JPH11349778A - プロピレン系重合体組成物 - Google Patents
プロピレン系重合体組成物Info
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- JPH11349778A JPH11349778A JP15814798A JP15814798A JPH11349778A JP H11349778 A JPH11349778 A JP H11349778A JP 15814798 A JP15814798 A JP 15814798A JP 15814798 A JP15814798 A JP 15814798A JP H11349778 A JPH11349778 A JP H11349778A
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Abstract
れたプロピレン系重合体組成物を提供することを課題と
する。 【解決手段】 ホモポリプロピレンからなるブロック
(a)と、プロピレン−エチレンランダム共重合体から
なり且つエチレンのブロック平均連鎖長と総平均連鎖長
が特定の関係を満足するブロック(b)とから実質的に
構成されるプロピレンブロック共重合体100重量部に
対し、脂肪酸グリセロールエステルと脂肪酸ジエタノー
ルアミド化合物とからなる群から選ばれる帯電防止剤
0.001〜1重量部を配合し、プロピレン系重合体組
成物を得る。
Description
系重合体組成物に関する。詳しくは、本発明は、帯電防
止性と低ブリード性とのバランスに優れたプロピレン系
重合体組成物に関するものである。
料は、成形性、剛性に優れ、またリサイクル性や耐熱性
にも優れていることから、各種成形加工に供され、塩化
ビニル樹脂、ポリスチレン等の他の樹脂と同様に、自動
車、家電製品、産業資材等の各種用途に広く利用されて
いる。かかる樹脂材料は通常、射出成形、押出成形、ブ
ロー成形等によって加工され、これらの用途に利用され
る。
られるポリプロピレンは、帯電防止性を付与するために
帯電防止剤を添加することがあるが、この場合、製品に
帯電防止剤がブリードしてしまい、外観を損なうという
欠点があった。一方、ブリードの少ない材料を得ようと
すると、帯電防止剤の種類や添加量が制限を受ける。よ
って、帯電防止性と低ブリード性とを同時に満足する樹
脂材料を得ることができなかった。
と低ブリード性とのバランスに優れたプロピレン系重合
体組成物を提供することを課題とする。
な事情に鑑み、ポリプロピレンの帯電防止性を損なわ
ず、ブリード特性を改良すべく鋭意検討した結果、特定
のポリマー構造を有するポリプロピレンに特定の添加剤
を配合することによって、帯電防止性及び低ブリード性
に優れたプロピレン系重合体組成物が得られることを見
出し、本発明に到達した。
(a)及びブロック(b)から実質的に構成され、且つ
メルトフローレートが0.1〜200g/10分である
プロピレンブロック共重合体100重量部に対し、
(イ)脂肪酸グリセロールエステルと(ロ)脂肪酸ジエ
タノールアミド化合物とからなる群から選ばれる少なく
とも1種の化合物0.001〜1重量部を含有してなる
ことを特徴とする、プロピレン系重合体組成物を提供す
る。
又はプロピレンとエチレン及びC4〜C20のα−オレ
フィンからなる群から選ばれる共重合モノマーとのラン
ダム共重合体からなり、前記共重合モノマーの含有量が
10モル%以下である重合体ブロック。
及びC4〜C20のα−オレフィンからなる群から選ば
れる少なくとも1種の共重合モノマーとのランダム共重
合体からなり、前記共重合モノマーの含有量が10〜8
0モル%であって、かつ該共重合モノマーについてのブ
ロック平均連鎖長と総平均連鎖長とが以下の式(I)で
表される関係にある重合体ブロック。
ロック平均連鎖長を表し、nは前記共重合モノマーの総
平均連鎖長を表す。)
量平均分子量(Mw)が1万〜100万、重量平均分子
量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)
が6以下、アイソタクティックペンタッド連鎖の分率が
95%以上、かつ1,3−不整結合の割合が0.02〜
3%であることを特徴とする前記プロピレン系重合体組
成物を提供する。
共重合体のメルトフローレートが4〜200g/10分
である前記プロピレン系重合体組成物を提供する。
関して、そのブロック平均連鎖長と総平均連鎖長が特定
の関係を満足するランダム共重合体を重合体ブロックと
して含むプロピレンブロック共重合体に特定の帯電防止
剤を配合することによって、帯電防止性と低ブリード性
とのバランスに優れた成形材料を得ることができる。
て説明する。本発明のプロピレン系重合体組成物は、プ
ロピレンブロック共重合体と前記共重合体への配合成分
とからなる。
下に示すブロック(a)及びブロック(b)から実質的
に構成されている。
ブロック(b)から実質的に構成されているプロピレン
ブロック共重合体」には、前記ブロック共重合体の単位
重合体鎖上にブロック(a)およびブロック(b)がそ
れぞれ少なくとも1ブロックずつ存在する場合(すなわ
ち、真の「ブロック共重合体」)の他に、各ブロックを
生成する重合工程を継続して実施することによって生じ
うる両ブロックの物理的混合物である場合も含まれる。
また、本発明のプロピレンブロック共重合体は、両ブロ
ック以外の第三ブロック又は第三成分とのブロック重合
物若しくは物理的混合物を排除するものではない。
ましい例としては、ブロック共重合体の単位重合体鎖上
に両ブロックがそれぞれ一つ存在するものであって、一
般的には2段重合において先ず前段でブロック(a)を
生成させ、継続して後段でブロック(b)を生成させる
ことによって得られるものが挙げられる。
レンとエチレン及びC 4〜C20のα−オレフィンから
なる群から選ばれる共重合モノマーとのランダム共重合
体からなる重合体ブロックである。ランダム共重合体に
おけるC4〜C 20のα−オレフィンとしては、1−ブ
テン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1
−オクテン、3−メチル−ブテン−1、4−メチルペン
テン−1等を挙げることができる。好ましい共重合モノ
マーとしてはエチレンが挙げられる。
重合モノマー単位の割合(共重合モノマーの含有量)
は、10モル%以下、好ましくは0〜5モル%である。
ブロック(a)の共重合組成が上記範囲を外れると剛性
が不十分となる。
ト(以下、「MFR」と略す)は、好ましくは4〜20
0g/l0分である。なお、本発明におけるMFR値
は、JIS−K7210(230℃、2.16kg荷
重)に準じて測定される値である。
均分子量(Mw)が1万〜100万、より好ましくは5
万〜80万、さらに好ましくは10万〜40万である。
重量平均分子量が低すぎると機械的強度が低下する一
方、高すぎると熱可塑性成形にあたって溶融粘度が上昇
し成形が自由にできなくなる場合がある。重量平均分子
量は、GPCにより測定する。
る重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比
(Mw/Mn)が6以下である。分子量分布が広すぎる
と、本発明にいう特徴的な分散形態が実現しないことが
ある。
スペクトル解析により定法に従って決定される立体規則
性の指標であるアイソタクティックペンタッド連鎖(m
mmm)の分率(メソペンタッド分率)が95%以上、
好ましくは97%以上であり、かつ1,3−不整結合の
割合が0.02〜3%であるのが好ましい。立体規則性
が低いと融点が低下し、耐熟牲が低下する傾向にある。
製造法によっては、平均値である(mmmm)は高い値
であっても、少量のアタクティックポリマー成分が存在
する場合がある。沸騰へプタン可溶分で定義されるアタ
クティックポリマー成分は5%以下、より好ましくは3
%以下、さらに好ましくは1%以下である。
ペクトルに基づいて公知の方法により評価される(Rand
all J.C. ジャーナル・オブ・ポリマーサイエンス,1
2,7031974)。また、1,3一不整結合の定量は、A.Zam
belliのMacromolecules(21(3) 617 1988)に従ってピ
ークを帰属し、−CH2−、−CH−の炭素の総和から
モル%を算出する。
C20のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なく
とも1種の共重合モノマーとのランダム共重合体からな
る重合体ブロックである。ランダム共重合体におけるC
4〜C20のα−オレフィンとしては、1−ブテン、1
−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、3−メチル−ブテン−1、4−メチルペンテン−1
