JP3973710B2 - 遊技管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の遊技状態が実現された場合に所定の数量の遊技媒体を賞として払い出す1つ以上の遊技機からなる複数の遊技機群ごとに設けられ、対応する遊技機群に属する遊技機に遊技媒体を貸し出す複数の遊技媒体貸出機について、各遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定することを可能とした遊技管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、各種タイプのパチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機を設置した遊技場が繁盛している。
【0003】
遊技場においては、一般に、図55に示すように、複数の遊技機からなる遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とする遊技機に遊技媒体を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持している遊技媒体の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0004】
なお、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つの遊技機ごとに、これらの遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設された遊技機群のうちの、互いに向い合う遊技機群を、同じ「コース」に属する遊技機群と呼んでいる。
【0005】
また、最近は、プリペイドカードの普及に伴って、図55に示すように、1つの遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようにした遊技場が増加しているが、例えば、隣合った2つの遊技機ごとに、これらの遊技機に挟まれる位置に、1つの遊技媒体計数機2が設置されるようにするなど、1つ以上の遊技機からなる遊技機群に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようにした遊技場もある。
【0006】
1つ以上の遊技機からなる遊技機群に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている場合でも、遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出す遊技機は、その位置関係から自ずと決まっている。
【0007】
以下、遊技機における遊技者の遊技の様子について、現在主流となっているタイプのパチンコ遊技機における遊技者の遊技の様子を例にして説明する。
【0008】
遊技者は、遊技開始時に、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入し、所望の金額を指定することで、遊技媒体であるパチンコ玉を、指定した金額に応じた数量だけ借り受ける。
【0009】
なお、借り受け時のパチンコ玉1個の単価は、一般に、4円に統一されている。そこで、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を4円で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになっている。
【0010】
図57は現在主流となっているパチンコ遊技機の正面図である。
【0011】
図57に示すように、パチンコ遊技機は、パチンコ玉を移動させるための空間を構成する遊技盤50を有しており、遊技盤50が、鉛直方向に実質的に平行となるように設置されている。なお、図57には示していないが、ガラス板が、遊技盤50との間に一定間隔を保つようにして、遊技盤50を覆っている。
【0012】
また、パチンコ遊技機は、図57には示していないが、遊技盤50とガラス板とで仕切られる空間内にパチンコ玉を発射するための発射機構を有している。
【0013】
また、パチンコ遊技機には、発射機構の一部を構成し、遊技者がパチンコ玉を打ち出す操作を行うための発射ハンドル60と、パチンコ玉を貯溜するための受皿70とが設けられている。
【0014】
遊技者は、パチンコ遊技機の受皿70に、遊技媒体貸出機2によって借り受けたパチンコ玉を投入する。
【0015】
なお、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている場合は、遊技媒体貸出機2は、貸し出すパチンコ玉を、付属の供給路によって、直接、対応するパチンコ遊技機の受皿70に供給するようにすることが好ましい。
【0016】
そして、遊技者は、発射ハンドル60を所望の角度だけ回転させると、受皿70に貯溜されているパチンコ玉は、該回転角度に応じた強さで1個ずつ発射される。
【0017】
パチンコ遊技機には、遊技盤50を囲むように、発射ハンドル60によって発射されたパチンコ玉を遊技盤50の鉛直方向の上方位置に送り出すガイドレール51が設けられている。
【0018】
そこで、遊技盤50においては、発射されガイドレール51によって上方位置に導かれたパチンコ玉が、自由落下を始め、この落下途中で、障害釘にぶつかって、進路を不規則に変えていく。
【0019】
遊技盤50には、パチンコ玉がそこに入って遊技盤50の裏面に排出されることが可能な入賞部52,特定入賞部53,変動入賞部54と、これらの入賞部52,特定入賞部53,変動入賞部54のいずれにも入らなかったパチンコ玉が最終的に集まって、遊技盤50の裏面に排出される1個のアウト玉排出部55とが設けられている。アウト玉排出部55から排出されたパチンコ玉は、遊技場側に回収されることとなる。
【0020】
なお、変動入賞部54は、蓋を有し、通常時は、蓋が遊技盤50と一体化するように閉鎖された閉鎖状態となっており、後述するように、特別な場合に、蓋を開放した開放状態に移行することで、パチンコ玉が入る空間を確保するするようになっている。
【0021】
遊技盤50において、落下途中のパチンコ玉が入賞部52または特定入賞部53に入ると、所定の数量(例えば、7個)のパチンコ玉が受皿70に払い出される。
【0022】
また、遊技盤50には、特定入賞部53にパチンコ玉が入った場合に動作を開始し、内部に設けられた制御装置の制御によって、予め用意された複数種類の遊技状態のうちのいずれか1種類の遊技状態を提供するという動作を行う遊技状態提供部56が設けられている。なお、制御装置は、所定の確率で、複数種類の遊技状態のうちの所定の遊技状態が提供されるよう、遊技状態提供部56の動作を制御する。
【0023】
変動入賞部54は、遊技状態提供部56が提供した遊技状態が所定の遊技状態である場合に、所定の回数(例えば、16回)だけ、開放状態に移行する。なお、変動入賞部54は、開放状態において、所定の数量(例えば、10個)のパチンコ玉が入るかまたは所定の時間(例えば、30秒)が経過すると、閉鎖状態に移行する。また、変動入賞部54に入ったパチンコ玉の各々について、所定の数量(例えば、15個)のパチンコ玉が受皿70に払い出される。
【0024】
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機から受皿70に払い出されたパチンコ玉を、「景品玉」と称す。
【0025】
通常、変動入賞部54が開放状態に移行した場合にパチンコ遊技機から受皿70に払い出される景品玉の数量は、約2,400個となっており、これらの景品玉は、受皿70に収納しきれないので、遊技者は、受皿70に払い出された景品玉を、遊技場に用意されている玉箱に収納するようになっている。
【0026】
そして、遊技者は、遊技終了時に、手元に残ったパチンコ玉(実際には、玉箱に収納されている景品玉である。)を、その数量に応じて、各種景品に交換することができる。
【0027】
詳しくは、遊技者は、景品玉が収納されている玉箱を遊技媒体計数機3の所定の部位に設置すると、遊技媒体計数機3は、該玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行する。そして、遊技者は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参する。景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を、POS装置等の読取装置によって読み取り、遊技媒体計数機3の計数結果を確認するので、遊技者は、該計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得することができる。
【0028】
景品の中には、現金と交換可能な換金物があり、多数の遊技者は、換金物を取得し、遊技場とは別の換金場において、取得した換金物を現金と交換するようになっている。
【0029】
通常、交換時の景品玉1個の単価は、遊技場ごとに異なる金額が設定されているが、各遊技場とも、全ての遊技機に共通した金額を、一律に設定するようになっている。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、遊技場においては、遊技者は、遊技開始時に、金額に応じた数量の遊技媒体を借り受け、遊技終了時に、手元に残った遊技媒体(実際には、遊技機が所定の遊技状態となった結果、遊技機から賞として払い出された遊技媒体である。)の数量に応じた景品を取得することができるようになっており、交換時の遊技媒体の単価は、遊技場独自の金額が設定されている。
【0031】
そこで、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を高く設定する場合には、収益を得るためには、景品と交換される遊技媒体の数量、すなわち、遊技機から払い出される遊技媒体の数量を少なくする必要があるので、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機を多数設置することとなる。しかしながら、遊技者は、このような遊技機を敬遠しがちであるので、来場数が減少してしまうという問題点が生じる。
【0032】
また、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を低く設定すると共に、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機を多数設置した場合は、来場数を増加させることはできるが、来場した遊技者のほとんどが、このような遊技機を遊技対象とすることとなるので、遊技機の消耗が激しく、遊技機を入れ替えるために必要な投資金額が高額となるという問題点が生じる。
【0033】
上述した問題点は、交換時の遊技媒体の単価が、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機であっても、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機であっても、全ての遊技機に共通した金額であることが原因で生じるものである。
【0034】
すなわち、遊技者の遊技目標は、いかにして多量の遊技媒体を手元に残して各種景品と交換するかという点に集約されるので、交換時の遊技媒体の単価が同じ金額であるならば、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機を遊技者が遊技対象とするのは当然のことであり、そのような遊技機で遊技する遊技者しか来場しなくなるからである。
【0035】
そこで、上述した問題点に着目した場合、交換時の遊技媒体の単価を、遊技機に応じて異なる金額に設定することを可能とすれば、例えば、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機から払い出された遊技媒体については、交換時の単価を低く設定し、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機から払い出された遊技媒体については、交換時の単価を高く設定することで、遊技者は、遊技時の状況に応じて、確率を重視するか景品の数量を重視するかによって、遊技対象とする遊技機を選択することが可能となる。従って、遊技者が特定の遊技機に集中するのを防ぐことができるので、来場数の低減を防止すると共に、遊技機の入れ替え回数を低減させることが可能になると考えられる。
【0036】
一方、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出すときの遊技媒体の単価は、4円に設定されており、特に、遊技場独自の金額が設定されるようにはなっていない。
【0037】
そこで、貸出時の遊技媒体の単価を、遊技機に応じて異なる金額に設定することを可能とすれば、例えば、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機から払い出された遊技媒体については、貸出時の単価を高く設定し、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機から払い出された遊技媒体については、貸出時の単価を低く設定することで、遊技者は、遊技時の状況に応じて、確率を重視するか借り受ける遊技媒体の数量を重視するかによって、遊技対象とする遊技機を選択することが可能となる。従って、遊技者が特定の遊技機に集中するのを防ぐことができるので、来場数の低減を防止すると共に、遊技機の入れ替え回数を低減させることが可能になると考えられる。
【0038】
さらに、遊技場は、貸出時の単価および交換時の単価の両方を極め細かく設定することで、所定の遊技状態となる確率が同じ遊技機を、確率を重視する遊技者,景品の数量を重視する遊技者,借り受ける遊技媒体の数量を重視する遊技者のいずれの遊技者によっても、遊技対象として選択されるようにすることができる。
【0039】
交換時の単価を遊技機に応じて異なる金額に設定するようにするためには、各遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けるようにすればよい。すなわち、各遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けるようにすれば、遊技媒体を各種景品と交換する際に、該遊技媒体を払い出した遊技機や該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機に応じて、交換時の遊技媒体の単価を求めることができるようになる。
【0040】
また、貸出時の単価を遊技機に応じて異なる金額に設定するようにするためには、該遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機に、貸出時の遊技媒体の単価を記憶させておくようにすれば、遊技媒体貸出機が、遊技媒体を貸し出す際に、指定された金額を貸出時の単価で割ることで、貸し出すべき遊技媒体の数量を求めるようにすることができるようになる。
【0041】
しかしながら、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けを偽証し、実際には交換時の単価が低い遊技機から払い出された遊技媒体であっても、交換時の単価が高い遊技機から払い出されたかのような不正を働く遊技者が現れると、遊技場の利益が減少してしまう。
【0042】
そこで、本発明は、交換時の単価を遊技機に応じて異なる金額に設定することを可能とするために、各遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付け、さらに、遊技者の不正を防止するために、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定することを目的としている。
【0043】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明が第1に提供する遊技管理システムは、所定の遊技状態が実現された場合に所定の数量の遊技媒体を賞として払い出す複数の遊技機と、該複数の遊技機からなる遊技機群ごとに設けられ、遊技機群に属する遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機とを設置した遊技場に適用され、技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定する遊技管理システムであって、
(1)上記遊機に設けられる遊技機の識別子(以下、遊技機IDと称す)と、該遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機の識別子(以下、貸出機IDと称す)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報発信装置、
(2)上記遊機から賞として払い出された遊技媒体を収納するための箱(以下、玉箱と称す)に設けられ、玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報記憶装置、
(3)上記玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得する遊技機情報受信装置とを備えている。
【0044】
ここで、上記遊技機情報発信装置は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、上記遊技媒体計数機に送信し、上記遊技媒体計数機は、上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定するようになっている。
【0045】
また、上記目的を達成するために、本発明が第2に提供する遊技管理システムは、所定の遊技状態が実現された場合に所定の数量の遊技媒体を賞として払い出す複数の遊技機と、該複数の遊技機からなる遊技機群ごとに設けられ、遊技機群に属する遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機とを設置した遊技場に適用され、技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定する遊技管理システムであって、
(1)上記遊機に設けられる遊技機の識別子(以下、遊技機IDと称す)と、該遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機の識別子(以下、貸出機IDと称す)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報発信装置、
(2)上記遊機から賞として払い出された遊技媒体を収納するための箱(以下、玉箱と称す)に設けられ、玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報記憶装置、
(3)上記玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得する遊技機情報受信装置、
(4)上記遊技機情報発信装置、および、上記遊技媒体計数機に接続され、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定する正当性判定装置、
を備えるようにしている。
【0046】
ここで、上記遊技機情報発信装置は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、上記正当性判定装置に送信し、上記遊技媒体計数機は、上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報を、上記正当性判定装置に送信し、上記正当性判定装置は、上記遊技媒体計数機から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定するようになっている。
【0047】
また、上記目的を達成するために、本発明が第3に提供する遊技管理システムは、所定の遊技状態が実現された場合に所定の数量の遊技媒体を賞として払い出す複数の遊技機と、該複数の遊技機からなる遊技機群ごとに設けられ、遊技機群に属する遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機とを設置した遊技場に適用され、技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定する遊技管理システムであって、
(1)上記遊機に設けられる遊技機の識別子(以下、遊技機IDと称す)と、該遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機の識別子(以下、貸出機IDと称す)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報発信装置、
(2)上記遊機から賞として払い出された遊技媒体を収納するための箱(以下、玉箱と称す)に設けられ、玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報記憶装置、
(3)上記玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得する遊技機情報受信装置、
を備えている。
【0048】
ここで、上記遊技媒体計数機は、上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、上記遊技機情報発信装置は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、上記遊技媒体計数機が発行した記録媒体の記録内容を読み取る読取装置に送信し、上記読取装置は、読み取った記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から送信された遊技機情報に含まれる遊技媒体とを照合することで、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定し、判定結果と読み取った記録内容とを出力するようになっている。
【0049】
また、上記目的を達成するために、本発明が第4に提供する遊技管理システムは、所定の遊技状態が実現された場合に所定の数量の遊技媒体を賞として払い出す複数の遊技機と、該複数の遊技機からなる遊技機群ごとに設けられ、遊技機群に属する遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機とを設置した遊技場に適用され、技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定する遊技管理システムであって、
(1)上記遊機に設けられる遊技機の識別子(以下、遊技機IDと称す)と、該遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機の識別子(以下、貸出機IDと称す)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報発信装置、
(2)上記遊機から賞として払い出された遊技媒体を収納するための箱(以下、玉箱と称す)に設けられ、玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報記憶装置、
(3)上記玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得する遊技機情報受信装置と
を備えるようにしている。
【0050】
ここで、上記遊技媒体計数機は、上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行するようになっており、
(4)上記遊技機情報発信装置、および、上記遊技媒体計数機が発行した記録媒体の記録内容を読み取る読取装置に接続され、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定する正当性判定装置、
をさらに備えている。
【0051】
また、ここで、上記遊技機情報発信装置は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、上記正当性判定装置に送信し、上記読取装置は、読み取った記録内容を上記正当性判定装置に送信し、上記正当性判定装置は、上記読取装置から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から送信された遊技機情報に含まれる遊技媒体とを照合することで、遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定するようになっている。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0053】
本発明の遊技管理システムが適用される遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0054】
すなわち、遊技場においては、一般に、図55に示すように、複数の遊技機からなる遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とする遊技機に遊技媒体を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持している遊技媒体の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0055】
なお、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つの遊技機ごとに、これらの遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設された遊技機群のうちの、互いに向い合う遊技機群を、同じ「コース」に属する遊技機群と呼んでいる。
【0056】
また、最近は、プリペイドカードの普及に伴って、図55に示すように、1つの遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようにした遊技場が増加しているが、例えば、隣合った2つの遊技機ごとに、これらの遊技機に挟まれる位置に、1つの遊技媒体計数機2が設置されるようにするなど、1つ以上の遊技機からなる遊技機群に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようにした遊技場もある。
【0057】
1つ以上の遊技機からなる遊技機群に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている場合でも、遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出す遊技機は、その位置関係から自ずと決まっている。
【0058】
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0059】
図1は本発明の遊技管理システムの第1の実施形態の概念図である。
【0060】
図1において、2は遊技媒体貸出機、3は遊技媒体計数機、10は遊技機情報発信装置、20は遊技機情報記憶装置、30は遊技機情報受信装置である。
【0061】
遊技機情報発信装置10は、複数の遊技機ごとに設けられ、対応する遊技機の識別子(遊技機ID)と、該遊技機が属する遊技機群に対応する遊技媒体貸出機2の識別子(貸出機ID)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0062】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、遊技媒体計数機3に送信する。
【0063】
また、遊技機情報記憶装置20は、複数の遊技機の各々から賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の箱(玉箱)ごとに設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0064】
また、遊技機情報受信装置30は、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0065】
図2は遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成例を示すブロック図である。
【0066】
図2に示すように、遊技機情報発信装置10は、遊技機情報を記憶保持しているメモリ11と、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信する送信器12と、メモリ11が記憶保持している遊技機情報を遊技媒体計数機3に送信する送信回路13とを有した構成とすることができる。
【0067】
また、遊技機情報記憶装置20は、遊技機情報発信装置10の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得する受信器21と、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持するメモリ22と、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信する送信器23とを有した構成とすることができる。
【0068】
