JPH09276534A - 遊技玉貸出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機の機種の相違に基づいて遊技玉から貯
玉への変換の条件を異ならせることができる遊技玉貸出
装置を提供する。 【解決手段】 遊技カード８などの情報媒体に記録され
ている貯玉情報の範囲内で遊技玉を貸し出す貯玉貸出手
段を備え、この貯玉貸出手段には、予め定めた所定の条
件が達成されるまで、貯玉情報に基づく遊技玉の貸し出
しを規制する貯玉貸出規制手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ玉等の遊
技玉を貸し出すための遊技玉貸出装置に関し、特に、予
め遊技店に預け入れた貯玉情報に基づいて遊技玉の貸し
出しを行えるようにしたものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、遊技者に対するサービスを向上さ
せることを目的として、遊技者が獲得した遊技球を会員
カード等に貯玉情報として記憶し、この貯玉情報に基づ
いて遊技を行わせる装置や、獲得した遊技玉を玉計数装
置にまで運搬せずに、各遊技機で、直接、獲得した遊技
玉を計数するような装置が開発されている。

【０００３】遊技者が獲得した遊技球を会員カード等に
貯玉情報として記憶するタイプの貯玉貸出機能を備えた
遊技玉貸出装置は、例えば、特開平５−１４６５５５号
公報に開示されている。

【０００４】このような貯玉貸出機能を備えた遊技玉貸
出装置で遊技玉の貸し出しを受けるには、まず、貯玉等
の特典がある会員カードの会員となる。

【０００５】遊技者が遊技で獲得した遊技玉は、玉計数
装置により計数され、計数した遊技玉の数は、景品レシ
ートに記録される。そして遊技者は、この景品レシート
を景品交換カウンターに持参し、遊技店員の操作によ
り、景品レシートに記録された遊技玉数を会員カードへ
貯玉情報として記憶してもらう。なお、他の会員カード
への貯玉記憶方法として、玉計数装置により計数した遊
技玉数を、玉計数装置により直接、会員カードへ記憶す
る方法もある。

【０００６】そして、貯玉情報が記憶された会員カード
を貯玉貸出機能を備えた遊技玉貸出装置に挿入し、暗証
番号の入力等の操作を行うと、会員カードに記憶した貯
玉記憶に基づいて遊技玉の貸し出しを受けることができ
る。

【０００７】また、遊技者が獲得した遊技玉を玉計数装
置にまで運搬する手間を省くことにより、遊技者に対す
るサービスを向上させることを目的とした玉計数装置
は、例えば、特開平７−１８５１２２号公報、特公平５
−８４１９６号公報に開示されている。

【０００８】特開平７−１８５１２２号公報に開示され
たパチンコ玉の計数装置は、複数の遊技機が並設されて
なる遊技機島において、隣り合う遊技機の間に設置され
た台間玉貸し機に計数器を取り付け、各遊技機毎に遊技
者の獲得したパチンコ玉を計数するものであり、前記計
数器を天板上方で移動可能なように、前記台間玉貸し機
に取り付け、前記計数機の一方の上面に、前記遊技機の
下皿から落下するパチンコ玉を導入するための玉導入口
を開設し、前記台間玉貸し機に近いもう一方の側の側面
であって該台間玉貸し機に面する側の下方に計数玉排出
口を開設し、前記台間玉貸し機にはその下方で前記計数
器の前記計数玉排出口と面する部分に、排出された玉を
回収するための玉回収孔を開設してある。

【０００９】このパチンコ玉の計数装置で計数されたパ
チンコ玉は、記録媒体に記録され、景品交換所で景品と
交換できるとともに、記録媒体を別のゲーム機に挿入す
ることにより再びゲームを行うことができる。すなわ
ち、この計数装置で計数されたパチンコ玉は、貯玉とし
て使用することができる。

【００１０】特公平５−８４１９６号公報に開示された
景品球管理装置は、獲得した遊技玉を計数する計数装置
を備えたものである。この景品球管理装置は、パチンコ
島に列設される各パチンコ機に対応して設けられるとと
もにパチンコ島に設けられる管理装置用補給機構を介し
て玉が補給され、かつ各パチンコ機から払い出される景
品球を管理する管理装置であり、前記パチンコ機は、前
記管理装置用補給機構と遊技球を貯留する貯留皿とが接
続され、かつ該貯留皿から溢れた景品球を計数装置を介
して前記パチンコ島の回収樋に流出せしめるように構成
され、前記管理装置は、遊技球を購入するための球購入
媒体を挿入する挿入口と、前記遊技球購入媒体の価値範
囲内で前記管理装置用補給機構に遊技球の払出指令を行
う遊技球払出操作手段と、前記計数装置によって計数さ
れた景品球を表示する預かり球があることに応じて前記
管理装置用補給機構に預かり球の返却指令をする預かり
球返却操作手段と、遊技終了時に前記貯留皿に貯留され
ている景品球を前記計数装置を介して前記パチンコ島の
回収樋に流出せしめる遊技終了操作手段と、前記預かり
球表示装置に表示されている預かり球数を表示したレシ
ートを発行するレシート発行手段と、を備えている。

【００１１】この景品球管理装置で管理される景品球
は、レシートに記録され、景品交換所で景品と交換する
ことができる。

【００１２】また、この特公平５−８４１９６号公報に
開示された景品球管理装置では、遊技機を循環する遊技
玉数を減少させることにより、遊技店の設備を簡略化す
ることも目的としている。すなわち、遊技の結果獲得し
た遊技玉を遊技玉貸出装置内でクレジット情報として一
時的に記憶し、このクレジット情報の範囲内で、遊技玉
の貸し出しを受けることができる。

【００１３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、予め遊技店
に預け入れた貯玉情報に基づいて遊技玉の貸し出しを行
う場合に、通常の遊技玉の貸し出しと同様な条件で遊技
玉の貸し出しを行ったのでは、遊技店の利益が不当に害
されてしまうという問題がある。

【００１４】すなわち、遊技店は、紙幣や硬貨の投入に
基づいて遊技玉の貸し出しを行うことで新たな利益を得
ることができるが、貯玉情報に基づいて遊技玉を貸し出
す場合には、新たな利益を得ることができない。例え
ば、１００個の遊技玉を貯玉情報とする場合に、そのま
ま１００個の貯玉情報としたのでは、遊技店に新たな利
益がもたらされず、貸出玉よりも賞として与えられる払
出玉が多い場合には、却って赤字となってしまうおそれ
もある。

【００１５】そこで、遊技店と遊技者との利益の公平を
図って、健全な遊技を行わせるためには、遊技の結果獲
得した遊技玉を貯玉とする際に、所定の実質的な手数料
を徴収する必要がある。

【００１６】遊技玉を貯玉とする際に所定の手数料を徴
収する方法としては、貯玉記憶を行う際に、所定の手数
料に相当する玉数を減算して記憶する方法がある。例え
ば、１００個の遊技玉を貯玉情報とする場合に、手数料
に相当する１０個を減算して、９０個の貯玉情報とする
方法である。このような方法を採用した場合には、全て
一律の条件により、遊技玉から貯玉への変換が行われる
こととなる。

【００１７】一方、遊技店においては、遊技者が好んで
遊技を行う人気機種と、その逆の不人気機種とに自然に
分かれることが少なくなく、遊技店の意向としてはどの
機種も満遍なく稼働することを理想としていることは言
うまでもない。

【００１８】そこで、本願発明者は、遊技機の種類（機
種）により人気の大小があることと、遊技玉から貯玉へ
の変換の条件を異ならせることに着目し、人気のある機
種では、遊技玉から貯玉へ変換する際の手数料を標準よ
りも多く徴収し、逆にあまり人気のない機種では、遊技
玉から貯玉へ変換する際の手数料を標準よりも少なく徴
収し、人気のない機種での遊技の奨励を図ることを企図
した。

【００１９】このように、遊技機の機種の相違に基づい
て遊技玉から貯玉への変換の条件を異ならせるために
は、遊技玉貸出装置に、遊技玉から貯玉への変換を規制
する手段を設ける必要がある。

【００２０】しかし、上記した従来の遊技玉貸出装置で
は、遊技玉から貯玉への変換を規制する機能が備わって
いなかった。

【００２１】また、特公平５−８４１９６号公報に開示
されたパチンコ機の景品球管理装置及び特開平７−１８
５１２２号公報に開示されパチンコ玉の計数装置では、
各遊技機に併設した計数装置により獲得した遊技玉を計
数しているので、遊技者の手間を省くことはできる。し
かし、遊技玉貸出装置に遊技玉から貯玉への変換を規制
する機能が備わっていない点は同様であった。

【００２２】また、特公平５−８４１９６号公報に開示
されたパチンコ機の景品球管理装置では、獲得した遊技
玉を遊技玉貸出装置内でクレジット情報として一時的に
記憶することにより、遊技機を循環する遊技玉を減少さ
せて設備を簡略化することができる。しかし、クレジッ
ト情報を貯玉情報に変換することはできないので、遊技
者に対するサービスが低下してしまうという問題点があ
った。

【００２３】そこで、本発明は、上記した従来の技術の
有する問題点に鑑み提案されたもので、遊技玉から貯玉
への変換を規制する手段を備えることにより、遊技機の
機種の相違に基づいて遊技玉から貯玉への変換の条件を
異ならせることができる遊技玉貸出装置を提供すること
を目的とする。

【００２４】また、上記した目的に加えて、獲得した遊
技玉を遊技玉貸出装置内でクレジット情報として一時的
に記憶することにより、遊技機を循環する遊技玉を減少
させて設備を簡略化することができる遊技玉貸出装置を
提供することを目的とする。