等を挙げることができる。共重合モノマーは、エチレン
と前記α−オレフィンとからなる群から少なくとも1種
選ばれる。2種以上の共重合モノマーがランダム共重合
体に構成単位として含まれていてもよい。好ましい共重
合モノマーとしてはエチレンが挙げられる。
ノマーの含有量が10〜80モル%、好ましくは25〜
75モル%である。すなわち、前記共重合モノマーが、
その構成単位として、ブロック(b)の全構成単位に対
し10〜80モル%、好ましくは25〜75モル%含有
される。共重合モノマーが2種以上あるときは、全共重
合モノマーの含有量が合計で10〜80モル%となるよ
うにする。
総平均連鎖長をn、ブロック(b)の平均連鎖長をnb
とすると、nbとnがとが以下の式(I)、好ましくは
(II)で表される関係を満たす必要がある。
ック平均連鎖長、すなわちブロック(b)中において、
前記共重合モノマーが2個以上連なった連鎖(共重合モ
ノマーのブロック)を形成する場合の、該連鎖(ブロッ
ク)に関する平均連鎖長である。nは前記共重合モノマ
ーの総平均連鎖長、すなわちブロック(b)中におい
て、前記共重合モノマー1個のみからなる連鎖(連鎖長
=1)も含めた全連鎖に関する平均連鎖長である。
ロック共重合体全体のMFRが所定範囲の値を保てる限
り任意であるが、好ましくは0.01〜3g/10分で
ある。
式が満足されない場合、流動性や耐衝撃性が不十分とな
り、好ましくない。ランダム共重合体の共重合組成や上
記各種の平均連鎖長等は、13C−NMRを用いて決定
される。以下に、典型的なプロピレンブロック共重合体
である、ブロック(a)がポリプロピレン単独重合体で
ブロック(b)がエチレンとプロピレンのランダム共重
合体である場合を例にとってその決定法を説明する。
は、定量的な信頼性が確保できる範囲でいくつかの手法
を利用することができる。例えば、測定すべきサンプル
を120℃のオルトジクロルベンゼンに溶解してオルト
ジクロルベンゼン溶液とし、緩和時間(T1)の10倍
の待ち時間をとってゲーテッドデカップリング法で測定
することができる。ブロック(b)の各種平均連鎖長は
文献(G.J.Ray, P.E.Johnson and J.R.Knox, Macromole
cules 10, 773(1977)、又はT.Usami, Y.Gotoh,H.Umemot
o and S.Takayama, J.Appl.Polym.Sci.:Appl.Polym.Sym
p. 52, 145(1993))に記載されたような種々のメチレン
炭素の表記法を用い、各NMRシグナルの積分強度をI
で表すと、以下のように決定することができる。なお、
下記数式(数6)におけるnは総エチレン平均連鎖長で
あり、nbはブロックエチレン平均連鎖長である。
Iγγ+Iγδ++Iδ+δ++(Iαγ+Iαδ+)
/2]/2 ・n=2[総エチレン強度]/(Iαγ+Iαδ+) ・[ブロックエチレン]=[Iβδ++Iγγ+Iγδ
++Iδ+δ++Iαδ +/2]/2
記ブロック(a)とブロック(b)とから実質的に構成
され、そのブロック共重合体中におけるブロック(a)
とブロック(b)との好ましい割合は、(a):(b)
=50〜95:50〜5(重量比)、より好ましくは
(a):(b)=70〜95:30〜5(重量比)であ
る。
は、全体のMFRが0.1〜200g/10分、好まし
くは4〜200g/10分である。MFRが上記範囲未
満では流動性が低く成形性が劣り、またブロック(b)
の分散性も悪化するため好ましくない。一方、MFRが
上記範囲を超えると耐衝撃性が不十分となる。
−K7210(230℃、2.16kg荷重)に準じて
測定された値である。また、2段重合によってプロピレ
ンブロック共重合体を得る場合、後段で生成されるブロ
ックのMFR(後段MFR)は、プロピレンブロック共重
合体のMFR(ブロック共重合体MFR)と前段で生成さ
れるブロックのMFR(前段MFR)と各段の重合割合
(重量比)とから、次の式により求めることができる。
log(前段MFR)=(後段重合割合)x log(後段MFR)
方法 本発明で用いられる上述したプロピレンブロック共重合
体の製造方法は、本発明で規定する物性を有する所定の
ブロック共重合体が得られる限り特に制限はなく、任意
の方法を採用することができる。以下に、本発明のプロ
ピレンブロック共重合体の代表的製造法について示す。
特定の触媒系の存在下に、少なくとも2段階の重合工程
(以下、1段目の重合工程を前段重合と、また2段目の
重合工程を後段重合ということがある)を実施すること
により製造することができる。
須成分(A)及び(B)と任意成分(C)を含有するこ
とを特徴とするα−オレフィン重合用触媒である。 (A)下記一般式[1]で表される遷移金属化合物。 (B)アルミニウムオキシ化合物、成分(A)と反応し
て該成分(A)をカチオンに変換することが可能なイオ
ン性化合物、ルイス酸、珪酸塩を除くイオン交換性層状
化合物、及び無機珪酸塩からなる群から選ばれる1種以
上の化合物。 (C)有機アルミニウム化合物。
員環配位子を示し、Qは2つの共役五員環配位子を任意
の位置で架橋する結合性基を示し、Mは周期律表4〜6
族から選ばれる金属原子を示し、X及びYは水素原子、
ハロゲン原子、炭化水素基、アルコキシ基、アミノ基、
リン含有炭化水素基又はケイ素含有炭化水素基を示す。
なお、A及びA’は同一化合物内において相互に同一で
あっても異なっていてもよい。
遷移金属化合物における共役五員環配位子(A及び
A’)の具体例としては、共役炭素五員環配位子、即ち
シクロペンタジエニル基を挙げることができる。シクロ
ペンタジエニル基は水素原子を4個有するもの(架橋部
の炭素原子を除く全ての炭素原子の結合部位に水素原子
を有するもの:C5H4−)であってもよく、また、そ
の誘導体、すなわち前記水素原子のいくつかが置換基で
置換されているものであってもよい。
0、好ましくは1〜12の炭化水素基が挙げられる。こ
の炭化水素基は一価の基としてシクロペンタジエニル基
と結合していても、またこれが複数存在するときにその
うちの2個がそれぞれ他端(ω−端)で結合してシクロ
ペンタジエニル基の一部と共に環を形成していてもよ
い。
れのω−端で結合して該シクロペンタジエニル基中の隣
接した2個の炭素原子を共有して縮合六員環を形成して
いるもの、すなわちインデニル基、テトラヒドロインデ
ニル基又はフルオレニル基が挙げられる。また、2個の
置換基がそれぞれのω-端で結合して該シクロペンタジ
エニル基中の隣接した2個の炭素原子を共有して縮合七
員環を形成しているもの、すなわち、アズレニル基、テ
トラヒドロアズレニル基があげられる。
環配位子の具体例としては、置換又は非置換のシクロペ
ンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基、アズ
レニル基等が挙げられる。
位子上の置換基としては、前述の炭素数1〜20、好ま
しくは1〜12の炭化水素基に加え、フッ素、塩素、臭
素等のハロゲン原子基、C1〜C12のアルコキシ基、
例えば−Si(R1)(R2)(R3)で示される炭素
数1〜24のケイ素含有炭化水素基、−P(R1)(R
2)で示される炭素数1〜18のリン含有炭化水素基、
−N(R1)(R2)で示される炭素数1〜18の窒素
含有炭化水素基、又は−B(R1)(R2)で示される
炭素数1〜18のホウ素含有炭化水素基、あるいはハロ
ゲン、酸素、窒素、燐、硫黄、硼素、珪素を含有する炭
素数1〜20、好ましくは1〜12の炭化水素基、が挙
げられる。
の置換基は同一であっても異なっていてもよい。また、
上述のR1〜R3 は同一でも異なっていてもよく、水
素原子、あるいはC1〜C20のアルキル基、アルケニ
ル基、アリール基等を示す。またこれらは連結して環状
置換基を形成していても良い。
で架橋する結合性基を表す。Qの具体例としては、
(イ)メチレン基、エチレン基、イソプロピレン基、フ
ェニルメチルメチレン基、ジフェニルメチレン基、シク
ロヘキシレン基等の炭素数1〜20のアルキレン基類、
(ロ)シリレン基、ジメチルシリレン基、フェニルメチ
ルシリレン基、ジフェニルシリレン基、ジシリレン基、
テトラメチルジシリレン基等のシリレン基類、(ハ)ゲ
ルマニウム、リン、窒素、ホウ素あるいはアルミニウム
を含む炭化水素基、さらに具体的には、(CH3)2G
e、(C6H5)2Ge、(CH3)P、(C6H5)
P、(C4H9)N、(C6H5)N、(CH3)B、
(C4H9)B、(C6H5)B、(C6H5)Al、
(CH3O)Alで示される基、等である。このうち、
好ましいものはアルキレン基類、シリレン基類、及びゲ
ルミレン基類である。
原子、好ましくは周期律表4族金属原子、具体的にはチ
タン、ジルコニウム及びハフニウム等である。特にはジ
ルコニウム及びハフニウムが好ましい。
素数1〜20、好ましくは1〜10の炭化水素基、炭素
