JPH11343337A - ポリアミドの製造方法 - Google Patents

ポリアミドの製造方法

Info

Publication number
JPH11343337A
JPH11343337A JP10151793A JP15179398A JPH11343337A JP H11343337 A JPH11343337 A JP H11343337A JP 10151793 A JP10151793 A JP 10151793A JP 15179398 A JP15179398 A JP 15179398A JP H11343337 A JPH11343337 A JP H11343337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ester
polymerization
acid
acid ester
polyamide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10151793A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Okita
茂 沖田
Yasuhito Tachibana
泰人 立花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10151793A priority Critical patent/JPH11343337A/ja
Publication of JPH11343337A publication Critical patent/JPH11343337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyamides (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間の重合により、高収率で高品位のポリ
アミドを製造できる方法を提供する。 【解決手段】 下記式(1)で表されるアミノカルボン
酸エステルを脱アルコール重合することによりポリアミ
ドを製造する。 【化1】 H2 N−R2 −COOR1 ・・・ (1) (式中、R1 は炭素数1以上18以下の1価の有機基を
表わす。R2 は炭素数2以上20以下の2価の炭化水素
基を表わし、置換基を有していてもよい。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノマーとしてア
ミノカルボン酸エステルを用いるポリアミドの製造方法
に関する。更に詳しくは、ラクタムやアミノカルボン酸
をモノマーとする従来のポリアミドの重合方法に比べて
重合時間が大幅に短縮され、かつモノマーやオリゴマー
の少ない高品位ポリアミドを製造できる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ラクタムやアミノカルボン酸を用いたポ
リアミドの製造方法は、これまでに数多く提案されてい
るが、工業的に幅広く利用されている製造方法は、水を
触媒(開始剤と称することもある)とするラクタムの開
環重合、あるいはアミノカルボン酸の脱水重縮合を利用
したものである(ポリアミドハンドブック、福本修編、
日刊工業新聞社、52〜66頁、1988年)。特に、
水を触媒とするラクタムの重合は各種のラクタムに一般
的に利用することが可能であり、ε−カプロラクタム、
ω−ラウロラクタム、ω−ウンデカラクタムなどが重合
に供され、それぞれナイロン6、ナイロン12、ナイロ
ン11として利用されている。水を触媒とするラクタム
の重合は多くのラクタムに適用が可能であるばかりか、
特殊な試薬を用いることなく、又触媒が水という安価で
安全な化合物であることから工業的な利点も多くきわめ
て広範に適用されている。
【0003】しかし、この重合方法は重合速度が十分に
速いとは言えず重合時間が長いという欠点を有する。ま
た、得られたポリマー中にモノマーやオリゴマーが多量
に残存するという問題点を有する。このため、工業的に
大量のポリマーを得ようとすると大規模な重合設備及び
抽出設備が必要となる。
【0004】これらの課題を解決するために従来より多
くの検討や提案がなされてきた。重合速度を向上し、小
型重合塔で効率的に大量のポリマを得る手段としては、
特開昭49−120992号公報に代表される重合塔中
間部の反応中間体の一部を塔頂部に帰還させる方法、特
開昭50−24394号公報に代表される平衡到達後に
無水のラクタムモノマを添加してさらに重合を行う方
法、特公昭51−2960号公報に代表される後重合塔
を前重合塔に比べ低温にする方法などが提案されてい
る。また燐酸に代表される鉱酸を添加する方法(ポリア
ミドハンドブック、福本修編、日刊工業新聞社、56〜
57頁、1988年)、アミノヘキサン酸に代表される
ラクタムの加水分解生成物を添加する方法(ポリアミド
