JPH1134253A - オレフィン系積層シート - Google Patents

オレフィン系積層シート

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JPH1134253A
JPH1134253A JP36888597A JP36888597A JPH1134253A JP H1134253 A JPH1134253 A JP H1134253A JP 36888597 A JP36888597 A JP 36888597A JP 36888597 A JP36888597 A JP 36888597A JP H1134253 A JPH1134253 A JP H1134253A
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JP
Japan
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resin
propylene
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olefin
ethylene
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JP36888597A
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Kazuo Yamagata
一雄 山形
Shinichi Arakawa
伸一 荒川
Tomio Tabata
登美雄 田畑
Hideki Adachi
英樹 安達
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Daihatsu Motor Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シボ保持性及び成形性に優れているととも
に、熱安定性に優れ且つ表面に白化の生じない美麗な成
形品を得ることができるオレフィン系積層シートを提供
する。 【解決手段】 プロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂か
らなる架橋発泡シートの両面にプロピレン系樹脂からな
る表皮層が積層一体化されているとともに、該表皮層の
うちの少なくとも一の表皮層は低融点プロピレン系樹脂
又はエチレン系樹脂の他に無機充填剤を含有しているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用内装材等
に使用されるオレフィン系積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内装材、特に、自動車用天井材
には、軽量性、成形性、耐熱性、耐たわみ性等の性能が
要求される。これら、要求性能を満たすものとして、特
公平4−9137号公報には、エチレン系重合体とプロ
ピレン系重合体よりなる架橋発泡シートの両面に非発泡
プロピレン系重合体シートが積層されてなる積層シート
が開示されており、又、特公平6−24767号公報に
は、プロピレン系重合体とエチレン重合体からなる2枚
の架橋発泡シートのそれぞれの片面に、プロピレン系重
合体からなる非発泡の表皮層を積層し、得られた積層体
の架橋発泡シート同士を熔融、圧着し、一体化する自動
車用内装材の製造方法が開示されている。
【0003】そして、自動車用内装材は、使用にあたっ
てはその表面にシボ模様を形成させた上で用いられるの
が一般的であるため、上記積層シート及び自動車用内装
材は、表面にシボ模様が形成された上で、該シボ模様を
保持しつつ所望形状に成形させて用いられる。
【0004】しかしながら、上記積層シート及び自動車
用内装材はともに、その表面にプロピレン系重合体から
なる表皮層が積層されており、該表皮層にシボ模様を形
成させていることから、表面層に形成されたシボ模様を
保持させるためには、該表面層を形成するプロピレン系
重合体の融点よりも20〜30℃低い温度で成形する必
要があり、該温度領域では、積層シート及び自動車用内
装材全体の成形性が低く、深絞り成形が困難であるとい
った問題点があった。
【0005】そこで、成形にあたって、シボ模様が形成
されている面を低温としつつ、シボ模様が形成されてい
ない面を高温として、積層シート及び自動車用内装材の
厚み方向に温度勾配をつけて成形することも考えられる
が、この場合、成形品に成形歪みが生じ、これら成形品
を実用上必要となる85℃程度の高温域に放置すると、
成形品にソリ等の変形が生じるといった問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シボ保持性
及び成形性に優れているとともに、熱安定性に優れ且つ
表面に白化の生じない美麗な成形品を得ることができる