【００２５】また、上記した目的に加えて、獲得した遊
技玉を計数する計数手段を併設することにより、獲得し
た遊技玉を運搬する手間を省くことができる遊技玉貸出
装置を提供することを目的とする。

【００２６】また、上記した目的に加えて、クレジット
情報を貯玉情報に変換する手段を備えることにより、遊
技者に対するサービスを向上することができる遊技玉貸
出装置を提供することを目的とする。

【００２７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために提案されたものであり、請求項１記載
の発明は、遊技機に併設され、貯玉情報を収集する情報
処理装置と電気的に連絡し、予め遊技店に預け入れた遊
技玉に関する貯玉情報に基づいて、遊技玉を貸し出す遊
技玉貸出装置において、情報媒体の装着に基づいて、当
該情報媒体から情報を読み込むとともに、当該情報媒体
に対して情報を書き込む情報媒体読込書込手段と、前記
情報媒体の使用許可情報を入力する許可情報入力手段
と、前記許可情報入力手段により入力された使用許可情
報と、前記情報媒体読込書込手段により読み込まれた情
報とを比較して、情報媒体の使用を許可するか否かを判
断する判断手段と、前記判断手段において前記情報媒体
の使用を許可すると判断した場合に、遊技者の操作に基
づいて、前記情報媒体に記録されている貯玉情報の範囲
内で遊技玉を貸し出す貯玉貸出手段と、を有し、前記貯
玉貸出手段には、予め定めた所定の条件が達成されるま
で、貯玉情報に基づく遊技玉の貸し出しを規制する貯玉
貸出規制手段を備えたことを特徴とする。

【００２８】上記した各手段等を具体的に説明すると、
上記遊技機は、例えば、パチンコ玉を用いて遊技を行う
パチンコ機からなる。上記した遊技玉貸出装置は、例え
ば、パチンコ玉を貸し出すパチンコ玉貸出装置からな
る。上記した情報処理装置は、例えば、ＣＰＵ（中央演
算装置）、ＲＯＭ（リードオンリメモリ）、ＲＡＭ（ラ
ンダムアクセスメモリ）、外部記憶装置（ハードディス
ク記憶装置等）を備えたコンピュータからなる。上記し
た情報媒体は、例えば、所有者である会員に関する情
報、セキュリティ情報、使用可能な金額情報、遊技玉数
に関する情報等を記憶可能な、ＩＣカードや磁気カード
からなる。上記した情報媒体読込書込手段は、例えば、
カードリーダライタからなる。上記した許可情報入力手
段は、例えば、表示装置及びタッチ回路からなる。上記
した判断手段は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備
えたマイクロコンピュータからなる。上記した貯玉貸出
手段は、例えば、玉払出装置からなる。上記した貯玉貸
出規制手段は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備え
たマイクロコンピュータからなる。

【００２９】なお、貯玉とは、遊技者が遊技の結果獲得
した遊技玉を、実際の遊技玉としてではなく、遊技玉に
仮想した貯玉情報として、ＩＣカードや磁気カード、あ
るいは情報処理装置であるコンピュータに記憶すること
を意味する。遊技者は、この貯玉情報に基づいて、遊技
玉の貸し出しを受けることができる。

【００３０】請求項２記載の発明は、遊技機に併設さ
れ、貯玉情報を収集する情報処理装置と電気的に連絡
し、予め遊技店に預け入れた遊技玉に関する貯玉情報に
基づいて、遊技玉を貸し出す遊技玉貸出装置において、
前記情報処理装置には、情報媒体に関連した貯玉情報を
収集して記録する貯玉情報管理手段と、情報媒体の使用
許可を判断する判断手段と、を含み、前記遊技玉貸出装
置には、情報媒体の装着に基づいて、当該情報媒体から
情報を読み込むとともに、当該情報媒体に対して情報を
書き込む情報媒体読込書込手段と、前記情報媒体の使用
許可情報を入力する許可情報入力手段と、前記許可情報
入力手段により入力された使用許可情報と、前記情報媒
体読込書込手段により読み込まれた情報とを、前記情報
処理装置に伝達する使用許可確認手段と、前記情報処理
装置から、前記判断手段における前記情報媒体の使用許
可判断と、前記情報媒体に関連する貯玉情報とを受け取
り、遊技者の操作に基づいて、受け取った貯玉情報の範
囲内で遊技玉を貸し出す貯玉貸出手段と、を有し、前記
貯玉貸出手段には、予め定めた所定の条件が達成される
まで、貯玉情報に基づく遊技玉の貸し出しを規制する貯
玉貸出規制手段を備えたことを特徴とする。

【００３１】上記した各手段等のうち、上記した請求項
１記載の各手段の具体的説明で説明しなかった手段、あ
るいは構成の異なる手段を具体的に説明する。上記した
貯玉情報管理手段及び判断手段は、例えば、情報処理装
置であるコンピュータの一部により構成される。上記し
た使用許可確認手段は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡ
Ｍを備えたマイクロコンピュータと、通信制御装置とか
らなる。

【００３２】請求項３記載の発明は、上記した請求項１
記載または請求項２記載の発明の構成に加えて、前記貯
玉貸出規制手段には、貯玉情報から所定の貸出負担情報
を徴収する徴収手段と、前記徴収手段により徴収する貸
出負担情報の所定値を、変更して設定可能な貸出負担情
報設定手段と、を備えたことを特徴とする。

【００３３】上記した各手段等を具体的に説明する。上
記した徴収手段は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを
備えたマイクロコンピュータからなる。上記した貸出負
担情報設定手段は、例えば、表示装置及びタッチ回路か
らなる。

【００３４】請求項４記載の発明は、上記した請求項１
記載または請求項２記載の発明の構成に加えて、有価価
値の投入に基づいて、投入有価価値の範囲内で遊技玉を
貸し出す遊技玉貸出手段を備え、前記貯玉貸出規制手段
には、有価価値に基づく遊技玉の貸出数が所定値に達し
たことを条件として、情報媒体に関連した貯玉情報から
の遊技玉の貸し出しを許可する貯玉情報使用許可手段
と、前記貯玉情報使用許可手段における許可条件である
有価価値に基づく遊技玉の貸出数を、変更して設定可能
な貸出数設定手段と、を備えたことを特徴とする。

【００３５】上記した各手段等を具体的に説明する。上
記した遊技玉貸出手段は、例えば、貯玉貸出手段と共用
の玉払出装置からなる。上記した貯玉情報使用許可手段
は、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭを備えたマイクロ
コンピュータからなる。上記した有価価値とは、例え
ば、貨幣価値あるいはカードに記憶された金額情報を意
味する。上記した貸出数設定手段は、例えば、表示装置
及びタッチ回路からなる。

【００３６】請求項５記載の発明は、上記した請求項３
記載の発明の構成に加えて、前記貸出負担情報設定手段
は、前記情報処理装置より遠隔的に設定可能であること
を特徴とする。

【００３７】請求項６記載の発明は、上記した請求項４
記載の発明の構成に加えて、前記貸出数設定手段は、前
記情報処理装置より遠隔的に設定可能であることを特徴
とする。請求項７記載の発明は、上記した請求項１から
請求項６のいずれか１項記載の発明の構成に加えて、ク
レジットする遊技玉を計数する計数手段と、前記計数手
段による計数値を一時記憶するクレジット玉数記憶手段
と、前記クレジット玉数記憶手段に記憶したクレジット
玉数の範囲内で、クレジット玉を貸し出すクレジット玉
貸手段と、前記クレジット玉数記憶手段に記憶したクレ
ジット玉数を精算するとともに、クレジット玉数を識別
可能に記録した記録媒体を発行する記録媒体発行手段
と、を備えたことを特徴とする。

【００３８】上記した各手段等を具体的に説明する。上
記した計数手段は、例えば、計数装置からなる。上記し
たクレジット玉数記憶手段は、例えば、マイクロコンピ
ュータを構成するＲＡＭからなる。上記したクレジット
玉貸手段は、例えば、貯玉貸出手段と共用の玉払出装置
からなる。上記した記録媒体発行手段は、例えば、レシ
ート発行装置からなり、この場合の記録媒体は、クレジ
ット玉数を印字可能なレシートからなる。

【００３９】なお、クレジットとは、獲得した遊技玉
を、実際の遊技玉としてではなく、遊技玉に仮想したク
レジット情報として、遊技玉貸出装置内に一時的に記憶
することを意味する。遊技者は、このクレジット情報の
範囲内で、遊技玉の貸し出しを受けることができる。

【００４０】請求項８記載の発明は、請求項７記載の発
明の構成に加えて、前記クレジット玉数記憶手段に記憶
したクレジット玉数を、所定単位毎に標識により表示す
る標識報知手段を備えたことを特徴とする。

【００４１】具体的には、上記した標識報知手段は、例
えば、液晶表示装置からなり、液晶表示装置の画面に、
クレジット玉数が１，０００個毎のドル箱で表示され
る。

【００４２】請求項９記載の発明は、上記した請求項７
または請求項８記載の発明の構成に加えて、前記クレジ
ット玉数記憶手段に記憶したクレジット玉数を、情報媒
体に関連する貯玉情報として遊技店に預け入れる貯玉手
段を備えたことを特徴とする。

【００４３】請求項１０記載の発明は、上記した請求項
９記載の発明の構成に加えて、前記貯玉手段は、クレジ
ット玉数に基づく貯玉情報を情報媒体に記録することを
特徴とする。

【００４４】請求項１１記載の発明は、上記した請求項
９記載の発明の構成に加えて、前記貯玉手段は、クレジ
ット玉数に基づく貯玉情報を情報媒体に関連させて情報
処理装置に記録することを特徴とする。

