JPH11342251A

JPH11342251A - 遊技サービスシステム

Info

Publication number: JPH11342251A
Application number: JP16599698A
Authority: JP
Inventors: Shohachi Ugawa; 詔八鵜川; Toshihiro Tozaki; 智弘戸崎
Original assignee: Sankyo Co Ltd
Current assignee: Sankyo Co Ltd
Priority date: 1998-05-29
Filing date: 1998-05-29
Publication date: 1999-12-14

Abstract

(57)【要約】【課題】遊技者へのサービスを向上させ、他との差別
化を実施できるようにする。【解決手段】遊技媒体の貸し出しレートおよび／また
は交換レートを各遊技台１毎に設定可能とされているレ
ート設定手段７と、遊技者の固有情報または、遊技台の
始動、特賞、図柄等の遊技情報または、日時情報等の各
種情報を予め設定された設定条件と比較する比較手段７
０と、前記各種情報が予め設定された設定条件を満たす
と判断された場合、前記貸し出しレートおよび／または
交換レートをレート設定手段７を介して、予め設定され
た特定の貸し出しレートおよび／または交換レートに変
更する変更処理手段７０と、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のパチンコ台
やスロットマシン等の遊技台が設置された遊技場におい
て、所定の条件を満たす遊技者やサービスタイム等にお
いて、各遊技台毎の貸し出しレートおよび／または交換
レートを変更することにより、遊技者へのサービスを向
上させて、遊技場において多彩な運営を行うことのでき
る遊技サービスシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年の遊技人口の増加に伴い、多くの遊
技場が林立するようになってきており、これら遊技場に
おいては、より多くの遊技客を獲得するために、遊技客
へのサービスを向上させることにより、他の遊技場との
差別化を実施するようになってきている。

【０００３】従来、これらサービスの向上方法として
は、遊技客の少ない時間帯等において、大当たりにおけ
る連続遊技の制限を解除（無制限サービス）したり、遊
技者が誕生日であった場合には、遊技媒体を提供してサ
ービスしたり、前記無制限サービスを実施するなどのこ
とを実施していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
前記した無制限サービス等は、既に多くの遊技場にて実
施されるようになっていることから、近年においては、
遊技者にとってより魅力的なサービスが求められている
おり、これらサービスの向上として遊技媒体の貸し出し
レートや景品の交換レートを、所定の条件、例えば前記
サービスタイムに基づいて遊技島単位や店単位にて変更
することが実施されるようになってきている。

【０００５】しかし、これら遊技媒体の貸し出しレート
や景品の交換レートを変更して運用する場合には、それ
らの管理を実施する必要があることから、遊技場内の係
員等の人員を増やしたりして対応する必要があるため
に、その運用には多くの人件費を必要としてしまうこと
から、現状においては、前記したように各遊技島毎また
は遊技場全体における貸し出しレートや景品の交換レー
トについて実施されるのみであり、遊技者の個別情報、
例えば前記した誕生日や、サービスタイム等の日時情
報、更には遊技台の大当たりや入賞回数等の遊技状況に
応じて、各遊技台毎の貸し出しレートや景品の交換レー
トを変更して、遊技客へのサービスを行うものは存在し
なかった。

【０００６】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、所定の条件を満たす遊技者やサービ
スタイム、遊技台の状況等において、予め設定された貸
し出しレートおよび／または交換レートを各遊技台毎に
おいて変更することにより、遊技者毎に個別にきめ細か
に対応することができ、遊技者へのサービスを向上さ
せ、他との差別化を実施できるようにするとともに、遊
技場において多彩な運営を多くの人件費を必要とせずに
行うことのできる遊技サービスシステムを提供すること
を目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の遊技サービスシステムは、遊技媒体の貸
し出しレートおよび／または交換レートを各遊技台毎に
設定可能とされているレート設定手段と、遊技者の固有
情報または、遊技台の遊技情報または、日時情報等の各
種情報を予め設定された設定条件と比較する比較手段
と、前記各種情報が予め設定された設定条件を満たすと
判断された場合、前記貸し出しレートおよび／または交
換レートをレート設定手段を介して、予め設定された特
定の貸し出しレートおよび／または交換レートに変更す
る変更処理手段と、を具備することを特徴としている。
この特徴によれば、予め設定された設定条件と一致する
遊技者または日時または遊技台の状況等に応じて、各遊
技台毎における遊技媒体の貸し出しレートおよび／また
は交換レートが、予め設定された特定の貸し出しレート
および／または交換レートに変更されるようになること
から、少ない人員にて遊技者毎に個別にきめ細かに対応
することができ、遊技者へのサービスを向上させ、他の
遊技場との差別化がなされるばかりか、遊技場において
多彩な運営を多くの人件費を必要とせずに行うこともで
きる。

【０００８】本発明の遊技サービスシステムは、前記比
較手段において、複数の設定条件が満足された条件下
で、前記変更処理手段は、この満足された各設定条件の
それぞれに対応して設定されている特定の交換レートの
中から、最も高い１つの交換レートを選択して変更する
ことが好ましい。このようにすれば、遊技者にとってよ
り有利となる交換レートへの変更が確実になされること
から、遊技者の不利益を生じることがない。

【０００９】本発明の遊技サービスシステムは、各遊技
台毎に、前記予め設定された特定の貸し出しレートおよ
び／または交換レートへの変更を指示する所定信号を受
信する受信部が設けられていることが好ましい。このよ
うにすれば、前記所定信号を送信するリモコン等を係員
等が携帯、所持することで、遊技者が獲得した遊技媒体
数の状況や、遊技台の状況または天候、サービスタイム
等の各条件を遊技台において随時係員等が確認しなが
ら、前記特定の貸し出しレートおよび／または交換レー
トへの変更を、遊技台を開閉したり、その遊技台番号を
記憶またはメモして管理コンピュータに出向いて行うこ
となしに、実施できるようになる。

【００１０】本発明の遊技サービスシステムは、遊技者
の固有情報が記録または記憶された記憶媒体より遊技者
の固有情報を読み出し、前記比較手段に出力する読み出
し装置が、各遊技台毎に１対１に対応付けて各遊技台近
傍に設けられていることが好ましい。このようにすれ
ば、前記記憶媒体が、各遊技台毎に対応付けられた読み
出し装置に挿入されることにより、自動的に遊技者の固
有情報が読み出されて前記比較手段に出力されることか
ら、その遊技者の個有情報と、その遊技台に予め設定さ
れた設定条件との比較が、自動的にしかも確実に実施さ
れるようになる。

【００１１】本発明の遊技サービスシステムは、日時情
報を前記比較手段に出力する時計手段が設けられている
ことが好ましい。このようにすれば、予めサービスタイ
ム等の時刻条件を設定しておくことにより、時計手段よ
り出力される時間情報との比較が実施され、その設定時
刻において前記特定の貸し出しレートおよび／または交
換レートへの変更が自動的に実施されるようになる。