また、遊技機情報受信装置30は、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得する受信器31と、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する出力回路32とを有した構成とすることができる。
【0069】
なお、図3に示すように、遊技機情報発信装置10および遊技機情報受信装置30が、各々、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信する発信回路14,33をさらに有した構成とし、遊技機情報記憶装置20が、遊技機情報発信装置10の発信回路14および遊技機情報受信装置30の発信回路33から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作る電源回路24をさらに有した構成とすることができる。
【0070】
このようにすると、遊技機情報記憶装置20の消費電力を抑えることが可能となる。
【0071】
さらに、このとき、電源回路24は、変換した電力を蓄積するバッテリーを持っているようにし、メモリ22は、EEPROM等の不揮発性メモリであるようにすることが好ましい。
【0072】
ここで、遊技機情報発信装置10および遊技機情報受信装置30の電源は、商用のAC電源から供給されているものである。
【0073】
また、遊技機情報発信装置10および遊技機情報記憶装置20は、遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せる代わりに、光に乗せるようにしてもよい。
【0074】
また、遊技機情報発信装置10のメモリ11に所望の遊技機情報を記憶保持させるためには、遊技機情報を設定する遊技機情報設定装置を備えるようにすればよい。遊技機情報設定装置は、外部から入力された遊技機情報を取得し、取得した遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10に、取得した遊技機情報を送信するようにすれば、遊技機情報発信装置10は、遊技機情報設定装置から送信された遊技機情報を、メモリ101に記憶保持することが可能となる。
【0075】
また、図4に示すように、遊技機情報記憶装置20が、玉箱の底部に設けられ、図5に示すように、遊技機情報発信装置10が、複数の遊技機からなる遊技機群を並設するための天板中の、対応する遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられ、図6に示すように、遊技機情報受信装置30が、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱が置かれる部位に設けられるようにすることができる。
【0076】
このようにすると、遊技機情報発信装置10と遊技機情報記憶装置20との距離、および、遊技機情報記憶装置20および遊技機情報受信装置30の距離が近くなるので、遊技機情報発信装置10が発信する電磁波の到達範囲、および、遊技機情報記憶装置20が発信する電磁波の到達範囲を狭くすることが可能となり、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の装置構成および消費電力を抑えることが可能となる。
【0077】
なお、図5においては、遊技機がパチンコ遊技機であるように描かれている。
【0078】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0079】
さて、図1に戻って、遊技媒体貸出機2および遊技媒体計数機3についての説明を行う。
【0080】
上述したように、遊技者は、遊技開始時に、遊技媒体を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべき遊技媒体の数量を求めるようになっている。
【0081】
また、上述したように、遊技者は、遊技終了時に、手元に残った遊技媒体(実際には、遊技機が所定の遊技状態となった結果、遊技機から賞として払い出された遊技媒体である。)の数量を計数するために、該遊技媒体を収納した玉箱を、遊技媒体計数機3の所定の部位に設置するようになっている。
【0082】
遊技媒体計数機3は、遊技者が玉箱を所定の部位に設置すると、該玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本発明においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、数量を計数した遊技媒体(玉箱に収納されていた遊技媒体)と、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定するようになっている。
【0083】
そして、対応付けが正当であると判定した場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、対応付けが正当でないと判定した場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、正当でない旨の記号(以下、単に所定の記号と称す)とを記録した記録媒体を発行するようになっている。
【0084】
なお、遊技媒体計数機3は、対応付けが正当でないと判定した場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0085】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出された遊技媒体の数量を含むようにすることができる。
【0086】
このようにした場合は、特に、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、自身の計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、対応付けが正当であると判定することができる。
【0087】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0088】
そこで、遊技媒体計数機3が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0089】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、貸出機IDごとに、該貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている貸出機ID(すなわち、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2の貸出機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0090】
そこで、遊技媒体計数機3が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0091】
ところで、上述したように、遊技者は、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得するために、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参するようになっている。
【0092】
景品交換カウンターには、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されているので、景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、遊技者は、該景品玉の数量に応じた景品を取得することができる。このとき、読取装置が出力した記録内容の中に、所定の記号が記録されている場合には、遊技場の担当者は、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができる。
【0093】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0094】
図7は本発明の遊技管理システムの第2の実施形態の概念図である。
【0095】
図7において、2は遊技媒体貸出機、3は遊技媒体計数機、10は遊技機情報発信装置、20は遊技機情報記憶装置、30は遊技機情報受信装置、40は正当性判定装置である。
【0096】
遊技機情報発信装置10は、上述と同様に、複数の遊技機ごとに設けられ、対応する遊技機の識別子(遊技機ID)と、該遊技機が属する遊技機群に対応する遊技媒体貸出機2の識別子(貸出機ID)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0097】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0098】
また、遊技機情報記憶装置20も、上述と同様に、複数の遊技機の各々から賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の箱(玉箱)ごとに設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0099】
また、遊技機情報受信装置30も、上述と同様に、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0100】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成例を示すブロック図は、図2または図3と同様であるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40となる点が異なる。
【0101】
また、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の設置例を示す説明図は、各々、図4〜図6と同様である。
【0102】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0103】
さて、図7に戻って、遊技媒体貸出機2,遊技媒体計数機3,正当性判定装置40についての説明を行う。
【0104】
上述したように、遊技者は、遊技開始時に、遊技媒体を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべき遊技媒体の数量を求めるようになっている。
【0105】
遊技媒体計数機3は、上述と同様に、遊技者が玉箱を所定の部位に設置すると、該玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本発明においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0106】
そして、本発明においては、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体(玉箱に収納されていた遊技媒体)と、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定するようになっている。
【0107】
そこで、正当性判定装置40が、判定結果を遊技媒体計数機3に送信するようにすることにより、遊技媒体計数機3が、正当性判定装置40から送信された判定結果が対応付けが正当である旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、正当性判定装置40から送信された判定結果が対応付けが正当でない旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行するようにすることができる。
【0108】
なお、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から送信された判定結果が正当でない旨を示している場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0109】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出された遊技媒体の数量を含むようにすることができる。
【0110】
このようにした場合は、特に、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30が取得いた遊技機情報に加えて、自身の計数結果を正当性判定装置40に送信するようにし、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、遊技媒体計数機3から送信された計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、対応付けが正当であると判定することができる。
【0111】
また、さらに、本発明においては、正当性判定装置40が、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を遊技媒体計数機3に送信するようにすれば、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から送信された単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0112】
そこで、正当性判定装置40が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0113】
また、さらに、本発明においては、正当性判定装置40が、貸出機IDごとに、該貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている貸出機ID(すなわち、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2の貸出機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を遊技媒体計数機3に送信するようにすれば、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から送信された単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0114】
そこで、正当性判定装置40が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0115】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0116】
そこで、遊技媒体計数機3が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0117】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、貸出機IDごとに、該貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている貸出機ID(すなわち、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2の貸出機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0118】
そこで、遊技媒体計数機3が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0119】
ところで、上述したように、遊技者は、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得するために、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参するようになっている。
【0120】
景品交換カウンターには、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されているので、景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、遊技者は、該景品玉の数量に応じた景品を取得することができる。このとき、読取装置が出力した記録内容の中に、所定の記号が記録されている場合には、遊技場の担当者は、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができる。
【0121】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0122】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0123】
図8は本発明の遊技管理システムの第3の実施形態の概念図である。
【0124】
図8において、2は遊技媒体貸出機、3は遊技媒体計数機、4は読取装置、10は遊技機情報発信装置、20は遊技機情報記憶装置、30は遊技機情報受信装置である。
【0125】
遊技機情報発信装置10は、上述と同様に、複数の遊技機ごとに設けられ、対応する遊技機の識別子(遊技機ID)と、該遊技機が属する遊技機群に対応する遊技媒体貸出機2の識別子(貸出機ID)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0126】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、読取装置4に送信する。
【0127】
また、遊技機情報記憶装置20も、上述と同様に、複数の遊技機の各々から賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の箱(玉箱)ごとに設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0128】
また、遊技機情報受信装置30も、上述と同様に、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0129】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成例を示すブロック図は、図2または図3と同様であるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が読取装置4となる点が異なる。
【0130】
また、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の設置例を示す説明図は、各々、図4〜図6と同様である。
【0131】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0132】
さて、図8に戻って、遊技媒体貸出機2,遊技媒体計数機3,読取装置4についての説明を行う。
【0133】
上述したように、遊技者は、遊技開始時に、遊技媒体を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべき遊技媒体の数量を求めるようになっている。
【0134】
遊技媒体計数機3は、上述と同様に、遊技者が玉箱を所定の部位に設置すると、該玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本発明においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録媒体に記録するようになっている。
【0135】
また、上述したように、遊技者は、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得するために、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参するようになっている。
【0136】
読取装置4は、景品交換カウンターに設置され、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本発明においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるか否かを判定し、判定結果を、記録内容と共に出力するようになっている。
【0137】
遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機から払いされた遊技媒体であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機から払いされた遊技媒体であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるということと等価である。
【0138】
また、読取装置4は、対応付けが正当でないと判定した場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0139】
これにより、景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、遊技者は、該景品玉の数量に応じた景品を取得することができる。このとき、読取装置4が出力した判定結果が正当でない旨を示している場合には、遊技場の担当者は、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができる。
【0140】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出された遊技媒体の数量を含むようにすることができる。
【0141】
このようにした場合は、特に、読取装置4は、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、読み取った記録内容のうちの計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、対応付けが正当であると判定することができる。
【0142】
また、さらに、本発明においては、読取装置4が、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようにすることができる。
【0143】
そこで、読取装置4が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0144】
また、さらに、本発明においては、読取装置4が、貸出機IDごとに、該貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている貸出機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2の貸出機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようにすることができる。
【0145】
そこで、読取装置4が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0146】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0147】
図9は本発明の遊技管理システムの第4の実施形態の概念図である。
【0148】
図9において、2は遊技媒体貸出機、3は遊技媒体計数機、4は読取装置、10は遊技機情報発信装置、20は遊技機情報記憶装置、30は遊技機情報受信装置、40は正当性判定装置である。
【0149】
遊技機情報発信装置10は、上述と同様に、複数の遊技機ごとに設けられ、対応する遊技機の識別子(遊技機ID)と、該遊技機が属する遊技機群に対応する遊技媒体貸出機2の識別子(貸出機ID)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0150】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0151】
また、遊技機情報記憶装置20も、上述と同様に、複数の遊技機の各々から賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の箱(玉箱)ごとに設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0152】
また、遊技機情報受信装置30も、上述と同様に、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0153】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成例を示すブロック図は、図2または図3と同様であるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40となる点が異なる。
【0154】
また、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の設置例を示す説明図は、各々、図4〜図6と同様である。
【0155】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0156】
さて、図9に戻って、遊技媒体貸出機2,遊技媒体計数機3,読取装置4,正当性判定装置40についての説明を行う。
【0157】
上述したように、遊技者は、遊技開始時に、遊技媒体を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべき遊技媒体の数量を求めるようになっている。
【0158】
遊技媒体計数機3は、上述と同様に、遊技者が玉箱を所定の部位に設置すると、該玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本発明においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録媒体に記録するようになっている。
【0159】
また、上述したように、遊技者は、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得するために、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参するようになっている。
【0160】
読取装置4は、景品交換カウンターに設置され、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本発明においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0161】
そして、本発明においては、正当性判定装置40が、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるか否かを判定するようになっている。
【0162】
遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機から払いされた遊技媒体であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機から払いされた遊技媒体であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と、該遊技媒体を払い出した遊技機および該遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるということと等価である。
【0163】
そこで、正当性判定装置40が、判定結果を読取装置4に送信するようにすることにより、読取装置4が、正当性判定装置40から送信された判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようにすることができる。
【0164】
また、読取装置4は、正当性判定装置40から送信された判定結果が正当でないる旨を示している場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0165】
これにより、景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、遊技者は、該景品玉の数量に応じた景品を取得することができる。このとき、読取装置4が出力した判定結果が正当でない旨を示している場合には、遊技場の担当者は、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができる。
【0166】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出された遊技媒体の数量を含むようにすることができる。
【0167】
このようにした場合は、特に、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、対応付けが正当であると判定することができる。
【0168】
また、さらに、本発明においては、正当性判定装置40が、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を読取装置4に送信するようにすれば、読取装置4は、正当性判定装置40から送信された単価をさらに出力するようにすることができる。
【0169】
そこで、正当性判定装置40が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0170】
