JPH11350386A - 共重合体ラテックスおよびキャストコート紙用塗料組成物 - Google Patents

共重合体ラテックスおよびキャストコート紙用塗料組成物

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JPH11350386A
JPH11350386A JP10160765A JP16076598A JPH11350386A JP H11350386 A JPH11350386 A JP H11350386A JP 10160765 A JP10160765 A JP 10160765A JP 16076598 A JP16076598 A JP 16076598A JP H11350386 A JPH11350386 A JP H11350386A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 特定の組成の単量体混合物、さらには特
定の親水性官能基を有する単量体、即ちアミド基含有不
飽和単量体および/または水酸基含有不飽和単量体を、
およびシアノ基含有不飽和単量体を特定の組成範囲で含
有する単量体混合物を乳化共重合して得られる共重合体
ラテックスのトルエン不溶分(ゲル分率)を特定量以上
に調製することを特徴とするキャストコート紙用塗料組
成物に好適な共重合体ラテックス、およびこれを含有し
てなるキャストコート紙用塗料組成物。 【効果】 本発明の共重合体ラテックスをキャストコー
ト紙用塗料組成物に使用した場合、カゼイン等の水溶性
バインダーを併用する必要がなく、塗料の高濃度化が可
能であり、キャスト処理時の鏡面ドラムからの剥離性が
良好で、優れた光沢度を有するキャストコート紙の製造
を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャストコート紙
の製造方法に於いて、従来より必須成分として使用され
ているカゼインを含有させなくても、良好な塗工作業性
を有し、かつ優れた光沢度のキャストコート紙を得るこ
とができるキャストコート紙用塗料組成物および該組成
物に好適な共重合体ラテックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャストコート紙の製造方法としては、
従来よりコート紙用塗料組成物を原紙に塗工し、湿潤状
態のままで加熱鏡面ドラムに圧着乾燥して光沢仕上げを
する直接法、原紙に塗工した湿潤状態のコート紙用塗料
組成物を凝固させてから加熱鏡面ドラムに圧着乾燥して
光沢仕上げをする凝固法、およびコート紙用塗料組成物
を原紙に塗工して一旦乾燥または半乾燥した後、再湿潤
させてから加熱鏡面ドラムに圧着乾燥して光沢仕上げを
する再湿法等がある。
【0003】これらのキャストコート紙の製造方法は、
いずれも塗工された顔料および接着剤を主成分とするコ
ート紙用塗料組成物を、湿潤状態で加熱鏡面ドラムに圧
着乾燥し、鏡面より剥離させて高光沢で均一なキャスト
面を得る点で共通している。現在、キャストコート紙用
塗料は、接着剤成分として、合成ゴムラテックスとカゼ
インの併用が一般的であり、このようにして得られたキ
ャストコート紙は、スーパーキャレンダー仕上げされた
通常のアート紙、コート紙に比べ、高い白紙光沢と表面
平滑性を有し、優れた印刷効果が得られることにより、
高級印刷物または高級紙器等の用途に専ら利用されてお
り、より光沢度が高く、印刷適性の優れた製品が要望さ
れている。この要望に応えるために、通常の塗工紙やキ
ャストコート紙表面にポリエチレンや塩化ビニル等のプ
ラスチックフィルムを貼り合わせた、所謂ラミネート紙
を使用する方法があるが、ラミネート紙は、古紙として
の再利用が難しいとともに、コスト面でも通常キャスト
コート紙に比べ高くなるという欠点を有する。
【0004】一方、カゼインは、キャストコート紙用塗
料組成物に配合した場合、良好な塗工作業性と光沢度の
バランスを付与することができると考えられ、該用途の
水溶性バインダーとして、広く使用されているのが現状
である。しかしながら、カゼインは、動物性蛋白質の食
用資源として有用な天然物であり、供給に不安な面があ
るとともに高価であることから、多用することは好まし
くない。また、カゼインは、一般的にアルカリ水に溶解
するため、調製に手間を要する。さらに、調製され得る
カゼイン水溶液の固形分濃度が比較的低く制限されるた
め、これを配合して得られる塗料の固形分濃度はせいぜ
い50重量%前後が限度であり、塗工層の乾燥に多大な
エネルギーを要するとともに、乾燥スピードを上げるこ
とができない等の多くの欠点を有する。このため、キャ
ストコート紙の製造において、カゼインを代替し得る有
用な材料の提供が強く要望されている。
【0005】カゼインを使用しないで、キャストコート
紙を作る方法として、カゼインの替わりに澱粉を用いる
ことが特開昭57−16996号公報で開示されている
が、光沢度と耐水性で満足のいくキャストコート紙が得
られていない。また、特開平6−158589号公報に
は水性ウレタンとポリビニルアルコールを併用する方法
が開示されているが、この方法では、ウェット強度と印