ハンドブック、福本修編、日刊工業新聞社、56〜57
頁、1988年)も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たいずれの方法もラクタムを水で加水分解しながら重合
するという反応モードに変わりはなく、重合時間を大幅
に短縮するには至っていない。重合時間を大幅に短縮す
るには重合温度を高くするという方法もあるが、高温で
重合するとポリマーが熱分解を起こして品質低下を起こ
す上に、高温で重合を行うとモノマーやオリゴマーが増
えるため、抽出工程が長くなるという問題がある。
【0006】このように現状ではラクタムの加水分解重
合に代わる有効な重合反応が知られておらず、短時間に
ポリアミドを製造でき、かつモノマー・オリゴマー含量
の少ない新たな重合方法が求められていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは新規
なポリアミド重合方法について鋭意検討を行った結果、
本発明の製造方法を見出すに至った。
【0008】すなわち本発明は、下記式(1)で表され
るアミノカルボン酸エステルを脱アルコール重合するこ
とによりポリアミドを製造する方法である。
【0009】
【化2】 H2 N−R2 −COOR1 ・・・ (1) (式中、R1 は炭素数1以上18以下の1価の有機基を
表わす。R2 は炭素数2以上20以下の2価の炭化水素
基を表わし、置換基を有していてもよい。)
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。本
発明において「重量」とは「質量」を意味する。
【0011】本発明で用いられるアミノカルボン酸エス
テルとは下記式(1)で表される化合物である。
【0012】
【化3】 H2 N−R2 −COOR1 ・・・ (1) (式中、R1 は炭素数1以上18以下の1価の有機基を
表わす。R2 は炭素数2以上20以下の2価の炭化水素
基を表わし、置換基を有していてもよい。) 式(1)で表されるアミノカルボン酸エステルは無置換
であっても、置換基を有していてもよく、置換基として
は、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アラルキ
ル基等が挙げられる。また、これらアミノカルボン酸エ
ステルの2種以上の混合物であってもかまわない。
【0013】これらアミノカルボン酸エステルの具体例
としては、3−アミノプロパン酸エステル、4−アミノ
ブタン酸エステル、5−アミノペンタン酸エステル、6
−アミノヘキサン酸エステル、7−アミノヘプタン酸エ
ステル、8−アミノオクタン酸エステル、9−アミノノ
ナン酸エステル、10−アミノデカン酸エステル、11
−アミノウンデカン酸エステル、12−アミノドデカン
酸エステル、13−アミノトリデカン酸エステル、14
−アミノテトラデカン酸エステル、15−アミノペンタ
デカン酸エステル、16−アミノヘキサデカン酸エステ
ル、17−アミノヘプタデカン酸エステル、18−アミ
ノオクタデカン酸エステル、19−アミノノナデカン酸
エステル、20−アミノエイコサン酸エステルなど、こ
れらアミノカルボン酸エステルの炭素原子上にアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基を有する
置換アミノカルボン酸エステル、あるいはこれらアミノ
カルボン酸エステルの2種以上の混合物が挙げられる。
なかでも、6−アミノヘキサン酸エステル、10−アミ
ノデカン酸エステル、11−アミノウンデカン酸エステ
ルまたはこれらの混合物が好ましい。
【0014】これらアミノカルボン酸エステルのエステ
ル基部分の具体例としてはメチルエステル、エチルエス
テル、プロピルエステル、ブチルエステル、ペンチルエ
ステル、ヘキシルエステル、ヘプチルエステル、オクチ
ルエステル、ノニルエステル、デシルエステル、ウンデ
シルエステル、ドデシルエステル、トリデシルエステ
ル、テトラデシルエステル、ペンタデシルエステル、ヘ
キサデシルエステル、ヘプタデシルエステル、オクタデ
シルエステル、フェニルエステル、ベンジルエステル、
フェネチルエステル、トリルエステル、ビニルエステ
ル、アリルエステル、ブテニルエステル、ペンテニルエ
ステル、ヘキセニルエステル、ヘプテニルエステル、オ
クテニルエステル、ノネニルエステル、デセニルエステ
ル、ウンデセニルエステル、ドデセニルエステル、トリ
デセニルエステル、テトラデセニルエステル、ペンタデ
セニルエステル、ヘキサデセニルエステル、ヘプタデセ
ニルエステル、オクタデセニルエステルなどが挙げられ
るが、直鎖状であっても分岐状であってもかまわない。
また、これらの混合エステルとなっていてもかまわな
い。
【0015】これらのアミノカルボン酸エステルの中で
も、3−アミノプロパン酸メチル、3−アミノプロパン