また、さらに、本発明においては、正当性判定装置40が、貸出機IDごとに、該貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出した遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている貸出機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2の貸出機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を読取装置4に送信するようにすれば、読取装置4は、正当性判定装置40から送信された単価をさらに出力するようにすることができる。
【0171】
そこで、正当性判定装置40が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0172】
また、さらに、本発明においては、読取装置4が、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようにすることができる。
【0173】
そこで、読取装置4が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0174】
また、さらに、本発明においては、読取装置4が、貸出機IDごとに、該貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2が遊技媒体を貸し出す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている貸出機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機に遊技媒体を貸し出した遊技媒体貸出機2の貸出機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようにすることができる。
【0175】
そこで、読取装置4が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0176】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0177】
上述したいずれの実施形態においても、遊技媒体貸出機2は、対応する遊技機群に属する遊技機に貸し出す遊技媒体の単価を記憶するようにすることができる。
【0178】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべき遊技媒体の数量を求め、求めた数量の遊技媒体を貸し出すようになる。
【0179】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0180】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0181】
(実施例1)
まず、本発明の第1の実施例について説明する。
【0182】
第1の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図1に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0183】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0184】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出されたパチンコ玉(以下、「景品玉」と称す。)である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0185】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0186】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0187】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0188】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りである。
【0189】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図10に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、該パチンコ遊技機に固有に割り当てられた遊技機IDと、該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出す遊技媒体貸出機2に固有に割り当てられた貸出機IDとを記憶保持している。
【0190】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0191】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0192】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、遊技媒体計数機3に送信する。
【0193】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0194】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0195】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定するようになっている。
【0196】
すなわち、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機IDおよび貸出機IDと一致する遊技機IDおよび貸出機IDを含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であると判定するようになっている。
【0197】
そして、遊技媒体計数機3は、対応付けが正当であると判定した場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、対応付けが正当でないと判定した場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行するようになっている。
【0198】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0199】
図11および図12は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0200】
図11および図12に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0201】
図11に示すように、遊技媒体計数機3は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ1101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ1102)。
【0202】
例えば、ステップ1102では、遊技媒体計数機3は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0203】
また、図12に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図6に示す部位に置かれると(ステップ1201)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定する(ステップ1202)。
【0204】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ1203)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0205】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ1204)。
【0206】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ1205)。
【0207】
例えば、ステップ1205では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0208】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と一致する遊技機情報が、図11に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ1206)。
【0209】
例えば、ステップ1206では、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0210】
一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であることを意味しているので、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ1203の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ1205で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ1207)。
【0211】
また、一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でないことを意味しているので、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ1203の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ1205で求めた景品玉の単価と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行する(ステップ1208)。
【0212】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ1208において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0213】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0214】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0215】
さらに、本実施例によれば、遊技媒体計数機3が、数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0216】
従って、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容の中に所定の記号が存在する場合には、該記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0217】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3が、図12のステップ1205で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0218】
このようにした場合、遊技媒体計数機3は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0219】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0220】
ところで、一般に、パチンコ遊技機は、「フィーバー機」と呼ばれるパチンコ遊技機が属するタイプと、「羽もの」と呼ばれるパチンコ遊技機が属するタイプと、「権利もの」と呼ばれるパチンコ遊技機が属するタイプとの3つのタイプに分類されている。
【0221】
いずれのパチンコ遊技機も、所定の遊技状態が実現された場合に、所定の数量の景品玉を賞として払い出すという動作を行うようになっているが、所定の遊技状態となる確率は、各タイプによって異なり、さらに、所定の遊技状態が実現された場合に賞として払い出される景品玉の数量も、各タイプによって異なるようになっている。また、いずれのパチンコ遊技機も、該パチンコ遊技機における遊技者の遊技の様子は、現在使用されているパチンコ遊技機と同様である。
【0222】
そこで、本実施例においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0223】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図12のステップ1205で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0224】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0225】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図12のステップ1205で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0226】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0227】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図12のステップ1205で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0228】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においては、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0229】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図12のステップ1205で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0230】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0231】
本実施例では、さらに、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0232】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0233】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0234】
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0235】
第2の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図1に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0236】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0237】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0238】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0239】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0240】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0241】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りである。
【0242】
上記第1の実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDからなるようにしているが、本実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量を含むようにしている。
【0243】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図23に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと、貸出機IDと、該パチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量(以下、「景品玉数」と称す。)とを記憶保持している。
【0244】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、賞として払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0245】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0246】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0247】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、遊技媒体計数機3に送信する。
【0248】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0249】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0250】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と自身の計数結果との差が所定の範囲内である場合に、数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であると判定するようになっている。
【0251】
そして、遊技媒体計数機3は、対応付けが正当であると判定した場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、対応付けが正当でないと判定した場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行するようになっている。
【0252】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0253】
図24および図25は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0254】
図24および図25に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0255】
図24に示すように、遊技媒体計数機3は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ2401)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ2402)。なお、ここでは、図23に示すように、遊技機情報には、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、景品玉数が含まれている。
【0256】
例えば、ステップ2402では、遊技媒体計数機3は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0257】
また、図25に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図6に示す部位に置かれると(ステップ2501)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定する(ステップ2502)。
【0258】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ2503)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0259】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ2504)。
【0260】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ2505)。
【0261】
例えば、ステップ2505では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0262】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が、図24に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ2506)。
【0263】
例えば、ステップ2506では、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機IDと、該遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機IDとが一致しているか否かを判定する。
【0264】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ2507)。
【0265】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されていない場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ2504)。
【0266】
続いて、遊技媒体計数機3は、ステップ2503の計数処理の計数結果と、ステップ2507で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ2508)、両者の差が所定の範囲内である場合には、数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であることを意味しているので、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ2503の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ2505で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ2509)。
【0267】
また、遊技媒体計数機3は、ステップ2503の計数処理の計数結果と、ステップ2507で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数との差が所定の範囲外である場合には、数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でないことを意味しているので、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ2503の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ2505で求めた景品玉の単価と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行する(ステップ2510)。
【0268】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ2510において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0269】
また、遊技者が遊技の開始時に遊技媒体貸出機2によって借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、遊技媒体計数機3が図25のステップ2508で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0270】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0271】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0272】
さらに、本実施例によれば、遊技媒体計数機3が、数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0273】
従って、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容の中に所定の記号が存在する場合には、該記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0274】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3が、図25のステップ2505で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0275】
このようにした場合、遊技媒体計数機3は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0276】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0277】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0278】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図25のステップ2505で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0279】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0280】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図25のステップ2505で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0281】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0282】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図25のステップ2505で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0283】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0284】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図25のステップ2505で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0285】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0286】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0287】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0288】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0289】
(実施例3)
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
【0290】
第3の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図7に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0291】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0292】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0293】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0294】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0295】
ただし、本実施例においては、図55では示していないが、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0296】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0297】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0298】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0299】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図10に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと貸出機IDとを記憶保持している。
