JP3333741B2 - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JP3333741B2
JP3333741B2 JP21182498A JP21182498A JP3333741B2 JP 3333741 B2 JP3333741 B2 JP 3333741B2 JP 21182498 A JP21182498 A JP 21182498A JP 21182498 A JP21182498 A JP 21182498A JP 3333741 B2 JP3333741 B2 JP 3333741B2
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一雄 山形
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Daihatsu Motor Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用内装材等
に使用される積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用内装材、特に、自動車用天井材
には、軽量性、成形性、耐熱性、耐たわみ性等の性能が
要求される。これら、要求性能を満たすものとして、特
公平4−9137号公報には、エチレン系重合体とプロ
ピレン系重合体よりなる架橋発泡シートの両面に非発泡
プロピレン系重合体シートが積層されてなる積層シート
が開示されており、又、特公平6−24767号公報に
は、プロピレン系重合体とエチレン重合体からなる2枚
の架橋発泡シートのそれぞれの片面に、プロピレン系重
合体からなる非発泡の表皮層を積層し、得られた積層体
の架橋発泡シート同士を熔融、圧着し、一体化する自動
車用内装材の製造方法が開示されている。
【0003】ところが、上記積層シート及び自動車用内
装材では、その表面はプロピレン系樹脂からなる表面層
が積層されているにすぎず、その外観は必ずしも満足で
きるものではなく、近年の高級指向化した需要者の要求
を満たすことはできず、上記積層シート及び自動車用内
装材の一面に不織布を積層することによって上記需要者
の要求に対応している。
【0004】しかしながら、積層シートの一面に不織布
を積層すると不織布の重量によって積層シートが重たく
なり、積層シートを所望形状に成形する際の加熱段階に
おいて積層シートが垂れ下がる、所謂ドローダウン現象
が発生し、これが原因となって得られる成形品の不織布
表面には余り皺等が現出し、得られる成形品の表面性が
劣るといった問題があった。
【0005】そこで、積層シートの成形加熱時のドロー
ダウンを防止すべく成形温度を低温にすることも考えら
れるが、低温で積層シートを成形すると、得られる成形
品に残留応力が残存し、得られる成形品の熱安定性が低
下するといった問題点や複雑な形状の成形品に対応でき
ないといった問題点があった。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量性及び
熱安定性に優れているとともに表面性に優れてなる成形
品を得ることができる積層シートを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の積層シートは、
プロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂からなる架橋発泡
シートの両面にプロピレン系樹脂を主成分とする厚さが
0.1〜1mmのオレフィン系樹脂層が積層一体化され
ており、上記オレフィン系樹脂層のうちの少なくとも一
つのオレフィン系樹脂層は、粒径又は繊維径が20μm
以下の無機充填材を含有しているとともに、上記無機充
填材を含有するオレフィン系樹脂層上に不織布が積層さ
れており、上記架橋発泡シートを構成するプロピレン系
樹脂は、メルトインデックス0.2〜10g/10分、
クロス分別法による94℃以上での溶出量50〜95重
量%及び該溶出分の重量平均分子量2×10 5 〜10×
10 5 であるプロピレン−α−オレフィン共重合体であ
ると共に、上記架橋発泡シートを構成するエチレン系樹
脂は、メルトインデックス0.5〜10g/10分、ク
ロス分別法による94℃以上での溶出量5〜20重量%
及び該溶出分の重量平均分子量1.5×10 5 〜10×
10 5 であるエチレン−α−オレフィン共重合体である
ことを特徴とする。
【0007】上記架橋発泡シートを構成するプロピレン
系樹脂(以下、「プロピレン系樹脂(A)」という)
は、プロピレン−α−オレフィン共重合体であり、プロ
ピレン−α−オレフィン共重合体は、ブロック共重合
