JPH11349854A - 紫外線硬化型ニス組成物及び再剥離性接着加工紙 - Google Patents
紫外線硬化型ニス組成物及び再剥離性接着加工紙Info
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- JPH11349854A JPH11349854A JP18148498A JP18148498A JPH11349854A JP H11349854 A JPH11349854 A JP H11349854A JP 18148498 A JP18148498 A JP 18148498A JP 18148498 A JP18148498 A JP 18148498A JP H11349854 A JPH11349854 A JP H11349854A
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Abstract
面に優れた表面光沢、耐摩擦性、耐水性、耐ブロッキン
グ性等のニス本来の表面特性を与え、しかも加熱、加圧
による再剥離性接着を可能にする紫外線硬化型ニス組成
物及びそれを用いた再剥離性接着加工紙を提供するこ
と。 【解決手段】 (メタ)アクリロイル基を有する紫外線
硬化性モノマー及びオリゴマーから選ばれる少なくとも
一種の紫外線硬化性成分(A)、重量平均分子量が1
0,000〜100,000、ガラス転移温度が−60
℃〜20℃である(メタ)アクリル系共重合体(B)及
び光重合開始剤(C)からなり、前記紫外線硬化性成分
(A)、(メタ)アクリル系共重合体(B)及び光重合
開始剤(C)が互いに相溶していることを特徴とする。
Description
及び再剥離性接着等を目的としたコーティングニス組成
物、特に紙表面に艶を付与すると共に美粧効果を与え、
印刷印字面を保護し、しかも加圧及び/又は加熱により
再剥離性接着を可能にし、紙破れなく再剥離ができる紫
外線硬化型ニス組成物及びそれを用いた再剥離性接着加
工紙に関する。
び通知物作成の自動化等のため、封書に代わり親展性を
有する葉書システムが急速に普及してきている。このシ
ステムは、情報内容を隠蔽するため、用紙を折りたた
み、対向した紙面を再剥離可能に貼り合わせる方式のも
のである。その貼り合わせ面に用いられる接着性組成物
及びその付与方法には種々のものがあるが、何れも表面
の光沢、作業効率、紙の古紙再生、保存性、製造コスト
等を十分に満足するものはない。
は、光沢タイプでは、印刷又は印字した情報面にポリエ
ステルやポリプロピレン等のフィルムをラミネートし、
その上に接着剤系のホットメルト樹脂を熔融コーティン
グするか、熱可塑性樹脂のポリエチレンを積層する方式
が従来採用されている。しかし、前記方法による場合
は、廃棄後の葉書のフィルム面が古紙再生への障害とな
る上に、ラミネートや熔融コーティング等に際して高度
の技術と特別な装置が必要であり、これらの加工は、中
小のメーカーが従来から用いているロールコーター、グ
ラビアコーター、フレキソコーター、枚葉印刷インライ
ンニスコーター等によって容易に対応できるものでな
く、製紙メーカーやフィルムラミネート加工、接着剤の
熔融コーティング加工が行える大手業者によってのみ可
能とされていた。
載公報には、製紙過程における圧着機構を付与した紙が
開示されているが、これは原紙コストが高く、採算性に
難点がある。また、特開平8−183276号公報に
は、情報面に圧着成分を塗布した情報担持用シートが開
示されているが、これは耐水性が弱い等の問題を有す
る。なお、従来の前記葉書用紙や情報担持用シートに
は、何れも情報面に表面光沢が得られない問題もあっ
た。
ル系、酢酸ビニル系、ニトリルゴム系等の接着剤を配合
した紫外線硬化型組成物を使用することも考えられる。
しかしながら、これら接着剤を用いた場合には、分子量
が高すぎたり、他の配合成分との相溶性が悪い等の理由
から、組成物が溶解した均一な溶液にはならず、単に不
均一に分散混合した状態となる。このため、前記従来技
術では、組成物の経時安定性が悪く接着剤粒子が浮遊分
離し、塗工安定性に劣ること、組成物が高粘度となり、
塗工が容易でなく、またその粘度を下げるためには多量
の溶剤を配合する必要があり、安全面、作業衛生面の影
響が大きくなること、加熱、加圧による十分な再剥離性
接着が得られないこと、塗膜の表面性が阻害され、十分
な光沢が得られないこと等の問題があった。
成分が組成物中で均一に相溶してなり、印刷面へのコー
テイング加工により、該印刷面に優れた表面光沢、耐摩
擦性、耐水性、耐ブロッキング性等のニス本来の表面特