数1〜20、好ましくは1〜10のアルコキシ基、アミ
ノ基、炭素数1〜20、好ましくは1〜10を含有する
窒素含有炭化水素基、ジフェニルホスフィン基等の炭素
数1〜20、好ましくは1〜12のリン含有炭化水素
基、又はトリメチルシリル基、ビス(トリメチルシリ
ル)メチル基等の炭素数1〜20、好ましくは1〜12
のケイ素含有炭化水素基である。XとYとは同一でも異
なってもよい。これらのうちハロゲン原子、炭素数1〜
8の炭化水素基、及び炭素数1〜12の窒素含有炭化水
素基が好ましい。
て、成分(A)として一般式[1]で表される化合物の
うち、好ましいものは以下の置換基を有するものであ
る。 ・A、A’=シクロペンタジエニル、n−ブチル−シク
ロペンタジエニル、インデニル、2−メチル−インデニ
ル、2−メチル−4−フェニルインデニル、テトラヒド
ロインデニル、2−メチル−テトラヒドロインデニル、
2−メチルベンゾインデニル、2,4−ジメチルアズレ
ニル、2−メチル−4−フェニルアズレニル、2−メチ
ル−4−ナフチルアズレニル、2−エチル−4−ナフチ
ルアズレニル、2−エチル−4−フェニルアズレニル、
2−メチル−4−(4ークロロフェニル)アズレニル。 ・Q=エチレン、ジメチルシリレン、イソプロピリデ
ン。 ・M=4族遷移金属。 ・X、Y=塩素、メチル、フェニル、ベンジル、ジエチ
ルアミノ。
メチルアズレニル、2−メチル−4−フェニルアズレニ
ル、2−メチル−4−ナフチルアズレニル、2−エチル
−4−ナフチルアズレニル、2−エチル−4−フェニル
アズレニル、2−イソプロピル−4−ナフチルアズレニ
ル、2−メチル−4−(4ークロロフェニル)アズレニ
ルを有するものである。
ものが挙げられる。Q=アルキレン基のものとしては例
えば(1)メチレンビス(2−メチル、4−フェニル、4
ーヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(2)エ
チレンビス(2−メチル、4−フェニル、4ーヒドロア
ズレニル)ジルコニウムジクロリド、(3)エチレンビス
(2−メチル、4−フェニル、4ーヒドロアズレニル)
ジロコニウムハイドライドモノクロリド、(4)エチレン
ビス(2−メチル、4−フェニル、4ーヒドロアズレニ
ル)メチルジルコニウムモノクロリド、(5)エチレンビ
ス(2−メチル、4−フェニル、4ーヒドロアズレニ
ル)ジルコニウムモノメトキシドモノクロリド、(6)エ
チレンビス(2−メチル、4−フェニル、4ーヒドロア
ズレニル)ジルコニウムジエトキシド、(7)エチレンビ
ス(2−メチル、4−フェニル、4ーヒドロアズレニ
ル)ジルコニウムジメチル、(8)エチレンビス(2−メ
チルインデニル)ジルコニウムジクロリド、(9)エチレ
ンビス(2−メチル、4,5,6,7−テトラヒドロイ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、(10)エチレンビス
(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
デニル)ジルコニウムジクロリド、(12)エチレン(2,
4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,5’−ジ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(13)エチレン(2−メチル−4−tert−ブチル
シクロペンタジエニル)(3’−tert−ブチル−
5’−メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、(14)エチレン(2,3,5−トリメチルシクロ
ペンタジエニル)(2’,4’,5’−トリメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、(15)エチ
レン−1,2−ビス(4−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、(16)エチレン−1,2−ビス〔4−(2,7
−ジメチルインデニル)〕ジルコニウムジクロリド、(1
7)エチレンビス(4−フェニルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、(18)エチレンビス〔1,1´−(4−ヒ
ドロアズレニル)〕ジルコニウムジクロリド (19)エチレンビス〔1,1´−(2−エチル、4−フェ
ニル、4ーヒドロアズレニル)〕ジルコニウムジクロリ
ド (20)エチレンビス〔1,1´−(2−メチル、4−(4
ークロロフェニル)、4ーヒドロアズレニル)〕ジルコ
ニウムジクロリド
3.0]トリデカ−2−メチルペンタエニル)ジルコニ
ウムジクロリド (22)エチレン(1−インデニル)〔1−(4−ヒドロア
ズレニル)〕ジルコニウムジクロリド (23)イソプロピリデンビス(2−メチル、4−フェニ
ル、4ーヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、
(24)イソプロピリデン(2,4−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)(3’,5’−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(25)イソプロピリデン
(2−メチル−4−tert−ブチルシクロペンタジエ
ニル)(3’−tert−ブチル−5−メチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジクロリド等が挙げられ
る。
ば(1)ジメチルシリレンビス(2−メチルインデニル)
ジルコニウムジクロリド、(2)ジメチルシリレンビス
(2−メチル、4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(3)ジメチルシリレンビ
ス(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、(4)ジメチルシリレンビス(2−メチ
ル、4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(5)ジメチルシリレンビス(2,4−ジメチルアズ
レニル)ジルコニウムジクロリド、(6)ジメチルシリレ
ンビス(2−メチル−4,フェニル、4、5,6,7−
8ペンタヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、
(7)ジメチルシリレン(2,4−ジメチルシクロペンタ
ジエニル)(3’,5’−ジメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(8)ジメチルシリレンビ
ス(2−エチル、4−フェニル、4−ヒドロアズレニ
ル)ジルコニウムジクロリド、(9)ジメチルシリレンビ
ス(2−メチル−4,4−ジメチル−4,5,6,7−
テトラヒドロ−4−シラインデニル)ジルコニウムジク
ロリド、(10)ジメチルシリレンビス〔4−(2−フェニ
ルインデニル)〕ジルコニウムジクロリド、
ert−ブチルインデニル)〕ジルコニウムジクロリ
ド、(12)ジメチルシリレンビス〔4−(1−フェニル−
3−メチルインデニル)〕ジルコニウムジクロリド、(1
3)ジメチルシリレンビス〔4−(2−フェニル−3−メ
チルインデニル)〕ジルコニウムジクロリド、(14)フェ
ニルメチルシリレンビス(2−メチル4−フェニル、4
−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(15)フ
ェニルメチルシリレンビス(2−メチル−4,フェニ
ル、4、5,6,7−8ペンタヒドロアズレニル)ジル
コニウムジクロリド、(16)フェニルメチルシリレン
(2,4−ジメチルシクロペンタジエニル)(3’,
5’−ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロリド、(17)ジフェニルシリレンビス(2−メチル4
−フェニル、4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジク
ロリド、(18)テトラメチルジシリレンビス(2−メチル
4−フェニル、4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジ
クロリド、(19)ジメチルシリレンビス〔1,1’−(2
−イソプロピル、4−フェニル、4−ヒドロアズレニ
ル)〕ジルコニウムジクロリド (20)ジメチルシリレンビス〔1,1´−(2−エチル、
4−ナフチル、4−ヒドロアズレニル)〕ジルコニウム
ジクロリド
{2−メチル−4ー(4ークロロフェニル)、4−ヒド
ロアズレニル}〕ジルコニウムジクロリド (22)ジメチルシリレンビス(9−ビシクロ[8.3.