【００１２】本発明の遊技サービスシステムは、遊技者
が遊技媒体の貸し出しレ−トを選択可能とされ、各遊技
台に１対１に対応付けられるとともに、その遊技台周囲
に設けられた貸し出しレ−ト選択手段を具備し、前記レ
ート設定手段は、前記貸し出しレート選択手段にて選択
される貸し出しレ−トに対応する交換レートをその遊技
台に設定することが好ましい。このようにすれば、遊技
者は所望の遊技台において、所望の遊技媒体貸し出しレ
ートによって遊技媒体を借り受け、遊技を実施できるよ
うになるため、遊技者の多様なニーズにも対応でき、遊
技者へのサービスを向上させることができるばかりか、
これら遊技者によって選択される遊技媒体貸し出しレー
トに対応する交換レートが自動的に設定されることか
ら、これら各レートの管理を行うために多くの人員を必
要とすることもない。

【００１３】本発明の遊技サービスシステムは、前記貸
し出しレ−ト選択手段が、連設された遊技台毎に配置さ
れた遊技媒体貸し出し機に設けられていることが好まし
い。このようにすれば、遊技台周囲の限られたスペース
を有効に活用できるとともに、遊技台や遊技島等に変更
を加えることなく、安価にて遊技客が選択した貸し出し
レートに基づく遊技媒体の払い出しを実施できるように
なる。

【００１４】本発明の遊技サービスシステムは、各遊技
台毎に設定された前記交換レートおよび／または貸し出
しレ−トが表示可能とされ、各遊技台に１対１に対応付
けられた表示装置を具備することが好ましい。このよう
にすれば、各遊技台毎において、選択または設定された
貸し出しレ−トおよび／または交換レートを、随時確認
することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。

【００１６】（実施例）本実施例は、本発明の遊技媒体
精算システムにおいて、遊技媒体としてパチンコ玉を用
いた例である。

【００１７】図１は、本実施例における遊技サービスシ
ステムの主な構成を示すブロック図であり、図２は、本
実施例の遊技サービスシステムに用いた遊技島台を示す
正面外観図であり、図３は、本実施例の遊技サービスシ
ステムに用いたレート設定装置を示す外観斜視図であ
り、図４は、本実施例の遊技サービスシステムに用いた
遊技島台の膳板部を示す外観斜視図であり、図５は、本
実施例の遊技サービスシステムの膳板および玉箱の構成
を示す断面Ａにおける断面図であり、図６は、本実施例
における遊技サービスシステムの構成を示すブロック図
であり、図７は、本実施例の遊技サービスシステムに用
いた計数機を示す外観斜視図であり、図８は、本実施例
の遊技サービスシステムに用いた携帯型リモコンを示す
外観斜視図であり、図９、図１０および図１１は、本実
施例の遊技サービスシステムに用いたレート設定装置に
おける設定画面を示す図である。

【００１８】本実施例の遊技サービスシステムは、図１
に示されるように、複数台が並設された遊技台であるパ
チンコ台１と、これらパチンコ台１間に配置され、各パ
チンコ台１と１対１に対応付けられ、遊技者が所持する
会員カード４が挿入可能とされた玉貸機２と、この玉貸
機２に接続され、各パチンコ台毎の交換レートおよびパ
チンコ玉の貸し出しレートの設定を行い、遊技島の端部
に設けられたレート設定装置７と、パチンコ台１より出
されたパチンコ玉を貯溜し、その内部に記憶媒体である
通信記憶装置２６が設けられた遊技媒体容器である玉箱
３と、前記玉貸機２に接続され、前記レート設定装置７
により設定された交換レートデータを通信記憶装置２６
に出力し、書き込みを実施するデータ書き込み装置５
と、遊技により獲得され、前記玉箱３に設けられた通信
記憶装置２６に記憶されているデータを読み出す読み出
し装置４７および前記会員カード４が挿入可能とされた
磁気カードリーダ４９を有し、玉箱３に貯溜されたパチ
ンコ玉を計数する計数機６と、前記並設された各パチン
コ台１に接続され、各パチンコ台の遊技情報を収集、管
理するホールコンピュータ８０とから主に構成されてお
り、前記レート設定装置７は、計数機６と通信ケーブル
１０にて、前記ホールコンピュータ８０と通信ケーブル
８２にてデータ通信可能に接続されている。

【００１９】本実施例の遊技サービスシステムを構成す
るパチンコ台１は、図１および図２に示されるように通
常のパチンコ台で良く、何ら特別なものではない。

【００２０】本実施例の遊技サービスシステムを構成す
る前記玉貸機２は、図２に示されるような外観を成して
おり、その前面には、パチンコ玉の貸し出しが可能であ
ることを遊技者に知らせるとともに、玉箱３に所定のデ
ータの書き込みがなされたことを告知するように、点灯
色が可変とされた作動ランプ１１と、従業員等の係員が
所持するリモコン５９よりの信号を受信する受信部１２
と、硬貨投入部１３と、パチンコ玉排出部１７と、パチ
ンコ玉排出部１７から排出されたパチンコ玉を、所定の
パチンコ台１に導くガイド１８と、投入された硬貨を返
却する硬貨返却口１９と、データ書き込み可能とされ、
会員番号等の遊技者情報を記憶する会員カード４やゲス
トカード等の磁気カードからデータ読み出しおよびデー
タの書き込みを実施する磁気カードリーダライタ２１
と、この磁気カードリーダライタ２１に挿入されている
会員カード４を排出させる排出ボタン２０と、パチンコ
玉の貸し出しレートを遊技客が選択する貸し出しレート
選択部１５とが設けられており、この貸し出しレート選
択部１５には、遊技客が所望の貸し出しレートを入力す
るテンキー部１４と、入力した貸し出しレートの決定を
行う決定キー部１６が設けられており、本実施例では、
これら選択された貸し出しレートおよびその貸し出しレ
ートに該当し、レート設定装置７にて設定された交換レ
ートとが、パチンコ台１の上部位置の呼び出しランプユ
ニット２２に設けられた表示パネル２３に表示されるよ
うになっている。

【００２１】この玉貸機２の内部構成は、図６に示され
るようになっており、前記硬貨投入部１３に連接し、投
入された硬貨の種別を判定し、所定の信号を出力する硬
貨種別検出ユニット４１と、前記パチンコ玉排出部１７
に連接し、パチンコ玉の排出、停止を実施するととも
に、排出するパチンコ玉を計数し、計数値に基づき所定
の信号を出力する玉切り払い出しユニット４２と、前記
レート設定装置７にて設定された貸し出しレートおよび
交換レート等の情報を記憶する記憶部としてのメモリ４
３と、前記磁気カードリーダライタ２１と、作動ランプ
１１と、後述する係員が携帯所持可能とされたリモコン
５９よりの赤外線信号を受信し、リモコン５９より送信
された送信データを制御部４６に出力する受信部１２
と、前記貸し出しレート選択部１５と、前記レート設定
装置７と通信ケーブル８を介して接続され、データ通信
を行う通信部４４と、前記データ書き込み装置５と接続
ケーブル９を介して接続され、データ書き込み装置５と
のデータ通信を行うインターフェイス部４５と、これら
各ユニットや各部と接続され、その制御や、投入された
金額と前記レート設定装置７により設定された貸し出し
レートに基づく払い出されるパチンコ玉数量の決定等を
所定のプログラムに基づき実施する、制御部４６とから
構成されており、本実施例では制御部４６として、その
内部に格納されたＲＯＭ（図示せず）に前記所定のプロ
グラムである制御プログラムが書き込まれたＭＰＵ（マ
イクロプロセッサ）を用いており、このＭＰＵにおい
て、制御プログラムによる各種の演算や判断がなされる
ようになっている。