酸エチル、4−アミノブタン酸メチル、4−アミノブタ
ン酸エチル、5−アミノペンタン酸メチル、5−アミノ
ペンタン酸エチル、6−アミノヘキサン酸メチル、6−
アミノヘキサン酸エチル、10−アミノデカン酸メチ
ル、10−アミノデカン酸エチル、11−アミノウンデ
カン酸メチル、11−アミノドデカン酸エチル、あるい
はこれらの混合物が好ましく、特に、6−アミノヘキサ
ン酸メチルエステル、6−アミノヘキサン酸エチルエス
テル、10−アミノデカン酸メチルエステル、10−ア
ミノデカン酸エチルエステル、11−アミノウンデカン
酸メチルエステル、11−アミノウンデカン酸エチルエ
ステルまたはこれらの混合物が好ましい。
【0016】これらアミノカルボン酸エステルの製造方
法としては、次のような方法が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
【0017】(1)ラクタムの加水分解後、アルコー
ル、フェノールと反応させてエステル化する。 (2)ラクタムをアルコール、フェノール中で加アルコ
ール分解または加フェノール分解する。 (3)アミノカルボン酸をアルコール、フェノールと反
応させてエステル化する。 (4)ホルミルカルボン酸を還元アミノ化(アンモニア
存在下に水素還元)する。
【0018】本発明において、アミノカルボン酸エステ
ルの重合によりポリアミドを製造する際の重合温度は、
使用するラクタムの種類によって異なるが、通常100
〜400℃、好ましくは140〜350℃、更に好まし
くは160〜320℃である。重合温度が低過ぎと重合
に要する時間が著しく長くなり、かつ吐出時のポリマー
の粘度が高く吐出が困難となり、又、高過ぎると、ポリ
アミドの劣化、収率の低下が起こる傾向がある。
【0019】アミノカルボン酸を重合する際の原料中の
水分量は0.5重量%以下が好ましく、より好ましくは
0.4重量%以下、さらに好ましくは0.3重量%以下
である。水分量が多過ぎると重合の際に環状オリゴマが
生成しやすくなる。
【0020】本発明のアミノカルボン酸エステルの重合
はラクタムやアミノカルボン酸の重合に比べて極めて早
いが、更に短時間で重合を終了させたい場合には酸性触
媒を添加してもかまわない。酸性触媒の具体例として
は、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、リン酸基を含有する化
合物、スルホン酸基を含有する化合物、カルボン酸、三
フッ化ホウ素、塩化アルミニウム等のルイス酸、が挙げ
られる。
【0021】触媒添加量は触媒の種類、反応条件により
変わるが、通常は反応系中のアミノカルボン酸エステル
に対して0.00001〜10重量%、好ましくは0.
0001〜5重量%、更に好ましくは0.0005〜1
重量%の範囲より選ばれる。
【0022】本発明で得られたアミノカルボン酸エステ
ルを用いることにより、短時間の重合でポリアミドを製
造することができる。アミノカルボン酸エステルの重合
に用いる装置は、水入りラクタムからポリカプロラクタ
ムを製造する際に用いる装置などいかなる装置を利用し
てもよい。
【0023】本発明で得られるポリアミドの重合度には
特に制限はないが、その98%硫酸中濃度1%、温度2
5℃で測定した相対粘度(ηr)が1.7〜5.5の範
囲が好ましく、1.8〜5.0の範囲がより好ましく、
1.9〜4.8の範囲がさらに好ましい。
【0024】本発明で得られるポリラクタムは、重合後
にモノマーやオリゴマーが残存する場合には、必要に応
じて抽出、加熱、減圧などの手段を用いて除去すること
ができる。
【0025】なお重合時に、本発明の目的を損なわない
範囲で、酸化防止剤および熱安定剤(たとえばヒンダー
ドフェノール系、ヒドロキノン系、ホスファイト系およ
びこれらの置換体、ヨウ化銅、ヨウ化カリウムなど)、
紫外線吸収剤(たとえばレゾルシノール系、サリシレー
ト系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ヒン
ダードアミン系など)、滑剤や離型剤(モンタン酸およ
びその塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステア
リルアルコール、ステアリルアミドおよびポリエチレン
ワックスなど)、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム
などのステアリン酸金属塩)、染料(たとえばニグロシ
ンなど)および顔料(たとえば硫化カドミウム、フタロ
シアニン、カーボンブラック、酸化チタンなど)を含む
着色剤、可塑剤、帯電防止剤などの通常の添加剤を添加
して、所定の特性を付与することができる。
【0026】
【実施例】以下実施例に従って本発明をさらに具体的に
説明する。なお、重量とは質量を意味する。
【0027】実施例中、相対粘度ηr、末端アミノ基濃