【００４５】請求項１２記載の発明は、上記した請求項
１から請求項１１のいずれか１項記載の発明の構成に加
えて、併設された遊技機からの遊技情報を加工して表示
する遊技情報表示手段を備えたことを特徴とする。

【００４６】具体的には、上記した遊技情報表示手段
は、例えば、情報許可入力手段と共用する液晶表示装置
からなる。上記した遊技情報は、例えば、併設された遊
技機における大当たりの発生回数、始動口への入賞数、
始動口への入賞率、特別図柄表示装置の回転数である。

【００４７】したがって、上記した発明によれば、次の
ような作用を奏する。すなわち、請求項１記載の発明で
は、遊技玉貸出装置は、遊技機に併設され、貯玉情報を
収集する情報処理装置と電気的に連絡しており、この遊
技玉貸出装置により遊技玉の貸し出しを受けるには、ま
ず、遊技玉貸出装置に会員カード等の情報媒体を装着す
ると、情報媒体読込書込手段により、当該情報媒体に記
憶した情報が読み込まれる。

【００４８】また、遊技玉の貸し出しを受ける遊技者
は、許可情報入力手段により、情報媒体の使用許可情報
を入力する。

【００４９】そして、判断手段により、許可情報入力手
段により入力された使用許可情報と、情報媒体読込書込
手段により読み込まれた情報とを比較して、情報媒体の
使用を許可するか否かを判断する。

【００５０】貯玉貸出手段では、判断手段において情報
媒体の使用を許可すると判断した場合に、遊技者の操作
に基づいて、情報媒体に記録されている貯玉情報の範囲
内で遊技玉を貸し出す。

【００５１】このとき、貯玉貸出規制手段では、予め定
めた所定の条件が達成されるまで、貯玉情報に基づく遊
技玉の貸し出しを規制する。

【００５２】請求項２記載の発明では、遊技玉貸出装置
は、遊技機に併設され、貯玉情報を収集する情報処理装
置と電気的に連絡しており、この情報処理装置では、貯
玉情報管理手段により、情報媒体に関連した貯玉情報を
収集して記録する。

【００５３】この遊技玉貸出装置により遊技玉の貸し出
しを受けるには、まず、遊技玉貸出装置に会員カード等
の情報媒体を装着すると、情報媒体読込書込手段によ
り、当該情報媒体に記憶した情報が読み込まれる。

【００５４】また、遊技玉の貸し出しを受ける遊技者
は、許可情報入力手段により、情報媒体の使用許可情報
を入力する。

【００５５】そして、使用許可確認手段により、許可情
報入力手段により入力された使用許可情報と、情報媒体
読込書込手段により読み込まれた情報とを、情報処理装
置に伝達する。

【００５６】情報処理装置では、判断手段により、許可
情報入力手段により入力された使用許可情報と、情報媒
体読込書込手段により読み込まれた情報と、貯玉情報管
理手段に記録されているそれらと同等の情報を比較し
て、情報媒体の使用を許可するか否かを判断する。すな
わち、情報処理装置は、カード番号、暗証番号、貯玉情
報等（最新のカードと同等の情報）を端末装置から収集
して管理（記録）しているので、玉貸出装置から暗証番
号、カード番号、貯玉情報等を受信すると、カード番号
に基づいて、当該カードの情報を検索し、受信した暗証
番号と記録されている暗証番号を確認し、かつ、貯玉情
報等の真偽（同等か否か）を判定する機能を備えてい
る。したがって、玉貸出装置が、入力された暗証番号、
挿入されたカードに記録されているカード番号、貯玉情
報等を情報処理装置に送信すると、前記したように、情
報処理装置の判断手段が、当該情報媒体（カード）の使
用を許可するか否かを判断することができる。

【００５７】貯玉貸出手段では、情報処理装置から、判
断手段における情報媒体の使用許可判断と、貯玉情報管
理手段で管理する情報媒体に関連する貯玉情報とを受け
取り、遊技者の操作に基づいて、受け取った貯玉情報の
範囲内で遊技玉を貸し出す。

【００５８】このとき、貯玉貸出規制手段では、予め定
めた所定の条件が達成されるまで、貯玉情報に基づく遊
技玉の貸し出しを規制する。

【００５９】請求項３記載の発明では、貯玉貸出規制手
段により貯玉情報に基づく遊技玉の貸し出しを規制する
際に、徴収手段により、貯玉情報から所定の貸出負担情
報を徴収する。

【００６０】徴収手段により徴収する貸出負担情報の所
定値は、貸出負担情報設定手段により、変更して設定す
ることができる。

【００６１】請求項４記載の発明では、貯玉情報に基づ
く貸し出しの他に、遊技玉貸出手段により、有価価値の
投入に基づいて、投入有価価値の範囲内で遊技玉を貸し
出すことができる。

【００６２】また、貯玉貸出規制手段により貯玉情報に
基づく遊技玉の貸し出しを規制する際に、貯玉情報使用
許可手段により、有価価値に基づく遊技玉の貸出数が所
定値に達したことを条件として、情報媒体に関連した貯
玉情報からの遊技玉の貸し出しを許可する。

【００６３】貯玉情報使用許可手段における許可条件で
ある有価価値に基づく遊技玉の貸出数は、貸出数設定手
段により、変更して設定することができる。

【００６４】請求項５記載の発明では、貸出負担情報設
定手段は、情報処理装置より遠隔的に設定することがで
きる。

【００６５】請求項６記載の発明では、貸出数設定手段
は、情報処理装置より遠隔的に設定することができる。

【００６６】請求項７記載の発明では、遊技玉をクレジ
ットする際に、計数手段により、クレジットする遊技玉
が計数される。そして、計数された遊技玉は、クレジッ
ト玉数記憶手段に一時記憶される。このクレジット玉
は、クレジット玉貸手段により、クレジット玉数記憶手
段に記憶したクレジット玉数の範囲内で貸し出しを受け
ることができる。

【００６７】遊技を終了する際には、記録媒体発行手段
により、クレジット玉数記憶手段に記憶したクレジット
玉数を精算するとともに、クレジット玉数を識別可能に
記録した記録媒体が発行される。

【００６８】請求項８記載の発明では、標識報知手段に
より、クレジット玉数記憶手段に記憶したクレジット玉
数を、所定単位毎に標識により表示する。

【００６９】請求項９記載の発明では、貯玉手段によ
り、クレジット玉数記憶手段に記憶したクレジット玉数
が、情報媒体に関連する貯玉情報として遊技店に預け入
れられる。

【００７０】請求項１０記載の発明では、貯玉手段にお
ける貯玉情報の預け入れは、クレジット玉数に基づく貯
玉情報を遊技媒体に記録することにより行われる。

【００７１】請求項１１記載の発明では、、貯玉手段に
おける貯玉情報の預け入れは、クレジット玉数に基づく
貯玉情報を情報媒体に関連させて情報処理装置に記録す
ることにより行われる。

【００７２】請求項１２記載の発明では、遊技情報表示
手段により、併設された遊技機からの遊技情報を加工し
て表示することができる。

【００７３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１から図６は、本発明に係る遊
技玉貸出装置の一実施形態を示したもので、図１は遊技
玉貸出装置を配置した遊技店の概略構成図、図２は遊技
玉貸出装置における貯玉やクレジット等の手順を説明す
る説明図、図３は遊技玉貸出装置及び遊技機の正面図、
図４は遊技玉貸出装置の正面図、図５は遊技玉貸出装置
の平面図、図６は遊技玉貸出装置を構成する機器の概略
構成を示したブロック図である。

【００７４】図１に示すように、遊技店内には、遊技玉
貸出装置１を併設した遊技機（パチンコ機）２を複数対
並べて設置したいわゆる島設備３を、複数箇所に設けて
あり、各島設備３は、ネットワーク回線４を介して、玉
計数装置５及び情報処理装置６と電気的に連絡してい
る。そして、各遊技玉貸出装置１及びパチンコ機２は、
配線７により中継装置７′と電気的に接続し、中継装置
７′は、ネットワーク回線４に電気的に接続している。

【００７５】上記した中継装置７′は、同一島設備３内
にある遊技玉貸出装置１…及びパチンコ機２…からのデ
ータを中継するための装置であり、各遊技玉貸出装置１
及びパチンコ機２に対して、ポーリング処理によるデー
タ収集を行うようになっている。

【００７６】上記した玉計数装置５は、遊技者が獲得し
た遊技玉を計数するための装置であり、計数した遊技玉
数は、カード８に貯玉情報として記憶されたり、レシー
ト９に景品交換玉数として印字される。

【００７７】上記した情報処理装置６は、遊技店の管理
室等に設置されたコンピュータからなり、ＣＰＵ，ＲＯ
Ｍ，ＲＡＭの他にハードディスク記憶装置などの外部記
憶装置等を備えている。そして、この情報処理装置６に
は、カード８を発行するカード発行装置１０が電気的に
連絡している。

【００７８】このカード発行装置１０は、遊技玉貸出装
置１で使用するカード８を発行するための装置である。
カード発行装置１０で発行されるカード８は、例えば、
情報を電気的に記憶可能なＩＣカード８からなる会員カ
ードであり、遊技者の身元を確認した上で、所有者を確
認するための暗証番号を記憶して発行される。なお、会
員カード８の発行に際しては、所定の補償金を徴収して
もよい。

【００７９】また、カード発行装置１０で発行するカー
ド８は、情報を磁気的に記憶可能な磁気カードであって
もよいが、記憶する情報量が多い点及びセキュリティの
確実性等の点で、ＩＣカードであることが好ましい。

