JPH11349241A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JPH11349241A
JPH11349241A JP10160878A JP16087898A JPH11349241A JP H11349241 A JPH11349241 A JP H11349241A JP 10160878 A JP10160878 A JP 10160878A JP 16087898 A JP16087898 A JP 16087898A JP H11349241 A JPH11349241 A JP H11349241A
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JP
Japan
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elevator car
elevator
hoistway
regenerative resistor
machine room
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JP10160878A
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English (en)
Inventor
Kiichi Yamamoto
喜一 山本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータ装置の機械室を小形化すること。 【解決手段】 エレベータ乗りかご5を昇降路1内に昇
降させる駆動用モータの速度制御を、可変電圧可変周波
数制御方式によって行うエレベータ装置において、可変
電圧可変周波数制御を行う制御装置8の少なくともイン
バータ装置10およびコンバータ装置11を、前記エレ
ベータ乗りかご5の外面部に設置した。これにより、機
械室を小型化できるとともに、寿命のある交換部品を排
除しかつ静粛性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、つるべ式エレベー
タ装置、油圧エレベータ装置、リニアエレベータ装置、
巻動式エレベータ装置等、エレベータ乗りかごを昇降さ
せる駆動用モータの速度を、可変電圧可変周波数方式に
よって制御(通常インバータ制御という)するエレベー
タ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ装置の機械室は、通常エレベ
ータ乗りかごの昇降路の頂上部に設置されるので、建物
の屋上部にエレベータ装置の機械室が突出するように設
けられるのが一般的である。そのため、この機械室部分
が建物の高さ制限や日照権上の問題を引き起こすことが
あった。
【0003】先ず、従来のつるべ式エレベータ装置につ
いて、その概略的な構成を図13を参照して説明する。
【0004】このつるべ式エレベータ装置は、昇降路1
の頂上部に設置された機械室2に、図示しない駆動用モ
ータが設けられており、この駆動用モータにシーブ3が
連結されている。そして、昇降路1内に位置して、シー
ブ3に巻装されているロープ4の一方の端にエレベータ
乗りかご5が固定され、ロープ4の他方の端に、エレベ
ータ乗りかご5の重量に対してほぼ釣合うように釣合い
おもり6が固定されている。また、エレベータ乗りかご
5の運行を制御するための主制御盤7が機械室2に配置
されており、この主制御盤7内にエレベータ乗りかご5
を昇降させる駆動用モータの速度を制御するための制御
装置8や、駆動用モータの回生時に発生する回生エネル
ギーを消費させるための回生抵抗器9が収納されてい
る。なお、制御装置8は駆動用モータの速度を、可変電
圧可変周波数制御方式によって制御している。
【0005】図14は、制御装置8の外観を示した斜視
図である。
【0006】この制御装置8には、交流を直流に変換す
る半導体素子によって構成されたコンバータ装置10
と、この直流を交流に変換する半導体素子によって構成
されたインバータ装置11と、これらのコンバータ装置
10やインバータ装置11を構成する半導体素子への、
通電時に発生する損失熱を冷却するために、それらの半
導体素子を取り付けた放熱フィン12、さらに強制冷却
を行うための冷却ファン13が備えられている。そして
制御装置8は、交流電源を一度コンバータ装置10によ
って直流に変換し、次にインバータ装置11によってこ
れを再び可変電圧可変周波数の交流に変換して、エレベ
