JP2001254256A - 熱接着性不織布 - Google Patents

熱接着性不織布

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JP2001254256A
JP2001254256A JP2000063227A JP2000063227A JP2001254256A JP 2001254256 A JP2001254256 A JP 2001254256A JP 2000063227 A JP2000063227 A JP 2000063227A JP 2000063227 A JP2000063227 A JP 2000063227A JP 2001254256 A JP2001254256 A JP 2001254256A
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JP
Japan
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component
nonwoven fabric
propylene
temperature
catalyst component
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Pending
Application number
JP2000063227A
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English (en)
Inventor
Kenji Kobayashi
賢治 小林
Toru Matsumura
徹 松村
Junichi Nishimura
淳一 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Polychem Corp
Original Assignee
Japan Polychem Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紡糸安定性に優れ、触感が良好でソフトな風
合いと高い強力を有する熱接着性不織布の提供。 【解決手段】 芯成分として、MFRが20〜100g
/10分、Mw/Mnが1.5〜4.5のホモポリプロ
ピレンを用い、鞘成分として、MFRが0.5A≦B≦
1.5A、Mw/Mnが4.5以下、融解ピークの温度
が130℃以下、平均溶出温度(T50)が60〜90
℃、溶出分散度(σ)が20以下で3−メチルブテン重
合体を1〜500ppm含有するプロピレン−α−オレ
フィンランダム共重合体を用いた芯鞘型熱接着性不織
布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不織布強力に優
れ、かつ比較的低温の熱処理によりソフトな風合いを有
する、触感の良いスパンボンド不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生理用ナプキン、紙おむつ等の衛
生材料表面材などの不織布は、多様化に伴い要求される
性能も高度化し、できるだけ少ない目付けで不織布強力
を維持し、かつ風合いがソフトなものが要求されてい
る。これらを満たすために、融点の異なる2成分からな
る複合繊維を熱処理して、低融点成分を融着させること
により、繊維接点を固定化する不織布の製造法が多用さ
れている。この場合、高融点成分は、主に不織布強度を
確保するための役割をし、低融点成分は、風合いをソフ
トにする役割をする。
【0003】このような複合繊維不織布に用いる高融点
成分/低融点成分の組合せの例として、プロピレン単独
重合体(ホモPP)/プロピレン−α−オレフィンラン
ダム共重合体(ランダムPP)、ホモPP/ポリエチレ
ン(PE)等がある。ランダムPPとしては、プロピレ
ンとエチレン、ブテン、エチレン及びブテン等のα−オ
レフィンとの共重合体等の使用、ポリエチレンとして
は、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチ
レン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLD
PE)等の使用が考えられる。LDPE、LLDPEは
融点が低く、かつ得られる不織布の風合いが柔軟である
という長所を有するが、いずれも不織布のすべり特性が
悪く、また不織布強力が低く、紡糸性が悪いという欠点
がある。一方、HDPE、ランダムPPは、良好な紡糸
性を有しているが、融点が130℃以上と高いため風合
いが硬く、不織布化のための熱処理コストも多くかかる
という欠点がある。また、既存のランダムPPにおいて
は、融点を130℃以下にするためには、共重合体のα
−オレフィン濃度を高める必要がある。このとき、従来
の触媒では融点の低い成分も同時に生成することによ
り、不織布化した際にすべり特性を悪化させる原因とな
る。また、この低溶出成分が製造プラント内で付着、配
管つまり等を起こし、製造効率を著しく悪化させる要因
にもなる。
【0004】また、成形面においてスパンボンド法によ
る紡糸は、溶融樹脂を複数の紡糸孔より吐出させた後、
エアサッカーによりこの繊維群を捕集コンベア上に集積
させて製造するものである。この過程において、低融点
のランダムPPではエアサッカー導入部においても固化
していないため、当該繊維群が融着してしまい不織布が
製造できないという問題が生ずる。通常の溶融紡糸法に
おいても、紡糸口直下で当該繊維群が融着してしまい、
紡糸困難な状況となってしまう。この問題を解決するた
めには、低融点ランダムPPに造核剤を添加する手法が
有効である。すなわち、結晶化温度を高め、結晶化速度
を速くすることにより、紡糸時における繊維群の融着を
防止できる。しかし、造核剤としてソルビトール系造核
剤を使用した場合、紡糸時における発煙(ソルビトール
系造核剤が熱分解することにより生じる)、ならびに紡
糸口金の汚れ(目やに)が顕著になり、作業環境の悪
化、長期工程安定性に支障を来す、といった新たな問題
が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
解消し、紡糸安定性に優れ、触感が良好でソフトな風合
いと高い強力を有する熱接着性不織布を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定のプロピ
レン単独重合体と特定のプロピレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体からなる複合繊維不織布を用いることに
より紡糸安定性に優れ、触感が良好でソフトな風合いと
高い強力を有する熱接着性スパンボンド不織布が得られ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、以下に示す(A)成
分と(B)成分からなり、(B)成分が繊維表面の少な
くとも一部を繊維の長さ方向に連続して存在するように
芯鞘型または偏心芯鞘型に配した熱接着性不織布であ
る。 (A)成分:下記(1)〜(2)を満足するホモポリプ
ロピレン (1)メルトフローレートが20〜100g/10分の
範囲にある。 (2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより
求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn)が1.5〜4.5の範囲にある。 (B)成分:下記(1)〜(5)を満足するプロピレン
を主成分とするプロピレン−α−オレフィンランダム共
重合体 (1)(B)成分のメルトフローレートをBg/10分
とすると、Bが下記式で表される範囲にある。 0.5A≦B≦1.5A (ただし、Aは(A)成分のMFR(g/10分)であ
る) (2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより
求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn)が4.5以下。 (3)示差熱走査型熱量計で求めた主たる融解ピークの
温度が130℃以下。 (4)平均溶出温度(T50)が60〜90℃の範囲に
あり、溶出分散度(σ)が20以下であること。 (5)3−メチルブテン重合体を1〜500ppm含有
する。
【0008】また、本発明は、前記プロピレン−α−オ
レフィンランダム共重合体が、メタロセン系触媒を用い
て製造されたものであることを特徴とする前記の熱接着
性不織布である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の熱接着性不織布
について詳細に説明する。 1.ホモポリプロピレン((A)成分) 本発明において、複合繊維の芯部分である(A)成分
は、ホモポリプロピレンであり、下記の特性を有してい
る必要がある。 (1)メルトフローレート(MFR) ホモポリプロピレンのメルトフローレート(MFR)
は、20〜100g/10分、好ましくは30〜80g
/10分である。MFRが20g/10分未満のもので
は紡糸圧力が高くなりすぎ、高倍率での延伸が困難とな
り、繊維径の不均一、繊維強度のばらつきなどの弊害が
生じる。逆に、MFRが100g/10分を超えるもの
は、溶融粘度が小さすぎるため、紡糸時にフィラメント
群の揺れ発生による糸切れが顕著になる。
【0010】(2)分子量分布(Mw/Mn) ホモポリプロピレンのゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィーにより求めた重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で表される分子量
分布は、1.5〜4.5である。(Mw/Mn)が4.