度[NH2 ]、末端カルボキシル基濃度[COOH]、
α,ω−アミノカルボン酸の定量は次のようにして行っ
た。
【0028】(1)相対粘度ηr 0.01g/mL濃度の98%硫酸溶液を調製し、オス
トワルド粘度計を用いて25℃で測定した。
【0029】(2)末端アミノ基濃度[NH2 ] サンプル0.5gをフェノール/エタノール=84/1
6(重量%)混合溶液25mLに室温で溶解し、チモー
ルブルーを指示薬としてN/50規定塩酸で滴定して求
めた。
【0030】(3)末端カルボキシル基濃度[COO
H] サンプル0.5gをベンジルアルコール20mLに19
5℃で溶解し、フェノールフタレインを指示薬としてN
/50規定水酸化カリウム・エタノール溶液で滴定して
求めた。
【0031】[参考例1]攪拌機及び冷却器をセットし
た500mLフラスコにε−カプロラクタム113g
(1.0モル)を仕込み、これに18%の塩酸203g
(1.0モル)を加え、103〜110℃で3時間加熱
還流した。還流後、水を蒸留除去し、残渣にメタノール
310g(10モル)を添加した。再度加熱し、発生す
る蒸気を系外に除きながら8時間反応させた。冷却後、
反応残渣を蒸留精製して6−アミノヘキサン酸メチルエ
ステル72gを得た。収率は50%であった。その化学
構造はNMRにより確認した。
【0032】[参考例2]メタノールの代わりにエタノ
ール450g(10モル)を用いて参考例1と同様にし
て6−アミノヘキサン酸エチルエステル71gを得た。
収率は45%であった。
【0033】[参考例3]圧力50kg/cm2 において、
5−ホルミル吉草酸メチル45g/h(312mmo l/
h)、水495g/h(27.5mol /h)、アンモニ
ア360g/h(21mol /h)を35℃に保たれたチ
ューブ中にポンプにて導入した。反応液をハステロイC
製のオートクレーブ内に導入し、50kg/cm2 /100
℃/1250rpmで60min 攪拌した。また、水素を
10g/hの割合で導入した。ラネーニッケル触媒(平
均粒径59μm)を添加した。反応液を室温まで冷却
後、トルエンで抽出した。トルエンを無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶剤を留去し、残渣を蒸留精製して、6−
アミノヘキサン酸エチルエステル10gを得た。収率は
20%であった。
【0034】[実施例1]参考例1で得られた精製6−
アミノヘキサン酸メチル720g(5.0mol )を1L
オートクレーブに仕込み、1時間かけて温度:200
℃、圧力:10kg/cm2 とした。10kg/cm2 に制圧し
ながら1時間かけて250℃に昇温した。この制圧時間
中に生成してくるメタノールを徐々に留去した。この
後、0.5時間かけて放圧し、更に250℃で1時間重
合反応を行った。内容物をストランドとして取り出し、
ペレタイザーにかけてペレット化した。得られたポリマ
ーの収率は96%であった。
【0035】得られたペレットを沸騰水で10時間抽出
処理してモノマー、オリゴマーを除去し、乾燥後の重量
を測定した結果、重量減少は約1.5%と小さかった。
また、ηr=2.78、[ NH2 ] =5.12×10-5
mol /g、[COOH]=5.09×10-5mol /gで
あった。アミノヘキサン酸メチルの重合により、短時間
で実用レベルの重合度を達成でき、しかも、抽出処理時
の重量減少が小さく、ポリマー中のモノマー、オリゴマ
ー量が少ないものであった。
【0036】[実施例2]参考例2で得られた精製6−
アミノヘキサン酸エチル790g(5mol )を使用する
以外は実施例1と同様にして重合を行った。得られたポ
リマーの収率は97%であった。得られたペレットを1
0h沸騰水で抽出し、乾燥後の重量を測定した結果、重
量減少は約1.3%であった。また、ηr=2.70、
[ NH2 ]=5.08×10-5mol /g、[COOH]
=5.05×10-5mol /gであった。アミノヘキサン
酸エチルを用いても短時間の重合で実用レベルの重合度
を達成でき、しかも、抽出処理時の重量減少が小さく、
ポリマー中のモノマー、オリゴマー量が少ないものであ
った。
【0037】[比較例1]カプロラクタム791g(7
mol )及び水3.2g(0.18mol )を1Lオートク
レーブに仕込み、2時間かけて温度:200℃、圧力:
10kg/cm2 とした。10kg/cm2 に制圧しながら2時
間かけて250℃に昇温した。この制圧時間中に生成し
てくるメタノールを徐々に留去した。この後、2時間か
けて放圧し、更に250℃で2時間重合反応を行った。
内容物をストランドとして取り出し、ペレタイザーにか
けてペレット化した。得られたポリマーの収率は95%
であった。
【0038】得られたペレットを沸騰水で10時間抽出
し、乾燥後の重量を測定した結果、重量減少は約10.