ータ乗りかご5を昇降させる駆動用モータへ供給してい
る。このような可変電圧可変周波数方式によってモータ
の速度を制御するものを、通常インバータ制御と呼んで
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に従来の制御装置8は、機械室2に配置されている主制
御盤7に設けられているものであった。このエレベータ
装置の機械室2部分は、建物の高さ制限や日照権上の問
題を引き起こすことがあるため、近時、できるだけ小さ
な空間にしたいとの要望が強くなっていた。また、半導
体素子を冷却するために冷却ファン13が、コンバータ
装置10やインバータ装置11を有する制御装置8には
構成上不可欠なものであった。しかし冷却ファン13は
ベアリング部に寿命があるため交換部品となっており、
そのため、一定期間毎に交換する必要があり、エレベー
タ装置の保守上の手間となっていた。また、冷却ファン
13の動作時は騒音が発生して、静粛性に劣るものであ
った。本発明は、このような従来の問題を解決するため
になされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、エレベータ乗りかごを昇降路内で昇降させる駆動用
モータの速度制御を、可変電圧可変周波数制御方式によ
って行うエレベータ装置において、可変電圧可変周波数
制御を行う制御装置の少なくともインバータ装置および
コンバータ装置を、前記エレベータ乗りかごの外面部に
設置したことを特徴とする。
【0009】これにより、機械室を小型化できるととも
に、寿命のある交換部品を排除しかつ静粛性を向上する
ことができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、エレベータ乗り
かごを昇降路内で昇降させる駆動用モータの速度制御
を、可変電圧可変周波数制御方式によって行うエレベー
タ装置において、可変電圧可変周波数制御を行う制御装
置の少なくともインバータ装置およびコンバータ装置
を、前記エレベータ乗りかごに対して釣合うように設け
られている釣合いおもりに設置したことを特徴とする。
【0011】これによっても、請求項1に記載の発明と
同様に、機械室を小型化できるとともに、寿命のある交
換部品を排除しかつ静粛性を向上することができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、昇降路内でエレ
ベータ乗りかごを昇降させる駆動用モータを有するエレ
ベータ装置において、前記駆動用モータの回生時に発生
する回生エネルギーを消費させるための回生抵抗器を、
前記エレベータ乗りかごの外面部に設置したことを特徴
とする。
【0013】これによって、機械室を小型化することが
できるとともに回生抵抗器の容量を減少させることがで
きる。
【0014】請求項4に記載の発明は、昇降路内でエレ
ベータ乗りかごを昇降させる駆動用モータを有するエレ
ベータ装置において、前記駆動用モータの回生時に発生
する回生エネルギーを消費させるための回生抵抗器を、
前記エレベータ乗りかごに対して釣合うように設けられ
ている釣合いおもりに設置したことを特徴とする。
【0015】これによっても、請求項3に記載の発明と
同様に、機械室を小型化することができるとともに回生
抵抗器の容量を減少させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の−実施の形態を、図
1ないし図12を参照して詳細に説明する。なお、これ
らの図において、図13および図14に示した構成と同
一部分には同一符号を付して示してある。
【0017】また、本発明の基本的な考え方は、従来、
機械室2に配置していたコンバータ装置10やインバー
タ装置11を有する制御装置8や、駆動用モータの回生
時に発生する回生エネルギーを消費させるための回生抵
抗器9を、エレベータ乗りかご5あるいは釣合いおもり
6の外面部などに配置することにより、機械室2を縮小
するとともに、エレベータ乗りかご5あるいは釣合いお
もり6の上昇、下降時の走行風により、制御装置8の半
導体素子や回生抵抗器9を冷却することにより、制御装
置8の冷却ファン13を削除し、回生抵抗器9の容量を
減少させるようにしようとするものである。
【0018】図1および図2は、本発明のエレベータ装
置の第1の実施の形態を示したもので、図1はエレベー
タ乗りかご5の上昇時を、図2はエレベータ乗りかご5
の下降時をそれぞれ説明している。
【0019】図1および図2に示すように、コンバータ
装置10やインバータ装置11を有する制御装置8を、
エレベータ乗りかご5の外部側面に昇降路1に面して取
り付ける。ここで、コンバータ装置10やインバータ装
置11を構成する半導体素子は、放熱フィン12を形成
するベース部に配置され、放熱フィン12部を冷却する
通風14の方向は鉛直方向になるようにする。これによ
り、エレベータ乗りかご5の上昇時(図1)、および下
降時(図2)に走行風14により放熱フィン12部に風
が流れ、半導体素子が冷却される。なお、コンバータ装
置10やインバータ装置11を構成する半導体素子の損
失熱は、エレベータ乗りかご5の走行時にのみ発生する
が、その損失熱の発生するときのみ強制的に冷却され
る。また、半導体素子の損失熱は、エレベータ乗りかご
5の昇降速度が速いほど多くなるが、昇降速度が速いほ
ど走行風による風量も増加するので、冷却効率はより向
上することになる。このため、従来備えていた冷却ファ
ン13は不必要となる。
【0020】なお、図3に示すように、制御装置8の放
熱フィン12を形成するベース部に、エアダクト15を
設けることにより、風量を増加させることが可能であ
り、このようにすると更に冷却効率を上げることができ
る。
【0021】また、コンバータ装置10やインバータ装
置11を構成する半導体素子を、昇降路1にむき出しに
すると、昇降路1内の粉塵が半導体素子に付着すること
が考えられるので、このような場合には、放熱フィン1
2を形成するベース部のみを露出させて走行風14を受
けるものとし、コンバータ装置10やインバータ装置1
1を構成する半導体素子を始めとして、その主回路部品
や制御基板等はパネルなどで覆って防塵対策を施すのが
よい。あるいは、放熱フィン12部の走行風入出力部に
エアフィルタを設けて、放熱フィン12部に昇降路内の
粉塵が付着するのを防ぐようにしてもよい。
【0022】なお、コンバータ装置10やインバータ装
置11を構成する半導体素子は、冷却のためにエレベー
タ乗りかご5の外面部に設置する必要があるが、制御装
置8を構成するその他の主回路部品や制御基板等は、乗
り場ドア三方枠内や乗りかご5内、乗りかご5の上部あ
るいは下部、さらにピット内や昇降路1の適宜の場所に
配置しても構わない。
【0023】また、エレベータ乗りかご5の外部側面に
取り付けた制御装置8の点検を、エレベータ乗りかご5
内から容易に実施できるようにするために、図4に示す
ように、レベータ乗りかご5の側面に点検口16を設け
ておくのが便利である。ただし、点検口16が開いてい
るときにエレベータ乗りかご5が走行すると、開いてい
る点検口16が釣合いおもり6や昇降路1の壁と激突す
る恐れがあるので、点検口16が開いているときは、エ
レベータ安全回路の作用によって、エレベータ装置の運
転を停止させるような措置を講じる必要がある。
【0024】このように本発明によれば、従来、機械室
2に設置されていた半導体素子を構成要素とするコンバ
ータ装置10やインバータ装置11を有する制御装置8
を、エレベータ乗りかご5の外部側面に昇降路1に面し
て取り付けたので、機械室が小形化される。また、半導
体素子はエレベータ乗りかご5の上昇時および下降時の
走行風14によって強制的に冷却されので、冷却効率が
向上するとともに、冷却ファンが不必要となって静粛性
が向上する。
【0025】以上本発明の第1の実施の形態を、つるべ
式エレベータ装置について説明したが、本発明は、イン
バータ制御の油圧エレベータ装置、リニアエレベータ装
置、巻動式エレベータ装置などにも適用できることは言
うまでもない。
【0026】次に、図5および図6を参照して、本発明
の第2の実施の形態について説明する。
【0027】この実施の形態では、第1の実施の形態に
おいて、エレベータ乗りかご5の外部側面に昇降路1に
面して取り付けたコンバータ装置10やインバータ装置
11を有する制御装置8を、図5および図6に示すよう
に、釣合いおもり6の側面に昇降路1に面して取り付け
たものである。そして、図5はエレベータ乗りかご5の
上昇時、図6はエレベータ乗りかご5の下降時を示して
おり、制御装置8としては、第1の実施の形態の構成と
同じである。
【0028】なお、コンバータ装置10やインバータ装
置11を構成する半導体素子は、冷却のために釣合いお
もり6の側面に設置する必要があるが、制御装置8を構
成するその他の主回路部品や制御基板等は、乗り場ドア
三方枠内や乗りかご5内、乗りかご5の上部あるいは下
部、さらにピット内や昇降路1の適宜の場所に配置して
も構わない。また、釣合いおもり6に設けた制御装置8
