JPH11350132A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH11350132A
JPH11350132A JP15446898A JP15446898A JPH11350132A JP H11350132 A JPH11350132 A JP H11350132A JP 15446898 A JP15446898 A JP 15446898A JP 15446898 A JP15446898 A JP 15446898A JP H11350132 A JPH11350132 A JP H11350132A
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JP
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film forming
film
chamber
curvature
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JP15446898A
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Kunihiko Watanabe
邦彦 渡辺
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成膜した薄膜の内部応力による基板の反りを低
減させる。 【解決手段】複数の成膜室14−1、14−2に順次基
板5を搬入し搬出して、当該基板5上に複数の薄膜を連
続形成する成膜装置であって、複数の成膜室14−1、
14−2内に設置される各基板保持手段1−1、1−2
の曲率が一方向のみで、異なる成膜室における基板保持
手段の前記曲率の方向3−1、3−2を互いに異ならせ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置や液晶
表示装置等の製造に用いるスパッタリング装置、CVD
装置、真空蒸着装置などの成膜装置に係り、特に、薄膜
を大型の基板や薄い基板の上に成膜する場合や、機械的
強度の弱い基板の上に成膜する場合に、薄膜の内部応力
による基板の反りを軽減した成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の成膜装置としては、スパッタリ
ング装置、CVD装置、真空蒸着装置などが知られてい
る。これらの装置は、真空室を有し、この中に処理すべ
き基板を導入し、真空室内を減圧した後に必要に応じて
基板を加熱し、化学反応やプラズマを利用したり、電子
ビームを使用したりして、基板上に薄膜を堆積するもの
である。
【0003】現在、最も多用されているものは、容量結
合型のプラズマ成膜装置である。この装置は、真空室内
に1組の平行平板電極を対向させて設置し、その一方に
電力を供給し、他方を接地すると共に基板を保持する手
段を設け、上記1組の平行平板電極の間にプラズマを発
生させて基板上に薄膜を形成するものである。
【0004】これらの成膜装置やその他のプラズマ処理
装置において、成膜対象の基板は成膜した薄膜の内部応
力による基板に反りが生じる。基板の保持方法に関する
従来技術は、ドライエッチング装置における特開平8−
130207号公報や、特開平8−250472号公報
に開示されている。この従来技術は、ドライエッチング
時に基板の温度が上昇するのを抑制するために、基板の
裏面に冷却ガスを導入するものであり、その導入圧力に
より基板が反ってしまうことを考慮して、基板を予め反
らせて保持するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の基板保持技
術は、いずれも処理中の基板の反りを低減する目的で、
基板保持装置(基板ホルダー)に曲率を持たせているも
のであり、成膜処理後の基板の反りに対する配慮はなさ
れていない。また、基板に与える曲率は全ての方向(全
周)で一定としているため、基板が思った程は反らなく
効果が不十分であるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題を解
消し、特に大型基板や薄い基板上に成膜する場合、ある
いは機械的強度の弱い基板上に成膜する場合に、成膜し
た薄膜の内部応力による基板の反りを低減させた成膜装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】基板上に薄膜を成膜した
場合、薄膜の内部応力により基板が変形する。この変形