【００２２】本実施例では、複数のパチンコ台が並設さ
れた遊技島の端部に、各パチンコ台１に対応付けられた
各玉貸機２に接続されて前記レート設定装置７が設けら
れており、このレート設定装置７は、図３に示すような
外観とされ、その前面には、各種の設定画面並びに各パ
チンコ台１の設定内容を表示する表示パネル６５と、各
種の設定メニューを表示させるためのメニューキー６６
と、入力時の選択部の移動の際に使用する矢印キー６７
と、テンキー６４と、入力した内容を設定するための決
定キー６８および入力を消去するためのクリアキー６９
とが設けられており、これら各入力キーにより、図９〜
１１に示されるように、各種の設定条件の設定およびそ
の各条件に対応し、前記貸し出しレート選択部１５にて
遊技者により選択される各貸し出しレートに該当する交
換レートが設定、記憶されるようになっており、各種の
設定条件を満足した場合に、前記玉貸機２より通信ケー
ブル８を介して出力された貸し出しレートに該当する交
換レートが玉貸機２に返信され、玉貸機２内部の前記メ
モリ４３に更新記憶されて設定がなされるようになって
いる。

【００２３】また、このレート設定装置７内部の構成
は、図６に示されるようになっており、主には、前記し
たメニューキー６６、矢印キー６７、決定キー６８、ク
リアキー６９の各入力キーを有する入力部７１と、前記
表示パネル６５と、テンキー６４と、通信ケーブル８に
よって接続された各玉貸機２とのデータ通信を行う通信
部７３と、前記設定条件や各設定条件を満足した際に、
各貸し出しレートに該当する交換レート、更には各パチ
ンコ台に現在設定されている貸し出しレートおよび交換
レート等の情報データ、更には後述する制御部５０が実
施する比較処理や設定変更処理等の動作内容が記述され
たプログラム等を記憶する記憶部７４と、その内部にカ
レンダー情報を内在し、日時情報を随時制御部７０に出
力するリアルタイムクロック（ＲＴＣ）７２と、これら
各部に接続され、その制御を実施するとともに、前記玉
貸機２から出力されてくる遊技者情報や、前記ＲＴＣ７
２より出力されてくる日時情報や、前記ホールコンピュ
ータ８０より出力されてくるパチンコ台１の遊技情報
と、図９〜１１に示されるように、前記にて設定された
設定条件との比較を実施し、この設定条件を満足した場
合には、その設定条件およびその貸し出しレートに対応
して設定されている交換レートを、前記玉貸機２に出力
して設定の変更を実施する比較手段および設定変更処理
手段としての制御部７０とから構成されており、本実施
例のレート設定装置７では、その遊技島内のパチンコ台
１の台番号を入力することにより、その設定内容が前記
表示パネル６５に表示されるようになっており、随時遊
技島端部にても、各パチンコ台１毎の設定内容を確認す
ることができるようになっている。

【００２４】また、本実施例の玉貸機２には、前記した
ように、データ書き込み装置５が接続ケーブル９を介し
て接続されており、このデータ書き込み装置５は、図２
および図５に示されるように、膳板２４に設けられた凸
部２７の内部に配置されるようになっている。

【００２５】この本実施例の前記データ書き込み装置５
の構成は、図５および図６に示されるように、前記通信
記憶装置２６へのデータ書き込みを非接触にて実施する
とともに、この通信記憶装置２６が動作するための電力
を電磁波により非接触にて供給するようになっており、
その構成は、前記通信記憶装置２６との通信を行うため
の通信コイル３３と、前記通信記憶装置２６に誘電起電
力により電力を供給するための電力供給コイル３４およ
びこの電力供給コイル３４に供給される駆動電源からの
電力を制御する電源ドライバー３０と、前記通信コイル
３３により送信、受信される電磁波の変復調を行う変復
調部３１と、前記接続ケーブル９に接続され、前記玉貸
機２とのデータ通信を実施する通信部２９と、これら各
部の制御を実施するコントローラ３２とから構成されて
おり、前記電力供給コイル３４および通信コイル３３
は、基板上にドーナツ状に形成されて、その垂直面方向
に電磁波は出力され、電力供給およびデータ通信がなさ
れるようにされており、更には、隣接するパチンコ台１
に配置された玉箱３の通信記憶装置２６等との混信等を
生じないように出力が調整されている。

【００２６】また、本実施例において使用した玉箱３
は、図４および図５に示されるように、その底部中央に
は、前記膳板２４に設けられた凸部２７と嵌合可能とさ
れた所定の形状を有する凹部２８が設けられ、この凹部
２８内部には、前記通信記憶装置２６が埋設されて配置
されている。

【００２７】この通信記憶装置２６は、前記データ書き
込み装置５よりの電力供給およびデータ出力を非接触に
て受信し、そのデータを記憶、保持するとともに、前記
計数機６に設けられているデータ読み出し装置４７へデ
ータを非接触にて出力するようになっており、その構成
は、図５および図６に示されるように、玉箱３の前記凹
部２８のケース内部に埋設、密封されて配置されてお
り、その内部には、基板の一面に、前記データ書き込み
装置５およびデータ読み出し装置４７の通信コイル３３
と非接触にてデータ通信を実施するための通信コイル３
９と、非接触にて電力の供給を受ける電力受給手段とし
ての電力受給コイル４０がドーナツ状に配置されてお
り、前記基板の反対面には、前記電力受給コイル４０に
生じる誘電起電力を用いて、適宜な整流された電力を各
デバイスに供給する電力供給部３５と、前記通信コイル
３９により受信、送信される電磁波の変復調を行う変復
調部３６と、受信された貸し出しレート等の各種のデー
タを記憶、保持する、電気的に記憶内容を書き換え可能
とされ、記憶されているデータ保持のための電力を必要
としない不揮発性メモリ３７と、これら各種のデバイス
部の制御を実施するマイクロプロセッサ（ＭＰＵ）３８
とが配置、実装されており、前記通信コイル３９と電力
受給コイル４０は、前記膳板２４に設けられた凸部２７
と、玉箱３の凹部２８とが嵌合することにより、所定の
位置にて対向するようになっている。

