JP3807751B2 - 遊技用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機における遊技制御内容の不正改造を防止するための遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用装置において、従来から一般的に知られているものに、たとえば特開平4−282177号公報に記載のものがあった。この従来の遊技用装置においては遊技制御内容を記憶しているROMと、そのROMの記憶内容が正常なものであるか否かをチェックするセキュリティ回路とが設けられており、前記ROMを他の遊技制御内容のデータが記憶されたROMに差し替える不正行為が行なわれた場合に、前記セキュリティ回路がROMの記憶内容が変わったことを判別し、不正行為を発見できるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の従来の遊技用装置においては、前記ROMの差し替えとともに前記セキュリティ回路そのものも改造するという、前記ROMの改造以上に大掛かりな改造が行なわれた場合には、不正防止効果が期待できなくなるのである。
【0004】
一方、前述したような不正行為を行なうに際しては、前記ROMやセキュリティ回路等が設けられた遊技制御基板を収納している基板収納手段を開封したり、前記遊技制御基板を取外すべく、その遊技制御基板に接続されているコネクタ等を取外して遊技制御基板と他の電気機器との接続状態を解除する等の行為をまず行なわなければならず、そのような遊技制御基板に不正が施された場合にそれを監視する制御基板監視手段を設ければ、前述したような前記ROMの改造以上の大掛かりな不正改造にも対応できる。
【0005】
ところが、このように構成したとしても、前記制御基板監視手段が前記遊技制御基板を監視し、機能停止手段が遊技制御基板のみの制御機能を停止する場合には、遊技制御基板以外の他の制御基板の制御機能は停止されない。したがって、何らかの不正な方法で遊技制御基板の制御機能を回復させることができれば、全体の制御機能も回復する。
【0006】
さらに、遊技制御基板による遊技制御以外の他の制御を担う他の制御基板に対して不正が施される虞れもあり、これを防止するべく制御基板監視手段が他の制御基板を監視し、機能停止手段が他の制御基板のみの制御機能を停止する場合には、遊技制御基板の制御機能は停止されない。したがって、この場合にも他の制御基板の制御機能を何らかの不正な方法で回復させることができれば、全体の制御機能も回復する。
【0007】
以上要するに、複数の制御基板の内不正が施されて制御基板監視手段により異常が発見された制御基板のみの制御動作機能を停止させるという単独基板機能停止方式の場合には、その機能が停止した制御基板のみをなんらかの方法で機能回復をさせることができれば、セキュリティーが破られてしまって、不正行為を許してしまい、セキュリティー機能の脆弱性が否めないという欠点がある。
【0008】
ゆえに、本発明は、係る事情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、前述した単独基板機能停止方式の場合のセキュリティー機能の脆弱性を克服して、よりセキュリティー機能の高い遊技用装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段を有する遊技制御基板と、
該遊技制御基板以外の他の制御基板と、
前記遊技制御基板を収容する基板収容手段と、
前記制御基板を収容する制御基板収容体と、
前記基板収容手段の開封および前記制御基板収容体の開封を監視する基板監視手段と、
該基板監視手段による前記基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に前記遊技制御手段の制御動作機能を停止させる機能停止手段とを含み、
前記機能停止手段は、前記基板監視手段による前記制御基板収容体の監視の結果異常が発見された場合にも前記遊技制御手段の機能を停止させることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の本発明は、遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段を有する遊技制御基板と、
該遊技制御基板以外の他の制御基板と、
前記遊技制御基板を収容する基板収容手段と、
前記制御基板を収容する制御基板収容体と、
前記基板収容手段の開封および前記制御基板収容体の開封を監視する基板監視手段と、
該基板監視手段による前記基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に前記遊技制御手段の制御動作機能を停止させる機能停止手段とを含み、
前記機能停止手段は、前記基板監視手段による前記基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に前記他の制御基板制御機能をも停止させることを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記基板収容手段の開封を許容するための予め定められた許容情報を前記基板監視手段に出力する許容手段をさらに含み
前記基板監視手段は、前記許容手段からの前記許容情報の入力に従って、前記基板収容手段の開封を許容することを特徴とする。
請求項に記載の本発明は、請求項3に記載の発明の構成に加えて、前記許容手段から出力される情報を監視データ管理手段に送信する通信制御手段をさらに含み、
前記許容手段は、前記許容情報を前記基板監視手段に出力する際に、前記基板収容手段の開封を行なう作業者および作業日時を特定するためのID情報を前記通信制御手段に出力することを特徴とする。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の発明の構成に加えて、前記基板監視手段は、前記許容手段から前記許容情報の入力がなくかつ前記基板収容手段が開封されたときに異常と判断して不正開封情報を前記通信制御手段に出力することを特徴とする
【0013】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、基板監視手段の働きにより、遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段を有する遊技制御基板を収容する基板収容手段の開封、および、遊技制御基板以外の他の制御基板を収容する制御基板収容体の開封が監視される。また、機能停止手段の働きにより、基板監視手段による基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に遊技制御手段の制御動作機能が停止される。さらに、機能停止手段の働きにより、基板監視手段による制御基板収容体の監視の結果異常が発見された場合にも遊技制御手段の機能が停止される。
【0014】
請求項2に記載の本発明によれば、基板監視手段の働きにより、遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段を有する遊技制御基板を収容する基板収容手段の開封、および、遊技制御基板以外の他の制御基板を収容する制御基板収容体の開封が監視される。また、機能停止手段の働きにより、基板監視手段による基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に遊技制御手段の制御動作機能が停止される。さらに、機能停止手段の働きにより、基板監視手段による基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に他の制御基板制御機能も停止される。
【0016】
請求項に記載の本発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、許容手段の働きにより、基板収容手段の開封を許容するための予め定められた許容情報が基板監視手段に出力される。その許容手段からの前記許容情報の入力に従って、前記基板監視手段が、基板収容手段の開封を許容する。
請求項に記載の本発明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加えて、通信制御手段の働きにより、許容手段から出力される情報が監視データ管理手段に送信される。許容手段は、前記許容情報を基板監視手段に出力する際に、基板収容手段の開封を行なう作業者および作業日時を特定するためのID情報を通信制御手段に出力する。
請求項に記載の本発明によれば、請求項に記載の発明の作用に加えて、基板監視手段は、許容手段から前記許容情報の入力がなくかつ基板収容手段が開封されたときに異常と判断して不正開封情報を通信制御手段に出力する。
【0017】
【発明の実施例】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の遊技用装置における遊技制御基板の機能ブロック図である。この遊技制御基板は、たとえば図4に示すようなパチンコ遊技機1等の遊技機における遊技状態を制御するための基板であり、遊技状態を制御するための遊技制御手段200が設けられている。この遊技制御基板100は、基板収容手段の一例の基板収容体101に収容されている。遊技機には、遊技制御基板100の他に他の制御基板として、後に詳しく説明する中継基板47,表示制御基板120,払出制御基板130が設けられている。そしてこれらの基板47,120,130と遊技制御基板100とがコネクタ等からなる外部接続手段102,103,104により接続されている。
【0019】
遊技制御基板100には、さらに、基板収容体101が開封されたことを監視する開封監視手段108,109,225と、基板監視手段225とが設けられている。この基板監視手段225は、外部接続手段102,103,104の接続状態が解除されたことを監視して機能停止手段225に機能停止指令信号を送るとともに、開封監視手段108,109,225からの基板収容体101が開封された旨の監視結果の信号を受けて機能停止手段225に機能停止指令信号を送るものである。機能停止手段225は、その機能停止指令信号を受けて、前記遊技制御手段200の制御動作機能を停止させるための指令信号を遊技制御手段200に与える。
【0020】
基板監視手段225は、外部接続手段102,103,104の接続状態が解除された場合、および開封監視手段108,109,225により基板収容体101が開封された旨の監視結果の信号を受けた場合に、不正取外・開封情報をコネクタ等からなる外部接続手段107を介して表示制御基板120,払出制御基板130に出力する。一方、表示制御基板120および払出制御基板130にも、外部接続手段の接続状態が解除されたことを監視する機能と基板収容体が開封されたことを監視する機能とが設けられており、外部接続手段の接続状態が解除された場合や基板収容体が開封された場合に、不正取外・開封情報を遊技制御基板100の外部接続手段107を介して基板監視手段225に出力する。基板監視手段225は、この不正取外・開封情報の入力があった場合にも、機能停止手段225に機能停止指令信号を出力し、後述するEEPROM202の記憶情報を消去して遊技制御手段200による制御動作機能を停止させる。その結果、遊技制御手段200以外の制御手段への不正改造に対しても不正防止効果を高められる。さらに、後述するICカード制御基板53Aの取外・開封許容手段241〜244から取外・開封許容情報が外部接続手段107に入力されれば、その入力された取外・開封許容情報に応じて基板監視手段225が基板収容体101の開封や外部接続手段102,103,104の接続解除を許容する。基板監視手段225や開封監視手段108,109,225が遊技制御基板100に設けられているために、不正改造を行なうべく不正取外しや不正開封を行なうことの監視が行ないやすい。なお、基板監視手段225や開封監視手段108,109,225は遊技制御基板100の外部に設けてもよい。