体、ランダム共重合体又はランダムブロック共重合体の
いずれであってもよく、これらは、単独で用いられても
併用されてもよい。
【0008】なお、上記α−オレフィンとしては、例え
ば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オ
クテン等が挙げられ、プロピレン−α−オレフィン共重
合体中のα−オレフィンの含有量は、多いと、架橋発泡
シートの表面性が低下することがあり、又、少ないと、
架橋発泡シートの柔軟性及び伸びが低下して成形性が低
下することがあるので、1〜8重量%が好ましく、2〜
5重量%がより好ましい。
【0009】又、上記プロピレン系樹脂(A)のメルト
インデックス(以下、「MI」という)は、大きいと、
架橋発泡シートの耐熱性が低下することがあり、又、小
さいと、架橋発泡シートの成形性が低下するとともに、
得られる成形品の表面性も低下することがあるので、
0.2〜10g/10分に限定される。なお、本発明に
おいてMIとは、JIS K7210に準拠して測定さ
れたものをいう。
【0010】更に、上記プロピレン系樹脂(A)のクロ
ス分別法による94℃以上での溶出量は、多いと、架橋
発泡シートの成形性が低下するとともに、得られる成形
品の表面性も低下することがあり、又、少ないと、架橋
発泡シートの耐熱性が低下し、成形時に気泡破れ等が生
じることがあるので、50〜95重量%に限定され、6
0〜90重量%が好ましい。そして、クロス分別法によ
る94℃以上での溶出分の重量平均分子量は、大きい
と、架橋発泡シートの成形性が低下するとともに、得ら
れる成形品の表面性も低下することがあり、又、小さい
と、架橋発泡シートの耐熱性が低下し、成形時に気泡破
れが生じることがあるので、2×105 〜10×105
に限定される
【0011】そして、上記プロピレン系樹脂(A)とし
ては、MIが0.2〜10g/10分、クロス分別法に
よる94℃以上での溶出量が50〜95重量%及び該溶
出分の重量平均分子量2×105 〜10×105 である
プロピレン−α−オレフィン共重合体が用いられる
【0012】なお、本発明でいうクロス分別法による溶
出量及び該溶出分の重量平均分子量は、下記に示した方
法によって測定されたものをいう。即ち、先ず、樹脂を
140℃或いは樹脂が完全に溶解する温度のo−ジクロ
ロベンゼンに溶解させた後、一定温度で冷却し、予め用
意しておいた不活性担体の表面に、結晶性の高い順に薄
いポリマー層として生成させる。次に、連続的又は段階
的に昇温し、溶出した成分の温度を順次検出し、組成分
布(結晶性分布)を測定する。これを温度上昇溶離分別
という。同時に、溶出した成分を高温型GPCにより分
析して、分子量と分子量分布を測定する。これにより、
各温度での溶出量及び該溶出分の重量平均分子量を算出
する。本発明では、上述した温度上昇溶離分別部分と高
温型GPC部分の両方をシステムとして備えているクロ
ス分別クロマトグラフ装置(三菱化学社製 商品名「C
FC−T150A型」)を使用して測定した。
【0013】上記架橋発泡シートを構成するエチレン系
樹脂(以下、「エチレン系樹脂(A)」という)は、
チレン−α−オレフィン共重合体であって、これらは、
単独で用いられても併用されてもよい。
【0014】なお、上記α−オレフィンとしては、例え
ば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−
オクテン等が挙げられ、エチレン−α−オレフィン共重
合体中のエチレンの含有量は、少ないと、架橋発泡シー
トの耐熱性が低下することがあるので、60重量%以上
が好ましく、80重量%以上がより好ましい。
【0015】又、上記エチレン系樹脂(A)のMIは、
大きいと、架橋発泡シートの耐熱性が低下するととも
に、得られる成形品の表面性も低下することがあり、
又、小さくなると、樹脂成分の流動性が低下して架橋発
泡シートの生産性が低下することがあるので、0.5〜
10g/10分に限定され、0.7〜4g/10分が
ましく、0.9〜3g/10分がより好ましい。
【0016】更に、上記エチレン系樹脂(A)のクロス
分別法による94℃以上での溶出量は、多いと、架橋発
泡シートの圧縮歪みに対する回復性が低下することがあ
り、又、少ないと、架橋発泡シートの耐熱性が低下する
とともに、得られる成形品の表面性が低下することがあ
るので、5〜20重量%に限定され、6〜10重量%が
好ましい。そして、クロス分別法による94℃以上での
溶出分の重量平均分子量は、大きいと、架橋発泡シート
の圧縮歪みに対する回復性が低下することがあり、又、
小さいと、架橋発泡シートの耐熱性が低下するととも
に、得られる成形品の表面性が低下することがあるの