【００２８】また、本実施例の遊技サービスシステムを
構成する計数機６は、図７に示すような外観を有してお
り、ほぼ通常の計数機と同様の外観を有しているが、そ
の特徴として、前記玉箱３に設けられた通信記憶装置２
６とデータ通信を非接触にて実施し、記憶されている交
換レート等の情報を読み出し、そのリセットを行う読み
出し装置４７が、計数機６の前部中央に内蔵されてお
り、また前記磁気カードである会員カード４から、交換
レート等の情報を読み出す磁気カードリーダ４９と表示
部５１とが設けられ、表示部５１には、計数されたパチ
ンコ玉の数量が表示される数量表示部５６と、前記読み
出し装置４７または磁気カードリーダ４９により読み出
される貸し出しレートおよび交換レートが表示される貸
し出しレート表示部５７および交換レート表示部５８が
設けられている。

【００２９】また、この計数機６は、図６に示されるよ
うな構成とされており、パチンコ玉を計数する計数ユニ
ット４８と、前記磁気カードリーダ４９と、前記会員カ
ード４または通信記憶装置２６より読み出される交換レ
ートおよび前記計数ユニット４８にて計数されたパチン
コ玉数とに基づき換算された交換データが記録されたレ
シートを発行する発行装置５０と、前記表示部５１と、
発行ボタン５２と、各データや後述する制御部５５が実
施する制御プログラム等を記憶するメモリ５３と、前記
通信記憶装置２６とデータ通信を非接触にて実施する読
み出し装置４７と、これら各部の制御や判断を所定のプ
ログラムに基づき実施する制御部５５とから構成されて
いる。

【００３０】また、本実施例の遊技サービスシステムで
は、図８に示されるような各遊技台毎に設定されている
貸し出しレートおよび交換レートを、設定条件を変更す
ることにより変更可能とされたリモコン５９を遊技場の
係員が所持するようになっており、これらリモコン５９
には設定メニューを表示させるためのメニュー表示ボタ
ン６１と、テンキー６２と、クリアキーおよび送信キー
６３と、入力された内容等が表示される液晶パネル６０
が設けられており、係員が遊技台および遊技者更には天
候等の各状況に応じて、各遊技台の設定条件を変更する
場合には、変更する設定条件を入力した後に、設定条件
を変更したい遊技台１に対応する前記玉貸機２に設けら
れた前記受信部１２にリモコン５９の送信部を向け、送
信キー６３を入力することにより、赤外線信号に変調さ
れた前記の設定条件データが出力され、これが受信部１
２により受信され、所定のデータに変換されて玉貸機２
の前記制御部４６に出力されることにより、通信ケーブ
ル８を介して前記レート設定装置７に出力されて、記憶
部８２に記憶されているその遊技台の設定条件データが
更新されるようになっている。

【００３１】また、本実施例においては、前記レート設
定装置７がホールコンピュータ８０に通信ケーブル８２
を介してデータ通信可能に接続されており、これらホー
ルコンピュータ８０は、遊技場内に設置されている各パ
チンコ台に接続ケーブル８１により接続されて、各パチ
ンコ台における始動、特賞、特賞図柄等の情報を随時収
集して、各パチンコ台の始動回数データ、特賞回数デー
タ等として管理するようになており、これら各パチンコ
台（本実施例ではレート設定装置７が設けられている遊
技島に設置されている各パチンコ台）の始動回数デー
タ、特賞回数データ、特賞図柄等のデータが遊技台情報
として前記レート設定装置７に随時出力されるようにな
っている。

【００３２】また、本実施例では、前記ホールコンピュ
ータ８０内に、会員の氏名、住所、電話番号、郵便番号
および生年月日等の遊技者情報が会員番号に関連付けら
れた会員データベースが記憶されており、会員番号を入
力することによりその会員の遊技者情報が出力されるよ
うになっており、前記レート設定装置７が会員番号を通
信ケーブル８２を介して出力すると、ホールコンピュー
タ８０がその会員の遊技者情報を返信するようにされて
いる。

【００３３】以下、本実施例の遊技サービスシステムの
動作を説明すると、まず遊技場の係員は、前記レート設
定装置７を操作することにより、図９〜１１に示される
ように、各種の設定条件およびその各条件を満足した際
に変更される各貸し出しレートに対応する交換レートを
入力して設定するようになっている。

【００３４】これら設定条件としては、本実施例では遊
技者情報設定として図９に示されるように、会員である
場合および会員番号の末尾番号が所定の数字（本実施例
では７）である場合および誕生日が指定期日内である場
合（本実施例では４月２８日〜５月５日）および年令が
指定年令範囲である場合（本実施例では５５〜６９）お
よび特定の地域に在住の場合（本実施例では郵便番号が
１００―０００３）とし、図１０に示されるように、店
用情報設定として営業日が指定されたサービス日である
場合および現在時刻がサービスタイムに指定された時間
範囲である場合および天候が雨天である場合とし、図１
１に示されるように、遊技台情報設定として特賞図柄が
指定図柄である場合および始動回数が指定回数に該当す
る場合および特賞回数および確率変動継続回数が指定回
数以上である場合とされ、各設定条件において各貸し出
しレートに該当する交換レートが設定され、これら設定
条件および各レートの設定データが記憶部７４に記憶さ
れる。

【００３５】これら設定を行う際には、設定を所定の権
限を有する係員等が実施し、設定条件の変更による不正
ができないように、予め所定の係員のみが知る暗証番号
を登録しておき、前記メニューキー６６を入力した際
に、暗証番号の入力をテンキー６４より実施するように
しても良い。

【００３６】これら前記にて設定された各貸し出しレー
ト並びに各貸し出しレートに対応する交換レートにおい
て、初期には図９に示される全客共通設定の設定データ
が、通信部７３および通信ケーブル８を介して、レート
設定装置７より各玉貸機２に出力され、玉貸機２におい
て前記メモリ４３に記憶されて設定がなされる。

【００３７】遊技者は、所望のパチンコ台、例えばその
台番号が「００１」番の遊技台にて遊技を実施する場合
には、遊技者が会員であって、会員カード４を所持して
いる場合には、前記玉貸機２に設けられている磁気カー
ドリーダライタ２１に会員カード４を挿入し、会員でな
い場合には挿入しなくとも良い。

【００３８】この会員カード４が前記磁気カードリーダ
２１に挿入された場合、磁気カードリーダ２１は、会員
カード４の挿入を検出するとともに、会員カード４から
会員番号を読み取り、前記制御部４６に出力する。

【００３９】この出力により、前記制御部４６は会員カ
ード４が挿入されたことを検知し、出力された会員番号
をメモリ４３に記憶するとともに、前記レート設定装置
７に出力する。

【００４０】この会員番号の出力に基づき、前記レート
設定装置７の制御部７０は、その会員番号を前記ホール
コンピュータ８０に出力し、その会員の遊技者情報デー
タを入手する。

【００４１】次いで前記制御部７０は、その遊技者情報
データに基づき、前記遊技者設定データとの比較を実施
し、その会員が会員、ラッキーＮｏ．、誕生日、年令、
地域のいずれかの設定条件を満足するか否かを比較し、
満足する条件がある場合、例えばその会員の誕生日が前
記設定範囲に該当したとすると、その設定条件である会
員設定および誕生日設定を変更候補として一時記憶す
る。

