JPH11349460A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH11349460A
JPH11349460A JP17053798A JP17053798A JPH11349460A JP H11349460 A JPH11349460 A JP H11349460A JP 17053798 A JP17053798 A JP 17053798A JP 17053798 A JP17053798 A JP 17053798A JP H11349460 A JPH11349460 A JP H11349460A
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JP
Japan
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composition
zeolite
sodium
present
phytic acid
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JP17053798A
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Koichi Sugawara
浩市 菅原
Daisuke Uno
大介 宇野
Keiji Ishiguro
敬二 石黒
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた歯石形成抑制能効果を有する歯磨剤等
の口腔用組成物の提供。 【解決手段】 ゼオライトとフィチン酸化合物の両者を
歯磨等の口腔用組成物に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歯磨剤等の口腔
用組成物に関する。より具体的には、優れた歯石形成抑
制能効果を有する歯磨剤等の口腔用組成物を提供するこ
とに関する。
【0002】
【従来の技術】歯石形成予防を目的とした歯磨剤等の口
腔用組成物は従前から知られており、その1つにゼオラ
イトを配合したもの(特開平1ー38017号公報、特
開昭63ー146809号公報参照)がある。またフィ
チン酸化合物に歯石形成予防能があることも既知であ
り、それを配合した歯石予防効果を有するチューインガ
ムも提案されている(特開昭61−233612号公報
参照)。さらにフィチン酸化合物を他の薬効成分と共に
配合せしめた歯磨剤等の口腔用組成物も提案されている
(特開昭56ー45407号公報又は特開平4ー362
29号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記したとおり歯石形
成予防効果を有する口腔用組成物も既に色々と提案され
てはいるものの、これら既知組成物の歯石形成抑制能は
未だ充分なものとはいえず、歯石形成抑制効果を更に向
上せしめた口腔用組成物の開発が望まれており、本発明
者もかかる要望に応えるべく鋭意研究を重ねその結果本
発明を完成した。すなわち、本発明は優れた歯石形成抑
制効果を有する口腔用組成物を提供することを解決すべ
き課題とし、そのための組成物を提供することを目的と
するものである。
【0004】
【解決するための手段】本発明は、前記目的を達成する
ための歯磨剤等の口腔用組成物を提供するものであり、
そのために本発明者らが新たに見出し口腔用組成物に採
用した手段はゼオライトとフィチン酸化合物の両者を配
合したことである。すなわち、本発明では、口腔用組成
物にゼオライトとフィチン酸化合物の両者を併用したこ
とであり、この併用により歯石形成抑制効果が相乗的に
高まることを発見し、本発明をなすに至ったものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】ゼオライトは、Wmn2n・sH
2O(WはNa、Ca、K、Ba又はSrで、ZはSi
+Al(Si:Al>1、sは一定しない)で示される
含水ケイ酸塩であり、それには天然のものと、合成のも
のの両者があり、天然ものには約40種、あり、合成も
のでは200種以上のものが既に知られているといわれ
ている。本発明においては、これらゼオライトはいずれ
れも使用可能であるが、天然ものは夾雑物を含み均質性
に欠けるので、合成ものの方がよい。
【0006】天然もの及び合成ものを例示すると、天然
物として利用価値のあるものとしてはクリノプチロライ
ト、モルデナイト、アナルサイム、ジャパサイト、エリ
オナイト、ローランタイト、フィリップタイト、フェリ
エライト、ワイラカイトなどがあり、合成ものとして
は、A型ゼオライト(ゼオライトA)、フォージャサイ
ト(ゼオライトX、ゼオライトY)、オフレタイト、エ
リオナイト、モルデナイトがある。
【0007】上記ゼオライトの平均粒子径は0.1〜1
00μmとすることができ、使用感の点で特に0.5〜
40μmのものが好適である。先の範囲の特性を有する
具体的ゼオライトには、A型ゼオライト、3A型、4A
型、X型、Y型、L型、クリノプチロライト型、モルデ
ナイト型、アナルサイム型等があるが、その中でも効果
の点でA型ゼオライトが特に好ましい。A型ゼオライト
は市販されており、例えばSasil(Degassa
社)あるいはトヨビルダー(東ソー(株))等がある。
本発明の組成物におけるゼオライトの配合量は、0.1
〜50重量%がよく、好ましくは0.5〜20重量%が
よい。配合量が0.1%より少ないと歯石形成抑制能が
充分でないことがあり、逆に50%より多いと口腔用組
成物の味が悪くなることがあるので、先の範囲がよい。
【0008】そして、もう一つの配合成分であるフィチ
ン酸はmyo−イノシトールのヘキサリン酸エステルの
ことで、植物界に広く存在する有機リン酸エステルであ
り、本発明に用いられるフィチン酸化合物としてはフィ