【００８０】上記した情報処理装置６では、ネットワー
ク回線４を介して、各島設備３や玉計数装置５に対して
情報を伝達したり、各島設備３や玉計数装置５から情報
を収集している。情報の伝達あるいは収集に際しては、
ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）の代表的な
接続方式であるトークン・リング方式あるいはイーサネ
ット方式等により情報の送受信を行っている。

【００８１】次に、図２に基づいて、上記した遊技玉貸
出装置１を使用しての貯玉記憶等の概略について説明す
る。遊技玉貸出装置１において貯玉を行うには、まずカ
ード発行装置１０によりカード８の発行を受けておく必
要がある。

【００８２】遊技玉貸出装置１に、カード８を挿入した
り、硬貨等の現金を投入することにより、遊技玉の貸し
出しを受けることができる。

【００８３】パチンコ機２で遊技を行った結果、賞とし
て遊技玉を獲得した場合には、この遊技玉をクレジット
玉として、遊技玉貸出装置１内に一時的に記憶しておく
ことができる。そして、所定の操作を行うと、このクレ
ジット玉の記憶に基づいて、遊技玉貸出装置１から遊技
玉の貸し出しを受けることができ、この遊技玉を使用し
て遊技を継続することができる。

【００８４】また、賞として獲得した遊技玉は、玉計数
装置５により計数されて、会員カード８に貯玉情報とし
て記憶したり、レシート９に景品玉数として記憶するこ
とができる。そして、会員カード８に記憶された貯玉情
報に基づいて、再び遊技玉貸出装置１から遊技玉の貸し
出しを受けたり、レシート９に記録した景品玉数に基づ
いて、景品と交換を行ったりする。

【００８５】カード８に記憶された貯玉情報を使用して
遊技玉貸出装置１から遊技玉の貸し出しを受けるには、
所定の貯玉使用サービス料を支払う必要がある。この貯
玉使用サービス料は、情報処理装置６からの遠隔操作等
により、各遊技玉貸出装置１毎に、或は島等のグループ
毎に設定される。

【００８６】次に、図３から図５に基づいて、遊技玉貸
出装置１及びパチンコ機２を説明する。図３に示すよう
に、各パチンコ機２には、遊技玉貸出装置１が隣り合わ
せに設けてある。

【００８７】パチンコ機２は、図３に示すように、その
前面に遊技盤２０を設け、遊技盤２０の下方には、遊技
に供するパチンコ玉を貯留するための玉供給皿（上皿）
２１を設け、玉供給皿２１の下方には、賞玉として排出
されたパチンコ玉を貯留するための玉貯留皿（下皿）２
２と、打玉発射装置の発射操作ハンドル２３とを設けて
ある。

【００８８】遊技玉貸出装置１は、図３及び図４に示す
ように、箱状の本体３０の前面の上部に表示装置３１を
回動可能に取り付け、その下方には、遊技玉貸出装置１
の稼働状態等を表示するランプ及びＬＥＤ（発光ダイオ
ード）３２を設け、その下方には、カード挿入口３３と
硬貨挿入口３４とを上下に並べて設け、その下方には、
玉貸出口３５に連通して玉を玉供給皿２１に案内する玉
貸出樋３６を回動可能に取り付け、その下方には、景品
レシート発行口３７を設け、その下方には、獲得した遊
技玉を回収するための遊技玉回収樋３８を回転可能に取
り付けてある。

【００８９】そして、遊技玉貸出装置１の内部には、図
４に示すように、カード挿入口３３に連通する位置に、
カード８から情報を読み取るとともに、カード８に対し
て情報を書き込むためのカードリーダライタ３９を設
け、硬貨挿入口３４に連通する位置に、投入された硬貨
の真偽及び金額を鑑定する貨幣装置４０を設け、玉貸出
口３５に連通する位置に、玉払出装置４１を設け、景品
レシート発行口３７に連通する位置に、景品玉数を印字
したレシート９を発行するためのレシート発行装置４２
を設けてある。

【００９０】また、遊技玉貸出装置１内には、カードリ
ーダライタ３９を電気的に制御するためのカードリーダ
ライタ制御装置４３、中継装置７′との間での通信を制
御するための通信制御装置４４、貯玉条件を設定するた
めの設定スイッチ４５、タッチパネルに電気的に接続し
たタッチ回路４６を設けてある（図６）。

【００９１】なお、上記した各機器の他に、複数の遊技
店で共通して使用可能な共通カード８に対して、情報を
読み込んだり書き込んだりすることができる共通カード
リーダライタを設けてもよい。このように共通カードを
使用できるようにすると、遊技玉貸出装置１の汎用性を
高めることができるとともに、遊技者の利便性を高める
ことができる。さらに、共通カードの使用により、遊技
店における経理処理を明瞭化することもできる。

【００９２】上記した表示装置３１は、液晶表示装置等
からなり、図３及び図４に示すように、一側（パチンコ
機２とは反対側）に設けた回動軸５０により遊技玉貸出
装置１の前面に回転可能に取り付けられており、自由端
側はパチンコ機２前面に突出している。そして、回動軸
５０の上部には、表示装置３１の回転を規制する回転ダ
ンパー５１を設けてあり、回動軸５０の下部には、表示
装置３１の自由端側をパチンコ機２側に軽く押圧して画
面を遊技者側に向け、遊技玉貸出装置１とほぼ平行とな
るように付勢する付勢部材５２を設けてある。

【００９３】上記した回転ダンパー５１は、例えば、シ
リコンオイルを充填したケーシング内に回転板を漬浸
し、シリコンオイルの流動抵抗により回転板の回転を規
制するようにしたものである。この回転ダンパー５１に
より、表示装置３１が急激に回転することを規制して、
表示装置３１の破損等を防止することができる。また、
上記した付勢部材５２は、例えば巻きバネをケーシング
内に収納してなる。この付勢部材５２の付勢力により、
常時は表示装置３１の自由端側をパチンコ機２側に軽く
押し当てて、画面を遊技者に対向させてることができ、
表示装置３１の視認性を向上させることができる。

【００９４】そして、パチンコ機２の点検や修理などを
行うために前面枠を、遊技玉貸出装置側の軸を中心にし
て開くと、前面枠の開動作に合わせて表示装置３１が回
動軸５０を中心にして、付勢部材５２の付勢力に抗して
回動し、これにより前面枠を支障なく大きく開くことが
できる。一方、作業を終了して前面枠を閉じると、表示
装置３１は付勢部材５２の付勢力により下面を遊技者側
に向けた初期位置に戻ることができ、しかも回転ダンパ
ー５１の作用により緩やかに戻り回動する。したがっ
て、表示装置３１の損傷を確実に防止することができ
る。このため、表示装置３１の一部がパチンコ機２の前
方に位置していても、前面枠の開閉動作に応じて回動す
ることにより、パチンコ機２の保守点検、修理、交換作
業に支障を生じることはない。なお、表示装置３１をパ
チンコ機２側に付勢して画面を遊技者側に向けるが、表
示装置３１の自由端側がパチンコ機２の前面に接近して
も当接しないように、回動軸５０や回転ダンパー５１な
どに表示装置用のストッパ（回動角度規制部）を設ける
ことが望ましい。この様なストッパを設けると、表示装
置３１がパチンコ機２に当接しないので、両者の損傷を
防止できるし、前面枠を開けば、この前面枠に押圧され
て表示装置３１が付勢部材５２の付勢力に抗して回動す
るので、何等支障もない。

【００９５】遊技玉貸出装置１の操作面（前面）を広
く、即ち、幅を広くすれば表示装置３１を操作面内に収
めた状態で取り付けることができる反面、幅広になった
分だけ一島に対する遊技機（パチンコ機２）の設置台数
が減少してしまう。ところが、前記した様に、表示装置
３１を回動軸５０を介して遊技玉貸出装置１の前面に回
動可能な状態で取り付け、尚且つ表示装置３１の画面が
遊技者側に向くように付勢部材５２の付勢力によって付
勢すると、遊技玉貸出装置１の幅よりも幅広の表示装置
３１を取り付けて視認性を高め、この表示装置３１の一
側が遊技機側に突出しても、遊技機の前面枠を開閉する
際に表示装置３１が前面枠の開き角度に応じて回動する
ので邪魔にならない。また、遊技玉貸出装置１の幅を広
くする必要がなくなるので、遊技機の設置台数を減らす
などの不都合を生じることなく多機能性を備えることが
でき、これにより遊技者へのサービスの向上を図ること
ができる。

【００９６】また、詳細には図示しないが、表示装置３
１の表面には、遊技者の指等の接触により所望の指示を
与えるタッチスイッチパネルを取り付けてある。

【００９７】上記した遊技玉回収樋３８は、図５に示す
ように、玉貯留皿２２の下面に設けた玉排出口（図示せ
ず）に対向する位置の上面に、玉回収口６０を開設し、
この玉回収口６０に玉回収路６１の上流端部を連通さ
せ、玉回収路６１の下流端部は、遊技玉貸出装置１の下
方に設けた計数装置６２に連通している。

【００９８】したがって、玉貯留皿２２の玉排出口を開
放して遊技玉を抜き落とすと、遊技玉は、玉回収口６０
から玉回収路６１を介して計数装置６２に導かれ、計数
装置６２により計数され、後述するクレジット玉とな
る。

【００９９】また、遊技玉回収樋３８は、遊技玉貸出装
置１への取付部を支点として、左右に回転可能となって
いる。したがって、パチンコ機２等を交換設置する際
に、遊技玉回収樋３８を回転させて、パチンコ機２と遊
技玉回収樋３８との干渉を排除することができる。な
お、上記した遊技玉回収樋３８は、パチンコ機２の手前
に配置されたいわゆる天板内に設けてもよい。この場合
には、玉回収口６０は、天板に設けられる。