で、1.5×105 〜10×105 に限定され、2×1
5 〜5×105 好ましい
【0017】そして、上記エチレン系樹脂(A)として
は、MIが0.5〜10g/10分、クロス分別法によ
る94℃以上での溶出量が5〜20重量%及び該溶出分
の重量平均分子量が1.5×105 〜10×105 であ
るエチレン−α−オレフィン共重合体が用いられる
【0018】上記架橋発泡シートは上記プロピレン系樹
脂(A)及びエチレン系樹脂(A)とからなるが、プロ
ピレン系樹脂(A)の含有量は、多いと、架橋発泡シー
トの柔軟性及び圧縮歪みに対する回復性が低下すること
があり、又、少ないと、架橋発泡シートの耐熱性が低下
するので、50〜90重量%が好ましく、55〜85重
量%がより好ましい。なお、上記エチレン系樹脂(A)
の含有量は、50〜10重量%が好ましく、45〜15
重量%がより好ましい。
【0019】又、プロピレン系樹脂(A)とエチレン系
樹脂(A)の組み合わせとしては、プロピレン系樹脂
(A)として、MIが0.2〜10g/10分、クロス
分別法による94℃以上での溶出量が50〜95重量%
及び該溶出分の重量平均分子量が2×105 〜10×1
5 であるプロピレン−α−オレフィン共重合体を用
い、エチレン系樹脂(A)として、MIが0.5〜10
g/10分、クロス分別法による94℃以上での溶出量
が5〜20重量%、該溶出分の重量平均分子量が1.5
×105 〜10×105 であるエチレン−α−オレフィ
ン共重合体を用いる
【0020】次に、架橋発泡シートの製造方法を説明す
る。架橋発泡シートの製造方法としては、任意の公知の
発泡体の製造方法を用いることができ、その一例を以下
に説明する。
【0021】即ち、先ず、プロピレン系樹脂(A)及び
エチレン系樹脂(A)からなる樹脂成分に、架橋助剤、
熱分解型発泡剤の他、必要に応じて、抗酸化剤、金属害
防止剤、熱安定剤、顔料等を添加し、これらを、単軸押
出機、2軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダーミキ
サー、ロール等の混練装置にて熱分解型発泡剤の分解温
度未満の温度で溶融混練してシート状に押出し、得られ
たシートに電離性放射線を照射してシートを架橋した
後、熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱してシートを
発泡させて、架橋発泡シートを製造する方法が挙げられ
る。
【0022】上記架橋助剤としては、一般に使用されて
いる多官能性モノマー及び1官能性モノマーが用いら
れ、例えば、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタ
クリレート、1,10−デカンジオールジメタクリレー
ト、トリメリット酸トリアリルエステル、トリアリルイ
ソシアヌレート、エチルビニルベンゼン、ネオペンチル
グリコールジメタクリレート、1,2,4−ベンゼント
リカルボン酸トリアリルエステル、1,6−ヘキサンジ
オールジメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ス
テアリルメタクリレート等が挙げられ、これらは単独で
用いられても併用されてもよい。
【0023】上記架橋助剤の添加量は、少ないと、架橋
密度が不十分となり均質な架橋発泡シートが得られない
ことがあり、又、多いと、架橋密度が大きくなり架橋発
泡シートの成形性が低下することがあるので、プロピレ
ン系樹脂(A)及びエチレン系樹脂(A)の総量100
重量部に対して、0.5〜10重量部が好ましく、0.
8〜6重量部がより好ましい。
【0024】上記熱分解型発泡剤としては、発泡体の製
造に従来から用いられているものであれば、特に限定さ
れず、例えば、アゾジカルボンアミド、ヒドラドジカル
ボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム塩、ニトロソグ
アニジン、p,p' −オキシビスベンゼンスルホニルセ
ミカルバジド、ベンゼンスルホニルヒドラジド、N,
N' −ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トルエン
スルホニルヒドラジド、4,4−オキシビス(ベンゼン
スルホニルヒドラジド)、アゾビスイソブチロニトリル
等が挙げられ、この中でも、分解温度が180〜270
℃であるものが好ましい。
【0025】そして、上記熱分解型発泡剤の添加量は、
架橋発泡シートの所望の発泡倍率に応じて適宜調整され
るが、多いと、破泡することがあり、又、少ないと、発
泡しないことがあるので、プロピレン系樹脂(A)及び
エチレン系樹脂(A)の総量100重量部に対して、3