【0021】
遊技制御基板100は、交流電源に接続するための電源接続手段106が設けられており、この電源接続手段106を介して遊技制御用電源手段233に交流電源からの電力が供給される。そして、遊技制御用電源手段223により所定の直流電流に変換された後遊技制御手段200にその直流電流が供給されるとともに基板監視用電源手段224にも直流電流が供給される。この基板監視用電源手段224は、バックアップ電源回路から構成されており、遊技制御用電源手段223から与えられる電力により充電が可能に構成されており、電源接続手段106の接続状態が解除されて遊技制御用電源手段223からの電力の供給が絶たれたとしても、数週間〜数カ月程度は充電された電力を基板監視手段225や機能停止手段225に供給し続けることができるように構成されている。そのため、遊技制御用電源手段の電源が落とされたとしても引き続き基板の監視を続行し得る。開封監視手段108,109,225および基板監視手段225により、遊技制御基板に不正が施されないように監視する基板監視手段が構成されている。
【0022】
図2は、本発明に係る遊技用装置における遊技制御基板と表示制御基板と払出制御基板との間での監視機能を説明するための作用説明図である。前述したように、遊技制御基板100の基板監視手段225ばかりでなく、表示制御基板120の基板監視手段225Aと払出制御基板130の基板監視手段225Bも、外部接続手段の接続状態の解除および基板収容体の開封を監視する監視機能を有しており、さらに、異常が発見された場合にその基板の制御動作機能を停止させる機能停止手段が設けられている。基板監視手段225,225A,225Bにより、遊技制御基板100および他の制御基板120,130に不正が施されないように監視する制御基板監視手段が構成される。そして、基板監視手段225,225A,225Bは互いに接続状態の監視を行なっており、外部接続手段の接続状態の解除や基板収容体の開封が行なわれなければ、互いに接続情報が入力されるが、接続状態の解除や開封が行なわれれば、接続情報の入力がなくなり、不正取外情報や不正開封情報が出力されることになる。この不正取外しや不正開封が表示制御基板120において生ずれば、基板監視手段225Aから不正取外情報や不正開封情報が基板監視手段225に与えられる。不正取外しや不正開封が払出制御基板130において生じれば、基板監視手段225Bから不正取外情報や不正開封情報が基板監視手段225に与えられる。一方、遊技制御基板100において不正取外しや不正開封が行なわれれば、基板監視手段225から不正取外情報や不正開封情報が、基板監視手段225Aと基板監視手段225Bとの両方に与えられる。
【0023】
遊技制御基板100,表示制御基板120,払出制御基板130のいずれかにおいて、不正な取外し,開封が行なわれれば、その不正な取外し,開封が行なわれた制御基板の基板監視手段である制御基板監視手段がそれを監視して不正の行なわれた制御基板の機能停止手段に機能停止指令信号を送るとともに、不正な取外し、開封が行なわれていない制御基板にもその旨の信号を送る。そして、不正が行なわれた制御基板は機能停止手段によって制御動作機能が停止され、不正が行なわれていない制御基板においても、その旨の信号をうけて制御機能停止信号が発生し、制御機能が停止される。すなわち、結果的にすべての制御基板の制御動作が停止される。このような制御動作機能の停止により、たとえば遊技制御基板100に不正な取外し、開封が行なわれれば、遊技制御基板100ばかりでなく機能が停止された表示制御基板120および払出制御基板130の機能をも正常化する必要がある。そして、遊技制御基板100に不正を施した後なんらかの方法で機能回復させて正常化させ、さらに表示制御基板120および払出制御基板130を正常化させるべく不正な取外し、開封が行なわれれば、再度遊技制御基板100が機能停止するため遊技制御基板100の機能を再度正常化する必要が生じる。すなわち、遊技制御基板100、表示制御基板120、払出制御基板130のいずれかに不正な取外し、開封が行なわれれば永久に機能は復旧しない。
【0024】
ところで、遊技制御基板100を不正に取外し、その基板監視手段225の存在しない不正な遊技制御基板を取付け、その後、さらに表示制御基板120と払出制御基板130の基板監視手段225A,225Bを取外して不正な表示制御基板120と払出制御基板130の取付けを行なえば、全体の機能を回復できるとも考えられる。しかしながら、遊技制御基板100、表示制御基板120および払出制御基板130のそれぞれの間の接続において、不正な接続の取外しや開封を監視するためにパルス波形の信号が流れているため、そのパルス波形の信号を出力できる不正な制御基板100,120,130を取付ける必要がある。
【0025】
このパルス波形の信号は、単純に発生できないような特徴を有する波形の信号であるため、同一のパルス波形の信号を出力する制御基板100,120,130が取付けられることは困難である。そのため、同一のパルス波形の信号を出力できない不正な制御基板100,120,130が取付けられれば、機能停止手段は制御基板100,120,130の機能を停止できるので、不正な制御基板100,120,130による全体の制御機能回復は阻止される。
【0026】
前述した各制御基板間でのパルス信号の送受信に際し、暗号技術を利用したセキュリティー機能を向上させてもよい。つまり、各制御基板100,120,130の後述するEEPROMには、暗号化鍵E100 ,E120 ,E130 と復号鍵D100 ,D120 ,D130 とをそれぞれ記憶させ、或る制御基板(たとえば100)から或るメッセージデータMを暗号化した暗号データE100 (M)を他の制御基板(たとえば120)に送り、他の制御基板では送られて来た暗号データを復号化したデータD120 {E100 (M)}を前記或る制御基板に返信し、或る制御基板では、返信データがMと一致するか否かを判定して正常か否かの監視を行なう。
【0027】
一方、ICカード制御基板53Aの取外・開封許容手段241〜244から取外・開封許容情報が入力されていれば、機能停止手段が作動せずその基板の制御動作は停止しない。このICカード制御基板53Aは、後述する第1から第5の5種類の記憶媒体の一例のICカード300A〜300Eの記憶データに応じて、それぞれのICカードのレベルに応じた取外・開封許容情報を出力し、ICカードのレベルに応じて外部接続手段の接続状態の解除や基板収容体の開封を許し、保守点検等が可能となるようにするためのものである。なお、中継基板47は制御手段を有しておらず、基板監視手段225と中継基板47との間で閉路を形成することにより、接続状態の監視が行なわれている。なお、図2における2点鎖線で示すように、不正取外情報や不正開封情報を基板監視手段225Aと225Bとの間でもやり取りするようにし、表示制御基板120と払出制御基板130とのうちの一方において不正取外しや不正開封が行なわれればその情報が他方に与えられて他方の制御基板も制御動作が停止するようにしてもよい。
【0028】
図3は、本発明に係る遊技用装置が適用された遊技機の監視を行なう全体監視システムを示すブロック図である。遊技場には、遊技機1とICカード発行手段400と記憶媒体精算手段の一例のICカード精算手段450と監視データ管理手段500とが設置されている。遊技機1には、遊技制御手段200と表示制御基板120に設けられている表示制御手段122,123と払出制御基板130に設けられている払出制御手段251〜254と記憶媒体制御手段の一例のICカード制御手段241〜244と通信制御手段350(53B)とが設けられている。遊技機1において遊技をせんとする遊技者は、まず記憶媒体発行手段の一例のICカード発行手段400に貨幣を投入して第1ICカード300Aを発行してもらう。この発行された第1ICカード300Aは、遊技者が投入した価値物体の一例の貨幣の投入金額からICカードの保証金を差し引いた額に相当する有価価値が記録されている。ICカード発行手段400は、遊技者に第1ICカード300Aを発行する毎に、その発行した第1ICカード300Aの売上情報を監視データ管理手段500に送信する。
【0029】
第1ICカード300Aを手に入れた遊技者は、遊技場に設置されている複数台の遊技機のうちから遊技したい遊技機1を選び、その遊技機1に第1ICカード300Aを挿入する。すると、その挿入された第1ICカード300AがICカード制御手段241〜244により読取られる。ICカード制御手段241〜244は、読取った第1ICカード300Aの記憶データに含まれている有価価値としての残高データの範囲内で遊技ができるように遊技制御手段200に遊技許容情報を出力する。その結果、遊技機1による遊技が許容された状態となる。一方、ICカード制御手段241〜244は、第1ICカード300Aに記憶されている残高データの範囲内でその一部を引落として引落し額に相当するパチンコ玉を払出すための指令信号を払出制御手段251〜254に与えられる。払出制御手段251〜254は、その指令信号に従って引落額に相当するパチンコ玉を払出し、その払出し玉を使用して打玉を遊技領域32(図4参照)に弾発発射できる状態となる。
【0030】
遊技領域に打込まれた打玉が始動入賞領域に入賞すれば、遊技制御手段200から可変表示制御信号が表示制御手段122,123に与えられる。表示制御手段122,123はこの制御信号に基づいて可変表示装置33(図4参照)を可変表示制御する。
【0031】
一方、遊技領域に打込まれた打玉が入賞すれば、その入賞情報が払出制御手段251〜254から遊技制御手段200に与えられ、遊技制御手段200は、その入賞情報に相当する個数の賞球個数情報を払出制御手段251〜254に与える。払出制御手段251〜254は、その賞球個数情報に従ってその賞球個数に相当する得点をクレジット数に加算更新する制御を行なう。一方、クレジット数が残存している場合には、この遊技機1においては、カード残高よりもそのクレジット数のほうから一部引落としてその引落された有価価値に相当する打玉の払出し供給を行なうことができるように構成されており、そのクレジット数からの引落しが行なわれた場合にはクレジット数の減額更新が払出制御手段251〜254により行なわれる。払出制御手段251〜254は、このクレジット数からの引落データと入賞が発生した場合の入賞情報とをICカード制御手段241〜244に与え、ICカード制御手段241〜244では、クレジット数の加減算更新の演算を独自に行なう。ICカード制御手段241〜244は、カード残高からの引落しが行なわれれば、その引落額すなわちカード使用情報を通信制御手段350(53B)に与えるとともに、打玉が所定個数(たとえば10個)遊技領域に打込まれる毎に遊技場にとって利益となる利益情報を通信制御手段350(53B)に送信する。一方、打玉の入賞に伴なうクレジット数の加算更新が所定の得点(たとえば10点)になる毎にICカード制御手段241〜244は通信制御手段350(53B)に遊技場にとって不利益となる不利益情報を出力する。
【0032】
次に、遊技終了時においては、ICカード制御手段241〜244によりその遊技終了時点におけるクレジット数等の遊技結果としての有価価値と遊技終了時点におけるカード残高とが記憶された第1ICカード300Aが遊技者に排出される。遊技者が、その排出された第1ICカード300AをICカード精算手段450に挿入すると、第1ICカード300Aの残高と前記保証金に応じた金額が遊技者に返還されるとともに遊技終了時点における遊技結果としての有価価値が記録された記録媒体の一例のレシートが遊技者に払出される。遊技者は、その払出されたレシートをカウンタ等に持参してその有価価値の範囲内で景品交換することが可能となる。ICカード精算手段450は、精算されたICカードの残高データや遊技結果としての有価価値データ等のカード精算情報を監視データ管理手段500に送信する。