【０１００】次に、図６に基づいて、遊技玉貸出装置１
を電気的に制御する遊技玉貸出制御装置７０と、遊技玉
貸出装置１を構成する各機器との関係を説明する。

【０１０１】遊技玉貸出制御装置７０は、図６に示すよ
うに、相互に電気的に連絡したＣＰＵ７１，ＲＯＭ７
２，ＲＡＭ７３と、ＣＰＵ７１に動作クロックを供給す
るクロック発生器（クロック）７４とを備えたマイクロ
コンピュータにより構成されている。

【０１０２】そして、ＣＰＵ７１等には、インターフェ
イス７５を介して、表示装置３１と、タッチパネルに電
気的に連絡したタッチ回路４６と、カードリーダライタ
制御装置４３と、貨幣装置４０と、玉払出装置４１と、
計数装置６２と、レシート発行装置４２と、通信制御装
置４４と、ランプ及びＬＥＤ３２と、設定スイッチ４５
とが電気的に連絡していて、情報の送受信を行ってい
る。

【０１０３】上記したカードリーダライタ３９（カード
リーダライタ制御装置４３）が、情報媒体読込書込手段
として機能し、表示装置３１及びタッチ回路７６が、許
可情報入力手段，貸出負担情報設定手段，貸出数設定手
段として機能し、玉払出装置４１が、貯玉貸出手段，遊
技玉貸出手段，クレジット玉貸出手段として機能し、計
数装置６２が、計数手段として機能し、レシート発行装
置４２が、記録媒体発行手段として機能し、表示装置３
１が、標識報知手段，遊技情報表示手段として機能し、
カード８が、貯玉手段として機能する。

【０１０４】上記した遊技玉貸出制御装置７０が、判断
手段，貯玉貸出規制手段，徴収手段，貯玉情報使用許可
手段として機能する。

【０１０５】上記した遊技玉貸出制御装置７０のＲＡＭ
７３が、クレジット玉数記憶手段として機能する。

【０１０６】上記した遊技玉貸出制御装置７０及び通信
制御装置４４が、使用許可確認手段として機能する。

【０１０７】なお、上記した判断手段は、貯玉情報管理
手段とともに、情報処理装置６により構成してもよい。
また、上記貯玉手段は、情報処理装置６により構成して
もよい。そして、上記貸出負担情報設定手段並びに貸出
数設定手段は、それぞれ情報処理装置６から遠隔操作で
きるように構成してもよい。

【０１０８】次に、図７から図２１に基づいて、上記し
た遊技玉貸出装置１における処理の手順のうち、特に貯
玉に関する処理に重点をおいて説明する。図７から図１
０は表示装置３１における表示例を示した説明図、図１
１から図２１は遊技玉貸出装置１における処理の手順を
示したフローチャートである。

【０１０９】図１１及び図１２に示すように、遊技玉貸
出装置１における処理が開始すると、まず、遊技玉貸出
装置１を構成する各機器をイニシャライズする初期化処
理（Ｓ１）が行われる。そして、設定スイッチ４５がオ
ンとなっているかどうかを判断する（Ｓ２）。

【０１１０】ここで、設定スイッチ４５がオンとなって
いる場合には、貯玉使用条件設定処理（Ｓ３）を行う。
すなわち、貯玉使用条件設定処理（Ｓ３）を行うには、
設定スイッチ４５をオンとした状態で、遊技玉貸出装置
１に電源を投入すればよい。この貯玉使用条件設定処理
（Ｓ３）は、後に詳述する。

【０１１１】次に、中継装置７′との間における回線の
テストである回線処理（Ｓ４）を行い、回線処理（Ｓ
４）が終了する（Ｓ５）と、貯玉使用サービス料等の初
期値を変更する必要があるかどうかを判断し（Ｓ６）、
初期値変更を行うのであれば、初期値を再設定し（Ｓ
７）、情報処理装置６から開店指令信号が送信されてく
るのを待つ（Ｓ８）。

【０１１２】上記した初期値の変更は、遊技玉貸出装置
１内で行ってもよいが、情報処理装置６からの遠隔操作
により行うこともできる。

【０１１３】そして、情報処理装置６から開店指令信号
が送信されてくると、カードリーダライタ３９内にカー
ド８が挿入されているかどうかを判断する（Ｓ９）。

【０１１４】ここで、カード８が挿入されていない場合
には、クレジット玉により遊技玉の貸出を行うためのク
レジット玉数処理（Ｓ１０）を行う。このクレジット玉
数処理（Ｓ１０）は、後に詳述する。

【０１１５】一方、カードリーダライタ３９内にカード
８が挿入されている場合には、カード８に予め記憶され
たセキュリティ情報を読み込んで、セキュリティが正常
であるかどうかを判断する（Ｓ１１）。

【０１１６】ここで、セキュリティに異常があった場合
には、不正カードである可能性があるため、カード８を
カードリーダライタ３９から排出して（Ｓ１２）、カー
ド８の挿入判断処理（Ｓ９）に戻る。

【０１１７】一方、セキュリティが正常であった場合に
は、暗証番号の確認を行う暗証番号処理（Ｓ１３）、ク
レジット玉により遊技玉の貸出を行うためのクレジット
玉数処理（上記したＳ１０と同等の処理）、貯玉を行う
ための貯玉処理（Ｓ１４）を順に行い、併設したパチン
コ機２に関する遊技情報を表示装置３１に送信して（Ｓ
１５）、クレジット玉数処理以下の処理（Ｓ１０〜Ｓ１
５）を繰り返す。

【０１１８】次に、図１３に基づいて、上記した遊技玉
貸出装置１における主処理に対する割込処理を説明す
る。上記した遊技玉貸出装置１における主処理（Ｓ１〜
Ｓ１５）には、所定のタイミングで割込処理（Ｉ１〜Ｉ
３）が行われる。

【０１１９】この割込処理では、図１３に示すように、
パチンコ機２に併設した計数装置６２により獲得した遊
技玉を計数する際の回収玉処理（Ｉ１）と、貨幣装置４
０により硬貨の投入が検知され、この貨幣により遊技玉
の貸出が行われる際の貨幣貸玉払出処理（Ｉ２）と、通
信制御装置４４からの受信割込である受信処理（Ｉ３）
とが行われる。

【０１２０】次に、図７及び図１４に基づいて、上記し
た貯玉使用条件設定処理（Ｓ３）の手順を更に詳しく説
明する。この貯玉使用条件設定処理（Ｓ３）では、図７
（ａ）〜（ｄ）に示すような画面が表示装置３１に表示
され、タッチパネルからのタッチ入力により設定が行わ
れる。

【０１２１】貯玉使用条件設定処理（Ｓ３）では、図１
４に示すように、貯玉情報に基づいて遊技玉を貸し出す
かどうかを判断する（Ｓ３ａ）。このとき、表示装置３
１には、貯玉設定の画面が表示される（図７（ａ））。

【０１２２】ここで、タッチ入力により「貯玉から引き
落とす設定」を選択すると、表示装置３１には、設定値
入力画面が表示される（図７（ｂ））。そして、タッチ
入力により貯玉から引き落とす遊技玉数が入力され（Ｓ
３ｂ）、確定スイッチがタッチ入力されてオンとなるの
を待つ（Ｓ３ｃ）。

【０１２３】確定スイッチがオンとなると、表示装置３
１には、設定終了画面が表示される（図７（ｄ））。そ
して、情報処理装置６に対して設定値を送信し（Ｓ３
ｄ）、終了画面からのタッチ入力を判断する（Ｓ３
ｅ）。

【０１２４】ここで、「はい」がタッチ入力されると、
設定を終了して処理を復帰する。

【０１２５】一方、「戻る」がタッチ入力されると、貯
玉設定の判断処理（Ｓ３ａ）に戻る。

【０１２６】貯玉を使用して遊技玉の貸し出しを受ける
際には、ここで設定された個数分の遊技玉が、貯玉から
引き落とされる。

【０１２７】上記した貯玉設定の判断処理（Ｓ３ａ）に
おいて、タッチ入力により「投入金額で使用許可の設
定」（図７（ａ））を指定すると（Ｓ３ｆ）、表示装置
３１には、設定値入力画面が表示される（図７
（ｃ））。そして、タッチ入力により投入金額が入力さ
れ（Ｓ３ｇ）、確定スイッチがタッチ入力されてオンと
なるのを待つ（Ｓ３ｈ）。

【０１２８】確定スイッチがオンとなると、表示装置３
１には、設定終了画面が表示される（図７（ｄ））。そ
して、情報処理装置６に対して設定値を送信し（Ｓ３
ｉ）、終了画面のからのタッチ入力を判断する（Ｓ３
ｊ）。

【０１２９】ここで、「はい」がタッチ入力されると、
設定を終了して処理を復帰する。

【０１３０】一方、「戻る」がタッチ入力されると、貯
玉設定の判断処理（Ｓ３ａ）に戻る。

【０１３１】貯玉を使用して遊技玉の貸し出しを受ける
際には、ここで設定された投入金額分の現金を使用して
遊技玉の貸し出しを受けた後に、貯玉の使用が許可され
る。

【０１３２】上記した貯玉設定の判断処理（Ｓ３ａ）に
おいて、タッチ入力により「キャンセル」（図７
（ａ））を指定すると（Ｓ３ｋ）、処理を終了して復帰
する。

【０１３３】次に、図８、図１５、図１６に基づいて、
上記した暗証番号処理（Ｓ１３）の手順を更に詳しく説
明する。暗証番号処理（Ｓ１３）の第１実施形態では、
図１５に示すように、遊技者により暗証番号が入力され
るのを待つ（Ｓ１３ａ，Ｓ１３ｂ）。このとき、表示装
置３１には、暗証番号を入力するためのテンキーの画面
が表示される（図８（ａ））。