0]トリデカ−2−メチルペンタエニル)ジルコニウム
ジクロリド (23)(メチル)(フェニル)シリレンビス{1,1´−
(2−メチル−4−ヒドロアズレニル)}ジルコニウム
ジクロリド等が挙げられる。
るいはアルミニウムを含む炭化水素基のものとしては、
例えば(1)ジメチルゲルマニウムビス(2−メチル4−
フェニル、4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロ
リド、(2)メチルアルミニウムビス(2−メチル4−フ
ェニル、4−ヒドロアズレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、(3)フェニルアルミニウムビス(2−メチル4−フ
ェニルアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(4)フェ
ニルホスフィノビス(2−メチル4−フェニル、4−ヒ
ドロアズレニル)ジルコニウムジクロリド、(5)エチル
ボラノビス(2−メチル4−フェニルアズレニル)ジル
コニウムジクロリド、(6)フェニルアミノビス(2−メ
チル4−フェニル、4−ヒドロアズレニル)ジルコニウ
ムジクロリド等が挙げられる。
素、ヒドリド、メチル、フェニル等に置きかえたものも
使用可能である。さらに、本発明では、成分(A)とし
て上記に例示したジルコニウム化合物の中心金属をチタ
ン、ハフニウム、ニオブ、モリブデン又はタングステン
等に換えた化合物も用いることができる。
ウム化合物、ハフニウム化合物及びチタン化合物であ
る。さらに好ましいのは、ジルコニウム化合物、ハフニ
ウム化合物である。これら成分(A)は2種以上組み合
わせて用いてもよい。また、重合の第1段階終了時や第
2段階の重合開始前に、新たに成分(A)を追加しても
よい。
分(B)としては、アルミニウムオキシ化合物、成分
(A)と反応して成分(A)をカチオンに変換すること
が可能なイオン性化合物、ルイス酸、珪酸塩を除くイオ
ン交換性層状化合物、及び無機珪酸塩からなる群より選
ばれる1種以上の物質を用いる。なお、ルイス酸のある
種のものは、成分(A)と反応して成分(A)をカチオ
ンに変換することが可能なイオン性化合物として把握す
ることもできる。従って、上記のルイス酸およびイオン
性化合物の両者に属する化合物は、何れか一方に属する
ものと解することとする。
的には次の一般式[2],[3]又は[4]で表される
化合物が挙げられる。
炭化水素残基、好ましくは炭素数1〜10、特に好まし
くは炭素数1〜6の炭化水素残基を示す。また、複数の
R1はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。また、p
は0〜40、好ましくは2〜30の整数を示す。
は、アルモキサンとも呼ばれる化合物であって、一種類
のトリアルキルアルミニウム又は二種類以上のトリアル
キルアルミニウムと水との反応により得られる。具体的
には、(a)一種類のトリアルキルアルミニウムと水か
ら得られる、メチルアルモキサン、エチルアルモキサ
ン、プロピルアルモキサン、ブチルアルモキサン、イソ
ブチルアルモキサン、(b)二種類のトリアルキルアル
ミニウムと水から得られる、メチルエチルアルモキサ
ン、メチルブチルアルモキサン、メチルイソブチルアル
モキサン等が例示される。これらの中では、メチルアル
モキサン及びメチルイソブチルアルモキサンが好まし
い。
とも可能である。そして、上記のアルモキサンは、公知
の様々な条件下に調製することができる。一般式[4]
で表される化合物は、一種類のトリアルキルアルミニウ
ム又は二種類以上のトリアルキルアルミニウムと次の一
般式[5]で表されるアルキルボロン酸との10:1〜
1:1(モル比)の反応により得ることができる。な
お、一般式[5]中、R3は、炭素数1〜10、好まし
くは炭素数1〜6の炭化水素残基またはハロゲン化炭化
水素基を示す。
具体的には以下のような反応生成物を例示することがで
きる。 (a)トリメチルアルミニウムとメチルボロン酸の2:
1の反応物 (b)トリイソブチルアルミニウムとメチルボロン酸の
2:1反応物 (c)トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミ
ニウムとメチルボロン酸の1:1:1反応物 (d)トリメチルアルミニウムとエチルボロン酸の2:
1反応物 (e)トリエチルアルミニウムとブチルボロン酸の2:
1反応物
カチオンに変換することが可能なイオン性化合物として
は、一般式[6]で表される化合物が挙げられる。
て、例えばカルボニウムカチオン、トロピリウムカチオ
ン、アンモニウムカチオン、オキソニウムカチオン、ス
ルホニウムカチオン、ホスフォニウムカチオン等が挙げ
られる。また、それ自身が還元され易い金属の陽イオン
や有機金属の陽イオン等も挙げられる。
ェニルカルボニウム、ジフェニルカルボニウム、シクロ
ヘプタトリエニウム、インデニウム、トリエチルアンモ
ニウム、トリプロピルアンモニウム、トリブチルアンモ
ニウム、N,N−ジメチルアニリニウム、ジプロピルア
ンモニウム、ジシクロヘキシルアンモニウム、トリフェ
ニルホスホニウム、トリメチルホスホニウム、トリス
(ジメチルフェニル)ホスホニウム、トリス(メチルフ
ェニル)ホスホニウム、トリフェニルスルホニウム、ト
リフェニルオキソニウム、トリエチルオキソニウム、ピ
リリウム、銀イオン、金イオン、白金イオン、銅イオ
ン、パラジウムイオン、水銀イオン、フェロセニウムイ
オン等が挙げられる。
分であり、成分(A)が変換されたカチオン種に対して
対アニオンとなる成分(一般には非配位の成分)であ
る。Zとしては、例えば有機ホウ素化合物アニオン、有
機アルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化合物ア
ニオン、有機リン化合物アニオン、有機ヒ素化合物アニ
オン、有機アンチモン化合物アニオン等が挙げられ、具
体的には次の化合物が挙げられる。
(3,4,5−トリフルオロフェニル)ホウ素、テトラキ
ス{3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}ホ
ウ素、テトラキス{3,5−ジ(t−ブチル)フェニ
ル}ホウ素、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ホ
ウ素等、 (b)テトラフェニルアルミニウム、テトラキス(3,
4,5−トリフルオロフェニル)アルミニウム、テトラ
キス{3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}
アルミニウム、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチル)
フェニル)アルミニウム、テトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)アルミニウム等 (c)テトラフェニルガリウム、テトラキス(3,4,5
−トリフルオロフェニル)ガリウム、テトラキス{3,
5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル}ガリウム、
テトラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フェニル)ガリ
ウム、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ガリウム
等
(ペンタフルオロフェニル)リン等 (e)テトラフェニルヒ素、テトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ヒ素など (f)テトラフェニルアンチモン、テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)アンチモン等 (g)デカボレート、ウンデカボレート、カルバドデカ
ボレート、デカクロロデカボレート等
ンに変換可能なルイス酸としては、種々の有機ホウ素化
合物、金属ハロゲン化合物、固体酸などが例示され、そ
の具体的例としては次の化合物が挙げられる。
5−ジフルオロフェニル)ホウ素、トリス(ペンタフル
オロフェニル)ホウ素等の有機ホウ素化合物 (b)塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、ヨウ化ア
ルミニウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨ
ウ化マグネシウム、塩化臭化マグネシウム、塩化ヨウ化
マグネシウム、臭化ヨウ化マグネシウム、塩化マグネシ
ウムハイドライド、塩化マグネシウムハイドロオキシ
ド、臭化マグネシウムハイドロオキシド、塩化マグネシ
ウムアルコキシド、臭化マグネシウムアルコキシド等の
金属ハロゲン化合物 (c)アルミナ、シリカ−アルミナ等の固体酸 珪酸塩を除くイオン交換性層状化合物は、イオン結合等
によって構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み
重なった結晶構造をとる化合物であり、含有するイオン
が交換可能なものを言う。
六方最密パッキング型、アンチモン型、CdCl2型、
CdI2型等の層状の結晶構造を有するイオン結晶性化