量(曲率)は、 1/R=6d(1−νS )・σ/ES 2 ・・・・・(式1) δ=3L2 d(1−νS )・σ/ES 2 ・・・・・(式2) 但し、R:曲率半径、d:形成される薄膜の厚さ、D:
基板の厚さ、ES :基板のヤング率、νS :基板のポア
ソン比、L:基板の大きさ、δ:基板の反り、σ:形成
される薄膜の内部応力 で表される。
【0008】上記(式1)と(式2)に示されるよう
に、薄膜の内部応力および膜厚が大きくなる程、基板の
大きさが大きくなる程、基板の厚さが薄くなる程、基板
のヤング率が小さくなる程、大きくなる。
【0009】そこで、本発明では、基板や薄膜の厚さ、
薄膜の内部応力から上記(式1)で計算される曲率半径
を持つように、成膜時の基板保持を行うことで、成膜後
の基板の変形を打ち消すようにした。
【0010】前記した従来技術のように基板の全周に曲
率を持たせて保持する方法では、基板の全ての方向に曲
率を持たせるように設計されているため、基板は思った
程変形せずに十分な効果が得られないことが多かった。
この理由は、基板の複数方向に曲率を与えるには、基板
を複雑に波打たせて変形させるか、基板の中央部および
/または周辺部を体積変化させることが必要であるから
である。例えば、平面基板を碗型に変形させるには、基
板の中央部を体積膨張させるか、基板の周辺部を体積収
縮させることが必要であり、無理矢理曲率を持たせると
基板は波打つように複雑に変形する。従って、基板の体
積変化なしに複数方向に曲率を持たせて保持することは
困難である。
【0011】そこで、本発明では、上記方法に加えて、
基板の1方向のみに曲率を持たせる構造とし、さらに複
数の成膜室でその基板に対する方向が異なるようにする
ことで、上記の効果が十分に得られるようにした。
【0012】この構造により、基板の弾性変形のみで容
易に曲率を持たせることが可能であり、複数の成膜でこ
の曲率の方向を変えることで全方向で曲率を持たせた場
合と同様の効果が得られる。この場合、少ない成膜で効
果を得るためには、異なる成膜室で曲率の方向を互いに
直交することが望ましい。
【0013】ところで、前記したように、薄膜の内部応
力による曲率は、薄膜の種類に関係なく前記(式1)で
計算できるので、複数の成膜は同種の物質である必要は
なく、例えば金属膜と酸化膜といった異種膜であっても
差支えはない。すなわち、前記(式1)を用いて全ての
成膜が終了した時点での最終的な基板の変形量を計算し
た後に、各々の成膜室で一方向のみに曲率を持つように
設計する。
【0014】現在の成膜装置の多くは、基板を保持する
部分(基板保持手段:基板ホルダー)が着脱式のものを
使用している場合が多いため、この基板保持手段を交換
することで、異なった成膜プロセスにも容易に対応する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明による成膜装置の1実施例の構成を示す模式図およ
び各成膜室内に設置される基板保持手段の曲率の説明図
である。
【0016】図1に示したように、この実施例の成膜装
置は、基板搬入室12と基板搬出室13、2つの成膜室
14−1と14−2、3つの搬送ロボット15−1、1
5−2、15−3を備えた基板搬送室11−1、11−
2、11−3とから構成されるインライン型の成膜装置
である。
【0017】基板搬入室12、2つの成膜室14−1と
14−2、3つの搬送ロボット15−1、15−2、1
5−3を備えた基板搬送室11−1、11−2、11−
3、基板搬出室13、はそれぞれ独立して真空排気可能
とされており、基板5は基板搬入室12に搬入された
後、基板搬入室12を真空排気してロボット15−1で
基板搬送室11−1を介して最初の成膜室14−1に搬
入され、その中に設置されている基板保持手段1−1に
載置されて所定の成膜処理がなされる。
【0018】成膜室14−1で成膜された基板は、ロボ
ット15−2で基板搬送室11−2を介して次の成膜室
14−2に搬入され、その中に設置されている基板保持
手段1−2に載置されて所定の成膜処理がなされる。成
膜が完了した基板はロボット15−3で基板搬送室11
−3を介して基板搬出室13に搬入され、その中に設置
されている基板保持手段2−2に載置された後、当該基
板搬出室13の内部を大気圧に戻し、図示しない搬出手
段で装置外に取りだされる。
【0019】この成膜装置では、図1の(a)と(d)
に示したように、基板搬入室12および基板搬出室13
に設置される基板保持手段2−1と2−2は、基板の保
持面に曲率を持たないものを使用する。これに対し、成