【０１３４】ここで、タッチ入力により暗証番号の入力
が終了すると（Ｓ１３ｂ）、カード８から読み込んだ暗
証番号と、入力された暗証番号とが一致するかどうかを
判断する（Ｓ１３ｃ）。

【０１３５】そして、両者の暗証番号が一致した場合に
は、処理を復帰して、上記したようにクレジット玉数処
理（Ｓ１０）、貯玉処理（Ｓ１４）等を行う。

【０１３６】一方、両者の暗証番号が不一致の場合に
は、カード８をカードリーダライタ３９から排出して
（Ｓ１３ｄ）、カード８の挿入判断処理（Ｓ９）に戻
る。

【０１３７】なお、この第１実施形態に係る暗証番号処
理（Ｓ１３）を行う場合には、セキュリティの確実性等
の点から、ＩＣカード８を使用することが好ましい。

【０１３８】暗証番号処理（Ｓ１３）の第２実施形態で
は、図１６に示すように、遊技者により暗証番号が入力
されるのを待つ（Ｓ１３ｅ，Ｓ１３ｆ）。このとき、表
示装置３１には、暗証番号を入力するためのテンキーの
画面が表示される（図８（ａ））。

【０１３９】ここで、タッチ入力により暗証番号の入力
が終了すると（Ｓ１３ｆ）、カード８から読み込んだカ
ード情報（カード番号、貯玉情報等）と、入力された暗
証番号とを情報処理装置６へ送信する（Ｓ１３ｇ）。そ
して、情報処理装置６において記録されているカードと
同等の情報と送信されてきた情報とを比較して、判断さ
れる。

【０１４０】次に、情報処理装置６から送られてきた認
証を判断する（Ｓ１３ｈ）。ここで、適正カードと判断
され、カード８の使用認証がなされた場合には、処理を
復帰して、上記したようにクレジット玉数処理（Ｓ１
０）、貯玉処理（Ｓ１４）等を行う。

【０１４１】一方、不適正カードと判断され、カード８
の使用認証がなされない場合には、カード８をカードリ
ーダライタ３９から排出して（Ｓ１３ｉ）、カード８の
挿入判断処理（Ｓ９）に戻る。

【０１４２】なお、この第２実施形態に係る暗証番号処
理（Ｓ１３）を行う場合には、暗証番号等を情報処理装
置６で確認しているので、セキュリティが確実である。
したがって、使用するカード８は、ＩＣカード８に限ら
れず、磁気カード８等であってもよい。

【０１４３】次に、図９、図１０、図１７に基づいて、
上記したクレジット玉数処理（Ｓ１０）の手順を更に詳
しく説明する。このクレジット玉数処理（Ｓ１０）で
は、図９（ａ）〜（ｄ）あるいは図１０（ａ）〜（ｃ）
に示すような画面が表示装置３１に表示され、タッチパ
ネルからのタッチ入力により指示が行われる。

【０１４４】クレジット玉数処理（Ｓ１０）では、図１
７に示すように、遊技玉貸出装置１内に一時的に記憶さ
れたクレジット玉があるかどうかを判断する（Ｓ１０
ａ）。

【０１４５】ここで、クレジット玉がある場合には、所
定の条件に基づいて自動的に玉貸を行う自動玉貸である
か（Ｓ１０ｂ）、あるいは遊技者の指示に基づいて手動
で玉貸を行う手動玉貸であるか（Ｓ１０ｅ）を判断す
る。なお、自動玉貸であるか手動玉貸であるかは、表示
装置３１のタッチ入力により、遊技者が事前に選択する
ことができる（図９（ａ））。

【０１４６】ここで自動玉貸である場合には、所定の条
件に基づいて自動的に玉貸を行う自動玉貸処理（Ｓ１０
ｃ）を行い、クレジット玉数情報を表示装置３１へ送信
して（Ｓ１０ｄ）、処理を復帰する。

【０１４７】この自動玉貸処理（Ｓ１０ｃ）では、例え
ば、玉供給皿２１の玉流出路に供給玉センサを取り付
け、この供給玉センサが遊技玉を検出しなくなった場合
に、自動的に玉貸が行われて、玉供給皿２１に遊技玉が
排出される。

【０１４８】一方、手動玉貸である場合には、遊技者の
指示に基づいて手動で玉貸を行う手動玉貸処理（Ｓ１０
ｆ）を行い、クレジット玉数情報を表示装置３１へ送信
して（Ｓ１０ｄ）、処理を復帰する。

【０１４９】この手動玉貸処理（Ｓ１０ｆ）では、例え
ば、表示装置３１の「手動玉貸１００個」をタッチ入力
することにより玉貸が行われて、玉供給皿２１に遊技玉
が排出される。また、玉供給皿２１の表面に設けた玉貸
スイッチを操作する毎に玉貸が行われて、玉供給皿２１
に遊技玉が排出されるように構成してもよい。

【０１５０】上記したクレジット玉数判断処理（Ｓ１０
ａ）において、クレジット玉数がないと判断した場合、
あるいは自動玉貸でも手動玉貸でもないと判断した場合
（Ｓ１０ｂ，Ｓ１０ｅ）には、終了スイッチがオンとな
ったかどうかを判断する（Ｓ１０ｈ）。なお、この終了
スイッチは、表示装置３１に表示され、タッチ入力によ
りオンとなる（図９（ａ））。

【０１５１】ここで、終了スイッチがオンとならない場
合には、クレジット玉数情報を表示装置３１へ送信して
（Ｓ１０ｄ）、処理を復帰する。このとき、クレジット
玉数情報を受信した表示装置３１では、クレジット玉数
を数値で表示するとともに、クレジット玉１，０００個
に対して大玉箱（いわゆるドル箱）の絵を１個ずつ表示
する（図９（ａ））。この様に、獲得玉をアナログ的に
表示すると、遊技者に感覚的に獲得量を報知でき、認識
率が向上するとともに、周りの遊技者へのアピールもで
きて、遊技者の満足感が高められる。

【０１５２】一方、終了スイッチがオンとなった場合に
は、クレジット玉数があるかどうかを判断する（Ｓ１０
ｈ）。

【０１５３】ここで、クレジット玉数がない場合には、
カードリーダライタ３９にカード８が挿入されているか
どうかを判断する（Ｓ１０ｉ）。

【０１５４】そして、カードリーダライタ３９にカード
８が挿入されている場合には、現在の貯玉数をカード８
に書き込んで、情報処理装置６へカード情報を送信し
（Ｓ１０ｊ）、終了である旨の信号を表示装置３１へ送
信し（Ｓ１０ｋ）、カード８をカードリーダライタ３９
から排出して（Ｓ１０ｌ）、カード８の挿入判断処理
（Ｓ９）に戻る。

【０１５５】一方、カードリーダライタ３９にカード８
が挿入されていない場合には、上記した各処理（Ｓ１０
ｊ〜Ｓ１０ｌ）は行わずに、直ちにカード８の挿入判断
処理（Ｓ９）に戻る。

【０１５６】上記したクレジット玉数の判断処理（Ｓ１
０ｈ）において、クレジット玉数があると判断した場合
には、図１８に示すように、カードリーダライタ３９に
カード８が挿入されているかどうかを判断する（Ｓ１０
ｍ）。このとき、表示装置３１には、図９（ｂ）に示す
画面が表示される。

【０１５７】そして、カードリーダライタ３９にカード
８が挿入されていない場合には、表示装置３１の「全部
景品」がタッチ入力されて、全クレジット玉を景品に交
換するかどうかを判断する（Ｓ１０ｎ）。

【０１５８】ここで、表示装置３１の「全部景品」がタ
ッチ入力されない場合には、カード８の挿入判断処理
（Ｓ１０ｍ）に戻る。すなわち、カードリーダライタ３
９にカード８が挿入されていない場合には、全クレジッ
ト玉を景品に交換することしかできない。この場合に
は、表示装置に、「全部景品」のスイッチのみを表示す
るようにしてもよい。

【０１５９】一方、表示装置３１の「全部景品」がタッ
チ入力された場合には、レシート発行装置４２から景品
玉数を印字（バーコード等改竄できない隠匿情報として
記録）したレシート９を発行し（Ｓ１０ｏ）、景品レシ
ート情報を情報処理装置６に送信し（Ｓ１０ｐ）、終了
である旨の信号を表示装置３１へ送信し（Ｓ１０ｚ）、
カード８の挿入判断処理（Ｓ９）に戻る。このとき、表
示装置３１には、図９（ｃ）に示す終了画面が表示され
る。

【０１６０】上記したカード８の挿入判断処理（Ｓ１０
ｍ）において、カードリーダライタ３９にカード８が挿
入されている場合には、表示装置３１の「全部貯玉」が
タッチ入力されて（図９（ｂ））、全クレジット玉を貯
玉するかどうかを判断する（Ｓ１０ｑ）。

【０１６１】ここで、表示装置３１の「全部貯玉」がタ
ッチ入力された場合には、貯玉数をカード８に書き込み
（Ｓ１０ｒ）、カード情報を情報処理装置６へ送信し
（Ｓ１０ｓ）、カード８をカードリーダライタ３９から
排出するとともに、貯玉フラグをクリアし（Ｓ１０
ｙ）、終了である旨の信号を表示装置３１へ送信し（Ｓ
１０ｚ）、カード８の挿入判断処理（Ｓ９）に戻る。こ
のとき、表示装置３１には、図９（ｄ）に示す終了画面
が表示される。

【０１６２】一方、表示装置３１の「全部貯玉」がタッ
チ入力されない場合には、表示装置３１の「一部貯玉」
がタッチ入力されて（図９（ｂ））、クレジット玉の一
部を貯玉するかどうかを判断する（Ｓ１０ｔ）。