5を超えると、延伸性が悪くなることにより、糸切れの
多発や繊維径の不均一、繊維強度のバラツキなどを生
じ、1.5未満であると、紡糸時にフィラメント群の揺
れ発生による糸切れが顕著になる。上記のような狭い分
子量分布のホモポリプロピレンを得るためには、通常の
チーグラー系触媒によるプロピレンの重合では、重合に
続いて多量の過酸化物を添加して化学的に処理(Con
trolled rheology処理:CR処理)す
ることにより製造するのが一般的であるが、メタロセン
系触媒を用いる場合は、分子量分布の狭いポリマーを製
造することができるため、CR処理の度合いを低くする
か、あるいは行う必要はなくなる。
【0011】2.プロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体((B)成分) (1)特性 本発明において、複合繊維の鞘部分である(B)成分
は、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体であ
り、下記の特性を有している必要がある。 (i)メルトフローレート(MFR) プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体のメルト
フローレート(MFR)をBg/10分とし、(A)成
分のMFRをAg/10分とすると、Bが下記式で表さ
れる範囲にある必要がある。 0.5A≦B≦1.5A Bが0.5Ag/10分未満、または1.5Ag/10
分を超えるものは、芯成分と鞘成分の流れ性の差が顕著
になるため、糸切れ等の弊害が生じる。
【0012】(ii)分子量分布 プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体のゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーにより求めた重量平
均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw
/Mn)で表される分子量分布は、4.5以下である。
(Mw/Mn)が4.5を超えると、芯を構成する
(A)成分と同等の延伸が困難となる結果、繊維径の不
均一等の弊害が生じる。上記のような狭い分子量分布の
ものを得るためには、(A)成分の場合と同様にCR処
理することにより製造するのが一般的であるが、構造上
繊維表面に配されている材料にこのようなCR処理を施
されたものを用いた場合、成形時の発煙発生が顕著にな
るため生産工程上好ましくない。したがって、プロピレ
ン−α−オレフィンランダム共重合体は、メタロセン系
触媒を用いて分子量分布の狭いポリマーを重合し、CR
処理の度合を低くするか、あるいは行わずに製造するこ
とが好ましい。
【0013】(iii)融解ピーク温度 プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体の示差熱
走査型熱量計で求めた主たる融解ピーク温度は、130
℃以下にあることが必要である。融解ピーク温度が13
0℃を超えるようなものでは、不織布の風合いが硬く、
また不織布化のための熱処理コストも多くかかるため好
ましくない。
【0014】(iv)平均溶出温度(T50)及び溶出
分散度(σ) プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体は、温度
上昇溶離分別(TREF:Temperature R
ising Elution Fraction)によ
って得られる溶出曲線の平均溶出温度(T50)が60
〜90℃の範囲にあり、かつ溶出分散度(σ)が20以
下、好ましくは、15以下である。
【0015】ここで、上記平均溶出温度(T50)と
は、溶出重合体の積算重量が50%となるときの温度を
示すものである。平均溶出温度(T50)が上記範囲未
満であると、熱融着に効果的でない低融点成分が増加す
るため、成形時の発煙増大や繊維のべたつきなどの弊害
が起こり、不織布としたときに、すべり特性が悪化し触
感が悪くなる。また、T50が上記範囲を超えると不織
布の風合いが硬く、また不織布化のための熱処理コスト
も多くかかるため好ましくない。
【0016】また、上記溶出分散度(σ)は、下記式の
様に、溶出重合体の積算重量が15.9%となる時の温
度(T15.9)と溶出重合体の積算重量が84.1%
となる時の温度(T84.1)の温度差を示すものであ
る。 σ=T84.1−T15.9 溶出分散度(σ)が20を超えると、熱融着に効果的で
ない低融点成分が増加するため、繊維のべたつき、不織
布としたときの表面のすべり特性の悪化、紡糸性能の低
下等の弊害が起こる。なお、TREFによって得られる
溶出曲線の形は、ポリマーの分子量及び結晶性の分布に
よって異なり、例えばピーク一つの曲線、ピークが二つ
の曲線、ピークが三つの曲線等がある。本発明におい
て、ピークが複数ある場合は、高温側ピークの平均溶出
温度と溶出分散度が前記範囲にあることが必要である。
【0017】ここで、上記温度上昇溶離分別(TRE
F)とは、不活性担体の存在下に一定高温下でポリマー
を完全に溶解させた後に冷却し、該不活性担体表面に薄
いポリマー層を生成させ、次に、温度を連続又は段階的
に昇温して、溶出した成分を回収し、その濃度を連続的
に検出して、その溶出量と溶出温度によって描かれるグ
ラフ(溶出曲線)により、ポリマーの組成分布を測定す
る方法である。温度上昇溶離分別(TREF)の測定の
詳細については、Journal of Applie
d Polymer Science第26巻 第42
17〜4231頁(1981年)に記載されている。
【0018】(2)プロピレン−α−オレフィンランダ
ム共重合体の製造 本発明で用いられるプロピレン−α−オレフィンランダ
ム共重合体は、上記のような特性を有しているものであ
れば、どのような方法で製造されたものであってもよい
が、下記の触媒成分(a)、触媒成分(b)、並びに必
要に応じて触媒成分(c)からなる触媒の存在下でプロ
ピレンと炭素数2又は4〜20のα−オレフィン、例え
ばエチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1
等の1種以上とランダム共重合させることにより製造し
たものが好ましい。
【0019】触媒成分 触媒成分(a) Q(C4−a )(C4−b )M
eX [ここで、Qは二つの共役五員環配位子を架橋する結
合性基であり、炭素数1〜20の2価の炭化水素基、炭
素数1〜20の炭化水素基を有するシリレン基、炭素数
1〜20の炭化水素基を有するゲルミレン基を示し、M
eはジルコニウム、ハフニウムを、X及びYは、そ
れぞれ独立して、水素、ハロゲン、炭素数1〜20の炭
化水素基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数1〜
20のアルキルアミド基、トリフルオロメタンスルホン
酸基、炭素数1〜20のリン含有炭化水素基または炭素
数1〜20のケイ素含有炭化水素基を示す。Rおよび
は、それぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素
基、ハロゲン、アルコキシ基、ケイ素含有炭化水素基、
リン含有炭化水素基、窒素含有炭化水素基またはホウ素
含有炭化水素基を示す。隣接する2個のRまたは2個
のRがそれぞれ結合して環を形成していてもよい。a
およびbは0≦a≦4、0≦b≦4を満足する整数であ
る。ただし、RおよびRを有する2個の五員環配位
子は、基Qを介しての相対位置の観点において、Me
を含む平面に関して非対称である。]
【0020】Qは、上記したように、二つの共役五員
環配位子を架橋する結合性基であり、(イ)炭素数1〜
20、好ましくは1〜6、の2価の炭化水素基、さらに
詳しくは、例えばアルキレン基、シクロアルキレン基、
アリーレン基等の不飽和炭化水素基、(ロ)炭素数1〜
20、好ましくは1〜12、の炭化水素基を有するシリ
レン基、(ハ)炭素数1〜20、好ましくは1〜12、
の炭化水素基を有するゲルミレン基である。なお、2価
のQ基の両結合手間の距離は、その炭素数の如何に関
わらず、Qが鎖状の場合に4原子程度以下、中でも3
原子以下、であることが、Qが環状基を有するもので
ある場合は当該環状基+2原子程度以下、中でも当該環
状基のみであることが、それぞれ好ましい。従って、ア
ルキレン基の場合はエチレンおよびイソプロピリデン
(結合手間の距離は2原子および1原子)が、シクロア
ルキレン基の場合はシクロヘキシレン(結合手間の距離
がシクロヘキシレン基のみ)が、アルキルシリレン基の
場合は、ジメチルシリレン(結合手間の距離が1原子)
が、それぞれ好ましい。
【0021】Meは、ジルコニウム、ハフニウムであ
り、好ましくはジルコニウムである。XおよびY
は、それぞれ独立に、すなわち同一でも異なっていて
