JPH11347321A - 濾過体,濾過体の製造方法及び浴水浄化装置 - Google Patents

濾過体,濾過体の製造方法及び浴水浄化装置

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JPH11347321A
JPH11347321A JP10154428A JP15442898A JPH11347321A JP H11347321 A JPH11347321 A JP H11347321A JP 10154428 A JP10154428 A JP 10154428A JP 15442898 A JP15442898 A JP 15442898A JP H11347321 A JPH11347321 A JP H11347321A
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JP
Japan
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bath water
binder
filter medium
bath
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JP10154428A
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Kazuo Tokushima
一雄 徳島
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Denso Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用開始後まもなく生物浄化作用を発揮する
濾過体,濾過体の製造方法,浴水浄化装置を提供するこ
と。 【解決手段】 成形バインダー12により成形された濾
材11と微生物含有バインダー13とよりなる濾過体。
濾材11と成形バインダー12とよりなる濾材成形体に
乾燥微生物と低融点バインダーとよりなる微生物混合バ
インダーを吹き付け,加熱して含浸・定着させる製造方
法。浄化部に上記濾過体が内蔵されている浴水浄化装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,生物浄化作用を有する濾過体及
びその製造方法,また浴水の浄化を行う浴水浄化装置に
関する。
【0002】
【従来技術】入浴で使用された浴槽内の汚濁成分を含ん
だ浴水を循環濾過するための浴水浄化装置として,後述
の図7に示すごとく,浴槽と該浴槽内の浴水を通過させ
ることにより浴水の浄化を行う浄化部と,該浄化部に上
記浴槽内の浴水を導入する導入管と,上記浄化部におい
て浄化された浴水を上記浴槽内へと戻す戻し管とよりな
るものが知られている。
【0003】上記浄化部に設ける濾過体として,従来,
微生物を担持したものを用いることがある。このような
濾過体は多孔質セラミック,天然石,活性炭等の濾材よ
りなり,該濾過体に付着した微生物が浴水中の汚濁成分
を生物浄化作用により分解する。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の濾
過体には以下に示す問題がある。つまり,従来の浴水浄
化装置において,その使用開始時において濾過体には微
生物が付着しておらず,浄化部への浴水の循環を繰り返
すことにより浴水中に含まれる微生物を徐々に濾過体に
付着させているのである。つまり,濾過体に対する微生
物の付着は成り行き条件で行われているため,浄化作用
を発揮するまでに数週間から数ヶ月という時間を要して
しまうという問題があった。また,浄化作用をコントロ
ールすることも困難であった。
【0005】このような問題に対処するため,浄化部に
対し微生物と該微生物の栄養分とを投入し,微生物の付
着を早める方法が提案されている。しかし,付着した微
生物が繁殖し,濾過体に定着するにはある程度の時間が
必要である。このため,浴水浄化装置の使用開始時から
浄化を行うことは困難であった。また,濾過体の使用環
境によっては投入した微生物が定着する前に死滅してし
まい,微生物を投入しない場合と同様の結果となってし
まうおそれもあった。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,使用開始後まもなく生物浄化作用を発揮
する濾過体,該濾過体の製造方法,使用開始後まもなく