【０１６３】ここで、一部貯玉を行わない場合には、表
示装置３１の「全部景品」がタッチ入力されて、全クレ
ジット玉を景品に交換するかどうかを判断し（Ｓ１０
ｎ）、上記した全クレジット玉を景品に交換するための
処理（Ｓ１０ｏ，Ｓ１０ｐ，Ｓ１０ｚ）が行われる。

【０１６４】一方、表示装置３１の「一部貯玉」がタッ
チ入力された場合には、表示装置３１にテンキーが表示
される（図１０（ａ））。そして、テンキーのタッチ入
力により貯玉するための玉数が入力されると（Ｓ１０
ｕ）、貯玉数をカード８に書き込み（Ｓ１０ｖ）、レシ
ート発行装置４２から景品玉数を印字（バーコード等改
竄できない隠匿情報として記録）したレシート９を発行
し（Ｓ１０ｗ）、カード情報と景品レシート情報を情報
処理装置６に送信し（Ｓ１０ｘ）、カードリーダライタ
３９からカード８を排出するとともに、貯玉フラグをク
リアし（Ｓ１０ｙ）、終了である旨の信号を表示装置３
１へ送信し（Ｓ１０ｚ）、カード８の挿入判断処理（Ｓ
９）に戻る。このとき、表示装置３１には、図１０
（ｂ）に示す終了画面が表示される。

【０１６５】さらに、遊技中に図９（ａ）に示す「情
報」がタッチ入力された場合は、図１０（ｃ）に示すよ
うに、併設したパチンコ機２の遊技情報が表示される。
この遊技情報の表示画面には、併設したパチンコ機２に
おける大当たり回数、始動口入賞数、始動口入賞率、特
別図柄表示装置３１の回転数等が表示されるとともに、
開店から現在までのパチンコ機２の稼働時間及び現在の
時刻が表示される。この遊技情報の表示画面には、「戻
る」が表示されていて、この「戻る」をタッチ入力する
と、前画面に戻ることができる。

【０１６６】次に、図８及び図１９に基づいて、上記し
た貯玉処理（Ｓ１４）の手順を更に詳しく説明する。貯
玉処理（Ｓ１４）では、図１９に示すように、貯玉数が
あるかどうかを判断し（Ｓ１４ａ）、貯玉数がなければ
処理を復帰する。

【０１６７】一方、貯玉数がある場合には、貯玉フラグ
がセットされているかどうかを判断する（Ｓ１４ｂ）。

【０１６８】ここで、貯玉フラグがセットされていない
場合には、貯玉を使用するかどうかを判断する（Ｓ１４
ｃ）。このとき、表示装置３１には、図８（ｂ）に示す
ように、貯玉の使用を行うか否かを指示するための画面
が表示される。

【０１６９】そして、表示装置３１の「する」をタッチ
入力した場合には、貯玉使用料処理（Ｓ１４ｄ）を行っ
て、処理を復帰する。この貯玉使用料処理（Ｓ１４ｄ）
は、後に詳述する。

【０１７０】一方、表示装置３１の「しない」をタッチ
入力した場合には、貯玉使用料処理（Ｓ１４ｄ）を行わ
ずに、直ちに処理を復帰する。

【０１７１】上記した貯玉フラグの判断処理（Ｓ１４
ｂ）において、貯玉フラグがセットされている場合に
は、所定の条件に基づいて自動的に玉貸を行う自動玉貸
であるか（Ｓ１４ｅ）、あるいは遊技者の指示に基づい
て手動で玉貸を行う手動玉貸であるか（Ｓ１０ｇ）を判
断する。なお、自動玉貸であるか手動玉貸であるかは、
表示装置３１のタッチ入力により、遊技者が事前に選択
することができる（図８（ｃ））。

【０１７２】ここで自動玉貸である場合には、所定の条
件に基づいて自動的に玉貸を行う自動玉貸処理（Ｓ１４
ｆ）を行い、処理を復帰する。

【０１７３】この自動玉貸処理（Ｓ１４ｆ）では、例え
ば、玉供給皿２１の玉流出路に供給玉センサを取り付
け、この供給玉センサが遊技玉を検出しなくなった場合
に、自動的に玉貸が行われて、玉供給皿２１に遊技玉が
排出される。

【０１７４】一方、手動玉貸である場合には、遊技者の
指示に基づいて手動で玉貸を行う手動玉貸処理（Ｓ１４
ｈ）を行い、処理を復帰する。

【０１７５】この手動玉貸処理（Ｓ１４ｈ）では、例え
ば、表示装置３１の「手動玉貸１００個」をタッチ入力
することにより玉貸が行われて、玉供給皿２１に遊技玉
が排出される。また、玉供給皿２１の表面に設けた玉貸
スイッチを操作する毎に玉貸が行われて、玉供給皿２１
に遊技玉が排出されるように構成してもよい。

【０１７６】次に、図２０及び図２１に基づいて、上記
した貯玉使用料処理（Ｓ１４ｄ）を更に詳しく説明す
る。貯玉使用料処理（Ｓ１４ｄ）の第１実施形態では、
図２０に示すように、貯玉数から設定された玉数を引き
落として貯玉数とし（Ｓ１４ｄ1）、貯玉フラグをセッ
トして（Ｓ１４ｄ2）、処理を復帰する。

【０１７７】貯玉使用料処理（Ｓ１４ｄ）の第２実施形
態では、図２１に示すように、設定された金額分だけの
玉貸が現金により行われたかどうかを判断する（Ｓ１４
ｄ3）。

【０１７８】そして、設定された金額分だけの玉貸が現
金の投入により行われた場合には、貯玉フラグをセット
して（Ｓ１４ｄ4）、処理を復帰する。

【０１７９】一方、設定された金額分だけの玉貸が現金
により行われていない場合には、直ちに処理を復帰す
る。

【０１８０】なお、上記した実施形態では、代表的な遊
技機としてパチンコ機２を例に挙げて説明したが、本発
明は、遊技玉を使用する他の遊技機、例えば、アレンジ
ボール式遊技機、いわゆる雀球遊技機に応用することが
できることは勿論のこと、広義の遊技玉として遊技メダ
ルや遊技コインを含むので、これら遊技メダルや遊技コ
インを使用する遊技機、例えばパチスロ遊技機等にも応
用することができる。したがって、遊技玉貸出装置１
は、パチンコ玉を貸し出す装置だけではなく、遊技メダ
ルあるいは遊技コインを貸し出す装置であってもよい。

【０１８１】

【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項１または請求項２記載の発明では、遊技玉貸出装置
に、遊技玉から貯玉への変換を規制する貯玉貸出規制手
段を備えているので、遊技玉から貯玉への変換を行う際
に条件を設けることができる。したがって、無制限に貯
玉の使用が行われることによる遊技店の不利益を排除す
ることができるとともに、遊技店間の差別化を図ること
ができる。

【０１８２】また、請求項２記載の発明では、情報媒体
の使用許可の判断は、情報処理装置に設けた判断手段に
より行うので、情報媒体のセキュリティを一層高めるこ
とができる。

【０１８３】請求項３記載の発明では、貯玉を使用する
際に徴収する貸出負担情報を変更して設定することがで
きるので、遊技機の機種の相違に基づいて遊技玉から貯
玉への変換の条件を異ならせることが可能となる。した
がって、人気が薄い機種にあっては貸出負担情報を適宜
に設定することにより稼働率を高めることができる。

【０１８４】請求項４記載の発明では、貯玉の使用条件
である有価価値に基づく遊技玉の貸出数を変更して設定
することができるので、遊技機の機種の相違に基づいて
遊技玉から貯玉への変換の条件を異ならせることが可能
となる。したがって、機種の相違による人気に拘らず稼
働率を高めることができる。

【０１８５】請求項５または請求項６記載の発明では、
貯玉の使用条件を情報処理装置から遠隔的に設定するこ
とができるので、貯玉の使用条件の設定を一層容易に行
うことができるとともに、設定変更の安全性を高めるこ
とができる。

【０１８６】請求項７記載の発明では、クレジット玉に
より遊技を行うことができるとともに、クレジット玉を
精算することができる。したがって、獲得した遊技玉を
遊技玉貸出装置内でクレジット情報として一時的に記憶
することにより、遊技機を循環する遊技玉を減少させて
設備を簡略化することができる。

【０１８７】さらに、請求項７記載の発明では、獲得し
た遊技玉を計数する計数手段を備えているので、獲得し
た遊技玉を運搬する手間を省くことができる。

【０１８８】請求項８記載の発明では、クレジット玉数
を、所定単位毎に標識により表示することができるの
で、クレジット玉数を容易に認識することができる。ま
た、クレジット玉数を表す標識が表示されることによ
り、いわゆるドル箱を積み上げた時のように、遊技の興
趣を増加させることができる。

【０１８９】請求項９記載の発明では、クレジット玉数
を貯玉とすることができるので、遊技者に対するサービ
スを向上させることができる。

【０１９０】請求項１０記載の発明では、クレジット玉
数に基づく貯玉情報を遊技媒体に記録している。したが
って、情報媒体を用いて貯玉を使用することができ、貯
玉の使用が容易となる。

【０１９１】請求項１１記載の発明では、クレジット玉
数に基づく貯玉情報を情報処理装置に記録している。し
たがって、貯玉情報のセキュリティを一層高めることが
できる。

【０１９２】請求項１２記載の発明では、並設された遊
技機の遊技情報を加工して表示することができる。した
がって、遊技者に対するサービスを一層向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】遊技玉貸出装置を配置した遊技店の概略構成図
である。