性を与え、しかも加熱、加圧による再剥離性接着を可能
にする紫外線硬化型ニス組成物及びそれを用いた再剥離
性接着加工紙を提供することにある。
ー、グラビアコーター、フレキソコーター、枚葉印刷イ
ンラインニスコーター等の簡便な塗工装置及び通常の紫
外線照射装置等を用いて容易に加工ができ、目的に沿っ
た少量多品種生産のための加工にも無駄なく対応でき、
低廉な価格で再剥離性接着加工の施された加工紙が得ら
れる紫外線硬化型ニス組成物及びそれを用いた再剥離性
接着加工紙を提供することにある。
用後に廃棄処分された葉書等の加工紙や製造過程で生じ
た切り落とし屑の加工紙の加工面が、従来のように加工
面にフィルムがラミネートされた加工紙の場合とは異な
って古紙再生への障害とならず、紙資源の有効利用、再
利用に寄与する紫外線硬化型ニス組成物及びそれを用い
た再剥離性接着加工紙を提供することにある。
に、本発明者は、(メタ)アクリロイル基を有する紫外
線硬化性モノマー及びオリゴマーに対する相溶性に優
れ、しかもニス本来の光沢、耐ブロッキング性、耐水性
を低下させることなく、ニスの硬化特性に障害を与えず
に、加熱、加圧による再剥離性接着性の付与を可能と
し、さらに紙破れのない再剥離性を与え得る紫外線硬化
型ニス組成物の構成成分としての(メタ)アクリル系共
重合体の検討を進め、本発明を完成するに至った。
(メタ)アクリロイル基を有する紫外線硬化性モノマー
及びオリゴマーから選ばれる少なくとも一種の紫外線硬
化性成分(A)、重量平均分子量が10,000〜10
0,000、ガラス転移温度が−60℃〜20℃である
(メタ)アクリル系共重合体(B)及び光重合開始剤
(C)からなり、前記紫外線硬化性成分(A)、(メ
タ)アクリル系共重合体(B)及び光重合開始剤(C)
が互いに相溶していることを特徴としている。前記紫外
線硬化型ニス組成物は、前記成分(A)、成分(B)及
び成分(C)が互いに相溶しているのみならず、全体と
して透明な溶液状態にあることが好ましい。前記(メ
タ)アクリル系共重合体(B)の配合割合は、紫外線硬
化性成分(A)の合計100重量部に対し、5〜80重
量部であることが好ましい。
は、前記紫外線硬化型ニス組成物を基紙表面に塗工する
と共に紫外線で硬化させてなり、表面光沢及び再剥離接
着性を有するものである。
リロイル基を有する紫外線硬化性モノマーとしては、例
えばエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポ
リエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、トリプロピレングリコール、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール等のアルコー
ルに(メタ)アクリル酸をエステル化させたもの、フタ
ル酸、マレイン酸、イソシアヌル酸等にアリルアルコー
ルをエステル化させたもの、若しくはグリシジル(メ
タ)アクリレートをエステル化させたもの等が挙げられ
る。
外線硬化性オリゴマーとしては、例えば単官能、2官
能、多官能のウレタンアクリレート系オリゴマー、ポリ
エステルアクリレート系オリゴマー、エポキシアクリレ
ート系オリゴマー、ポリエーテルアクリレート系オリゴ
マー、シリコンアクリレート系オリゴマー等が挙げられ
る。
発明における(メタ)アクリル系共重合体(B)とは、
アクリル酸アルキルエステル又はメタクリル酸アルキル
エステルからなるモノマー成分を有機溶剤を重合溶媒と
して重合して得られるものである。
クリル酸アルキルエステルとしては、例えばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)ア
クリレート及びグリコールジ(メタ)アクリレート、例
えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
に際しては、必要に応じて、(メタ)アクリル酸エステ
ルと共重合可能なエチレン性不飽和モノマー、例えばア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のカルボン酸含
有エチレン性不飽和モノマー、及びヒドロキシアルキル
(メタ)アクリレート、例えば2−ヒドロキシメチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、及びアルキルアミノ(メタ)アクリレート、例
えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、及びメトキシ
エチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)
アクリレート及びグリジジル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド等
の如く官能基を持つエチレン性不飽和モノマー、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、スチレン、α−メチルスチ
レン等を共重合することができる。
重合溶媒としては、各有機溶剤が使用可能であり、例え
ばメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピル
アルコール、i−プロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、i−ブチルアルコール等のアルコール類、セロ
ソルブアセテート、メチルセロソルブ、エチルセロソル
ブ、n−ブチルセロソルブ、i−ブチルセロソルブ、n
−プロピルセロソルブ等のセロソルブ類、プロピレング
リコール−n−ブチルエーテル、プロピレングリコール
メチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテ
ル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレ
ングリコールメチルエーテルアセテート等のプロピレン
グリコールエーテル類、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、アセトン、メチルエチルケトン、芳香族系(石油
留分)溶剤、フタル酸エステル系可塑剤、アルキルリン
酸エステル等が挙げられる。ニス組成物の調製に際し
て、前記溶剤に溶解された(メタ)アクリル系共重合体
(B)溶液をそのまま配合してもよく、またその場合
に、組成物中から最終的に溶剤を除去してもよい。
系共重合体(B)は、特定の分子量範囲及び特定のガラ
ス転移温度範囲において、特に有効な使用を見出すこと
ができる。
平均分子量は10,000〜100,000であること
が必要であり、好ましくは20,000〜50,000
である。この成分(B)は、重量平均分子量が10,0
00に満たないと、凝集力が不足し、接着性が低く、適
度な再剥離性接着性を示さない。また、この成分(B)
は、重量平均分子量が100,000を越えると、紫外
線硬化性成分(A)との相溶性が低下する。そのような
場合、成分(B)を紫外線硬化性成分(A)中に配合す
るために希釈剤を多量に用いる必要があり、紫外線によ
る硬化速度の低下及び表面の光沢の低下を招くと共に、
溶剤による作業環境の悪化による衛生上の問題及び消防
法上の問題が大きくなる。
のガラス転移温度は、−60〜20℃の範囲である必要
があり、好ましくは−50〜10℃である。この成分
(B)は、ガラス転移温度が−60℃より低いと、ベタ
ツキ感が強く、接着強度が十分に出ない。また、この成
分(B)は、ガラス転移温度が20℃より高いと、再剥
離性接着性が得られない。
大森英三著「アクリル酸エステルとそのポリマー(I
I)」(株)昭晃堂発行第110頁〜115頁に記載さ
れているような一般の高分子で測定される二次転移点で
あり、共重合体の場合は、同書第120頁に記載されて
いる計算ガラス転移温度である。即ち、共重合体のガラ
ス転移温度は次式によって計算されたものである。
ス転移温度であり、絶対温度に換算して計算される。T
g1、Tg2、・・・、Tgn は、成分1、2、・・・、
nのそれぞれ純粋な単独重合体1、2、・・・、nのガ
ラス転移温度であり、絶対温度に換算して計算される。
また、W1、W2、・・・、Wn は、共重合体成分中にお
ける特定のモノマー重量分率である。
は、紫外線硬化性成分(A)との相溶性が良好であり、
この成分(B)が均一に溶解した状態の紫外線硬化型ニ
ス組成物を得ることができる。
線硬化性成分(A)に対する配合割合は特に限定される
ものではないが、特に好ましい範囲は紫外線硬化性成分
(A)の合計100重量部に対して、5〜80重量部で
ある。前記配合割合が5重量部に満たないと、ニス組成
物は、十分な再剥離性接着性が与えられなかったり、接
着性が弱くなったりする場合がある。また、これが80
重量部を超えると、得られるニス組成物はベタツキ感が
強くなると共にニス本来の光沢性も低下したりし、剥離
時に接着性が強すぎて紙破れが発生したり、塗工紙の耐
ブロッキング性も不足するおそれがある。なお、この成
分(B)の前記配合割合(重量部)は共重合体成分のみ
の量を言い、重合に用いた溶剤等を含まないものであ
