JPH11348570A - 車両用サンルーフの開閉装置 - Google Patents

車両用サンルーフの開閉装置

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JPH11348570A
JPH11348570A JP16378198A JP16378198A JPH11348570A JP H11348570 A JPH11348570 A JP H11348570A JP 16378198 A JP16378198 A JP 16378198A JP 16378198 A JP16378198 A JP 16378198A JP H11348570 A JPH11348570 A JP H11348570A
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亮 鶴尾
Kenichi Kuriyama
賢一 栗山
Masaki Omori
正記 大森
Yoshihiro Yamashita
義博 山下
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Ohi Seisakusho Co Ltd
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉装置全体の前後方向の長さを短くできる
ようにすることにより、ルーフへの組み付け作業を楽に
行えるようにするとともに、ルーフの前両側部の内部機
構部品との干渉を防止する。 【解決手段】 車両のルーフに形成した開口の前部に、
昇降機構4により後端部が上下方向に移動させられるよ
うにしたチルトリッド1を設けるとともに、開口の後部
に、開口の両側縁部に配設したガイドレール6に沿って
移動するスライダ7、8に支持され、このスライダ7、
8の移動によって前後方向に移動させられるようにした
スライドリッド5を設けた車両用サンルーフの開閉装置
において、昇降機構4を、左右のガイドレール6の前端
部間に架設した左右方向を向く横桟10におけるチルト
リッド1の後端部と対向する部分に、左右方向に向けて
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のルーフに形
成された開口の前部に、後端が上下方向に移動可能なチ
ルトリッドを設け、かつ開口の後部に前後方向に移動可
能なスライドリッドを設けた車両用サンルーフの開閉装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の開閉装置としては、例え
ば、特公平3-73487号公報に開示されているようなもの
がある。この装置は、ルーフの開口の前部に配置された
チルトリッドの後端を、昇降機構により持ち上げてチル
トアップさせ、かつ開口の後部に配置されたスライドリ
ッドを、開口の両側縁部に配設したガイドレールにスラ
イド可能に嵌合したスライダ機構により後方にスライド
させ、スライダを駆動する駆動ワイヤとチルトリッド昇
降機構との間に、昇降機構の上昇動作完了後に離脱し、
かつ昇降機構の下降開始時に連結される係脱手段が設け
られ、チルトリッドおよびスライドリッドの一連の開閉
作動が駆動ワイヤのみにより行われるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の車両用サンルーフの開閉装置は、チルトリッドの
昇降機構と、スライドリッドのスライダ機構とを、ルー
フの両側縁に沿って前後に配設していたため、両側の機
構部分の全長が前後方向に長くなり、機構部分をルーフ
の後端側からルーフ内に挿入する作業が面倒になるとと
もに、ルーフの前端両側部には、ドレン溝やルーフの強
度を保つための補強材等があるので、それらと昇降機構
とが干渉するおそれがある等の問題がある。
【0004】本発明は、従来の技術が有する上述のよう
な問題点に鑑み、開閉装置全体の前後方向の長さを短く
できるようにすることにより、ルーフへの組み付け作業
を楽に行えるようにするとともに、ルーフの前両側部の
内部機構部品との干渉を防止し得るようにした車両用サ
ンルーフの開閉装置を提供することを目的としている。
【0005】また、チルトリッドの昇降機構とスライド
