JPH11347404A - 筒状吸収材及びその製造方法 - Google Patents

筒状吸収材及びその製造方法

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JPH11347404A
JPH11347404A JP17228298A JP17228298A JPH11347404A JP H11347404 A JPH11347404 A JP H11347404A JP 17228298 A JP17228298 A JP 17228298A JP 17228298 A JP17228298 A JP 17228298A JP H11347404 A JPH11347404 A JP H11347404A
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JP
Japan
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absorbent
tubular
cylindrical
weight
present
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JP17228298A
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English (en)
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Nobumasa Nakaso
信正 中曽
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VIP KK
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Publication date
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  • Housing For Livestock And Birds (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】液体の吸収材,例えば犬,猫等のペット用の糞
尿処理材に用いる,筒状吸収材及びその製造方法を提供
すること。 【解決手段】植物性繊維を主成分とする原材料によって
構成する筒状吸収材であって,筒形状の多孔質体である
事を特徴とする筒状吸収材を,押出成形によって製造す
る方法であり,該原材料に連続的に水を供給しながら,
加熱し,混練して,筒形状に吐出成形し,乾燥する事を
特徴とする,筒状吸収材及びその製造方法を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,液体の吸収材,例
えば犬,猫等のペット用の糞尿処理材に用いる,筒状吸
収材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の吸収材は,植物性繊維を主成
分とする原材料を用いた場合,無定形片或いは円柱形状
のものが主体であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の無定形片或
いは円柱形状の吸収材は,該吸収材の大きさによって
は,中心部まで液体が浸透せず,中心部が無駄となり廃
棄量が多くなる問題点を有し,また該吸収材を小さくす
ると,形状保持が困難で,細かい粉末となり飛散した
り,ペット等に付着しトイレ外部に散乱する等の問題点
を有していた。
【0004】従来技術の無定形片或いは円柱形状の吸収
材は,製造工程で水を使用しており,最終工程で水分を
除去する場合,赤外線或いは温風で乾燥しているが,い
ずれも外部からの加熱であり,該吸収材の大きさによっ
ては,中心部まで昇温させるために時間がかかり,乾燥
コストが高価になる問題点を有していた。
【0005】従来技術の無定形片或いは円柱形状の吸収
材は,該吸収材の大きさによっては,使用状態における
自然乾燥に時間がかかり,カビが発生する恐れがあり,
乾燥状態の維持に困難さを有する問題点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために,本発明の吸収材は,中心部が開口部となる筒状
構造を採用し,吸収に直接関与しない中心部を省くこと
により,重量を軽減し,重量当たりの吸収効率の増加を
計り,乾燥を容易にする事で,製造工程における乾燥コ
ストの低減と,使用時における自然乾燥の維持を計り,
カビの発生等を防止できる,筒状吸収材を提供する事を
特徴とする。
【0007】本発明の筒状吸収材の製造方法は,植物性
繊維の原材料を主成分とし,押出成形機を用い,加圧に
より筒形状に成形固形化する製造方法を確保する事によ
り,上記の効果を持たせる事を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の筒状吸収材は,植物性繊
維を主成分とする原材料によって構成する筒状吸収材で
あって,筒形状の多孔質体である事を特徴とする。
【0009】本発明の筒状吸収材において,植物性繊維
を主成分とする原材料は特定せず,各種の食品加工業,
製紙業及び農林業等において排出する,紙・木粉や穀物
等の植物性繊維を含む廃棄物を使用する事もでき,用い
る植物性繊維の特性により,筒状構造の肉厚を選択する
事が出来る。
【0010】本発明の筒状吸収材において,植物性繊維
を主成分とする原材料は特定しないが,用いる植物性繊
維の特性により,トウモロコシの澱粉であるコーンスタ
ーチ等の澱粉質添加剤を混合し,結合剤として使用する
事も出来る。
【0011】本発明の筒状吸収材において,筒形状の内
面に第2の材料から成る層を形成し,複合機能を持たせ
る事もでき,例えば接着材,抗菌材,香料等を添加する
事も出来る。
【0012】本発明の筒状吸収材は,円柱状吸収材に比
べて,中心部が開口部を有し,吸収に直接関与しない中
心部を省くことにより,重量当たりの吸収効率が増加す
る作用を有する。
【0013】本発明の筒状吸収材において,円柱状吸収
材に比べて,重量当たりの吸収効率の増加を幾何学的構
造から推定すると,吸収に直接関与しない中心部を省く
該筒状吸収材において外径DO,内径DI, 長さL とし,該
