JP5307880B2 - 模様紙 - Google Patents
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アルギン酸例えばアルギン酸ナトリウムとしては、重合度は特に制限されないが、例えば、重合度が100〜1000であることが好ましく、特に250〜650であるとフロックの大きさが好ましく、中でも450〜500であるとフロックの形状、大きさともに好ましい。重合度が100未満であると、フロックが小さく模様が目立たない傾向があり、重合度が1000を超えると、フロックが大きな一塊となり、模様となりにくい傾向がある。
紙基材は、単層抄きで形成されていてもよいが、3層以上の多層抄きにより形成されていることが好ましい。紙基材の層数は、3層以上であれば特に限定されず、例えば、3層で、この3層の中間層に模様紙用フロックが含有されていることが好ましい。すなわち、紙基材は、模様紙用フロックが含有されている中間層である第2層と、フロック層を覆う表裏第1層と第3層とからなる。
また、模様紙及び模様塗工紙の少なくとも片面すなわち片面又は両面にエンボス(凹凸模様)を施して、模様エンボス紙を形成してもよい。この場合、エンボスを施す層、すなわち、紙基材の最外層(第1層、第3層)や塗工層は、不透明度95%以下のパルプを主体とした層であってもなくてもよい。模様紙及び模様塗工紙にエンボスを施す方法としては、特に限定されず、エンボス紙に従来から用いられているフェルトマーク法、ウェットエンボス法、ドライエンボス法等が挙げられる。
アルギン酸ナトリウム(重合度500)0.1%溶液2.4Lに対して、セルロース繊維としての1.5%濃度粉末セルロース(平均繊維長0.28mm)1Lを添加し、更に着色顔料を添加し、均一になるまで撹拌して混合物を得た。その後、この混合物に撹拌を行いながら塩化カルシウム10%溶液を120g添加し、170rpmで3分間撹拌して凝集させ、凝集物(フロック)を得た。次に、LBKP:NBKP=1:1の3.5%パルプスラリーを用いて、第1層が100g/m2、第2層(中間層)が60g/m2、第3層が30g/m2となるように各々手漉きし、それら3層を合わせて乾燥を行い、手漉き模様紙を作成した。この時、中間層には前記のようにして得たフロックを2g配合した。ただし、フロックは手漉きのシート面積である625cm2に対しての添加量である。
実施例1において、塩化カルシウム10%溶液の代わりに硫酸カルシウム10%溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
実施例1において、アルギン酸ナトリウム(重合度500)の代わりにアルギン酸ナトリウム(重合度450)を用い、セルロース繊維としての1.5%濃度粉末セルロース1Lの代わりに硫酸バンド(硫酸アルミニウム8%溶液)360gを用い、着色顔料の添加位置をアルギン酸ナトリウム0.1%溶液に変更した以外は、実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
実施例1において、セルロース繊維としての1.5%濃度粉末セルロース(平均繊維長0.28mm)1Lの代わりに粉末セルロース(平均繊維長0.07mm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
実施例1において、セルロース繊維としての1.5%濃度粉末セルロース1Lの代わりにNBLP(平均繊維長3.15mm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
実施例1において、セルロース繊維としての1.5%濃度粉末セルロース1Lの代わりにLBKP(平均繊維長0.82mm)を用いた以外は、実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
実施例1において、アルギン酸ナトリウム0.1%溶液2.4Lの代わりにナトリウムカルボキシメチルセルロース(重合度500、分子量100000)を用いた以外は実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
実施例1において、塩化カルシウム10%溶液の代わりに硫酸バンド(硫酸アルミニウム8%溶液)を用いた以外は、実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
実施例1において、アルギン酸ナトリウム0.1%溶液2.4Lの代わりにナトリウムカルボキシメチルセルロース(重合度500、分子量100000)を用い、かつ、塩化カルシウム10%溶液の代わりに硫酸バンド(硫酸アルミニウム8%溶液)を用いた以外は、実施例1と同様にしてフロック及び模様紙を得た。
(フロックの大きさ)
フロック作成後のフロックの大きさ
◎ フロック作成後、フロックが模様として十分な大きさを有する。
○ フロック形成後、フロックが若干小さい、若しくは大きいが模様となる。
× フロックを形成しない。
(フロック強度)
フロック作成後と抄造後のフロックの大きさを目視により以下の評価基準で評価した。
◎ フロック作成後と抄造後でフロックの大きさにほぼ差がない。
× フロック作成後と抄造後でフロックの大きさが小さくなる。
Claims (9)
- アルギン酸と、繊維及びカチオン性物質の少なくとも1種とを混合した混合物であって染料及び顔料の少なくとも1種が含まれている混合物にカルシウム塩を添加して凝集させたことを特徴とする模様紙用フロック。
- 前記アルギン酸の重合度が、100〜1000である請求項1に記載の模様紙用フロック。
- 前記繊維は、平均繊維長が0.02〜3.5mmであるセルロース繊維又は化学繊維である請求項1又は2に記載の模様紙用フロック。
- 前記請求項1〜3のいずれか1項に記載の模様紙用フロックを紙基材に含有させて形成したことを特徴とする模様紙。
- 前記紙基材は、3層以上の多層抄きにより形成され、
前記紙基材の中間層の少なくとも1層に、前記模様紙用フロックが含有されている請求項4に記載の模様紙。 - 前記模様紙用フロックが含有された層の少なくとも片面側に位置されている前記紙基材の層は、不透明度95%以下のパルプを主体とした層である請求項5に記載の模様紙。
- 前記模様紙用フロックが含有された層の少なくとも片面側に位置されている前記紙基材の層は、10g/m2以上のパルプを主体とした層である請求項5又は6に記載の模様紙。
- 前記請求項4〜7のいずれか1項に記載の模様紙の少なくとも片面に塗工層を備える模様塗工紙。
- 前記請求項4〜8のいずれか1項に記載の模様紙又は模様塗工紙の少なくとも片面にエンボスを施した模様エンボス紙。
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