生物浄化作用を発揮することができる浴水浄化装置を提
供するものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,成形バインダー
により成形された濾材と微生物含有バインダーとよりな
ることを特徴とする濾過体にある。
【0008】本発明の作用効果につき説明する。本発明
にかかる濾過体は,該濾過体自身に微生物が含まれてい
るため,使用開始後まもなく微生物による生物浄化作用
を発揮することができる。以上により,本発明によれ
ば,使用開始後まもなく生物浄化作用を発揮する濾過体
を得ることができる。なお,上記成形バインダー,濾
材,微生物含有バインダーの詳細については後述する。
【0009】次に,請求項2の発明は,濾材を成形バイ
ンダーと共に混合し,加圧及び加熱して濾材成形体とな
し,該濾材成形体に乾燥微生物と低融点バインダーとよ
りなる微生物混合バインダーを吹き付け,その後,加熱
により微生物混合バインダーを濾材成形体に含浸・定着
させることを特徴とする濾過体の製造方法にある。
【0010】本発明にかかる製造方法によれば,微生物
を含んだ濾過体を得ることができる。このため,微生物
を別途付着・定着させる手間・時間を省くことができ,
使用開始後まもなく生物浄化作用を発揮する濾過体を得
ることができる。
【0011】以上により,本発明によれば,使用開始後
まもなく生物浄化作用を発揮する濾過体の製造方法を得
ることができる。
【0012】上記濾材としては,活性炭,ゼオライト等
の多孔質材料を使用することができる。また,上記成形
バインダーとしては,融点が80〜130℃であるもの
を使用することが好ましい。これにより,後述する微生
物含有バインダーを含浸・定着させるための加熱に際し
て濾材成形体の崩れを防止することができる。融点が8
0℃未満である場合には,微生物含有バインダーの含
浸,定着の際に成形バインダーが軟化し,濾材成形体の
崩れが生じるおそれがある。
【0013】また,上記成形バインダーとしては,具体
的にはメチルメタアクリレート,ポリエチレン,ポリプ
ロピレン等を使用することができる。また,上記成形バ
インダーは溶融時の流動性の高いものを用いることが,
成形が短時間で終了するため好ましい。
【0014】また,上記濾材と成形バインダーとの混合
比は3〜10重量%とすることが好ましい。3重量%未
満である場合は成形時に崩れが生じやすく,10重量%
を越えると活性炭のポアが埋まってしまうおそれがあ
る。
【0015】上記微生物含有バインダーにおける低融点
バインダーとしては,50〜70℃の温度範囲で溶融
し,有機物よりなり,かつ常温では微生物の保持が可能
となる程度の硬度を有する物質を使用することが好まし
い。このような物質を用いることで,上記低融点バイン
ダーは乾燥微生物を濾材成形体に保持すると共に該低融
点バインダーが微生物の栄養分として機能するため,微
生物の増殖・定着を助けることができ,長期間に渡って
生物浄化作用が維持された優れた濾過体を得ることがで
きる。
【0016】融点が50℃未満である物質は,真夏等の
外気温の高い季節においては自然溶融し,乾燥微生物の
保持力が弱まるおそれがある。また,融点が70℃を越
えた場合には,濾材成形体に対する含浸・定着の際の加
熱で微生物が死滅するおそれがある。具体的には,バタ
ー,ラード,カカオ等の天然油脂または合成油脂を使用
することが好ましい。
【0017】また,微生物含有バインダーを吹き付ける
方法であるが,粉体にして吹付ける方法では外側もしく
は内側から吹付けた後,加熱して,微生物含有バインダ
ーを濾材成形体に固定するという方法がある。その他
に,例えば,溶解させた液中に成形体を一度くぐらせ固
定させることもできる。
【0018】また,加熱により微生物混合バインダーを
濾材成形体に含浸・定着させる際の加熱温度は,低融点
バインダーの融点程度で行うことが好ましい。
【0019】次に,請求項3の発明は,浴槽と該浴槽内
の浴水を通過させることにより浴水の浄化を行う浄化部
と,該浄化部に上記浴槽内の浴水を導入する導入管と,
上記浄化部において浄化された浴水を上記浴槽内へと戻
す戻し管とよりなる浴水浄化装置において,上記浄化部
には,成形バインダーにより成形された濾材と微生物含
有バインダーとよりなる濾過体が内蔵されていることを
特徴とする浴水浄化装置にある。
【0020】本発明の作用効果について説明する。本発