膜室14−1、14−2に設置される基板保持手段は、
図1の(b)と(c)に示したように、一方向の曲率の
方向3−1と3−2をそれぞれ持つ基板保持手段1−
1、1−2である。
【0020】成膜室14−1に設置される基板保持手段
1−1の曲率方向3−1は基板5の短辺方向であり、成
膜室14−2に設置される基板保持手段1−2の曲率方
向3−2は基板5の長辺方向である。すなわち、この実
施例では、連続する2つの成膜室に設置される基板保持
手段の曲率方向は互いに直交されている。
【0021】図2は本発明の実施例における基板の変形
を説明する模式図である。同図の基板5の側縁に付した
太線は基板の変形状態を示す。図1の最初の成膜室14
−1では、基板5は図2の(a)に示したように変形
し、次段の成膜室14−2では、基板5は図2の(b)
に示したように変形する。
【0022】このように、基板5を一方向のみに変形さ
せる場合、基板5がガラスのように弾性体であれば、基
板保持手段の曲率に倣って容易に変形させることができ
る。図3は基板の全周方向に曲率を持たせた基板保持手
段を設置した従来技術の成膜装置における基板の変形の
説明図である。同図中、矢印4は基板の体積膨張または
体積収縮方向を示す。基板5を図示したように変形させ
るためには、基板5の体積変化が必要である。すなわ
ち、同図の矢印4で示した方向に体積変化(中央部分で
体積膨張、周囲で体積収縮)を起こさない限り、基板5
は基板保持手段に倣って変形することができない。
【0023】なお、基板5の弾性が十分に大きく、重量
が大きい場合には、ある程度の変形が期待できるが、こ
の場合は基板5が複雑に波打って変形してしまうことに
なる。
【0024】次に、図1に示した成膜装置において、基
板保持手段の曲率を決定する方法について説明する。基
板5に薄膜を成膜すると、薄膜の内部応力により基板5
が変形する。その変形量δは、薄膜の内部応力σと、薄
膜の厚さdと、基板の厚さDと、基板のヤング率E
S と、基板のポアソン比νS と、基板の大きさLとから
前記(式2)により求められる。
【0025】また、この場合の曲率半径Rは前記(式
1)によって求められる。従って、最終的に形成する薄
膜に対する上記の値が既知であれば、これを打ち消すよ
うに予め基板保持手段に曲率を持たせることができる。
【0026】具体例として、大きさが650mm×83
0mm、厚さ0.7mmのガラスに、内部応力が100
0MPaのクロム膜を200nmの厚さで成膜する場合
を例として説明する。この場合、薄膜の内部応力による
基板5の変形は、基板5の対角線方向で最大となり、そ
の値は前記(式2)より3.5mmと計算される。この
場合には、内部応力は引っ張り方向であるため、基板5
は凹形に変形していることになる。
【0027】次に、実際に成膜を施した後に測定したと
ころ、変形量は2.8mmであったが、この差は基板5
の自重により反りが低減したことに起因しているものと
思われる。また、この場合の基板5の曲率半径を前記
(式1)より計算すると、636014mmである。
【0028】そこで、一方向の曲率半径が636014
mmで基板5を凸形(内部応力による基板の変形の方向
とは逆方向)に保持するような基板保持手段を作成し、
最初の成膜室14−1と次の成膜室14−2で各々10
0nmの成膜を実施した後に、基板5の反りを測定した
ところ、対角線方向で0.8mmであった。なお、短辺
方向と長辺方向でも薄膜の内部応力による基板5の変形
も同様に低減していた。
【0029】次の具体例として、大きさが650mm×
830mm、厚さ0.7mmのガラスに、内部応力が1
50MPaの窒化シリコン膜を700nmの厚さで成膜
する場合を例として説明する。この場合、薄膜の内部応
力による基板5の変形は、基板5の対角線方向で最大と
なり、その値は前記(式2)より1.6mmと計算され
る。この場合には、内部応力は圧縮方向であるため、基
板5は凸形に変形していることになる。
【0030】次に、実際に成膜を施した後に測定したと
ころ、変形量は1.5mmであったが、この差は基板5
の自重により反りが低減したことに起因しているものと
思われる。また、この場合の基板5の曲率半径を前記
(式1)より計算すると、1398181mmである。
【0031】そこで、一方向の曲率半径が140000
0mmで基板5を凹形に保持するような基板保持手段を
作成し、最初の成膜室14−1と次の成膜室14−2で
各々300nm、400nmの成膜を異なる成膜条件
(実際には成膜温度のみを変えた条件)で実施した後
に、基板5の反りを測定したところ、対角線方向で0.