リッドのスライド機構との係脱手段の係脱作動が円滑か
つ確実に行い得るようにした車両用サンルーフ開閉装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 車両のルーフに形成した開口の前部に、昇降機構
により後端部が上下方向に移動させられるようにしたチ
ルトリッドを設けるとともに、開口の後部に、開口の両
側縁部に配設したガイドレールに沿って移動するスライ
ダに支持され、このスライダの移動によって前後方向に
移動させられるようにしたスライドリッドを設けた車両
用サンルーフの開閉装置において、前記昇降機構を、左
右のガイドレールの前端部間に架設した左右方向を向く
横桟における前記チルトリッドの後端部と対向する部分
に、左右方向に向けて設ける。
【0007】(2) 車両のルーフに形成した開口の前部
に、昇降機構により後端部が上下方向に移動させられる
ようにしたチルトリッドを設けるとともに、開口の後部
に、開口の両側縁部に配設したガイドレールに沿って移
動するスライダに支持され、このスライダの移動によっ
て前後方向に移動させられるようにしたスライドリッド
を設け、かつ前記昇降機構とスライダとを、単一の駆動
手段により駆動するようにした車両用サンルーフの開閉
装置において、前記昇降機構に連結され、かつ前記ガイ
ドレールに沿って後方に向けて延出する従動ワイヤの後
端末と、前記駆動手段より両ガイドレールに沿って前方
に向かって延出し、かつ前記スライダと連係された駆動
ワイヤの前端末との間に、係脱手段をける。
【0008】(3) 上記(1)または(2)項において、昇
降機構が、上端部がチルトリッドの後端部に前後方向を
向く軸をもって枢着され、かつ下端部が左右の従動ワイ
ヤを介して駆動手段に連結された左右1対のリンクを備
える。
【0009】(4) 上記(2)または(3)項において、係
脱手段が、従動ワイヤの端末に止着され、かつガイドレ
ールにスライド可能に嵌合した摺動体に、後方を向く左
右1対の弾性変形可能なアーム部を設け、該アーム部の
先端に形成した係合部がガイドレールの側縁に形成した
係合溝に係合することにより、両アーム部が拡開するよ
うにした従動係脱部材と、駆動ワイヤの端末に止着さ
れ、拡開したときの前記両アーム部間に係脱可能な突起
部を有する駆動係脱部材とを備える。
【0010】(5) 上記(4)項において、従動係脱部材
に、拡開したときの両アーム部間に進入して、両アーム
部の内側への変形を阻止し、かつ駆動係脱部材の突起部
が前記両アーム部間に進入することにより、前記突起部
により前方に押動されるようにした拘束プレートを設け
る。
【0011】(6) 上記(4)または(5)項において、両
アーム部を板ばねにより形成するとともに、該板ばねの
先端部をカール状に丸めて係合部を形成し、かつ前記係
合部にピンを芯材として嵌合する。
【0012】(7) 上記(4)〜(6)項のいずれかにおい
て、駆動係脱部材に、従動係脱部材の一部の下側に潜入
する舌片部を設ける。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、車両のルーフに形成され
た開口に装着された開閉装置全体の分解斜視図、図2
は、開閉装置の内部機構の斜視図を示す。図中(1)はチ
ルトリッド、(2)は、車両のルーフに形成された開口の
前部に固定されたフロント枠体である。チルトリッド
(1)は、前端部が、開口前縁のルーフインナーパネルに
ヒンジ(3)により枢支されるとともに、後端部が、後述
する昇降機構(4)に連結され、この昇降機構(4)により
上下方向に移動させられるようになっている。(5)は、
スライドリッドであり、開口の両側縁部に配設される前
後方向を向く左右1対のガイドレール(6)に沿って移動
する前、後スライダ(7)(8)及び支持ブラケット(9)に
支持され、車両の前後方向に移動可能である。
【0014】左右のガイドレール(6)は、左右方向を向
く前、中央、後横桟(10)(11)(12)により連結され、前横
桟(10)のチルトリッド(1)の後端縁に対向する部分に
は、前記昇降機構(4)が配設されている。後横桟(12)に
は、減速器付きモータを備えた駆動手段(13)が設けられ
