JPH11349233A - ホース巻取りリール及び同リールを備えたパイル圧入装置 - Google Patents

ホース巻取りリール及び同リールを備えたパイル圧入装置

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JPH11349233A
JPH11349233A JP19354698A JP19354698A JPH11349233A JP H11349233 A JPH11349233 A JP H11349233A JP 19354698 A JP19354698 A JP 19354698A JP 19354698 A JP19354698 A JP 19354698A JP H11349233 A JPH11349233 A JP H11349233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な構成を要することなく確実な巻取りが
可能で最小限度の寸法に構成することができるホース巻
取りリール及び同リールを備えたパイル圧入装置を提供
する。 【解決手段】 ホース巻取りリール1は、対向する仕切
板16…の間にホースAを巻付けるための巻付け部15
を形成した巻取り部4を設け、前記巻付け部15をホー
スが2列に並ぶ幅寸法に形成し、同巻付け部15を外径
が互いに異なる小径部21と大径部22の2つの列に分
けて形成し、その直径の差をホース径に等しく形成す
る。また、上記ホース巻取りリール1を取付けることに
より、アースオーガ装置用のパイル圧入装置31を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ホース等のホ
ースを巻取る巻取り部を備えるホース巻取りリール及び
同リールを備えたパイル圧入装置に関し、特に、複雑な
構成を要することなく確実な巻取りが可能で最小限度の
寸法に構成することができるホース巻取りリール及び同
リールを備えたパイル圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7はアースオーガ工法用の杭圧入機の
側面図である。オーガスクリューによって地盤を掘進し
つつ杭を圧入するアースオーガ工法用のパイル圧入装置
101は、図示せぬアースオーガの油圧モータに作動油
を供給する少なくとも4本の油圧ホースAとこのホース
を巻取るためのホース巻取りリール102を備える。こ
のホース巻取りリールは、アースオーガの上下動作に応
じて上記複数の油圧ホースの繰出しと巻取りを行う。こ
のホース巻取りリールは、オーガケーシングに掛け渡し
たホースが弛まないように、一定角度範囲で揺動可能な
テンショナ103を備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記テンショ
ナ103は、ホースの張りを適切に調節するための微妙
な揺動制御を要するのでそのセンサーおよび揺動駆動部
と合わせてホース巻取りリールの構成の複雑化と適切な
調整のための大なる維持コストを招いている。また、巻
取りリールの巻取り部104は、複数のホース、具体的
には、4本乃至6本を並行して巻取るために、各ホース
について2列多段巻きに構成する。したがって、テンシ
ョナの調整が適切であっても、状況により図8に示す巻
取り部断面図のごとく、ホースの巻取りの乱れが生じ、
部分的に1列巻きになることがある。この場合は、巻取
りの乱れによって複数のホースの巻き長さに差が生じる
ので、一部のホースに過大な張力が作用しないように繰
出しや巻取りを慎重に行う必要から作業能率の低下が避
けられず、さらに、リールの外径寸法に一定の余裕をも
たせて大径に構成せざるを得ないので、寸法上の問題も
内抱していた。
【0004】本発明の目的は、複雑な構成を要すること
なく確実な巻取りが可能で最小限度の寸法に構成するこ
とができるホース巻取りリールを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、対向する仕切板の間にホースを巻付けるための巻付
け部を形成した巻取り部を備えるホース巻取りリールに
おいて、前記巻付け部をホースが2列に並ぶ幅寸法に形
成し、同巻付け部を外径が互いに異なる大径部と小径部
の2つの列に分けて形成し、その直径の差をホース径に
等しく形成する。
【0006】上記ホース巻取りリールは、ホースを巻取
るとホースは必然的に巻付け部の大径部を避けて小径部
から巻き始められ、この巻き付けられたホースの外径は
隣接の大径部よりさらに大径となることから、続く第2
巻は相対的に小径となる隣接側に巻き付けられる。この
ように、巻き付けられたホースの外径は隣接するホース
の外径よりさらに大径となるので、後続の巻き付け位置
は相対的に小径となる隣接側に巻き付けられ、この関係
が常に維持される結果、ホースは交互に整列して巻取ら
れる。
【0007】前記ホース表面を平滑被覆した場合は、ホ
ースの耐久性の向上とともに、高速巻取りが可能とな
る。また、前記巻取り部を2以上設け、共通の巻取り軸
に一体に構成した場合は、テンショナを要することなく
簡易な構成によって複数ホースの同時繰出しと巻取りが
可能となる。
【0008】前記ホース巻取りリールと、この巻取りリ
ールから延出するホースによって油圧駆動されるアース
オーガと、そのケーシングを上下動作させる上下往復動
手段を有するケーシング掴み機構とを備えたパイル圧入
装置は、ホース巻取りリールを介してアースオーガの円
滑な上下動作が可能となるので、硬質地盤を能率よく圧
入できる。
【0009】
【発明の実施の形態】上記技術的思想を適用した具体的
な実施形態について以下に説明する。図1は本発明のホ
ース巻取りリールの側面図である。ホース巻取りリール
1は、本体フレーム2と、この本体フレーム2に回転可
能に支持されるホース巻取り部4と、上記本体フレーム
2に固定したホースガイド5とからなる。ホースガイド
5は、本体フレーム2に固定のアーム6に回転可能に取
付けた溝つきのガイドローラ7とこれに対向する補助ロ
ーラ8とからなり、これを横に並べて構成し、並行する
複数のホースAをそれぞれ案内する。
【0010】図2は図1のII矢視断面図である。本体
フレーム2は略U字状をなし、この本体フレーム2に中
心軸11を固定し、この中心軸11に対して回転可能に
接続するスイベル部12を介して上記ホース巻取り部4
と、その回転駆動部13を備える。この回転駆動部13
はホース巻取り部4を常に巻取り側に回転付勢し、一定
の張力によってホースの弛みを抑える。
【0011】ホース巻取り部4は、ホースAを巻付ける
ためのドラム状の巻付け部15と、巻取ったホースAを
仕切るための仕切板16…を互いに対向することによ
り、複数のホースAを並行して巻取り可能に構成する。
ホースの数は、接続する機器に応じて定められる。アー
スオーガ装置を駆動する場合は、作動油、戻り油、ドレ
ン油、制御圧の少なくとも4本の油圧ホースを巻取るべ
く、さらに必要数に応じて構成する。
【0012】図3は図2の要部の拡大断面図である。上
記仕切板15…の間は、ホースAが2列に並ぶ幅に形成
する。それぞれの巻付け部15は外径が互いに異なる小
径部21と大径部22の2つの列に分けて形成し、その
直径の差をホースAの直径に等しくする。
【0013】上述の構成をなすホース巻取りリール1
は、ホースAを巻取る場合に、ホースA1は必然的に巻
付け部15の大径部22を避けて小径部21から巻き始
められ、この小径部21に巻き付けられたホースA1の
外径は隣接の大径部22よりさらに大径となることか
ら、続く第2巻のホースA2は相対的に小径となる大径
部22、すなわち、隣接側に巻き付けられる。
【0014】このように、巻き付けられたホースの外径
は隣接するホースの外径よりさらに大径となるので、後
続の巻き付け位置は相対的に小径となる隣接側に巻き付
けられ、この関係が常に維持される結果、交互に整列し
て巻取られる。この時ホースが弛んでも、巻取りの張力
が作用することによってホースの巻取り位置は常に小径
側となる。また、ホースが揺れを受けても、ホースはそ
れぞれを案内するホースガイドにより、仕切板との干渉
を避けて所定の位置が確保される。
【0015】したがって、本発明のホース巻取りリール
1は、段差を設けた簡素な構成により巻取りの乱れが防
止されて巻取り長さが常に一定となるので、巻取りの乱
れを見込む必要がなくなり、必要ホース長さに応じた必
要最小限度の寸法で構成することができる。
【0016】上記ホースはその表面を平滑に被覆処理す
ることにより、ホース相互の摩擦が抑えられて速やかに
整列されるので、高速巻取りが可能となるとともに、ホ
ースの耐久性を向上することができる。また、ホースの
断面形状は円形に限られず、四角形、八角形等が適用で
きる。
【0017】図4は図1のホース巻取りリールを適用し
たパイル圧入装置の側面図である。パイル圧入装置31
は、既設杭Bを挟むべく固定するクランプ装置32を備
えるサドル33と、このサドル33に対してその軸線方
向にスライド可能に、かつ、旋回可能なターンフレーム
34とからなる。このターンフレーム34の上部に前記
ホース巻取りリール1を取付ける。ホースAはホース巻
取り部4からガイド5を介して延出し、このホース巻取
り部4の回転力によって所定の張力が維持される。
【0018】上記ターンフレーム34は、その先端に圧
入パイルCを掴んで昇降させる昇降チャック35と、こ
の昇降チャック35の内部にオーガ装置を上下動作させ
るべく掴むオーガチャック(図示せず)を備える。
【0019】図5は図4のパイル圧入装置によるパイル
圧入施工の状態を示す側面図である。パイル圧入装置3
1にアースオーガ装置41をセットし、その油圧モータ
44にパイル圧入装置31のホース巻取りリール1から
4本乃至6本の油圧ホースAを接続する。次いで、パイ
ル圧入装置31に圧入パイルCをセットしてパイルの圧
入を行う。アースオーガ装置41はケーシング42の中
にオーガスクリュー43を備え、その駆動用の油圧モー
タ44を上部に取付け、排土受45を側方に垂下する。
【0020】図6は図4のパイル圧入装置によるアース
オーガ工法を示す工程図である。地盤硬度が普通の場合
は、図(a)のように、アースオーガ41の掘進ととも
にパイルCを圧入する。硬度が大なる場合は、図(b)
のように、アースオーガ41によって先行掘進した後、
図(c)のように元の位置までアースオーガ41を上動
して空隙Sを形成し、この空隙Sによって圧入抵抗を低
減してアースオーガ41とともにパイルCを圧入する。
または、アースオーガ41を上動する際に、図(d)の
ように同時にパイルCを圧入することによって相互に力
を利用してパイル圧入装置41による圧入力を抑えるこ
とができる。
【0021】このように、硬質地盤の場合は、アースオ
ーガ41の頻繁な上下動作を伴うことから、その都度、
油圧ホースの巻取りと繰出しとを繰り返す必要があるの
で、ホースの迅速な繰出しと巻取りによってホースの絡
まり等を回避し、圧入動作の能率低下を招くことなく、
能率よく圧入を進めることが上記ホース巻取りリールに
よって初めて可能となる。
【0022】
【発明の効果】本発明によるホース巻取りリール及び同
リールを取付けたパイル圧入装置は以下の効果を奏す
る。ホース巻取りリールの巻付け部をホースが2列に並
ぶ幅に形成し、かつ、大径部と小径部の2つの列に分
け、その直径の差をホース径に等しく形成したことか
ら、ホースを巻取るとホースは必然的に巻付け部の大径
部を避けて小径部から巻き始められ、この巻き付けられ
たホースの外径は隣接の大径部よりさらに大径となるこ
とから、続く第2巻は相対的に小径となる隣接側に巻き
付けられる。このように、巻き付けられたホースの外径
は隣接するホースの外径よりさらに大径となるので、後
続の巻き付け位置は相対的に小径となる隣接側に巻き付
けられ、この関係が常に維持される結果、ホースは交互
に整列して巻取られる。
【0023】したがって、本発明のホース巻取りリール
は、簡素な構成によって巻取りの乱れを防止することが
できるので、巻取り長さが常に一定となり、必要最小限
度の寸法で構成することができる。
【0024】前記ホース表面を平滑被覆した場合は、ホ
ースの耐久性の向上とともに、高速巻取りが可能とな
り、前記巻取り部を2以上設け、共通の巻取り軸に一体
に構成した場合は、テンショナを要することなく簡易な
構成によって複数ホースの同時繰出しと巻取りが可能と
なる。
【0025】上記ホース巻取りリールと、この巻取りリ
ールから延出するホースによって油圧駆動されるアース
オーガと、そのケーシングを上下動作させる上下往復動
手段を有するケーシング掴み機構とを備えたパイル圧入
装置は、ホース巻取りリールを介してアースオーガの円
滑な上下動作が可能となるので、硬質地盤を能率よく圧
入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明のホース巻取りリールの側面図
【図2】図1のII矢視断面図
【図3】図2の要部の拡大断面図
【図4】図1のホース巻取りリールを適用したパイル圧
入装置の側面図
【図5】図4のパイル圧入装置によるパイル圧入施工状
態を示す側面図
【図6】図4のパイル圧入装置によるアースオーガ工法
を示す工程図