【００４２】更に前記制御部７０は、その時点にて前記
ＲＴＣ７２より出力される日時データと前記店用設定に
おけるサービスタイムの指定時間範囲とを比較し、その
日時データが例えば１１：００とすると、サービスタイ
ム１を満足することから、このサービスタイム１の設定
条件を変更候補として一時記憶する。

【００４３】次いで遊技者が、借り受けたい金額を硬貨
投入部１３より投入すると、投入された硬貨の種別およ
び数量が前記硬貨種別検出ユニット４１にて検出されて
制御部４６に出力され、制御部４６はその合計金額を算
出するとともに、前記貸し出しレート選択部１５よりの
入力を有効とし、遊技者は所定時間内に所望の貸し出し
レート、例えば３．０円／玉にて玉を借り受けたい場合
には、「３」、「０」に次いで「決定」をテンキー部１
４より入力する。

【００４４】この入力に基づいて、制御部４６は、選択
された貸し出しレートをメモリ４３に記憶するととも
に、その貸し出しレートを前記レート設定装置７に出力
する。

【００４５】この出力を受けて、前記レート設定装置７
の制御部７０は、前記一時記憶されている各変更候補に
設定されている設定データの中から、前記遊技者により
選択された３．０円／玉の貸し出しレートに該当し、最
も高い交換レート、本実施例では誕生日設定およびサー
ビスタイム１設定の３．０円／玉が同じくして最も高い
ことから、この３．０円／玉を選択するとともに、この
選択された交換レートを前記玉貸機２に出力する。

【００４６】これら出力された交換レートである３．０
円／玉は、前記メモリ４３に記憶、更新されて設定が変
更され、これら変更された交換レートおよび前記にて選
択された貸し出しレートは、制御部４６によって呼び出
しランプユニット２２に設けられた表示パネル２３に表
示される。

【００４７】次いで前記制御部４６は、前記投入金額お
よび選択された貸し出しレートに基づき、払い出し玉数
を算出し、前記玉切り払い出しユニット４２にパチンコ
玉の払い出しを指示する。

【００４８】この指示に基づいて、玉切り払い出しユニ
ット４２はパチンコ玉の払い出しを開始し、払い出され
るパチンコ玉の数を計数し、その計数信号（本実施例で
は１個毎に１信号が出力されるようにされている）を制
御部４６に出力する。

【００４９】制御部４６は、この計数信号を監視、積算
して、前記算出された払い出し玉数と積算された玉数と
が一致した段階にて払い出しを停止するように玉切り払
い出しユニット４２に指示する。

【００５０】このようにすることで、遊技客により選択
された貸し出しレートに基づくパチンコ玉数が、前記パ
チンコ玉排出部１７から排出され、ガイド１８を介して
台番号１のパチンコ台１に供給され、遊技者は遊技を実
施する。

【００５１】また、本実施例において、遊技者が会員で
はなく、会員カード４を前記磁気カードリーダライタ２
１に挿入せずに硬貨を玉貸機２に投入した場合には、こ
の硬貨投入後に遊技者によって貸し出しレートが選択さ
れた際に、この貸し出しレートが前記レート設定装置７
に出力され、店用情報設定条件および遊技台情報設定と
の比較が実施され、その際に満足される条件に該当し、
前記選択された貸し出しレートに対応する交換レートが
玉貸機２に出力されて、前記会員の場合と同様に、その
設定が変更されるようになっており、本実施例では、こ
れら非会員であっても前記サービスタイム１の設定条件
が満足されることから、この非会員の遊技客が、例えば
４．０円／玉の貸し出しレートを選択した場合には、そ
の交換レートが４．０円／玉に変更される。

【００５２】また、本実施例では、図１１に示されるよ
うに、各パチンコ台１の始動回転数に応じて、貸し出し
レートおよび交換レートが変更されるようになってお
り、各パチンコ台１の始動回転数等の遊技台情報データ
は、前記ホールコンピュータ８０より随時レート設定装
置７に出力されて、その始動回転数が前記各始動設定条
件と比較され、それが始動設定条件を満足する場合に
は、各パチンコ台に設定されている貸し出しレートおよ
び交換レートに随時変更されるようになっており、本実
施例においては、その交換レートが最も高くなるように
されていて、随時交換レートが変更されても、その交換
レートが以前の設定よりも低くなることがないようにさ
れており、但しその場合においては、遊技者は前記貸し
出しレート選択部１５より入力して所望の貸し出しレー
トを選択することができず、図１１において設定された
貸し出しレートに各玉貸機２の貸し出しレートが変更さ
れ、その貸し出しレートのみにて貸し出しが実施される
ようになっている。

【００５３】これら貸し出されたパチンコ玉により、遊
技者が遊技にて大当り等が発生してパチンコ玉を獲得し
た場合には、そのパチンコ台１より出力される大当り信
号および図柄信号に基づいて、その特賞回数、確率変動
連続回数、特賞図柄が前記ホールコンピュータ８０にて
収集、管理され、これら特賞回数、確率変動連続回数、
特賞図柄の各データがレート設定装置７に随時出力され
て、図１１に示される前記遊技台情報設定の各条件との
比較が実施され、各条件を満足する場合には、その満足
する条件に該当して設定されている貸し出しレートおよ
び交換レートに設定が変更されるようになっている。

【００５４】これら遊技により獲得されたパチンコ玉
は、係員により提供される玉箱３に貯溜され、これら玉
箱３は、前記膳板２４に設けられた凸部２７と、玉箱３
に設けられた凹部２８とが嵌合するように配置される。

【００５５】また本実施例では、前記のように、玉箱３
を大当りが生じた必要時に係員が持参するようにしてい
るが、これを事前に提供しておいても良い。

【００５６】この玉箱３が配置されると、前記凸部２７
の内部に配置されているデータ書き込み装置５より前記
玉箱３に埋設して配置されている通信記憶装置２６に電
力が供給され、通信記憶装置２６が動作を開始し、稼働
状態になると、通信記憶装置２６に設けられているコン
トローラ３２は、データ出力による書き込みが可能であ
ることを示す所定の信号をデータ書き込み装置５に出力
する。

【００５７】この出力は、データ書き込み装置５により
受信され、接続ケーブル９を介して玉貸機２の制御部４
６に出力される。

【００５８】制御部４６は、この信号に基づき、前記メ
モリ４３に記憶されている貸し出しレートデータ例えば
前記した「３．０円／個」および交換レート「３．０円
／個」と、その台番号データ「００１」をデータ書き込
み装置５に出力する。

【００５９】これら出力された各データは、データ書き
込み装置５の変復調部３１にて所定の搬送波に変調さ
れ、通信コイル３３より出力される。

【００６０】この出力された搬送波は、前記通信記憶装
置２６に設けられた通信コイル３９により受信され、変
復調部３６にて所定の信号に復調されてＭＰＵ３８に出
力され、ＭＰＵ３８はこれらデータを不揮発性メモリ３
７に記憶し、書き込みレジスタを更新し、新たな書き込
みを不可とするとともに、受信および書き込みがなされ
たことを示す所定の完了信号をデータ書き込み装置５に
出力する。