もよくて、(イ)水素、(ロ)ハロゲン(フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素、好ましくは塩素)、(ハ)炭素数1
〜20の炭化水素基、(ニ)炭素数1〜20のアルコキ
シ基、(ホ)炭素数1〜20のアルキルアミド基、
(ヘ)炭素数1〜20のリン含有炭化水素基または
(ト)炭素数1〜20のケイ素含有炭化水素基、(チ)
トリフルオロメタンスルホン酸基を示す。RおよびR
は、それぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素
基、ハロゲン、アルコキシ基、ケイ素含有炭化水素基、
リン含有炭化水素基、窒素含有炭化水素基またはホウ素
含有炭化水素基を示す。また、隣接する2個のRまた
は2個のRがそれぞれ結合して環を形成してもよい。
aおよびbは0≦a≦4、0≦b≦4を満足する整数で
ある。上記メタロセン化合物の非限定的な例として、下
記のものを挙げることができる。
【0022】触媒成分(a−1) シリレン架橋五員環配位子を2個有する遷移金属化合
物、例えばジメチルシリレンビス(1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)}ジルコ
ニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−(2,
4−ジメチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリレンビス{1−(2−メチル−4−フェニ
ルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチルシ
リレンビス{1−(2−メチル−4、5−ベンゾインデ
ニル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビ
ス〔1−{2−メチル−4−(1−ナフチル)インデニ
ル}〕ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス
{1−(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)}
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−
(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)}
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−
(2−メチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、
メチルフェニルシリレンビス(1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、メチルフェニルシリレンビス{1−
(4,5,6,7−テトラヒドロインデニル)}ジルコ
ニウムジクロリド、メチルフェニルシリレンビス{1−
(2,4−ジメチルインデニル)}ジルコニウムジクロ
リド、メチルフェニルシリレンビス{1−(2−メチル
−4−フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、メチルフェニルシリレンビス{1−(2−メチル−
4,5−ベンゾインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、メチルフェニルシリレンビス〔1−{2−メチル−
4−(1−ナフチル)インデニル}〕ジルコニウムジク
ロリド、メチルフェニルシリレンビス{1−(2−メチ
ル−4−イソプロピルインデニル)}ジルコニウムジク
ロリド、メチルフェニルシリレンビス{1−(2−メチ
ル−4,6−ジイロプロピルインデニル)}ジルコニウ
ムジクロリド、メチルフェニルシリレンビス{1−(2
−メチルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、ジメ
チルシリレンビス{1−(2−メチル−4,5−ベンゾ
インデニル)}ジルコニウムジメチル、ジメチルシリレ
ンビス{1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニ
ル)}ジルコニウムメチルクロリド、ジメチルシリレン
ビス{1−(2−メチル−4−フェニルインデニル)}
ジルコニウムジメチル、ジメチルシリレンビス{1−
(2−メチル−4−フェニルインデニル)}ジルコニウ
ムクロロジメチルアミド、ジメチルシリレンビス{1−
(2−メチル−4−フェニル−ヒドロアズレニル)}ジ
ルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−
(2−メチル−4−フェニル−4,5,6,7,8−ペ
ンタヒドロアズレニル)}ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス〔1−{2−メチル−4−(1−ナ
フチル)−4−ヒドロアズレニル}〕ジルコニウムジク
ロリド、ジメチルシリレンビス〔1−{2−メチル−4
−(1−ナフチル)−4,5,6,7,8−ペンタヒド
ロアズレニル}〕ジルコニウムジクロリド、メチルフェ
ニルシリレンビス{1−(2―メチル―4−フェニル−
4,5,6,7,8−ペンタヒドロアズレニル)}ジル
コニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−(2
−エチル−4,5−ベンゾインデニル)}ジルコニウム
ジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−(2−エチル
−4−フェニルインデニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレンビス{1−(2−エチル−4−フ
ェニル−ヒドロアズレニル)}ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレンビス{1−(2−エチル−4−フ
ェニル−4,5,6,7,8−ペンタヒドロアズレニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン{1
−(2−エチル−4−フェニルインデニル)}{1−
(2,3,5,−トリメチルシクロペンタジエニル)}
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン{1−(2
−エチル−4−フェニル−4,5,6,7,8−ペンタ
ヒドロアズレニル)}{1−(2,3,5−トリメチル
シクロペンタジエニル)}ジルコニウムジクロリド、ジ
メチルシリレンビス{1−(2−メチル−4,4−ジメ
チル−シラ−4,5,6,7−テトラヒドロインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス
{1−(2−エチル−4−フェニルインデニル)}ジル
コニウムビス(トリフルオロメタンスルホン酸)、ジメ
チルシリレンビス{1−(2−エチル−4−フェニルア
ズレニル)}ジルコニウムビス(トリフルオロメタンス
ルホン酸)、ジメチルシリレンビス{1−(2−エチル
−4−フェニル−4,5,6,7,8−ペンタヒドロア
ズレニル)}ジルコニウムビス(トリフルオロメタンス
ルホン酸)、ジメチルシリレンビス{1−(2−エチル
−4−(ペンタフルオロフェニル)インデニル)}ジル
コニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−(2
−エチル−4−フェニル−7−フルオロインデニル)}
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−
(2−エチル−4−インドリルインデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド、ジメチルシリレンビス{1−(2−ジ
メチルボラノ−4−インドリルインデニル)}ジルコニ
ウムジクロリド等が挙げられる。
【0023】触媒成分(a−2) アルキレン基で架橋した五員環配位子を2個有する遷移
金属化合物、例えば(1)エチレン−1,2−ビス(イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、(2)エチレン−
1,2−ビス{1−(4,5,6,7−テトラヒドロイ
ンデニル)}ジルコニウムジクロリド、(3)エチレン
−1,2−ビス{1−(2,4−ジメチルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、(4)エチレン−1,
2−ビス{1−(2−メチル−4−フェニルインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、(5)エチレン−1,