〜40重量部が好ましく、4〜25重量部がより好まし
い。
【0026】上記電離性放射線による架橋の度合いは、
ゲル分率を目安として調整され、該ゲル分率としては、
大きいと、架橋発泡シートの成形性が低下することがあ
り、又、小さいと、架橋発泡シートの曲げ強度が低下す
ることがあるので、好ましくは30〜70重量%、更に
好ましくは40〜65重量%となるように調節され、電
離性放射線量としては、通常1〜20Mradとされ
る。なお、電離性放射線としては、発泡体の架橋に従来
から用いられるものであれば、特に限定されず、例え
ば、α線、β線、γ線、電子線等が挙げられる。
【0027】なお、本発明において、ゲル分率とは、以
下の方法によって測定したものをいう。先ず、架橋発泡
シートを所定量秤取し、120℃のキシレン25mlに
24時間浸漬した後、200メッシュのステンレス製金
網で濾過して金網上の不溶解分を真空乾燥する。次に、
該真空乾燥された不溶解分の重量を秤量し、下記に示す
式にてゲル分率を算出する。〔ゲル分率(%)〕=(不
溶解分の重量/秤取した架橋発泡シート重量)×100
【0028】上記抗酸化剤としては、架橋発泡シートに
従来から添加されているものであれば、特に限定され
ず、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール
等のフェノール系抗酸化剤、ジラウリルチオプロピオネ
ート等の硫黄系抗酸化剤、リン系抗酸化剤、アミン系抗
酸化剤等が挙げられる。
【0029】上記金属害防止剤としては、架橋発泡シー
トに従来から添加されているものであれば、特に限定さ
れず、例えば、メチルベンゾトリアゾール等が挙げられ
る。
【0030】上記架橋発泡シートの発泡倍率は、大きい
と、架橋発泡シートの機械的強度が低下することがあ
り、又、小さいと、架橋発泡シートの軽量性が低下する
ことがあるので、10〜50倍が好ましく、15〜40
倍がより好ましい。なお、本発明でいう発泡倍率とは、
架橋発泡シートの体積をその重量で除したものをいう。
【0031】次に、上記架橋発泡シートの両面には、プ
ロピレン系樹脂を主成分とするオレフィン系樹脂層が積
層一体化されており、上記オレフィン系樹脂層を構成す
るものとしては、例えば後述するプロピレン系樹脂
(B)、エチレン系樹脂(以下、「エチレン系樹脂
(B)」という)、低融点プロピレン系樹脂等が挙げら
れる。
【0032】上記エチレン系樹脂(B)としては、低密
度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン等のポリエチレンの他、上記エチレン系樹脂(A)
において用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体
等が挙げられ、エチレン含有量が70重量%以上のエチ
レン−α−オレフィン共重合体が好ましい。
【0033】上記低融点プロピレン系樹脂としては、後
述するプロピレン系樹脂(B)よりも低い融点を有する
プロピレン系樹脂をいい、例えば、プロピレン−α−オ
レフィンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−ブ
テン三元共重合体等が挙げられ、上記α−オレフィンと
しては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
プテン、1−オクテン等が挙げられ、エチレンが好まし
い。
【0034】又、上記低融点プロピレン系樹脂のα−オ
レフィンの含有量は、多いと、オレフィン系樹脂層の耐
熱性が低下し、又、少ないと、積層シートの成形性が低
下することがあるので、2〜10重量%が好ましい。
【0035】上記低融点プロピレン系樹脂の融点は、高
いと、積層シートの成形性が低下することがあり、又、
低いと、積層シートの耐熱性が低下することがあるの
で、125〜150℃が好ましい。
【0036】上記低融点プロピレン系樹脂のMIは、大
きいと、溶融粘度が低下してシート化が困難となり、
又、小さいと、積層シートを成形した際に成形歪みが残
存しやすくなり熱安定性が低下するので、0.3〜15
g/10分が好ましい。
【0037】上記オレフィン系樹脂層はプロピレン系樹
脂を主成分として含有するが、このプロピレン系樹脂
(以下「プロピレン系樹脂(B)」という)としてはホ
モプロピレン樹脂の他、プロピレンを主成分とする他の
モノマーとの共重合体が用いられ、これらは単独で用い
られても併用されてもよい。プロピレンを主成分とする
他のモノマーとの共重合体としては、例えば、プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体が挙げられ、プロピレン−