ている。
【0015】(14)は、前横桟(10)に固定されたチルトリ
ッド用のドレーン、(15)は、後スライダ(8)に連結され
たスライドリッド用のドレーン、(16)(17)は、前後方向
に2分割されて、フロント枠体(2)に前後方向にスライ
ド可能に取り付けられたチルトリッド用の前、後シェー
ド、(18)は、ガイドレール(6)に前後方向にスライド可
能に取り付けられたスライドリッド用のシェードであ
る。
【0016】ガイドレール(6)は、図14及び図16に示す
ような横断面形状をなしている。すなわち、ガイドレー
ル(6)は、ルーフ開口側の側壁(6j)とそれに対向する
車外側の側壁(6k)とから構成され、両側壁(6j)(6k)
の下部には対向して開口するガイド溝(6b)(6b)が形成
されている。開口寄りの側壁(6j)の車外側の面の中位
部でガイド溝(6b)の上方には、後述する駆動ワイヤ(2
0)を挿通させるワイヤ溝(6a)が設けられている。一
方、車外側の側壁(6k)のガイド溝(6b)の上方には、側
壁(6k)の上面を形成する上片(6e)により内方に向かっ
て開口する断面形が方形の溝(6c)が設けられ、ワイヤ
溝(6a)の上方には、側壁(6j)の上面を形成する上片
(6f)により車外側に向かって開口する制御溝(6d)が設
けられている。上片(6e)(6f)は、互いに対向する方向
に向かって延出するが、車外側の上片(6e)は、開口寄
りの上片(6f)より低位としてある。また、図16に示す
ように、ガイドレール(6)の長手方向のやや前端部寄り
において、両上片(6e)(6f)には、左右1対の係合溝
(6g)(図2、図8及び図9参照)が対向して設けられて
いる。さらに同じく長手方向の中間部において開口寄り
の側壁(6j)には、制御溝(6d)の底壁と上片(6f)とを
連絡する切換路(6h)(図2〜図5、図13及び図15参
照)が、またそれよりさらに後方の車外側の側壁(6k)に
は、上片(6e)に連続し、かつ前下方に向かって傾斜す
るストッパー溝(6i)(図13参照)が、それぞれガイド
レール(6)に固着した別部材により形成されている。な
お、切換路(6h)及びストッパー溝(6i)は、別部材によ
らず、ガイドレール(6)に直接形成してもよい。
【0017】駆動手段(13)と各ガイドレール(6)は、左
右のパイプ(19)により連結され、パイプ(19)内には、撓
曲かつ押し引き可能な左右の駆動ワイヤ(20)が挿通され
ている。駆動ワイヤ(20)は、それぞれのパイプ(19)を介
して各ガイドレール(6)のワイヤ溝(6a)に挿通され
て、後スライダ(8)に止着されるとともに、モータ駆動
により車両前後方向に移動可能で、最前端の端末には、
ガイドレール(6)にスライド可能に嵌合した駆動係脱部
材(21)が止着されている。
【0018】図2及び図7に示すように、各ガイドレー
ル(6)の前端部には、左右のパイプ(22)が連結されてい
る。この左右のパイプ(22)の前部は互いに内方に向かっ
てほぼ直角に屈曲され、かつ前記横桟(10)の上方におい
て互いに前後に重合するように左右方向に延出してい
る。左右のパイプ(22)内には、撓曲かつ押し引き可能な
従動ワイヤ(23)が挿通されている。この従動ワイヤ(23)
は、各ガイドレール(6)のワイヤ溝(6a)に挿通され、
後端部の端末には、駆動係脱部材(21)に係脱可能な従動
係脱部材(24)が止着されている。駆動係脱部材(21)と従
動係脱部材(24)とにより、チルトリッド(1)とスライド
リッド(5)との一連の開閉移動を関連付ける係脱機構が
構成されている。
【0019】図13〜図15に示すように、前スライダ(7)
は、ガイドレール(6)のガイド溝(6b)にスライド可能
に嵌合する摺動体(7a)を有するとともに、上端部が軸
(25)により支持ブラケット(9)に連結されたリンク(26)
の下端部が軸(27)により連結されている。リンク(26)
は、図13に示す起立位置と、図15に示す倒伏位置とに移
動可能であり、また、その前部には、ガイドレール(6)
の制御溝(6d)及び上片(6f)上を移動可能なローラ(28)
が軸(29)により枢支されている。リンク(26)の軸(29)周
りには、リンク(26)の起立時に摺動体(7a)に当接可能