【００６１】これにより、再書き込みを不可とすること
で、玉箱の横流し等により、実際の貸し出しレートより
高い貸し出しレートが選択された台にて、その貸し出し
レートが再度書き込まれてしまうことを防止することが
できる。

【００６２】この完了信号は、データ書き込み装置５を
介して前記制御部４６に伝送され、制御部４６は書き込
みが完了したことを確認し、前記作動ランプ１１の点灯
色を変更させる。

【００６３】これにより、遊技者または係員は、所定の
データが玉箱３に書き込まれたことを随時確認すること
ができる。

【００６４】また、本実施例においては、遊技者が会員
であって、会員カード４が磁気カードリーダライタ２１
に挿入されている場合においては、前記通信記憶装置２
６への書き込みが実施される際に、前記と同様の書き込
みデータが、磁気カードリーダライタ２１によって会員
カード４にも記録されるようになっている。

【００６５】このように、会員カード４と玉箱３に設け
られた通信記憶装置２６の双方に、貸し出しレート、交
換レート、台番号を記憶することにより、いずれか一方
に障害等が生じても、システムの動作に支障をきたすこ
とを防止できるとともに、双方のデータを照合すること
により、書き込みエラーやデータ改ざん等の不正を防止
できるばかりか、会員カードを所有しない会員以外の遊
技者も、玉箱３に通信記憶部２６を設けることによっ
て、利用できるようになることから好ましいが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これら貸し出しレー
ト、交換レート、台番号を、前記会員カード４または通
信記憶装置２６のいずれか一方に記憶するようにして、
他方を有しないシステムとしても良く、更にはこれら会
員カード４または通信記憶装置２６に、少なくともその
台番号を記憶し、その台番号を計数機にて読み出し、デ
ータ通信可能に接続されている前記レート設定装置７内
に記憶されている、その台番号に設定された少なくとも
交換レートが、計数機６に出力されるようにしても良
く、これら各パチンコ台１に設定された貸し出しレート
および交換レートを計数機６等に伝達する手法は任意と
される。

【００６６】また、本実施例では、前記のように交換レ
ートとともに貸し出しレートや台番号を記憶するように
しているが、景品との交換を行うための所定データに変
換するためには、交換レートのみ記憶するようにしても
良い。

【００６７】次いで遊技者が遊技を終了する際には、遊
技者が会員である場合には、玉貸機２より会員カード４
を排出ボタン２０を押して排出して、自分の会員カード
４と前記の玉箱３を計数機６に持参し、非会員の場合に
は玉箱３のみを持参する。

【００６８】遊技者が会員の場合には、前記会員カード
４を磁気カードリーダ４９に挿入するとともに、玉箱３
を計数機６の前部に内蔵された前記読み取り部４７の上
部に配置した後、貯溜されたパチンコ玉を計数機６に投
入する。

【００６９】この際、前記磁気カードリーダ４９により
会員カード４に記憶された貸し出しレート、交換レー
ト、台番号の各データが読み出されるとともに、前記読
み取り部４７により、通信記憶部２６に電力が供給され
て、前記不揮発性メモリ３７に記憶された貸し出しレー
ト、交換レート、台番号の各データとが非接触にて読み
出され、制御部５５によりメモリ５３に記憶されるとと
もに、通信記憶部２６は再書き込み可能なようにリセッ
トされる。

【００７０】また、非会員の場合には、玉箱３のみから
同様にして貸し出しレート、交換レート、台番号の各デ
ータが読み出される。

【００７１】これにより、前記制御部５５は、会員カー
ド４より読み出されたデータがある場合においては、前
記会員カード４より読み出したデータと通信記憶部２６
より読み取られたデータとを比較し、これら各データが
一致しない場合には、前記表示部５１にエラーを表示し
て不正があることを告知するとともに、会員カード４を
排出し、一致した場合にのみ計数を実施するようになっ
ている。

【００７２】次いで制御部５５は、前記メモリ５３に記
憶されている貸し出しレートおよび交換レートを、前記
貸し出しレート表示部５７および交換レート表示部５８
に表示し、計数部４８により計数されて出力される前記
投入されたパチンコ玉の計数データに基づき、その総数
を数量表示部５６に随時表示する。

【００７３】遊技者は、全ての玉を投入した後、発行ボ
タン５２を押す。

【００７４】これにより、前記制御部５５は、前記数量
表示部５８に表示されたパチンコ玉の総数データ、例え
ば「２０００」個を、前記交換レート表示部５８に表示
された交換レートである「３．０円／個」に基づき、景
品との交換を実施するための所定の交換データ（本実施
例では総数データに交換レートを乗じ、０．１円を１ポ
イントとした交換データとした）、「６００００ポイン
ト」への換算を実施し、その換算結果である前記交換デ
ータをバーコードおよび精算明細として記録されたレシ
ートを発行部５０に発行させる。

【００７５】遊技者は、この発行されたレシートを景品
交換カウンタに持参することにより、このレシートのバ
ーコードをＰＯＳレジ等により読み取ることにより、自
分が遊技したパチンコ台１に設定されている交換レート
に基づいた景品交換が実施されるようになる。

【００７６】また、本実施例では、前記したように、通
信記憶装置２６は、一度データの書き込みがなされる
と、書き換えができないようにされているため、遊技者
が獲得した玉を使いきり、玉箱３が不要になった際に、
他の遊技者にその玉箱３を提供するためには、再度書き
込みが可能なようにリセットを実施する必要があるた
め、これらリセットを行う装置等を別途設けるようにし
ても良い。

【００７７】また、本実施例において、大当たりの回数
が少ない等により、その稼働が低い場合や、前記店用情
報設定における雨設定への変更を各パチンコ台にて実施
する場合には、係員等が島端に設けられている前記レー
ト設定装置７または前記リモコン５９により、随時各パ
チンコ台毎の設定条件等を変更できるようにされてお
り、これらリモコン５９にて、設定を変更する際には、
前記メニュー表示ボタン６１を入力して、液晶パネル６
０にメニューを表示させ、変更したい設定条件等を入力
した後に、変更したい所定の遊技台に対応する玉貸機２
の前記受信部１２にリモコン５９を向けて送信キー６３
を入力することにより、変更された条件データが玉貸機
２を介して前記レート設定装置７に出力されて変更がな
されるようになっている。

【００７８】このように、リモコン５９を用いることに
より、一々その遊技台の台番号を記憶し、前記レート設
定装置７に出向いて変更を実施する必要がなく、各パチ
ンコ台１において、その状況等を確認しながら、遊技台
の台番号等を間違えることなく変更できるようになるこ
とから好ましい。

【００７９】また、前記本実施例では実施していない
が、前記会員カード４に予め記憶されている会員番号を
前記磁気カードリーダライタ２１にて読み出し、この会
員番号を前記通信記憶部２６に記憶するようにして、前
記計数機６において、この通信記憶部２６より読み取ら
れる会員番号と、会員カード４に記憶されている会員番
号とを比較するようにしても良く、このようにすること
により、パチンコ玉の盗難や横流し等による不正を発
見、防止することができるようになる。

【００８０】また、本実施例では、前記レ−ト設定装置
７を島端に設け、遊技島に配置された複数のパチンコ台
１の貸し出しレ−トおよび交換レ−トを、各遊技台毎に
設定可能としているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、これらレ−ト設定装置を各遊技台であるパチ
ンコ台毎に設けるようにしても良く、更には遊技場全体
の全ての遊技台の貸し出しレ−トおよび交換レ−トを設
定可能とするようにしても良い。

【００８１】また、前記実施例においては、会員カード
４として磁気カードを用いているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、これら会員カードまたはゲスト
カードは、会員番号または遊技者の氏名、年令等の遊技
者情報が記録され、遊技者を特定可能とされるものであ
れば良く、さらにその媒体は磁気カードの他に、これら
遊技者情報が記録可能とされた記憶媒体、例えばＩＣカ
ード等であっても良い。

【００８２】また、本実施例では、前記会員カード４に
会員番号が記憶され、その会員番号に該当する遊技者情
報データが、ホールコンピュータ８０より出力されるよ
うになっているが、これら遊技者情報データ自体を会員
カード４に記憶しておき、これを読み出すようにしても
良い。

【００８３】また、本実施例では実施していないが、予
め会員カードに暗証番号等を記憶しておき、これら会員
カード４が前記磁気カードリーダライタ２１に挿入され
た際に、その暗証番号を前記貸し出しレート選択部１５
に設けられたテンキ−１４より入力させて本人確認を実
施するようにしても良い。

【００８４】また、前記実施例では、会員カード４が挿
入可能とされた前記磁気カードリーダライタ２１が、玉
貸機２に設けられているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、この磁気カードリーダライタ２１を前記
呼び出しランプユニット２２に設けたり、別体として遊
技台１の周囲に設けても良い。

【００８５】また、前記実施例では、通信記憶部２６へ
の書き込み／読み出しを非接触にて実施しているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、端子等による接
触にて実施しても良い。

【００８６】また、前記実施例では、非接触のデータ書
き込み／読み込みを、電磁波による伝送にて実現してい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他
の非接触の通信方式、例えば赤外線等の光等を用いたも
のであっても良い。

【００８７】また、前記実施例では、通信記憶装置２６
に、外部より非接触にて電力を供給しているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、これら電源を電池と
したり、光等により発電する発電手段を設けて実現して
も良い。

【００８８】また、前記実施例では、データ書き込み装
置５をパチンコ台１の下皿下部に玉箱が載置可能とされ
た膳板２４に設けているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、これらデータ書き込み装置は、前記通信
記憶装置とのデータ通信が可能とされた遊技台周辺の位
置であれば良く、遊技台がスロットマシン等である場合
には、その遊技媒体であるコインを貯溜する容器が載置
される棚板に設けたりしても良い。

【００８９】また、前記実施例では、玉箱３の配置位置
を特定する手法として、膳板２４に凸部２７を、玉箱３
に凹部２８を形成して実現しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、これら配置位置を特定する手
法として玉箱の外形と係合する段部を設けたり、玉箱と
係合する突起部を膳板やその周囲等に設けて配置位置を
特定するようにしても良い。

【００９０】また、前記実施例では、前記通信記憶装置
２６が稼働状態となり、データ書き込みが完了された段
階にて前記作動ランプ１１の点灯色が変化するようにな
っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
その他の告知手段等を用いて、通信記憶装置の状態を随
時判断可能とするようにしても良い。

【００９１】また、前記実施例では、貸し出しレ−トな
らびに交換レ−トを表示する表示パネルを、呼び出しラ
ンプユニット２２に設けているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、これら表示部を玉貸機２に設けた
り、単独として遊技台の近傍に設けても良い。

【００９２】また、前記実施例では、計数機６内部の制
御部５５が、景品との交換データへの換算を実施し、交
換データをレシートに記録して発行するようにされてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら
計数機においては、計数された遊技媒体数とその交換レ
ートをレシート等に記録し、ＰＯＳレジ等において換算
が実施されるようにしても良く、また前記計数機６にお
いてはバーコードがプリントされたレシートを発行する
ようにされているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、その他記録媒体、例えば磁気カードやリライト
カード等を用いても良く、更にはこれら計数データや交
換データを会員カードに記憶したり、この会員カードを
管理可能とされたコンピュータ等に、その会員カードに
記憶されている遊技者情報と関連付けて記憶し、遊技者
がこれら獲得した遊技媒体を再度使用して遊技を実施で
きるようにしても良く、これら再度使用においては、図
９および図１０に示されるように、各貸し出しレートに
対応する引落レートによる前記交換ポイントからの減算
がなされるようにされることが好ましい。

【００９３】以上、本発明を実施例に基づき説明してき
たが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲での追加や変更があ
っても、本発明に含まれることは言うまでもない。

【００９４】また、前記実施例では、玉貸機２が現金に
より遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すようにされて
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技
場用プリペイドカード等により遊技媒体が貸し出される
ものとしても良い。

【００９５】また、前記実施例においては、遊技媒体と
してパチンコ玉を例に説明しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、他の遊技媒体、例えばパチス
ロのコイン等の小片媒体であっても良いことは言うまで
もない。

【００９６】また、本発明における遊技台とは、前記実
施例に示されるパチンコ台に限定されるものではなく、
パチンコ玉やコイン、その他の小片媒体で遊技する各種
遊技機や、これら遊技機がコンピュータ等により画像に
て成されている遊技台および遊技に必要な各種装置の設
置台を示すものである。

【００９７】また、本発明おける遊技媒体とは、前記し
たようにパチンコ玉やコインその他の小片媒体を示すと
ともに、遊技台が前記コンピュータの画像等にて成され
ている場合には、その獲得データ等を示すものである。

【００９８】

【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。

【００９９】（ａ）請求項１項の発明によれば、予め設
定された設定条件と一致する遊技者または日時または遊
技台の状況等に応じて、各遊技台毎における遊技媒体の
貸し出しレートおよび／または交換レートが、予め設定
された特定の貸し出しレートおよび／または交換レート
に変更されるようになることから、少ない人員にて遊技
者毎に個別にきめ細かに対応することができ、遊技者へ
のサービスを向上させ、他の遊技場との差別化がなされ
るばかりか、遊技場において多彩な運営を多くの人件費
を必要とせずに行うこともできる。

【０１００】（ｂ）請求項２項の発明によれば、遊技者
にとってより有利となる交換レートへの変更が確実にな
されることから、遊技者の不利益を生じることがない。

【０１０１】（ｃ）請求項３項の発明によれば、前記所
定信号を送信するリモコン等を係員等が携帯、所持する
ことで、遊技者が獲得した遊技媒体数の状況や、遊技台
の状況または天候、サービスタイム等の各条件を遊技台
において随時係員等が確認しながら、前記特定の貸し出
しレートおよび／または交換レートへの変更を、遊技台
を開閉したり、その遊技台番号を記憶またはメモして管
理コンピュータに出向いて行うことなしに、実施できる
ようになる。