α−オレフィン共重合体は、ブロック共重合体、ランダ
ム共重合体又はランダムブロック共重合体のいずれであ
ってもよく、これらは、単独で用いられても併用されて
もよい。なお、上記α−オレフィンとしては、例えば、
エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン等が挙げられる。
【0038】そして、上記プロピレン系樹脂(B)の中
でも、得られる積層シートの曲げ強度等の物理的強度が
優れている点から、ホモプロピレン樹脂、ブロックプロ
ピレン樹脂が好ましく、ホモプロピレン樹脂とブロック
プロピレン樹脂とを併用するのがより好ましい。
【0039】又、上記プロピレン系樹脂(B)の融点
は、高いと、得られる積層シートの成形性が低下するこ
とがあり、又、低いと、得られる積層シートの耐熱性が
低下することがあるので、160〜170℃が好まし
い。なお、本発明において、融点とは昇温速度10℃/
分での示差熱分析曲線のピーク温度をいう。
【0040】上記ホモプロピレン樹脂としては、機械的
強度、耐熱性、耐摩擦性に優れるアイソタクチックプロ
ピレン樹脂が好ましい。又、上記ブロックプロピレン樹
脂としては、例えば、プロピレンを主成分とするプロピ
レン−α−オレフィンブロック共重合体が挙げられ、α
−オレフィンとしては、例えば、エチレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等が挙げられ、エ
チレンが好ましい。
【0041】上記プロピレン系樹脂(B)のMIは、大
きいと、溶融粘度が低下してシート化が困難となり、
又、小さいと、積層シートを成形した際に成形歪みが残
存しやすくなり熱安定性が低下するので、0.3〜15
g/10分が好ましい。
【0042】上記オレフィン系樹脂層中における上記プ
ロピレン系樹脂(B)の含有量は、少ないと、得られる
積層シートの耐熱性が低下することがあるので、上記オ
レフィン系樹脂層の樹脂中50重量%以上が好ましく、
70重量%以上が更に好ましい。
【0043】更に、上記架橋発泡体シートの両面に積層
一体化されたオレフィン系樹脂層のうちの少なくとも一
つのオレフィン系樹脂層には無機充填材が含有されてお
り、このようにオレフィン系樹脂層に無機充填材を含有
させることによって、得られる積層シートの剛性及び耐
熱性を向上させて成形加熱時におけるドローダウンを防
止し、不織布表面に皺等が発現するのを回避し表面性に
優れた成形品を得ることができる。
【0044】又、上記架橋発泡体シートの両面に積層一
体化されたオレフィン系樹脂層のうちの少なくとも一つ
のオレフィン系樹脂層に無機充填材を含有することによ
って、積層シートの耐熱性を向上させて成形加熱時にお
ける積層シートの加熱を十分なものとすることができる
とともに、オレフィン系樹脂層に無機充填材を含有させ
ることによって相対的にオレフィン系樹脂層中の樹脂成
分を減少させ、成形時における樹脂成分に起因する成形
歪みを減少させることができ、更に、オレフィン系樹脂
層中に無機充填材を散在させているので、成形時に発生
した樹脂成分中の成形歪みを無機充填材によって非連続
化させ、樹脂成分中に発生した成形歪みが連続化するこ
とによる成形歪みの相乗的増加を抑え、全体として成形
歪みを小さく抑えることができるので、積層シートを成
形して得られる成形品中の成形歪みを抑えることがで
き、よって、積層シートからは熱安定性に優れた成形品
を得ることができる。
【0045】なお、無機充填材は、架橋発泡シートの両
面に積層一体化されたオレフィン系樹脂層の双方に含有
されていてもよいのはいうまでもない。
【0046】上記無機充填材の形態は、粉末状、バルン
状又は繊維状のいずれであっても特に限定されず、粉末
状無機充填材としては、例えば、炭酸カルシウム、タル
ク、カオリンクレー、マイカ、酸化チタン等が挙げら
れ、バルン状無機充填材としては、例えば、シラスバル
ン、ガラスバルン、フライアッシュバルン等が挙げら
れ、繊維状無機充填材としては、例えば、ガラス繊維、
ウィスカー等が挙げられる。これら無機充填材の中で
も、樹脂に対する剛性向上の効果が大きく、得られる積
層シートの剛性及び耐熱性が優れているという点で、炭
酸カルシウム、タルク、マイカが好ましく、タルク、マ
イカがより好ましい。
【0047】上記無機充填材の大きさは、大きくなる
と、積層シートの低温での衝撃強度が低下するので、粒
径又は繊維径が20μm以下のものに限定される
【0048】上記無機充填材のオレフィン系樹脂層中の
含有量は、多いと、得られる積層シートの軽量性が低下
し、又、少ないと、積層シートの剛性及び耐熱性が低下
するので、オレフィン系樹脂100重量部に対して、1