な弾性体(30)が、また、摺動体(7a)側には、リンク(2
6)の倒伏時にリンク(26)の下面(26a)が当接する弾性体
(31)が固着されている。
【0020】ローラ(28)は、スライドリッド(5)が全閉
位置にあるときからローラ(28)が切換路(6h)に到達す
るまでの区間は制御溝(6d)内を移動して、リンク(26)
を起立位置に保持するとともに、スライドリッド(5)が
さらに後方に移動して、切換路(6h)を介して上片(6f)
上に移動することにより、リンク(26)を倒伏位置に移動
させて、スライドリッド(5)の前端部を下降させた位置
に保持する。
【0021】図13に示すように、後スライダ(8)は、駆
動ワイヤ(20)に止着されてガイドレール(6)にスライド
可能に嵌合する摺動体(8a)を有している。その摺動体
(8a)の側壁には、前端部に前上方を向く傾斜部を有す
るガイド溝(8b)と直線のガイド溝(8c)とが形成されて
いる。ガイド溝(8b)には、リンク(32)の後端部に植設
され、かつガイドレール(6)のストッパー溝(6i)に
係脱可能なピン(32a)がスライド可能に嵌合され、ま
た、ガイド溝(8c)には、リンク(32)の中間部に植設さ
れたピン(32b)がスライド及び回動可能に嵌合されてい
る。リンク(32)の上端部は、支持ブラケット(9)に枢着
されている。リンク(32)は、ピン(32a)(32b)とガイド溝
(8b)(8c)との係合位置関係により、図3、及び図13に
示す起立位置と、図5に示す倒伏位置とに移動制御され
る。なお、後スライダ(8)の構造は、本出願人により出
願された特公平6-462号公報の第4図に開示した技術と
基本的に同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0022】昇降機構(4)は、図7に示すように、左右
1対設けられ、各昇降機構(4)は、左右1対のリンク(3
3)を備えている。1対のリンク(33)は、各上端部が前後
方向を向く軸(34)により互いに回動可能に連結され、各
下端部は、互いに異なるパイプ(22)内の従動ケーブル(2
3)に止着された左右のスライダ(35)に回動可能に連結さ
れている。軸(34)には、ブラケット(36)が枢支され、ブ
ラケット(36)には、支持ブラケット(37)が左右方向を向
く水平軸(38)をもって、上下方向に傾動可能として枢着
されている。支持ブラケット(37)には、チルトリッド
(1)の後端部が止着されている。
【0023】駆動係脱部材(21)は、図8〜図10に示すよ
うに、両側方に突出して、ガイドレール(6)のガイド溝
(6b)にスライド可能に嵌合するスライド部(21a)と、従
動係脱部材(24)に対峙して形成され、前端部が側方に膨
出した突起部(21b)と、突起部(21b)の下方において、両
側のスライド部(21a)を連結するように形成され、従動
係脱部材(24)の一部の下側に潜入する舌片部(21c)とを
有している。
【0024】従動係合部材(24)は、図8〜図12に示すよ
うに、剛体のダイキャスト材により成形された摺動体(2
4a)とその両側にガイドレール(6)のガイド溝(6b)にス
ライド可能に係合するスライド部(24b)とを有してい
る。摺動体(24a)には、弾性力を有する左右1対のアー
ム部(39a)の先端にカール形状に丸めた係合部(39b)を有
する板ばね(39)が固定されている。また左右のアーム部
(39a)間には、駆動係脱部材(21)側に向けてばね(40)に
より後方に向けて付勢された下向きU字状の拘束プレー
ト(41)が前後方向にスライド可能に支持されている。
【0025】拘束プレート(41)及びばね(40)は、合成樹
脂材料により成形されたケース(24c)に装着して摺動体
(24a)に組み込まれている。ケース(24c)は、摺動体(24
a)に向けて上方から差し込み、ケース(24c)の爪部(24d)
を摺動体(24a)の孔部(24e)に係合させることにより、摺
動体(24a)に固定される。係合部(39b)内には、係合部(3
9b)の強度を高めるピン(42)が嵌挿されている。
【0026】図3は、チルトリッド(1)及びスライドリ
ッド(5)の全閉状態を示す。この状態にあっては、図8