合物等を例示することができる。このような結晶構造を
有するイオン交換性層状化合物の具体例としては、α−
Zr(HAsO4)2・H2O、α−Zr(HPO4)
2、α−Zr(KPO4)2・3H2O、α−Ti(H
PO4)2、α−Ti(HAsO4)2・H2O、α−
Sn(HPO4)2・H2O、γ−Zr(HP
O4)2、γ−Ti(HPO4)2、γ−Ti(NH4
PO4)2・H2O等の多価金属の結晶性酸性塩があげ
られる。
物、ゼオライト、珪藻土等が挙げられる。これらは、合
成品を用いてもよいし、天然に産出する鉱物を用いても
よい。粘土、粘土鉱物の具体例としては、アロフェン等
のアロフェン族、ディッカイト、ナクライト、カオリナ
イト、アノーキサイト等のカオリン族、メタハロイサイ
ト、ハロイサイト等のハロイサイト族、クリソタイル、
リザルダイト、アンチゴライト等の蛇紋石族、モンモリ
ロナイト、ソーコナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、サポナイト、ヘクトライト等のスメクタイト、バー
ミキュライト等のバーミキュライト鉱物、イライト、セ
リサイト、海緑石等の雲母鉱物、アタパルジャイト、セ
ピオライト、パリゴルスカイト、ベントナイト、木節粘
土、ガイロメ粘土、ヒシンゲル石、パイロフィライト、
リョクデイ石群等が挙げられる。これらは混合層を形成
していてもよい。
トライト、合成サポナイト、合成テニオライト等が挙げ
られる。これら具体例のうち好ましくは、ディッカイ
ト、ナクライト、カオリナイト、アノーキサイト等のカ
オリン族、メタハロイサイト、ハロイサイト等のハロイ
サイト族、クリソタイル、リザルダイト、アンチゴライ
ト等の蛇紋石族、モンモリロナイト、ソーコナイト、バ
イデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライ
ト等のスメクタイト、バーミキュライト等のバーミキュ
ライト鉱物、イライト、セリサイト、海緑石等の雲母鉱
物、合成雲母、合成ヘクトライト、合成サポナイト、合
成テニオライトが挙げられ、特に好ましくはモンモリロ
ナイト、ソーコナイト、バイデライト、ノントロナイ
ト、サポナイト、ヘクトライト等のスメクタイト、バー
ミキュライト等のバーミキュライト鉱物、合成雲母、合
成ヘクトライト、合成サポナイト、合成テニオライトが
挙げられる。これらは、特に処理を行うことなくそのま
ま使用してもよいし、ボールミル、篩い分け等の処理を
行った後に使用してもよい。また、単独で使用しても、
2種以上を混合して使用してもよい。
珪酸塩は、塩類処理および/または酸処理により、固体
の酸強度を変えることができる。また、塩類処理におい
ては、イオン複合体、分子複合体、有機誘導体などを形
成することにより、表面積や層間距離を変えることがで
きる。すなわち、イオン交換性を利用し、層間の交換性
イオンを別の大きな嵩高いイオンと置換することによ
り、層間が拡大した状態の層状物質を得ることができ
る。
ては、含有される交換可能な金属陽イオンを次に示す塩
類および/または酸より解離した陽イオンとイオン交換
することが好ましい。
14族原子から成る群より選ばれた少なくとも一種の原
子を含む陽イオンを含有する化合物であり、好ましく
は、1〜14族原子から成る群より選ばれた少なくとも
一種の原子を含む陽イオンと、ハロゲン原子、無機酸お
よび有機酸から成る群より選ばれた少なくとも一種の原
子または原子団よりより誘導される陰イオンとから成る
化合物であり、更に好ましくは、2〜14族原子から成
る群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオン
と、Cl、Br、I、F、PO4、SO4、NO3、C
O3、C2O4、ClO4、OOCCH3、CH3CO
CHCOCH3、OCl2、O(NO3) 2、O(Cl
O4)2、O(SO4)、OH、O2Cl2、OC
l3、OOCH及びOOCCH2CH3から成る群より
選ばれた少なくとも一種の陰イオンとから成る化合物で
ある。また、これら塩類は2種以上を同時に使用しても
よい。
くは、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸から選択さ
れ、これらは、2種以上を同時に使用してもよい。塩類
処理と酸処理を組み合わせる方法としては、塩類処理を
行った後に酸処理を行う方法、酸処理を行った後に塩類
処理を行う方法、塩類処理と酸処理を同時に行う方法、
塩類処理を行った後に塩類処理と酸処理を同時に行う方
法などがある。なお、酸処理は、イオン交換や表面の不
純物を取り除く効果の他、結晶構造のAl、Fe、M
g、Li等の陽イオンの一部を溶出させる効果がある。
れない。しかしながら、通常、塩類および酸濃度は0.
1〜30重量%、処理温度は室温から使用溶媒の沸点の
範囲の温度、処理時間は5分から24時間の条件を選択
し、被処理化合物の少なくとも一部を溶出する条件で行
うことが好ましい。また、塩類および酸は一般的には水
溶液で使用される。
う場合、処理前、処理間、処理後に粉砕や造粒などで形
状制御を行ってもよい。また、アルカリ処理や有機物処
理などの他の化学処理を併用してもよい。このようにし
て得られる成分(B)としては、水銀圧入法で測定した
半径20Å以上の細孔容積が0.1cc/g以上、特に
は0.3〜5cc/gであることが好ましい。粘土、粘
土鉱物は、通常、吸着水および層間水を含む。ここで、
吸着水とは、イオン交換性層状化合物または無機珪酸塩
の表面あるいは結晶破面に吸着された水であり、層間水
とは、結晶の層間に存在する水である。
のような吸着水および層間水を除去してから使用するこ
とが好ましい。脱水方法は、特に制限されないが、加熱
脱水、気体流通下の加熱脱水、減圧下の加熱脱水および
有機溶媒との共沸脱水などの方法が使用される。加熱温
度は、吸着水および層間水が残存しないような温度範囲
とされ、通常100℃以上、好ましくは150℃以上と
されるが、構造破壊を生じるような高温条件は好ましく
ない。加熱時間は、0.5時間以上、好ましくは1時間
以上である。その際、脱水乾燥した後の成分(B)の重
量減少は、温度200℃、圧力1mmHgの条件下で2
時間吸引した場合の値として3重量%以下であることが
好ましい。本発明においては、重量減少が3重量%以下
に調整された成分(B)を使用する場合、必須成分
(A)及び後述する任意成分(C)と接触する際にも、
同様の重量減少が示されるような状態で取り扱うことが
好ましい。
媒の任意成分(C)である有機アルミニウム化合物につ
いて説明する。本発明においては、一般式[7]で表さ
れる有機アルミニウム化合物が好適に使用される。
化水素基、Pは、水素、ハロゲン、アルコキシ基または
シロキシ基を示し、aは0より大きく3以下の数を示
す。一般式[7]で表される有機アルミニウム化合物の
具体例としては、トリメチルアルミニウム、トリエチル
アルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブ
チルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム、ジエ
チルアルミニウムモノクロライド、ジエチルアルミニウ
ムモノメトキシド等のハロゲン又はアルコキシ含有アル
キルアルミニウムが挙げられる。これらの中では、トリ
アルキルアルミニウムが好ましい。また、成分(C)と
して、メチルアルミノキサン等のアルミノキサン類など
も使用できる。(尚、成分(B)がアルモキサンの場合
は成分(C)の例示としてアルモキサンは除く。)
須成分(A)と(B)及び任意成分(C)とを接触させ
ることにより調製される。接触方法は、特に限定されな
いが、次のような方法を例示することができる。なお、
この接触は、触媒調製時だけでなく、オレフィンによる
予備重合時またはオレフィンの重合時に行ってもよい。
る。 (2)成分(A)と成分(B)を接触させた後に成分
(C)を添加する。 (3)成分(A)と成分(C)を接触させた後に成分
(B)を添加する。 (4)成分(B)と成分(C)を接触させた後に成分
(A)を添加する。 (5)成分(A)、(B)、(C)を同時に接触させ
る。
に、ポリエチレン、ポリプロピレン等の重合体、シリ
カ、アルミナ等の無機酸化物の固体を共存させるか、ま
たは、接触させてもよい。
不活性ガス中、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、トルエ
ン、キシレン等の不活性炭化水素溶媒中で行ってもよ
い。接触は、−20℃から溶媒の沸点の間の温度で行
い、特に室温から溶媒の沸点の間での温度で行うのが好
ましい。
る。例えば、溶媒重合の場合、成分(A)の使用量は、
遷移金属原子として、通常10−7〜102mmol/
L、好ましくは10−4〜1mmol/Lの範囲とされ
る。アルミニウムオキシ化合物の場合、Al/遷移金属
のモル比は、通常10〜105、好ましくは100〜2
×104、更に好ましくは100〜104の範囲とされ
る。成分(B)としてイオン性化合物またはルイス酸を
使用した場合、遷移金属に対するこれらのモル比は、通
常0.1〜1000、好ましくは0.5〜100、更に
好ましくは1〜50の範囲とされる。
オン交換性層状化合物、無機珪酸塩を使用した場合、成