【0300】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0301】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0302】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0303】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0304】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0305】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、記録媒体を発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0306】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになるので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することができるようになる。
【0307】
すなわち、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機IDおよび貸出機IDと一致する遊技機IDおよび貸出機IDを含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送するようになっている。
【0308】
そして、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行するようになっている。
【0309】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0310】
図26および図27は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0311】
図26に示す動作および図27に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0312】
図26に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ2601)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ2602)。
【0313】
例えば、ステップ2602では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0314】
また、図27に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報が送信されると(ステップ2701)、該遊技機情報と一致する遊技機情報が、図26に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ2702)。
【0315】
例えば、ステップ2702では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0316】
遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し(ステップ2703)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ2704)。
【0317】
図28は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0318】
図28に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0319】
図28に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図6に示す部位に置かれると(ステップ2801)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定する(ステップ2802)。
【0320】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ2803)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0321】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ2804)。
【0322】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ2805)。
【0323】
例えば、ステップ2805では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0324】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報を正当性判定装置40に送信する(ステップ2806)。
【0325】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ2807)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ2808)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ2803の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ2805で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ2809)。
【0326】
また、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ2803の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ2805で求めた景品玉の単価と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行する(ステップ2810)。
【0327】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ2810において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0328】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0329】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0330】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0331】
正当性判定装置40の判定結果は、遊技媒体計数機3に返送され、遊技媒体計数機3が発行する記録媒体に記録されるので、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容の中に所定の記号が存在する場合には、該記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0332】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3が、図28のステップ2805で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0333】
このようにした場合、遊技媒体計数機3は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0334】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0335】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0336】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図28のステップ2805で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0337】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0338】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図28のステップ2805で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0339】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0340】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図28のステップ2805で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0341】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0342】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図28のステップ2805で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0343】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0344】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0345】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0346】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0347】
(実施例4)
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
【0348】
第4の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図7に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0349】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0350】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0351】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0352】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0353】
ただし、本実施例においては、図55では示していないが、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0354】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0355】
さて、本実施例においては、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0356】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0357】
上記第3の実施例では、遊技媒体計数機3が交換時の景品玉の単価を求めるようになっているが、本実施例では、正当性判定装置40が交換時の景品玉の単価を求めるようにしている。
【0358】
本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図10に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと貸出機IDとを記憶保持している。
【0359】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0360】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0361】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0362】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0363】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0364】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、記録媒体を発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0365】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになるので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することができるようになる。
【0366】
すなわち、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機IDおよび貸出機IDと一致する遊技機IDおよび貸出機IDを含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送するようになっている。
【0367】
そして、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行するようになっている。
【0368】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、判定結果と共に、遊技媒体計数機3に返送するようになっている。
【0369】
そして、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0370】
図29および図30は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0371】
図29に示す動作および図30に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0372】
図29に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ2901)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ2902)。
【0373】
例えば、ステップ2902では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0374】
また、図30に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報が送信されると(ステップ3001)、該遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ3002)。
【0375】
例えば、ステップ3002では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0376】
続いて、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と一致する遊技機情報が、図29に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ3003)。
【0377】
例えば、ステップ3003では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0378】
遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送すると共に、ステップ3002で求めた単価を遊技媒体計数機3に返送し(ステップ3004)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送すると共に、ステップ3002で求めた単価を遊技媒体計数機3に返送する(ステップ3005)。
【0379】
図31は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0380】
図31に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0381】
図31に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図6に示す部位に置かれると(ステップ3101)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定する(ステップ3102)。
【0382】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ3103)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0383】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ3104)。
【0384】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報を正当性判定装置40に送信する(ステップ3105)。
【0385】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果および単価が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果および単価が返送されると(ステップ3106)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ3107)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3103の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、返送された景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3108)。
【0386】
また、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3103の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、返送された景品玉の単価と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3109)。
【0387】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ3109において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0388】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0389】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0390】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0391】
正当性判定装置40の判定結果は、遊技媒体計数機3に返送され、遊技媒体計数機3が発行する記録媒体に記録されるので、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容の中に所定の記号が存在する場合には、該記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0392】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40が、図30のステップ3002で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0393】
このようにした場合、正当性判定装置40は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0394】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0395】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0396】
このようにした場合、正当性判定装置40が図30のステップ3002で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0397】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0398】
このようにした場合、正当性判定装置40が図30のステップ3002で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0399】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0400】
このようにした場合、正当性判定装置40が図30のステップ3002で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0401】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0402】
このようにした場合、正当性判定装置40が図30のステップ3002で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0403】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0404】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0405】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0406】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0407】
(実施例5)
次に、本発明の第5の実施例について説明する。
【0408】
第5の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図7に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0409】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0410】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0411】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0412】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0413】
ただし、本実施例においては、図55では示していないが、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0414】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0415】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0416】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0417】
上記第3の実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDからなるようにしているが、本実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量を含むようにしている。
【0418】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図23に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと、貸出機IDと、該パチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量である景品玉数とを記憶保持している。
【0419】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、賞として払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0420】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0421】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0422】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0423】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0424】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0425】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、記録媒体を発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報および自身の計数結果を、正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0426】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と、遊技媒体計数機3から送信された計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送するようになっている。
【0427】
そして、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行するようになっている。
【0428】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0429】
図32および図33は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0430】
図32に示す動作および図33に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0431】
図32に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ3201)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ3202)。なお、ここでは、図23に示すように、遊技機情報には、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、景品玉数が含まれている。
【0432】
例えば、ステップ3202では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0433】
また、図33に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報および計数結果が送信されると(ステップ3301)、該遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が、図32に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ3302)。
【0434】
例えば、ステップ3302では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機IDと、該遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機IDとが一致しているか否かを判定する。
【0435】
遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ3303)。
【0436】
続いて、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された計数結果と、ステップ3303で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ3304)、両者の差が所定の範囲内である場合には、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し(ステップ3305)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ3306)。
【0437】