【0033】
一方、ICカード制御手段241〜244は、第2ICカード300B,第3ICカード300C,第4ICカード300D,第5ICカード300Eが挿入されれば、それらのICカード300B〜300Eの記憶情報も読取る。第2ICカード300Bは遊技場用に発行されたカードであり、遊技場において遊技機1を保守点検するためのものである。第3ICカード300Cは遊技機販売店よに発行されたカードであり、遊技機販売店が遊技機1を保守点検,修理するためのものである。第4ICカード300Dは遊技機メーカーのために発行されたカードであり、遊技機メーカーが遊技機1を保守点検,修理するためのものである。第5ICカード300Eは第三者監視機関用に発行されたカードであり、第三者監視機関が遊技機1をチェックして監視できるようにするためのものである。ICカード制御手段241〜244は、第2ICカード300B〜第5ICカード300EのそれぞれのICカードのレベルに応じて、前述した取外・開封許容情報を、遊技制御手段200,払出制御手段251〜254,表示制御手段122,123に与える。また、第2ICカード300B〜第5ICカード300Eを用いることなくあるいは各ICカードのレベルを超えて不正に外部接続手段の接続状態の解除や基板収容体の開封が行なわれた場合ににおいて、その不正が遊技制御基板100において行なわれた場合には、不正取外・開封情報が遊技制御手段200から通信制御手段350(53B)に出力される。また前記不正取外しや不正開封が表示制御基板120や払出制御基板130において行なわれた場合にも、表示制御手段122,123や払出制御手段251〜254から不正取外・開封情報が通信制御手段350(53B)に出力される。
【0034】
前記第1ICカード300A〜第5ICカード300Eには、ID情報も記憶されており、ICカード制御手段241〜244は、このカードに記録されているカードID情報を読取り、通信制御手段350(53B)に出力する。通信制御手段350(53B)は、ICカード制御手段241〜244や各種制御手段200,122,123,251〜254から与えられた各種情報、すなわち、カードID情報,不利益情報,利益情報,不正取外・開封情報を監視データ管理手段500に出力する。監視データ管理手段500は、第三者監視機関に設置されている監視データ総合管理手段600に、送信されてきたカード売上情報,カード精算情報,カードID情報,不利益情報,利益情報,不正取外・開封情報を送信する。
【0035】
図4は、遊技機の一例のパチンコ遊技機1を示す正面図である。パチンコ遊技機1の前面枠2には、扉保持枠3が設けられており、この扉保持枠3にガラス扉枠4と前面扉板5とが開閉自在に設けられている。ガラス扉枠4は、遊技盤30の前面側に形成されている遊技領域32を視認可能に覆うものである。
【0036】
このパチンコ遊技機1は、第1ICカード300Aを用いて遊技が可能となるカード対応型遊技機である。このパチンコ遊技機1には、カードユニット50(図5参照)が設けられており、遊技をせんとする遊技者は、ICカード発行手段400から発行された第1ICカード300AをICカード差込口55に挿入する。すると、カード挿入表示器25が点灯してカードが挿入されている旨が表示されるとともに、その挿入されたカードに記憶されている有価価値であるカード残高がカード残高表示器16により表示される。そして、そのカード残高が残っている場合でかつ引落操作が可能な場合には、引落可表示器25が点灯される。この引落可表示器25は引落操作ができる旨を点灯表示するものである。遊技者がこの引落可表示器25の点灯していることを確認して引落スイッチ17を押圧操作すると、予め設定されている1回の引落操作により引落とされる額(以下、単に引落額という)がカード残高から引落とされてそれに相当する数のパチンコ玉が打球供給皿6内に払出される。この引落額は、ロータリースイッチ等からなる引落額設定スイッチ54(図5参照)によりたとえば100円〜500円までの5種類の中から予め設定されている。そして、引落額の引落しにより第1ICカード300Aのカード残高がその引落額分だけ減額更新される。その減額更新されたカード残高がカード残高表示器16により表示される。
【0037】
引落スイッチ17が操作されてカード残高から引落とされてその引落額に相当する数の玉が打球供給皿6内に供給された状態で遊技者が操作ハンドル21を操作すれば、打球供給皿6内の貯留整列路8で整列されたパチンコ玉が1つずつ遊技領域32内に打込まれる。遊技領域32内には、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置33が設けられている。遊技領域32内には、さらに始動入賞口34が設けられており、この始動入賞口30にパチンコ玉が入賞すれば、可変表示装置33の表示画面33Aが可変開始し、複数種類の識別情報の一例の図柄が可変表示された後停止制御される。なお、可変表示装置33の可変表示中に再度打玉が始動入賞口34に入賞すれば、その始動入賞が記憶されて、可変表示装置33の可変表示が停止した後再度可変表示が開始可能な状態となってから、前記始動入賞記憶に基づいて再度可変表示される。その始動入賞の記憶値が始動入賞記憶表示器49により表示される。この始動入賞記憶は、たとえば最大4個の始動入賞を記憶できるように構成されており、4個を上限とし、始動入賞がある毎に「1」ずつ加算記憶されるともに、可変表示装置33が可変開始される毎に「1」ずつ減算更新される。なお、可変表示装置33は、本実施例においては液晶表示装置で構成したものを示すが、その他に、7セグメント,蛍光表示管,LED,エレクトロルミネッセンス等の表示装置を用いたものであってもよく、また、ドットマトリックス方式の可変表示装置であってもよく、さらには、回転ドラム式の可変表示装置であってもよい。さらに、常時可変表示しているものであってもよく、その場合には始動入賞により明るさあるいは可変表示の速度を変化させて再可変表示された旨がわかるように構成するのが望ましい。
【0038】
この可変表示装置33は、上,中,下段の横方向3本と左,中,右の縦方向3本と斜め対角線上の2本との合計8本の当たりラインが定められており、表示結果がそのいずれかの当たりライン上において予め定められた特定の表示態様(777)となれば、可変入賞球装置35の開閉部材36が開成して打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となり、大当り状態となる。この可変入賞球装置35の開閉部材36は、通常時は閉成状態となっているが、可変表示装置33の表示結果が前記特定の表示態様となることにより、後述するソレノイド37(図7参照)が励磁されて開閉部材36が開成する。この開閉部材36が開成しているときに、パチンコ玉が可変入賞球装置35内に入賞すれば、その入賞玉が入賞玉検出器39あるいは特定入賞玉検出器38(図7参照)により検出される。この可変入賞球装置35の第1の状態は、打玉が所定個数(たとえば10個)入賞するかあるいは第1の状態となった後に所定時間(たとえば30秒間)経過するかのうちいずれか早いほうの条件が成立することにより終了し、閉成状態となる。この可変入賞球装置35内に入賞したパチンコ玉が特定入賞口(Vポケット)に入賞すれば、V入賞玉検出器(特定入賞玉検出器)38により検出され、その検出出力に基づいて、可変入賞球装置35の第1の状態が終了した後再度開閉部材36が開成した第1の状態となる繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上下回数はたとえば16回に定められている。
【0039】
遊技領域32には、さらに通常の入賞口42a,42bが設けられているとともに、ラッキーナンバー表示器48A〜48Hが設けられている。このラッキーナンバー表示器48A〜48Hは、可変表示装置33の表示結果が特定の表示態様(たとえば777)となった場合には、可変表示され、その表示結果が、遊技場が定めたラッキーナンバーと一致した場合には、遊技者に特別のサービスとしてある特典が与えられる。この特典は、たとえば、その回の大当りの発生に伴って付与された有価価値を景品交換することなく引続き遊技に使用できる等である。
【0040】
遊技領域32内に打込まれたパチンコ玉がいずれかの入賞領域あるいは可変入賞球装置35内に入賞すれば、その入賞箇所において予め定められた賞球個数に相当する得点がクレジット数に加算更新される。打球供給皿6には、モード切換スイッチ10が設けられており、遊技者がこのモード切換スイッチ10を押圧操作することにより、クレジット数からの引落しを自動的に引落とすか手動操作を待って引落とすかのモード切換が行なわれる。また打球供給皿6には、モード切換スイッチ18が設けられており、このモードスイッチ18を押圧操作することにより、挿入されている第1ICカード300Aのカード残高から自動的に引落とすかまたは手動操作を待って引落とすかのモード切換が可能となる。モード切換スイッチ10およびモード切換スイッチ18を操作して両者ともに手動引落モードにセットされている状態で、打球供給皿6内のパチンコ玉がなくなれば、遊技者は引落スイッチ15または引落スイッチ17のいずれか一方を操作する。遊技者が引落スイッチ17を押圧操作すれば、挿入されている第1ICカード300Aのカード残高から有価価値の一部が引落とされてその引落額に相当する個数のパチンコ玉が打球供給皿6内に払出される。一方、遊技者が引落スイッチ15を押圧操作した場合には、パチンコ玉の入賞等に伴って加算更新されているクレジット数から一部の有価価値が引落とされてその有価価値に相当する数のパチンコ玉が打球供給皿6内に払出される。
【0041】
遊技者がモード切換スイッチ10を操作してクレジット数からの自動引落モードにセットするとともに、モード切換スイッチ18を操作してカード残高からの自動引落モードにセットしている場合において、打球供給皿6内の玉流下上手側位置に設けられている玉欠乏検出器(1)9bにより玉の欠乏状態が検出されれば、クレジット数がある場合のそのクレジット数の方から優先的に有価価値の一部が引落とされて打球供給皿6内にパチンコ玉が払出される。一方、クレジット数がなくなれば、玉流下下手側位置に設けられている玉欠乏検出器(2)9aの玉欠乏状態の検出に基づいて、挿入されている第1ICカード300Aのカード残高から引落とされてパチンコ玉が打球供給皿6内に払出される。また、モード切換スイッチ10によりクレジット数からの自動引落モードにセットされ、かつモード切換スイッチ18によりカード残高からの手動引落モードにセットされている場合において、玉欠乏検出器(1)9bにより玉欠乏状態が検出されれば、クレジット数からの自動引落に伴なうパチンコ玉の打球供給皿6内への払出しが行なわれるともに、クレジット数がなくなった段階で自動的な玉の打球供給皿6内への払出しがストップし、引落スイッチ17の操作を待ってカード残高からの引落しに伴なうパチンコ玉の打球供給皿6内への払出しが行なわれる。さらに、モード切換スイッチ10によりクレジット数からの手動引落モードにセットされ、モード切換スイッチ18によりカード残高からの自動引落モードにセットされている場合においては、打球供給皿6内のパチンコ玉が欠乏したとしても自動的に玉の払出しは行なわれず、遊技者の引落スイッチ15の操作を待ってクレジット数からの引落しに伴なうパチンコ玉の打球供給皿6内への払出しが行なわれる。一方、クレジット数がなくなった場合には、玉欠乏検出器(2)9aの玉欠乏状態の検出に伴ってカード残高からの自動引落に伴なう打球供給皿6内への自動的な玉の払出しが行なわれる。なお、モード切換スイッチ10やモード切換スイッチ18は、たとえば手動モードの状態において、1回押圧操作することにより、自動モードに切換わり、もう一度押圧操作することにより手動モードに切換わるように構成されている。
【0042】
なお12はモード表示器であり、クレジット数からの引落が自動引落モードになっているか手動引落モードになっているかを表示するためのものであり、たとえば自動引落モードになっているときにのみ点灯する。また24はモード表示器であり、カード残高からの引落が自動引落モードになっているか手動引落モードになっているかを表示するためのものであり、たとえば自動引落モードになっている場合にのみ点灯する。また26はクレジット数からの引落が可能である旨を表示するための引落可表示器であり、25はカード残高からの引落が可能である旨を表示する引落可表示器であり、遊技者は、この引落可表示器16の点灯によりクレジット数からの引落が可能であることを確認して引落スイッチ15を押圧操作し、引落可表示器25の点灯によりカード残高からの引落が可能であることを確認して引落スイッチ17を押圧操作する。なお、打球供給皿6は遊技者が貯留されている玉を視認することはできるが遊技者が玉を取出せない構造になっている。そして、遊技者が引落スイッチ15あるいは引落スイッチ17を連続して何回も押圧操作した場合には、打球供給皿6内のパチンコ玉が満杯となるおそれがあり、打球供給皿6内のパチンコ玉が満杯となりそれ以上払出せなくなった余剰玉は、余剰玉払出口14から余剰玉受皿20に払出される。この余剰玉受皿20も遊技者が貯留玉を視認することはできるが遊技者がその貯留玉を取出せない構造になっている。
【0043】
図中、7は景品玉出口であり、この景品玉出口7から景品玉が打球供給皿6内に払出される。また31は誘導レールであり、弾発発射されたパチンコ玉がこの誘導レール31の間を通って遊技領域32内に打込まれる。43は払出ランプであり、景品玉が払出されるときに点灯または点滅表示する。44は玉切れランプであり、玉タンク61(図5参照)内のパチンコ玉が欠乏したときに点灯または点滅するものである。22は枠ランプである。23A〜23Fはアナログ表示器であり、記憶されているクレジット数をアナログ的に表示するものであり、クレジット得点が大きくなるに従って23A→23Fの方向に点灯する。また、各ランプ23A〜23Fの前面には有色透明のランプカバーが設けられており、ランプ毎に色分けされている。52は端数表示スイッチであり、カード残高表示器16により表示される挿入カードの現時点における残高に予め定められた単位数(たとえば100円)未満の端数が生じた場合に表示桁を切換えることによりその予め定められた単位数(たとえば100円)未満の端数を表示させるためのものである。つまり、貸玉レートが変更されて貸出されるパチンコ玉の金銭等価価値が変わったこと等に起因して予め定められた単位数(たとえば100円)未満のカード残高が生ずる場合にこの端数表示スイッチ52を切換えると、まず10000円単位の残高がある場合には端数を切捨ててカード残高表示器16により点滅表示され、10000円単位の残高がなくなった時点で自動的に表示器が切換わり100円未満の端数まで点灯表示される。このカード残高表示器16は幕板等に設けてもよい。図中29は灰皿である。27は液晶表示装置からなるメッセージ表示器であり、種々のメッセージが遊技者に表示される。
【0044】
余剰玉受皿20の下方には玉抜き操作レバー28が設けられており、この玉抜き操作レバー28を操作することにより、余剰玉受皿20内の余剰玉が回収されて、その回収時に計数された玉数に相当する得点がクレジット数に加算更新される。遊技者が精算スイッチ52を押圧操作すれば、遊技終了時点におけるカード残高と遊技終了時点におけるクレジット得点とが記録された第1ICカード300AがICカード差込口55から遊技者に排出される。なお、打球供給皿6や余剰玉受皿20内にパチンコ玉が存在する状態で精算スイッチ52を押圧操作すれば、打球供給皿6内や余剰玉受皿20内の余剰玉が自動的に回収されてその回収時に計数された玉数に相当する得点がクレジット数に加算更新され、その加算更新された後のクレジット数が第1ICカード300Aに記憶されて排出される。なお、パチンコ遊技機の他の例として、玉を1発打つごとに挿入されたカードのカード残高から玉1発分減算するとともに、打玉の入賞に伴なって得点を加算更新し、遊技終了時における得点を挿入されているカードまたは景品得点専用カードに書込んで排出するといういわゆる完全カード式の遊技機であってもよい。さらには、カードの残高や貨幣を使用して玉貸しを行ない、その貸玉を弾発して遊技を行ない入賞に伴なって景品玉が払出されるタイプすなわちクレジット機能を有さないタイプの遊技機であってもよい。
【0045】
図5は、パチンコ遊技機1の一部内部構造を示す背面図である。パチンコ遊技機1の裏面側には、遊技盤を取付け固定するための回動レバー70が設けられており、ミドルプレート69の裏面側から遊技盤30を挿入して位置決めした状態で回動レバー70を回動することにより、遊技盤30がミドルプレート69側に押付られた状態で固定される。68は機構板止着部材であり、機構板60をパチンコ遊技機1の背面に取付けるためのものである。遊技盤30の裏面側には、機構板60が設けられている。この機構板60の上方部分には、玉タンク61が配設されており、遊技機設置島から供給されるパチンコ玉をこの玉タンク61内に貯留し、玉整列レール62で整列しながら玉払出装置63に供給する。
【0046】
90は打球発射装置であり、操作ハンドル21(図4参照)が回動操作されることにより、打球発射モータ(ハンドルモータ)91の駆動力を利用して打球ハンマーが間欠揺動し、パチンコ玉が1つずつ遊技領域32内に打込まれる。図中101は基板収容体の一例である遊技制御基板ボックスであり、この遊技制御基板ボックス101内に遊技制御基板100が収納されている。遊技制御基板100は、可変表示装置33のLCDユニット33Bを制御したり、可変入賞球装置35を駆動制御したりする等の、遊技状態の制御を行なうためのものである。遊技制御基板ボックス101の下方位置には、基板収容体の一例の払出制御基板ボックス131が設けられており、この払出制御基板ボックス131内に払出制御基板130が設けられている。この払出制御基板130により、玉払出装置63が制御されてパチンコ玉の打球供給皿6内への払出制御が行なわれる。遊技制御基板ボックス101の上方位置には、中継基板47が設けられており、遊技制御基板100と遊技盤面の各種ランプやLEDやスイッチ等がこの中継基板47により中継される。払出制御基板ボックス131の図示右方向には、入賞玉処理装置64が設けられており、遊技領域に設けられた種々の入賞領域や可変入賞球装置内に入賞した入賞玉がこの入賞玉処理装置64に導かれ、入賞玉1個宛処理される。その入賞玉の1個宛処理に基づいて、入賞玉に対応する点数がクレジット数に加算されるとともに、クレジット数の引落条件の成立により遊技玉が玉払出装置63から打球供給皿6内に払出される。カードユニット50は、ICカード処理装置50Aと通信処理装置50Bとに分割構成されている。ICカード処理装置50Aは、ICカード差込口55から挿入されたICカードに記憶されている記憶情報を読取るとともにカード残高等の情報を更新して書込むための制御を行なうICカード制御基板53Aが設けられている。さらにICカード処理装置50Aには、引落額設定スイッチ54が設けられており、この引落額設定スイッチを遊技場の係員が操作することにより、前述した引落額を変更設定することができる。
【0047】
通信処理装置50Bには、通信制御基板53Bと処理器使用可表示器51とが設けられている。ICカード処理装置50A,通信処理装置50Bには、それぞれカードユニット錠56A,56Bが設けられており、これらのカードユニット錠56A,56Bに遊技場の係員が所定の鍵を挿入して解錠操作することにより、ICカード処理装置50A,通信処理装置50Bがそれぞれ独自にパチンコ遊技機1から引抜いて取出すことができる。その引抜操作を行ないやすくするために、取手57A,57Bが設けられている。
【0048】
遊技制御基板ボックス101には、特定遊技状態の発生確率を可変設定可能な確率可変設定操作手段の一例の確率設定スイッチ88が設けられており、遊技場の係員がこの確率設定スイッチ88に所定の鍵を挿入して操作することにより、大当り発生確率がたとえば3段階に変更設定することができる。この大当り発生確率とは、前述した可変表示装置33の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となる確率である。確率設定スイッチ88の操作により確率が高,中,低の3段階で変更設定され、現時点の変更設定された確率が設定表示器89の選択点灯により表示される。可変表示装置33の表示結果が特定の表示態様のうちのある定められた特別の表示態様(確率変動図柄)となった場合には、以降の大当りが発生する確率が向上するのであり、この大当りが発生する確率が向上した状態を確率変動中という。この確率可変設定操作手段は、遊技者が操作できず遊技場の係員が操作可能な位置に設けられている。
【0049】
LCDユニット33Bの裏面側には、表示制御基板120が設けられており、遊技制御基板100から送られてきた表示制御指令信号に基づいてこの表示制御基板120が動作し、可変表示装置33で表示させるべき図柄等のデータを生成してその図柄を可変表示制御する。
【0050】
遊技制御基板100と払出制御基板130とが、コネクタ104B,104Dにより電気的に接続されている。遊技制御基板100と中継基板47とが、コネクタ103Bとコネクタ103Dとにより電気的に接続されている。遊技制御基板100と表示制御基板120とがコネクタ102Bと102Dとにより電気的に接続されている。なお33Cは、LCDユニット33Bの裏面側に形成された開口であり、この開口33Cからコネクタ102Dを差込んで表示制御基板120に電気的に接続された状態とする。遊技制御基板100とICカード処理基板53Aとがコネクタ107Bとコネクタ107Dとにより電気的に接続されている。表示制御基板120とICカード処理基板53Aとがコネクタ33Bとコネクタ33Dとにより電気的に接続されている。図中121Bは開口であり、この開口120Bからコネクタ33Dを差込んで表示制御基板120と電気的に接続された状態にする。払出制御基板130とICカード処理基板53Aとがコネクタ132Bとコネクタ132Dとにより電気的に接続されている。図中131Aは開口であり、この開口131Aからコネクタ132Bを差込んで払出制御基板130と電気的に接続された状態とする。払出制御基板130と入賞玉処理装置64とがコネクタ133Bにより電気的に接続されている。さらにパチンコ遊技機1の図5における右上箇所に、ターミナルボックス65が設けられており、このターミナルボックス65に電源端子66が設けられており、この電源端子66にAC24Vの電源が接続される。図中67は電源スイッチであり、この電源スイッチ67をON,OFFすることにより、パチンコ遊技機1の電源をON,OFF切換えすることができる。遊技制御基板100と電源端子66とが、コネクタ106B,電源スイッチ67を介して電気的に接続されている。電源端子26にAC24Vの電源を接続した状態で電源スイッチ67をONに切換えれば、AC24Vがコネクタ106Bを介して遊技制御基板100に供給される。
【0051】
前記コネクタ107B,121B,132Bは、それぞれの制御基板ボックス内に収容され、開口33D,131A,切欠部111からケーブルのみが外部に引出されている。またICカード処理装置50Aおよび通信処理装置50Bはブラックボックス化されており、監視データ管理手段500とともに第三者監視機関により管理されている。またICカード処理基板53Aおよび通信処理装置50Bは独立した電源を有しており、電源スイッチ67をOFFにしたまま取外し作業や開封作業を行なうことができる。前記コネクタ102B,103B,104Bにより、前述した外部接続手段が構成されている。なお、図中、71は機構板60の開口であり、45は、入賞玉を集合させて入賞玉処理装置64に導くための入賞玉集合カバーである。
【0052】
図6は、遊技制御基板ボックスの分解斜視図である。遊技制御基板ボックス101は、収納ボックス本体101A、透明板101Bおよび透明カバー体101Cを備えている。収納ボックス本体101Aは、導電性を有するようにするために、たとえばポリプロピレンにカーボンを混ぜた合成樹脂で形成されている。この樹脂の色は黒色である。なお、導電性を有する金属板で構成してもよい。また、透明板100Bおよび透明カバー体101Cは、ポリカーボネイト等で透明に形成されている。
【0053】
なお、透明板101Bや透明カバー体101Cを不透明な材質で構成してもよい。
【0054】
収納ボックス本体101Aの底板には、取付ボス156が設けられている。また、透明板101Bの四隅には嵌合部114が設けられている。嵌合部114を取付ボス156に嵌め込むことにより、透明板101Bが収納ボックス本体101Aに取付けられる。遊技制御基板100の四隅には、取付孔121が設けられている。ビス113をこの取付孔121,嵌合部114を介して取付ボス156にねじ込むことにより、遊技制御基板100を収納ボックス本体101Aに固定する。収納ボックス本体101Aの底板には、開口部154,155が設けられているので、遊技制御基板100の裏面の配線パターンを、この開口部154,155から透明板101Bを介して視認することができる。
【0055】
収納ボックス本体101Aの側壁158には、係合孔159が設けられており、透明カバー体101Cに設けられた係合片75がその係合孔159に挿入される。そして、収納ボックス本体101Aに設けられたビス孔160と係合片75に設けられたビス孔76とにビス161をねじ込むことにより、透明カバー体101Cを収納ボックス本体101Aに固定する。
【0056】
収納ボックス本体101Aの側壁部分には切欠き部158aが形成されている。遊技制御基板100を収納ボックス本体101A側に固定した状態で端子102A,103A,104A,105A,106Aがこの切欠き部158aの近傍に臨む状態となり、外部機器との接続のためのコネクタをこの切欠き部158aから抜き差し操作しやすいように構成されている。収納ボックス本体101Aの側壁部分にはさらに押さえ片158bが形成されている。この押さえ片158bは、端子102A,104A,105A,106Aに差し込まれたコネクタを引き抜くときに遊技制御基板100が浮き上がるのを押さえて防止するためのものである。
【0057】
透明カバー体101Cと収納ボックス本体101Aとにわたって封印シール80が貼られている。さらに、透明カバー体101Cには、切欠部111が設けられており、透明カバー体101Cの組付け状態で、この切欠部111を通してコネクタを挿入して端子107Aにそのコネクタを接続することができる。
【0058】
透明カバー体101Cと収納ボックス本体101Aには、それぞれ、多数の放熱孔77,163が設けられている。この放熱孔77,163によって遊技制御基板100上に設けられた電子装置からの熱を外部に逃がす。なお、放熱孔77,163は、透明カバー体101C,収納ボックス本体101Aの全体に形成されており、図6ではそれが省略されている。透明カバー体101Cの裏面側にはコネクタ109が設けられており、透明カバー体101Cの組付け状態でこのコネクタ109が遊技制御基板100に設けられた端子108に差し込まれた状態となる。その状態では、遊技制御基板100上に閉回路が形成され、この閉回路の状態が基板監視手段225により監視される。透明カバー体101Cを開封すればこの閉回路が開いた状態となるため、これをもって基板監視手段225が開封を検出する。また、透明カバー体101Cの全面にわたって配線パターンを施すとともにその配線パターンに通電し、透明カバー体101Cが不正に破壊された場合には、その配線パターンの切断に伴う通電の遮断を基板監視手段225が検出し、透明カバー体101Cが破壊されたことを検出するようにしてもよい。このようにすれば、透明カバー体101Cが開封されることなく破壊することにより遊技制御基板100を不正改造することを防止することができる。
【0059】
機構板60には、基板収納ボックス取付板81が固定されており、この基板収納ボックス取付板81には起立壁83が設けられている。この基板収納ボックス取付板81は、ポリプロピレンにカーボンを混ぜた合成樹脂または導電性を有する金属板で構成されている。基板収納ボックス取付板81には、1対の取付レール82が設けられている。また、収納ボックス本体101Aの底板には1対の摺動部162(1つは図面上省略されている)が設けられており、収納ボックス本体101Aの側壁158を基板収納ボックス取付板81の起立壁83と当接しながら、収納ボックス本体101Aを図示右方向へスライドさせると、案内レール82と収納部162とが噛み合うようになっている。
【0060】
収納ボックス本体101Aを基板収納ボックス取付板81に取付ける場合には、側壁158を起立壁83に当接させながら収納ボックス本体101Aを右方向へスライドさせる。次に、押圧部84を押し下げることにより係止片85を押し下げ、その状態で基板収納ボックス本体を右方向へスライドさせる。そして、係合片85を係合孔157に係合させることにより、収納ボックス本体101Aを基板収納ボックス取付板81に固定する。
【0061】
また、収納ボックス本体101Aを取外す場合は、押圧部84を図示下方へ押し下げることにより、係合片85と係合孔157との係合を解除し、収納ボックス本体101Aを左側にスライドさせれば、収納ボックス本体101Aを簡単に取外すことができる。また、基板収納ボックス取付板81には、開口部86,87が設けられている。収納ボックス本体101Aと機構板60との間にパチンコ玉が溢れ落ちて入り込んだ場合には、遊技制御基板ボックス101を取外せばそのパチンコ玉を開口部86,87から取外すことができる。なお、遊技制御基板100を複数枚に分割したものを遊技制御基板ボックス101に収納して一体的に遊技機に対し着脱してもよい。また、遊戯制御基板100と表示制御基板120と払出制御基板130とを1枚あるいは2枚の基板にまとめて構成してもよい。また、それらの基板を1つの基板収容体に収容するようにしてもよい。
【0062】
図7は、遊技制御基板に設けられた各種電気機器およびそれらに接続された各種機器の回路を示すブロック図である。
【0063】
図7に示す制御回路は、その一部が遊技制御基板100に設けられており、各種機器を制御するためのプログラムに従って遊技制御マイクロコンピュータ200が動作する。この遊技制御マイクロコンピュータ200には、CPU201,RAM203,EEPROM202,I/Oポート204,サウンドジェネレータ205,クロック発生回路206が含まれている。また、遊技制御基板100には、電源投入時に遊技制御マイクロコンピュータ200にリセットパルスを与えるための定期リセット回路207と、クロック発生回路206から与えられるクロック信号を分周して定期的(たとえば2msec毎)にリセットパルスを遊技制御マイクロコンピュータ200のCPU201に与えるパルス分周回路からなる定期リセット回路208と、遊技制御マイクロコンピュータ200からのアドレスデータをデコードし、遊技制御マイクロコンピュータ200内のRAM203,EEPROM202,I/Oポート204,サウンドジェネレータ205にそれぞれチップセレクト信号を与えるアドレスデコード回路209とが設けられている。
【0064】
遊技制御基板100には、さらに基板監視回路225が設けられている。この基板監視回路225は、制御プログラムを記憶するためのROM227とRAM228とCPU226とI/Oポート229とが設けられている。CPU226は、ROM227に記憶されている制御用プログラムに従って動作し、遊技制御基板100に不正が施されないように監視する。遊技制御マイクロコンピュータ200や基板監視回路225には、次のような信号が与えられる。
【0065】
ICカード制御基板53Aから、コネクタ107B,取外し・開封許容情報入力回路230を介して基板監視回路225に取外・開封許容情報が入力されるとともにコネクタ107B,遊技許容情報入力回路214を介して遊技許容情報が遊技制御マイクロコンピュータ200に入力される。このICカード制御基板53Aは、制御用プログラムを記憶するためのROM242とその制御用プログラムに従って動作するCPU240とRAM243とI/Oポート244とコネクタ245とコネクタ107Dとが設けられている。そして、第1〜第5のICカード300A〜300EのうちのいずれかのICカード300がICカード差込み口55(図4参照)に挿入されるが、その挿入されたICカード301とコネクタ245とが電気的に接続された状態となる。ICカード301は、EEPROM302を有するMPUが設けられており、ICカード制御基板53Aのコネクタ245を介して与えられたデータ読取信号をトリガとして、EEPROM302内に記憶されている記憶データをコネクタ245に出力する。ICカード300が第1ICカード300Aの場合には、このEEPROM302内には遊技許容情報が記憶されている。第2ICカード300Bの場合には、EEPROM302に、表示制御基板の取外しを許容するための情報と払出制御基板の取外しを許容するための情報とが記憶されている。第3ICカード300Cの場合には、EEPROM302に、表示制御基板の取外しと開封を許容するための情報と払出制御基板の取外しを許容するための情報とが記憶されている。第4ICカード300Dの場合には、EEPROM302に、表示制御基板の取外しと開封を許容するための情報と払出制御基板の取外しを許容するための情報と遊技制御基板の取外しを許容するための情報とが記憶されている。第5ICカード300Eの場合には、EEPROM302に、表示制御基板の取外しと開封を許容するための情報と払出制御基板の取外しと開封を許容するための情報と遊技制御基板の取外しと開封を許容するための情報とが記憶されている。
【0066】
払出制御基板130から、コネクタ104Bを介して、遊技制御基板100と払出制御基板130とが接続されている旨を表わす接続情報が接続情報入力回路231を通して基板監視回路225に入力され、かつ、入賞情報が入賞情報入力回路215を通して遊技制御マイクロコンピュータ200に入力される。遊技領域32(図4参照)に打込まれたパチンコ玉が入賞領域あるいは可変入賞球装置内に入賞すれば、その入賞情報が払出制御基板130から遊技制御マイクロコンピュータ200に入力されるのであり、遊技制御マイクロコンピュータ200では、その入力されてきた入賞情報に相当する賞球個数情報を割り出し、その割り出された賞球個数情報を賞球個数情報出力回路216,コネクタ104Bを介して払出制御基板130に与える。払出制御基板130では、その与えられた賞球個数情報に応じたクレジット数加算情報をICカード制御基板を介してICカードに記憶させる。
【0067】
遊技領域32内に打込まれたパチンコ玉が始動入賞口34(図4参照)に入賞すれば、その始動入賞玉が始動入賞玉検出器46により検出され、その検出出力が中継基板47を介してコネクタ103B,スイッチ回路218を通って遊技制御マイクロコンピュータ200に入力される。中継基板47は、各種表示器に接続されるコネクタ194と各種検出器に接続されるコネクタ195と各種情報を出力するためのコネクタ196とソレノイドやランプに接続されているコネクタ197と遊技制御基板100側に接続されるコネクタ103Dとを有する。そして前述した始動入賞玉検出信号がコネクタ195,コネクタ103D,コネクタ103B,スイッチ回路218を介して遊技制御マイクロコンピュータ200に入力される。遊技領域32内に打込まれたパチンコ玉が可変入賞球装置35(図4参照)に入賞すれば、その入賞玉が入賞玉検出器39により検出され、その検出信号がコネクタ195,コネクタ103D,コネクタ103B,スイッチ回路218を介して遊技制御マイクロコンピュータ200に入力される。可変入賞球装置35内に進入したパチンコ玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞すれば、そのV入賞玉がV入賞玉検出器38により検出され、その検出信号がコネクタ195,コネクタ103D,コネクタ103B,スイッチ回路218を介して遊技制御マイクロコンピュータ200に入力される。遊技制御マイクロコンピュータ200では、入力されてきた始動入賞玉検出信号に基づいて、始動入賞があったことを記憶し、その始動入賞記憶値を表示するための表示用信号をLED回路217,コネクタ103B,コネクタ103D,コネクタ194を介して始動記憶表示器49に出力する。遊技制御マイクロコンピュータ200は、入力されてきたV入賞信号に基づいて、V入賞があったことを表示するための表示制御信号をLED回路217,コネクタ103B,コネクタ103D,コネクタ194を介してV入賞表示器191に出力する。遊技制御マイクロコンピュータ200は、遊技状態に応じて、装飾LEDを表示制御するための信号をLED回路217,コネクタ103B,コネクタ103D,コネクタ194を介して装飾LED192に出力する。
【0068】
スイッチ回路218には、確率設定スイッチ88(図5参照)が接続されている。遊技制御基板100には、前記確率可変設定操作手段により入力設定された確率を記憶する設定確率記憶手段の一例のEEPROM210とデータ入力回路211とデータ出力回路212とが設けられており、パチンコ遊技機1の電源投入時に、このEEPROM210に記憶されている大当り発生確率データがデータ入力回路211を介して遊技制御マイクロコンピュータ200に入力される。その入力された確率データはI/Oポート204,CPU201を介してRAM203にロードされる。この確率データは、それぞれに、少し高い第1の確率データ(設定1)と中程度の第2の確率データ(設定2)と少し低い第3の確率データ(設定3)との3種類があり、そのうちのいずれか1つの確率データがEEPROM204に記憶されている。
【0069】
RAM203にロードされた確率データが第1の確率データ(設定1)であったと仮定し、その状態で確率設定スイッチ88が操作されたときを説明する。確率設定スイッチ88は、ノーマル位置(ノーマルモード)と設定位置(設定モード)と確認位置(確認モード)との3つの位置で切換えることが可能であり、確認位置で電源が投入されたことを条件として、ノーマルモードが設定モードに1回操作された場合には、RAM203にロードされている確率データのうちCPU201で特定されたデータの第1の確率データ(設定1)が第2の確率データ(設定2)に更新される。その状態で、さらに確率設定スイッチ88が再度ノーマルモードから設定モードに操作された場合には、RAM203にロードされている第2の確率データ(設定2)が第3の確率データ(設定3)に更新される。その状態で確率設定スイッチ88がノーマルモードから設定モードに操作された場合には、RAM203にロードされている第3の確率データ(設定3)が第1の確率データ(設定1)に更新される。そして、確率データの更新が行なわれる毎にEEPROM210に記憶されている大当り発生確率データが更新され、確率設定スイッチ88をノーマルモードにした状態で所定時間(たとえば5秒間)経過した場合には、確率データが確定され、現時点におけるEEPROM210に記憶されている確率データがRAM203にロードされてそのロードされた確率データを用いて遊技制御が行なわれる。電源投入時に確率設定スイッチ88がノーマルモードとなっている場合には、確率設定スイッチ88の操作による確率データの書換えができない。この実施例のように、確率データをEEPROM210により記憶を保持するようにしたために、機械的な記憶保持に比べて確率の設定値の増減に柔軟に対応できるとともに、特に、たとえばRAM等に記憶させることに比べて、バックアップ電源を必要としないという利点がありかつ記憶を保持する期間が長くなった場合には有利となる。なお、確率設定スイッチ88等からなる確率設定手段は、各パチンコ遊技機に設ける代わりに、たとえば、遊技場のホストコンピュータであるホール用管理コンピュータに接続されたキーボード等で構成してもよく、遊技場の管理室等において各パチンコ遊技機を指定して確率の設定操作が行なわれるようにしてもよい。この設定された大当り発生確率を表示するための確率表示用データが遊技制御マイクロコンピュータ200からLED回路217を介して設定値表示器89に出力される。
【0070】
接続情報入力回路232,コネクタ103B,コネクタ103Dを通る閉回路が構成されており、基板監視回路225からの電流がこの接続情報入力回路232,コネクタ103B,コネクタ103Dを通る閉回路を通って再度基板監視225に戻るように構成されている。この状態で、中継基板47と遊技制御基板100との接続が解除された場合には、この閉回路が断ち切られるために、中継基板47と遊技制御基板100との接続が解除されたことを基板監視回路225が検出することができる。
【0071】
遊技制御マイクロコンピュータ200は、情報出力回路219,コネクタ103B,103D,コネクタ196を介して、大当り情報,確率変動情報,有効始動入賞情報をホール用管理コンピュータに出力する。大当り情報とは、大当りが発生したことを表わす情報である。なお、大当りの発生したことばかりでなく、大当りが発生してからそれが終了するまでの時間情報等の大当りに関連する情報を出力してもよい。確率変動情報とは、可変表示装置33が予め定められた特別の表示結果となったことに伴って確率変動状態が発生した場合に、その確率変動状態が発生したことを表わす情報である。有効始動入賞情報とは、始動入賞口34に入賞した始動入賞玉のうち、可変表示装置33の可変表示に有効に利用された始動入賞回数を表わす情報である。前述したように、始動入賞記憶の上限値が「4」と定まっているために、その上限値を超えてパチンコ玉が始動入賞口30に入賞したとしてもその超えた始動入賞は無視されるのであり、その無視された始動入賞回数を差し引いた実際に可変表示装置33の可変表示に有効に利用された始動入賞回数のみを有効始動入賞情報としてホール用管理コンピュータに出力するのである。
【0072】
遊技制御マイクロコンピュータ200は、ランプ・ソレノイド回路220,コネクタ103B,コネクタ103D,コネクタ197を介して、ソレノイド37にソレノイド励磁用制御信号を与え、装飾ランプ193に装飾ランプ点灯または点滅用制御信号を与え、枠ランプ22に枠ランプ点灯用制御信号を与える。
【0073】
表示制御基板120のコネクタ102Dと遊技制御基板100のコネクタ102Bとが電気的に接続される。この表示制御基板120は、コネクタ102Dの他に、サブ基本回路122と画像処理回路123とを含む。この画像処理回路123と可変表示装置33の表示用ディスプレイであるLCDディスプレイ33Dとが接続されている。そして、遊技制御マイクロコンピュータ200からLCD回路221,コネクタ102Bを介して、表示制御基板120に可変表示制御信号が与えられる。この表示制御基板120では、与えられた表示制御信号に従って、サブ基本回路122が、画像処理回路123を動作制御し、複数種類の図柄をスクロール表示するためのデータをLCDディスプレイ33Aに出力する。表示制御基板120と遊技制御基板100とが接続されていることを表わす接続情報が接続情報入力回路233を介して基板監視回路225に与えられる。
【0074】
遊技制御マイクロコンピュータ200は、遊技状態に応じて所定の効果音等を出力するための音制御用信号を音回路213を介してスピーカ19に与える。
【0075】
基板監視回路225にはコネクタ109(図6参照)が接続されており、透明カバー体101Cが開封されればコネクタ109を介した通電状態が遮断されるために、基板監視回路225によりその旨の検出が可能となる。
【0076】
遊技制御基板100には電源回路223が設けられており、AC24Vの電源がこの電源回路223に接続されている。電源回路223では、所定の直流電流に変換してその直流電流を各種回路や電気機器に供給する。また電源回路223は、バックアップ電源回路224にも直流電流を供給し、バックアップ電源回路224によりその供給された電力を充電して、充電された電力がバックアップ電源回路224から基板監視回路225に与えられる。バックアップ電源回路224が充電した状態では、電源をOFFにしたとしても数週間はその充電された電力を基板監視回路225に供給し続けることができる。
【0077】
このバックアップ電源回路224は、充電するものに代えて、電池等で構成してもよい。また、基板監視回路225には監視の結果、異常が発見された場合には、制御用プログラム消去用の信号がEEPROM202に与えられるとともに、CPU201から異常発生を報知するための警報音発生用制御信号がスピーカ19に出力される。その結果、EEPROM202内に記憶されている遊技制御用のプログラムは消去される。さらに、図示していないが基板監視回路225には監視の結果、異常が発見された場合には、その旨を表わす信号がたとえば他の制御基板の1つである払出制御基板130にも送られ、払出制御基板130の監視手段が制御用プログラム消去用の信号を発生し、EEPROM252内に記憶されている払出制御用プログラムが消去される。この消去に際しては、1バイトずつ消去するものであってもよく、さらには、一括消去するものあるいはブロック単位で消去するもの(フラッシュ型EEPROM)であってもよい。なお、表示制御基板120のサブ基本回路122内の制御用プログラムもEEPROMで記憶されており、前述したように、払出制御基板130と表示制御基板120にも基板監視手段が設けられており、その基板監視手段により異常が発見された場合には、EEPROM252やサブ基本回路122のEEPROMの記憶データも、1バイトずつ消去,一括消去あるいはブロック単位で消去するようにする。なお、プログラムの消去に関しては、全部を消去するようにしてもよいし、一部を消去するようにしてもよい。このように、不正の発見に伴い制御機能を停止するようにしているため、報知を行なうだけの場合に比べて不正防止の効果を高めることができる。
【0078】
前記接続情報入力回路231,232,233から入力されてくる接続情報は、通常時所定パターンのパルスが入力されるように構成されており、その入力情報が所定パターンのパルス信号になっているか否かを基板監視回路225が監視し、入力信号が常時ハイまたは常時ローレベル信号になった場合に、その接続状態に異常が発生したものと基板監視回路225が判定するように構成されている。またコネクタ109からの接続情報も所定パターンのパルス信号の形で記憶監視回路225に入力されるようになっており、この入力信号が常時ハイまたは常時ローレベルになった場合に異常が発生したものと判定される。このように構成したために、接続情報が正常時において常時ハイレベルまたは常時ローレベルの信号の形で基板監視回路225に入力される場合に比べて、不正を働きにくくなる利点がある。なお、接続情報は、常時ローレベルまたは常時ハイレベルの信号が正常状態時に基板監視回路225に入力されるものであってもよい。
【0079】
遊技制御マイクロコンピュータ200とサブ基本回路122とは図示するように片方向のみの通信が行なえるものを示したが、両者間において双方向通信が行なわれるように構成されてもよい。また、ICカードは有接点型のものを示したが、無接点型のものであってもよい。またICカードの代わりに、磁気カード等の磁気的記録媒体や光ディスクメモリ等を利用した記憶媒体等であってもよく、カードの種類は他のものであってもよい。すなわち、本発明の「記憶」とは「記録」を含む広い概念である。
【0080】
図8,図9は図7に示した制御回路の動作を示すフローチャートである。