2−ビス{1−(2−メチル−4,5−ベンゾインデニ
ル)}ジルコニウムジクロリド、(6)エチレン−1,
2−ビス〔1−{2−メチル−4−(1−ナフチル)イ
ンデニル}〕ジルコニウムジクロリド等が例示される。
【0024】触媒成分(a−3) ゲルマニウム、アルミニウム、ホウ素、リンあるいは窒
素を含む炭化水素残基で架橋した五員環配位子を有する
遷移金属化合物、例えば(1)ジメチルゲルミレンビス
(1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、(2)ジ
メチルゲルミレンビス{1−(2−メチル−4−フェニ
ルインデニル)}ジルコニウムジクロリド、(3)ジメ
チルゲルミレンビス{1−(2−メチル−4,5−ベン
ゾインデニル)}ジルコニウムジクロリド、(4)メチ
ルアルミニウムビス(1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、(5)フェニルホスフィノビス(1−インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、(6)エチルホラノビ
ス(1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、(7)
フェニルアミノビス(1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド等が例示される。
【0025】触媒成分(b) 上記触媒成分(b)としては、触媒成分(b−1):ア
ルミニウムオキシ化合物、(b−2):ルイス酸、ある
いは触媒成分(b−3):触媒成分(a)と反応して触
媒成分(a)をカチオンに変換することが可能なイオン
性化合物、触媒成分(b−4):粘土、粘土鉱物または
イオン交換性層状化合物からなる群より選ばれた少なく
とも1つ以上の化合物を挙げることができる。ルイス酸
のあるものは、「触媒成分(a)と反応して触媒成分
(a)をカチオンに変換することが可能なイオン性化合
物」として捉えることもできる。従って、「ルイス酸」
及び「触媒成分(a)と反応して触媒成分(a)をカチ
オンに変換することが可能なイオン性化合物」の両者に
属する化合物は、いずれか一方に属するものと解釈する
ものとする。
【0026】上記触媒成分(b−1)であるアルミニウ
ムオキシ化合物としては、具体的に下記の一般式
(I)、(II)または(III)で表される化合物で
ある。 R −Al−(O−AlR−OAlR (I) −(O−AlRp+2− (II) R −Al−(O−BR−OAlR (III) (ここで、pは0〜40、好ましくは2〜30の整数で
あり、Rは水素または炭化水素残基、好ましくは炭素
数1〜10、特に好ましくは炭素数1〜6のものを示
す。)
【0027】一般式(I)および(II)の化合物は、
アルモキサンとも呼ばれる化合物であって、一種類のト
リアルキルアルミニウム、または二種類以上のトリアル
キルアルミニウムと水との反応により得られる生成物で
ある。具体的には、(イ)一種類のトリアルキルアルミ
ニウムと水から得られるメチルアルモキサン、エチルア
ルモキサン、プロピルアルモキサン、ブチルアルモキサ
ン、イソブチルアルモキサン等、(ロ)二種類のトリア
ルキルアルミニウムと水から得られるメチルエチルアル
モキサン、メチルブチルアルモキサン、メチルイソブチ
ルアルモキサン等が例示される。これらの中で特に好ま
しいのは、メチルアルモキサンおよびメチルイソブチル
アルモキサンである。これらのアルモキサンは、各群内
および各群間で複数種併用することも可能であり、また
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロ
リド等のほかのアルキルアルミニウム化合物と併用する
ことも可能である。
【0028】これらのアルモキサンは公知の様々な条件
下に調製することができる。具体的には、以下のような
方法が例示できる。 (い)トリアルキルアルミニウムをトルエン、ベンゼ
ン、エーテル等の適当な有機溶媒を用いて直接水と反応
させる方法、(ろ)トリアルキルアルミニウムと結晶水
を有する塩水和物、例えば硫酸銅、硫酸アルミニウムの
水和物と反応させる方法、(は)トリアルキルアルミニ
ウムと触媒成分(b)のような化合物、例えばシリカゲ
ル等に含水させた水分とを反応させる方法、(に)トリ
メチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニウムを混
合し、トルエン、ベンゼン、エーテル等の適当な溶媒中
にて直接水と反応させる方法、(ほ)トリメチルアルミ
ニウムとトリイソブチルアルミニウムを混合し、結晶水
を有する塩水和物、例えば硫酸銅、硫酸アルミニウムの
水和物、と加熱反応させる方法、(へ)含水させたシリ
カゲル等に、トリイソブチルアルミニウムで処理した
後、トリメチルアルミニウムで追加処理する方法、
(と)メチルアルモキサンおよびイソブチルアルモキサ
ンを公知の方法で合成し、これら二成分を所定量混合
し、加熱反応させる方法、(ち)ベンゼン、トルエン等
の芳香族炭化水素溶媒に硫酸銅五水和物等の結晶水を有
する塩を入れ、−40〜40℃位の温度条件下にトリメ
チルアルミニウムと反応させる方法。この場合使用され
る水の量は、トリメチルアルミニウムに対してモル比で
通常0.5〜1.5である。このようにして得られたメ
チルアルモキサンは、線状または環状の有機アルミニウ
ムの重合体である。
【0029】一般式(III)で表わされる化合物は、
一種類のトリアルキルアルミニウム、または二種類以上
のトリアルキルアルミニウムと RB(OH) で表わされるアルキルボロン酸(ここで、Rは炭素数
1〜10、好ましくは炭素数1〜6、のものを示す)と
の10:1〜1:1(モル比)での反応により得ること
ができる。具体的には、(い)トリメチルアルミニウム
とメチルボロン酸の2:1反応物、(ろ)トリイソブチ
ルアルミニウムとメチルボロン酸の2:1反応物、(は)
トリメチルアルミニウムとトリイソブチルアルミニウム
とメチルボロン酸の1:1:1反応物、(に)トリメチ
ルアルミニウムとエチルボロン酸の2:1反応物、およ
び(ほ)トリエチルアルミニウムとブチルボロン酸の
2:1反応物等が例示される。これらの一般式(II
I)の化合物は複数種併用することも可能であり、また
トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロ
リド等の他のアルキルアルミニウム化合物と併用するこ
とも可能である。
【0030】また、上記触媒成分(b−3)である成分
(a)と反応して成分(a)をカチオンに変換すること
が可能なイオン性化合物としては、一般式(IV)で表
されるものがある。 [K]e+[Z]e− (IV) ここで、Kはイオン性のカチオン成分であって、例えば
カルボニウムカチオン、トロピリウムカチオン、アンモ
ニウムカチオン、オキソニウムカチオン、スルホニウム
カチオン、ホスホニウムカチオン等が挙げられる。ま
た、それ自身が還元されやすい金属の陽イオンや有機金
属の陽イオン等も挙げられる。これらのカチオンの具体
例としては、トリフェニルカルボニウム、ジフェニルカ
ルボニウム、シクロヘプタトリエニウム、インデニウ
ム、トリエチルアンモニウム、トリプロピルアンモニウ
ム、トリブチルアンモニウム、N,N−ジメチルアニリ
ニウム、ジプロピルアンモニウム、ジシクロヘキシルア
ンモニウム、トリフェニルホスホニウム、トリメチルホ
スホニウム、トリ(メチルフェニル)ホスホニウム、ト
リフェニルスルホニウム、トリフェニルオキソニウム、
トリエチルオキソニウム、ピリニウムおよび銀イオン、
金イオン、白金イオン、銅イオン、パラジウムイオン、
水銀イオン、フェロセニウムイオン等がある。
【0031】上記の一般式(IV)におけるZはイオン
性のアニオン成分であり、触媒成分(a)が変換された
カチオン種に対して対アニオンとなる成分(一般には非
配位子の)であって、例えば、有機ホウ素化合物アニオ
ン、有機アルミニウム化合物アニオン、有機ガリウム化
合物アニオン、有機リン化合物アニオン、有機ひ素化合
物アニオン、有機アンチモン化合物アニオン等が挙げら
れる。具体的には、(い)テトラフェニルホウ素、テト
ラキス(3,4,5−トリフルオロフェニル)ホウ素、
テトラキス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)フェニ
ル)ホウ素、テトラキス(3,5−ジ(t−ブチル)フ
ェニル)ホウ素、テトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ホウ素、(ろ)テトラフェニルアルミニウム、テト
ラキス(3,4,5−トリフルオロフェニル)アルミニ
ウム、テトラキス(3,5−ジ(トリフルオロメチル)
フェニル)アルミニウム、テトラキス(3,5−ジ(t