明にかかる浴水浄化装置の浄化槽には微生物を含んだ濾
過体が内蔵されている。このため,浴水浄化装置が作動
し,浴水が濾過体を通過することで自然と微生物が活性
を取り戻し,生物浄化作用を発揮することとなる。この
ため,使用開始後まもなく生物浄化作用を発揮すること
ができると共に,別途微生物を濾過体に定着させるため
の手間や機構,時間を省くことができる。
【0021】以上により,本発明によれば,使用開始後
まもなく生物浄化作用を発揮することができる浴水浄化
装置を得ることができる。
【0022】本発明にかかる浴水浄化装置において,導
入管は浴水を浄化部に対し導入するよう構成されてい
る。上記浄化部は濾過体が設置された部分であり,ここ
において浴水中の汚濁成分が生物浄化作用により分解さ
れ,浴水の浄化が行われる。ここで浄化された浴水は戻
し管から浴槽に戻される。つまり,本発明にかかる浴水
浄化装置は浴槽内の浴水を常に清浄な状態に維持するこ
とができる循環式の浴水浄化装置として利用することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】実施形態例 図1〜図8に示すごとく,本発明の実施形態例にかかる
濾過体,該濾過体の製造方法,該濾過体を設けた浴水浄
化装置について説明する。本例にかかる濾過体1は,図
4,図6に示すごとく,成形バインダー12により成形
された濾材11と微生物含有バインダー13とよりな
る。
【0024】そして,上記濾過体1は,図1〜図4に示
すごとく,濾材11を成形バインダー12と共に混合
し,加圧及び加熱して濾材成形体10となし,該濾材成
形体10に乾燥微生物と低融点バインダーとよりなる微
生物混合バインダー13を吹き付け,その後,加熱によ
り微生物混合バインダー13を濾材成形体10に含浸・
定着させることにより作製される。
【0025】また,上記濾過体10を設けた浴水浄化装
置2は,図7,図8に示すごとく,浴槽8と該浴槽8内
の浴水80を通過させることにより浴水80の浄化を行
う浄化部3と,該浄化部3に上記浴槽8内の浴水80を
導入する導入管211と,上記浄化部3において浄化さ
れた浴水80を上記浴槽8内へと戻す戻し管214とよ
りなる。そして,上記浄化部3に本例にかかる濾過体1
が内蔵されている。
【0026】以下,詳細に説明する。本例の濾過体1
は,濾材11である活性炭,成形バインダー12と微生
物含有バインダー13とよりなる。また,上記微生物含
有バインダーは,凍結乾燥した例えばバチルス属の微生
物と低融点バインダーとよりなる。また,上記濾過体1
における濾材11と成形バインダー12と微生物含有バ
インダー13との重量比は95:3:2である。
【0027】次に,濾過体1の製造方法について説明す
る。図1に示すごとく,顆粒状の成形バインダー12と
粉末状の濾材11とを攪拌器51及び攪拌棒510で混
合し,混合物となす。図2に示すごとく,この混合物を
キャビティ521,中子522を有する成形型52に充
填し,130℃の温度と圧力とを加える。この熱により
成形バインダー12は溶融し,濾材11と濾材11との
間に染み渡り,その後冷却することにより図5に示すご
とく成形バインダー12は固化し,濾材11間が結合さ
れる。得られた成形濾材10を図2に示すごとく取出し
た。なお,この成形濾材10は中心空間部19を有する
リング状の断面形状を有する円柱形である。
【0028】次に,図3に示すごとく,側面530に噴
出孔531を多数設けたノズル53に微生物含有バイン
ダーを充填する。このノズル53を成形濾材10の中心
空間部19に挿入し,微生物含有バインダーの吹き付け
を行う。次いで,成形濾材10を温度60℃で5分間加
熱する。これにより微生物含有バインダー13中の低融
点バインダーが溶融し,濾材11間に染み渡る。その
後,室温まで冷却する。これにより,図6に示すごと
く,微生物含有バインダー13が濾材11に対し定着す
る。以上により本例の濾過体1を得た。
【0029】次に,本例にかかる浴水浄化装置について
説明する。図7は浴槽8のコーナー部に設けた本例にか
かる浴水浄化装置2である。上記浴水浄化装置2は,浴
水80の浄化を行う浄化部3,循環ポンプ23及びヒー
タ24を内蔵し,開口部260を有する本体部261及
び蓋部262とよりなるケーシング26,浴水80の吸
込部210,浄化された浴水80を浴槽8に対し送出す
る送出部215とよりなる。