〜120重量部が好ましく、オレフィン系樹脂層がプロ
ピレン系樹脂(B)のみから構成されている場合は、プ
ロピレン系樹脂(B)100重量部に対して、1〜12
0重量部が好ましく、10〜100重量部がより好まし
い。
【0049】本発明の積層シートでは、上記オレフィン
系樹脂層のうちの無機充填材を含有するオレフィン系樹
脂層上には不織布が積層一体化されてなる。このよう
に、上記オレフィン系樹脂層上に不織布を積層一体化す
ることによって、得られる積層シートの表面は優れた外
観を呈する。
【0050】上記不織布とは、短繊維又はフィラメント
を機械的、熱的、化学的な手段を用いて接着又は交絡さ
せて作るシート状又はウェブ構造のもので、繊維集合体
から糸の段階を経ず直接布状としたものである。上記不
織布の製造方法としては、熱接着法、エアレイ法、湿式
法、スパンボンド法、メルトブロー法、ニードルパンチ
法等が挙げられる。
【0051】上記不織布を構成する繊維としては、ビス
コースレーヨンや酢酸セルロース等の再生繊維の他、ポ
リエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン6
6、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリビニルアルコ
ール等の合成繊維が挙げられる。そして、上記不織布の
重量は、重いと、得られる積層シートの軽量性が損なわ
れ、又、軽いと、触感が低下するので、50〜150g
/m2 が好ましい。
【0052】次に、上記積層シートの製造方法について
説明する。上記積層シートの製造方法としては、例え
ば、(1)架橋発泡シートの一面にオレフィン系樹脂シ
ートを熱ラミネート又は接着剤によって積層一体化する
とともに、架橋発泡シートの他面にもオレフィン系樹脂
シートを熱ラミネート又は接着剤によって積層一体化
し、更に、架橋発泡シートの両面に積層したオレフィン
系樹脂シートのうちの一つのオレフィン系樹脂シート上
に不織布を熱ラミネート又は接着剤によって積層一体化
する方法(2)架橋発泡シートの一面にオレフィン系樹
脂シートを溶融押出して積層一体化するとともに、架橋
発泡シートの他面にオレフィン系樹脂シートを溶融押出
して積層一体化し、更に、架橋発泡シートの他面に積層
一体化したオレフィン系樹脂シート上に不織布を熱ラミ
ネート又は接着剤によって積層一体化する方法(3)架
橋発泡シートを2枚用意し、一方の架橋発泡シートの一
面にオレフィン系樹脂シートを溶融押出して積層一体化
して積層体を得る一方、他方の架橋発泡シートの一面
にオレフィン系樹脂シートを溶融押出して積層一体化す
るとともに該オレフィン系樹脂シート上に不織布を熱ラ
ミネート又は接着剤によって積層一体化し積層体を得
る。そして、上記積層体と積層体とを夫々の架橋発
泡シートを対向状態にして重ね合わせ、架橋発泡シート
同士を熱融着させる方法等が挙げられる。なお、上記例
示の製造方法において、架橋発泡シートの両面に積層一
体化されるオレフィン系樹脂層のうちの少なくとも一つ
のオレフィン系樹脂シートには無機充填材を含有させて
おく。
【0053】上記積層シートの厚さは、厚いと、軽量性
が低下することがあり、又、薄いと、曲げ強度等の機械
的強度が低下することがあるので、1〜10mmが好ま
しい。架橋発泡シートの両面に積層されている上記オレ
フィン系樹脂層の厚さは、上記積層体と同様の理由で、
0.1〜1mmに限定される
【0054】
【実施例】実施例1、2及び比較例1、2においては、
下記に示した化合物を使用した。但し、溶出量は、クロ
ス分別法による94℃以上での溶出量であり、溶出分
は、クロス分別法による94℃以上で溶出した樹脂分で
ある。
【0055】プロピレン系樹脂(A) P−E共重合体;MI=2g/10分、溶出量=75
重量%、溶出分の重量平均分子量=3.4×105 、分
子量分布=4.5、エチレン含有量=3.2重量%であ
るプロピレン−エチレンランダム共重合体
【0056】エチレン系樹脂(A) LLDPE;密度=0.917g/cm3 、MI=
2.5g/10分、溶出量=6.8重量%、溶出分の重
量平均分子量=2.3×105 、エチレン含有量=85
重量%であるエチレン−1−オクテン共重合体
【0057】プロピレン系樹脂(B) P−E共重合体;MI=4g/10分、融点=16
6.7℃であるプロピレン−エチレンブロック共重合体
【0058】(実施例1)P−E共重合体80重量
部、LLDPE20重量部、トリメチロールプロパン
トリメタクリレート3重量部、アゾジカルボンアミド8
重量部、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.