−ブチル)フェニル)アルミニウム、テトラキス(ペン
タフルオロフェニル)アルミニウム、(は)テトラフェ
ニルガリウム、テトラキス(3,4,5−トリフルオロ
フェニル)ガリウム、テトラキス(3,5−ジ(トリフ
ルオロメチル)フェニル)ガリウム、テトラキス(3,
5−ジ(t−ブチル)フェニル)ガリウム、テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ガリウム、(に)テトラフ
ェニルリン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)リ
ン、(ほ)テトラフェニルヒ素、テトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ヒ素、(へ)テトラフェニルアンチモ
ン、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)アンチモ
ン、(と)デカボレート、ウンデカボレート、カルバデ
カボレート、デカクロロデカボレート等がある。
【0032】また、上記触媒成分(b−2)であるルイ
ス酸、特に触媒成分(a)をカチオンに変換可能なルイ
ス酸としては、種々の有機ホウ素化合物が例示される。
具体的には、トリフェニルホウ素、トリス(3,5−ジ
フルオロフェニル)ホウ素、トリス(3,5−ジ(トリ
トメチルシリル)フェニル)ホウ素、トリス(ペンタフ
ルオロフェニル)ホウ素等がある。これらのイオン化合
物やルイス酸は、単独で用いることもできるし、一般式
(I)、(II)あるいは(III)のアルミニウムオ
キシ化合物と併用することができ、またトリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルア
ルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド等の他のア
ルキルアルミニウム化合物と併用することも可能であ
る。
【0033】上記触媒成分(b−4)として用いられ
る、粘土、粘度鉱物またはイオン性層状化合物とは、下
記に示されるものである。上記粘土は、通常、粘土鉱物
を主成分として構成されるものである。また、イオン交
換性層状化合物は、イオン結合等によって構成される面
が互いに弱い結合力で平行に積み重なった結晶構造をと
る化合物であり、含有するイオンが交換可能なものをい
う。大部分の粘土鉱物はイオン交換性層状化合物であ
る。例えば、六方最密パッキング型、アンチモン型、C
dCl型、CdI型等の層状の結晶構造を有するイ
オン結晶性化合物等を例示することができる。また、こ
れら粘土、粘土鉱物、イオン交換性層状化合物は天然産
のものに限らず、人工合成物であってもよい。
【0034】また、上記触媒成分(b−4)の粘土また
は粘土鉱物の具体例としては、カオリン、ベントナイ
ト、木節粘土、ガイロメ粘土、アロフェン、ヒシンゲル
石、パイロフィライト、タルク、ウンモ群、モンモリロ
ナイト群、バーミキュライト、リヨクデイ石群、パリゴ
ルスカイト、カオリナイト、ナクライト、ディッカイ
ト、ハロイサイト等が挙げられる。
【0035】イオン交換性層状化合物の具体例として
は、α−Zr(HAsO・HO、α−Zr(H
PO、α−Zr(KPO・3HO、α−
Ti(HPO、α−Ti(HAsO・H
O、α−Sn(HPO・HO、γ−Zr(HP
、γ−Ti(HPO、γ−Ti(NH
PO・HO等の多価金属の結晶性酸性塩が挙げ
られる。
【0036】また、触媒成分(b−4)は化学処理を施
すことも好ましい。ここで化学処理とは、表面に付着し
ている不純物を除去する表面処理と粘土の結晶構造に影
響を与える処理のいずれをも用いることができる。具体
的には、酸処理、アルカリ処理、塩類処理、有機物処理
等が挙げられる。酸処理は表面の不純物を取り除くほ
か、結晶構造中のAl、Fe、Mg等の陽イオンを溶出
させることによって表面積を増大させる。アルカリ処理
では粘土の結晶構造が破壊され、粘土の構造の変化をも
たらす。また塩類処理、有機物処理ではイオン複合体、
分子複合体、有機誘導体等を形成し、表面積や層間距離
を変えることができる。
【0037】イオン交換性を利用し、層間の交換性イオ
ンを別の大きな嵩高いイオンと置換することにより、層
間が拡大した状態の層状物質を得ることもできる。すな
わち、嵩高いイオンが層状構造を支える支柱的な役割を
担っており、ピラーと呼ばれる。また層状物質の層間に
別の物質を導入することをインターカレーションとい
う。インターカレーションするゲスト化合物としては、
TiCl、ZrCl等の陽イオン性無機化合物、T
i(OR)、Zr(OR)、PO(OR)、B
(OR)[Rはアルキル、アリールなど]等の金属ア
ルコラート、[Al (OH)247+、[Z
(OH)142+、[FeO(OCOCH
等の金属水酸化物イオン等が挙げられる。これら
の化合物は、単一で用いても、また2種類以上共存させ
て用いてもよい。また、これらの化合物をインターカレ
ーションする際に、Si(OR)、Al(OR)
Ge(OR)等の金属アルコラート等を加水分解して
得た重合物、SiO等のコロイド状無機化合物等を共
存させることもできる。また、ピラーの例としては、上
記水酸化物イオンを層間にインターカレーションした後
に加熱脱水することにより生成する酸化物等が挙げられ
る。触媒成分(b−4)は、単独で用いても、上記固体
の2種以上を混合して用いても良い。触媒成分(b−
4)として、好ましいものは粘土または粘土鉱物であ
り、最も好ましくは、モンモリロナイトである。
【0038】触媒成分(c) 上記触媒成分(c)として用いられる有機アルミニウム
化合物としては、一般式(AlRnX3−n(式
中のRは、炭素数1〜20のアルキル基を示し、X
は、ハロゲン、水素、アルコキシ基、アミノ基を示す。
nは1〜3の、mは1〜2の整数である。)で示される
化合物であり、単独あるいは複数種使用できる。具体的
な化合物としては、トリメチルアルミニウム、トリエチ
ルアルミニウム、トリノルマルプロピルアルミニウム、
トリノルマルブチルアルミニウム、トリイソブチルアル
ミニウム、トリノルマルヘキシルアルミニウム、トリノ
ルマルオクチルアルミニウム、トリノルマルデシルアル
ミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、ジエチル
アルミニウムセスキクロライド、ジエチルアルミニウム
ヒドリド、ジエチルアルミニウムエトキシド、ジエチル
アルミニウムジメチルアミド、ジイソブチルアルミニウ
ムヒドリド、ジイソブチルアルミニウムクロライド等が
挙げられる。これらのうち、好ましくは、m=1、n=
3のトリアルキルアルミニウムおよびアルキルアルミニ
ウムヒドリドである。さらに好ましくは、R が炭素数
1〜8であるトルアルキルアルミニウムである。
【0039】触媒の調製 本発明のプロピレン系ランダム共重合体の製造に用いら
れる触媒は、上記の触媒成分(a)、触媒成分(b)な
らびに必要に応じて触媒成分(c)を重合槽内であるい
は重合槽外で、重合させるべきモノマーの存在下あるい
は非存在下に接触させることにより調製することができ
る。触媒成分(b)として触媒成分(b−1)、触媒成
分(b−2)、触媒成分(b−3)を使用する場合に
は、微粒子状の固体を担体として用い、固体状触媒とし
て使用することも可能である。微粒子状の固体として
は、シリカ、アルミナ等の無機の多孔質酸化物や、有機
化合物としては、エチレン、プロピレン、1−ブテンな
どのα−オレフィン、もしくはスチレンを主成分として
生成される重合体または共重合体を例示することができ
る。また、該触媒は、オレフィンの存在下で予備重合を
行ったものであっても良い。予備重合に用いられるオレ
フィンは、プロピレン、エチレン、1−ブテン、3−メ
チルブテン−1、スチレン、ジビニルベンゼン等が用い
られるが、これらと他のオレフィンの混合物であっても
よい。
【0040】本発明で使用する触媒成分(a)、触媒成
分(b)及び触媒成分(c)の使用量は任意であるが、
一般的に触媒成分(b)として何を選択するかで好まし
い使用量の範囲が異なる。触媒成分(b)として触媒成
分(b−1)を使用する場合、触媒成分(b−1)中の
アルミニウム原子と触媒成分(a)中の遷移金属の原子
比(Al/Me)で1〜100,000、好ましくは1
0〜10,000、さらに好ましくは50〜5,000
の範囲である。触媒成分(b)として触媒成分(b−
1)、触媒成分(b−2)及び触媒成分(b−3)を使
用する場合、触媒成分(a)中の遷移金属と触媒成分
(b−1)、触媒成分(b−2)、触媒成分(b−3)
のモル比で0.1〜1,000、好ましくは0.5〜1
00、特に好ましくは1〜50の範囲で使用される。も
し、触媒成分(c)を使用するならば使用量は、対成分
(a)に対するモル比で10 以下、さらに10
下、特に10以下の範囲が好ましい。触媒成分(b)
