JPH11345975A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

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JPH11345975A
JPH11345975A JP15246998A JP15246998A JPH11345975A JP H11345975 A JPH11345975 A JP H11345975A JP 15246998 A JP15246998 A JP 15246998A JP 15246998 A JP15246998 A JP 15246998A JP H11345975 A JPH11345975 A JP H11345975A
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JP
Japan
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gate electrode
region
forming
thin film
film transistor
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JP15246998A
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English (en)
Inventor
Mayumi Inoue
真弓 井上
Keizaburo Kuramasu
敬三郎 倉増
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正スタガ構造の場合にはリーク電流が増大す
ることがなく、また、逆スタガ構造の場合にはチャネル
領域やソース・ドレイン領域を構成する半導体層の基板
の凹凸に基く結晶性の劣化や断線等が発生しない薄膜ト
ランジスタ及びその製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 透光性基板11上に、側面が透光性基板
11面に対してテーパ角度を持つゲート電極14を形成
した後、ゲート絶縁層を16、チャネル領域17a、ソ
ース領域17b及びドレイン領域17cを形成する。テ
ーパ角度を持つゲート電極14はゲート電極領域を覆う
レジストパターン13をマスクとしてゲート電極材料層
をエッチングしてゲート電極14を形成した後、レジス
トパターン13をマスクとしてゲート電極14の側面を
陽極酸化することにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス方式の液晶ディスプレイ(LCD)やメモリ集積回
路に利用される薄膜トランジスタ(Thin Film Transist
or:以下、TFTと略記する)およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶TVやパソコンの画像表示のための
駆動に用いられるTFTには、アモルファスシリコン
(a−Si)を用いるものと、多結晶シリコン(p−S
i)を用いるものがある。p−SiTFTは、a−Si
TFTよりも特性上高精細化が可能であり、またドライ
バー回路を基板上に作り込めるため、低価格化が実現で
きると期待されている。p−SiTFTにはSiを多結
晶化するときの温度によって、高温型と低温型がある。
低温型ではガラス基板を用いることが可能であるため、
大面積化が可能である。その大面積化を実現するために
は低抵抗配線材料が必要であり、AlやCuなどがそれ
に該当する。
【0003】そこで以下では、Alを配線材料に用いた
場合の従来のTFTアレイの製造方法について図3に示
す製造工程断面図を参照しながら説明する。
【0004】ガラスなどの透光性基板31上にSiO2
からなる下地絶縁膜32を製膜した後、a−Siを製膜
する。その後、上記のa−Siをエッチングして所定の
形状にパターニングし、さらにエキシマレーザーを用い
てa−Siの結晶化を行い、半導体層となるポリシリコ
ン層33を形成する(図3(a))。次に、ポリシリコ
ン層33上にSiO2からなるゲート絶縁層34を常圧
CVD法にて製膜する。その後Alからなる導電膜を形
成し、所定の形状にエッチングしてゲート電極35を形
成する(図3(b))。続けてゲート電極35をマスク
として、ポリシリコン層33にイオンドーピング法によ
り不純物をイオン注入することにより、ポリシリコン層
