JP3291069B2 - 半導体装置とその作製方法 - Google Patents

半導体装置とその作製方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ゲイト型半導体装
置、特に薄膜状の絶縁ゲイト型電界効果トランジスタ
(TFT)の構造およびその作製方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、薄膜状絶縁ゲイト型電界効果トラ
ンジスタ(TFT)が盛んに研究されている。TFTに
は大きくわけてアモルファスシリコンTFTでよく使わ
れる逆スタガー型のものと多結晶シリコンTFTでよく
使われるプレーナー型のものがある。後者は移動度が大
きくとれるので多くの用途に使用することが見込まれて
いる。このようなTFTの用途は、従来の単結晶ICで
はカバーできない大面積回路が主であった。従来のプレ
ーナー型のTFTは図3に示すように、従来の単結晶I
Cと同じような構造をしていた。
【0003】図3からわかるように素子全体は非常に平
坦な形状である。これは、例えば液晶表示装置のアクテ
ィブ素子として使用する場合には非常に都合のよいもの
であった。というのは、液晶表示装置では液晶層の厚さ
は5〜6μm程度で、全体にわたって、±0.1μmの
精度で制御しなければならないからである。したがっ
て、凹凸の多い素子構造は電界の不均質性をもたらし、
素子の特性を劣化させるだけでなく、機械的な破壊の原
因となることがあった。
【0004】図3の素子構造はプレーナー型TFTとし
ては一般的なものである。その構造と作製方法を簡単に
述べると以下のようになる。すなわち、、ガラス基板等
の絶縁基板301上に下地の酸化珪素層302が形成さ
れ、さらに半導体領域303が形成される。そして、ゲ
イト絶縁膜304が形成され、第1の金属配線層によっ
て、配線305とゲイト電極306が形成される。
【0005】その後、自己整合(セルフアライン)的に
半導体領域に不純物領域を形成し、層間絶縁物307を
形成した後、電極形成用の孔(コンタクトホール)を開
け、第2の金属配線層によって、金属配線308、30
9を形成する。そして、液晶表示装置であれば透明導電
材料によって画素電極310を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3のような構造を有
するプレーナー型TFTは、上述の通り、あまり凹凸の
ない構造を特徴とするが、いくつかの問題点があった。
最大の問題点は、電極に孔を開けるという構造であるた
めに、コンタクトホール部分の凹凸が大きく、その部分
で配線の断線やコンタクト不良が発生するということで
あった。特に、TFTが用いられるような大面積回路の
1部品単位は、従来の単結晶ICの少なくとも10倍程
度の広さを有しているのでその全てにわたって、不良を
減らすことは並大抵のことではなかった。これを避ける
ためにはコンタクトホールを拡げることがなされるが、
それは素子面積の拡大をもたらし、例えば液晶表示装置
にあっては開口率の低下につながる。
【0007】この困難を避けるためには、例えば、コン
タクトホールという概念をなくし、電極部での凹凸を減
らした図2のような構造が提案される。ここでは、半導
体領域のソース/ドレインに接続する電極付近には層間
絶縁物はなく、コンタクトホールは設けられない。かわ
りに金属配線がじかに形成される。このような構造では
コンタクトの接触面積を大きくすることができ、また、
その部分での不良も大きく低減するが、それは、コンタ
クト部分での段差がほとんどないということに基づく。
【0008】図2の構造と作製方法を簡単に説明すると
以下のようになる。まず基板201に下地の酸化珪素層
202を形成する。そして、半導体領域203を形成
し、ゲイト絶縁膜204を形成する。さらに、第1金属
層で配線205とゲイト電極206を形成する。そし
て、ゲイト電極をマスクとしてセルフアライン的に不純
物領域を形成する。その後、層間絶縁物207を形成す
るが、半導体領域の部分には層間絶縁物は形成しない。
例えば、全体に層間絶縁膜を形成した後、半導体領域部
分の層間絶縁物を除去してしまう。このときには、ゲイ
ト絶縁膜204もエッチングする。さらに極端には、第
1の金属層と第2の金属層が交差する部分以外は層間絶
縁物を形成しない。すなわち、配線の交差する部分のフ
ォトレジスト以外にゲイト電極206と半導体領域20
3をマスクとしてセルフアライン的にエッチングをおこ
なう。その後、第2の金属層で配線208、209を形
成し、半導体領域にコンタクトさせる。さらに、液晶表
示装置であれば透明電極210を形成する。
【0009】図2の構造ではコンタクトホールというも