る。
(B)は、組成物中に他の成分と均一に相溶し溶液状態
となるので、コーティング表面に優れた光沢が生じると
共に、通常の生活環境下の雰囲気では、耐ブロッキング
性が与えられることになる。貼り合わせ時の物理的な条
件として、紙表面に塗工し、硬化させたニス組成物表面
を互いに合わせ、例えば、10〜50kg/cm程度の
線圧、或いは0.1〜10kg/cm程度の線圧による
加圧と50〜150℃の温度による加熱の組合せを用い
た場合等に、成分(B)が表面に侵出して、ニスコーテ
ィング層表面に接着層が形成され、ニス組成物表面どう
しの再剥離性接着が可能となる。接着強度は、前記物理
的条件の選択と前記成分(B)の配合割合、ガラス転移
温度及び平均分子量の各変化により適宜調整が可能であ
り、印刷面とニス面の接着強度より弱く、剥離時に表面
に損傷を与えることなく、適度な剥離性を与えることが
できるのである。
ニス組成物の光重合開始剤としては、例えばベンゾイ
ン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエー
テル、ベンゾインブチルエーテル、2−アリルベンゾイ
ン、2−クロルベンゾイン等のベンゾイン系、ベンゾフ
ェノン、p−メチルベンゾフェノン、p−クロルベンゾ
フェノン、p−クロルベンゾフェノン等のベンゾフェノ
ン系、ジエトキシアセトフェノン、ヒドロキシアセトフ
ェノン(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−
ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−
プロパン−1−オン等)、α−アミノアセトフェノン等
のアセトフェノン系、2−メチルチオキサントン、2−
イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサント
ン等のチオキサントン系、アゾビスイソブチロニトリル
等のアゾ系、アントラキノン、2−クロルアントラキノ
ン、フェナントレン等のキノン系やこれらの組み合わせ
等が挙げられる。また、前記光重合開始剤(C)に、p
−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ
安息香酸イソアミル、2−ジメチルアミノエチルベンゾ
エート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
−N−メチルジエタノールアミン等の増感剤を加えるこ
とによって、紫外線の感受性を高めることができる。
上記の如く、各種塗工機で紙の表面に塗布の後、紫外線
で硬化し得る(メタ)アクリロイル基を有する紫外線硬
化性モノマーやオリゴマーからなる紫外線硬化性成分
(A)、(メタ)アクリル系共重合体(B)及び紫外線
照射によりラジカルを発生する光重合開始剤(C)が必
須成分として配合され、前記成分(A)、成分(B)及
び成分(C)は互いに均一に相溶している。前記ニス組
成物には、さらに必要に応じて、増感剤、レベリング
剤、着色剤、ワックス、消泡剤、離型剤、耐摩剤、有機
溶剤等の添加剤を添加し、所要の物性を付与することも
可能である。これら添加剤は、組成物中に均一に溶解さ
れることが、より優れた表面光沢や塗工安定性等の確保
の点では好ましいが、中には分散状態で効果がでる場合
があり、添加剤の分散による本発明の紫外線硬化型ニス
組成物の濁りや分離は、本発明の均一な相溶とは別であ
り、物性に影響を与えず使用可能である。
用いて紙表面に硬化皮膜を形成した場合であっても、そ
の皮膜強度は、ラミネートフィルムの場合のようには強
靱でないので、古紙再生過程で容易に崩壊する。
明するが、本発明は、これらの実施例に制限されるもの
ではない。なお、以下の実施例、比較例等で用いられる
部及び%は何れも重量基準であり、また重量平均分子量
は、下記測定条件に基づきGPCにより測定されたもの
である。
型分について10mg/mlとなるようにTHF溶液を
調製し、各々インジェクション量100μlにて測定し
た。 測定条件 GPC測定装置:昭和電工社製SHODEX SYST
EM 11 カラム :SHODEX KF−800P、KF
−805、KF−803及びKF−801の4本直列 移動層 :THF 流 量 :1ml/分 カラム温度 :45℃ 検出器 :RI 換算 :ポリスチレン
509(昭和高分子(株)社製エポキシアクリレートオ
リゴマー)40部、トリプロピレングリコールジアクリ
レート40部、アロニックスM−400(東亞合成