3重量部、ジラウリルチオプロピオネート0.3重量部
及びメチルベンゾトリアゾール0.5重量部を、二軸押
出機にて190℃で溶融混練した後、厚さ1.5mmの
発泡性樹脂シートを連続的に押出した。
【0059】得られた発泡性樹脂シートの一面に加速電
圧が800kVの電子線を3Mrad照射して架橋した
後、熱風及び赤外線ヒーターによって250℃に保持さ
れた縦型発泡炉に、発泡性樹脂シートを連続的に供給
し、発泡性樹脂シートを発泡させて架橋発泡シートを得
た。なお、得られた架橋発泡シートの厚みは4mm、発
泡倍率は20倍、ゲル分率は50重量%であった。
【0060】次に、P−E共重合体100重量部及び
平均粒径10μmのタルク20重量部を二軸押出機に供
給して210℃で溶融混練し、この溶融混練された樹脂
を上記架橋発泡シートの一面に厚さ0.3mmで押出ラ
ミネートし、架橋発泡シートの一面に厚さ0.3mmの
無機充填材を含有するオレフィン系樹脂層を積層一体化
した。
【0061】更に、P−E共重合体100重量部及び
平均粒径10μmのタルク20重量部を、上記とは別の
二軸押出機に供給して210℃で溶融混練し、この溶融
混練された樹脂を上記架橋発泡シートの他面に厚さ0.
3mmで押出ラミネートし、架橋発泡シートの他面にオ
レフィン系樹脂層を積層一体化するとともに、この架橋
発泡シートの他面に積層一体化させたオレフィン系樹脂
層上に厚さ1mm、重量100g/m2 のポリプロピレ
ン系不織布を熱ラミネートし、架橋発泡シートの一面に
無機充填材を含有するオレフィン系樹脂層が積層一体化
され、架橋発泡シートの他面に無機充填材を含有するオ
レフィン系樹脂層及び不織布がオレフィン系樹脂層を架
橋発泡シート側にして積層一体化されてなる積層シート
を得た。
【0062】得られた積層シートの外観性及び熱安定性
を以下の方法で測定し、その結果を表1に示した。な
お、熱安定性試験において得られた成形品の不織布表面
には皺等の発現がなく表面性に優れたものであった。
【0063】(外観性)得られた積層シートの外観を目
視観察し、高級感があると判断した場合には○、高級感
がないと判断した場合には×とした。
【0064】(熱安定性)得られた積層シートを両面1
50℃に加熱した後、図1に示したように、断面が半径
96mmの半円形状の凸部を有する雄型金型11及び断面
が半径100mmの半円形状の凹部を有する雌型金型12
からなるプレス型1を用い、不織布の積層されていない
オレフィン系樹脂層が雌型金型側12に、不織布が雄型金
型11側となるように雌雄金型11、12間に積層シートを配
設し、雌雄金型11、12を夫々温度40℃に保持した状態
でクリアランス4mmで閉じて積層シートをプレス成形
し、図2に示したように、中央部が凹円弧状に成形され
た成形品2を得た。なお、成形品2中、21は架橋発泡シ
ート、22はオレフィン系樹脂層、23は不織布である。
【0065】得られた成形品2を温度25℃、相対湿度
60%の条件下に24時間放置した後、85℃のオーブ
ン中で16時間加熱し、成形品2に反りによる変形が生
じたか否かを目視観察し、反りによる変形がなかった場
合を○、反りによる変形があった場合を×として評価し
た。
【0066】(実施例2)ポリプロピレン系不織布の代
わりに厚さ1mm、重量100g/m2 のポリエチレン
テレフタレート系不織布を用いた以外は、実施例1と同
様にして積層シートを得た。得られた積層シートの外観
性及び熱安定性を実施例1と同様の方法で測定し、その
結果を表1に示した。なお、熱安定性試験において得ら
れた成形品の不織布表面には皺等の発現がなく表面性に
優れたものであった。
【0067】(比較例1)架橋発泡シートの他面に積層
一体化したオレフィン系樹脂層に不織布を積層一体化し
なかったこと以外は実施例1と同様にして積層シートを
得た。得られた積層シートの外観性及び熱安定性を実施
例1と同様の方法で測定し、その結果を表1に示した。
【0068】得られた積層シートは不織布が積層されて
いないことから高級感に欠けたものであった。なお、熱
安定性を測定するために積層シートを成形する際、積層
シートには不織布は積層されていないことから、プレス
型1の雌雄金型11、12間に積層シートを配設するにあた
り、その表裏面を区別することなく行った。
【0069】(比較例2)架橋発泡シートの両面に積層
一体化するオレフィン系樹脂層を構成する樹脂として、
無機充填材を含有しないP−E共重合体を用いたこと
以外は実施例1と同様にして積層シートを得た。得られ
た積層シートの外観性及び熱安定性を実施例1と同様の
方法で測定し、その結果を表1に示した。