に示すように、駆動係脱部材(21)は、突起部(21b)がア
ーム部(39a)間に挟持されて、従動係脱部材(24)と連結
状態にある。このとき、従動係脱部材(24)側の係合部(3
9b)は、ガイドレール(6)の上片(6f)(6g)の内側の縁
に当接して、各アーム部(39a)間の間隔を狭めているの
で、突起部(21b)は、アーム部(39a)間から抜け出すこと
はない。
【0027】駆動手段(13)により駆動ワイヤ(20)が後方
に牽引されると、従動ワイヤ(23)は、連結状態にある係
脱手段を介して一緒に牽引され、昇降機構(4)のリンク
(33)を開脚状態から閉脚状態に変位させることにより、
チルトリッド(1)は、図4に示す後端が持ち上げられた
チルトアップ状態になる。そのとき、係脱手段は、ガイ
ドレール(6)内を後方に向けて移動する。そして、図9
に示すように、従動係脱部材(24)の係合部(39b)がガイ
ドレール(6)の上片(6f)(6g)の係合溝(6g)に係合す
ると、従動係脱部材(24)は、その位置に停止するととも
に、アーム部(39a)間の間隔が広がり、駆動係脱部材(2
1)は、突起部(21b)がアーム部(39a)間から離脱して、後
方に単独で移動する。
【0028】拘束プレート(41)は、ばね(40)の付勢力に
より、アーム部(39a)間に侵入して、アーム部(39a)の内
側への変形を押さえて、係合部(39b)と係合溝(6g)との
係合を保持して、チルトリッド(1)をチルトアップ状態
に保持する。また、係合部(39b)は、ピン(42)により補
強されているので、係合溝(6g)との係合が強固にな
り、チルトリッド(1)を確実にチルトアップ状態に保持
することができる。
【0029】チルトリッド(1)が全閉状態からチルトア
ップ状態に移動する際は、スライドリッド(5)は、全閉
位置に保持されたままにある。すなわち、後スライダ
(8)が、駆動ワイヤ(20)とともに後方に移動しても、リ
ンク(32)のピン(32a)(32b)は、直線のガイド溝(8b)(8
c)を空動するのみで、リンク(32)は、起立位置に保持さ
れたままにある。
【0030】チルトリッド(1)がチルトアップ状態にあ
るときから、駆動手段(13)により駆動ワイヤ(20)がさら
に牽引されて、後スライダ(8)がさらに後方に移動する
と、水平なガイド溝(8c)がピン(32b)に対して後方に移
動させられるが、ピン(32b)は移動することはなく、ま
た案内溝(8b)がピン(32a)に対して後方に移動すること
により、ピン(32a)は、案内溝(8b)の前部の傾斜部によ
り上方に持ち上げられて、ストッパー溝(6i)から抜け
出し、ガイドレール(6)の上片(6e)の上面に移動す
る。それによって、リンク(32)は、起立位置から倒伏位
置まで前方に倒れるように回動して、図5に示すよう
に、スライドリッド(5)は、後端が下降したチルトダウ
ン状態になる。その後、ピン(32b)が案内溝(8c)の前端
に係合して、スライドリッド(5)が、後スライダ(8)及
び駆動ワイヤ(20)とともに所定量後方に移動すると、前
スライダ(7)のローラ(28)が切換路(6h)を介して、ガ
イドレール(6)の制御溝(6d)から上片(6f)の上面に移
動する。これによって、リンク(26)は、起立位置から倒
伏位置に移動して、スライドリッド(5)の前端を下降さ
せ、図6に示すように、スライドリッド(5)は、前後端
とも下降した状態となる。その後、スライドリッド(5)
は、下降した状態のまま、後方にスライドして全開状態
になる。
【0031】スライドリッド(5)及びチルトリッド(1)
の閉作動は、駆動手段(13)により駆動ワイヤ(20)を前方
に押動することにより、上述の開作動と逆の態様で行な
われる。すなわち、スライドリッド(5)が全閉位置に移
動し、次いで、チルトリッド(1)が全閉位置に移動す
る。その途中の、スライドリッド(5)が全閉状態になっ
たとき、さらに駆動ワイヤ(20)が前進すると、駆動係脱
部材(21)の突起部(21b)が、従動係脱部材(24)の拘束プ
レート(41)に当接してこれをばね(40)の付勢力に抗して
前方に押し込むことにより、拘束プレート(41)は、アー
ム部(39a)の内側への変形を解除して、係合部(39b)と係