オレフィン系積層シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のオレフィン系積
層シートは、プロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂から
なる架橋発泡シートの両面にプロピレン系樹脂からなる
表皮層が積層一体化されているとともに、該表皮層のう
ちの少なくとも一の表皮層は低融点プロピレン系樹脂又
はエチレン系樹脂と共に無機充填剤を含有して構成され
る。
【0008】上記架橋発泡シートを構成するプロピレン
系樹脂(以下、「プロピレン系樹脂(A)」という)
は、プロピレンを主成分とする他のモノマーとの共重合
体であり、例えば、プロピレン−α−オレフィン共重合
体が挙げられ、プロピレン−α−オレフィン共重合体
は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、又はランダ
ムブロック共重合体のいずれであってもよく、これら
は、単独で用いられても併用されてもよい。
【0009】なお、上記α−オレフィンとしては、例え
ば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オ
クテン等が挙げられ、プロピレン−α−オレフィン共重
合体中のα−オレフィンの含有量は、多いと、架橋発泡
シートの表面性が低下することがあり、又、少ないと、
架橋発泡シートの柔軟性及び伸びが低下して成形性が低
下することがあるので、1〜8重量%が好ましく、2〜
5重量%がより好ましい。
【0010】上記プロピレン系樹脂(A)のメルトイン
デックス(以下、「MI」という)は、大きいと、架橋
発泡シートの耐熱性が低下することがあり、又、小さく
なると、架橋発泡シートの成形性が低下するとともに、
得られる成形品の表面性も低下することがあるので、
0.2〜10g/10分が好ましい。なお、本発明にお
いてMIとは、JIS K7210に準拠して測定され
たものをいう。
【0011】上記プロピレン系樹脂(A)の融点は、高
いと、得られるオレフィン系積層シートの成形性が低下
し、又、低いと、得られるオレフィン系積層シートの熱
安定性が低下するので、140〜160℃が好ましい。
なお、本発明において融点とは、昇温速度10℃/分で
の示差熱分析曲線のピーク温度をいう。
【0012】上記プロピレン系樹脂(A)のクロス分別
法による94℃以上での溶出量は、多いと、架橋発泡シ
ートの成形性が低下するとともに、得られる成形品の表
面性も低下することがあり、又、少ないと、架橋発泡シ
ートの耐熱性が低下し、成形時に気泡破れ等が生じるこ
とがあるので、50〜95重量%が好ましく、60〜9
0重量%がより好ましい。そして、クロス分別法による
94℃以上での溶出分の重量平均分子量は、大きいと、
架橋発泡シートの成形性が低下するとともに、得られる
成形品の表面性も低下することがあり、又、小さいと、
架橋発泡シートの耐熱性が低下し、成形時に気泡破れが
生じることがあるので、2×105 〜10×105 が好
ましい。
【0013】そして、上記プロピレン系樹脂(A)とし
ては、MIが0.2〜10g/10分、クロス分別法に
よる94℃以上での溶出量が50〜95重量%及び該溶
出分の重量平均分子量2×105 〜10×105 である
プロピレン−α−オレフィン共重合体が最も好ましい。
【0014】なお、本発明でいうクロス分別法による溶
出量及び該溶出分の重量平均分子量は、下記に示した方
法によって測定されたものをいう。即ち、先ず、樹脂を
140℃或いは樹脂が完全に溶解する温度のo−ジクロ
ロベンゼンに溶解させた後、一定温度で冷却し、予め用
意しておいた不活性担体の表面に、結晶性の高い順に薄
いポリマー層として生成させる。次に、連続的又は段階
的に昇温し、溶出した成分の温度を順次検出し、組成分
布(結晶性分布)を測定する。これを温度上昇溶離分別
という。同時に、溶出した成分を高温型GPCにより分
析して、分子量と分子量分布を測定する。これにより、
各温度での溶出量及び該溶出分の重量平均分子量を算出
する。本発明では、上述した温度上昇溶離分別部分と高
温型GPC部分の両方をシステムとして備えているクロ
ス分別クロマトグラフ装置(三菱化学社製 商品名「C
FC−T150A型」)を使用して測定した。
【0015】上記架橋発泡シートを構成するエチレン系
樹脂(以下、「エチレン系樹脂(A)」という)は、エ
チレンを主成分とする他のモノマーとの共重合体であ
り、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体が挙げ
られ、これらは、単独で用いられても併用されてもよ
い。
【0016】なお、上記α−オレフィンとしては、例え
ば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−
オクテン等が挙げられ、エチレン−α−オレフィン共重
合体中のエチレンの含有量は、少ないと、架橋発泡シー