刷光沢が低下し、満足のいくキャストコート紙が得られ
ていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
背景をもとに、キャストコート紙用塗料の接着剤成分と
して、カゼインを用いなくても、良好な塗工作業性と優
れた光沢度を有し、かつ塗料の高濃度化を可能にしたキ
ャストコート紙用塗料組成物および該組成物に好適な共
重合体ラテックスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を解決するために鋭意研究の結果、特定の組成の単量
体混合物、さらには特定の親水性官能基を有する単量
体、即ちアミド基含有不飽和単量体および/または水酸
基含有不飽和単量体、およびシアノ基含有不飽和単量体
を特定の組成範囲で含有する単量体混合物を乳化共重合
して得られる共重合体ラテックスのゲル分率を特定の範
囲に調製することにより、キャストコート紙用塗料組成
物に使用した場合、該塗料の高濃度化が可能で、キャス
ト処理時(加熱鏡面ドラムに圧着乾燥時)の鏡面ドラム
からの剥離性が良好で、かつ優れた光沢度を有するキャ
ストコート紙を提供することが可能であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明の第一の発明は、 (a)脂肪族共役ジエン系単量体 20−50 重量部 (b)アミド基含有不飽和単量体および/または水酸基含有不飽和単量体 10−30 重量部 (c)シアノ基含有不飽和単量体 5−40 重量部 (d)その他共重合可能な不飽和単量体 0−65 重量部 からなる単量体混合物100重量部を乳化共重合して得
られる、トルエン不溶分が80重量%以上の共重合体ラ
テックスに関するものであり、本発明の第二の発明は、
本発明の第一の発明に記載の共重合体ラテックスを含有
してなることを特徴とするキャストコート紙用塗料組成
物に関するものであり、さらに、本発明の第三の発明
は、本発明の第一の発明に記載の共重合体ラテックスを
含有し、かつ水溶性バインダーを併用しないことを特徴
とするキャストコート紙用塗料組成物に関するものであ
る。
【0009】すなわち、本発明は以下の(1)〜(3)
を提供するものである。 (1) (a)脂肪族共役ジエン系単量体 20−50 重量部 (b)アミド基含有不飽和単量体および/または水酸基含有不飽和単量体 10−30 重量部 (c)シアノ基含有不飽和単量体 5−40 重量部 (d)その他共重合可能な不飽和単量体 0−65 重量部 からなる単量体混合物100重量部を乳化共重合して得
られる、トルエン不溶分が80重量%以上である共重合
体ラテックス。
【0010】(2) (1)に記載の共重合体ラテック
スを含有してなることを特徴とするキャストコート紙用
塗料組成物。
【0011】(3) (1)に記載の共重合体ラテック
スを含有し、かつ水溶性バインダーを併用しないことを
特徴とするキャストコート紙用塗料組成物。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の共重合体ラテックスとは、基本的に (a)脂肪族共役ジエン系単量体 20−50 重量部 (b)アミド基含有不飽和単量体および/または水酸基含有不飽和単量体 10−30 重量部 (c)シアノ基含有不飽和単量体 5−40 重量部 (d)その他共重合可能な不飽和単量体 0−65 重量部 からなる単量体混合物100重量部を乳化共重合して得
られるものである。以下、本発明の共重合体ラテックス
の製造に使用する単量体について説明する。
【0013】(a)脂肪族共役ジエン系単量体の例とし
ては、具体的には、例えば、1,3−ブタジエン、2−
メチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブ
タジエン等をあげることができ、中でも特に1,3−ブ
タジエンが好適に使用される。 単量体(a)の使用量
は全単量体に対し、20−50重量%である。この使用
量が前記範囲よりも少ない場合には、キャストコート紙
用塗料組成物として用いた場合、十分な接着強度が得ら
れにくい場合があり、また、多すぎる場合には、耐水性
が低下したり、キャストドラムからの剥離性が低下しや
すい場合があり、あまり好ましくない。
【0014】(b)アミド基含有不飽和単量体および水
酸基含有不飽和単量体の例としては、まずアミド基含有
不飽和単量体については、具体的には、例えば、アクリ
ルアミド、メタアクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリル
アミド等のエチレン系不飽和カルボン酸アミドおよびそ
のN−置換化合物が挙げられ、特に、メタアクリルアミ
ドが好適に使用される。次に水酸基含有不飽和単量体に
ついては、具体的には、例えば、アクリル酸−2−ヒド
ロキシエチル、メタアクリル酸−2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル等の水酸基
を有するエチレン系不飽和カルボン酸エステル類が挙げ
られ、これらアミド基含有不飽和単量体、水酸基含有不
飽和単量体の中から選ばれる一種または二種以上の混合