33にチャネル領域33aをはさんでソース領域33b
及びドレイン領域33cを形成する(図3(d))。そ
の後SiO2からなる層間絶縁膜36を製膜し、次にコ
ンタクトホール37を開孔し、最後に、ソース・ドレイ
ン電極38を形成して薄膜トランジスタが完成する(図
3(e))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の薄膜トンジスタでは下記に示すような問題点が存
在する。
【0006】上記の図3(b)の工程において、ゲート
電極をレジストパターンを用いたドライエッチングまた
はウェットエッチングにより形成した際には、ゲート電
極の断面形状はドライエッチングではほとんど矩形とな
り、ウェットエッチングにおいても50度程度の急峻な
テーパが形成された形状となる。
【0007】従って、図3に示したようなゲート電極が
半導体層の上になる正スタガ構造のTFTアレイの場合
には、ゲート電極をマスクとしてセルフアライン方式で
不純物をドーピングしてソース・ドレイン領域を形成す
る際に、ゲートの断面形状がドーピングに反映されるた
め、テーパ角度が急峻であるとnチャンネルにおいて、
トランジスタの電流電圧特性で印加電圧の増加とともに
リーク電流が増大してしまうという欠点を有していた。
このようにリーク電流が増した場合、この薄膜トランジ
スタをアクティブマトリクス型液晶表示素子に用いた時
には、液晶に蓄積された電荷は素子のリーク部分を通じ
て放電され、表示部分のコントラストが十分得られない
という問題点が生じる。
【0008】一方、ゲート電極が半導体層の下になる逆
スタガ構造のTFTアレイを形成しようとした場合に
は、後にチャネル領域やソース・ドレイン領域を構成す
る半導体層(ポリシリコン層)を、ゲート電極という凸
な領域を有する段差のある基板に対して形成することに
なる。
【0009】その結果、この半導体層の結晶性が下地の
凹凸の影響を受け不均一になってしまうという問題点が
生じる。なお、ゲート電極は100nm以上の膜厚を有
するのに対して半導体層は数十nm程度であるため、最
悪の場合には、ゲート電極のパターン段差部で断線を生
じたり、また、ゲート電極とソース電極のクロス部では
ゲートおよびソース間のショートや断線を引き起こし歩
留まりが低下するという問題点が生じる。
【0010】そこで本発明は上記の問題点に鑑み、正ス
タガ構造の場合にはリーク電流が増大することがなく、
また、逆スタガ構造の場合にはチャネル領域やソース・
ドレイン領域を構成する半導体層の基板の凹凸に基く結
晶性の劣化や断線等が発生しない薄膜トランジスタ及び
その製造方法を提供することを主たる目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の第1の発明の薄膜トランジスタは、基板上
に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に形成さ
れたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に形成され、
チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有する半
導体層とを有する薄膜トランジスタであって、前記ゲー
ト電極側面が前記基板面に対して30度以下のテーパ角
度を持つことを特徴とする構成となっている。この構成
によれば、逆スタガ構造の薄膜トランジスタにおいて、
ゲート電極の端面にゆるやかなテーパが形成されること
で、表面の段差が小さくなり、その上に形成される半導
体層の結晶性が向上する。理由は明らかではないが、レ
ーザー活性化時の熱の伝導が均質化されたためとも考え
られる。またゲート電極とソース電極のクロス部ではゲ
ート電極のテーパ形成によって層間絶縁膜のカバレッジ
がよくなり、ゲート・ソース間のショートや断線がなく
なる。
【0012】また本発明の第の薄膜トランジスタは、チ
ャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有する半導
体層と、前記半導体層上に形成されたゲート絶縁層と、
前記ゲート絶縁層上に形成されたゲート電極とを有する
薄膜トランジスタであって、ソース領域及びドレイン領
域とチャネル領域の間に連続的に不純物濃度の変化する
領域が形成されていることを特徴とする構成となってい
る。この構成によれば、正スタガ構造の薄膜トランジス