(株)社製ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト)20部、イルガキュアー184(チバ・ガイギー社
製ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)5部、メ
トキノン0.1部を攪拌混合し、中間製造体(D−1)
を得た。
UX−2031(日本化薬(株)製ウレタンアクリレー
トオリゴマー)10部、アロニックスM−309(東亞
合成(株)社製トリメチロールプロパントリアクリレー
ト)40部、トリプロピレングリコールジアクリレート
50部、イルガキュアー184(チバ・ガイギー社製ヒ
ドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)5部、メトキ
ノン0.1部を攪拌混合し、中間製造体(D−2)を得
た。
組成〉下記の表1に示すモノマー組成1〜5に従って、
(メタ)アクリル系共重合体の製造のための各種モノマ
ーを準備した。
度計、還流コンデンサーを設備した、500mlの反応
容器に、モノマー組成1に係るモノマーを合計100
部、重合溶剤としてエチルセロソルブを100部、重合
開始溶剤としてアゾビスイソブチルニトリルを6部加
え、窒素ガス気流中、80℃で6時間重合せしめ、透明
で粘稠性を有する樹脂成分(本発明に使用する(メタ)
アクリル系共重合体)を50重量%含有する樹脂溶液を
得た。得られたこの樹脂の重量平均分子量は、11,0
00であった。
(D−1)105.1部(この内、(メタ)アクリロイ
ル基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは1
00部)に対し12部(この内、固形分は6部)配合
し、透明な溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を得た。
度計、還流コンデンサーを設備した、500mlの反応
容器に、モノマー組成2に係るモノマーを合計100
部、重合溶剤としてイソプロピルアルコールを100
部、重合開始剤としてアゾビスイソブチルニトリルを1
部加え、窒素ガス気流中、イソプロピルアルコール還流
下に82℃で6時間重合せしめ、透明で粘稠性を有する
樹脂成分(本発明に使用する(メタ)アクリル系共重合
体)を50重量%含有する樹脂溶液を得た。得られたこ
の樹脂の重量平均分子量は、50,000であった。
(D−1)105.1部(この内、(メタ)アクリロイ
ル基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは1
00部)に対し60部(この内、固形分は30部)配合
し、透明な溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を得た。
度計、還流コンデンサーを設備した、500mlの反応
容器に、モノマー組成3に係るモノマーを合計100
部、重合溶剤としてトルエンを100部、重合開始剤と
してベンゾイルパーオキサイドを1部加え、窒素ガス気
流中、90℃で6時間重合せしめ、透明で粘稠性を有す
る樹脂成分(本発明に使用する(メタ)アクリル系共重
合体)を50重量%含有する樹脂溶液を得た。得られた
この樹脂の重量平均分子量は、90,000であった。
(D−1)105.1(この内、(メタ)アクリロイル
基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは10
0部)部に対し120部(この内、固形分は60部)配
合し、透明な溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を得
た。
の量を3部にした以外は実施例1と同様の条件で、モノ
マー組成1に係るモノマーを重合せしめ、透明で粘稠性
を有する樹脂成分(本発明に使用する(メタ)アクリル
系共重合体)を50重量%含有する樹脂溶液を得た。得
られたこの樹脂の重量平均分子量は、40,000であ
った。
(D−1)105.1部(この内、(メタ)アクリロイ
ル基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは1
00部)に対し12部(この内、固形分は6部)配合
し、透明な溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を得た。
と同様の条件でモノマー組成1に係るモノマーを重合
し、透明で粘稠性を有する樹脂成分(本発明に使用する
(メタ)アクリル系共重合体)を50重量%含有する樹
脂溶液を得た。得られたこの樹脂の重量平均分子量は、
50,000であった。