物として使用出来る。
【0015】単量体(b)の使用量は全単量体に対して
10−30重量%、好ましくは15−25重量%であ
り、この使用量が前記範囲よりも少ない場合には、キャ
スト処理時の剥離性が不足しやすい場合があり、また、
多すぎる場合には共重合体ラテックスないしは塗料組成
物の粘度が高くなりすぎたり、光沢度が低下しやすい場
合があり、あまり好ましくない。
【0016】(c)シアノ基含有不飽和単量体の例とし
ては、具体的には、例えば、アクリロニトリル、メタア
クリロニトリル等のシアン化ビニル類等が挙げられる。
単量体(c)の使用量は、全単量体に対し、5−40重
量%、好ましくは15−35重量%であり、この使用量
が前記範囲よりも少ない場合には、キャスト処理時の剥
離性が不足したり、充分な印刷光沢が得られにくい場合
があり、また、多すぎる場合には、接着強度が低下した
り、充分な白紙光沢が得られにくい場合があり、あまり
好ましくない。
【0017】(d)その他共重合可能な不飽和単量体の
例としては、具体的には、例えば、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチレン等の
芳香族ビニル単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル等の
(メタ)アクリル酸エステル類;酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル等のビニルエステル類;ジビニルベンゼン、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の架橋性
単量体等が挙げられる。これらのうち、芳香族ビニル単
量体としては、スチレンが、また、(メタ)アクリル酸
エステル類としては、メタアクリル酸メチルが好適に使
用される。
【0018】さらに、メタアクリル酸グリシジル等のグ
リシジル基含有不飽和単量体類;ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミド、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリ
ジン、(メタ)アリルアミン等の不飽和アミン化合物
類;アクリル酸、メタアクリル酸、クロトン酸等のモノ
カルボン酸類;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の
ジカルボン酸類およびその無水物並びにハーフエステル
類;スチレンスルホン酸、2−スルホエチルアクリレー
ト、アクリルアミドプロパンスルホン酸等のスルホン酸
基含有不飽和単量体およびその塩;メチレンビスアクリ
ルアミド等の水溶性の架橋性単量体等も、必要により使
用することができる。単量体(d)の使用量は、上記
(a)〜(c)成分を除いた残りの部分であり、全単量
体の0−65重量%である。
【0019】本発明における共重合体ラテックスのトル
エン不溶分(いわゆるゲル分率(=共重合体ラテックス
ポリマー中の溶剤不溶分の重量分率(%))であり、こ
の場合には、溶媒がトルエンである)としては、80重
量%以上であることが必要であり、さらに好ましくは、
85重量%以上、特に好ましくは90重量%以上であ
る。トルエン不溶分の量(重量%)が前記範囲より少な
いと、共重合体ラテックスないしはこれを含有してなる
キャストコート紙用塗料組成物の安定性、接着強度、キ
ャスト処理時の剥離性が不足しやすい場合があり、あま
り好ましくない。
【0020】本発明の共重合体ラテックスの粒子径とし
ては、特に制約はないが、調製の容易さ等を勘案し、従
来より紙塗工用バインダー用途に供されている共重合体
ラテックスと同程度、即ち、平均粒子径で50−300
nmの範囲にあることが好ましい。
【0021】本発明における共重合体ラテックスの製造
方法としては、公知の乳化重合方法に従えば良く、本発
明の趣旨にかなう限り、特に制約はない。本発明におい
て乳化共重合する際に、生成する共重合体ラテックスの
粒子径を調節するとともに、共重合体ラテックスに充分
な安定性を付与するために使用される乳化剤の例として
は、具体的には、例えば高級アルコールの硫酸エステ
ル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸
塩、アルキルジフェニルエーテル(ジ)スルホン酸塩等
のアニオン性界面活性剤、ポリエチレングリコールのア
ルキルエステル型、アルキルフェニルエーテル型、アル
キルエーテル型等のノニオン性界面活性剤、ベタイン型
等の両性界面活性剤、プロペニル−2−エチルヘキシル
スルホコハク酸エステルナトリウム、(メタ)アクリル
酸ポリオキシエチレン硫酸エステル、ポリオキシエチレ
ンアルキルプロペニルエーテル硫酸エステルアンモニウ
ム塩、ポリオキシエチレンアルキルベンゼンエーテル
(メタ)アクリル酸エステル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル(メタ)アクリル酸エステル等のアニオン
性またはノニオン性の重合性界面活性剤等が挙げられ、
これらは単独または2種以上組み合わせて用いられる。