の点検は、エレベータ乗りかご5と釣合いおもり6が、
昇降路1内で同位置となる中間階にて、エレベータ乗り
かご5内から実施できるように、図4と同様に、釣合い
おもり6に向き合うエレベータ乗りかご5の側面に点検
口16を設けるのがよい。ただし、点検口16が開いて
いるときにエレベータ乗りかご5が走行しないように、
点検口16が開いているときは、エレベータ安全回路の
作用によって、エレベータ装置の運転を停止させるよう
な措置を講じる必要がある。
【0029】この第2の実施の形態においても、第1の
実施の形態と同様に、機械室2を小形化することができ
るとともに、半導体素子は釣合いおもり6の上昇時およ
び下降時の走行風14によって強制的に冷却されので、
冷却効率が向上し、冷却ファンが不必要となって寿命の
ある交換部品が排除でき、さらに静粛性を向上すること
ができる。
【0030】この実施の形態は、インバータ制御のつる
べ式エレベータ装置やつるべ式リニアエレベータ装置に
適用することができる。
【0031】特に、つるべ式リニアエレベータ装置は、
釣合いおもり6部にリニアモータが配置されているた
め、コンバータ装置10やインバータ装置11を有する
制御装置8が機械室2に配置されていた従来の構成で
は、機械室2の制御装置8と釣合いおもり2部のリニア
モータとの間は、昇降行程距離の長さの動力線により接
続されていた。そのため、インバータスイッチングによ
る高いサージ電圧がリニアモータに印加されることにな
るため、絶縁劣化を防ぐため強度の絶縁を施さなければ
ならなかった。しかし、本発明の実施の形態によれば、
コンバータ装置10やインバータ装置11を有する制御
装置8を、リニアモータの近辺に配置することになるの
で、制御装置8とリニアモータ間の動力線の長さは最短
となり、インバータスイッチングによるサージ電圧を減
少させることが可能となり、絶縁の強度を軽減すること
ができる。
【0032】次に、図7および図8を参照して、本発明
の第3の実施の形態について説明する。
【0033】この実施の形態は、エレベータ乗りかご5
を昇降させる駆動用モータの回生時に発生する回生エネ
ルギーを消費させるための回生抵抗器9を、エレベータ
乗りかご5の外部側面に昇降路1に面して取り付けたも
のである。ここで、回生抵抗器9を走行風14の方向に
鉛直方向になるようにする。これにより、エレベータ乗
りかご5の上昇時(図7)、および下降時(図8)に走
行風14により回生抵抗器9に風が流れ冷却される。こ
の回生抵抗器9が強制的に冷却されることにより、冷却
しない時に比べ抵抗容量を減少させることができる。ま
た、一般的に回生抵抗器9は、細長の長方体を数本使用
するので、取り付けは鉛直方向として、数本の回生抵抗
器9を配置する。これにより、回生抵抗器9は均等に冷
却される。そして、回生抵抗器9の発熱はエレベータ乗
りかご5の走行時にのみ発生するとともに、エレベータ
乗りかご5の昇降速度が速いほど回生抵抗器9の発熱が
多くなるが、昇降速度が速いほど走行風による風量も増
加するので、冷却効率はより向上することになる。
【0034】なお、図9に示すように、回生抵抗器9に
エアダクト15を設けることにより、風量を増加させる
ことが可能であり、このようにすると更に冷却効率を上
げることができる。
【0035】また、回生抵抗器9を昇降路1にむき出し
にすると、昇降路1内の粉塵が回生抵抗器9に付着する
ことにより、冷却効率を低下させることが考えられる。
このような場合には、回生抵抗器9の側面をパネルで覆
い、走行風14の入出力部にエアフィルタを設けること
により、回生抵抗器9に昇降路1内の粉塵が付着するの
を防ぐことができる。
【0036】さらに、エレベータ乗りかご5の外部側面
に取り付けた回生抵抗器9の点検を、エレベータ乗りか
ご5内から容易に実施できるようにするために、図10
に示すように、レベータ乗りかご5の側面に点検口16
を設けておくのが便利である。ただし、点検口16が開
いているときにエレベータ乗りかご5が走行すると、開
いている点検口16が釣合いおもり6や昇降路1の壁と
激突する恐れがあるので、点検口16が開いているとき
は、エレベータ安全回路の作用によって、エレベータ装
置の運転を停止させるような措置を講じる必要がある。
【0037】以上本発明の第3の実施の形態を、つるべ
式エレベータ装置について説明したが、本発明は、回生
エネルギー抵抗消費型インバータ制御方式の油圧エレベ
ータ装置、リニアエレベータ装置、巻動式エレベータ装
置などにも適用できることは言うまでもない。また、回