0%と大きかった。また、ηr=2.45、[ NH2 ]
=6.29×10-5mol /g、[COOH]=6.18
×10-5mol /gであった。このカプロラクタムの重合
法では重合速度が遅く、しかも、抽出処理時の重量減少
が大きく、ポリマー中のモノマー、オリゴマー量が多い
ものであった。
【0039】
【発明の効果】本発明法によりポリアミドを製造するこ
とにより、短時間の重合で所望重合度のポリアミドを高
収率で得ることができる。また、ポリマー中のモノマ
ー、オリゴマー量が少なく高品質のポリマーを得ること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表されるアミノカルボン
    酸エステルを脱アルコール重合することを特徴とするポ
    リアミドの製造方法。 【化1】 H2 N−R2 −COOR1 ・・・ (1) (式中、R1 は炭素数1以上18以下の1価の有機基を
    表わす。R2 は炭素数2以上20以下の2価の炭化水素
    基を表わし、置換基を有していてもよい。)
  2. 【請求項2】 前記アミノカルボン酸エステルが6−ア
    ミノヘキサン酸エステル、10−アミノデカン酸エステ
    ル、11−アミノウンデカン酸エステルまたはこれらの
    混合物である請求項1記載のポリアミドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アミノカルボン酸エステルが6−ア
    ミノヘキサン酸メチルエステル、6−アミノヘキサン酸
    エチルエステル、10−アミノデカン酸メチルエステ
    ル、10−アミノデカン酸エチルエステル、11−アミ
    ノウンデカン酸メチルエステル、11−アミノウンデカ
    ン酸エチルエステルまたはこれらの混合物である請求項
    2記載のポリアミドの製造方法。
JP10151793A 1998-06-01 1998-06-01 ポリアミドの製造方法 Pending JPH11343337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10151793A JPH11343337A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 ポリアミドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10151793A JPH11343337A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 ポリアミドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11343337A true JPH11343337A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15526427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10151793A Pending JPH11343337A (ja) 1998-06-01 1998-06-01 ポリアミドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11343337A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008123531A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-16 Ube Industries, Ltd. ポリアミド樹脂の製造法
US20160280854A1 (en) * 2013-11-15 2016-09-29 Arkema France Polyamide synthesis method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008123531A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-16 Ube Industries, Ltd. ポリアミド樹脂の製造法
JP5170085B2 (ja) * 2007-03-27 2013-03-27 宇部興産株式会社 ポリアミド樹脂の製造法
US9090738B2 (en) 2007-03-27 2015-07-28 Ube Industries, Ltd. Production method of polyamide resin
US20160280854A1 (en) * 2013-11-15 2016-09-29 Arkema France Polyamide synthesis method
JP2016538392A (ja) * 2013-11-15 2016-12-08 アルケマ フランス ポリアミド合成法
JP2020109174A (ja) * 2013-11-15 2020-07-16 アルケマ フランス ポリアミド合成法
US11299588B2 (en) * 2013-11-15 2022-04-12 Arkema France Polyamide synthesis method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100539338B1 (ko) 아미노니트릴로부터 폴리아미드의 제조방법
JP2780902B2 (ja) 新規ポリアミドと、それで作られた製品
US6699960B1 (en) Method for producing polyamides from dinitriles and diamines
US8772438B2 (en) Preparation of polyamides
KR100603151B1 (ko) 폴리아미드의 제조방법
US20160009869A1 (en) Preparation of polyamides by hydrolytic polymerization, postpolymerization and subsequent extraction
JPS6411657B2 (ja)
US3558567A (en) Process for the production of nylon 6
JP2004504458A (ja) アミノニトリルからのポリアミドの連続製法
US6359020B1 (en) Method for producing polyamides from aminonitriles
DK150981B (da) Fremgangsmaade til fremstilling af diesterdiamider
KR20010041382A (ko) 아미노카르복실산 화합물로부터의 폴리아미드의 제조 방법
JPH11343337A (ja) ポリアミドの製造方法
EP0680987B1 (en) Copolyamide production method
JP4282231B2 (ja) ポリアミドの製造方法
JPH11343338A (ja) α,ω−アミノカルボン酸の製造方法及びラクタムの重合方法
KR20150129791A (ko) 가수분해 중합 및 다중 추출에 의한 폴리아미드의 제조
US3558571A (en) Process of preparing aromatic polyamides by solid phase thermal polymerization of urea and urethane derivatives of aromatic amino acids
KR100672190B1 (ko) 폴리아미드의 제조방법
DE19709390A1 (de) Verfahren zur Herstellung von Polyamiden aus Aminonitrilen
JPH10508600A (ja) アミノカルボン酸廃棄物質のアミドカルボン酸へのリサイクル方法
SK283229B6 (sk) Dávkový postup na výrobu polyamidov z aminonitrilov
JP2874738B2 (ja) 2−ピロリドン重合体の製法
MXPA05003487A (es) Poliamidas.
JP3385585B2 (ja) 1,8−ジアザシクロテトラデカン−2,7−ジオンからナイロン66ポリマー類の製造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees