JP3245267B2 - ラッシングマシン - Google Patents

ラッシングマシン

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JP3245267B2
JP3245267B2 JP17364793A JP17364793A JP3245267B2 JP 3245267 B2 JP3245267 B2 JP 3245267B2 JP 17364793 A JP17364793 A JP 17364793A JP 17364793 A JP17364793 A JP 17364793A JP 3245267 B2 JP3245267 B2 JP 3245267B2
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紀幸 海原
正康 今井
秀夫 赤井
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株式会社関電工
株式会社安田製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メッセンジャーワイヤ
とケーブルをラッシング線で螺旋状に巻き締めて固縛す
るラッシングマシンに関する。
【0002】
【発明の背景】従来のラッシングマシンとしては、例え
ば特公昭63−54627号、実公昭57−17608
号、実公平1−22341号等に開示されるものが知ら
れている。これらは、何れもメッセンジャーワイヤとケ
ーブルをラッシングマシンの芯に合わせるための芯出し
機構に関する技術を主に開示しており、それぞれの構造
に応じた機能を発揮するものである。
【0003】しかし、これら従来のラッシングマシン
は、何れもある程度以上のサイズのケーブルを処理する
ことを前提としており、その範囲ではピッチ、つまりラ
ッシング線を螺旋状に巻き付ける際の螺旋間隔が揃った
ラッシングを安定的に行えるが、例えば各需要先への引
込み線のような細いケーブルについては、ピッチの不揃
いの発生を避けられない。このため、従来では引込み線
等についてはその殆どがバインド打ちと呼ばれる手作業
によりメッセンジャーワイヤとの固縛が行われていた。
このバインド打ちは、所定の間隔でバインド線を巻付け
てゆくもので、非常に手間の掛かる作業である。それ
故、最近の労働力事情との関係からも、細径ケーブルに
ついてもピッチの揃ったラッシングを安定して自動的に
行えるラッシングマシンへの要望がとみに強くなってい
る。
【0004】このような事情を背景に本発明者等は細径
ケーブルに適するラッシングマシンの開発を進めてきた
ところ、細径ケーブルにおいてピッチの不揃いが生じる
のには、従来のラッシングマシンで主に問題になってい
たような芯出しの正確性だけでなく、細径ケーブルの場
合には柔らかく変形し易いためにラッシング動作の際に
捩れたりする変形を生じてしまうことが大きく影響して
いることを見い出し、本発明に到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】具体的には、本発明によ
るラッシングマシンは、ケーブルの横ずれを規制するた
めのガイド溝を有するケーブル用の第1ローラ、メッセ
ンジャーワイヤの横ずれを規制するためのガイド溝を有
するメッセンジャーワイヤ用の第2ローラ、及びこれら
両ローラの対向間隔を調整するための間隔調整手段を備
えてなり、ケーブルを第1ローラのガイド溝で規制させ
ると共にメッセンジャーワイヤを第2ローラのガイド溝
で規制させた状態で両ローラの対向間隔を調整すること
により、ケーブルとメッセンジャーワイヤの相対関係を
一定の状態に規制する規制機構を組み付けた構造となっ
ている。
【0006】
【作用】このラッシングマシンは、規制機構の第1及び
第2の両ローラによりそれぞれが有するガイド溝で確実
に規制しつつケーブルとメッセンジャーワイヤを互いの
相対関係が常に一定の状態となるように保つものである
から、細いケーブルについてもラッシングの際のその変
形を確実に防止できる。その結果、細径ケーブルでもピ
ッチの揃ったラッシングを安定的に行える。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本実施例
によるラッシングマシン1は、図1〜図3に示すよう
に、ステータユニット2とロータユニット3よりなって
いる。ステータユニット2は、ラッシング動作に際して
芯を規制しながらケーブルC及びメッセンジャーワイヤ
Mに沿って移動するためのもので、ステータ本体サブユ
ニット4、先端ガイド用サブユニット5、及び規制用サ
ブユニット6よりなっている。
【0008】ステータ本体サブユニット4は、ベベルギ
ア10が一端に取り付けられた中空のステー筒11を主
な要素とし、また先端ガイド用サブユニット5は、ラッ
シング動作に際して牽引するための牽引アーム12、メ
ッセンジャーワイヤMの芯規制のためのガイド溝13を
有するワイヤローラ14、ワイヤローラ14のガイド溝
13から外れるのを防止するためにメッセンジャーワイ
ヤMをワイヤローラ14側に沿わせるための補助ローラ
15(図3)、及びケーブルC用のケーブルローラ16
を主な要素としている。
【0009】規制用サブユニット6は、本発明における
特徴的要素で、図4〜図6により詳細に示すように、そ
れぞれケーブルC乃至メッセンジャーワイヤMの断面形
状にほぼ相応する溝形状とされたガイド溝17、18を
有するケーブル用の第1ローラ19とメッセンジャーワ
イヤ用の第2ローラ20、及び両ローラ19、20の対
向間隔を調整するための間隔調整手段21を主な要素と