5mmであった。なお、短辺方向と長辺方向でも薄膜の
内部応力による基板5の変形も同様に低減していた。
【0032】さらに、次の具体例として、大きさが65
0mm×830mm、厚さ0.7mmのガラスに、内部
応力が150MPaの窒化シリコン膜を300nm、内
部応力が50MPaのアモルファスシリコン膜を190
nm連続成膜する場合を例として説明する。この場合、
薄膜の内部応力による基板5の変形は、基板5の対角線
方向で最大となり、その値は前記(式2)より各々の薄
膜による変形量を計算した和となるため、0.6mmと
計算される。ここで、窒化シリコンの内部応力は圧縮方
向であり、その変形量は0.8mm、アモルファスシリ
コンの内部応力は引っ張り方向であり、その変形量は
0.2mmであるため、両者は相殺されて最終的に基板
5は凸形に変形していることになる。
【0033】次に、実際に成膜を施した後に測定したと
ころ、変形量は0.5mmであった。また、この場合の
基板5の曲率半径を前記(式1)より計算すると、44
52100mmである。
【0034】そこで、一方向の曲率半径が445000
0mmで基板5を凹形に保持するような基板保持手段を
作成し、最初の成膜室14−1で窒化シリコンを300
nm、次の成膜室14−2でアモルファスシリコンを1
90nm成膜した後に基板5の反りを測定したところ、
対角線方向で0.2mmであった。この場合は、各々の
成膜室14−1、14−2で形成する薄膜の種類が異な
ること(厳密には内部応力の方向が異なること)であま
り効果が得られなかった可能性があるが、薄膜の内部応
力による変形の低減は達成された。なお、異なる種類の
薄膜形成の場合には、内部応力の方向が同じであり、各
々の薄膜単独での基板変形が同程度である場合に、十分
な効果が得られることになる。
【0035】図4は本発明による成膜室の構成例を説明
する模式図であって、ここでは成膜装置としてプラズマ
CVD装置の電極構造およびその付帯設備の説明図であ
る。この成膜室は、排気装置27で真空排気される真空
室22内にカソード電極23とアノード電極(サセプ
タ)24が平行に設置され、カソード電極23のアノー
ド電極側にはカソード電極23とアノード電極24の間
の空間に供給するシャワー板25が設置されている。カ
ソード電極23には、RF電源21が整合回路(図示せ
ず)を介して電気的に接続されている。
【0036】また、基板5はアノード電極24上に設置
された基板保持手段(基板ホルダー)1上に保持され
る。成膜処理時には、反応ガス供給装置26から反応ガ
スを真空室22内に導入してシャワー板25からカソー
ド電極23とアノード電極24の間の空間に供給し、圧
力調整装置(図示せず)により真空室22内を所定の圧
力に調整した後にRF電源21より電力を供給し、カソ
ード電極23とアノード電極24間にプラズマを発生さ
せて成膜を行う。この処理の詳細に関しては本発明と直
接関係しないので、ここでは説明を省略する。
【0037】図5は本発明による成膜装置の一例である
クラスタ型の成膜装置の構成を説明する概略図である。
なお、この成膜装置は上記図4で説明したプラズマCV
D装置を想定しているが、他の成膜装置でよいことは言
うまでもない。
【0038】この成膜装置は基板搬送室11の周りに基
板搬入室12、基板搬出室13、複数の成膜室14が配
置され、基板搬送室11には搬送ロボット15が配置さ
れている。なお、成膜室14の数は図示したものに限ら
ない。
【0039】基板(図示せず)は基板搬入室12に搬入
され、基板搬入室12を真空配置した後に基板搬送室1
1に設置された搬送ロボット15により所定の成膜室1
4に搬入される。搬送ロボット15はハンド15a,1
5bを有し、このハンドにより基板の搬入と搬出を行
う。
【0040】成膜室14で成膜処理された基板は、必要
に応じて次の成膜室14に搬入されて成膜処理が施さ
れ、処理された基板は再び搬送ロボット15により基板
搬出室13に搬出される。基板搬出室13を大気圧に戻
した後、成膜装置の外に取り出されて処理が完了する。
【0041】図6は本発明による成膜装置の他例である
インライン型の成膜装置の構成を説明する概略図であ
る。この成膜装置は図5に示した成膜装置を基板移送室
16で複数台インラインに接続したものであり、成膜処
理の工程数がクラスタ型で処理される工程数よりも多い
場合に好適である。なお、インラインに接続する2つの
い成膜装置は上記図4で説明したプラズマCVD装置を
想定しているが、他の成膜装置と組合せてよいことは言
うまでもない。
【0042】図6において、基板搬送室11の周りに基
板搬入室12、複数の成膜室14が配置され、基板搬送
室11には搬送ロボット15が配置された第1の成膜装
置20と、基板搬送室11の周りに基板搬出室13、複