図8(A)は遊技制御マイクロコンピュータ200による遊技制御のプログラムのフローチャートを示しており、ステップS(以下単にSという)A1により、RAMエラーが発生したか否かの判断が行なわれる。この判断は、図7に示したRAM203の所定アドレスの内容を読出し、その値が所定の値と等しいか否かを調べることにより行なわれる。プログラムの暴走時や電源投入時直後には、RAM203の格納データは不定であるため、判断の答えはYESとなって制御はSA3に進む。SA3では、RAMに初期データが書込まれる。このとき、EEPROM204に記憶されている前述した大当り発生確率データが読込まれてRAM203にロードされ、以降その読込まれた値に従って定まる確率で、可変表示装置33の識別情報が表示されるように制御される。そしてリセット待ちとなる。この図8(A)に示すフローチャートの次回の実行に際しては、RAM203に初期データが格納されているため、SA1ではNOの判断がなされてSA2に進む。SA2では、遊技許容情報の入力があったか否かの判断がなされ、遊技許容情報の入力がない場合にはSA3に進む。
【0081】
一方、遊技者が第1ICカード300AをICカード差込口55に挿入してその第1ICカード300Aの記憶データである遊技許容情報が遊技制御マイクロコンピュータ200に入力されれば、SA2によりYESの判断がなされてSA4に進み、遊技制御処理が行なわれ、パチンコ遊技機1の遊技が可能な状態に制御されてリセット待ちとなる。このように、遊技制御マイクロコンピュータ200に遊技許容情報が入力されない限り、定期リセット毎(2msec毎)にSA3によりRAM203が初期化されてしまうため、遊技を行なうことができない。遊技を行なうことができない状態にする他の方法としては、電源が入らない状態にしたり、打球発射できない状態にしたり、アラーム状態(始動入賞があってもそれを無効にする状態や大当りが発生したとしても可変入賞球装置35を閉じたままに維持する状態)にする方法がある。さらに、他の方法としては、CPU301を停止させたり、RAM203の記憶データを破壊するようにしてもよい。RAM203の記憶データが破壊されれば、自動的にRAMエラーとなり、RAM203が初期化される。
【0082】
図8(B)は、図7に示した基板監視回路225の制御動作を示すフローチャートである。SB1により、払出制御基板接続情報が入力されているか否かの判断がなされ、入力されている場合にはSB5に進み、表示制御基板接続情報が入力されているか否かの判断がなされ、入力されている場合にはSB9に進み、中継基板接続情報が入力されているか否かの判断がなされ、入力されている場合にはSB14に進み、表示制御基板と払出制御基板に、中継基板47が遊技制御基板100に制御に接続されている旨を表わす中継基板接続情報を出力する処理が行なわれる。次にSB15に進み、基板ケース未開封情報の入力があったか否かの判断がなされ、基板ケース(透明カバー体101C)が未開封である旨の未開封情報の入力があればリターンする。
【0083】
払出制御基板130と遊技制御基板100との接続が解除されたり、払出制御基板130において、不正取外しや不正開封が行なわれれば、接続情報入力回路231から不正取外し情報が基板監視回路225に入力され、SB1によりNOの判断がなされてSB2に進み、払出制御基板取外し許容情報の入力があったか否かの判断がなされる。そして、第2ICカード300Bないし第5ICカード300Eに記憶されている払出制御基板取外し許容情報が基板監視回路225に入力されていればSB2によりYESの判断がなされてSB5に進むが、入力されていない場合にはSB3に進み、EEPROM202の記憶データを消去する処理がなされ、SB4に進み、表示制御基板に不正取外し情報を出力する処理がなされてSB5に進む。
【0084】
表示制御基板120と遊技制御基板100との接続が解除されたり、表示制御基板120において、不正取外しや不正開封が行なわれた場合には、接続情報入力回路233から不正取外し情報が基板監視回路225に入力され、SB5によりNOの判断がなされてSB6に進み、表示制御基板取外許容情報が入力されているか否かの判断がなされる。第2ICカード300Bないし第5ICカード300Eに記憶されている表示制御基板取外許容情報が基板監視回路225に入力されていれば、SB6によりYESの判断がなされてSB9に進むが、入力されていない場合にはSB7に進み、EEPROM202の記憶データを消去する処理がなされ、SB8に進み、払出制御基板130に不正取外情報を出力する処理がなされてSB9に進む。
【0085】
中継基板47と遊技制御基板100との接続が解除されれば、接続情報入力回路232から不正取外情報が基板監視回路225に入力され、SB9によりNOの判断がなされてSB10に進み、中継基板取外許容情報の入力があったか否かの判断がなされる。第2ICカード300Bないし第5ICカード300Eに記憶されている中継基板取外許容情報が基板監視回路225に入力されている場合にはSB10によりYESの判断がなされてSB14に進むが、入力されていない場合にはSB11に進み、EEPROM202の記憶データを消去する処理がなされ、SB12に進み、表示制御基板120,払出制御基板130に不正取外情報を出力し、SB13に進み、通信制御基板350(53B)に不正取外情報を出力する処理がなされてSB15に進む。
【0086】
遊技制御基板ボックス101の基板ケース(透明カバー体101C)の未開封情報の入力がない場合すなわち不正開封情報の入力が基板監視回路225に入力されれば、SB16に進み、基板ケース開封許容情報の入力があったか否かの判断がなされ、第5ICカード300Eに記憶されている遊技制御基板の基板ケース開封許容情報の入力があった場合にはそのままリターンするが、入力がなかった場合にはSB17に進み、EEPROM202の記憶データを消去する処理がなされ、SB18に進み、表示制御基板120,払出制御基板130に不正開封情報を出力し、SB19に進み、通信制御手段350(53B)に不正開封情報を出力してリターンする。SB12,SB18により、不正取外,開封情報を外部の制御手段に出力するため、その外部の制御手段の機能を停止させることができる。以上のように正規の取扱者が所定のICカードを使用して取外しや開封作業を行なう場合は機能を停止させることなく作業し得る。
【0087】
払出制御基板130および表示制御基板120で行なわれる監視の制御内容も、図8(B)に示した制御内容とほぼ同様であり、接続情報や不正取外情報等の入出力先が変わる程度である。
【0088】
図9は、ICカード制御基板53Aの制御動作を示すフローチャートである。SC1により、ICカードがコネクタ245(図7参照)に接続されたか否かの判断がなされ、接続されていない場合にはそのままリターンする。一方、ICカードが接続されている場合にはSC2に進み、その接続されているICカードの種類が判別され、その種類が第1ICカード300Aの場合にはSC3に進む。
【0089】
SC3では、遊技制御基板100に遊技許容情報を出力する処理がなされ、SC4に進み、残高引落し操作が行なわれたか否かの判断がなされ、行なわれていない場合にはSC7に進む。一方、遊技者が引落スイッチ17(図4参照)を操作した場合あるいはカード残高から自動的に引落す自動引落モードになっている場合には、SC4によりYESの判断がなされてSC5に進み、カード残高の一部が引落された後の新たなカード残高に更新する処理がなされ、SC6に進み、通信制御手段350(53B)にカード使用情報を出力する処理がなされる。このカード使用情報は、引落された金額情報を含む。
【0090】
SC7では、打込があった否かの判断がなされる。発射玉あるいは遊技領域32に実際に打込まれた打込玉が10個に達する毎にSC7によりYESの判断がなされてSC8に進み、通信制御手段350(53B)に利益情報の出力がなされる。次にSC9に進み、払出があったか否かの判断がなされる。ない場合にはSC11に進むが、打込玉の入賞に伴う景品玉払出に相当するクレジット数への加算が10点に達する毎にSC9によりYESの判断がなされてSC10に進み、通信制御手段350(53B)に不利益情報の出力がなされる。次にSC11に進み、クレジット数に変化があったか否かの判断がなされる。クレジット数からの引落し(クレジット数の減算処理)に伴う打球供給皿6への玉の払出や打込玉の入賞に伴うクレジット数への加算処理が行なわれた場合には、SC12によりYESの判断がなされてSC12に進み、クレジット数を更新する処理がなされてリターンする。
【0091】
接続されたICカードの種類が第2ICカード300Bの場合には制御はSC13に進み、表示制御基板取外許容情報を表示制御基板120の基板監視手段225Aに出力する処理がなされる。次にSC14に進み、払出制御基板取外許容情報を払出制御基板130の基板監視手段225Bに出力する処理がなされる。次にSC15に進み、通信制御手段350(53B)に接続されている第2ICカードのカードID情報(取外作業者および作業日時を特定するための情報、以下同じ)を出力する処理がなされる。SC13,SC14により取外許容情報が入力された表示制御基板120,払出制御基板130は、コネクタ102D,104Dが引き抜かれたとしても、基板監視手段225A,225Bは機能停止手段を動作させることなく、かつ、遊技制御基板100に不正取外情報を出力しない。そのため、遊技制御基板100も機能停止手段を動作させない。
【0092】
接続されているICカードが第3ICカード300Cの場合には制御はSC16に進み、表示制御基板取外・開封許容情報を表示制御基板120の基板監視回路225Aに出力する処理がなされる。次にSC17に進み、払出制御基板取外許容情報を払出制御基板130の基板監視回路225Bに出力する処理がなされる。次にSC18に進み、通信制御手段350(53B)に第3ICカードのカードID情報を出力する処理がなされる。
【0093】
接続されているICカードが第4ICカード300Dの場合には、制御はSC19に進み、表示制御基板取外・開封許容情報を表示制御基板120の基板監視手段225Aに出力する処理がなされる。次にSC20に進み、払出制御基板取外許容情報を払出制御基板130の基板監視回路225Bに出力する処理がなされる。次にSC21に進み、遊技制御基板取外許容情報を、遊技制御基板100の基板監視回路225に出力する処理がなされる。次にSC22に進み、通信制御手段350(53B)に第4ICカードのカードID情報を出力する処理がなされる。
【0094】
接続されているICカードが第5ICカード300Eの場合には制御はSC23に進み、表示制御基板取外・開封許容情報を表示制御基板120の基板監視手段225Aに出力する処理が行なわれる。次にSC24に進み、払出制御基板取外・開封許容情報を払出制御基板130の基板監視手段225Bに出力する処理が行なわれる。次にSC25に進み、遊技制御基板取外・開封許容情報を遊技制御基板100の基板監視回路225に出力する処理が行なわれる。次にSC26に進み、通信制御手段350(53B)に第5ICカード300EのカードID情報を出力する処理がなされる。
【0095】
図10は、本発明に係る遊技用装置の他の例を示す機能ブロック図である。表示制御基板120,払出制御基板130,遊技制御基板100のそれぞれの基板を監視するための基板監視手段225Aが設けられた取外・開封監視制御基板225が備えられている。そして、表示制御基板120には可変表示装置33を表示制御するための表示制御手段122,123が設けられており、払出制御基板132は玉の払出を制御するための払出制御手段251〜254が設けられており、遊技制御基板100にはパチンコ遊技機1の遊技制御を行なうための遊技制御手段200が設けられている。さらに、各制御基板120,130,102は、それぞれの制御手段の制御動作機能を停止させるための機能停止手段225b,225c,225dが設けられている。これら各機能停止手段225b,225c,225dは、電池等からなる電源手段224b,224c,224dから電力が供給されて動作するように構成されている。さらに、各機能停止手段225b,225c,225dに取外・開封許容情報を出力する取外・開封許容手段241〜244が設けられたICカード制御基板53Aが備えられている。
【0096】
なお、表示制御手段122,123,払出制御手段251〜254,遊技制御手段202は、交流電源に接続された制御用電源手段223から電力が供給される。制御用電源手段223は、監視用電源手段224aにも電力を供給し、監視用電源手段224aは、供給された電力を充電してその充電された電力を基板監視手段225aに供給する。監視用電源手段224aは、制御用電源手段223からの電力の供給が断ち切られたとしても、数週間〜数カ月の間は充電している電力を基板監視手段225aに供給し続けることができる。なお、この監視用電源手段224aを電池等により構成してもよい。
【0097】
基板監視手段225aは、各基板120,130,100,47との間に閉回路を形成することで各基板との接続状態を監視するとともに、各制御基板120,130,100の開封を監視している。なお、この閉回路はコネクタを介して形成されていてもよい。また、基板監視手段225aは正常時においては、各機能停止手段225b,225c,225dに機能停止禁止情報を出力しており、その機能停止禁止情報に従って機能停止手段225b,225c,225dは動作を停止している。そして、取外・開封監視制御基板225と各制御基板120,130,100との接続が不正に解除されて前述した閉回路が開状態になった場合や基板が開封された場合には、各機能停止手段225b,225c,225dに機能停止禁止情報が送られなくなるために、各機能停止手段225b,225c,225dが作動して表示制御機能や払出制御機能や遊技制御機能が停止する。ただし、取外・開封許容手段241〜244からも、接続されているICカードの種類に応じて機能停止禁止情報(取外・開封許容情報)が各機能停止手段225b,225c,225dに送られるため、正規の取扱者が正規のICカードを使用して取外しや開封作業を行なう場合には、機能停止手段225b,225c,225dは動作せず、機能停止させることなく制御基板の開封や取外し作業を行なうことができる。
【0098】
次に、本実施例の特徴や他の例等を以下に列挙する。
(1) 図3に示す監視システム(監視設備装置)においては、ICカードからなる所定のアクセス許容情報が記憶された記憶媒体と、該記憶媒体の記憶情報を読取り該記憶情報に応じたレベルの範囲内で遊技機の制御基板のメンテナンス作業のためのアクセスを許容するアクセス許容手段(241〜244)とを含んでいる。また、前記記憶媒体は、それぞれレベルの異なったアクセス許容情報を記憶している複数の記憶媒体で構成されている。
【0099】
(2) 図6に示す基板収容体は、収容している基板を外部から視認できる透視部分(101C,101B)を有している。また、基板収容体を開封可能な開封部(101C)と、該開封部とそれ以外の部分(100)とに亘って電流を流し、開封部の開封による前記電流の遮断を検出して基板収容体が開封されたことを検出可能に構成されている。
【0100】
(3) 図7に示すEEPROM202,252や表示制御基板のEEPROMを揮発性メモリの一例のRAMで構成し、それぞれの基板の機能停止手段の働きによりRAMへの電力供給を断つことにより記憶している制御プログラム等の制御用データを消去するようにしてもよい。すなわち、本発明の遊技用装置に含まれる機能停止手段は、前記EEPROMやRAM等の消去可能な制御用データ記憶手段の記憶データを消去することにより機能を停止させる。その結果、不正が施されて制御用データ記憶手段の記憶データが消去されれば、第三者によるプログラム解析も防止でき、また、制御用データを最初から書込み直さなければ(電源再投入等では)機能が復活しないので、不正防止効果を高めることができる。また、機能停止手段は、前記制御用データ記憶手段の記憶データを消去することなくでたらめなデータを書込むいわゆる上書を行なうものであってもよい。
【0101】
また、図7で説明した接続情報は、所定パターンのパルス等の予め定められた信号情報で構成されているため、不正防止効果が高まる。
【0102】
さらに、前記基板監視手段225,225A,225Bは、遊技機の外部に設けてもよい。その場合には、外部に設けられた基板監視手段と遊技機とで本発明の遊技用装置が構成される。
【0103】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明によれば、基板監視手段が、遊技制御基板を収容している基板収容手段および他の制御基板を収容している制御基板収容体の開封を監視するために、遊技制御基板や他の制御基板に不正を施すべく基板収容手段や制御基板収容体を開封すればそれが発見され、基板収容手段や制御基板収容体を開封しての不正を発見することができる。そして、基板監視手段による監視の結果異常が発見された場合に遊技制御手段の制御動作機能が停止されるために、遊技機の遊技動作が停止して遊技を行なうことができなくなり、不正を効果的に防止できる。さらに、基板監視手段による制御基板収容体の監視の結果異常が発見された場合にも遊技制御手段の機能が停止するために、遊技を行なうことができなくなり、他の基板への不正も効果的に防止できる。
【0104】
請求項2に記載の本発明によれば、基板監視手段が、遊技制御基板を収容している基板収容手段および他の制御基板を収容している制御基板収容体の開封を監視するために、遊技制御基板や他の制御基板に不正を施すべく基板収容手段や制御基板収容体を開封すればそれが発見され、基板収容手段や制御基板収容体を開封しての不正を発見することができる。そして、基板監視手段による監視の結果異常が発見された場合に遊技制御手段の制御動作機能が停止されるために、遊技機の遊技動作が停止して遊技を行なうことができなくなり、不正を効果的に防止できる。さらに、基板監視手段による基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に他の制御基板御機能も停止し、より遊技制御基板への不正を効果的に防止できる。
【0106】
請求項に記載の本発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、基板監視手段が、基板収容手段の開封を許容するための予め定められた許容情報の入力に従って基板収容手段の開封を許容するために、正規の取扱者が前記許容情報を入力することにより、基板収容手段の開封を行なっての遊技制御基板の保守点検作業等を行なうことができる。
請求項に記載の本発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、基板収容手段の開封を行なう作業者および作業日時を特定するためのID情報が許容手段から通信制御手段に出力され、監視データ管理手段が通信制御手段からそのID情報を得ることができる。
請求項に記載の本発明によれば、請求項に記載の発明の効果に加えて、監視データ管理手段は、許容手段から前記許容情報の入力がなくかつ前記基板収容手段が開封されたときに不正開封情報を基板監視手段から得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技用装置における遊技制御基板の機能ブロック図である。
【図2】本発明に係る遊技用装置における遊技制御基板と表示制御基板と払出制御基板との間での監視機能を説明するための作用説明図である。
【図3】本発明に係る遊技用装置が適用された遊技機の監視を行なう全体監視システムを示すブロック図である。
【図4】遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図5】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面図である。
【図6】遊技制御基板を収納する遊技制御基板ボックスの分解斜視図である。
【図7】遊技制御基板およびそれに接続された各種機器を示す回路図である。
【図8】図7に示した制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】図7に示したICカード制御基板の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明に係る遊技用装置の他の例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
100は遊技制御基板、47は中継基板、120は表示制御基板、130は払出制御基板、1は遊技機の一例のパチンコ遊技機、53AはICカード制御基板、300はICカード、200は遊技制御マイクロコンピュータ、225は基板監視回路、210,202,302,252はEEPROM、350(53B)は通信制御手段、107B,104B,103B,102B,107D,104D,103D,102Dはコネクタである。

Claims (5)

  1. 遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段を有する遊技制御基板と、
    該遊技制御基板以外の他の制御基板と、
    前記遊技制御基板を収容する基板収容手段と、
    前記制御基板を収容する制御基板収容体と、
    前記基板収容手段の開封および前記制御基板収容体の開封を監視する基板監視手段と、
    該基板監視手段による前記基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に前記遊技制御手段の制御動作機能を停止させる機能停止手段とを含み、
    前記機能停止手段は、前記基板監視手段による前記制御基板収容体の監視の結果異常が発見された場合にも前記遊技制御手段の機能を停止させることを特徴とする、遊技用装置。
  2. 遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段を有する遊技制御基板と、
    該遊技制御基板以外の他の制御基板と、
    前記遊技制御基板を収容する基板収容手段と、
    前記制御基板を収容する制御基板収容体と、
    前記基板収容手段の開封および前記制御基板収容体の開封を監視する基板監視手段と、
    該基板監視手段による前記基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に前記遊技制御手段の制御動作機能を停止させる機能停止手段とを含み、
    前記機能停止手段は、前記基板監視手段による前記基板収容手段の監視の結果異常が発見された場合に前記他の制御基板制御機能をも停止させることを特徴とする、遊技用装置。
  3. 前記基板収容手段の開封を許容するための予め定められた許容情報を前記基板監視手段に出力する許容手段をさらに含み
    前記基板監視手段は、前記許容手段からの前記許容情報の入力に従って、前記基板収容手段の開封を許容することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技用装置。
  4. 前記許容手段から出力される情報を監視データ管理手段に送信する通信制御手段をさらに含み、
    前記許容手段は、前記許容情報を前記基板監視手段に出力する際に、前記基板収容手段の開封を行なう作業者および作業日時を特定するためのID情報を前記通信制御手段に出力することを特徴とする、請求項3に記載の遊技用装置。
  5. 前記基板監視手段は、前記許容手段から前記許容情報の入力がなくかつ前記基板収容手段が開封されたときに異常と判断して不正開封情報を前記通信制御手段に出力することを特徴とする、請求項に記載の遊技用装置。
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