トの耐熱性が低下することがあるので、60重量%以上
が好ましく、80重量%以上がより好ましい。
【0017】又、上記エチレン系樹脂(A)のMIは、
大きいと、架橋発泡シートの耐熱性が低下するととも
に、得られる成形品の表面性も低下することがあり、
又、小さくなると、樹脂成分の流動性が低下して架橋発
泡シートの生産性が低下することがあるので、0.5〜
10g/10分が好ましく、0.7〜4g/10分がよ
り好ましく、0.9〜3g/10分が特に好ましい。
【0018】更に、上記エチレン系樹脂(A)のクロス
分別法による94℃以上での溶出量は、多いと、架橋発
泡シートの圧縮歪みに対する回復性が低下することがあ
り、又、少ないと、架橋発泡シートの耐熱性が低下する
とともに、得られる成形品の表面性が低下することがあ
るので、5〜20重量%が好ましく、6〜10重量%が
より好ましい。そして、クロス分別法による94℃以上
での溶出分の重量平均分子量は、大きいと、架橋発泡シ
ートの圧縮歪みに対する回復性が低下することがあり、
又、小さいと、架橋発泡シートの耐熱性が低下するとと
もに、得られる成形品の表面性が低下することがあるの
で、1.5×105 〜10×105 が好ましく、2×1
5 〜5×105 がより好ましい。
【0019】そして、上記エチレン系樹脂(A)として
は、MIが0.5〜10g/10分、クロス分別法によ
る94℃以上での溶出量が5〜20重量%及び該溶出分
の重量平均分子量が1.5×105 〜10×105 であ
るエチレン−α−オレフィン共重合体が最も好ましい。
【0020】上記架橋発泡シートは上記プロピレン系樹
脂(A)及びエチレン系樹脂(A)とからなるが、プロ
ピレン系樹脂(A)の含有量は、多いと、架橋発泡シー
トの柔軟性及び圧縮歪みに対する回復性が低下すること
があり、又、少ないと、架橋発泡シートの耐熱性が低下
するので、50〜90重量%が好ましく、55〜85重
量%がより好ましい。なお、上記エチレン系樹脂(A)
の含有量は、50〜10重量%が好ましく、45〜15
重量%がより好ましい。
【0021】又、プロピレン系樹脂(A)とエチレン系
樹脂(A)の組み合わせとしては、プロピレン系樹脂
(A)として、MIが0.2〜10g/10分、クロス
分別法による94℃以上での溶出量が50〜95重量%
及び該溶出分の重量平均分子量が2×105 〜10×1
5 であるプロピレン−α−オレフィン共重合体を用
い、エチレン系樹脂(A)として、MIが0.5〜10
g/10分、クロス分別法による94℃以上での溶出量
が5〜20重量%、該溶出分の重量平均分子量が1.5
×105 〜10×105 であるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体を用いるのが好ましい。
【0022】次に、架橋発泡シートの製造方法を説明す
る。架橋発泡シートの製造方法としては、任意の公知の
発泡体の製造方法を用いることができ、その一例を以下
に説明する。
【0023】即ち、先ず、プロピレン系樹脂(A)及び
エチレン系樹脂(A)からなる樹脂成分に、架橋助剤、
熱分解型発泡剤の他、必要に応じて、抗酸化剤、金属害
防止剤、熱安定剤、顔料等を添加し、これらを、単軸押
出機、2軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキ
サー、ロール等の混練装置にて熱分解型発泡剤の分解温
度未満の温度で溶融混練してシート状に押出し、得られ
たシートに電離性放射線を照射してシートを架橋した
後、熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱してシートを
発泡させて、架橋発泡シートを製造する方法が挙げられ
る。
【0024】上記架橋助剤としては、一般に使用されて
いる多官能性モノマー及び1官能性モノマーが用いら
れ、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタ
クリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレー
ト、トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイ
ソシアヌレート、エチルビニルベンゼン、ネオペンチル
グリコールジメタクリレート、1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸トリアリルエステル、1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ス
テアリルメタクリレート等が挙げられ、これらは単独で
用いられても併用されてもよい。
【0025】該架橋助剤の添加量は、少ないと、架橋が
不十分となり均質な架橋発泡シートが得られないことが
あり、又、多いと、架橋密度が大きくなり架橋発泡シー
トの成形性が低下することがあるので、プロピレン系樹
脂(A)及びエチレン系樹脂(A)の総量100重量部
に対して、0.5〜10重量部が好ましく、0.8〜6
重量部がより好ましい。
【0026】上記熱分解型発泡剤としては、発泡体の製
造に従来から用いられているものであれば、特に限定さ
れず、例えば、アゾジカルボンアミド、ヒドラドジカル
ボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム塩、ニトロソグ
アニジン、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルセ
ミカルバジド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、N,
N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエン
スルホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド)、アゾビスイソブチロニトリル
等が挙げられ、この中でも、分解温度が180〜270
℃であるものが好ましい。
【0027】そして、熱分解型発泡剤の添加量は、架橋
発泡シートの所望の発泡倍率に応じて適宜調整される
が、多いと破泡することがあり、又、少ないと発泡しな
いことがあるので、プロピレン系樹脂(A)及びエチレ
ン系樹脂(A)の総量100重量部に対して、3〜40
重量部が好ましく、4〜25重量部がより好ましい。
【0028】上記電離性放射線による架橋の度合いは、
ゲル分率を目安として調整され、該ゲル分率としては、
大きいと、架橋発泡シートの成形性が低下することがあ
り、又、小さいと、架橋発泡シートの曲げ強度が低下し
たり、得られるオレフィン系積層シートの表面性が低下
することがあるので、好ましくは30〜70重量%、更
に好ましくは40〜65重量%となるように調節され、
電離性放射線量としては、通常1〜20Mradとされ
る。なお、電離性放射線としては、発泡体の架橋に従来
から用いられるものであれば、特に限定されず、例え
ば、α線、β線、γ線、電子線等が挙げられる。
【0029】なお、本発明において、ゲル分率とは、以
下の方法によって測定したものをいう。先ず、架橋発泡
シートを所定量秤取し、120℃のキシレン25mlに
24時間浸漬した後、200メッシュのステンレス製金
網で濾過して金網上の不溶解分を真空乾燥する。次に、
該真空乾燥された不溶解分の重量を秤量し、下記に示す
式にてゲル分率を算出する。 〔ゲル分率(%)〕=(不溶解分の重量/秤取した架橋
発泡シート重量)×100
【0030】上記抗酸化剤としては、架橋発泡シートに
従来から添加されているものであれば、特に限定され
ず、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール
等のフェノール系抗酸化剤、ジラウリルチオプロピオネ
ート等の硫黄系抗酸化剤、リン系抗酸化剤、アミン系抗
酸化剤等が挙げられる。
【0031】上記金属害防止剤としては、架橋発泡シー
トに従来から添加されているものであれば、特に限定さ
れず、例えば、メチルベンゾトリアゾール等が挙げられ
る。
【0032】上記架橋発泡シートの発泡倍率は、大きい
と、架橋発泡シートの機械的強度が低下することがあ
り、又、小さいと、架橋発泡シートの軽量性が低下する
ことがあるので、10〜50倍が好ましく、15〜40
倍がより好ましい。なお、本発明でいう発泡倍率とは、
架橋発泡シートの体積(cc)をその重量(g)で除し
たものをいう。
【0033】次に、上記架橋発泡シートの両面には、プ
ロピレン系樹脂からなる表皮層が積層一体化されている
とともに、該表皮層のうちの少なくとも一の表皮層は低
融点プロピレン系樹脂又はエチレン系樹脂と共に無機充
填剤を含有してなる。
【0034】上記表皮層を構成するプロピレン系樹脂
(以下「プロピレン系樹脂(B)」という)は、特に限
定されず、ホモプロピレン樹脂の他、架橋発泡シートで
用いられる上記プロピレン系樹脂(A)と同様のものが
用いられ、これらは単独で用いられても併用されてもよ
い。そして、これらプロピレン系樹脂(B)の中でも、
得られるオレフィン系積層シートのシボ保持性及び熱安
定性が優れている点から、単独で用いる場合には、ホモ
プロピレン樹脂とブロックプロピレン樹脂が、併用する
場合には、ホモプロピレン樹脂とブロックプロピレン樹
脂との組み合わせが好ましい。
【0035】上記ホモプロピレン樹脂としては、機械的
強度、耐熱性、耐摩擦性に優れるアイソタクチックプロ
ピレン樹脂が好ましい。又、上記ブロックプロピレン樹
脂としては、例えば、プロピレンを主成分とするプロピ
レン−α−オレフィンブロック共重合体が挙げられ、α
−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられ、エ
チレンが好ましい。ブロックプロピレン樹脂の融点は、
高いと、得られるオレフィン系積層シートの成形性が低
下するとともに、成形時にその表面に白化が生じること
があり、又、低いと、オレフィン系積層シートのシボ保
持性が低下することがあるので、160〜170℃が好
ましい。
【0036】上記プロピレン系樹脂(B)のMIは大き
いと溶融粘度が低下してシート化が困難となり、又、小
さいとオレフィン系積層シートを成形した際に成形歪み
が残存しやすくなり成形安定性が低下するので0.3〜
15g/10分が好ましい。
【0037】上記表皮層のうちの少なくとも一の表皮層
は低融点プロピレン系樹脂又はエチレン系樹脂(以下、
「エチレン系樹脂(B)」という)と共に無機充填剤を
含有する。このように、上記表皮層のうちの少なくとも
一の表皮層に低融点プロピレン系樹脂又はエチレン系樹
脂(B)を含有させることによって、表皮層に優れた伸
び性を付与し、得られるオレフィン系積層シートに優れ
た成形性及び良好な応力緩和性による優れた熱安定性を
付与するとともに、無機充填剤を含有させることによっ
て、オレフィン系積層シートに優れた熱安定性と衝撃強
度等の優れた機械的強度を付与するものである。
【0038】上記低融点プロピレン系樹脂としては、上
記プロピレン系樹脂(B)よりも低い融点を有するプロ
ピレン系樹脂であれば、特に限定されず、例えば、プロ
ピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピレン
−エチレン−ブテン三元共重合体等が挙げられ、上記α
−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられ、エ
チレンが好ましい。
【0039】又、上記α−オレフィンの含有量は、多い
と、表皮層の耐熱性が低下し、シボ保持性が低下し、
又、少ないと、オレフィン系積層シートを成形した際に
その表面に白化を生じることがあるので、2〜10重量
%が好ましい。
【0040】上記低融点プロピレン系樹脂の融点は、高
いと、オレフィン系積層シートを成形した際にその表面
に白化を生じることがあり、又、低いと、オレフィン系
積層シートの耐熱性が低下し、成形安定性が低下するこ
とがあるので、125〜150℃が好ましい。
【0041】上記低融点プロピレン系樹脂のMIは、上
記プロピレン系樹脂(B)の場合と同様の理由で、0.
3〜15g/10分が好ましい。
【0042】上記エチレン系樹脂(B)としては、ホモ
エチレン樹脂の他、架橋発泡シートで用いられる上記エ
チレン系樹脂(A)と同様のものが用いられ、これらは
単独で用いられても併用されてもよい。ホモエチレン樹
脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン等が挙げられる。又、エチレン
−αオレフィン共重合体は、表皮層に含有される場合に
あっては、そのエチレン含有量は70重量%以上が好ま
しい。
【0043】上記表皮層中の低融点プロピレン系樹脂又
はエチレン系樹脂(B)の含有量は、多いと、表皮層の
耐熱性が低下し、オレフィン系積層シートのシボ保持性
が低下することがあり、又、少ないと、得られるオレフ
ィン系積層シートの応力緩和性が低下し、該シートが成
形時に高温下に変形したり、二次加工の際に高延伸され
ると、得られる成形品の表面が白化し、表面性が低下す
ることがあるので、プロピレン系樹脂(B)100重量
部に対して、1〜100重量部が好ましく、1〜50重
量部がより好ましい。
【0044】次に、上記無機充填剤の形態は、粉末状、
バルン状又は繊維状のいずれであっても特に限定され
ず、粉末状無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、タルク、カオリンクレー、マイカ、酸化チタン等が
挙げられ、バルン状無機充填剤としては、例えば、シラ
スバルン、ガラスバルン、フライアッシュバルン等が挙
げられ、繊維状無機充填剤としては、例えば、ガラス繊
維、ウィスカー等が挙げられる。これら無機充填材の中
でも、樹脂に対する剛性向上の効果が大きく、得られる
オレフィン系積層シートの成形安定性が優れているとい
う点で、炭酸カルシウム、タルク、マイカが好ましく、
タルク、マイカがより好ましい。
【0045】上記無機充填剤の大きさは、大きくなる
と、オレフィン系積層シートの低温耐衝撃性が低下する
ので、粒径又は繊維径が20μm以下のものが好まし
い。
【0046】上記無機充填剤の表皮層中の含有量は、多
いと、得られるオレフィン系積層シートの軽量性が低下
するとともに低温耐衝撃性が低下し、又、少ないと、オ
レフィン系積層シートの剛性が低下するので、プロピレ
ン系樹脂(B)100重量部に対して、1〜120重量
部が好ましく、1〜50重量部がより好ましい。
【0047】次に、オレフィン系積層シートの製造方法
について説明する。本発明のオレフィン系積層シート
は、架橋発泡シートの両面に所定の表皮層が積層一体化