【図２】遊技玉貸出装置における貯玉やクレジット等の
手順を説明する説明図である。

【図３】遊技玉貸出装置及び遊技機の正面図である。

【図４】遊技玉貸出装置の正面図である。

【図５】遊技玉貸出装置の平面図である。

【図６】遊技玉貸出装置を構成する機器の概略構成を示
したブロック図である。

【図７】表示装置の画面の表示例を示す説明図であり、
（ａ）は貯玉使用の設定画面、（ｂ）は貯玉から引き落
とす玉数の設定画面、（ｃ）は投入金額の設定画面、
（ｄ）は設定を終了するかを選択する画面を示す。

【図８】表示装置の画面の表示例を示す説明図であり、
（ａ）は貯玉を使用する際に暗証番号の入力画面、
（ｂ）は貯玉から手数料分の玉を差し引くことを選択す
る画面、（ｃ）は自動玉貸と手動玉貸を選択する画面を
示す。

【図９】表示装置の画面の表示例を示す説明図であり、
クレジット玉の使用画面及び精算画面を示し、（ａ）は
クレジット玉からの自動玉貸と手動玉貸を選択する画
面、（ｂ）はクレジット玉を景品交換するか貯玉にする
かを選択する画面、（ｃ）は全部景品を選択した場合に
会員カードと景品レシートの取り出しを促す画面、
（ｄ）は全部貯玉を選択した場合に会員カードの取り出
しを促す画面である。

【図１０】表示装置の画面の表示例を示す説明図であ
り、クレジット玉を貯玉する際の入力画面及び遊技情報
表示画面を示し、（ａ）は貯玉個数の入力画面、（ｂ）
は貯玉個数を入力した後に会員カードと景品レシートの
取り出しを促す画面、（ｃ）は遊技情報を表示した画面
である。

【図１１】遊技玉貸出装置における処理の手順を示した
フローチャートである。

【図１２】遊技玉貸出装置における処理の手順を示した
フローチャートである。

【図１３】遊技玉貸出装置における処理に対する割込処
理の手順を示したフローチャートである。

【図１４】図１１に示した貯玉使用条件設定処理の手順
を示したフローチャートである。

【図１５】図１２に示した暗証番号処理の第１実施形態
の手順を示したフローチャートである。

【図１６】図１２に示した暗証番号処理の第２実施形態
の手順を示したフローチャートである。

【図１７】図１２に示したクレジット玉数処理の手順を
示したフローチャートである。

【図１８】図１２に示したクレジット玉数処理の手順を
示したフローチャートである。

【図１９】図１２に示した貯玉処理の手順を示したフロ
ーチャートである。

【図２０】図１９に示した貯玉使用料処理の第１実施形
態の手順を示したフローチャートである。

【図２１】図１９に示した貯玉使用料処理の第２実施形
態の手順を示したフローチャートである。

【符号の説明】

１ 遊技玉貸出装置 ２ パチンコ機 ３ 島設備 ４ ネットワーク回線 ５ 玉計数装置 ６ 情報処理装置 ７ 配線 ７′中継装置 ８ カード ９ レシート １０ カード発行装置 ２０ 遊技盤 ２１ 玉供給皿（上皿） ２２ 玉貯留皿（下皿） ２３ 発射操作ハンドル ３０ 本体 ３１ 表示装置 ３２ ランプ及びＬＥＤ ３３ カード挿入口 ３４ 硬貨挿入口 ３５ 玉貸出口 ３６ 玉貸出樋 ３７ 景品レシート発行口 ３８ 遊技玉回収樋 ３９ カードリーダライタ ４０ 貨幣装置 ４１ 玉払出装置 ４２ レシート発行装置 ４３ カードリーダライタ制御装置 ４４ 通信制御装置 ４５ 設定スイッチ ４６ 計数装置 ５０ 回転軸 ５１ 回転ダンパー ５２ 付勢部材 ６０ 玉回収口 ６１ 玉回収路 ７０ 遊技玉貸出制御装置 ７１ ＣＰＵ ７２ ＲＯＭ ７３ ＲＡＭ ７４ クロック発生器 ７５ インターフェイス ７６ タッチ回路

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技機に併設され、貯玉情報を収集する
   情報処理装置と電気的に連絡し、予め遊技店に預け入れ
   た遊技玉に関する貯玉情報に基づいて、遊技玉を貸し出
   す遊技玉貸出装置において、 情報媒体の装着に基づいて、当該情報媒体から情報を読
   み込むとともに、当該情報媒体に対して情報を書き込む
   情報媒体読込書込手段と、 前記情報媒体の使用許可情報を入力する許可情報入力手
   段と、 前記許可情報入力手段により入力された使用許可情報
   と、前記情報媒体読込書込手段により読み込まれた情報
   とを比較して、情報媒体の使用を許可するか否かを判断
   する判断手段と、 前記判断手段において前記情報媒体の使用を許可すると
   判断した場合に、遊技者の操作に基づいて、前記情報媒
   体に記録されている貯玉情報の範囲内で遊技玉を貸し出
   す貯玉貸出手段と、 を有し、 前記貯玉貸出手段には、 予め定めた所定の条件が達成されるまで、貯玉情報に基
   づく遊技玉の貸し出しを規制する貯玉貸出規制手段を備
   えたことを特徴とする遊技玉貸出装置。
2. 【請求項２】 遊技機に併設され、貯玉情報を収集する
   情報処理装置と電気的に連絡し、予め遊技店に預け入れ
   た遊技玉に関する貯玉情報に基づいて、遊技玉を貸し出
   す遊技玉貸出装置において、 前記情報処理装置には、 情報媒体に関連した貯玉情報を収集して記録する貯玉情
   報管理手段と、 情報媒体の使用許可を判断する判断手段と、 を含み、 前記遊技玉貸出装置には、 情報媒体の装着に基づいて、当該情報媒体から情報を読
   み込むとともに、当該情報媒体に対して情報を書き込む
   情報媒体読込書込手段と、 前記情報媒体の使用許可情報を入力する許可情報入力手
   段と、 前記許可情報入力手段により入力された使用許可情報
   と、前記情報媒体読込書込手段により読み込まれた情報
   とを、前記情報処理装置に伝達する使用許可確認手段
   と、 前記情報処理装置から、前記判断手段における前記情報
   媒体の使用許可判断と、前記情報媒体に関連する貯玉情
   報とを受け取り、遊技者の操作に基づいて、受け取った
   貯玉情報の範囲内で遊技玉を貸し出す貯玉貸出手段と、 を有し、 前記貯玉貸出手段には、 予め定めた所定の条件が達成されるまで、貯玉情報に基
   づく遊技玉の貸し出しを規制する貯玉貸出規制手段を備
   えたことを特徴とする遊技玉貸出装置。
3. 【請求項３】 前記貯玉貸出規制手段には、 貯玉情報から所定の貸出負担情報を徴収する徴収手段
   と、 前記徴収手段により徴収する貸出負担情報の所定値を、
   変更して設定可能な貸出負担情報設定手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１または請求項２記載
   の遊技玉貸出装置。
4. 【請求項４】 有価価値の投入に基づいて、投入有価価
   値の範囲内で遊技玉を貸し出す遊技玉貸出手段を備え、 前記貯玉貸出規制手段には、 有価価値に基づく遊技玉の貸出数が所定値に達したこと
   を条件として、情報媒体に関連した貯玉情報からの遊技
   玉の貸し出しを許可する貯玉情報使用許可手段と、 前記貯玉情報使用許可手段における許可条件である有価
   価値に基づく遊技玉の貸出数を、変更して設定可能な貸
   出数設定手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１または請求項２記載
   の遊技玉貸出装置。
5. 【請求項５】 前記貸出負担情報設定手段は、 前記情報処理装置より遠隔的に設定可能であることを特
   徴とする請求項３記載の遊技玉貸出装置。
6. 【請求項６】 前記貸出数設定手段は、 前記情報処理装置より遠隔的に設定可能であることを特
   徴とする請求項４記載の遊技玉貸出装置。
7. 【請求項７】 クレジットする遊技玉を計数する計数手
   段と、 前記計数手段による計数値を一時記憶するクレジット玉
   数記憶手段と、 前記クレジット玉数記憶手段に記憶したクレジット玉数
   の範囲内で、クレジット玉を貸し出すクレジット玉貸出
   手段と、 前記クレジット玉数記憶手段に記憶したクレジット玉数
   を精算するとともに、クレジット玉数を識別可能に記録
   した記録媒体を発行する記録媒体発行手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１から請求項６のいず
   れかに記載の遊技玉貸出装置。
8. 【請求項８】 前記クレジット玉数記憶手段に記憶した
   クレジット玉数を、所定単位毎に標識により表示する標
   識報知手段を備えたことを特徴とする請求項７記載の遊
   技玉貸出装置。
9. 【請求項９】 前記クレジット玉数記憶手段に記憶した
   クレジット玉数を、情報媒体に関連する貯玉情報として
   遊技店に預け入れる貯玉手段を備えたことを特徴とする
   請求項７または請求項８記載の遊技玉貸出装置。
10. 【請求項１０】 前記貯玉手段は、 クレジット玉数に基づく貯玉情報を情報媒体に記録する
    ことを特徴とする請求項９記載の遊技玉貸出装置。
11. 【請求項１１】 前記貯玉手段は、 クレジット玉数に基づく貯玉情報を情報媒体に関連させ
    て情報処理装置に記録することを特徴とする請求項９記
    載の遊技玉貸出装置。
12. 【請求項１２】 併設された遊技機からの遊技情報を加
    工して表示する遊技情報表示手段を備えたことを特徴と
    する請求項１から請求項１１のいずれかに記載の遊技玉
    貸出装置。