数の成膜室14が配置され、基板搬送室11には搬送ロ
ボット15が配置された第2の成膜装置30を基板移送
室16で結合して構成される。なお、成膜室14の数は
図示したものに限らない。
【0043】基板(図示せず)は第1の成膜装置20の
基板搬入室12に搬入され、基板搬入室12を真空配置
した後に基板搬送室11に設置された搬送ロボット15
により所定の成膜室14に搬入される。搬送ロボット1
5はハンド15a,15bを有し、このハンドにより基
板の搬入と搬出を行う。
【0044】成膜室14で成膜処理された基板は、必要
に応じて次の成膜室14に搬入されて成膜処理が施さ
れ、処理された基板は再び搬送ロボット15により基板
移送室16に移送され、第2の成膜装置30の基板搬送
室11に設置された搬送ロボット15により所定の処理
室14に搬入される。
【0045】第2の成膜装置30で処理された基板は搬
送ロボット15により基板搬出室13に搬出される。基
板搬出室13を大気圧に戻した後、成膜装置の外に取り
出されて処理が完了する。
【0046】このインライン型成膜装置は、上記した2
つの成膜装置の接続に限るものではなく、さらに同様の
成膜装置を多段にインライン接続することもできる。
【0047】なお、上記図5あるいは図6に示した成膜
装置には、前記した基板保持手段が設置されている。ま
た、これらの成膜装置の処理の詳細は本発明と直接関係
しないため、説明は省略する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特に大型の基板、あるいは薄い基板上に薄膜を成膜する
場合に、当該成膜した薄膜の内部応力に起因する基板の
反りを低減することが可能となり、基板の搬送速度やこ
の基板を用いて製作される最終製品の変形等を低減し、
精度を向上させた成膜装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による成膜装置の1実施例の構成を示す
模式図および各成膜室内に設置される基板保持手段の曲
率の説明図である。
【図2】本発明の実施例における基板の変形を説明する
模式図である。
【図3】基板の全周方向に曲率を持たせた基板保持手段
を設置した従来技術の成膜装置における基板の変形の説
明図である。
【図4】本発明による成膜室の構成を説明する模式図で
ある。
【図5】本発明による成膜装置の一例であるクラスタ型
の成膜装置の構成を説明する概略図である。
【図6】本発明による成膜装置の他例であるインライン
型の成膜装置の構成を説明する概略図である。
【符号の説明】
1,1−1,1−2 一方向に曲率を持った基板保持手
段 2−1,2−2 曲率を持たない基板保持手段 3−1,3−2 曲率の方向を示す矢印 4 基板の体積膨張または体積収縮を示す矢印 5 基板 11 基板搬送室 12 基板搬入室 13 基板搬出室 14 成膜室 15 搬送ロボット 16 基板移送室 21 RF電源 22 真空室 23 カソード電極 24 アノード電極 25 シャワー板 26 反応ガス供給装置 27 排気装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/31 H01L 21/31 B 21/68 21/68 N

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の成膜室に順次基板を搬入し搬出し
    て、当該基板上に複数の薄膜を連続形成する成膜装置で
    あって、前記複数の成膜室内に設置される各基板保持手
    段の曲率が一方向のみで、異なる成膜室における前記基
    板保持手段の前記曲率の方向を互いに異ならせたことを
    特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】前記異なる成膜室における基板保持手段の
    曲率の方向を互いに直交させたことを特徴とする請求項
    1に記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】前記基板保持手段の曲率が 1/R=6d(1−νS )・σ/ES 2 但し、R:曲率半径、d:形成される薄膜の厚さ、D:
    基板の厚さ、ES :基板のヤング率、νS :基板のポア
    ソン比、σ:形成される薄膜の内部応力 で表されることを特徴とする請求項1に記載の成膜装
    置。
JP15446898A 1998-06-03 1998-06-03 成膜装置 Pending JPH11350132A (ja)

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Cited By (6)

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