のが存在せず、したがって、その部分での不良は少ない
が、かわって他の問題が発生する。一つは層間絶縁膜を
除去する過程で、下地の酸化珪素層202のみならず、
基板201にまでエッチングが及ぶことである。これは
エッチングの工程を量産性のよいウェットエッチに頼る
と起こりやすいことである。というのも大面積基板であ
るので、基板の温度分布が均一になりにくい。通常のエ
ッチャントは温度の微妙な違いでエッチングレートが大
きく変動するので、全ての箇所でエッチングが確実にお
こなわれるまでエッチングをおこなうと、どうしてもオ
ーバーエッチの部分が発生する。
【0010】一方、反応性イオンエッチング(RIE)
のようなドライエッチでは、プラズマの分布の均質性が
エッチングレートに大きな影響を及ぼす。そして、基板
の全ての領域にわたって、同じだけのエッチングを保証
することは非常な困難を伴う。したがって、大面積にな
ればなるほど、オーバーエッチの問題が重大になる。例
えば、図2に示すように、オーバーエッチのために、基
板が深さdもエッチングされることがある。これは図3
と比べても明らかに段差が大きく、液晶表示装置として
だけではなく、他の用途、例えばイメージセンサーの駆
動回路等にも不適当である。
【0011】しかも、同一基板でも、エッチングの適切
な部分ではオーバーエッチがなく、基板がこのようにエ
ッチングされない。したがって、基板の表面に場所によ
ってエッチング深さが異なるゆるやかな凹凸が発生す
る。これは液晶表示装置として使用する場合には重大な
問題である。
【0012】このオーバーエッチの問題はそれだけにと
どまらない。通常、半導体素子は極めて清浄な環境で作
製され、ナトリウム等の異元素は極力排除される。しか
し、基板には量の大小の差はあれ、異元素が混入してい
るものであり、それがTFTに拡がらないように、下地
の酸化珪素層でブロッキングされる。
【0013】しかし、図2のようにオーバエッチによっ
て、基板が露出してしまうとその効果はなくなり、基板
から異元素が溶け出すこととなる。この異元素は、例え
ばウェットエッチのエッチング槽を汚染し、あるいはド
ライエッチのエッチングチャンバーを汚染し、そのまま
放置すれば、その製品だけでなく、以後の製品にまで汚
染が及ぶこととなる。また、このような異元素を除去す
るクリーニング工程には多大な労力と時間を要し、経済
性をそこなう原因となる。本発明は、以上のようなオー
バーエッチングを無くし、基板からの異元素の拡散を抑
え、また、できるかぎり平坦性を向上せしめることを目
的とする。
【0014】
【問題を解決するための手段】本発明は、オーバーエッ
チングを防止するために、基板上にエッチングストッパ
ー層として酸化アルミニウムもしくは窒化珪素層を設け
ることを特徴とする。このような酸化アルミニウムもし
くは窒化珪素層としては、基板上と下地の酸化珪素層と
の間に設けられてもよいし、ゲイト酸化膜とゲイト電極
の間に設けられてもよい。本発明では、TFTの電極形
成の前には、層間絶縁物がエッチングされるが、それは
前記窒化珪素層まででストップすることとなる。すなわ
ち、本発明によれば、基板の全ての部分でエッチングが
均等におこなわれるという特徴を有する。もちろん、コ
ンタクトホールを有しないのでコンタクト不良等が発生
する確率も低下する。
【0015】図1には本発明の典型的な例を示した。こ
の例では、本発明の酸化アルミニウムもしくは窒化珪素
膜をゲイト絶縁膜とゲイト電極の間に形成した。この場
合、窒化珪素の組成において、主成分である窒素と珪素
の比率は、珪素1に対し、窒素は1から4/3が適当
で、1.25から4/3がより好ましい。酸化アルミニ
ウムの場合にはアルミニウム1に対して酸素は1.4か
ら1.5が好ましい。
【0016】また本発明の酸化アルミニウムもしくは窒
化珪素層の厚さはエッチングに耐えられるだけの厚さが
要求され、例えば、酸化珪素のウェットエッチングにお
いては、酸化アルミニウムもしくは窒化珪素のエッチン
グは極めて低く抑えられるが、RIE等のドライエッチ
ングでは、酸化アルミニウムもしくは窒化珪素の選択比
が無視できないので、適当な厚さの酸化アルミニウムも
しくは窒化珪素が必要である。例えば、50〜1000
nmである。しかしながら、ゲイト電極とゲイト絶縁膜
の間に酸化アルミニウムもしくは窒化珪素層を配置する
図1のような場合には、あまりに厚い酸化アルミニウム
もしくは窒化珪素層が存在することはTFTの動作に障
害となるので、適切な厚さが求められる。例えば、2〜
50nmが適当である。
【0017】図1に示すTFTの構造とその作製方法を
簡単に説明する。101は基板である。102は基板の
異元素がTFTに拡散しないように形成した窒化珪素層