されてなるものであり、その積層方法としては、公知の
方法が採用でき、特に限定されず、例えば、架橋発泡シ
ートの両面に、予め別途製造された表皮層を構成するシ
ートを熱ラミネート又は接着剤で積層一体化してオレフ
ィン系積層シートを製造する方法、架橋発泡シートの両
面に表皮層を構成するシートを押出ラミネートしてオレ
フィン系積層シートを製造する方法、架橋発泡シートを
2枚用意し、各々の架橋発泡シートの一面にそれぞれ表
皮層を構成するシートを押出ラミネートして一面に表皮
層が積層一体化された架橋発泡積層シートを2枚製造
し、得られた2枚の架橋発泡積層シートの架橋発泡シー
ト同士を熱融着によって一体化させてオレフィン系積層
シートを製造する方法等が挙げられる。
【0048】なお、オレフィン系積層シートの厚みは、
厚いと、軽量性が損なわれることがあり、又、薄いと、
曲げ強度等の機械的強度が低下して成形性が低下するこ
とがあるので、好ましくは1〜10mmとなるように調
整され、又、架橋発泡シートの両面に積層される表皮層
の厚みは、厚いと、得られるオレフィン系積層シートの
成形性が低下することがあり、又、薄いと、表皮層を積
層一体化した効果が得られないことがあるので、好まし
くは0.1〜1mm、より好ましくは0.1〜0.5m
mとなるように調整される。
【0049】
【実施例】実施例1〜7及び比較例1、2においては、
下記に示した化合物を使用した。但し、溶出量は、クロ
ス分別法による94℃以上での溶出量であり、溶出分
は、クロス分別法による94℃以上で溶出した樹脂分で
ある。
【0050】プロピレン系樹脂(A) P−E共重合体1;MI=2g/10分、溶出量=75
重量%、溶出分の重量平均分子量=3.4×105 、分
子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)=4.5、
エチレン含有量=3.2重量%、融点=150.5℃で
あるプロピレン−エチレンランダム共重合体
【0051】P−E共重合体2;MI=0.5g/10
分、溶出量=75重量%、溶出分の重量平均分子量=
4.5×105 、分子量分布(重量平均分子量/数平均
分子量)=4.6、エチレン含有量=3.2重量%、融
点=149.8℃であるプロピレン−エチレンランダム
共重合体
【0052】P−E共重合体3;MI=1.8g/10
分、溶出量=45重量%、溶出分の重量平均分子量=
3.6×105 、分子量分布(重量平均分子量/数平均
分子量)=4.5、エチレン含有量=3.8重量%、融
点=147.5℃であるプロピレン−エチレンランダム
共重合体
【0053】エチレン系樹脂(A) LLDPE1;密度=0.917g/cm3 、MI=
2.5g/10分、溶出量=6.8重量%、溶出分の重
量平均分子量=2.3×105 、エチレン含有量=85
重量%であるエチレン−1−オクテン共重合体
【0054】LLDPE2;密度=0.920g/cm
3 、MI=2g/10分、溶出量=7重量%、溶出分の
重量平均分子量=2.5×105 、エチレン含有量=8
5重量%であるエチレン−1−オクテン共重合体
【0055】LLDPE3;密度=0.920g/cm
3 、MI=2g/10分、溶出量=7重量%、溶出分の
重量平均分子量=2.3×105 、エチレン含有量=8
5重量%であるエチレン−1−オクテン共重合体
【0056】LLDPE4;密度=0.916g/cm
3 、MI=10g/10分、溶出量=5.5重量%、溶
出分の重量平均分子量=1.3×105 、エチレン含有
量=85重量%であるエチレン−1−オクテン共重合体
【0057】プロピレン系樹脂(B) P−E共重合体4;MI=4g/10分、融点=16
6.7℃であるプロピレン−エチレンブロック共重合体
【0058】P−E共重合体5;MI=6g/10分、
融点=166.7℃であるプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体
【0059】P−E共重合体6;MI=2g/10分、
融点=166.7℃であるプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体
【0060】P−E共重合体7;MI=1g/10分、
融点=166.5℃であるプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体
【0061】ホモプロピレン樹脂;MI=2g/10分
【0062】低融点プロピレン系樹脂 P−E共重合体8;MI=1.5g/10分、融点=1
36.2℃であるプロピレン−エチレンランダム共重合
【0063】P−E共重合体9;MI=2.0g/10
分、融点=144.5℃であるプロピレン−エチレンラ
ンダム共重合体
【0064】P−E−B三元共重合体;MI=2.0g
/10分、融点=135.2℃であるプロピレン−エチ
レン−ブテン三元共重合体
【0065】エチレン系樹脂(B) LLDPE5;密度=0.920g/cm3 、MI=1