【0022】本発明の乳化共重合に使用される重合開始
剤としては、具体的には、例えば過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩、過酸
化水素等の水溶性開始剤、あるいはこれらと重亜硫酸ナ
トリウム、アミン類等の還元剤とを組み合わせたレドッ
クス系開始剤が好適であり、水溶性のアゾ系開始剤、過
酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等の油溶
性開始剤等も使用できる。
【0023】本発明の共重合体ラテックスのトルエン不
溶分(ゲル分率)を調節するために使用する分子量調節
剤の例としては、具体的には、例えばt−ドデシルメル
カプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメ
ルカプタン、メルカプトエタノール、メルカプトプロピ
オン酸類のエステル類等のメルカプタン類、テトラエチ
ルチウラムジスルフィド、ジエチルキサントゲンジスル
フィド等のジスルフィド類、四塩化炭素等のハロゲン化
アルキル類、ターピノーレン等のテルペノイド類、2,
4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン(α−メチ
ルスチレンダイマー)、3−フェニル−1−ペンテン、
1,4−シクロヘキサジエン、ヒドロキノン、t−ブチ
ルカテコール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール、2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノー
ル、2,6−キシレノール等の油溶性の分子量調節剤の
他、メルカプトエタノール、メルカプトプロピオン酸、
イソプロピルアルコール、アリルアルコール、(メタ)
アリルスルホン酸およびその塩等の水溶性の分子量調節
剤等が挙げられ、これら従来より乳化重合に用いられる
公知の分子量調節剤を単独あるいは二種以上の混合物と
して使用できる。
【0024】本発明のキャストコート紙用塗料組成物と
は、基本的には顔料と、本発明の共重合体ラテックス等
のバインダー、及びその他の添加剤、添加助剤等からな
り、その配合割合はその用途に併せて適宜調整され得る
ものである。
【0025】本発明のキャストコート紙用塗料組成物中
に使用する顔料としては、具体的には、例えばカオリ
ン、クレー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、酸化チ
タン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム、タルク、コロイダルシリカ等の無機
顔料、ポリスチレン、SBR等のプラスチックピグメン
ト及びフェノール樹脂、尿素樹脂顔料等の有機顔料が挙
げられ、これらの単独あるいは二種以上の組み合わせで
使用される。
【0026】さらに、本発明のキャストコート紙用塗料
組成物に使用するバインダーとしては、具体的には、本
発明の共重合体ラテックスに加え、その他として合成ゴ
ムラテックス、酢酸ビニル系(共重合体)ラテックス、
アクリル酸エステル系共重合体ラテックス等が挙げら
れ、これらを併用することができる。また、本発明に使
用するバインダーは、必要に応じて、カゼイン、デンプ
ン、ポリビニールアルコール等の水溶性ポリマー等を併
用することを妨げるものではない。
【0027】本発明のキャストコート紙用塗料組成物に
おいて、主成分であるバインダーと顔料の配合割合につ
いては、本発明の共重合体ラテックスが、顔料100重
量部(固形分)に対して、通常5〜35重量部(固形
分)の範囲で、好ましく用いられる。
【0028】その他の添加剤及び添加助剤としては、分
散剤、耐水化剤、粘度調整剤、消泡剤、保水剤、染料、
蛍光染料、滑剤、pH調節剤、界面活性剤、防腐剤、着
色剤、凝固剤、離型剤、その他助剤、添加剤類等が挙げ
られ、これらを必要に応じて使用できる。
【0029】このようにして得られたキャストコート紙
用塗料組成物は、例えば、エアーナイフコーター、ブレ
ードコーター、ロールコーター、バーコーター等の塗工
装置によって、一般の塗工紙製造と同様に塗工された
後、直接法、凝固法、再湿潤法あるいはこれらの組合わ
せによって、キャスト処理される。この際、用いられる
原紙としては、一般の印刷塗工紙用の坪量40−300
g/m2の上質紙、中質紙、板紙等、およびこれらに予
め片面または両面に塗料組成物を塗工処理したコート紙
等がある。また、塗工量は、通常、乾燥重量で片面当た
り10−25g/m2である。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例中の部および%は、特に指定のない限
り、すべて重量部および重量%を表す。
【0031】[(1)共重合体ラテックスの製造例A−
E および 比較製造例a−d]攪拌機付きオートクレ
ーブに、水 120重量部、水酸化ナトリウム 0.1
重量部およびドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 0.