円柱状吸収材の同外径DO,長さL と比較すれば,該筒状
吸収材の重量MP及び該円柱状吸収材の重量MCは,密度d
として,それぞれMP= dL・ π(DO2- DI2),MC= dL ・ πDO
2 となり,重量の差δM =MC-MP=dL ・ πDI2 なので,重
量の減少比はδM/MC=DI2/DO2で表す事ができ,重量の減
少比の割合だけ,重量当たりの吸収効率が増加する。
【0014】本発明の筒状吸収材において,筒形状の外
面に加えて,更に内面も吸収面として機能する事もで
き,表面積が増加し,該吸収材の重量当たりの吸収効率
或いは吸収速度をさらに増加させる事も出来る。
【0015】本発明の筒状吸収材の製造方法は,乾燥し
た植物性繊維を主成分とする原材料を,室温においてコ
ーンブレンダーにより予め分散・混合し,この混合物を
押出成形機に供給し,ホッパーから混合物を投入し,該
混合物に連続的に水を供給しながら,加熱し,混練し
て,所定の押出速度で,加熱した吐出部から円筒状に吐
出するパイプ形状金型ダイスを用い,吐出させ,所定の
外径及び内径を有する吐出物を切断し,温風等で乾燥
し,チップ状の筒状吸収材を確保する事を特徴とする。
【0016】本発明の筒状吸収材の製造方法において,
筒状吐出物の外径及び内径は,円筒状に吐出するパイプ
形状金型ダイス形状を選択することにより変更でき,ま
たその長さも押出成形機の押出速度と切断速度とを調整
することにより,任意に変更選択する事が出来る。
【0017】
【実施例】この発明の実施例を以下説明すると,乾燥し
た植物性繊維を含む原材料である,大豆を豆腐に加工す
る際に排出するオカラ90kgに,結合剤としてコーン
スターチ10kgを添加し,室温においてコーンブレン
ダーにより予め分散・混合し,この混合物をスクリュー
径47mmの二軸押出成形機に供給し,ホッパーから混
合物を投入し,投入箇所の温度を約30℃に設定し,水
の供給条件を40─50リットル/時間とし,該混合物
に連続的に水を供給しながら,加熱し,混練して,20
0─220kg/時間の押出速度で,温度約70─80
℃に保たれた吐出部から,円筒状に吐出するパイプ形状
金型ダイスを用い,吐出させ,外径3─4mm,内径
1.3mmの吐出物を長さ4─10mmに切断し,約2
00℃の温風で乾燥し,チップ状の筒状吸収材を確保し
た。
【0018】上記で確保したチップ状の筒状吸収材と,
同原材料を用い,同外径及び長さを有する円柱状の吸収
材を確保し,両吸収材の吸収効率を実験的に測定した。
35℃の温めた生理食塩水20ccを吸収する,筒状吸
収材及び円柱状吸収材の重量を測定すると,筒状吸収材
の重量は,円柱状吸収材の重量にくらべて20%低減
し,従って重量当たりの吸収効率が20%増加した。
【0019】上記の重量当たりの吸収効率の増加を幾何
学的構造から推定すると,筒状吸収材の外径DO,内径D
I, 長さL とし,円柱状吸収材の同外径DO,長さL と比
較すれば,該筒状吸収材の重量MP及び該円柱状吸収材の
重量MCは,密度d として,重量の減少比δM/MC=DI2/DO2
で表す事ができるので,DO=3mm,DI=1.3mm とすれば,δ
M/MC= 1.32/32=0.19となり,約19%の重量当たりの吸
収効率の増加が見込まれ,上記の実験の値を再現してい
る。
【0020】
【発明の効果】本発明は,以上説明した様な形態で実施
され,以下に記載される様な効果を有する。
【0021】本発明の筒状吸収材は,中心部が開口部と
なる筒状構造を採用し,吸収に直接関与しない中心部を
省くことにより,重量を軽減し,重量当たりの吸収効率
の増加を計り,また乾燥を容易にする事で,製造工程に
おける乾燥コストの低減と,使用時における自然乾燥の
維持を計ることにより,カビの発生等を防止できる効果
を有する。
【0022】本発明の筒状吸収材は,植物性繊維を含む
廃棄物原材料を用いて,資源を有効に再利用し,且つ安
価である効果をも有する。
【0023】本発明の筒状吸収材の製造方法は,押出成
形機を用い,原料を混合し,これに水を供給しつつ押出
成形する,簡便な方法であり,筒状吸収材の外径及び内
径は,円筒状に吐出するパイプ形状金型ダイス形状を選
択することにより変更でき,またその長さも押出成形機
の押出速度と切断速度とを調整することにより,任意に
変更選択できる効果を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物性繊維を主成分とする原材料によって
    構成する筒状吸収材であって,筒形状の多孔質体である
    事を特徴とする筒状吸収材。
  2. 【請求項2】植物性繊維を主成分とする原材料を用い,
    押出成形によって筒状吸収材を製造する方法であって,
    該原材料に連続的に水を供給しながら,加熱し,混練し
    て,筒形状に吐出成形し,乾燥する事を特徴とする筒状
    吸収材の製造方法。
JP17228298A 1998-06-03 1998-06-03 筒状吸収材及びその製造方法 Pending JPH11347404A (ja)

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JP2002202429A Division JP2003079263A (ja) 2002-07-11 2002-07-11 中心部を省いた吸収材の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153677A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Kocho:Kk 中空筒状吸水材の製造方法及び、中空筒状吸水材
JP2019071830A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 株式会社大貴 吸水処理材及びその製造方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153677A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Kocho:Kk 中空筒状吸水材の製造方法及び、中空筒状吸水材
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