合溝(6g)との離脱を可能にする。そして、突起部(21)
は、アーム部(39a)間に突入して係合するとともに、舌
片部(21c)は、従動係脱部材(24)の拘束プレート(41)の
下側に潜り込む。従動ワイヤ(23)が係脱手段を介して前
方に押動されると、昇降機構(4)のリンク(33)が閉脚状
態から開脚状態に移動し、チルトリッド(1)の後端は下
降して、チルトリッド(1)は全閉状態になる。
【0032】
【発明の効果】(a) 請求項1記載の発明によると、開
閉装置全体の前後方向の長さを短くすることができ、ル
ーフへの組み付けを容易に行うことができ、昇降機構と
ルーフの前両側部の内部機構部品との干渉を防止でき
る。
【0033】(b) 請求項2記載の発明によると、単一
の駆動手段により、昇降機構とスライダとをともに駆動
することができ、部品点数を削減できるとともに、昇降
機構を駆動する従動ワイヤと、主としてスライダを駆動
する駆動ワイヤとの間に係脱手段を設けたことにより、
スライダの移動時に、昇降機構駆動用の従動ワイヤを駆
動するワイヤから切り離して、駆動手段の駆動力をすべ
てスライダの移動に集中させることができる。
【0034】(c) 請求項3記載の発明によると、昇降
機構を前後方向に少ないスペースに配置することがで
き、しかも、簡単な構造により、チルトリッドの後端部
を円滑かつ確実に昇降させることができる。
【0035】(d) 請求項4記載の発明によると、係脱
手段の円滑かつ確実な係脱作動を得ることができ、チル
トリッドとスライドリッドの一連の開閉動作を円滑に行
うことができる。
【0036】(e) 請求項5記載の発明のように、従動
係脱部材に拘束プレートを設けると、従動係脱部材を、
従動係脱部材と係脱しうる位置において、ガイドレール
に確実に固定することができ、その結果、チルトリッド
を、チルト状態において、風圧その他の外力によって閉
じられることがないように確実に保持することができ
る。
【0037】(f) 請求項6記載の発明によると、アー
ム部及び係合部を板ばねにより簡単に形成できるととも
に、係合部が補強されて、係合部と係合溝との係合が強
固になり、チルトリッドを強固にチルトアップ状態に保
持することができる。
【0038】(g) 請求項7記載の発明によると、係脱
手段の全高を低く抑えて、かつ駆動係脱部材を車両前後
方向に長くすることができるとともに、駆動係脱部材と
従動係脱部材との相互のがたつきを防止して、安定した
作動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉装置の一実施形態の全体の分解斜
視図である。
【図2】同じく、内部機構を示す斜視図である。
【図3】同じく、チルトリッド及びスライドリッドが全
閉状態にあるときのルーフの概略縦断側面図である。
【図4】同じく、チルトリッドがチルトアップ状態、ス
ライドリッドが全閉状態にあるときのルーフの概略縦断
側面図である。
【図5】同じく、チルトリッドがチルトアップ状態、ス
ライドリッドがチルトダウン状態にあるときのルーフの
概略縦断側面図である。
【図6】同じく、チルトリッドがチルトアップ状態、ス
ライドリッドがスライド状態にあるときのルーフの概略
縦断側面図である。切断断面図である。
【図7】同じく、昇降機構の拡大斜視図である。
【図8】同じく、連結状態にある係脱機構の拡大平面図
である。
【図9】同じく、離脱状態にある係脱機構の拡大平面図
である。
【図10】図8における、A−A線断面図である。
【図11】従動係脱部材の斜視図である。
【図12】従動係脱部材の分解斜視図である。
【図13】スライドリッドが全閉状態にあるときの前、
後スライダの側面図である。
【図14】図13におけるB−B線拡大断面図である。
【図15】リンクが倒伏状態にある前スライダの拡大側
面図である。
【図16】一方のガイドレールの斜視図である。
【符号の説明】