(第1の窒化珪素層)である。103はTFTのバック
リークを防ぐための下地の酸化珪素層である。104は
TFTの半導体領域であり、104を形成した後、ゲイ
ト絶縁膜105と本発明の酸化アルミニウムもしくは窒
化珪素層(第2の酸化アルミニウムもしくは窒化珪素
層)106を形成する。その後、第1の金属層で配線1
07やゲイト電極108を形成する。この例では、上記
配線・電極の周囲には陽極酸化法によって酸化物を形成
し、絶縁性と耐熱性を強化してあるが、もちろん従来通
り、特に酸化物が形成されていなくてもよい。そして、
セルフアライン的に半導体領域104に不純物領域を形
成する。
【0018】その後、層間絶縁物109を第2の配線が
交差する部分だけに形成する。このとき、層間絶縁物を
酸化珪素で形成した場合には、エッチングをおこなって
も窒化珪素層106までしかエッチングは進まず、平坦
な構造が得られる。次に、半導体領域104の部分の酸
化アルミニウムもしくは窒化珪素とその下のゲイト酸化
膜(酸化珪素)だけをエッチングして、半導体領域10
4の表面を露出させる。このときにはゲイト電極はエッ
チングされないことが要求されるが、例えば、アルミニ
ウム電極であっても、その周囲に陽極酸化膜が設けられ
ている場合には十分な耐蝕性を示した。
【0019】最後に、第2の金属層によって金属配線・
電極110と111を形成し、液晶表示装置であれば透
明電極112を形成すればよい。このように形成された
素子の断面は図から明らかなように、従来の方法(図
3)に比べても遜色が無いほど、平坦である。また、本
発明の半導体装置において、ゲイト電極とチャネル領域
の間には、酸化アルミニウム単層、酸化珪素単層、窒化
珪素単層、窒化アルミニウム単層、酸化アルミニウム層
と窒化珪素層の2層、酸化アルミニウム層と酸化珪素層
の2層、窒化珪素層と酸化珪素層の2層、または酸化ア
ルミニウム層と酸化珪素層と窒化珪素層の3層からなる
絶縁膜を設ける。前記ゲイト電極は、例えばアルミニウ
ム、クロム、チタン、タンタル、シリコンのいずれか、
あるいはそれらの合金またはそれらの多層からなる。前
記ゲイト電極がシリコンとアルミニウムの合金からなる
ときは、前記ゲイト電極はシリコンが0.5〜3%添加
されたアルミニウム層からなる。以下に実施例を示し、
より詳細に本発明を説明する。
【0020】
【実施例】〔実施例1〕図4には本実施例の作製工程断
面図を示す。まず、基板401として日本電気硝子社製
のN−0ガラスを使用した。このガラスは歪点温度が高
いけれども、リチウムが多く含まれ、また、ナトリウム
もかなりの量が存在する。そこで、基板からのこれら可
動イオンの侵入を阻止する目的で、また、オーバーエッ
チングを防止する目的で、有機金属CVD法で酸化アル
ミニウム膜402を厚さ10〜50nmだけ形成する。
さらに、下地の酸化珪素皮膜403を厚さ100〜80
0nmだけ、スパッタ法によって形成した。その上にア
モルファスシリコン被膜をプラズマCVD法によって2
0〜100nmだけ形成し、600℃で12〜72時
間、窒素雰囲気中でアニールし、結晶化させた。さら
に、これをフォトリソグラフィー法と反応性イオンエッ
チング(RIE)法によってパターニングして、島状の
半導体領域404を形成した。
【0021】さらに、酸化珪素をターゲットとする酸素
雰囲気中でのスパッタ法によって、ゲイト酸化膜407
を厚さ50〜200nmだけ堆積した。さらに、減圧C
VD法によってリンドープされた多結晶シリコン被膜を
形成して、これをパターニングし、配線408、ゲイト
電極409を形成した。このようにして、TFTの外形
を整えた。
【0022】次に、公知のイオン注入法によって、半導
体領域404にN型の不純物を注入し、N型不純物領域
(ソース、ドレイン)405、406を形成した。この
ようにして、図4(A)に示されるような構造が得られ
た。なお、当然のことながら、先のイオン注入によって
不純物の注入された部分の結晶性は著しく劣化し、実質
的に非結晶状態(アモルファス状態、あるいはそれに近
い多結晶状態)になっている。そこで、レーザーアニー
ルによって結晶性を回復させた。この工程は、600〜
850℃の熱アニールによってもよい。レーザーアニー
ルの条件は、例えば、特願平4−30220に記述され
たものを使用した。レーザーアニール後は、250〜4
50℃の水素雰囲気(1〜700torr、このましく
は500〜700torr)で30分〜3時間、アニー
ルをおこない、半導体領域に水素を添加し、格子欠陥
(ダングリングボンド等)を減らした。
【0023】このようにして、素子の形状を整えた。そ
の後、酸化珪素のスパッタ成膜によって層間絶縁物41
0を形成し、配線が交差する部分だけフォトレジストに