(D−1)105.1部(この内、(メタ)アクリロイ
ル基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは1
00部)に対し60部(この内、固形分は30部)配合
し、透明な溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を得た。
りに中間製造体(D−2)を用いた以外は実施例1と同
様にして、透明な溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を
得た。
りに中間製造体(D−2)を用いた以外は実施例2と同
様にして、透明な溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を
得た。
発明に使用する(メタ)アクリル系共重合体)を50重
量%含有する樹脂溶液を、前記中間製造体(D−1)1
05.1部(この内、(メタ)アクリロイル基を有する
紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは100部)に対
し8部(この内、固形分は4部)配合し、透明な溶液状
態の紫外線硬化型ニス組成物を得た。
発明に使用する(メタ)アクリル系共重合体)を50重
量%含有する樹脂溶液を、前記中間製造体(D−1)1
05.1部(この内、(メタ)アクリロイル基を有する
紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは100部)に対
し180部(この内、固形分は90部)配合し、透明な
溶液状態の紫外線硬化型ニス組成物を得た。
と全く同一の条件で、モノマー組成4に係るモノマーを
重合せしめ、透明で粘稠性を有する樹脂成分を50重量
%含有する樹脂溶液を得た。得られたこの樹脂の重量平
均分子量は、15,000であった。
(D−1)105.1部(この内、(メタ)アクリロイ
ル基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは1
00部)に対し60部(この内、固形分は30部)配合
し、紫外線硬化型ニス組成物を得た。
と全く同一の条件で、モノマー組成5に係るモノマーを
重合せしめ、透明で粘稠性を有する樹脂成分を50重量
%含有する樹脂溶液を得た。得られたこの樹脂の重量平
均分子量は、60,000であった。
(D−1)105.1部(この内、(メタ)アクリロイ
ル基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは1
00部)に対し120部(この内、固形分は60部)配
合し、紫外線硬化型ニス組成物を得た。
度計、還流コンデンサーを設備した、500mlの反応
容器に、モノマー組成1に係るモノマーを合計100
部、連鎖移動剤としてラウリルメルカプタンを2部、重
合溶剤としてエチルセロソルブを80部、イソプロピル
アルコールを20部、重合開始溶剤としてアゾビスイソ
ブチルニトリルを8部加え、窒素ガス気流中、80℃で
4時間滴下重合を行い、さらに4時間重合せしめ、透明
で低粘度の樹脂成分を50重量%含有する樹脂溶液を得
た。得られたこの樹脂の重量平均分子量は、8,500
であった。
(D−1)105.1(この内、(メタ)アクリロイル
基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは10
0部)部に対し、12部(この内、固形分は6部)配合
し、紫外線硬化型ニス組成物を得た。
度計、還流コンデンサーを設備した、500mlの反応
容器に、モノマー組成3に係るモノマーを合計100
部、重合溶剤としてトルエンを200部、重合開始剤と
してベンゾイルパーオキシドを0.2部を加え、窒素ガ
ス気流中、80℃で12時間重合せしめ、透明で粘稠性
を有する樹脂成分を33重量%含有する樹脂溶液を得
た。得られたこの樹脂の重量平均分子量は、120,0
00であった。
(D−1)105.1部(この内、(メタ)アクリロイ
ル基を有する紫外線硬化性モノマー及びオリゴマーは1
00部)に対し120部(この内、固形分は40部)配
合し、紫外線硬化型ニス組成物を得た。
みを紫外線硬化型ニス組成物とした。
発明に使用する(メタ)アクリル系共重合体)のみをニ
ス組成物とした。
6に係る各紫外線硬化型ニス溶液を、グラビア塗工機で
印刷基紙上に6g/m2 の塗布量で塗工し、コンベア式
紫外線照射機(高圧水銀灯80W/cm2 )で、積算光
量が60mJ/cm2 になるコンベア速度で紫外線照射
を行い、硬化した塗工面を有する再剥離性接着加工紙を