チン酸そのものでもよく、またその遊離酸基を塩基で中
和したもの、あるいはエステル化したものでもよい。具
体的な化合物としてはフィチン酸、フィチン酸ナトリウ
ム、フィチン酸カリウム、フィチン酸リチウム、フィチ
ン酸マグネシウム、フィチン酸カルシウム、フィチン酸
アンモニウム、フィチン酸のエタノールアミン中和物、
フィチン酸とアルコールのエステル類などである。フィ
チン酸化合物の配合量については0.001〜20重量
%がよく、好ましくは0.1〜10重量%がよい。
【0009】本発明の口腔用組成物は、練歯磨、湿潤歯
磨、液状歯磨、洗口剤あるいは口中清涼剤等の各種の剤
形に調製できるが、好ましい剤形は である。その
際には口腔用組成物に通常使用されている各種の成分を
配合することができ、配合することのできる他の成分と
しては研磨剤、粘稠剤(保湿剤)、粘結剤、界面活性
剤、甘味剤、香料または防腐剤等がある。これらの他の
成分は剤形によって必要とする成分及びその配合量が異
なるので、その成分及び配合量の選択は従前の場合と同
様に行われと共に本発明の効果を妨げない範囲で行うこ
とが必要である。
【0010】その際に配合する研磨剤としては、第2リ
ン酸カルシウム(2水和物あるいは無水物)、第1リン
酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸カル
シウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、不溶
性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン酸カリウム、
酸化チタン、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸ジリコニウ
ム、合成樹脂系研磨剤等があり、その配合量は代表的な
剤形である練歯磨の場合には5〜50重量%がよく、好
ましくは20〜50重量%がよい。
【0011】粘稠剤としては、グリセリン、ソルビトー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシ
リトール、マルチトール、ラクトール等があり、粘結剤
としては、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキエチルセルロ
ースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガ
ム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ロー
カストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニ
ルピロリドン、カーボポール、シリカゲル、アルミニウ
ムシリカゲル、ビーガム、ラポナイト等がある。
【0012】界面活性剤としては、アニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性
イオン界面活性剤が配合可能であり、アニオン界面活性
剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸
ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナトリウム、
N−ミリストリルザルコシン酸ナトリウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪
酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ
酢酸ナトリウム、αオレフィンスルホン酸ナトリウム、
N−パルミトイルグルタルミン酸ナトリウム等のN−ア
シルグルタメート、N−メチル−N−アシルタウリンナ
トリウム等のN−アシルタウレート等があげられる。
【0013】そして、ノニオン界面活性剤としては、シ
ョ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等のシ
ョ糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラ
クトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステ
ル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等
のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ラウリル酸モノ
又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミ
ド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高
級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ルあるいはプルロニック等があげられる。
【0014】また、両性イオン界面活性剤としては、2
−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエ
チルイミダゾリウムベタイン、N−ラウリルジアミノエ
チルグリシン、N−ミリスチルジアミノエチルグリシン
等のN−アルキルジアミノエチルグリシンあるいはN−
アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリンベタイン
ナトリウム等があげられる。これら界面活性剤は単独で
使用してもよく、また2以上を併用してもよい。その配
合量は組成物全体の0.001〜10重量%がよく、好
ましくは0.01〜5重量%がよい。特に代表的組成物
である歯磨組成物の場合には0.1〜2重量%がよい。