タにおいて、LDD領域の存在により、nチャンネルの
オフ時のリーク電流を低減し、液晶表示素子のコントラ
ストを改善することができる。
【0013】上記の第1の発明における薄膜トランジス
タは、基板上に、その側面が前記基板面に対して30度
以下のテーパ角度を持つゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極上にゲート絶縁層を形成する工程と、前
記ゲート絶縁層上に半導体層を選択的に形成する工程
と、前記半導体層にドナーまたはアクセプタとなる不純
物を注入して前記半導体層にソース領域及びドレイン領
域を形成する工程とによって形成することができる。
【0014】また、この時、側面が基板面に対して30
度以下のテーパ角度を持つゲート電極の形成は、基板上
にゲート電極材料層を形成した後、ゲート電極領域を覆
うレジストパターンを形成し、前記レジストパターンを
マスクとして前記ゲート電極材料層をエッチングしてゲ
ート電極を形成し、その後、前記レジストパターンをマ
スクとして前記ゲート電極の側面を陽極酸化し、さらに
前記陽極酸化された領域を除去することにより形成する
ことが好ましい。
【0015】上記の第2の発明における薄膜トランジス
タは、基板上に半導体層を選択的に形成する工程と、前
記半導体層上にゲート絶縁層を形成する工程と、前記絶
縁層上にその側面が前記基板面に対してテーパ角度を持
つゲート電極を形成した後、前記ゲート電極をマスクと
してドナーまたはアクセプタとなる不純物を注入して前
記半導体層にソース領域及びドレイン領域を形成する工
程とによって形成することができる。
【0016】また、この時、側面が基板面に対してテー
パ角度を持つゲート電極の形成は、基板上にゲート電極
材料層を形成した後、ゲート電極領域を覆うレジストパ
ターンを形成し、前記レジストパターンをマスクとして
前記ゲート電極材料層をエッチングしてゲート電極を形
成し、その後、前記レジストパターンをマスクとして前
記ゲート電極の側面を陽極酸化し、さらに前記陽極酸化
された領域を除去することにより形成することが好まし
い。
【0017】上記のような陽極酸化の代わりにテーパ形
成はウェットエッチングでも形成可能であるが、精度よ
くテーパ形成を行うためには陽極酸化法が適する。レジ
スト界面からの液の浸み込みと下地との密着性の良さを
うまく調整することで任意のテーパが得られるためであ
る。また第2の発明においては、LDD形成のプロセス
を別途設定してやる必要性もなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る薄膜トランジスタ及びその製造方法について図面を参
照しながら説明する。なお、図1及び図2は、各々実施
の形態1及び2における薄膜トランジスタの製造工程断
面図を示したものであり、図4は従来方法で作製した薄
膜トランジスタの電流電圧特性、図5は本発明の実施の
形態2で作製した薄膜トランジスタの電流電圧特性を示
したものである。
【0019】(実施の形態1)以下本発明の実施の形態
1における薄膜トランジスタの製造方法について、図1
にしたがって説明する。本実施の形態は、逆スタガ構造
の薄膜トランジスタの製造方法を示すものである。
【0020】ガラスなどの透光性基板11上にSiO2
からなる下地絶縁膜12を常圧CVD法において450
℃で膜厚200nmになるように製膜した後、Taから
なる導電膜を200nmの厚さに形成する。その後上記
のTa膜をフォトリソグラフィーにより形成されたレジ
ストパターン13をマスクにしてエッチングを行い、所
定の形状のゲート電極14を形成する(図1(a))。
次に、ゲート電極14をエッチング用レジストパターン
13を用いてゲート電極14の側面のみを陽極酸化し、
陽極酸化膜15をゲート電極14側面に形成する。条件
は1%蓚酸水溶液で10mA/cm2、15Vで30分
間とした(図1(b))。
【0021】上記の工程により、ゲート電極を構成する
Taの側面がテーパ形状になり、本実施の形態ではその
角度が透光性基板に対して30度となるようにした。次
に、陽極酸化膜15をフッ硝酸にエチレングリコールを
混合したエッチング液にて除去する(図1(c))。こ
れにより、側面がテーパ形状のゲート電極を得ることが
できる。その後、その上にプラズマCVD法によりSi
2からなるゲート絶縁層16を270℃で200nm
となるように製膜する(図1(d))。
【0022】次に、その上にa−SiをプラズマCVD