【図7】従来のホース巻取りリールを備えた杭圧入機の
側面図
【図8】従来のホース巻取りリールの巻取り部の断面図
【符号の説明】
1 ホース巻取りリール 2 本体フレーム 4 ホース巻取り部 5 ホースガイド 11 中心軸 15 巻付け部 16 仕切板 21 小径部 22 大径部 31 パイル圧入装置 34 ターンフレーム 35 昇降チャック 41 アースオーガ装置 42 ケーシング 43 オーガスクリュー 44 油圧モータ A ホース C 圧入パイル S 空隙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、対向する仕切板の間にホースを巻付けるための巻付
け部を形成した巻取り部を備えるホース巻取りリールに
おいて、前記巻付け部をホースが2列に並ぶ幅寸法に形
成し、同巻付け部を外径が互いに異なる大径部と小径部
の2つの列に分けて形成し、その直径の差をホース径に
略等しく形成する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【発明の効果】本発明によるホース巻取りリール及び同
リールを取付けたパイル圧入装置は以下の効果を奏す
る。ホース巻取りリールの巻付け部をホースが2列に並
ぶ幅に形成し、かつ、大径部と小径部の2つの列に分
け、その直径の差をホース径に略等しく形成したことか
ら、ホースを巻取るとホースは必然的に巻付け部の大径
部を避けて小径部から巻き始められ、この巻き付けられ
たホースの外径は隣接の大径部よりさらに大径となるこ
とから、続く第2巻は相対的に小径となる隣接側に巻き
付けられる。このように、巻き付けられたホースの外径
は隣接するホースの外径よりさらに大径となるので、後
続の巻き付け位置は相対的に小径となる隣接側に巻き付
けられ、この関係が常に維持される結果、ホースは交互
に整列して巻取られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する仕切板の間にホースを巻付ける
    ための巻付け部を形成した巻取り部を備えるホース巻取
    りリールにおいて、前記巻付け部をホースが2列に並ぶ
    幅寸法に形成し、同巻付け部をその外径が互いに異なる
    大径部と小径部の2つの列に分けて形成し、その直径の
    差をホース径に等しく形成したことを特徴とするホース
    巻取りリール。
  2. 【請求項2】 前記ホース表面を平滑被覆したことを特
    徴とする請求項1記載のホース巻取りリール。
  3. 【請求項3】 前記巻取り部を2以上設け、共通の巻取
    り軸に一体に構成したことを特徴とする請求項1記載の
    ホース巻取りリール。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のホース巻取りリールと、
    この巻取りリールから延出するホースによって油圧駆動
    されるアースオーガと、そのケーシングを上下動作させ
    る上下往復動手段を有するケーシング掴み機構とを備え
    たパイル圧入装置。
JP19354698A 1998-06-04 1998-06-04 ホース巻取りリール及び同リールを備えたパイル圧入装置 Expired - Lifetime JP3154231B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004065081A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Koshin:Kk 液体散布器
CN105600619A (zh) * 2015-10-20 2016-05-25 鞍山紫竹工程设备制造有限公司 一种液压多功能植桩机高压胶管卷筒装置及其使用方法
JP2016217129A (ja) * 2015-05-21 2016-12-22 株式会社技研製作所 ホースドラムを備えた杭圧入機
JP2018076742A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 株式会社技研製作所 接続装置、管体内作業システム、及び杭圧入システム
CN108792841A (zh) * 2018-06-29 2018-11-13 周兆弟 用于水泥土搅拌桩机的管线盘绕机构

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