生抵抗器9とともに、第1の実施の形態として説明し
た、制御装置8のコンバータ装置10やインバータ装置
11を構成する半導体素子をエレベータ乗りかご5の外
部側面に取り付けるようにしてもよい。
【0038】従ってこの実施の形態によれば、機械室2
を小型化することができるとともに、回生抵抗器9から
発生する熱による機械室2の温度上昇を抑制することが
でき、さらに、回生抵抗器9をエレベータ乗りかご5の
昇降による走行風で強制的に冷却するので、回生抵抗器
9自体の容量を減少させることができる。
【0039】次に、図11および図12を参照して、本
発明の第4の実施の形態について説明する。
【0040】この実施の形態では、第3の実施の形態に
おいて、エレベータ乗りかご5の外部側面に昇降路1に
面して取り付けた回生抵抗器9を、図11および図12
に示すように、釣合いおもり6の側面に昇降路1に面し
て取り付けたものである。そして、図11はエレベータ
乗りかご5の上昇時、図12はエレベータ乗りかご5の
下降時を示しており、回生抵抗器9としては、第3の実
施の形態の構成と同じである。また、釣合いおもり6に
設けた回生抵抗器9の点検は、エレベータ乗りかご5と
釣合いおもり6が、昇降路1内で同位置となる中間階に
て、エレベータ乗りかご5内から実施できるように、図
4または図10と同様に、釣合いおもり6に向き合うエ
レベータ乗りかご5の側面に点検口16を設けるのがよ
い。
【0041】この実施の形態は、回生エネルギー抵抗消
費型インバータ制御方式のエレベータ装置やつるべ式リ
ニアエレベータ装置に適用することができる。また、回
生抵抗器9とともに、第2の実施の形態として説明し
た、制御装置8のコンバータ装置10やインバータ装置
11を構成する半導体素子を、釣合いおもり6の外部側
面に取り付けるようにしてもよい。
【0042】この実施の形態によっても、第3の実施の
形態と同様に、機械室2を小型化することができるとと
もに、回生抵抗器9から発生する熱による機械室2の温
度上昇を抑制することができ、さらに、回生抵抗器9を
その昇降による走行風で強制的に冷却するので、回生抵
抗器9自体の容量を減少させることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、従来、機械室2に設置されていた半導体素
子を構成要素とするコンバータ装置10やインバータ装
置11を有する制御装置8を、エレベータ乗りかご5の
外部側面に昇降路1に面して取り付けたので、機械室2
を小形化することができる。また、半導体素子はエレベ
ータ乗りかご5の上昇時および下降時の走行風14によ
って強制的に冷却されるので、冷却効率が向上するとと
もに、冷却ファンが不要となって寿命のある交換部品が
排除でき、さらに静粛性を向上することができる。
【0044】また、請求項2に記載の発明によっても、
請求項1に記載の発明と同様に、機械室を小型化できる
とともに、寿命のある交換部品を排除しかつ静粛性を向
上することができる。特に、請求項2に記載の発明をリ
ニアエレベータ装置に適用した場合には、制御装置8と
リニアモータ間の動力線の長さを最短として、インバー
タスイッチングによるサージ電圧を減少させることが可
能となり、絶縁の強度を軽減することができる。
【0045】さらに請求項3に記載の発明によれば、機
械室2を小型化することができるとともに、回生抵抗器
9から発生する熱による機械室2の温度上昇を抑制する
ことができ、さらに、回生抵抗器9をエレベータ乗りか
ご5の昇降による走行風で強制的に冷却するので、回生
抵抗器9自体の容量を減少させることができる。
【0046】また請求項4に記載の発明によっても、請
求項3に記載の発明と同様に、機械室2を小型化するこ
とができるとともに、回生抵抗器9から発生する熱によ
る機械室2の温度上昇を抑制することができ、さらに、
回生抵抗器9をその昇降による走行風で強制的に冷却す
るので、回生抵抗器9自体の容量を減少させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示した、エレベー
タ乗りかごの上昇時の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示した、エレベー
タ乗りかごの下降時の説明図である。
【図3】放熱フィンを形成するベース部に、エアダクト
を設けた制御装置の一実施の形態を示した斜視図であ
る。
【図4】側面に点検口を設けたエレベータ乗りかごの説
明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示した、エレベー