なお、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されていない場合も、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ3306)。
【0438】
また、遊技者が遊技の開始時に遊技媒体貸出機2によって借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、正当性判定装置40が図33のステップ3304で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0439】
図34は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0440】
図34に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0441】
図34に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図6に示す部位に置かれると(ステップ3401)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定する(ステップ3402)。
【0442】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ3403)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0443】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ3404)。
【0444】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ3405)。
【0445】
例えば、ステップ3405では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0446】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3403の計数処理の結果(景品玉の数量)とを、正当性判定装置40に送信する(ステップ3406)。
【0447】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ3407)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ3408)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3403の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ3405で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3409)。
【0448】
また、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3403の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ3405で求めた景品玉の単価と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3410)。
【0449】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ3410において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0450】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0451】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0452】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0453】
正当性判定装置40の判定結果は、遊技媒体計数機3に返送され、遊技媒体計数機3が発行する記録媒体に記録されるので、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容の中に所定の記号が存在する場合には、該記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0454】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3が、図34のステップ3405で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0455】
このようにした場合、遊技媒体計数機3は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0456】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0457】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0458】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図34のステップ3405で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0459】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0460】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図34のステップ3405で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0461】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0462】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図34のステップ3405で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0463】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0464】
このようにした場合、遊技媒体計数機3が図34のステップ3405で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0465】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0466】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0467】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0468】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0469】
(実施例6)
次に、本発明の第6の実施例について説明する。
【0470】
第6の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図7に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0471】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0472】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0473】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0474】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0475】
ただし、本実施例においては、図55では示していないが、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0476】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0477】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0478】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0479】
上記第4の実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDからなるようにしているが、本実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量を含むようにしている。
【0480】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図23に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと、貸出機IDと、該パチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量である景品玉数とを記憶保持している。
【0481】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、賞として払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0482】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0483】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0484】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0485】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0486】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0487】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、記録媒体を発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報および自身の計数結果を、正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0488】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と、遊技媒体計数機3から送信された計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送するようになっている。
【0489】
そして、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合には、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行するようになっている。
【0490】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、判定結果と共に、遊技媒体計数機3に返送するようになっている。
【0491】
そして、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0492】
図35および図36は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0493】
図35に示す動作および図36に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0494】
図35に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ3501)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ3502)。
【0495】
例えば、ステップ3502では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0496】
また、図36に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報および計数結果が送信されると(ステップ3601)、該遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ3602)。
【0497】
例えば、ステップ3602では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0498】
続いて、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が、図35に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ3603)。
【0499】
例えば、ステップ3603では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機IDと、該遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機IDとが一致しているか否かを判定する。
【0500】
遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ3604)。
【0501】
続いて、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された計数結果と、ステップ3604で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ3605)、両者の差が所定の範囲内である場合には、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送すると共に、ステップ3602で求めた単価を遊技媒体計数機3に返送し(ステップ3606)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送すると共に、ステップ3602で求めた単価を遊技媒体計数機3に返送する(ステップ3607)。
【0502】
なお、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されていない場合も、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送すると共に、ステップ3602で求めた単価を遊技媒体計数機3に返送する(ステップ3607)。
【0503】
また、遊技者が遊技の開始時に遊技媒体貸出機2によって借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、正当性判定装置40が図36のステップ3605で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0504】
図37は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0505】
図37に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0506】
図37に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図6に示す部位に置かれると(ステップ3701)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定する(ステップ3702)。
【0507】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ3703)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0508】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ3704)。
【0509】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3403の計数処理の結果(景品玉の数量)とを、正当性判定装置40に送信する(ステップ3705)。
【0510】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果および単価が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果および単価が返送されると(ステップ3706)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ3707)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3703の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、返送された景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3708)。
【0511】
また、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3703の計数処理の計数結果である景品玉の数量と、返送された景品玉の単価と、所定の記号とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3709)。
【0512】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ3709において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0513】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0514】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0515】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0516】
正当性判定装置40の判定結果は、遊技媒体計数機3に返送され、遊技媒体計数機3が発行する記録媒体に記録されるので、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力する読取装置が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置が出力した記録内容の中に所定の記号が存在する場合には、該記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0517】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40が、図36のステップ3602で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0518】
このようにした場合、正当性判定装置40は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0519】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0520】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0521】
このようにした場合、正当性判定装置40が図36のステップ3602で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0522】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0523】
このようにした場合、正当性判定装置40が図36のステップ3602で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0524】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0525】
このようにした場合、正当性判定装置40が図36のステップ3602で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0526】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0527】
このようにした場合、正当性判定装置40が図36のステップ3602で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0528】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0529】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0530】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0531】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0532】
(実施例7)
次に、本発明の第7の実施例について説明する。
【0533】
第7の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図8に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0534】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0535】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0536】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0537】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0538】
ただし、図55では示していないが、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されている。
【0539】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0540】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が読取装置4である点が異なる。
【0541】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図10に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと貸出機IDとを記憶保持している。
【0542】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0543】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0544】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、読取装置4に送信する。
【0545】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0546】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0547】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0548】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定し、判定結果を、記録内容と共に出力するようになっている。
【0549】
すなわち、読取装置4は、読み取った記録内容のうちの遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機IDおよび貸出機IDと一致する遊技機IDおよび貸出機IDを含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であると判定するようになっている。
【0550】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機から払いされた景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0551】
なお、本実施例においては、読取装置4は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようになっている。
【0552】
図38は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0553】
図38に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0554】
図38に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図6に示す部位に置かれると(ステップ3801)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定する(ステップ3802)。
【0555】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ3803)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0556】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ3804)。
【0557】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、ステップ3803の計数処理の計数結果である景品玉の数量とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3805)。
【0558】
図39および図40は読取装置4の動作の流れを示すフローチャートである。
【0559】
図39および図40に示す動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0560】
図39に示すように、読取装置4は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ3901)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ3902)。
【0561】
例えば、ステップ3902では、読取装置4は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0562】
また、図40に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ4001)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ4002)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置における読取処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0563】
続いて、読取装置4は、ステップ4002の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ4003)。
【0564】
例えば、ステップ4003では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0565】
続いて、読取装置4は、ステップ4002の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が、図39に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ4004)。
【0566】
例えば、ステップ4004では、読取装置4は、ステップ4002の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0567】
一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、ステップ4002の読取処理で読み取った記録内容、および、ステップ4003で求めた景品玉の単価と共に出力し(ステップ4005)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、ステップ4002の読取処理で読み取った記録内容、および、ステップ4003で求めた景品玉の単価と共に出力する(ステップ4006)。
【0568】