【0030】吸込部210及び送出部215は浴槽8の
浴水80に浸るように配置してある。また,上記吸込部
210は浴水80中に浮遊する髪の毛等の大きなごみを
取り除くためのフィルタが設けてある(図示略)。上記
吸込部210とケーシング26中の浄化部3との間は導
入管211によって接続されている。
【0031】上記浄化部3は円筒状容器であるケース3
1と該ケース31内に設けた浴水80中の塵埃等を除去
するフィルタ32と,生物浄化作用により浴水80を浄
化する濾過体1とよりなる。上記浄化部3はケース31
の開口部310からケーシング26の開口部260を通
して着脱可能に構成されている。
【0032】また,上記循環ポンプ23は,浴水80を
浴槽8から浄化部3,そして浴槽8へと循環させるため
に設けてある。ヒータ24は浴水80を常に一定温度に
保持するために設けてある。
【0033】上記浄化部3と循環ポンプ24との間,該
循環ポンプ23とヒータ24との間,該ヒータ24と送
出部215との間は,それぞれ導出管212,213,
戻し管214によって接続され,浄化部3において浄化
された浴水が浴槽8内に送出されるよう構成されてい
る。更に,ケーシング26の外側面にはユーザーが浴水
浄化装置の動作を操作できるように循環ポンプ23及び
ヒータ24等の駆動を制御するための図示を略した電気
回路に接続された制御部25が設けてある。
【0034】図8に示すごとく,上記浄化部3を構成す
るケース31は樹脂製であり,高さ250mm,径が1
70mmの円筒形容器である。上記ケース31の上部は
フィルタ32を交換するための開口部310であり,該
開口部310は取り外し可能な蓋311により覆われて
いる。
【0035】上記開口部310の直下には,浴水80中
の塵埃を除去するためのフィルタ32が設けてある。こ
のフィルタ32は高さ100mm,径が150mmで中
心空間部325を有する略円筒形状である。また,この
フィルタ32は側面部320に複数の凹部,凸部が形成
され,紙製または樹脂製である。フィルタ32の上部に
は取手321が設けてあり,ユーザーがフィルタ32を
ケース31から着脱できるよう構成されている。なお,
符号312はフィルタ32をケース31内に固定するた
めのばね付き押え板である。
【0036】上記フィルタ32の下方には本例の濾過体
1が設けてある。上記濾過体1は高さ140mm,径が
150mmで,同心円状の断面を有する中心空間部19
を持った略円筒形状である。上記フィルタ32と濾過体
1との間には樹脂またはゴムよりなる略円盤状のシール
板37が介設されており,フィルタ32から濾過体1
へ,濾過体1からフィルタ32へと直接浴水80が流通
しないように両者の間をシールするよう構成されてい
る。
【0037】そして,上記濾過体1の中心空間部19,
上記シール板37の略中心に設けられた中心孔37,フ
ィルタ32の中心空間部325を貫通して,上記導入管
211と接続された流入管39が設けてある。なお,上
記中心孔37の内径は流入管39の外径と略同一で両者
の間から浴水が漏れることがないようシール接合されて
いる。また,上記ケース31の下端には導出管212と
中心空間部19とを接続するための接続部391が設け
てある。また,上記ケース31の内側面と濾過体1,シ
ール板37,フィルタ32の外側面との間は空間部31
5が形成されている。
【0038】次に,上記浴水浄化装置における浴水の浄
化について説明する。上記吸込部210,導入管21
1,流入管39を経て,フィルタ32の中心空間部32
5に浴水80が導入される。そして,中心空間部325
からフィルタ32内を通って,フィルタ32の外側面と
ケース31の内側面との間の空間部315へと流通す
る。この際にフィルタ32によって,浴水80から塵,
埃が除去される。
【0039】次いで,上記空間部315を下方へ下りつ
つ,濾過体1の外側面から中心空間部19へと浴水80
が流通する。この際に濾過体1に含まれる乾燥した微生
物はその活性を取り戻し,活性化した微生物によって生
物浄化が行われ,浴水80が浄化される。
【0040】浄化された浴水80は接続部391を経て
導出管212から循環ポンプ23,導出管213,ヒー
タ24を経て戻し管214,送出部215より浴槽8に
戻される。
【0041】次に,本例の濾過体よりなる試料の性能を
比較試料と共に比較説明する。本例と同様に顆粒状の成
形バインダーと粉末状の濾材(活性炭)とを混合し,混