している。尚、図示の例ではフラットタイプのケーブル
C用として第1ローラ19が角形のガイド溝17を有し
ているが、この第1ローラ19は必要に応じて交換でき
るようにされている。即ち、通常的に対象となるケーブ
ルの形状や本数に応じた形状のガイド溝が形成された第
1ローラを複数個予め用意しておき、これを交換的に用
いることができるようになされている。
【0010】この規制用サブユニット6の機能は、第1
ローラ19によりそのガイド溝17に嵌まり込むように
して支持することによりその横ずれを規制したケーブル
Cと第2ローラ20により同じくそのガイド溝18に嵌
まり込むようにして支持することによりその横ずれを規
制したメッセンジャーワイヤMとを間隔調整手段21に
より互いが適度の力、つまり両ローラ19、20の回転
を阻害しない程度の力で押接する状態とすることによ
り、ケーブルCとメッセンジャーワイヤMを常にマシン
の芯に位置させると共に、ケーブルCとメッセンジャー
ワイヤMの相対関係を常に一定の状態に保つようにする
ものである。
【0011】具体的には、例えば細くて変形し易いケー
ブルCがメッセンジャーワイヤMに対し図7に示すよう
な状態に捩れたりするのを防止するもので、両ガイド溝
17、18による規制及び間隔調整手段21による押圧
によりケーブルCとメッセンジャーワイヤMを確実に押
さえることにより、これを行っている。
【0012】その間隔調整手段21は、リンク的構造に
形成されており、ノブ22を回して進退ロッド23を図
5中の矢示Xの如く進退動させると図5中に実線と想像
線で示す状態の間でリンクプレート24の傾きが変化
し、これに応じて第2ローラ20が上下するようになっ
ている。
【0013】ロータユニット3は、ラッシング動作に際
して回転しつつ一対のラッシング線R、RをケーブルC
とメッセンジャーワイヤMの回りに螺旋状に巻き付ける
ためのもので、ラッシング線Rのストック用であるボビ
ン25、ラッシング線Rの繰り出し力を回転力に変える
ためのフリクションシーブ26、フリクションシーブ2
6と一体的に回転するようにされたベベルギア27、及
びラッシング線Rの繰り出しガイド用であるガイドロー
ラ28を含んでなるラッシング線供給用サブユニット2
9を左右一対、ロータフレーム30で組み合わせてなっ
ている。
【0014】このロータユニット3は、そのベベルギア
27、27がステー筒11のベベルギア10と噛み合わ
されると共に、メタルブッシュ31、31(図2)を介
してステー筒11に回転可能に組み合わされており、ラ
ッシング線Rの繰り出しによりフリクションシーブ26
が回転するのに応じてラッシング動作用の回転を行う。
【0015】また、ロータユニット3は、例えばラッシ
ングマシン1をラッシング作業のためにセットする場合
のようにロータユニット3とステータユニット2の間に
相対回転が生じない方が都合のよい場合のために、ロッ
ク手段32により相対回転を止めることができるように
されている。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるラッシ
ングマシンは、規制機構によりケーブルとメッセンジャ
ーワイヤを規制することにより両者の相対関係が常に一
定の状態に保てるようにしているので、変形し易いケー
ブルについてもラッシングの際のその変形を確実に防止
でき、細径ケーブルでもピッチの揃ったラッシングを安
定的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラッシングマシンの平面図。
【図2】図1中の矢示A2 方向から見た側面図。
【図3】図1中の矢示A3 方向から見た側面図。
【図4】規制用サブユニットの側面図。
【図5】図4中の矢示A5 方向から見た側面図。
【図6】図4中の矢示A6 方向から見た平面図。
【図7】ケーブルとメッセンジャーワイヤの相対関係が
狂った状態の説明図。
【符号の説明】
1 ラッシングマシン 6 規制用サブユニット(規制機構) 17 ガイド溝 18 ガイド溝 19 第1ローラ 20 第2ローラ 21 間隔調整手段 C ケーブル M メッセンジャーワイヤ R ラッシング線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤井 秀夫 東京都葛飾区堀切3丁目27番12号株式会 社安田製作所内 (56)参考文献 特開 昭64−5316(JP,A) 実開 昭55−134710(JP,U) 実開 昭51−49887(JP,U) 実開 昭54−99095(JP,U) 実開 昭60−151641(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッセンジャーワイヤとケーブルをラッ
    シング線で螺旋状に巻き締めて固縛するラッシングマシ
    ンにおいて、ケーブルの横ずれを規制するためのガイド
    溝を有するケーブル用の第1ローラ、メッセンジャーワ
    イヤの横ずれを規制するためのガイド溝を有するメッセ
    ンジャーワイヤ用の第2ローラ、及びこれら両ローラの
    対向間隔を調整するための間隔調整手段を備えてなり、
    ケーブルを第1ローラのガイド溝で規制させると共にメ
    ッセンジャーワイヤを第2ローラのガイド溝で規制させ
    た状態で両ローラの対向間隔を調整することにより、ケ
    ーブルとメッセンジャーワイヤの相対関係を一定の状態
    に規制する規制機構を組み付けたことを特徴とするラッ
    シングマシン。
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