ、大礼紙、雲龍紙、引っ掛け等の名称で上市されている。本発明で扱うのはこの中の大礼紙であり、通常、便箋、封筒、箱貼り等の用途に供されているが、近年オフセット印刷、インクジェット印刷、PPC印刷等の印刷適性を付与し、用途拡大が図られている。
【0003】
従来、レーヨン混在紙の製造は、レーヨンフロックの形成、レーヨンフロックの移送、レーヨンフロックの抄紙、という工程から成る。レーヨンフロックの形成工程では、形成されたフロックが紡錘形で所定の大きさを有することが要求される。レーヨンフロックの移送工程では、移送シェアーに耐えるフロック強度が要求される。レーヨンフロックの抄紙工程では、紡錘フロックが紙層表面に均一に分散、定着することが要求される。
【0004】
レーヨンフロックの形成は、基本的にはレーヨン繊維を水に分散させた後、凝集剤等の薬品を添加して行うが、最適な模様となるまでこの操作を繰り返すことによって完成する。しかし実際の操作で最適な模様を形成する為には、かなりの経験とノウハウの習熟を必要とし、夏冬の水温の違いによってもフロックの形状が影響されると言われている。また、レーヨン繊維の分散濃度も0.1〜0.3重量%程度の低濃度の為、生産性に制約があった。
【0005】
一方、レーヨンフロックの移送と抄紙は、レーヨンフロックを破壊させないように、自然流下方式でパルプ層のワイヤー上にレーヨンフロックのスラリーを移送し、積層するのが一般的である。この場合、スラリーの濃度も低く自然流下の為、フロックの強度は左程強くなくても良いという長所はあるが、フロックのパルプ層への定着が弱いという短所がある。その結果、抄紙時のフロック剥がれや印刷時のピッキング等のトラブルが発生し易くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第一の目的は、レーヨンフロックのパルプ層への定着を強固にすることで、抄紙時のフロック剥がれや印刷時にピッキング等のトラブルのないレーヨン混在紙及びその製造方法を提供することである。
【0007】
本発明の第二の目的は、従来の凝集操作に見られるような経験とノウハウの熟練に依らず、常に安定した形状と強度を保持するフロックの形成を可能とする機械的、化学的処理方法を用いたレーヨン混在紙及びその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紡錘形状を有するレーヨンフロックが紙表面に散在しているレーヨン混在紙において、レーヨンフロックの表面が少量の天然パルプ繊維で被覆されており、かつ、前記レーヨンフロックは、分子量が500万〜1500万の範囲でイオン化度が5〜15molの高分子凝集剤を含有していることを特徴とするレーヨン混在紙である。ここで、前記高分子凝集剤は、アニオン系アクリル酸共重合タイプの凝集剤であることが好ましい。さらに前記レーヨンフロックが、印刷時にピッキングが生じない程度にパルプ層に定着していることが好ましい。また、本発明は以下の態様も含まれる。即ち、レーヨンフロックが存在している面において、レーヨンフロック1個の上にパルプ繊維が少なくとも1本以上存在していることである。さらに、抄紙機上でレーヨンフロックをパルプ繊維で被覆させる手段として、二層以上の抄き合わせにおいて、表層にパルプ繊維とレーヨンフロックを配合した層を配置し、二層目以降をパルプ層としている前記のレーヨン混在紙である。
【0009】
本発明に係るレーヨン混在紙の製造方法は、紡錘形状を有するレーヨンフロックが紙表面に散在しているレーヨン混在紙の製造方法において、分子量が500万〜1500万の範囲でイオン化度が5〜15molの高分子凝集剤を使用してレーヨン繊維の分散濃度を0.8重量%以上として紡錘形状を有するレーヨンフロックを含有したレーヨンフロックスラリーを形成し、該レーヨンフロックスラリーと天然パルプ繊維を含有するスラリーとを混合して混合スラリーを調製し、該混合スラリーをベースとなるパルプ層と結合させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細について説明するが、本発明は以下の実施形態に限定して解釈されるものではない。
本発明において用いられるレーヨン繊維は、従来より使用されている水に分散し易い湿式レーヨンで、現在販売されている代表的なものとしてダイワボウ株式会社のSBH(中空偏平型)、SB( 密実型)の何れにおいても本発明方法によるレーヨン混在紙の製造が可能である。このレーヨン繊維の繊度は0.8〜3 dtex、繊維長は3〜10mmの範囲にあれば良い。
【0011】