として触媒成分(b−4)を使用する場合で、触媒成分
(b−4)が粘土もしくは粘土鉱物の場合には触媒成分
(a)中の遷移金属と粘土もしくは粘土鉱物の水酸基及
び触媒成分(c)のアルミニウムのモル比が1:0.1
〜100,000:0.1〜10,000,000にな
るように、特に1:0.5〜10,000:0.5〜
1,000,000で接触させることが好ましい。ま
た、触媒成分(b−4)が粘土もしくは粘土鉱物以外の
場合には、成分(a)中の遷移金属と触媒成分(c)中
のアルミニウムとの重量比が、触媒成分(b−4)1g
あたり、0.00001〜1(g):0.001〜10
0(g)となるように接触させることが好ましい。
【0041】これらの触媒成分(b)のうち、好ましい
のは、触媒成分(b−4)の粘土、粘土鉱物またはイオ
ン交換性層状化合物である。
【0042】ランダム共重合 触媒成分(a)、触媒成分(b)、ならびに必要に応じ
て触媒成分(c)からなる重合触媒を用いて実施するプ
ロピレン系ランダム共重合は、プロピレンと、エチレン
又は炭素数の4〜20のα−オレフィンとを混合接触さ
せることにより行われる。共重合の場合において、反応
系中の各モノマーの量比は経時的に一定である必要はな
く、各モノマーを一定の混合比で供給することも便利で
あるし、供給するモノマーの混合比を経時的に変化させ
ることも可能である。また、共重合反応比を考慮してモ
ノマーのいずれかを分割添加することもできる。重合様
式は、触媒成分と各モノマーが効率よく接触するなら
ば、あらゆる様式をとり得る。具体的には、不活性溶媒
を用いるスラリー法、不活性溶媒を実質的に用いずプロ
ピレンを溶媒として用いるスラリー法、溶液重合法ある
いは実質的に液体溶媒を用いず各モノマーを実質的にガ
ス状に保つ気相法などが採用できる。また、連続重合、
回分式重合または予備重合を行う方法も適用される。ス
ラリー重合の場合は、重合溶媒として、ヘキサン、ヘプ
タン、ペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン
等の飽和脂肪族または芳香族炭化水素の単独あるいは混
合物が用いられる。重合温度は0℃〜150℃であり、
そのとき分子量調節剤として補助的に水素を用いること
ができる。重合圧力は0〜90kg/cmG、好まし
くは0〜60kg/cmG、特に好ましくは1〜50
kg/cmGが適当である。
【0043】3.造核剤 本発明において、鞘成分の上記プロピレン−α−オレフ
ィンランダム共重合体には、造核剤として、3−メチル
ブテンを重合して得られる3−メチルブテン重合体を1
〜500重量ppm、好ましくは1〜300重量ppm
配合する必要がある。3−メチルブテン重合体の含有量
が1重量ppm未満であると、溶融紡糸時において結晶
化温度が上昇しないことから、繊維群の融着を改善でき
ず、糸切れが多発してしまう。また、500重量ppm
を超えると繊維群の融着に寄与する効果は頭打ちにな
る。
【0044】プロピレン−α−オレフィンランダム共重
合体と3−メチルブテン重合体よりなる樹脂組成物は、
例えば以下のようにして製造することができる。チーグ
ラー・ナッタ触媒を用いて、まず3−メチルブテン重合
体を重合し(予備重合)、引き続き、この3−メチルブ
テン重合体が担持された触媒を用いてプロピレン単独重
合体又はプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体
を重合させて製造する。この際、チーグラー・ナッタ触
媒として、固体状チタン系担体と有機アルミニウム化合
物とからなるものを使用することが好ましい。固体状チ
タン化合物としては、ハロゲン化マグネシウム、有機チ
タン系化合物及び電子供与性化合物を必須成分とするこ
とが好ましい。重合方法は、気相、塊状、スラリー重合
などが好ましい。上記方法により製造されるプロピレン
単独重合体又はプロピレン−α−オレフィンランダム共
重合体と3−メチルブテン重合体の樹脂組成物は、3−
メチルブテン重合体の濃度が高いため、本発明に係わる
樹脂組成物とするために、別途製造したプロピレン−α
−オレフィンランダム共重合体にマスターバッチとして
使用すればよい。また、プロピレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体に添加剤として3−メチルブテン重合体
そのものを溶融混練することで調製することも可能であ
る。
【0045】4.添加剤 本発明で用いる上記の成分(A)又は成分(B)には、
本発明の効果を著しく損なわない範囲において、他の付
加成分を任意に配合することができる。かかる付加成分
としては、通常のポリオレフィン樹脂に用いられる樹脂
添加剤、例えばフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防
止剤、硫黄系酸化防止剤、中和剤、光安定剤、紫外線吸
収剤、造核剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、金属不活性
剤、充填剤等が挙げられる。これらの付加的成分の配合
量は、一般に、0.001〜2重量%、好ましくは0.
01〜0.8重量%である。
【0046】5.不織布 本発明の熱接着性不織布は、前記の芯成分と前記の造核
剤含有プロピレン−エチレンランダム共重合体の鞘成分
にそれぞれ必要に応じて添加剤等を添加し、(偏心)芯
鞘型複合紡糸口金を用い、溶融紡糸を行い、その後エア
サッカーにて延伸し、複合型長繊維を得、この複合型長
繊維をエアサッカー下方にあるコンベアーに集積した
後、110〜135℃に設定したエンボスロール等によ
り鞘成分を溶融固化させ繊維同士を結合させるスパンボ
ンド法により製造される。エンボスロール温度が110
℃未満であると、鞘成分の溶融が不十分であるため繊維
同士の溶融固化が不十分となり、不織布引張強度が低下
する原因となり好ましくない。一方、135℃を超える
と、溶融しすぎて得られる不織布が硬くなり風合いが悪
くなり好ましくない。
【0047】
【実施例】本発明を以下に実施例を示して具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。なお、実施例、比較例で用いた評価方法
は、以下の通りである。
【0048】(1)メルトフローレート(MFR):J
IS K6758ポリプロピレン試験法のメルトフロー
レート(条件:230℃、荷重2.16kgf)に従っ
て測定した。
【0049】(2)示差熱走査型熱量計(DSC)によ
る融解ピーク温度(融点):パーキンエルマー社製DS
Cを用い、サンプル量10.0mgを採り、210℃で
5分間保持後、40℃まで10℃/分の降温速度で結晶
化させた後、10℃/分の昇温速度で融解させた時の融
解ピーク温度で評価した。
【0050】(3)重量平均分子量と数平均分子量の比
(Q値):次の装置、条件で測定した。 装置 :ウオータース製 GPC 150C型 カラム :昭和電工製 AD80M/S 3本 測定温度:140℃ 濃度 :20mg/10ml 溶媒 :オルトジクロロベンゼン
【0051】(4)平均溶出温度(T50)及び溶出分
散度(σ):温度上昇溶離分別(TREF)を用いて、
温度を連続、又は段階的に昇温して溶出した成分を回収
し、その濃度を連続的に検出して、溶出量と溶出温度を
測定することにより溶出曲線を求め、これを用いて平均
溶出温度(T50)及び溶出分散度(σ)を求めた。該
溶出曲線の測定は、以下に示す測定条件で行った。 溶媒 :o−ジクロロベンゼン 測定濃度:4mg/ml 注入量 :0.5ml カラム :4.6mmφ×150mm 冷却速度:100℃、120分
【0052】(5)紡糸性の評価:20分の紡糸におい
て、断糸の回数から、次の基準で評価した。 ○:断糸回数が0〜3回 △:断糸回数が4〜20回 ×:断糸回数が21回以上
【0053】(6)紡糸時の臭気判定:パネラー5人に
よる官能試験を行い、次の基準で評価した。 ○:5人全員が臭わないとした △:3〜4人が臭わないとした ×:上記○、△以外
【0054】(7)不織布強度:幅50mm、長さ25
0mmのサンプルを用いて引張試験機にてチャック間距
離200mm、200mm/分の速度で引張り、サンプ
ルが剥離、破断する直前の最大の荷重(kg)を測定
し、これをサンプル幅50mmで割って不織布強度とし
た。
【0055】(8)不織布の風合い:幅12mm×長さ
150mmのサンプルを東洋精機製ループスティフネス
テスターを用い測定した。測定値が小さいほど風合いが
柔らかい状態を示す。
【0056】(9)不織布の触感:次の装置、条件によ
り、不織布の動摩擦係数を測定して評価した。動摩擦係
数(μ)が小さいほど、触感が良い状態を示す。 装置:東洋精機製ストログラフ 試験片:負荷おもり巻き付け用…幅70mm×長さ120mm 平滑板 …幅100mm×長さ250mm 試験速度:100mm/分 荷重おもり(W):200gf 動摩擦係数(μ)は、以下の式で算出した。 μ=F/W (Fは、荷重おもりが滑り続けている時の平均荷重(gf)である)