よってマスク411を形成した。この様子を図4(B)
に示す。
【0024】そして、このマスク411を利用して、例
えば弗酸でウェットエッチングをおこない、層間絶縁物
410とゲイト絶縁膜407をエッチングした。しか
し、酸化アルミニウム膜402がバリヤとなって、基板
がエッチングされることはなく、また、シリコンはエッ
チングされないので、ゲイト電極409や半導体領域4
04はそのままである。ただし、半導体領域の不純物領
域はその表面を露出する。この様子を図4(C)に示
す。
【0025】ついで、アルミニウムもしくはクロムの被
膜を形成し、これをパターニングして配線・電極412
と413を形成する。このときには、半導体の不純物領
域は露出してあるのでわざわざコンタクトを設ける必要
はない。さらに、ITOによって透明電極414を形成
した。このようにして装置を完成させた。
【0026】〔実施例2〕図5には本実施例の作製工程
断面図を示す。基板501として日本電気硝子社製のN
−0ガラスを使用し、プラズマCVD法もしくは減圧C
VD法で窒化珪素膜502を厚さ10〜50nmだけ形
成した。さらに、下地の酸化珪素皮膜503を厚さ10
0〜800nmだけ、スパッタ法によって形成した。そ
の上にアモルファスシリコン被膜をプラズマCVD法に
よって20〜100nmだけ形成し、600℃で12〜
72時間、窒素雰囲気中でアニールし、結晶化させた。
さらに、これをパターニングして島状の半導体領域50
4を形成した。
【0027】さらに、スパッタ法によって、酸化珪素の
ゲイト絶縁膜505を厚さ50〜200nmだけ堆積し
た。さらに、窒化珪素膜506をプラズマCVD法もし
くは減圧CVD法によって、厚さ2〜20nm、好まし
くは8〜11nmだけ堆積した。
【0028】次に、スパッタリング法もしくは電子ビー
ム蒸着法によってアルミニウム被膜を形成して、これを
パターニングし、ゲイト電極・配線507〜509を形
成した。さらに、電解溶液中でゲイト電極・配線507
〜509に電流を通じ、陽極酸化法によって、酸化アル
ミニウム膜510〜512を形成した。陽極酸化の条件
としては、本発明人等の発明である特願平3−3022
0に記述された方法を採用した。さらに、本発明人等の
発明であるレーザードーピング技術(特願平3−283
981)によって、半導体領域504にN型の不純物を
ドーピングし、N型不純物領域(ソース、ドレイン)を
形成した。なお、レーザードーピング法では、不純物の
注入とアニールが同時におこなわれるため、実施例1の
ようなレーザーアニールや熱アニールの工程は不要であ
る。レーザードーピング後は、250〜450℃の水素
雰囲気(1〜700torr、このましくは500〜7
00torr)で30分〜3時間、アニールをおこな
い、半導体領域に水素を添加し、格子欠陥(ダングリン
グボンド等)を減らした。ここまでの様子を図5(A)
に示す。
【0029】次に、図5(B)に示すように、配線がク
ロスする部分にのみ酸化珪素の層間絶縁物513を形成
した。他の部分の層間絶縁物は実施例1の場合と同様に
弗酸によってエッチングされるが、陽極酸化物510〜
512と窒化珪素膜506によってゲイト電極・配線5
07〜509や下地酸化膜503はエッチングされなか
った。
【0030】ついで、全面にフォトレジスト514を塗
布し、半導体領域504の部分515のみを露出させ
て、その部分の窒化珪素膜と酸化珪素膜を除去した。し
かし、このときも陽極酸化物のエッチングレートが遅い
のでゲイト電極508には変化はなかった。このように
して、図5(C)に示すように半導体領域の表面を露出
させた。
【0031】再び全面をフォトレジスト516で被覆し
て、ゲイト配線の適当な部分517のみを露出させ、R
IEによって陽極酸化物を除去して、電極形成部分を設
けた。この様子を図5(D)に示す。
【0032】最後に、アルミニウム等の金属被膜を形成
し、これをパターニングして電極・配線518、519
を形成した。この配線518はTFTの半導体領域とコ
ンタクトし、また、配線519はTFTの半導体領域と
ゲイト配線509とコンタクトする。この様子を図5
(E)に示す。
【0033】
【発明の効果】以上のように、窒化珪素もしくは酸化ア
ルミニウムのバリヤ層を形成することによって、オーバ
ーエッチングを防止し、素子の歩留りを向上させること
ができた。また、素子の平坦化に寄与し、コンタクト不
良を減らすことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置の断面図を示す。
【図2】従来法による半導体装置の断面図を示す。
【図3】従来法による半導体装置の断面図を示す。
【図4】本発明による半導体装置の作製工程図(断面)
を示す。