g/10分の線状低密度ポリエチレン
【0066】LLDPE6;密度=0.920g/cm
3 、MI=2g/10分の線状低密度ポリエチレン
【0067】LDPE;密度=0.920g/cm3
MI=1g/10分の低密度ポリエチレン
【0068】HDPE;密度=0.950g/cm3
MI=1g/10分の高密度ポリエチレン
【0069】(実施例1〜16、比較例1〜3) 表1及び表2に示した所定量のP−E共重合体1〜3、
LLDPE1〜4、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、アゾジカルボンアミド、2,6−ジ−t−ブ
チル−p−クレゾール、ジラウリルチオプロピオネート
及びメチルベンゾトリアゾールを、二軸押出機にて19
0℃で溶融混練した後、厚さ1.5mmの発泡性樹脂シ
ートを連続的に押出した。
【0070】次に、得られた発泡性樹脂シートの一面に
加速電圧が800kVの電子線を表1及び表2に示した
照射量照射して架橋した後、熱風及び赤外線ヒーターに
よって250℃に保持された縦型発泡炉に、発泡性樹脂
シートを連続的に供給し、発泡性樹脂シートを発泡させ
て架橋発泡シートを得た。なお、得られた架橋発泡シー
トの厚みは4mm、発泡倍率は20倍、ゲル分率は表1
及び表2に示す通りであった。
【0071】更に、一の二軸押出機にて210℃に溶融
混練した表3及び表4に示した所定量のP−E共重合体
7及びホモプロピレン樹脂(MI;2g/10分)を上
記架橋発泡シートの一面に押出ラミネートし、厚さ0.
3mmの表皮層(A)を積層一体化する一方、他の二軸
押出機にて210℃に溶融混練した、表3及び表4に示
した所定量のP−E共重合体4〜6、8、9、P−E−
B三元共重合体、LLDPE5、6、LDPE、HDP
E、平均粒径10μmのタルク、平均粒径10μmのマ
イカ及び平均粒径5μmの炭酸カルシウムを、上記架橋
発泡シートの他面に押出ラミネートし、厚さ0.3mm
の表皮層(B)を積層一体化して、架橋発泡シートの両
面に表皮層(A)及び表皮層(B)が各々積層一体化さ
れてなるオレフィン系積層シートを得た。得られたオレ
フィン系積層シートの表面性を下記に示した方法で測定
し、その結果を表5及び表6に示した。
【0072】(表面性)得られたオレフィン系積層シー
トの表面を目視及び倍率100倍の電子顕微鏡にてそれ
ぞれ観察し、気泡破れによるフクレ等の凹凸が生じてい
るか否かを確認した。凹凸が生じていなかった場合には
○、凹凸が生じていた場合には×として表5及び表6に
示した。
【0073】次に、上記実施例1〜16及び比較例1〜
3で得られたオレフィン系積層シートを、表皮層(A)
が160℃、表皮層(B)が130℃となるように遠赤
外線ヒーターにて加熱した後、図1に示したように、断
面が半径96mmの半円形状の凸部を有する雄型金型11
及び断面が半径100mmの半円形状の凹部を有する雌
型金型12からなるプレス型1を用い、表皮層(A)が雌
型金型側12に、表皮層(B)が雄型金型11側となるよう
に雌雄金型11、12間にオレフィン系積層シートを配設
し、雌雄金型11、12を夫々温度40℃に保持した状態で
クリアランス4mmで閉じてオレフィン系積層シートを
プレス成形し、図2に示したように、中央部が凹円弧状
に成形された成形品2を得た。なお、以下の測定におい
て、成形品における表皮層(A)の平坦面21に対する凹
円弧状部22の最大高さをhをした。そして、上記成形品
2の低温耐衝撃性、白化の有無及び熱安定性を以下に示
す方法で測定し、その結果を表5及び表6に示した。
【0074】(低温耐衝撃性)上記成形品2を温度0℃
の条件下で24時間放置し、その後、同条件下で高さ5
0cmからコンクリートの床へ落下させ、成形品の表面
を目視及び倍率100倍の電子顕微鏡にてそれぞれ観察
した。その結果、表面にクラック(ひび割れ)が生じて
いなかった場合には○、クラックが生じていた場合には
×として表5及び表6に示した。
【0075】(白化の有無)上記成形品を、温度25
℃、相対湿度60%の条件下で24時間放置した後、成
形品の表皮層(B)を目視観察し、白化が生じていなか
った場合を○、白化が生じていた場合を×として、その
結果を表5及び表6に示した。
【0076】(熱安定性)上記成形品を、温度25℃、
相対湿度60%の条件下で24時間放置した後、85℃
のオーブン中で16時間加熱し、成形品にソリによる変
形が生じたか否かを目視にて観察し、ソリを生じていな
かった場合を○、ソリを生じていた場合を×として表5
及び表6に示した。更に、温度25℃、相対湿度60%
の条件下で24時間放置した後の成形品のhを測定し、
その値をh1 とした。なお、上記熱安定性試験を測定す
る前の成形品のhを測定してその値をh0 とし、h0
1との差をΔhとして、h0 、h1 及びΔhの値を表
5及び表6に示した。