分(B)1g当たり、成分(A)は、通常10−4〜1
0mmol、好ましくは10−3〜5mmolであり、
成分(C)は、通常0.01〜104mmol、好まし
くは0.1〜100mmolである。また、成分(A)
中の遷移金属と成分(C)中のアルミニウムの原子比
は、通常1:0.01〜106、好ましくは1:0.1
〜105である。このようにして調製された触媒は、調
製後に洗浄せずに使用してもよく、また、洗浄した後に
使用してもよい。また、必要に応じて新たに成分(C)
を組み合わせて使用してもよい。すなわち、成分(A)
及び/又は(B)と成分(C)とを使用して触媒調製を
行った場合は、この触媒調製とは別途に更に成分(C)
を反応系に添加してもよい。この際、使用される成分
(C)の量は、成分(A)中の遷移金属に対する成分
(C)中のアルミニウムの原子比で1:0〜104とな
るように選ばれる。
共存させてもよい。微粒子担体は、無機または有機の化
合物からなり、通常5μm〜5mm、好ましくは10μ
m〜2mmの粒径を有する微粒子状の担体である。
2、Al2O3、MgO、ZrO、TiO2、B
2O3、ZnO等の酸化物、SiO2−MgO、SiO
2−Al2O3、SiO2−TiO2、SiO2−Cr
2O3、SiO2−Al2O3−MgO等の複合酸化物
などが挙げられる。
ン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテ
ン等の炭素数2〜14のα−オレフィンの(共)重合
体、スチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族不飽和炭化
水素の(共)重合体などからなる多孔質ポリマーの微粒
子担体が挙げられる。これらの比表面積は、通常20〜
1000m2/g、好ましくは50〜700m2/gで
あり、細孔容積は、通常0.1cm2/g以上、好まし
くは0.3cm2/g、更に好ましくは0.8cm2/
g以上である。
また、微粒子担体以外の任意成分として、例えばH
2O、メタノール、エタノール、ブタノール等の活性水
素含有化合物、エーテル、エステル、アミン等の電子供
与性化合物、ホウ酸フェニル、ジメチルメトキシアルミ
ニウム、亜リン酸フェニル、テトラエトキシシラン、ジ
フェニルジメトキシシラン等のアルコキシ含有化合物を
含むことができる。
(B)のアルミニウムオキシ化合物、成分(A)と反応
して成分(A)をカチオンに変換することが可能なイオ
ン性化合物、ルイス酸、珪酸塩を除くイオン交換性層状
化合物、無機珪酸塩からなる群より選ばれる一種以上の
物質は、それぞれ単独使用される他、これらの3成分を
適宜組み合わせて使用することができる。また、成分
(C)の低級アルキルアルミニウム、ハロゲン含有アル
キルアルミニウム、アルキルアルミニウムヒドリド、ア
ルコキシ含有アルキルアルミニウム、アリールオキシ含
有アルキルアルミニウムの1種または2種以上は、任意
成分ではあるが、アルミニウムオキシ化合物、イオン性
化合物またはルイス酸と併用してオレフィン重合用触媒
中に含有させるのが好ましい。
を予め接触させる際、重合させるモノマーを存在させて
α−オレフィンの一部を重合する、いわゆる予備重合を
行うこともできる。すなわち、重合の前に、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテ
ン、ビニルシクロアルカン、スチレン等のオレフィンの
予備重合を行い、必要に応じて洗浄した予備重合生成物
を触媒として使用することもできる。この予備重合は、
不活性溶媒中で穏和な条件で行うことが好ましく、固体
触媒1g当たり、通常0.01〜1000g、好ましく
は0.1〜100gの重合体が生成するように行うのが
好ましい。
ロピレンブロック共重合体の重合は、通常は2段階で行
われ、好ましくは第1段階で前記ブロック(a)を生成
し、次いで第2段階でブロック(b)を生成する。すな
わち、第1段階では、成分(A)と成分(B)、もしく
は成分(A)、成分(B)及び成分(C)の存在下に、
プロピレンの単独重合又はプロピレンとエチレン及び炭
素数4〜20のα−オレフィンからなる群から選ばれる
共重合モノマーとの共重合で、プロピレンの結晶性単独
重合体もしくはプロピレン含量が90モル%以上のプロ
ピレン・α−オレフィン共重合体を製造する。
重合体生成量の50〜95重量%となるように重合温度
及び重合時間が選ばれる。重合温度は通常−20〜15
0℃、好ましくは0〜100℃の範囲から選ばれる。分
子量調節剤としては水素が好ましい。
重合体の存在下にプロピレンとエチレン及び炭素数4〜
20のα−オレフィンからなる群から選ばれる共重合モ
ノマーとの共重合を行わせる。プロピレンと共重合モノ
マーとの重合比(モル比)は、通常5/95〜90/1
0の割合となるように重合させる。通常、第2段階で得
る重合体の量が、全重合体生成量の5〜50重量%とな
るように重合温度及び重合時間が選ばれる。重合温度は
通常1〜100℃、好ましくは20〜90℃の範囲から
選ばれる。分子量調節剤としては水素が好ましい。
キサン、ヘプタン、トルエン等の不活性炭化水素や液化
α−オレフィン等の溶剤の存在下あるいは不在下に行わ
れる。好ましくは液化α−オレフィン中か溶剤不在下で
行われる。
引き続き第3段階以降、プロピレンと他のα−オレフィ
ンとの共重合、エチレンの単独重合もしくはエチレンと
他のα−オレフィンとの共重合を行ってもよい。
上述したように、必ずしも理想的な姿のもの、すなわち
前段重合で生成したブロック(ブロック(a))と後段
重合で生成したブロック(ブロック(b))とが一つの
分子鎖上に存在するもののみを意味するものではなく、
慣用されているところに従って各工程で生成したポリマ
ーの物理的混合物及びこれらと上記の理想的なブロック
共重合体との間の化学的結合物や物理的混合物といった
各種の形態のポリマーを包含するものである。
レンブロック共重合体に、(イ)脂肪酸グリセロールエ
ステルと(ロ)脂肪酸ジエタノールアミド化合物とから
なる群から選ばれる少なくとも1種の帯電防止剤が配合
されている。これらの化合物はいずれか1種のみを単独
で用いてもよく、また2種以上を併用してもよい。
例としては、グリセリルモノステアレート、グリセリル
モノラウレート等のグリセロールと炭素数12〜18の
高級脂肪酸とのエステルが挙げられる。
具体例としては、ラウリン酸ジエタノールアミド等が挙
げられる。
成分である核剤に加えて、他の付加的成分を本発明の効
果を著しく損なわない範囲で配合することができる。こ
の任意成分としては、通常のポリオレフィン用に使用さ
れている硫黄系酸化防止剤、中和剤、滑剤、金属不活性
剤、着色剤、分散剤、過酸化物、充填剤、蛍光増白剤、
有機又は無機系の抗菌剤、及び本発明に使用するもの以
外の樹脂、例えばエチレン−プロピレン系ゴム、エチレ
ン−ブテン系ゴム、エチレン−ヘキセン系ゴム、エチレ
ン−オクテン系ゴム等を挙げることができる。
アリル−チオ−ジ−プロピオネート、ジ−ミリスチル−
チオ−ジ−プロピオネート、ペンタエリスリトール−テ
トラキス−(3−ラウリル−チオ−プロピオネート)等
が挙げられる。
ム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸カルシウム、ベヘン酸
亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、12
−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、乳酸カルシウム、ハイ
ドロタルサイト、リチウムアルミニウム複合酸化物塩化
合物(商品名ミズカラック、水沢化学社製)等が挙げら
れる。
リン酸アミド、ベヘン酸アミド、エチレンビスステアロ
イド等の高級脂肪酸アミド、シリコンオイル、高級脂肪
酸エステル等が挙げられる。
ブロック共重合体100重量部に対し、上記(イ)脂肪
酸グリセロールエステルと(ロ)脂肪酸ジエタノールア
ミド化合物とからなる群から選ばれる少なくとも1種の
化合物を0.001〜1重量部、好ましくは0.01〜
0.7重量部含有してなる組成物である。
方法は特に限定されず、従来公知の方法で上記化合物を
プロピレンブロック共重合体へ配合し、混合及び溶融混
練することにより製造することができる。
キサー、スーパーミキサー、V−ブレンダー、タンブラ
ーミキサー、リボンブレンダー、バンバリーミキサー、
ニーダーブレンダー、一軸又は二軸の混練押出機等にて
実施することができる、これらの中でも一軸又は二軸の
混練押出機により混合或いは溶融混練を行うことが好ま
しい。
種の成形用材料、例えば射出成形、押出成形、ブロー成
形等の材料として用いることができる。特に好ましくは
射出成形用材料として用いることができる。
明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるも
のではない。
記の要領で実施した。 (1)MFR(単位:g/10分)はJIS−K712
0(230℃、2.16kg荷重)に従って測定した。 (2)総平均連鎖長とブロック平均連鎖長は上述したゲ
ーテッドデカップリング法に従って、13C−NMRス
ペクトルによって決定した。
率:mmmm、単位%)は、13C−NMRスペクトル
に基づいて公知の方法により評価した(Randall J.C.