なお、読取装置4は、ステップ4006において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0569】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0570】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0571】
さらに、本実施例によれば、読取装置4が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0572】
従って、読取装置4が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0573】
なお、本実施例においては、読取装置4が、図40のステップ4003で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0574】
このようにした場合、読取装置4は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0575】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0576】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0577】
このようにした場合、読取装置4が図40のステップ4003で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0578】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0579】
このようにした場合、読取装置4が図40のステップ4003で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0580】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0581】
このようにした場合、読取装置4が図40のステップ4003で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0582】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0583】
このようにした場合、読取装置4が図40のステップ4003で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0584】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0585】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0586】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0587】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0588】
(実施例8)
次に、本発明の第8の実施例について説明する。
【0589】
第8の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図8に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0590】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0591】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0592】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0593】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0594】
ただし、図55では示していないが、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されている。
【0595】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0596】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が読取装置4である点が異なる。
【0597】
上記第7の実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDからなるようにしているが、本実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量を含むようにしている。
【0598】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図23に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと、貸出機IDと、該パチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量である景品玉数とを記憶保持している。
【0599】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、賞として払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0600】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0601】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0602】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、読取装置4に送信する。
【0603】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0604】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0605】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0606】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と自身の計数結果との差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であると判定し、判定結果を、記録内容と共に出力するようになっている。
【0607】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機から払いされた景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0608】
なお、本実施例においては、読取装置4は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようになっている。
【0609】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図38と同様である。
【0610】
図41および図42は読取装置4の動作の流れを示すフローチャートである。
【0611】
図41および図42に示す動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0612】
図41に示すように、読取装置4は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ4101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ4102)。
【0613】
例えば、ステップ4102では、読取装置4は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0614】
また、図42に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ4201)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ4202)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置における読取処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0615】
続いて、読取装置4は、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ4203)。
【0616】
例えば、ステップ4203では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0617】
続いて、読取装置4は、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が、図41に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ4204)。
【0618】
例えば、ステップ4204では、読取装置4は、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDと、該遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機IDとが一致しているか否かを判定する。
【0619】
ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ4205)。
【0620】
続いて、読取装置4は、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容のうちの計数結果と、ステップ4205で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ4206)、両者の差が所定の範囲内である場合には、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を出力すると共に、ステップ4002の読取処理で読み取った記録内容、および、ステップ4203で求めた景品玉の単価を出力する(ステップ4207)。
【0621】
また、読取装置4は、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容のうちの計数結果と、ステップ4205で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数との差が、所定の範囲外である場合には、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を出力すると共に、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容、および、ステップ4203で求めた景品玉の単価を出力する(ステップ4208)。
【0622】
なお、読取装置4は、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されていない場合にも、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を出力すると共に、ステップ4202の読取処理で読み取った記録内容、および、ステップ4203で求めた景品玉の単価を出力する(ステップ4208)。
【0623】
なお、読取装置4は、ステップ4208において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0624】
また、遊技者が遊技の開始時に遊技媒体貸出機2によって借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、読取装置4が図42のステップ4207で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0625】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0626】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0627】
さらに、本実施例によれば、読取装置4が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0628】
従って、読取装置4が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0629】
なお、本実施例においては、読取装置4が、図42のステップ4203で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0630】
このようにした場合、読取装置4は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0631】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0632】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0633】
このようにした場合、読取装置4が図42のステップ4203で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0634】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0635】
このようにした場合、読取装置4が図42のステップ4203で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0636】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0637】
このようにした場合、読取装置4が図42のステップ4203で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0638】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0639】
このようにした場合、読取装置4が図42のステップ4203で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0640】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0641】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0642】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0643】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0644】
(実施例9)
次に、本発明の第9の実施例について説明する。
【0645】
第9の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図9に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0646】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0647】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0648】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0649】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0650】
ただし、図55では示していないが、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、また、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0651】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0652】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0653】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0654】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図10に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと貸出機IDとを記憶保持している。
【0655】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0656】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0657】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0658】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0659】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0660】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0661】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0662】
そこで、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになるので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することができるようになる。
【0663】
すなわち、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内硫黄のうちの遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機IDおよび貸出機IDと一致する遊技機IDおよび貸出機IDを含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送するようになっている。
【0664】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機から払いされた景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0665】
そして、読取装置4は、正当性判定装置40から返送された判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようになっている。
【0666】
なお、本実施例においては、読取装置4は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようになっている。
【0667】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図38と同様である。
【0668】
図43および図44は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0669】
図43に示す動作および図44に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0670】
図43に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ4301)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ4302)。
【0671】
例えば、ステップ4302では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0672】
また、図44に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ4401)、該記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が、図43に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ4402)。
【0673】
例えば、ステップ4402では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0674】
読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し(ステップ4403)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ4404)。
【0675】
図45は読取装置4の動作の流れを示すフローチャートである。
【0676】
図45に示す動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0677】
図45に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ4501)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ4502)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置における読取処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0678】
続いて、読取装置4は、ステップ4502の読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ4503)。
【0679】
例えば、ステップ4503では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0680】
続いて、読取装置4は、ステップ4502の読取処理で読み取った記録内容を正当性判定装置40に送信する(ステップ4504)。
【0681】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果が返送されてくるので、読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ4505)、返送された判定結果を、ステップ4502の読取処理で読み取った記録内容、および、ステップ4503で求めた景品玉の単価と共に出力する(ステップ4506)。
【0682】
なお、読取装置4は、ステップ4506において、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合は、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0683】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0684】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0685】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0686】
正当性判定装置40の判定結果は、読取装置4に返送され、読取装置4によって出力されるので、読取装置4が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0687】
なお、本実施例においては、読取装置4が、図45のステップ4503で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0688】
このようにした場合、読取装置4は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0689】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0690】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0691】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0692】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0693】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0694】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0695】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0696】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0697】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0698】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0699】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0700】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0701】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0702】
(実施例10)
次に、本発明の第10の実施例について説明する。
【0703】
第10の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図9に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0704】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0705】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0706】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0707】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0708】
ただし、図55では示していないが、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、また、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0709】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0710】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0711】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0712】
上記第9の実施例では、読取装置4が交換時の景品玉の単価を求めるようになっているが、本実施例では、正当性判定装置40が交換時の景品玉の単価を求めるようにしている。
【0713】
本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図10に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと貸出機IDとを記憶保持している。
【0714】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0715】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0716】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0717】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0718】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0719】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0720】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0721】
そこで、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになるので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することができるようになる。
【0722】
すなわち、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内硫黄のうちの遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機IDおよび貸出機IDと一致する遊技機IDおよび貸出機IDを含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送するようになっている。