【０１０２】（ｄ）請求項４項の発明によれば、前記記
憶媒体が、各遊技台毎に対応付けられた読み出し装置に
挿入されることにより、自動的に遊技者の固有情報が読
み出されて前記比較手段に出力されることから、その遊
技者の個有情報と、その遊技台に予め設定された設定条
件との比較が、自動的にしかも確実に実施されるように
なる。

【０１０３】（ｅ）請求項５項の発明によれば、予めサ
ービスタイム等の時刻条件を設定しておくことにより、
時計手段より出力される時間情報との比較が実施され、
その設定時刻において前記特定の貸し出しレートおよび
／または交換レートへの変更が自動的に実施されるよう
になる。

【０１０４】（ｆ）請求項６項の発明によれば、遊技者
は所望の遊技台において、所望の遊技媒体貸し出しレー
トによって遊技媒体を借り受け、遊技を実施できるよう
になるため、遊技者の多様なニーズにも対応でき、遊技
者へのサービスを向上させることができるばかりか、こ
れら遊技者によって選択される遊技媒体貸し出しレート
に対応する交換レートが自動的に設定されることから、
これら各レートの管理を行うために多くの人員を必要と
することもない。

【０１０５】（ｇ）請求項７項の発明によれば、遊技台
周囲の限られたスペースを有効に活用できるとともに、
遊技台や遊技島等に変更を加えることなく、安価にて遊
技客が選択した貸し出しレートに基づく遊技媒体の払い
出しを実施できるようになる。

【０１０６】（ｈ）請求項８項の発明によれば、各遊技
台毎において、選択または設定された貸し出しレ−トお
よび／または交換レートを、随時確認することができ
る。

【０１０７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における遊技サービスシステム
の主な構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の実施例における遊技サービスシステム
に用いた遊技島台を示す正面外観図である。

【図３】本発明の実施例におけるレート設定装置を示す
外観斜視図である。

【図４】本発明の実施例における遊技サービスシステム
に用いた遊技島台の膳板部を示す外観斜視図である。

【図５】本発明の実施例における遊技サービスシステム
の膳板および玉箱の構成を示す断面Ａにおける断面図で
ある。

【図６】本発明の実施例における遊技サービスシステム
の構成を示すブロック図である。

【図７】本発明の実施例における遊技サービスシステム
の計数機を示す外観斜視図である。

【図８】本発明の実施例における遊技サービスシステム
に用いたリモコンを示す外観斜視図である。

【図９】本発明の実施例における遊技サービスシステム
のレート設定装置における設定画面を示す図である。

【図１０】本発明の実施例における遊技サービスシステ
ムのレート設定装置における設定画面を示す図である。

【図１１】本発明の実施例における遊技サービスシステ
ムのレート設定装置における設定画面を示す図である。

【符号の説明】

１パチンコ台（遊技台）２玉貸機３玉箱（遊技媒体容器）４会員カード（記憶媒体）５データ書き込み装置６計数機７レート設定装置（レート設
定手段）８通信ケーブル９接続ケーブル１０通信ケーブル１１作動ランプ１２受信部１３硬貨投入部１４テンキー部１５貸し出しレート選択部１６決定キー部１７パチンコ玉排出部１８ガイド１９硬貨返却口２０排出ボタン２１磁気カードリーダライタ２２呼び出しランプユニット２３表示パネル２４膳板２５下皿２６通信記憶装置２７凸部２８凹部２９通信部３０電源ドライバー３１変復調部３２コントローラ３３通信コイル３４電力供給コイル３５電力供給部３６変復調部３７不揮発性メモリ３８マイクロプロセッサ（ＭＰ
Ｕ）３９通信コイル４０電力受給コイル４１硬貨種別検出ユニット４２玉切り払い出しユニット４３メモリ４４通信部４５インターフェイス部４６制御部４７読み出し装置４８計数ユニット４９磁気カードリーダ５０発行装置５１表示部５２発行ボタン５３メモリ５４通信部５５制御部５６数量表示部５７貸し出しレート表示部５８交換レート表示部５９リモコン６０ＬＣＤパネル６１メニュー表示ボタン６２テンキー６３送信キー６４テンキー６５表示パネル６６メニューキー６７矢印キー６８決定キー６９クリアキー７０制御部（比較手段／変更処
理手段）７１入力部７２リアルタイムクロック（Ｒ
ＴＣ）７３通信部７４記憶部８０ホールコンピュータ８１接続ケーブル８２通信ケーブル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技媒体の貸し出しレートおよび／また
は交換レートを各遊技台毎に設定可能とされているレー
ト設定手段と、遊技者の固有情報または、遊技台の遊技
情報または、日時情報等の各種情報を予め設定された設
定条件と比較する比較手段と、前記各種情報が予め設定
された設定条件を満たすと判断された場合、前記貸し出
しレートおよび／または交換レートをレート設定手段を
介して、予め設定された特定の貸し出しレートおよび／
または交換レートに変更する変更処理手段と、を具備す
ることを特徴とする遊技サービスシステム。
【請求項２】前記比較手段において、複数の設定条件
が満足された条件下で、前記変更処理手段は、この満足
された各設定条件のそれぞれに対応して設定されている
特定の交換レートの中から、最も高い１つの交換レート
を選択して変更する請求項１に記載の遊技サービスシス
テム。
【請求項３】各遊技台毎に、前記予め設定された特定
の貸し出しレートおよび／または交換レートへの変更を
指示する所定信号を受信する受信部が設けられている請
求項１または２に記載の遊技サービスシステム。
【請求項４】遊技者の固有情報が記録または記憶され
た記憶媒体より遊技者の固有情報を読み出し、前記比較
手段に出力する読み出し装置が、各遊技台毎に１対１に
対応付けて各遊技台近傍に設けられている請求項１〜３
のいずれかに記載の遊技サービスシステム。
【請求項５】日時情報を前記比較手段に出力する時計
手段が設けられている請求項１〜４のいずれかに記載の
遊技サービスシステム。
【請求項６】遊技者が遊技媒体の貸し出しレ−トを選
択可能とされ、各遊技台に１対１に対応付けられるとと
もに、その遊技台周囲に設けられた貸し出しレ−ト選択
手段を具備し、前記レート設定手段は、前記貸し出しレ
ート選択手段にて選択される貸し出しレ−トに対応する
交換レートをその遊技台に設定する請求項１〜５のいず
れかに記載の遊技サービスシステム。
【請求項７】前記貸し出しレ−ト選択手段が、連設さ
れた遊技台毎に配置された遊技媒体貸し出し機に設けら
れている請求項６に記載の遊技サービスシステム。
【請求項８】各遊技台毎に設定された前記交換レート
および／または貸し出しレ−トが表示可能とされ、各遊
技台に１対１に対応付けられた表示装置を具備する請求
項１〜７のいずれかに記載の遊技サービスシステム。