装置にて270℃で膜厚50nmとなるように製膜し、
その後、波長308nmのXeClエキシマレーザーを
上記のa−Siに照射することにより結晶化を行い、後
にチャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有する
半導体層となるポリシリコン層17を形成する(図1
(e))。さらにポリシリコン層17上に形成したレジ
ストパターン18をマスクとしてポリシリコン層17に
イオンドーピング法によりリンやボロン等の不純物をイ
オン注入することにより、ポリシリコン層17にチャン
ネル領域17aをはさんでソース領域17b及びドレイ
ン領域17cを形成する(図1(f))。
【0023】その後、SiO2からなる層間絶縁膜19
を常圧CVD法にて400nm製膜する(図1
(g))。コンタクトホール110を開孔した後、Ti
膜及びAl膜をそれぞれ80nm・350nmになるよ
うに製膜する。最後に、上記のTiおよびAl膜を各々
ドライエッチングとウェットエッチングで所定の形状に
形成してソース・ドレイン電極111とし、ポリシリコ
ンTFTが完成する(図1(h))。
【0024】以上のような本実施の形態における薄膜ト
ランジスタの製造方法によれば、ゲート電極の側面が透
光性基板に対して30度をなすテーパ形状となっている
ため、表面の凹凸が緩和され、その上に半導体層を形成
する時、ゲート電極の凸形状に起因する半導体層の結晶
性の不均一性を低減することができるとともに、ショー
トや断線等の発生を防止することができる。なお、本発
明者等によれば、上記のテーパ角が30度以下になれば
上記の効果を得やすいことが判明した。また、このよう
な30度というような、極めてなだらかなテーパの形成
は、陽極酸化を用いると容易であった。
【0025】実際のところ、上記の従来の方法で作成し
た場合にはTa電極のテーパは45度以上の傾きをも
ち、半導体層の結晶状態をTEM観察したところ、所々
結晶性に不均一が見られ、表面凹凸も発生していた。し
かし、本実施の形態の方法で作成した多結晶TFTには
半導体の結晶も均一に行われ、結晶も大きく大きさも均
一化されていた。よって基板内のトランジスタ特性も安
定し、歩留まりが向上した。
【0026】なお、本実施の形態においては、種々の変
形が可能である。たとえば、半導体としてポリシリコン
を用いたが単結晶シリコン、Si−Ge化合物の多結晶
体や単結晶でも良い。また膜厚は50nmとしたが、こ
れに制約される訳ではなくチャネルが形成される10n
m以上であれば良い。但し、製膜の安定性と光導電性を
考えると20nmから150nmが望ましい。また、ゲ
ート絶縁層の製膜方法としてプラズマCVDを用いてa
−SiとSiO2の連続形成を行ったが、常圧CVD、
スパッタ、減圧CVD、ECR−CVD法などでもSi
2は堆積可能である。また、ソース・ドレイン電極と
しては上記以外にも、Al合金、Ta、Cr、Ti、M
o、Mo−Ta合金、Mo−W合金、Cu、各種のシリ
サイドなどの金属やそれらの積層膜でも良いが、抵抗値
の観点からはAl合金やCuを含むことが望ましい。
【0027】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態
2における薄膜トランジスタの製造方法について、図2
を参照しながら説明する。本実施の形態は、正スタガ構
造の薄膜トランジスタの製造方法を示すものである。
【0028】ガラスなどの透光性基板21上にSiO2
からなる下地絶縁膜2を常圧CVD法において450℃
で膜厚200nmになるように製膜した後、a−Si:
HをプラズマCVD装置にて270℃で膜厚50nmと
なるように製膜し、エッチングより所定の形状にパター
ニングする。そして上記のa−Siを波長308nmの
XeClエキシマレーザーを照射して結晶化を行い、後
にチャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有する
半導体層となるポリシリコン層23を形成する(図2
(a))。
【0029】次に、ポリシリコン層23上にSiO2
らなるゲート絶縁層24をECR−CVD法にて300
℃で100nm製膜し、さらにその上にAlからなる導
電膜を200nmの厚さに形成する。その後、上記のA
lからなる導電膜をフォトリソグラフィーにより形成さ
れたレジストパターン25をマスクとしたエッチングに
より所定の形状にしてゲート電極26を形成する(図2
(b))。
【0030】次にレジストパターン25を再度マスクと