このレーヨン繊維のフロックの形状と強度を決定する条件には、レーヨンの分散濃度、攪拌羽根の形状・回転数・時間等の攪拌条件、pH、水温、凝集剤の種類等の要因があるが、これらについて鋭意検討した結果、フロックが安定的に紡錘形状を有し、かつ機械的シェアーに耐え得る強度を保持する条件を見出した。前記の各要因はそれぞれフロックの形成に影響を与えるが、これらのうちフロックの安定性を得る為に特に重要な要因は、レーヨンの分散濃度と使用する凝集剤の組成である。
【0012】
レーヨン繊維を凝集させる際、レーヨン繊維の捩れや不均一な重なりが発生する為、通常レーヨンの分散濃度は、0.1〜0.3重量%程度の低濃度で行われているが、本発明の方法によれば、この濃度よりはるかに高い0.8%重量以上の濃度で紡錘形状の強固なフロックの形成が可能となる。レーヨンの凝集に用いる凝集剤は、組成は特に限定されることはなく、単独または2種類以上を併用してもフロックの形成は可能であるが、望ましくはアニオン系アクリル酸共重合タイプのもの単独使用がより効果的である。さらに、分子量が500万〜1500万の範囲にあり、イオン化度が5〜15molのものであるが、分子量が800万〜1200万の範囲で、イオン化度が5〜15molのものがより望ましい。凝集剤の添加率は、レーヨン絶乾量に対して1〜5%有効成分の範囲にあることが必要である。
【0013】
分子量が500万未満では、フロックの形成が不十分となり、1500万を超えるとフロックが大き過ぎ、紡錘形状を形成し難くなる。またイオン化度が5mol未満では、フロックの強度が不足し、15molを超えると、紡錘形状を形成し難くなる。同様に、凝集剤の添加率が1%未満では、フロックの強度が不足し、5%を超えると、紡錘形状を形成し難くなる。なお、ここで云うところのイオン化度とは、凝集剤のアニオン基やカチオン基の変性率のことを指し、高分子凝集剤懇話会の測定法に準拠したコロイド滴定測定法により算出する。
【0014】
本発明で用いられるパルプは、叩解処理により容易に強度が向上する木材繊維、靭皮繊維、靭皮繊維等からなる天然パルプを主体とするパルプであるが、他にポリエステルのような合成繊維も任意の比率で配合される。木材パルプの具体例として、針葉樹晒硫酸塩パルプ(N−BKP)、針葉樹晒亜硫酸塩パルプ(N−BSP)、広葉樹晒硫酸塩パルプ(L−BKP)、広葉樹晒亜硫酸塩パルプ(L−BSP)等がある。パルプのフリーネスは、特に限定されるものではないが、カナダ標準フリーネス(CSF)が350ml〜600mlの範囲のものが使用される。この範囲を超えたものは、紙の剛度と印刷強度が基準外となり易く、好ましくない。
【0015】
本発明で用いられるパルプに添加する抄紙薬品は、必要に応じてロジンサイズ剤、エマルジョンサイズ剤等のサイズ剤、硫酸バンド、紙力増強剤、歩留り向上剤、分散剤、着色剤などの一般に公知公用の抄紙薬品が添加され、公知公用の抄紙機により抄紙される。
【0016】
従来の方法においては、形成されたレーヨンフロックのスラリーとパルプ層を結合する方法は、ベースとなるパルプ層は円網、長網、傾斜ワイヤー等の抄紙機の種類により異なるが、何れもこのパルプ層の上部よりレーヨンスラリーを流下させて行われているのが一般的である。この場合、レーヨンフロックに対する機械的シェア-が少なくレーヨンフロックの破壊を防止できるという利点がある一方で、レーヨンフロックの均一分散が難しくなり、加えてフロックのパルプ層への結合が弱くなるという欠点がある。この問題を回避するために、紙力剤やサイズプレスにおける薬品処理の増強が行われるが、必ずしも十分なレベルではない。
【0017】
本発明においては、レーヨンフロックをパルプ層に強固に結合させるために、天然パルプ繊維の自己接着力を利用するものである。天然パルプ繊維から成るスラリーに、所定比率のレーヨンフロックスラリーを配合してフロックの均一分散を図り、得られたレーヨンフロック混合スラリーをベースとなるパルプ層と結合させることにより、レーヨンのパルプ層への定着を強固にするものである。
【0018】
本発明のレーヨン混在紙を得るための具体的方法としては、各種の方法が考えられる。例えば、従来の周知の方法で、レーヨンフロックスラリーを調製、移送し、パルプ層の上部よりこれを流下させ、乾燥させた後サイズプレス又は塗工機で天然パルプ繊維を含む液を付与し、乾燥させる方法がある。別の方法として、シャワー方式で、天然パルプ繊維から成るスラリーに、所定比率のレーヨンフロックスラリーを配合してフロックの均一分散を図り、得られたレーヨンフロック混合スラリーをパルプ層のワイヤー上に滴下する方法、サイズプレスやカーテンコーターのような塗工機を用いて紙の表面に塗布する方法等が考えられる。