【0057】実施例1 (1)プロピレン単独重合体((A)成分) (A)成分として、MFRが50g/10分、Mw/M
n(Q値)が3.0のホモポリプロピレン(日本ポリケ
ム(株)社製「SA05」)を使用した。
【0058】(2)プロピレン−α−オレフィン共重合
体((B)成分)の製造 (i)触媒成分 ジメチルシリレンビス{1−(2−メチル−4−フェニ
ルインデニル)}ジルコニウムジクロリドをOrgan
ometallics 1994,13,954〜96
3に記載された方法に従って合成した。
【0059】(ii)触媒の調製 内容積0.5リットルの攪拌翼のついたガラス製反応器
に、Witco社製シリカ担持メチルアルモキサン(M
AO on SiO:TA0279/HL103)
2.4g(20.7mmol−Al)を添加し、n−ヘ
プタン50mlを導入し、あらかじめトルエンに希釈し
た(r)−ジメチルシリレンビス(2−メチルベンゾイ
ルインデニル)ジルコニウムジクロリド溶液20.0m
l(0.0637mmol)を加え、続いて、イソブチ
ルアルミニウム(TIBA)・n−ヘプタン溶液4.1
4ml(3.03mmol)を加えた。その後、室温に
て2時間反応させ、さらにプロピレンをフローさせて予
備重合を実施し、固体触媒を得た。
【0060】(iii)重合 内容積200リットルの攪拌式オートクレーブ内をプロ
ピレンで十分に置換した後トリエチルアルミニウム・n
−ヘプタン溶液3g、液化プロピレン45kg、エチレ
ン2.16kg、水素15.0NLを導入し、内温を3
0℃に維持した。次いで、上記固体触媒(予備重合に
よるポリマー成分を除いた量として)0.45gを加え
た。その後、70℃に昇温して重合を開始させ、1.5
時間その温度を維持した。ここでエタノール100ml
を添加して反応を停止させた。残ガスをパージし、ポリ
マーを乾燥した。その結果、MFRが25g/10分、
エチレン含量が3.1重量%、Mw/Mn(Q値)が
3.7、融点が126℃、平均溶出温度(T50)が7
4.1℃、溶出分散度(σ)が11.8であるプロピレ
ン−エチレンランダム共重合体を17.4kg得た。
【0061】(iv)3−メチル−1−ブテンの重合 内容量1リットルの撹拌式オートクレーブに精製ヘプタ
ン500ml、Mg−Ti系触媒成分0.8g、3−メ
チル−1−ブテン32g、トリイソブチルアルミニウム
2g及びt−ブチルメチルジメトキシシラン0.6gを
導入し、50℃の温度で3時間反応を行った。その後、
生成物を精製ヘプタンで洗浄して未反応成分を除去し
た。3−メチル−1−ブテン重合量は固体触媒成分1g
当たり25gであった。内容量3リットルの撹拌式オー
トクレーブ内をプロピレンで充分置換した後、充分に脱
水したn−ヘプタン1.5リットルを導入して75℃に
保ち、さらにプロピレンで7kg/cmGまで加圧し
た。さらにトリエチルアルミニウム0.38g、ジフェ
ニルジメトキシシラン0.16gおよび前記3−メチル
−1−ブテンの重合によって製造した3−メチルブテン
重合体を含有する固体触媒成分30mgを導入し、気相
部水素濃度を0.3vol%に調節しながら75℃で3
時間重合を行った。その後、プロピレンをパージし、さ
らにブタノール10mlを添加することにより重合を停
止させ、濾過、乾燥を行い375gのポリプロピレンパ
ウダーを得た。このポリプロピレンパウダー中には、3
−メチルブテン重合体が2000重量ppmの濃度で含
有されており、これを各実施例、比較例において3−メ
チルブテン重合体のマスターバッチとして使用した。
【0062】(v)樹脂組成物の調製 上記(iii)で得られたポリマーパウダー100重量
部に、酸化防止剤として、テトラキス[メチレン−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタン(Ir1010:チバスペシャ
リティーケミカル社製)、及びトリス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)フォスファイト(Ir168:チバ
スペシャリティーケミカル社製)を各々0.05重量
部、中和剤としてカルシウムステアレートを0.05重
量部、そして造核剤として3−メチルブテン重合体を予
備重合したホモポリプロピレンを0.05重量部(3−
メチルブテン重合体最終濃度:10ppm)を配合し、
スーパーミキサーを用いてブレンドした後、50mmφ
の押出成形機にて230℃、75rpmのスクリュー回
転数で溶融混練し、ペレット状のポリプロピレンを得
た。
【0063】(3)芯鞘複合繊維不織布の製造 上記(A)成分を芯成分とし、(B)成分を鞘成分と
し、ホール数24個の芯鞘型複合紡糸口金を用いて溶融
紡糸を行った。溶融紡糸は、紡糸温度230℃、吐出量
0.8g/分・穴、芯鞘複合比率1/1で行い、その
後、エアサッカーにて延伸し、繊度2デニールの複合型
長繊維を得た。この複合型長繊維をエアサッカー下方に
あるコンベアーに集積させた後、110℃に設定したエ
ンボスロールにより繊維同士を融着させ、目付量50g
/mの不織布を得た。(A)成分及び(B)成分の特
性を表1に示し、得られた不織布の評価結果を表2に示
す。
【0064】実施例2 (A)成分として、実施例1と同様に日本ポリケム
(株)社製「SA05」を使用した。(B)成分とし
て、重合条件を水素18.0NL、重合時間を1時間と
した以外は、実施例1と同様にして重合を行って得たM
FRが70g/10分、エチレン含量が3.3重量%、
Q値が3.2、融点が125℃、平均溶出温度
(T50)が72.8℃、溶出分散度(σ)が12.5
のプロピレン−エチレンランダム共重合体を用いた。
(B)成分の調製、及び芯鞘複合繊維不織布は、実施例
1と同様にして、目付量50g/mの不織布を得た。
(A)成分及び(B)成分の特性を表1に示し、得られ
た不織布の評価結果を表2に示す。
【0065】実施例3 (1)(A)成分の調製 実施例1の(2)で調製した固体触媒を用い、重合を
行い、次の様にして調製した。 (i)重合 内容積200リットルの攪拌式オートクレーブ内をプロ
ピレンで十分に置換した後、トリイソブチルアルミニウ
ム・n−ヘプタン溶液5g、液化プロピレン45kg、
水素7NLをを導入し、内温を30℃に維持した。次い
で、固体触媒(予備重合によるポリマー成分を除いた
量として)1.2gを加えた。その後、75℃に昇温し
て重合を開始させ、3時間その温度を維持した。ここ
で、エタノール100mlを添加して反応を停止させ
た。残ガスをパージし、ポリマーを乾燥した。その結
果、MFRが30g/10分、Q値が3.0であるプロ
ピレン単独重合体を11.0kg得た。
【0066】(ii)組成物の調製 得られたポリマーパウダー100重量部に、酸化防止剤
として、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン(Ir1010:チバスペシャリティーケミカル
社製)、及びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイト(Ir168:チバスペシャリティ
ーケミカル社製)を各々0.05重量部、中和剤として
カルシウムステアレートを0.05重量部を配合し、ス
ーパーミキサーを用いてブレンドした後、50mmφの
押出成形機にて230℃、75rpmのスクリュー回転
数で溶融混練し、ペレット状のポリプロピレンを得た。
【0067】(2)不織布の製造 (B)成分は、実施例1と同一とし、実施例1と同様に
して、目付量50g/mの芯鞘複合繊維不織布を得
た。(A)成分及び(B)成分の特性を表1に示し、得
られた不織布の評価結果を表2に示す。
【0068】実施例4 (1)(A)成分の調製 (A)成分として、チーグラー系触媒により重合したM
FRが10g/10分のプロピレン単独重合体100重
量部に、過酸化物として、パーヘキサ25B(日本油脂
製)0.055重量部、酸化防止剤として、テトラキス
[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート]メタン(Ir101
0:チバスペシャリティーケミカル社製)、及びトリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト
(Ir168:チバスペシャリティーケミカル社製)を
各々0.05重量部、中和剤としてカルシウムステアレ
ートを0.05重量部を配合し、スーパーミキサーを用
いてブレンドした後、50mmφの押出成形機にて23
0℃、75rpmのスクリュー回転数で溶融混練し、M
FRが70g/10分、Q値が2.6のペレット状のポ
リプロピレンを得た。
【0069】(2)不織布の製造 (B)成分は、実施例2と同一とし、実施例1と同様に