得た。次に、得られた再剥離性接着加工紙を折りたたむ
と共に塗工面同士を合わせ、30kg/cmの線圧で加
圧を行い、加圧仮接着紙を得た。
について、光沢値、接着性、剥離性、耐ブロッキング性
の各評価を行った結果を、表2に示す。
基準は、次の通りである。 〈評価項目及び評価基準〉 (a)光沢 再剥離性接着加工紙の塗工面について、グロスメーター
(スガ試験機製)を用いて反射角60度における反射率
(%)を測定した。
圧仮接着紙における接着状態を下記の基準で判定した。 ◎:完全に接着しており、折り曲げても接着箇所のハガ
レは生じない。 ○:ほぼ接着しており、本発明の用途には十分使用可
能。 △:一応接着はするが、弱く、紙質により、曲げれば接
着面に浮き離れが生じる場合がある。 ×:接着が弱いか、全く接着しない。
圧仮接着紙における剥離状態を下記の基準で判定した。 ○:紙破れなく剥がれる。 △:紙破れなく剥がれるが、剥離強度が強く、紙質によ
り、表面にニス面に割れ筋が入る場合がある。 ×:接着してしまい、剥がそうとすれば紙が破れる。 −:最初から未接着のため判定不能。
時間放置後、前記剥離性、接着性を評価する。 ○:接着性を持続しており、剥がすときは、紙破れなく
剥離する。 △:本来の接着性より強くなるが、剥がすときは、紙破
れなく剥離する。 ×:剥がすときに紙が破れる。
以上のように構成され、紫外線硬化型ニスに接着剤が分
散混合されるのではなく、紫外線硬化性成分、(メタ)
アクリル系共重合体及び光重合開始剤の各成分が互いに
均一に相溶された状態にあるので、経時安定性、塗工安
定性に優れると共に、印刷面に優れた表面光沢、耐摩耗
性、耐水性、耐ブロッキング性等の光沢ニス本来の表面
特性を与え、しかも加熱、加圧による良好な再剥離性接
着を可能にする。紫外線硬化型ニス組成物が全体として
透明な溶液状態にあるものでは、より優れた前記塗工安
定性や表面光沢等を与える。
ば、接着剤成分を混合する必要もなく、ロールコータ
ー、グラビアコーター、フレキソコーター、枚葉印刷イ
ンラインニスコーター等の簡便な塗工装置及び通常の紫
外線照射装置等を用いても容易に加工でき、目的に沿っ
た少量他品種生産のための加工にも無駄なく対応でき、
低廉な価格で再剥離性接着加工の施された加工紙が得ら
れ、このようにして得られた再剥離性接着加工紙は情報
を隠蔽しつつ、安全、確実に、且つ節約された郵送費で
受取人に伝達できる親展性通信紙システムに好適に使用
可能である。
れば、開封使用後に廃棄処分された葉書等の加工紙や製
造過程で生じた切り落とし屑の加工紙の加工面が、従来
のように加工面にフィルムがラミネートされた加工紙の
場合とは異なって古紙再生への障害とならず、紙資源の
有効利用、再利用に寄与するものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 (メタ)アクリロイル基を有する紫外線
硬化性モノマー及びオリゴマーから選ばれる少なくとも
一種の紫外線硬化性成分(A)、重量平均分子量が1
0,000〜100,000、ガラス転移温度が−60
℃〜20℃である(メタ)アクリル系共重合体(B)及
び光重合開始剤(C)からなり、前記紫外線硬化性成分
(A)、(メタ)アクリル系共重合体(B)及び光重合
開始剤(C)が互いに相溶していることを特徴とする紫
外線硬化型ニス組成物。 - 【請求項2】 透明な溶液状態を呈する請求項1記載の
紫外線硬化型ニス組成物。 - 【請求項3】 紫外線硬化性成分(A)の合計100重
量部に対し、(メタ)アクリル系共重合体(B)の配合
割合が5〜80重量部である請求項1又は2記載の紫外
線硬化型ニス組成物。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の紫外線硬化型
ニス組成物を基紙表面に塗工すると共に紫外線で硬化さ
せてなる、表面光沢及び再剥離接着性を有する再剥離性
接着加工紙。
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JP18148498A JP3827124B2 (ja) | 1998-06-11 | 1998-06-11 | 紫外線硬化型ニス組成物及び再剥離性接着加工紙 |
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- 1998-06-11 JP JP18148498A patent/JP3827124B2/ja not_active Expired - Lifetime
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