【0015】甘味剤としては、サッカリンナトリウム、
ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナ
ミックアルデヒド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、
ペルラルチン、グリチルリチン、ソーマチン、アスパラ
チルフェニルアラニンメチルエステル等がある。
【0016】香料としては、メントール、アネトール、
カルボン、オイゲノール、リモネン、n−デシルアルコ
ール、シトロネロール、α−テレピネオール、シトロネ
リルアセテート、シネオール、リナロール、エチルリナ
ロール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパー
ミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマ
リー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑
油、丁字油あるいはユーカリ油等があげられる。
【0017】本発明の組成物には、これらの成分以外に
も、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテナーゼ等の
酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム等のアルカリ金属
モノフルオロフォスフェート、フッ化ナトリウム、フッ
化第1スズ等のフッ化物、トラムキサム酸、イプシロン
アミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラ
ントイン、グリチルリチン酸、クロロフィル、グルコン
酸、塩化ナトリウム、セチルピリジウムクロライド、塩
化ベンザルコニウム等の薬効成分あるいは有効成分も配
合できる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の口腔用組成物に該当する組成
例(すなわち実施例)および該当しない組成例を用いた
歯石形成抑制効果の実験例を示し、本発明の特徴及び優
れた効果を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に
より制限されるものではない。
【0019】(実験例(実施例1、比較例1.2))生
後3〜4週の40匹のWistar系ラットを均等な4
群に分け、その内の3群には、それぞれの群に表1に記
載した3種類の組成の歯磨剤の水抽出液を1日2回綿球
で歯に塗布して歯石形成抑制効果の実験を行った。その
際餌は歯石形成餌RC−16(Briner et al.,1971)を
与え、4週後の歯石スコアを篠田らの方法(骨代謝、1
4巻、1号、35〜44)により評価した。歯磨水抽出
液は歯磨2倍量(重量)の水で均一に分散し遠心分離し
た。残りの1群には実験のコントロールとして蒸留水を
1日2回綿球で歯に塗布した。
【0020】実験の結果は表2に示すとおりであり、こ
の結果によればゼオライト単独使用の場合の抑制率が
4.4%、フィチン酸化合物単独使用の場合の抑制率が
28.1%であるのに対し、両者を併用した場合の抑制
率は45.0%であり、両者を併用した場合には優れた
歯石形成抑制効果を達成でき、予期し得ない相乗効果を
奏することがこの実験の結果から把握できる。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】(実施例2〜9)表3に本発明の口腔用組
成物に該当する組成の歯磨剤の実施例2ないし9を示
す。これらの実施例ではいずれもゼオライトとフィチン
酸化合物の両者が配合されており、実施例1の場合と同
様にこれらを単独使用した場合に比し、優れた歯石形成
抑制効果を有することを確認した。
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】本発明は、歯磨等の口腔用組成物にゼオ
ライトとフィチン酸化合物の両者を配合することによ
り、単独配合の場合に比し優れた歯石形成抑制能を発現
させることができるものであり、その結果卓越した相乗
効果を奏するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明の口腔用組成物は、練歯磨、湿潤歯
磨、液状歯磨、洗口剤あるいは口中清涼剤等の各種の剤
形に調製できるが、好ましい剤形は練歯磨である。その
際には口腔用組成物に通常使用されている各種の成分を
配合することができ、配合することのできる他の成分と
しては研磨剤、粘稠剤(保湿剤)、粘結剤、界面活性
剤、甘味剤、香料または防腐剤等がある。これらの他の
成分は剤形によって必要とする成分及びその配合量が異
なるので、その成分及び配合量の選択は従前の場合と同
様に行われと共に本発明の効果を妨げない範囲で行うこ
とが必要である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼオライトとフィチン酸化合物とを含有
    することを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 ゼオライトがゼオライトAである請求項
    1記載の口腔用組成物。
JP17053798A 1998-06-04 1998-06-04 口腔用組成物 Pending JPH11349460A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9757315B2 (en) 2012-10-31 2017-09-12 Kao Corporation Tooth whitener

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