【図5】本発明による半導体装置の作製工程図(断面)
を示す。
【符号の説明】
101 絶縁基板 102 ブロッキング層(窒化珪素) 103 下地酸化物層(酸化珪素) 104 半導体領域 105 ゲイト絶縁膜 106 窒化珪素膜 107〜108 ゲイト電極・配線(アルミニウ
ム) 109 層間絶縁物 110、111 金属配線・電極 112 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 G02F 1/1368

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁表面を有する基板と、前記絶縁表面
    の上方に形成された絶縁ゲイト型電界効果半導体装置を
    有する半導体装置であって、 前記絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、チャネル形成
    領域、不純物領域が設けられた半導体層と、ゲイト絶縁
    膜と、ゲイト電極とを有し、 前記絶縁表面上に窒化珪素または酸化アルミニウムより
    なるエッチングストッパー層が接し、 前記エッチングストッパー層と前記半導体層の間であっ
    て、前記半導体層に接する酸化珪素でなる下地層が設け
    られ、 前記不純物領域に接続された配線の一部が前記エッチン
    グストッパー層と密着していることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 絶縁表面を有する基板と、前記絶縁表面
    の上方に形成された絶縁ゲイト型電界効果半導体装置を
    有する半導体装置であって、 前記絶縁ゲート型電界効果半導体装置は、チャネル形成
    領域、不純物領域が設けられた半導体層と、ゲイト絶縁
    膜と、ゲイト電極とを有し、 前記絶縁表面上に窒化珪素または酸化アルミニウムより
    なるエッチングストッパー層が接し、 前記エッチングストッパー層と前記半導体層の間であっ
    て、前記半導体層に接する酸化珪素でなる下地層が設け
    られ、 前記半導体層上に、前記ゲイト絶縁膜を介して前記ゲイ
    ト電極設けられ、 前記不純物領域には配線が接続され、 前記不純物領域に接続された配線の一部が前記エッチン
    グストッパー層と密着していることを特徴とする半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記窒化珪素
    において、珪素の組成比を1とした場合、窒素の組成比
    は1〜4/3であることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一において、
    前記エッチングストッパー層の厚さは50〜1000nm
    であることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一において、
    前記ゲイト絶縁膜は窒化珪素でなる層を含むことを特徴
    とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれか一において、
    前記ゲイト絶縁膜は窒化珪素でなる層、および酸化珪素
    でなる層を含むことを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一において、
    前記配線は透明導電膜でなることを特徴とする半導体装
    置。
  8. 【請求項8】 基板の絶縁表面上に接して酸化アルミニ
    ウムもしくは窒化珪素よりなるエッチングストッパー層
    を形成し、 前記エッチングストッパー層上に酸化珪素膜を形成し、 前記酸化珪素膜上に、チャネル形成領域が設けられる半
    導体膜を形成し、 前記半導体膜および前記酸化珪素膜上にゲイト絶縁膜を
    形成し、 前記ゲイト絶縁膜を介して、前記半導体膜と交差する第
    1の配線を形成し、 前記ゲイト絶縁膜および前記第1の配線上を覆って層間
    絶縁物を形成し、 前記層間絶縁物、前記酸化珪素膜および前記ゲイト絶縁
    膜をエッチングして、前記エッチングストッパー層およ
    び前記半導体膜を露出させ、 前記半導体領域に接続する第2の配線を形成することを
    有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
JP10351693A 1992-04-17 1993-04-05 半導体装置とその作製方法 Expired - Lifetime JP3291069B2 (ja)

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