【0723】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機から払いされた景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0724】
そして、読取装置4は、正当性判定装置40から返送された判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようになっている。
【0725】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、判定結果と共に、遊技媒体計数機3に返送するようになっている。
【0726】
そして、読取装置4は、正当性判定装置40から返送された単価をさらに出力するようになっている。
【0727】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図38と同様である。
【0728】
図46および図47は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0729】
図46に示す動作および図47に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0730】
図46に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ4601)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ4602)。
【0731】
例えば、ステップ4602では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0732】
また、図47に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ4701)、該記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ4702)。
【0733】
例えば、ステップ4702では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0734】
続いて、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が、図46に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ4703)。
【0735】
例えば、ステップ4703では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0736】
読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送すると共に、ステップ4702で求めた単価を読取装置4に返送し(ステップ4704)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送すると共に、ステップ4702で求めた単価を読取装置4に返送する(ステップ4705)。
【0737】
図48は読取装置4の動作の流れを示すフローチャートである。
【0738】
図48に示す動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0739】
図48に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ4801)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ4802)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置における読取処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0740】
続いて、読取装置4は、ステップ4802の読取処理で読み取った記録内容を正当性判定装置40に送信する(ステップ4803)。
【0741】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果および単価が返送されてくるので、読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果および単価が返送されると(ステップ4804)、返送された判定結果および単価を、ステップ4802の読取処理で読み取った記録内容と共に出力する(ステップ4805)。
【0742】
なお、読取装置4は、ステップ4805において、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合は、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0743】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0744】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0745】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0746】
正当性判定装置40の判定結果は、読取装置4に返送され、読取装置4によって出力されるので、読取装置4が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0747】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40が、図47のステップ4702で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0748】
このようにした場合、正当性判定装置40は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0749】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0750】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0751】
このようにした場合、正当性判定装置40が図47のステップ4702で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0752】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0753】
このようにした場合、正当性判定装置40が図47のステップ4702で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0754】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0755】
このようにした場合、正当性判定装置40が図47のステップ4702で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0756】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0757】
このようにした場合、正当性判定装置40が図47のステップ4702で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0758】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0759】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0760】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0761】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0762】
(実施例11)
次に、本発明の第11の実施例について説明する。
【0763】
第11の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図9に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0764】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0765】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0766】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0767】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0768】
ただし、図55では示していないが、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、また、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0769】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0770】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0771】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0772】
上記第9の実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDからなるようにしているが、本実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量を含むようにしている。
【0773】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図23に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと、貸出機IDと、該パチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量である景品玉数とを記憶保持している。
【0774】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、賞として払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0775】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0776】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0777】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0778】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0779】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0780】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0781】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0782】
そこで、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送するようになっている。
【0783】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機から払いされた景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0784】
そして、読取装置4は、正当性判定装置40から返送された判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようになっている。
【0785】
なお、本実施例においては、読取装置4は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価をさらに出力するようになっている。
【0786】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図38と同様である。
【0787】
図49および図50は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0788】
図49に示す動作および図50に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0789】
図49に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ4901)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ4902)。なお、ここでは、図23に示すように、遊技機情報には、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、景品玉数が含まれている。
【0790】
例えば、ステップ4902では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0791】
また、図50に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ5001)、該記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が、図49に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ5002)。
【0792】
例えば、ステップ5002では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDと、該遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機IDとが一致しているか否かを判定する。
【0793】
読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ5003)。
【0794】
続いて、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果と、ステップ5003で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ5004)、両者の差が所定の範囲内である場合には、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し(ステップ5005)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ5006)。
【0795】
なお、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されていない場合も、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ5006)。
【0796】
また、遊技者が遊技の開始時に遊技媒体貸出機2によって借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、正当性判定装置40が図50のステップ5004で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0797】
読取装置4の動作の流れを示すフローチャートは、図45と同様である。
【0798】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0799】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0800】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0801】
正当性判定装置40の判定結果は、読取装置4に返送され、読取装置4によって出力されるので、読取装置4が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0802】
なお、本実施例においては、読取装置4が、図45のステップ4503で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0803】
このようにした場合、読取装置4は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0804】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0805】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0806】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0807】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0808】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0809】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0810】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0811】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0812】
このようにした場合、読取装置4が図45のステップ4503で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0813】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0814】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0815】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0816】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0817】
(実施例12)
次に、本発明の第12の実施例について説明する。
【0818】
第12の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図9に示した遊技管理システムを採用した例である。
【0819】
本実施例に係る遊技場のレイアウトは、図55および図56と同様である。
【0820】
すなわち、遊技場においては、図55に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群が天板上に並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とするパチンコ遊技機に遊技媒体であるパチンコ玉を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持しているパチンコ玉(実際には、パチンコ遊技機が所定の遊技状態となった結果、パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉である。)の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0821】
また、図56に示すように、各遊技機島1においては、2つのパチンコ遊技機ごとに、これらのパチンコ遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1に各々併設されたパチンコ遊技機群のうちの、互いに向い合うパチンコ遊技機群を、同じ「コース」に属するパチンコ遊技機群と呼んでいる。
【0822】
本実施例では、図55に示すように、1つのパチンコ遊技機に対して1つの遊技媒体貸出機2が設置されるようになっている。
【0823】
ただし、図55では示していないが、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、また、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0824】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0825】
さて、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図4に示すように、複数のパチンコ遊技機からなるパチンコ遊技機群を並設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図5に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図6に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0826】
なお、遊技機情報発信装置10,遊技機情報記憶装置20,遊技機情報受信装置30の構成は、図3に示す通りであるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40である点が異なる。
【0827】
上記第10の実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDからなるようにしているが、本実施例では、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量を含むようにしている。
【0828】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図23に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機IDと、貸出機IDと、該パチンコ遊技機から払い出された景品玉の数量である景品玉数とを記憶保持している。
【0829】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、賞として払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0830】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発信回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図4に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路43から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0831】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0832】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0833】
一方、遊技機情報受信装置30は、発信回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を投入するための電源投入用の電磁波を所定の範囲内に発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図6に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発信回路14から発信された電源投入用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0834】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0835】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0836】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0837】
そこで、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送するようになっている。
【0838】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機IDが示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であって、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている貸出機IDが示す遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機から払いされた景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2とを対応付けが正当であるということは、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0839】
そして、読取装置4は、正当性判定装置40から返送された判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようになっている。
【0840】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40は、さらに、遊技機IDごとに、該遊技機IDが示すパチンコ遊技機から賞として払い出される景品玉の単価を記憶するようにし、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機ID(すなわち、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉を払い出したパチンコ遊技機の遊技機ID)に対応する単価を求め、求めた単価を、判定結果と共に、読取装置4に返送するようになっている。
【0841】
そして、読取装置4は、正当性判定装置40から返送された単価をさらに出力するようになっている。
【0842】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図38と同様である。
【0843】
図51および図52は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0844】
図51に示す動作および図52に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0845】
図51に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ5101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ5102)。なお、ここでは、図23に示すように、遊技機情報には、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、景品玉数が含まれている。
【0846】
例えば、ステップ5102では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機IDごとに、該パチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機IDと一致する領域に格納するようにする。
【0847】
また、図52に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ5201)、該記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求める(ステップ5202)。
【0848】
例えば、ステップ5202では、図13に示すように、遊技機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0849】
続いて、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が、図51に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ5203)。
【0850】
例えば、ステップ5203では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機IDと、該遊技機IDと一致する遊技機IDに対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機IDとが一致しているか否かを判定する。
【0851】
読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ5204)。