ジャーナル・オブ・ポリマーサイエンス,12,703 197
4)。 (4)ゴム状成分の含有量は、2gの試料を沸騰キシレ
ン300g中に20分間浸漬して溶解させた後、室温ま
で冷却して、それによって析出した固相をガラスフィル
ターで濾過乾燥して求めた固相重量から逆算して求めた
値である。
スペクトル分析法により測定された値である。 (6)重量平均分子量Mw及び数平均分子量Mnは、G
PCにより測定した。
elliのMacromolecules(21(3) 617 1988)に従ってピー
クを帰属し、−CH2−、−CH−の炭素の総和からモ
ル%を算出した。
定は、次のようにして行った。射出成形によって100
mm×100mm×1mmの試験用シートを成形した
後、湿度50%、温度23℃の部屋に1日間放置した。
その後、該シートをオネストメーターにセットし、以下
の条件で帯電防止性を測定した。すなわち、以下の条件
にて2分間電圧を印加し、印加電圧を切った後、回転板
を回転させたまま帯電圧の減衰曲線を3分間記録した。
印加停止後3分後の帯電圧の、初期帯電圧に対する減少
割合を減衰率とした。また、電圧印加停止後から初期帯
電圧の1/2の帯電圧になるまでの時間を半減期(単
位:秒)とした。 [条件] 印加電圧:10kV 回転板回転速度:1550rpm 放電部及び受電部下端より試験用シート上面までの間
隔:20mm 電圧印加時間:2分
て行った。射出成形によって得られた120mm×80
mm×2mmの試験用シートを、80℃に調節したギヤ
ーオーブン中に20日間入れておき、取り出してから外
観を目視で観察し、以下の基準で評価した。 ○:ブリードが全く観察されない。 ○−:ブリードがわずかに観察されるが問題にならな
い。 △:ブリードが容易に観察される。 ×:ブリードがかなり観察され、実用上使えない。
(2−メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレニ
ル)}ハフニウムジクロリド)の合成:以下の反応は全
て不活性ガス雰囲気下で行い、また反応溶媒はあらかじ
め乾燥したものを使用した。
かし、フェニルリチウムのシクロヘキサン−ジエチルエ
ーテル溶液21ml(1.0当量)を0℃で少しずつ加
えた。この溶液を室温で1.5時間撹拌した後、−78
℃に冷却しテトラヒドロフラン30mlを加えた。この
溶液に1−メチルイミダゾール45μmolとジメチル
ジクロロシラン1.37mlを加え、室温まで戻して1
時間撹拌した。その後、塩化アンモニウム水溶液を加
え、分液した後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、
減圧下に溶媒を留去し、ビス{1,1’−(2−メチル
−4−フェニル−1,4−ジヒドロアズレニル)}ジメ
チルシランの粗精製物5.84gを得た。
−メチル−4−フェニル−1,4−ジヒドロアズレニ
ル)}ジチルシランの粗精製物をジエチルエーテル30
mlに溶かし、−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサ
ン溶液14.2ml(1.6mol/L)を滴下し、徐
々に室温まで戻して12時間撹拌した。減圧下に溶媒留
去した後、トルエン・ジエチルエーテル(40:1)8
0mlを加え、−60℃で四塩化ハフニウム3.3gを
加え、徐々に室温まで戻し4時間撹拌した。得られた溶
液を滅圧下に濃縮し、得られた固体をトルエンで洗浄
後、ジクロロメタンで抽出し、ジメチルシリレンビス
{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−4一ヒドロ
アズレニル)}ハフニウムジクロリドのラセミ・メソ混
合物1.74gを得た。
1.74gをジクロロメタン30mlに溶解し、100
W高圧水銀ランプを有するパイレックスガラス製容器に
導入した。この溶液を撹拌しながら常圧下40分間光照
射してラセミ体の比率を高めた後、ジクロロメタンを減
圧下に留去した。得られた黄色固体にトルエン10ml
を加えて撹拌した後に濾過した。濾別した固形分をトル
エン8mlとヘキサン4mlで洗浄し、ジメチルシリレ
ンビス{1,1’−(2−メチル−4−フェニル−4−
ヒドロアズレニル)}ハフニウムジクロリドのラセミ体
917mgを得た。
ラスコに脱塩水135mlと硫酸マグネシウム16gを
採取し、撹拌下に溶解させた。この溶液にモンモリロナ
イト(クニピアF、クニミネ工業(株)製)22.2g
を添加し、昇温して80℃で1時間処理した。次いで脱
塩水300mlを加えた後、濾過して固形成分を回収し
た。
4gおよび硫酸マグネシウム29.2gを加えた後、昇
温して還流下に2時間処理した。処理後脱塩水200m
lを加えて濾過した。さらに脱塩水400mlを加えて
濾過し、この操作を2回繰り返した。次いで100℃で
乾燥して化学処理モンモリロナイトを得た。
理モンモリロナイト1.05gを採取し、減圧下200
℃で2時間乾燥させた。これに、精製窒素下でトリエチ
ルアルミニウムのトルエン溶液(0.5mmol/m
l)を3.5ml添加して室温で1時間反応させた後、
トルエン30mlで2回洗浄した後トルエンスラリーと
して成分(B)を得た。
ウムのトルエン溶液(0.5mmol/ml):0.6
mlと、(i)で合成したジメチルシリレンビス{1,
1’−(2−メチル−4−フェニル−4−ヒドロアズレ
ニル)}ハフニウムジクロリドラセミ体のトルエン溶液
(1.5μmol/ml):19.1mlとを加えて、
室温で10分間接触させた。
エン40mlと、予備重合触媒として前項(iii)で得ら
れた接触物全量とを導入した。撹拌下にプロピレンを導
入し、室温において全重合圧力=0.6MPaで3分間
予備重合を行った。次いで未反応のプロピレンをパージ
し、精製窒素で加圧置換した後、予備重合触媒を取り出
した。このものは、成分(B)1gあたり2.98gの
重合体を含有していた。
の誘導撹拌式オートクレーブにトリイソブチルアルミニ
ウムのトルエン溶液(0.5mmol/ml)を0.6
ml添加し、水素ガスを13.1KPa装入した後、液
化プロピレン700gを装入した。その後、前項(2)
で得られた予備重合触媒を固体触媒成分として37.5
mg圧入し、昇温後75℃で30分間重合を行った。次
いでプロピレンおよび水素をパージして第1段階での重
合反応を終わらせた。
293gのポリプロピレンを得た。精製窒素流通下に重
合体を53g抜き出した後、撹拌混合下に60℃まで昇
温し、昇温後にプロピレンガスおよびエチレンガスを全
重合圧力が1.96MPaとなるよう装入し、第2段階
の重合開始とした。全重合圧力が1.96MPaで一定
となるようにプロピレンとエチレンの混合ガスを供給し
ながら、60℃で150分間重合反応を行った。ここで
プロピレンの比率[プロピレン/(プロピレン+エチレ
ン)]は平均30モル%であった。
ジして白色粉末状のプロピレンブロック共重合体258
gを得た。得られたブロック共重合体のMFRは30で
あった。
段階での重合体の含有量(ゴム量)は、7重量%であっ
た。また、第1段階で得られたポリプロピレンのMFR
は42、立体規則性度(mmmm)は99.3%、1,
3−不整結合は0.5%、Mwは15万、Mw/Mn
(Q値)は3.1であった。ここで得られたブロック共
重合体に関して、その第2段階のエチレン総平均連鎖長
は2.82、ブロックエチレン平均連鎖長は3.67で
あった。
合体100重量部に対し、帯電防止剤(AS剤)として
ステアリン酸モノグリセリド(商品名TS5:花王社
製)0.4重量部、ペンタエリスリチル−テトラキス
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕0.05重量部、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.05重
量部、及びステアリン酸カルシウム0.05重量部を添
加し、スーパーミキサーにて混合した後、単軸押出機
(スクリュー径30mm)にて240℃で溶融混練しペ
レット状の組成物を得た。
0℃にて加熱した射出成形機に導入し、射出成形により
帯電防止性評価用の試験用シート(100mm×100
mm×1mm)を成形した。また、同様にして、得られ
た組成物を金型温度40℃、シリンダー温度240℃に
て加熱した射出成形機に導入し、射出成形によりブリー
ド性評価用の試験用シート(120mm×80mm×2
mm)を成形した。得られた各シートについて、上述し
た方法で帯電防止性(半減期、減衰率)及びブリード性
を評価した。結果を表1に示す。
リドとラウリン酸ジエタノールアミドとの1:1混合物