(1)チルトリッド (4)昇降機構 (5)スライドリッド (6)ガイドレール (7)前スライダ (7a)摺動体 (8)後スライダ (10)前横桟(横桟) (13)駆動手段 (20)駆動ワイヤ (21)駆動係脱部材 (21b)係合部 (21c)舌片部 (22)パイプ (23)従動ワイヤ (24)従動係脱部材 (24a)摺動体 (39)板バネ (39a)アーム部 (39b)係合部 (40)ばね (41)拘束プレート (42)ピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
フロントページの続き (72)発明者 大森 正記 横浜市磯子区丸山1−14−7 株式会社大 井製作所内 (72)発明者 山下 義博 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号 富士 重工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフに形成した開口の前部に、
    昇降機構により後端部が上下方向に移動させられるよう
    にしたチルトリッドを設けるとともに、開口の後部に、
    開口の両側縁部に配設したガイドレールに沿って移動す
    るスライダに支持され、このスライダの移動によって前
    後方向に移動させられるようにしたスライドリッドを設
    けた車両用サンルーフの開閉装置において、 前記昇降機構を、左右のガイドレールの前端部間に架設
    した左右方向を向く横桟における前記チルトリッドの後
    端部と対向する部分に、左右方向に向けて設けたことを
    特徴とする車両用サンルーフの開閉装置。
  2. 【請求項2】 車両のルーフに形成した開口の前部に、
    昇降機構により後端部が上下方向に移動させられるよう
    にしたチルトリッドを設けるとともに、開口の後部に、
    開口の両側縁部に配設したガイドレールに沿って移動す
    るスライダに支持され、このスライダの移動によって前
    後方向に移動させられるようにしたスライドリッドを設
    け、かつ前記昇降機構とスライダとを、単一の駆動手段
    により駆動するようにした車両用サンルーフの開閉装置
    において、 前記昇降機構に連結され、かつ前記ガイドレールに沿っ
    て後方に向けて延出する従動ワイヤの後端末と、前記駆
    動手段より両ガイドレールに沿って前方に向かって延出
    し、かつ前記スライダと連係された駆動ワイヤの前端末
    との間に、係脱手段を設けたことを特徴とする車両用サ
    ンルーフの開閉装置。
  3. 【請求項3】 昇降機構が、上端部がチルトリッドの後
    端部に前後方向を向く軸をもって枢着され、かつ下端部
    が左右の従動ワイヤを介して駆動手段に連結された左右
    1対のリンクを備えている請求項1または2記載の車両
    用サンルーフの開閉装置。
  4. 【請求項4】 係脱手段が、従動ワイヤの端末に止着さ
    れ、かつガイドレールにスライド可能に嵌合した摺動体
    に、後方を向く左右1対の弾性変形可能なアーム部を設
    け、該アーム部の先端に形成した係合部がガイドレール
    の側縁に形成した係合溝に係合することにより、両アー
    ム部が拡開するようにした従動係脱部材と、駆動ワイヤ
    の端末に止着され、拡開したときの前記両アーム部間に
    係脱可能な突起部を有する駆動係脱部材とを備えている
    請求項2または3記載の車両用サンルーフの開閉装置。
  5. 【請求項5】 従動係脱部材に、拡開したときの両アー
    ム部間に進入して、両アーム部の内側への変形を阻止
    し、かつ駆動係脱部材の突起部が前記両アーム部間に進
    入することにより、前記突起部により前方に押動される
    ようにした拘束プレートを設けた請求項4記載の車両用
    サンルーフの開閉装置。
  6. 【請求項6】 両アーム部を板ばねにより形成するとと
    もに、該板ばねの先端部をカール状に丸めて係合部を形
    成し、かつ前記係合部にピンを芯材として嵌合した請求
    項4または5記載の車両用サンルーフの開閉装置。
  7. 【請求項7】 駆動係脱部材に、従動係脱部材の一部の
    下側に潜入する舌片部を設けた請求項4〜6のいずれか
    に記載の車両用サンルーフの開閉装置。
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