5重量部を仕込み、充分攪拌混合し、窒素置換にて脱酸
素を行った。オートクレーブ内温を70℃に昇温後、過
硫酸カリウム 1.5重量部を添加した後、表1に示す
単量体混合物、分子量調節剤、水 約120重量部およ
びドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ 0.2重量部を
8時間かけてオートクレーブ中に添加した。単量体混合
物の全量を添加終了後、さらに8時間反応させたのち冷
却し、ジエチルヒドロキシアミン0.1部を添加し、重
合を終了した。
【0032】重合終了後、水酸化ナトリウムでpH9.
0に調整した後、スチームストリッピングにより未反応
の単量体および揮発性の残留有機物を除去するととも
に、固形分濃度30%に調節し、本発明の共重合体ラテ
ックスA−Eおよび比較製造例の共重合体ラテックスa
−dを得た。
【0033】[(2)共重合体ラテックスの物性評価方
法] (2−a)共重合体ラテックスのトルエン不溶分(ゲル
分率)の測定 ポリプロピレン板上に共重合体ラテックスを均一にキャ
ストし、室温で1週間静置乾燥後、80℃の熱風循環乾
燥機中で1時間乾燥して皮膜を形成させる。化学天秤で
約1gを精秤(Ag)後、100mlのトルエン中に2
日浸漬した後、トルエン溶液を10ml採取し、乾燥後
の固形分を秤量(Bg)し、以下の方法でトルエン不溶
分(重量%)を算出する。結果を表1に示した。
【0034】
【0035】(2−b)共重合体ラテックスの平均粒子
径の測定 共重合体ラテックスを純水で所定濃度に希釈後、コール
ターエレクトロニクス社製サブミクロン粒子径測定機
(MODEL N4SD)で測定した。結果を表1に示
す。
【0036】[(3)キャストコート紙用ベース塗料の
調製]固形分換算でカオリン(商品名・UW−90:エ
ンゲルハード社製) 75重量部、軽質炭酸カルシウム
(商品名・TP222HS:奥多摩工業社製) 25重
量部、分散剤(商品名・アロンT−40:東亜合成化学
社製) 0.2重量部、消泡剤(商品名・ノプコ122
NS:サンノプコ社製) 0.15重量部をカウレス混
練機を用いて水に分散させ、重量固形分濃度70%の顔
料スラリーを調製し、ベース塗料とした。
【0037】[比較例1]上記顔料スラリーの顔料10
0重量部に対し、カゼインを固形分換算で14重量部お
よび、通常、カゼインと併用する所謂キャストコート紙
用共重合体ラテックスバインダーとして、ポリラック5
18N−01(三井化学社製)を固形分換算で12重量
部添加した後、固形分濃度42重量%のキャストコート
紙用塗料組成物[比較例1]を得た。
【0038】次に、該塗料組成物を坪量104.7g/
2の上質紙にドクターブレードにて、塗工量が乾燥重
量で約18g/m2になるように塗工し、室温にて適宜
乾燥した後、塗工層に2%蟻酸カルシウム水溶液を塗布
して再湿潤させ、テスト用キャストコーター(由利ロー
ル機械社製)にて、ドラム温度95−97℃、スピード
2m/分、プレス圧力100kg/cmの条件下に処理
・乾燥させ、キャストコート紙を作成した。上記方法で
作成したキャストコート紙用塗料組成物およびキャスト
コート紙の物性評価を、下記の方法により実施した。そ
の評価結果を表2に示す。
【0039】[(4)塗料組成物および塗工紙の物性評
価の方法] (A)塗料粘度 B型粘度計(BM型:東機産業社製)にて、60回転/
分の条件で、25℃での粘度を測定した。
【0040】(B)剥離性試験 キャストコート紙用塗料組成物を鏡面仕上げしたクロム
メッキ鋼板上に塗布し、室温で乾燥後、150℃で熱処
理を行ってフィルムを形成し、メッキ鋼板からの剥離性
を5段階(5は良好、1は密着して剥離しない)で評価
した。
【0041】(C)白紙光沢 村上色彩(株)製、光沢度計(GM−3D)を使用し、
60°で鏡面光沢を測定した。
【0042】(D)印刷光沢 明製作所(株)製、RI印刷適性試験機を使用し、東洋
インキ製マークファイブニュー藍で印刷を行い、恒温恒
湿(20℃、65%)室で、24時間シーズニングを行
った後、村上色彩(株)製、光沢度計(GM−3D)を
使用し、60°で鏡面光沢を測定した。
【0043】(E)接着強度(耐ドライピック強度およ
び耐ウェットピック強度) 明製作所(株)製、RI印刷適性試験機にて、タックイ
ンキ(東洋インキ製:SMXタックNo.15、墨0.
4cc)を使用して印刷した際の、試験片の紙剥け(ピ
ッキング)状態を目視にて判定し、10点法(10点を
優、1点を劣)で評価した。
【0044】[実施例1−5]比較例1におけるカゼイ
ンの替わりに、製造例A−Eの共重合体ラテックスを固
形分換算で14重量部添加した以外は比較例1と同様に
して、固形分濃度48重量%(但し、製造例Dの共重合
体ラテックスを使用した場合のみ54重量%)のキャス
トコート紙用塗料組成物を調製した[各々、実施例1−
5とした]。次に該塗料組成物を用いて、比較例1と同
様にしてキャストコート紙を作成し、該キャストコート
紙用塗料組成物およびキャストコート紙の物性評価を上
記方法により実施した。その結果を表2に示す。
【0045】[実施例6]比較例1におけるカゼインお
よびキャストコート紙用共重合体ラテックス(ポリラッ
ク518N−01)の替わりに、製造例Aの共重合体ラ
テックスを固形分換算で26重量部添加し、固形分濃度
48重量%のキャストコート紙用塗料組成物を調製した
以外は、比較例1と同様にしてキャストコート紙を作成
し、該塗料組成物及び該コート紙の物性評価を上記方法
により実施した。その結果を表2に示す。
【0046】[比較例2−5]比較例1におけるカゼイ
ンの替わりに、比較製造例a−dの共重合体ラテックス
を固形分換算で14重量部添加した以外は比較例1と同
様にして、固形分濃度48重量%のキャストコート紙用
塗料組成物を調製した[各々、比較例2−5とした]。
次に該塗料組成物を用いて、比較例1と同様にしてキャ
ストコート紙を作成し、該塗料組成物および該コート紙
の物性評価を上記方法により実施した。その結果を表2
に示す。
【0047】[比較例6]比較例1におけるカゼインの
替わりに、95℃にて30分間加熱処理した酸化澱粉
(商品名・コーンエースA:王子コーンスターチ社製)
水溶液を固形分換算で14重量部添加し、固形分濃度4
2重量%のキャストコート紙用塗料組成物を調製した以
外は、比較例1と同様にしてキャストコート紙を作成
し、該塗料組成物及び該コート紙の物性評価を上記方法
により実施した。その結果を表2に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】
【発明の効果】以上より、本発明の共重合体ラテックス
は、キャストコート紙用塗料組成物に使用した場合、カ
ゼイン等の水溶性バインダーを併用する必要がなく、良
好な塗工作業性を有し、塗料の高濃度化が可能で、キャ
スト処理時(加熱鏡面ドラムに圧着乾燥時)の鏡面ドラ
ムからの剥離性が良好で、かつ優れた光沢度を有するキ
ャストコート紙を提供し得る、従来にない有用なラテッ
クスであることは明かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川邉 邦明 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 前田 豊 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)脂肪族共役ジエン系単量体 20−50 重量部 (b)アミド基含有不飽和単量体および/または水酸基含有不飽和単量体 10−30 重量部 (c)シアノ基含有不飽和単量体 5−40 重量部 (d)その他共重合可能な不飽和単量体 0−65 重量部 からなる単量体混合物100重量部を乳化共重合して得
    られる、トルエン不溶分が80重量%以上である共重合
    体ラテックス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の共重合体ラテックスを
    含有してなることを特徴とするキャストコート紙用塗料
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の共重合体ラテックスを
    含有し、かつ水溶性バインダーを併用しないことを特徴
    とするキャストコート紙用塗料組成物。
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