(商品名HS12、花王社製)0.4重量部(ラウリン
酸モノグリセリドとラウリン酸ジエタノールアミドを各
々0.2重量部)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て得られた組成物を用いて実施例1と同様の方法で射出
成形し、得られた試験用シートにより帯電防止性とブリ
ード性を評価した。結果を表1に示す。
ルアミド(商品名LA2000P、ミヨシ油脂社製)を
0.4重量部用いた以外は、実施例1と同様にして得ら
れた組成物を用いて実施例1と同様の方法で射出成形
し、得られた試験用シートにより帯電防止性とブリード
性を評価した。結果を表1に示す。
セリドの代わりにパルミチルジエタノールアミン(商品
名AMS310、ライオンアクゾ社製)0.4重量部を
配合したほかは、実施例1と同様にして得られた組成物
を用いて実施例1と同様の方法で射出成形し、得られた
試験用シートにより帯電防止性とブリード性を評価し
た。結果を表1に示す。
実施例1と同様にして得られた組成物を用いて実施例1
と同様の方法で射出成形し、得られた試験用シートによ
り帯電紡糸性を評価した。結果を表1に示す。
1に記載された方法に従って、固体触媒成分−(1)を
合成した。
ートクレーブ内をプロピレンで十分に置換した後、ここ
に脱水・脱酸素したn−ヘプタン60リットルを導入
し、トリエチルアルミニウム10.5g、及び上記方法
で合成した固体触媒成分−(1)3.2gを、70℃の
プロピレン雰囲気下で導入した。
トクレーブを75℃に昇温した後、気相部水素濃度を
7.2容量%に保ちながら、プロピレンを9kg/時間
の速度で導入することによって開始した。231分後、
プロピレンの導入を止め、さらに75℃に保ちながら、
オートクレーブ内圧力が2.0kg/cm2・Gとなる
まで重合を継続した。その後、気相部のプロピレンが
0.4kg/cm2・Gとなるまで残ガスをパージし
た。
後、後段重合をプロピレン3.78kg/時間、エチレ
ンを2.52kg/時間の速度で42分間導入すること
により実施した。
ールを添加して触媒を分解し、濾過及び乾燥を行って、
MFR=30g/10分、ゴム量7重量%の粉末状プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(Z−2)を33.
8kg得た。
えた他は、実施例1と同様にして得られた組成物を用い
て実施例1と同様の方法で射出成形し、得られた試験用
シートにより帯電防止性とブリード性を評価した。結果
を表1に示す。
比較例3で製造したZ−2に代えた他は、実施例2と同
様にして得られた組成物を用いて実施例2と同様の方法
で射出成形し、得られた試験用シートにより帯電防止性
とブリード性を評価した。結果を表1に示す。
共重合体に特定の添加剤を配合した本発明のプロピレン
系重合体組成物は、帯電防止性と低ブリード性のバラン
スに優れており、射出成形用、押出成形用等の成形材料
として工業的に有用なものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 以下に示すブロック(a)及びブロック
(b)から実質的に構成され、且つメルトフローレート
が0.1〜200g/10分であるプロピレンブロック
共重合体100重量部に対し、(イ)脂肪酸グリセロー
ルエステルと(ロ)脂肪酸ジエタノールアミド化合物と
からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物0.0
01〜1重量部を含有してなることを特徴とする、プロ
ピレン系重合体組成物。 ブロック(a):プロピレン単独重合体、又はプロピレ
ンとエチレン及びC4〜C20のα−オレフィンからな
る群から選ばれる共重合モノマーとのランダム共重合体
からなり、前記共重合モノマーの含有量が10モル%以
下である重合体ブロック。 ブロック(b):プロピレンとエチレン及びC4〜C
20のα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくと
も1種の共重合モノマーとのランダム共重合体からな
り、前記共重合モノマーの含有量が10〜80モル%で
あって、かつ該共重合モノマーについてのブロック平均
連鎖長と総平均連鎖長とが以下の式(I)で表される関
係にある重合体ブロック。 【数1】nb≦n+1.5 ・・・(I) (ここで、nbは前記共重合モノマーのブロック平均連
鎖長を表し、nは前記共重合モノマーの総平均連鎖長を
表す。) - 【請求項2】 前記ブロック(a)の重量平均分子量
(Mw)が1万〜100万、重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が6以下、ア
イソタクティックペンタッド連鎖の分率が95%以上、
かつ1,3−不整結合の割合が0.02〜3%であるこ
とを特徴とする、請求項1記載のプロピレン系重合体組
成物。 - 【請求項3】 前記プロピレンブロック共重合体のメル
トフローレートが4〜200g/10分である、請求項
1又は2記載のプロピレン系重合体組成物。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15814798A JPH11349778A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | プロピレン系重合体組成物 |
US09/485,189 US6825280B1 (en) | 1998-06-05 | 1999-06-07 | Propylene block copolymer and propylene resin composition |
PCT/JP1999/003030 WO1999064490A1 (fr) | 1998-06-05 | 1999-06-07 | Copolymere sequence de propylene et composition de resine propylene |
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EP99923939A EP1002814A4 (en) | 1998-06-05 | 1999-06-07 | PROPYLENE SEQUENCE COPOLYMER AND PROPYLENE RESIN COMPOSITION |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15814798A JPH11349778A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | プロピレン系重合体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11349778A true JPH11349778A (ja) | 1999-12-21 |
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Family Applications (1)
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JP15814798A Pending JPH11349778A (ja) | 1998-06-05 | 1998-06-05 | プロピレン系重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11349778A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013010906A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-17 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリエチレン系樹脂発泡シート |
-
1998
- 1998-06-05 JP JP15814798A patent/JPH11349778A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013010906A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-17 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリエチレン系樹脂発泡シート |
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