【0852】
続いて、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果と、ステップ5204で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ5205)、両者の差が所定の範囲内である場合には、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送すると共に、ステップ5202で求めた単価を読取装置4に返送し(ステップ5206)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送すると共に、ステップ5202で求めた単価を読取装置4に返送する(ステップ5207)。
【0853】
なお、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機IDを含む遊技機情報が記憶保持されていない場合も、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送すると共に、ステップ5202で求めた単価を読取装置4に返送する(ステップ5207)。
【0854】
また、遊技者が遊技の開始時に遊技媒体貸出機2によって借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、正当性判定装置40が図52のステップ5205で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0855】
図53は読取装置4の動作の流れを示すフローチャートである。
【0856】
図53に示す動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0857】
図53に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ5301)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ5302)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置における読取処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0858】
続いて、読取装置4は、ステップ5302の読取処理で読み取った記録内容を正当性判定装置40に送信する(ステップ5303)。
【0859】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果および単価が返送されてくるので、読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果および単価が返送されると(ステップ5304)、返送された判定結果および単価を、ステップ5302の読取処理で読み取った記録内容と共に出力する(ステップ5305)。
【0860】
なお、読取装置4は、ステップ5305において、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合は、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0861】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、玉箱に収納されている景品玉に、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2を対応付けることができる。
【0862】
従って、図13に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0863】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉(玉箱に収納されていた景品玉)と、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機および該パチンコ遊技機にパチンコ玉を貸し出した遊技媒体貸出機2との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各遊技媒体貸出機2がパチンコ玉を貸し出したパチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から賞として払い出された景品玉とを対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0864】
正当性判定装置40の判定結果は、読取装置4に返送され、読取装置4によって出力されるので、読取装置4が設置されている景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、記録媒体を持参した遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0865】
なお、本実施例においては、正当性判定装置40が、図52のステップ5202で、遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしているが、遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する景品玉の単価を求めるようにしてもよい。
【0866】
このようにした場合、読取装置4は、図14に示すように、貸出機IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0867】
そこで、図14に示したテーブルに格納される単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、交換時の遊技媒体の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0868】
また、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、各タイプに固有に割り当てられたタイプIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図15に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、タイプIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0869】
このようにした場合、正当性判定装置40が図52のステップ5202で参照するテーブルを、図16に示すように、タイプIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0870】
また、図55に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、遊技機島1に固有に割り当てられた島IDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図17に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、島IDを記憶保持しているようにすることができる。
【0871】
このようにした場合、正当性判定装置40が図52のステップ5202で参照するテーブルを、図18に示すように、島IDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0872】
また、図56に示した遊技場におけるレイアウトを考えると、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースに固有に割り当てられたコースIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図19に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、コースIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0873】
このようにした場合、正当性判定装置40が図52のステップ5202で参照するテーブルを、図20に示すように、コースIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0874】
また、複数のフロアに渡って営業している遊技場が多いことから、本実施例においても、上記第1の実施例と同様に、遊技機情報が、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアに固有に割り当てられたフロアIDを含むようにすることができる。すなわち、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図21に示すように、遊技機IDおよび貸出機IDに加えて、フロアIDを記憶保持しているようにすることができる。
【0875】
このようにした場合、正当性判定装置40が図52のステップ5202で参照するテーブルを、図22に示すように、フロアIDと単価とを対応付けて格納しているテーブルであるようにすることができる。
【0876】
また、上述したように、遊技者は、遊技開始時に、パチンコ玉を借り受けるために、遊技媒体貸出機2に現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定するので、遊技媒体貸出機2は、指定された金額を所定の金額(4円)で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求めるようになっている。
【0877】
本実施例でも、さらに、上記第1の実施例と同様に、遊技媒体貸出機2が、対応するパチンコ遊技機群に属するパチンコ遊技機に貸し出すパチンコ玉の単価を記憶するようにすることができる。
【0878】
このようにした場合、遊技媒体貸出機2は、遊技者が現金またはプリペイドカードを投入して所望の金額を指定すると、指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべきパチンコ玉の数量を求め、求めた数量のパチンコ玉を貸し出すようになる。
【0879】
そこで、遊技媒体貸出機2が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えるようにすれば、遊技場側は、貸出時のパチンコ玉の単価を、極め細かい金額に設定することができるようになる。
【0880】
さて、次に、上記第2の実施例,上記第5の実施例,上記第6の実施例,上記第8の実施例,上記第11の実施例,上記第12の実施例において必要となる、パチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果である景品玉数を、対応する遊技機情報発信装置10に送信する動作について、現在主流となっているタイプのパチンコ遊技機を例にして簡単に説明する。
【0881】
現在主流となっているパチンコ遊技機の正面図は、図57に示した通りである。
【0882】
図54はパチンコ遊技機の内部に設けられた制御装置の構成図である。
【0883】
制御装置は、パチンコ遊技機の動作を実現するための制御を行うものであり、遊技盤50の裏側であるパチンコ遊技機の内部に設けられている。
【0884】
図54において、80は制御装置、81は入賞部制御装置、82は特定入賞部制御装置、83は変動入賞部制御装置、84は遊技状態提供部制御装置、85は景品玉払出装置、86は景品玉数送信装置である。
【0885】
入賞部制御装置81は、入賞部52にパチンコ玉が入ったことを検知すると、その旨を示す入賞信号を、景品玉払出装置85に出力する。
【0886】
また、特定入賞部制御装置82は、特定入賞部53にパチンコ玉が入ったことを検知すると、その旨を示す特定入賞信号を、景品玉払出装置85および遊技状態提供部制御装置84に出力する。
【0887】
また、遊技状態提供部制御装置84は、特定入賞部制御装置82から特定入賞信号が出力された場合に、複数種類の遊技状態のうちから、遊技状態提供部56が提供すべき遊技状態を決定し、決定した遊技状態を提供するよう、遊技状態提供部56の動作を制御する。
【0888】
また、変動入賞部制御装置83は、遊技状態提供部制御装置84が決定した遊技状態が所定の遊技状態である場合に、遊技状態提供部56が該所定の遊技状態を提供した後に、所定の回数(例えば、16回)だけ、開放状態に移行するよう、変動入賞部54の動作を制御すると共に、変動入賞部54が開放状態に移行している間に、変動入賞部54にパチンコ玉が入ったことを検知すると、その旨を示す変動入賞信号を、景品玉払出装置85に出力する。
【0889】
なお、変動入賞部制御装置83は、さらに、変動入賞部54が開放状態に移行している間に、所定の数量(例えば、10個)のパチンコ玉が変動入賞部54に入るかまたは所定の時間(例えば、30秒)が経過すると、閉鎖状態に移行するよう、変動入賞部54の動作を制御するようになっている。
【0890】
また、景品玉払出装置85は、入賞部制御装置81から入賞信号が出力された場合、および、特定入賞部制御装置82から特定入賞信号が出力された場合に、所定の個数(例えば、7個)の景品玉を受皿70に払い出すと共に、変動入賞部制御装置83から変動入賞信号が出力された場合に、所定の個数(例えば、15個)の景品玉を受皿70に払い出すものである。
【0891】
なお、景品玉払出装置85は、さらに、受皿70に払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果である景品玉数を、景品玉数送信装置86に出力するようになっている。
【0892】
また、景品玉数送信装置86は、景品玉払出装置85から出力された景品玉数を、遊技機情報発信装置10に送信するようになっている。
【0893】
なお、発射ハンドル60から発射されたパチンコ玉の数を計数し、計数結果である発射玉数を、景品玉送信装置86に出力する発射玉数計数装置を、制御装置80がさらに備えるようにしてもよく、このようにした場合は、景品玉送信装置86は、景品玉払出装置85から出力された計数結果である景品玉数から、発射玉数計数装置から出力された発射玉数を減算した結果を、遊技機情報発信装置10に送信するようにしてもよい。
【0894】
なお、上記第1の実施例〜上記第12の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、本発明の遊技管理システムを採用した例であるが、スロットマシン等のパチンコ遊技機以外の各種遊技機が設定されている遊技場に採用する場合には、遊技機の種類を遊技機情報として利用することもできる。
【0895】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1つ以上の遊技機からなる複数の遊技機群ごとに設けられ、対応する遊技機群に属する遊技機に遊技媒体を貸し出す複数の遊技媒体貸出機について、各遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出した遊技機と該遊技機から賞として払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定することが可能となる。
【0896】
従って、玉箱に収納されている遊技媒体が各種景品と交換される際の該遊技媒体の単価を、遊技機に応じて異なる金額に設定することが可能となると共に、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技管理システムの第1の実施形態の概念図。
【図2】遊技機情報発信装置,遊技機情報記憶装置,遊技機情報受信装置の構成例を示すブロック図。
【図3】遊技機情報発信装置,遊技機情報記憶装置,遊技機情報受信装置の別の構成例を示すブロック図。
【図4】遊技機情報記憶装置の設置例を示す説明図。
【図5】遊技機情報発信装置の設置例を示す説明図。
【図6】遊技機情報受信装置の設置例を示す説明図。
【図7】本発明の遊技管理システムの第2の実施形態の概念図。
【図8】本発明の遊技管理システムの第3の実施形態の概念図。
【図9】本発明の遊技管理システムの第4の実施形態の概念図。
【図10】第1の実施例における遊技機情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図。
【図11】第1の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図12】第1の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図13】第1の実施例における遊技媒体計数機が参照するテーブルの内容を示す説明図。
【図14】第1の実施例における遊技媒体計数機が参照する別のテーブルの内容を示す説明図。
【図15】第1の実施例における遊技機情報発信装置の別の記憶保持内容を示す説明図。
【図16】第1の実施例における遊技媒体計数機が参照する別のテーブルの内容を示す説明図。
【図17】第1の実施例における遊技機情報発信装置の別の記憶保持内容を示す説明図。
【図18】第1の実施例における遊技媒体計数機が参照する別のテーブルの内容を示す説明図。
【図19】第1の実施例における遊技機情報発信装置の別の記憶保持内容を示す説明図。
【図20】第1の実施例における遊技媒体計数機が参照する別のテーブルの内容を示す説明図。
【図21】第1の実施例における遊技機情報発信装置の別の記憶保持内容を示す説明図。
【図22】第1の実施例における遊技媒体計数機が参照する別のテーブルの内容を示す説明図。
【図23】第2の実施例における遊技機情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図。
【図24】第2の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図25】第2の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図26】第3の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図27】第3の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図28】第3の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図29】第4の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図30】第4の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図31】第4の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図32】第5の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図33】第5の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図34】第5の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図35】第6の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図36】第6の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図37】第6の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図38】第7の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図39】第7の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図40】第7の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図41】第8の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図42】第8の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図43】第9の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図44】第9の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図45】第9の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図46】第10の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図47】第10の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図48】第10の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図49】第11の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図50】第11の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図51】第12の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図52】第12の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図53】第12の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャート。
【図54】パチンコ遊技機の内部に設けられた制御装置の構成図。
【図55】遊技場のレイアウトを示す説明図。
【図56】遊技場のレイアウトを示す説明図。
【図57】現在主流となっているパチンコ遊技機の正面図。
【符号の説明】
1…遊技機島、2…遊技媒体貸出機、3…遊技媒体計数機、4…読取装置、10…遊技機情報発信装置、20…遊技機情報記憶装置、30…遊技機情報受信装置、40…正当性判定装置、11,22…メモリ、12,23…送信器、13…送信回路、14,33…発信回路、21,31…受信器、24…電源回路、32…出力回路、50…遊技盤、60…発射ハンドル、70…受皿、51…ガイドレール、52…入賞部、53…特定入賞部、54…変動入賞部、55…アウト玉排出部、56…遊技状態提供部、80…制御装置、81…入賞部制御装置、82…特定入賞部制御装置、83…変動入賞部制御装置、84…遊技状態提供部制御装置、85…景品玉払出装置、86…景品玉数送信装置。

Claims (9)

  1. 所定の遊技状態が実現された場合に所定の数量の遊技媒体を賞として払い出す複数の遊技機と、該複数の遊技機からなる遊技機群であって、各遊技機群ごとに遊技媒体の貸出時の単価および交換時の単価を異なる金額に設定するとともに、対応した遊技機群に属する各遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機とを設置した遊技場に適応される遊技管理システムであって、
    上記遊技機に設けられる遊技機の識別子(以下、遊技機IDと称す)と、該遊技機に遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出機の識別子(以下、貸出機IDと称す)とを含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報発信装置と、
    上記遊技機から賞として払い出された遊技媒体を収納するための箱(以下、玉箱と称す)に設けられ、該玉箱が使用された遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信する遊技機情報記憶装置と、
    上記玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数する遊技媒体計数機に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に対応して設けられた遊技機情報記憶装置から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得する遊技機情報受信装置とを備え、
    上記遊技機情報発信装置は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、上記遊技媒体計数機に送信し、
    上記遊技機情報には、
    該遊技機情報に含まれている遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出された遊技媒体の数量が含まれており、
    上記遊技媒体計数機は、
    上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報に含まれている遊技機IDについて、該遊技機IDが示す遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、自身の計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、対応付けが正当であると判定することを特徴とする遊技管理システム。
  2. 請求項1記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技媒体計数機は、
    対応付けが正当であると判定した場合に、上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報と、自身の計数結果とを記録した記録媒体を発行し、
    対応付けが正当でないと判定した場合に、上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報と、自身の計数結果と、正当でない旨の記号とを記録した記録媒体を発行することを特徴とする遊技管理システム。
  3. 請求項記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技媒体計数機は、
    上記遊技機IDごとに、該遊技機IDが示す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶しており、
    上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報に含まれている遊技機IDに対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体に記録することを特徴とする遊技管理システム。
  4. 請求項記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技媒体計数機は、
    上記貸出機IDごとに、該貸出機IDが示す遊技媒体貸出機が遊技媒体を貸し出す遊技機から賞として払い出される遊技媒体の単価を記憶しており、
    上記遊技機情報受信装置が取得した遊技機情報に含まれている貸出機IDに対応する単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体に記録することを特徴とする遊技管理システム。
  5. 請求項または記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技媒体計数機が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えたことを特徴とする遊技管理システム。
  6. 請求項1〜のいずれか記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技媒体貸出機は、
    対応する遊技機に貸し出す遊技媒体の単価を記憶しており、
    外部から指定された金額を、記憶している単価で割ることで、貸し出すべき遊技媒体の数量を求め、
    上記遊技媒体貸出機が記憶している単価に、任意の金額を設定する単価設定装置を備えたことを特徴とする遊技管理システム。
  7. 請求項1〜のいずれか記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技機情報記憶装置は、対応する玉箱の底部に設けられることを特徴とする遊技管理システム。
  8. 請求項1〜のいずれか記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技機情報受信装置は、
    上記遊技媒体計数機中の、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱が置かれる部位に設けられることを特徴とする遊技管理システム。
  9. 請求項1〜のいずれか記載の遊技管理システムにおいて、
    上記遊技機情報発信装置は、上記遊技機からなる遊技機群を並設するための天板中の、対応する遊技機で使用される玉箱が置かれる部位に設けられることを特徴とする遊技管理システム。
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