合物となす。この混合物を成形型に充填し,温度130
℃と圧力とを加える。その後,成形型を冷却することに
より成形バインダーは固化し,濾材間を結合する。
【0042】このようにして得られた成形濾材に対し,
本例の濾過体よりなる試料においては,成形濾材に粉体
にした低融点バインダーと乾燥微生物を吹付け,再び加
熱し,定着させるか,低融点バインダーを溶融した液中
に成形濾材をくぐらせ,冷却して定着させる。なお,比
較試料としては,上記成形濾材を微生物(10個)を
含む培養液に20分間含浸させた後,乾燥させて濾過体
としたものを用いた。
【0043】次に性能評価について説明する。試料及び
比較試料にかかる濾過体を本例に記載した浴水浄化装置
2に取りつけ,この浴水浄化装置2の運転開始8時間経
過後に付着した微生物量を測定した。この結果,試料に
かかる濾過体の微生物量は10〜10個であり,比
較試料は10個であることが分かった。つまり本例に
かかる濾過体はより多量の微生物が付着しており,運転
開始初期より微生物の活性が得られ,より高い生物浄化
性能を有することが分かった。
【0044】次に,本例にかかる作用効果について説明
する。本例にかかる濾過体1は乾燥した微生物が含まれ
ている。この微生物は上述したごとく浴水浄化装置2を
作動させ,濾過体1内を浴水80が通過することにより
活性を取り戻し,低融点バインダーと浴水80中に含ま
れる有機物を栄養分として増殖し,濾過体1にしっかり
と定着する。このため,本例によれば使用開始後まもな
く生物浄化作用を発揮する濾過体,該濾過体の製造方
法,浴水浄化装置を得ることができる。
【0045】また,本例において乾燥した微生物は上記
低融点バインダーにて濾材に固定されているため,活性
を取り戻して完全に定着するまでに濾過体よりはがれて
死滅する等の問題を防止することができる。また,本例
の濾過体1において上記低融点バインダーは微生物の栄
養分となるため,微生物の完全な定着をより早めると共
に,長期間の安定した生物浄化作用を維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例にかかる,濾材と成形バインダーと
を混合する工程の説明図。
【図2】実施形態例にかかる,成形濾材を成形型より取
出す工程の説明図。
【図3】実施形態例にかかる,成形濾材に対し微生物含
有バインダーを吹き付ける工程の説明図。
【図4】実施形態例にかかる,完成した濾過体の説明
図。
【図5】実施形態例にかかる,成形濾材の要部拡大説明
図。
【図6】実施形態例にかかる,濾過体の要部拡大説明
図。
【図7】実施形態例にかかる,浴水浄化装置の説明図。
【図8】実施形態例にかかる,浴水浄化装置における浄
化部の説明図。
【符号の説明】
1...濾過体, 10...成形濾材, 11...濾材, 12...成形バインダー, 13...微生物含有バインダー, 2...浴水浄化装置, 3...浄化部, 8...浴槽, 80...浴水,

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形バインダーにより成形された濾材と
    微生物含有バインダーとよりなることを特徴とする濾過
    体。
  2. 【請求項2】 濾材を成形バインダーと共に混合し,加
    圧及び加熱して濾材成形体となし,該濾材成形体に乾燥
    微生物と低融点バインダーとよりなる微生物混合バイン
    ダーを吹き付け,その後,加熱により微生物混合バイン
    ダーを濾材成形体に含浸・定着させることを特徴とする
    濾過体の製造方法。
  3. 【請求項3】 浴槽と該浴槽内の浴水を通過させること
    により浴水の浄化を行う浄化部と,該浄化部に上記浴槽
    内の浴水を導入する導入管と,上記浄化部において浄化
    された浴水を上記浴槽内へと戻す戻し管とよりなる浴水
    浄化装置において,上記浄化部には,成形バインダーに
    より成形された濾材と微生物含有バインダーとよりなる
    濾過体が内蔵されていることを特徴とする浴水浄化装
    置。
JP10154428A 1998-06-03 1998-06-03 濾過体,濾過体の製造方法及び浴水浄化装置 Pending JPH11347321A (ja)

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