タ乗りかごの上昇時の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示した、エレベー
タ乗りかごの下降時の説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示した、エレベー
タ乗りかごの上昇時の説明図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示した、エレベー
タ乗りかごの下降時の説明図である。
【図9】回生抵抗器にエアダクトを設けた実施の形態を
示した斜視図である。
【図10】側面に点検口を設けたエレベータ乗りかごの
説明図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示した、エレベ
ータ乗りかごの上昇時の説明図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示した、エレベ
ータ乗りかごの下降時の説明図である。
【図13】従来のつるべ式エレベータ装置の概略的な構
成を示した説明図である。
【図14】駆動用モータの速度を可変電圧可変周波数制
御方式によって制御する、従来の制御装置を示した外観
図である。
【符号の説明】
1 昇降路 2 機械室 3 シーブ 4 ロープ 5 エレベータ乗りかご 6 釣合いおもり 7 主制御盤 8 制御装置 9 回生抵抗器 10 コンバータ装置 11 インバータ装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ乗りかごを昇降路内で昇降さ
    せる駆動用モータの速度制御を、可変電圧可変周波数制
    御方式によって行うエレベータ装置において、可変電圧
    可変周波数制御を行う制御装置の少なくともインバータ
    装置およびコンバータ装置を、前記エレベータ乗りかご
    の外面部に設置したことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 【請求項2】 エレベータ乗りかごを昇降路内で昇降さ
    せる駆動用モータの速度制御を、可変電圧可変周波数制
    御方式によって行うエレベータ装置において、可変電圧
    可変周波数制御を行う制御装置の少なくともインバータ
    装置およびコンバータ装置を、前記エレベータ乗りかご
    に対して釣合うように設けられている釣合いおもりに設
    置したことを特徴とするエレベータ装置。
  3. 【請求項3】 昇降路内でエレベータ乗りかごを昇降さ
    せる駆動用モータを有するエレベータ装置において、前
    記駆動用モータの回生時に発生する回生エネルギーを消
    費させるための回生抵抗器を、前記エレベータ乗りかご
    の外面部に設置したことを特徴とするエレベータ装置。
  4. 【請求項4】 昇降路内でエレベータ乗りかごを昇降さ
    せる駆動用モータを有するエレベータ装置において、前
    記駆動用モータの回生時に発生する回生エネルギーを消
    費させるための回生抵抗器を、前記エレベータ乗りかご
    に対して釣合うように設けられている釣合いおもりに設
    置したことを特徴とするエレベータ装置。
JP10160878A 1998-06-09 1998-06-09 エレベータ装置 Pending JPH11349241A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002173281A (ja) * 2000-12-11 2002-06-21 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
JP2009215024A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Toshiba Elevator Co Ltd テールコードレス・エレベータシステム
JP2011502907A (ja) * 2007-01-11 2011-01-27 オーチス エレベータ カンパニー エレベータ構成要素を冷却する対流空気流を伴う熱電温度制御
CN103130049A (zh) * 2013-03-21 2013-06-05 蒂森克虏伯家用电梯(上海)有限公司 一种家用电梯一体化控制驱动系统

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