して上記のAl膜の側面のみを陽極酸化し、陽極酸化膜
27をゲート電極26側面に形成する。条件は1%蓚酸
水溶液で10mA/cm2、15Vで30分間とした
(図2(c))。その結果、その後、陽極酸化膜27を
フッ硝酸にエチレングリコールを混合したエッチング液
にて除去すると、ゲート電極26の側面は、透光性基板
21に対して30度の角度を有することになる(図2
(d))。
【0031】その後、上記のように側面が透光性基板2
1に対してテーパ角度を持つゲート電極26マスクとし
てポリシリコン層23にイオンドーピング法にてリンや
ボロン等の不純物をイオン注入することにより、ポリシ
リコン層23にチャンネル領域23aをはさんでソース
領域23b及びドレイン領域23cとLDD領域を形成
する(図2(e))。そしてSiO2からなる層間絶縁
膜28を常圧CVD法にて400nm製膜する(図2
(f))。次にコンタクトホール29を開孔し、Ti膜
及びAl膜をそれぞれ80nm・350nmになるよう
に製膜する。最後に上記のTiおよびAl膜を各々ドラ
イエッチングとウェットエッチングで所定の形状に形成
してソース・ドレイン電極210とし、ポリシリコンT
FTが完成する(図2(g))。
【0032】以上のような本実施の形態における薄膜ト
ランジスタの製造方法によれば、ゲート電極の側面が透
光性基板に対して30度をなすテーパ形状となっている
ため、その後の不純物導入の際に、その不純物プロファ
イルがテーパ形状にそった形となる(つまり、ソース領
域及びドレイン領域とチャネル領域の間に連続的に不純
物濃度が変化する領域が形成される)。従って、nチャ
ネルのオフ時のリーク電流を減少させることができる。
実際のところ、本発明の製造方法で薄膜トランジスタを
作製した場合、図4に示す従来方法で作製したものと比
較すると図5に示すようにnチャネル部のオフ時(ゲー
ト電圧−10V)のリーク電流が3桁低減されていた。
【0033】なお本発明については、種々の変形が可能
である。たとえば、半導体としてポリシリコンを用いた
が単結晶シリコン、Si−Ge化合物の多結晶体や単結
晶でも良い。また、ゲート絶縁層の形成方法としてプラ
ズマダメージの少ないECR−CVD法を用いた。なお
製膜方法は、常圧CVD、スパッタ、減圧CVD法など
でも堆積可能である。さらに、TaOx、Al23等の
絶縁膜との積層膜からなる絶縁層でも良い。また、ゲー
ト電極5やソース・ドレイン電極としては上記以外に
も、Al合金、Ta、Cr、Ti、Mo、Mo−Ta合
金、Mo−W合金、Cu、各種のシリサイドなどの金属
やそれらの積層膜でも良いが、抵抗値の観点からはAl
合金やCuを含むことが望ましい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の薄膜トランジスタ
は、ゲート電極に30度以下のテーパを形成するため、
ゲート絶縁層を介してポリSi半導体層を形成する逆ス
タガ構造のTFTアレイの場合、Siの下地の凹凸がほ
とんどないため均質に結晶化を行うことができる。また
ゲート電極が半導体層の上部に形成される正スタガ構造
の場合、ゲート電極をマスクとして不純物のドーピング
を行う際、テーパ部分がソース・ドレイン部分とチャン
ネル部の間のLDD(lightly−doped−d
rain)領域を形成することになり、トランジスタ特
性のオフ時のリーク電流を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における薄膜トランジス
タの製造工程断面図
【図2】本発明の実施の形態2における薄膜トランジス
タの製造工程断面図
【図3】従来の薄膜トランジスタの製造工程断面図
【図4】従来の薄膜トランジスタの電流電圧特性を示す
【図5】本発明による薄膜トランジスタの電流電圧特性
を示す図
【符号の説明】
11 透光性基板 12 下地絶縁膜 13 レジストパターン 14 ゲート電極 15 陽極酸化膜 16 ゲート絶縁層(SiO2) 17 ポリシリコン層 17a チャンネル領域 17b ソース領域 17c ドレイン領域 18 レジストパターン 19 層間絶縁膜(SiO2) 21 透光性基板 22 下地絶縁膜 23 ポリシリコン層 23a チャンネル領域 23b ソース領域 23c ドレイン領域 24 ゲート絶縁層(SiO2) 25 レジストパターン 26 ゲート電極 27 陽極酸化膜 28 層間絶縁膜(SiO2) 29 コンタクトホール 31 透光性基板 32 下地絶縁膜 33 ポリシリコン層 33a チャンネル領域 33b ソース領域 33c ドレイン領域 34 ゲート絶縁層(SiO2) 35 ゲート電極(AlまたはTa) 36 層間絶縁膜(SiO2) 37 コンタクトホール 38 ソース・ドレイン電極(Al/Ti) 110 コンタクトホール 111 ソース・ドレイン電極(Al/Ti) 210 ソース・ドレイン電極(Al/Ti)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成されたゲート電極と、前記ゲ