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
【0081】
【表5】
【0082】
【表6】
【0083】
【発明の効果】本発明のオレフィン系積層シートは、そ
の中央層にプロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂からな
る架橋発泡シートを用いているので、軽量性に優れてい
る。しかも、架橋発泡シートの少なくとも一面に積層さ
れている表皮層は、低融点プロピレン系樹脂又はエチレ
ン系樹脂と共に無機充填剤を含有するプロピレン系樹脂
からなるので、オレフィン系積層シートは、プロピレン
系樹脂による良好なシボ保持性及び熱安定性を有してい
るとともに、低融点プロピレン系樹脂及びエチレン系樹
脂の有する良好な伸び性による優れた成形性及び良好な
応力緩和性による優れた熱安定性をも有する。従って、
本発明のオレフィン系積層シートは、予め表面に形成さ
れたシボ模様を良好に残存させながら複雑な形状へ成形
でき、しかも、表面に白化の生じない優れた表面性及び
熱安定性を有する成形品を得ることができる。更に、無
機充填剤が含有されているので、オレフィン系積層シー
トは優れた熱安定性を有するとともに、衝撃強度等の優
れた機械的強度をも有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いたプレス型を示した斜視図であ
る。
【図2】図1で示したプレス型でオレフィン系積層シー
トをプレス成形して得られた成形品を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 プレス型 11 雄型金型 12 雌型金型 2 成形品 21 平坦面 22 凹円弧状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田畑 登美雄 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 安達 英樹 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂か
    らなる架橋発泡シートの両面にプロピレン系樹脂からな
    る表皮層が積層一体化されているとともに、該表皮層の
    うちの少なくとも一の表皮層はエチレン系樹脂及び無機
    充填剤を含有していることを特徴とするオレフィン系積
    層シート。
  2. 【請求項2】 上記エチレン系樹脂及び無機充填剤を含
    有する表皮層が、ホモプロピレン樹脂及び/又はブロッ
    クプロピレン樹脂100重量部、エチレン系樹脂1〜1
    00重量部及び無機充填剤1〜120重量部からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のオレフィン系積層シー
    ト。
  3. 【請求項3】 プロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂か
    らなる架橋発泡シートの両面にプロピレン系樹脂からな
    る表皮層が積層一体化されているとともに、該表皮層の
    うちの少なくとも一の表皮層は低融点プロピレン系樹脂
    及び無機充填剤を含有していることを特徴とするオレフ
    ィン系積層シート。
  4. 【請求項4】 上記低融点プロピレン系樹脂及び無機充
    填剤を含有する表皮層が、ホモプロピレン樹脂及び/又
    はブロックプロピレン樹脂100重量部、融点が125
    〜150℃である低融点プロピレン系樹脂1〜100重
    量部及び無機充填剤1〜120重量部からなることを特
    徴とする請求項3に記載のオレフィン系積層シート。
  5. 【請求項5】 上記架橋発泡シートを構成するプロピレ
    ン系樹脂が、メルトインデックス0.2〜10g/10
    分、クロス分別法による94℃以上での溶出量50〜9
    5重量%及び該溶出分の重量平均分子量2×105 〜1
    0×105 であるプロピレン−α−オレフィン共重合体
    であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか
    1項に記載のオレフィン系積層シート。
  6. 【請求項6】 上記架橋発泡シートを構成するエチレン
    系樹脂が、メルトインデックス0.5〜10g/10
    分、クロス分別法による94℃以上での溶出量5〜20
    重量%及び該溶出分の重量平均分子量1.5×105
    10×105 であるエチレン−α−オレフィン共重合体
    からなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれ
    か1項に記載のオレフィン系積層シート。
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