【0019】
特に好ましい方法として、二層以上の抄き合わせにおいて、表層にパルプ繊維とレーヨンフロックを配合した層を配置し、二層目以降をパルプ層とする方法がある。この方法の優れる点は、レーヨンフロックと天然パルプ繊維との均一な絡まり合いと分散が可能となり、その結果、紙面上での均一なフロック模様と十分な紙層への結合力が発揮されることにある。その場合、抄紙機のアプローチフローを通過する際受ける機械的シェア-に対するフロックの強度が要求されることになるが、本発明のレーヨンフロックの形成条件で形成したフロックは、強度が強くこれらの機械的シェア-に破壊されることは少ない。
【0020】
本発明の特徴となるレーヨンフロックの表面に被覆されるパルプ繊維の本数としては、1本以上が必要であり、望ましくは数本〜50本の範囲にあることが必要である。被覆されるパルプ繊維が全くないとフロックの定着が弱くなり、また、被覆されるパルプ繊維が50本より多いと紙表面のフロックの光沢感が減少し、さらには紡錘形状が不鮮明となって風合いが不足する。
【0021】
【実施例】
次に、実施例および比較例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。なお、例中の部及び%は特に断らない限りそれぞれ重量部および重量%を示す。
実施例1
(レーヨンスラリーの調製)
市販のレーヨン繊維(商品名:SBH1.7dtex×5mm、ダイワボウレーヨン株式会社製)を絶乾重量で1%濃度となるよう溶解槽の中で水に分散し、pH調整後、高分子凝集剤A(商品名:ハイモロック、ハイモ株式会社製、分子量1200万、イオン化度8mol)を所定量添加し、固形分濃度0.8%のレーヨンフロックのスラリーを得た。
【0022】
(パルプスラリーの調製)
針葉樹晒亜硫酸塩パルプ(NBSP)20部、広葉樹晒硫酸パルプ(LBKP)80部の割合で混合したパルプスラリーをレファィナーでフリーネス550ml(カナダ標準フリーネス)にサイズ剤としてコロパールE−5Nを対絶乾パルプ0.3%、硫酸バンドを対絶乾パルプ0.6%添加し、円網抄紙機にて抄紙した。
【0023】
(レーヨンフロックの移送、抄紙)
前記で調製したレーヨンスラリーを円網抄紙機の表層の原料中に、パルプスラリー100部に対して20部の割合で配合し、二層目のパルプスラリー100%の層と抄き合わせ抄紙して米坪70g/mのレーヨン混在紙を得た。評価した結果を表に示す。
【0024】
実施例2
実施例1において、(レーヨンスラリーの調製)における固形分濃度を1.0%とし(レーヨンフロックの移送、抄紙)における米坪を104.7g/mとした以外は実施例1と同様にしてレーヨン混在紙を得た。評価した結果を表に示す。
【0025】
実施例3
実施例1において、(レーヨンスラリーの調製)における高分子凝集剤をB(商品名:ハイモロック、ハイモ株式会社製、分子量800万、イオン化度10mol)とし、(レーヨンフロックの移送、抄紙)における米坪を209.4g/mとした以外は、実施例1と同様にしてレーヨン混在紙を得た。評価した結果を表に示す。
【0026】
比較例1
実施例1において、(レーヨンフロックの移送、抄紙)における配合率を、パルプスラリー50部に対してレーヨンスラリー50部の割合で配合した以外は、実施例1と同様にしてレーヨン混在紙を得た。評価した結果を表に示す。
【0027】
比較例2
実施例2において、(レーヨンスラリーの調製)における固形分濃度を、0.3%とした以外は、実施例1と同様にしてレーヨン混在紙を得た。評価した結果を表に示す。
【0028】
比較例3
実施例3において、(レーヨンスラリーの調製)における、高分子凝集剤をC(商品名:ハイモロック、ハイモ株式会社製、分子量300万、イオン化度4mol)とした以外は、実施例3と同様にしてレーヨン混在紙を得た。評価した結果を表に示す。
【0029】
比較例4
実施例1において、(パルプスラリーの調製)における抄紙を、長網抄紙機とし、(レーヨンフロックの移送、抄紙)におけるレーヨンスラリーの移送を、長網の上部より流下方式とした以外は、実施例1と同様にしてレーヨン混在紙を得た。評価した結果を表に示す。
【0030】
実施例および比較例の測定結果は、表1の通りとなった。
【表1】
Figure 0003949486
レーヨンフロック強度:500ccメスシリンダーにスラリーを入れ5回振とう後 のフロックの破壊程度を目視判定。
○ほとんど破壊されない△一部破壊×ほぼ全部破壊