    ート電極上に形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶
    縁層上に形成され、チャネル領域、ソース領域及びドレ
    イン領域を有する半導体層とを有する薄膜トランジスタ
    であって、前記ゲート電極側面が前記基板面に対して3
    0度以下のテーパ角度を持つことを特徴とする薄膜トラ
    ンジスタ。
  2. 【請求項2】チャネル領域、ソース領域及びドレイン領
    域を有する半導体層と、前記半導体層上に形成されたゲ
    ート絶縁層と、前記ゲート絶縁層上に形成されたゲート
    電極とを有する薄膜トランジスタであって、ソース領域
    及びドレイン領域とチャネル領域の間に連続的に不純物
    濃度の変化する領域が形成されていることを特徴とする
    薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】ゲート電極がAlまたはTaを主成分とす
    る金属からなることを特徴とする請求項1または2に記
    載の薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】基板上に、その側面が前記基板面に対して
    30度以下のテーパ角度を持つゲート電極を形成する工
    程と、前記ゲート電極上にゲート絶縁層を形成する工程
    と、前記ゲート絶縁層上に半導体層を選択的に形成する
    工程と、前記半導体層にドナーまたはアクセプタとなる
    不純物を注入して前記半導体層にソース領域及びドレイ
    ン領域を形成する工程とを有する薄膜トランジスタの製
    造方法。
  5. 【請求項5】基板上にゲート電極材料層を形成した後、
    ゲート電極領域を覆うレジストパターンを形成し、前記
    レジストパターンをマスクとして前記ゲート電極材料層
    をエッチングしてゲート電極を形成し、その後、前記レ
    ジストパターンをマスクとして前記ゲート電極の側面を
    陽極酸化し、さらに前記陽極酸化された領域を除去する
    ことにより、側面が前記基板面に対して30度以下のテ
    ーパ角度を持つゲート電極を形成することを特徴とする
    請求項4に記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】基板上に半導体層を選択的に形成する工程
    と、前記半導体層上にゲート絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上にその側面が前記基板面に対してテーパ角
    度を持つゲート電極を形成した後、前記ゲート電極をマ
    スクとしてドナーまたはアクセプタとなる不純物を注入
    して前記半導体層にソース領域及びドレイン領域を形成
    する工程とを有する薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】基板上にゲート電極材料層を形成した後、
    ゲート電極領域を覆うレジストパターンを形成し、前記
    レジストパターンをマスクとして前記ゲート電極材料層
    をエッチングしてゲート電極を形成し、その後、前記レ
    ジストパターンをマスクとして前記ゲート電極の側面を
    陽極酸化し、さらに前記陽極酸化された領域を除去する
    ことにより、側面が前記基板面に対してテーパ角度を持
    つゲート電極を形成することを特徴とする請求項6に記
    載の薄膜トランジスタの製造方法。
JP15246998A 1998-06-02 1998-06-02 薄膜トランジスタ及びその製造方法 Pending JPH11345975A (ja)

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