して、目付量50g/mの芯鞘複合繊維不織布を得
た。(A)成分及び(B)成分の特性を表1に示し、得
られた不織布の評価結果を表2に示す。
【0070】比較例1 (A)成分は、実施例1と同一とした。(B)成分とし
て、チーグラー系触媒により重合したMFRが9g/1
0分、エチレン含量3.9重量%のプロピレン−エチレ
ン共重合体100重量部に、過酸化物として、パーヘキ
サ25B(日本油脂製)0.037重量部、酸化防止剤
として、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン(Ir1010:チバスペシャリティーケミカル
社製)、及びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイト(Ir168:チバスペシャリティ
ーケミカル社製)を各々0.05重量部、中和剤として
カルシウムステアレート0.05重量部を配合し、スー
パーミキサーを用いてブレンドした後、50mmφの押
出成形機にて230℃、75rpmのスクリュー回転数
で溶融混練し、MFRが25g/10分、Q値が3.2
のペレット状のポリプロピレンを得た。芯鞘複合繊維不
織布として、実施例1と同様にして、目付量50g/m
の不織布を得た。(A)成分及び(B)成分の特性を
表1に示し、得られた不織布の評価結果を表2に示す。
【0071】比較例2 (A)成分、(B)成分は、比較例1と同一にし、不織
布作成持にエンボスロール温度を120℃とした以外
は、実施例1と同様にして、目付量50g/mの不織
布を得た。(A)成分及び(B)成分の特性を表1に示
し、得られた不織布の評価結果を表2に示す。
【0072】比較例3 (A)成分は、実施例1と同一とした。(B)成分とし
て、チーグラー系触媒により重合したMFRが5.5g
/10分、エチレン含量6.0重量%のプロピレン−エ
チレン共重合体100重量部に、過酸化物として、パー
ヘキサ25B(日本油脂製)0.043重量部、酸化防
止剤として、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン(Ir1010:チバスペシャリティーケミ
カル社製)、及びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスファイト(Ir168:チバスペシャリテ
ィーケミカル社製)を各々0.05重量部、中和剤とし
てカルシウムステアレート0.05重量部を配合し、ス
ーパーミキサーを用いてブレンドした後、50mmφの
押出成形機にて230℃、75rpmのスクリュー回転
数で溶融混練し、MFRが25g/10分、Q値が3.
4のペレット状のポリプロピレンを得た。芯鞘複合繊維
不織布として、実施例1と同様にして、目付量50g/
の不織布を得た。(A)成分及び(B)成分の特性
を表1に示し、得られた不織布の評価結果を表2に示
す。
【0073】比較例4 (A)成分は実施例1と同一とした。(B)成分は、直
鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(日本ポリケム
(株)社製「UJ580」)を使用した。芯鞘複合繊維
不織布は、実施例1と同様にして、目付量50g/m
の不織布を得た。(A)成分及び(B)成分の特性を表
1に示し、得られた不織布の評価結果を表2に示す。
【0074】比較例5 (A)成分は実施例1と同一とした。(B)成分は、高
密度ポリエチレン(HDPE)(日本ポリケム(株)社
製「HJ490」)を使用した。不織布作製持にエンボ
スロール温度を120℃とした以外は、実施例1と同様
にして、目付量50g/mの芯鞘複合繊維不織布を得
た。(A)成分及び(B)成分の特性を表1に示し、得
られた不織布の評価結果を表2に示す。
【0075】比較例6 実施例1で(B)成分に3−メチル−1−ブテン重合体
を予備重合したホモポリプロピレンを添加しない以外は
実施例1と同様にして、不織布成形を行ったが、溶融紡
糸時に糸切れが多発し、操業性に支障を来す状況であっ
た。(A)成分及び(B)成分の特性を表1に示し、得
られた不織布の評価結果を表2に示す。
【0076】比較例7 実施例1で(B)成分に造核剤として3−メチル−1−
ブテン重合体の代わりにソルビトール系核剤(新日本理
化(株)製「ゲルオールMD」)を200ppm添加し
た以外は、実施例1と同様にして不織布成形を行った。
(A)成分及び(B)成分の特性を表1に示し、得られ
た不織布の評価結果を表2に示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】表1、2より明らかな様に、実施例1〜4
ではいずれも紡糸性、紡糸時臭気、触感が良好でソフト
な風合いと高い強力を有するスパンボンド不織布が得ら
れた。一方、比較例1では、(B)成分のプロピレン−
エチレンランダム共重合体の融点が高すぎ、溶出分散度
が大きすぎ、融着温度が低いため、不織布強度が低く、
表面がすべすべしていない。比較例2では、(B)成分
のプロピレン−エチレンランダム共重合体の融点が高す
ぎ、溶出分散度が大きすぎ、融着温度を上げても風合い
が悪く、すべすべしていない。比較例3では、(B)成
分のプロピレン−エチレンランダム共重合体の融点が高
すぎ、溶出分散度が大きすぎ、表面がすべすべしていな
い。比較例4では、(B)成分としてLLDPEを用い
ると不織布強度が低く、また表面もすべすべしていな
い。比較例5では、(B)成分としてHDPEを用い、
融着温度が低いことにより(120℃)、不織布強度が
低い。比較例6では、造核剤が添加されていないため紡
糸時の糸切れが顕著で不織布化ができない。比較例7で
は、紡糸時に造核剤の分解による臭気が認められる。
【0080】
【発明の効果】本発明の芯鞘型複合繊維からなる熱接着
性不織布は、複合繊維の芯成分に特定のホモポリプロピ
レンを用い、鞘成分に3−メチルブテン重合体を核剤と
して含有する特定の低融点プロピレン−α−オレフィン
ランダム共重合体を用いているので、得られる不織布
は、紡糸安定性に優れ、触感が良好でソフトな風合いと
高い強力を有する不織布であり、衛生材料表面材等とし
て好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 淳一 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3番1号 日 本ポリケム株式会社材料開発センター内 Fターム(参考) 4L041 AA07 AA15 BA02 BA05 BA21 BD03 BD11 CA38 CA42 CA62 DD01 DD03 DD05 DD15 4L047 AA14 AA27 AB03 AB10 BA08 CB01 CC04 CC05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下に示す(A)成分と(B)成分から
    なり、(B)成分が繊維表面の少なくとも一部を繊維の
    長さ方向に連続して存在するように芯鞘型または偏心芯
    鞘型に配した熱接着性不織布。 (A)成分:下記(1)〜(2)を満足するホモポリプ
    ロピレン (1)メルトフローレートが20〜100g/10分の
    範囲にある。 (2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより
    求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
    との比(Mw/Mn)が1.5〜4.5の範囲にある。 (B)成分:下記(1)〜(5)を満足するプロピレン
    を主成分とするプロピレン−α−オレフィンランダム共
    重合体 (1)(B)成分のメルトフローレートをBg/10分
    とすると、Bが下記式で表される範囲にある。 0.5A≦B≦1.5A (ただし、Aは(A)成分のMFR(g/10分)であ
    る) (2)ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより
    求めた重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
    との比(Mw/Mn)が4.5以下。 (3)示差熱走査型熱量計で求めた主たる融解ピークの
    温度が130℃以下。 (4)平均溶出温度(T50)が60〜90℃の範囲に
    あり、溶出分散度(σ)が20以下であること。 (5)3−メチルブテン重合体を1〜500ppm含有
    する。
  2. 【請求項2】 前記プロピレン−α−オレフィンランダ
    ム共重合体が、メタロセン系触媒を用いて製造されたも
    のである請求項1に記載の熱接着性不織布。
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