【0070】得られた積層シートのオレフィン系樹脂層
には無機充填材が含有されていないことから、積層シー
トから得られた成形品は熱安定性に欠けるとともに、成
形加工時の加熱によってドローダウンを生じ、不織布表
面には皺が発現しており表面性に欠けたものであった。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明の積層シートは、その中央部が架
橋発泡シートからなるので軽量性に優れているととも
に、架橋発泡シートの一面には無機充填材が含有された
オレフィン系樹脂層が積層一体化されているので熱安定
性に優れており、更に、無機充填材が含有されたオレフ
ィン系樹脂層には不織布が積層一体化されているので外
観性に優れている。
【0073】即ち、本発明の積層シートの架橋発泡シー
トの一面には無機充填材を含有するオレフィン系樹脂層
が積層一体化されており、剛性及び耐熱性に優れている
ことから、積層シートを成形する際の成形加熱時にドロ
ーダウンを生じることがなく、不織布表面に皺等の発現
のない表面性に優れた成形品を得ることができる。
【0074】しかも、本発明の積層シートの架橋発泡シ
ートの一面には無機充填材を含有するオレフィン系樹脂
層が積層一体化されており、積層シートを十分に加熱し
た上で成形加工を施すことができるとともに、オレフィ
ン系樹脂層中の樹脂成分を相対的に低減させ、成形時に
発生する成形歪みを減少させることができ、更に、オレ
フィン系樹脂層中に無機充填材を散在させているので成
形時に発現した成形歪みを非連続化させて相乗的増加を
阻止し、積層シートを成形して得られる成形品中に残存
する成形歪みを抑えることができ、積層シートから熱安
定性に優れた成形品を得ることができる。
【0075】しかも、本発明の積層シートは、その一面
に不織布が積層一体化されており、上記の如く、積層シ
ートはドローダウンを生じることなく十分な成形加熱を
施すことができるので、不織布表面に皺等が発現すると
いった不測の事態を生じることなく、不織布を所望の形
状に成形することができ、表面性に優れた成形品を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いたプレス型の雌雄金型の斜視図で
ある。
【図2】実施例で成形した成形品の斜視図である。
【符号の説明】
1 プレス型 11 雄型金型 12 雌型金型 2 成形品 21 架橋発泡シート 22 オレフィン系樹脂層 23 不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 平井 裕彰 (56)参考文献 特開 昭60−208233(JP,A) 特開 平6−134909(JP,A) 特開 昭59−225941(JP,A) 特開 平5−229045(JP,A) 特開 平9−327889(JP,A) 特開 平9−123363(JP,A) 特開 平7−285196(JP,A) 特開 平8−20093(JP,A) 特開 平8−157611(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂か
    らなる架橋発泡シートの両面にプロピレン系樹脂を主成
    分とする厚さが0.1〜1mmのオレフィン系樹脂層が
    積層一体化されており、上記オレフィン系樹脂層のうち
    の少なくとも一つのオレフィン系樹脂層は、粒径又は繊
    維径が20μm以下の無機充填材を含有しているととも
    に、上記無機充填材を含有するオレフィン系樹脂層上に
    不織布が積層されており、上記架橋発泡シートを構成す
    るプロピレン系樹脂は、メルトインデックス0.2〜1
    0g/10分、クロス分別法による94℃以上での溶出
    量50〜95重量%及び該溶出分の重量平均分子量2×
    10 5 〜10×10 5 であるプロピレン−α−オレフィ
    ン共重合体であると共に、上記架橋発泡シートを構成す
    るエチレン系樹脂は、メルトインデックス0.5〜10
    g/10分、クロス分別法による94℃以上での溶出量
    5〜20重量%及び該溶出分の重量平均分子量1.5×
    10 5 〜10×10 5 であるエチレン−α−オレフィン
    共重合体であることを特徴とする積層シート。
  2. 【請求項2】 上記無機充填材を含有しているオレフィ
    ン系樹脂層は、プロピレン系樹脂100重量部と無機充
    填材1〜120重量部とからなることを特徴とする請求
    項1に記載の積層シート。
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