パルプ繊維被覆本数:顕微鏡にてレーヨンフロック10個に被覆するパルプ繊維の本数を計測した平均値。
表面強度ドライピック:R1テスターにて、TV10の黒インキ0.4ccを使用し、60r.p.mで3回刷りした時のピックの状態を目視判定。
風合い:製品表面のレーヨンフロックの紡錘形状、光沢感を目視で判定。
【0031】
実施例1〜3を見ると明らかな通り、レーヨンフロックが存在している紙表面において、レーヨンフロック1個の上に天然パルプ繊維を数本〜50本の範囲に配合し、かつ、レーヨン繊維の分散濃度が0.8重量%以上であって、凝集剤の分子量が800万〜1200万の範囲で、イオン化度が8〜12molの範囲のものを使用することにより、フロック強度が強く、表面強度と風合いの優れたレーヨン混在紙を得ることができる。
【0032】
一方、比較例1、2、3を見ると明らかな通り、レーヨンフロックが存在している紙表面において、レーヨンフロック1個の上に天然パルプ繊維を数本〜50本の範囲を超えて配合したり(比較例1、3)、レーヨン繊維の分散濃度が0.8重量%以下にすると(比較例2)、製品の風合いが低下したり、フロック強度が弱くなる為、好ましくない。
【0033】
比較例4では、レーヨンフロックの形成条件として、レーヨン繊維の分散濃度が0.8重量%以上であっても、使用する凝集剤の分子量が800万〜1200万の範囲で、イオン化度が8〜12molの範囲にあると、必要な表面強度が得られず製品の風合いが低下する為、好ましくない。
【0034】
【発明の効果】
表1から明らかなように、本発明に係わる実施例で得られたレーヨン混在紙は、優れたレーヨンフロック強度と表面強度を有し、製品の風合いも優れるものであった。
【0035】
また本発明のレーヨン混在紙の製造方法によれば、通常レーヨンの分散濃度である0.1〜0.3重量%程度の低濃度よりはるかに高い0.8%重量以上の濃度で紡錘形状の強固なフロックの形成が可能となり、レーヨン繊維の捩れや不均一な重なりが発生しない。また本発明のレーヨン混在紙の製造方法によれば、フロックのパルプ層への定着が強くなる結果、抄紙時のフロック剥がれや印刷時のピッキング等のトラブルが解消される。さらに、本発明のレーヨン混在紙の製造方法によれば、従来の凝集操作に見られるような経験とノウハウの熟練に依らず、常に安定した形状と強度を保持するフロックの形成を可能とする機械的、化学的処理方法を用いたレーヨン混在紙を得ることができる。

Claims (6)

  1. 紡錘形状を有するレーヨンフロックが紙表面に散在しているレーヨン混在紙において、レーヨンフロックの表面が少量の天然パルプ繊維で被覆されており、かつ、前記レーヨンフロックは、分子量が500万〜1500万の範囲でイオン化度が5〜15molの高分子凝集剤を含有していることを特徴とするレーヨン混在紙。
  2. 前記高分子凝集剤は、アニオン系アクリル酸共重合タイプの凝集剤であることを特徴とする請求項1に記載のレーヨン混在紙。
  3. 前記レーヨンフロックが、印刷時にピッキングが生じない程度にパルプ層に定着していることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーヨン混在紙。
  4. レーヨンフロックが存在している面において、レーヨンフロック1個の上に天然パルプ繊維が少なくとも1本以上存在していることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のレーヨン混在紙。
  5. 紡錘形状を有するレーヨンフロックが、二層以上の抄き合わせからなる紙表面に散在しているレーヨン混在紙において、表層にパルプ繊維とレーヨンフロックを配合した層を配置し、二層目以降を天然パルプ繊維層とすることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のレーヨン混在紙。
  6. 紡錘形状を有するレーヨンフロックが紙表面に散在しているレーヨン混在紙の製造方法において、分子量が500万〜1500万の範囲でイオン化度が5〜15molの高分子凝集剤を使用してレーヨン繊維の分散濃度を0.8重量%以上として紡錘形状を有するレーヨンフロックを含有したレーヨンフロックスラリーを形成し、該レーヨンフロックスラリーと天然パルプ繊維を含有するスラリーとを混合して混合スラリーを調製し、該混合スラリーをベースとなるパルプ層と結合させることを特徴とするレーヨン混在紙の製造方法。
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