JPH11342078A - 抽出用フィルター - Google Patents

抽出用フィルター

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JPH11342078A
JPH11342078A JP10154473A JP15447398A JPH11342078A JP H11342078 A JPH11342078 A JP H11342078A JP 10154473 A JP10154473 A JP 10154473A JP 15447398 A JP15447398 A JP 15447398A JP H11342078 A JPH11342078 A JP H11342078A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コーヒー等の被抽出物に熱湯を注いで所望成分
を抽出する際に、抽出初期に該被抽出物を蒸らすための
熱湯の供給量や蒸らし時間等を考慮することなく、一度
の給湯で容易に所望成分を抽出できる抽出用フィルター
を提供する。 【解決手段】(1) 開口部を有する抽出容器であって、該
抽出容器の少なくとも底部が、40〜500g/m2 の目付を有
し、かつ0.01〜20g/m2の樹脂が塗布されたフィルター材
からなり、該抽出容器に被抽出物を入れて前記フィルタ
ー材にかかる水圧が30mmH2O となるように所定温度のお
湯を注いだとき、該フィルター材から抽出液の落下が開
始するまでの時間が2〜120 秒となるように、前記フィ
ルター材の目付および樹脂の塗布量を調整した抽出用フ
ィルター。(2) 前記抽出容器が一体成形された容器であ
る抽出用フィルター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抽出用フィルターに
関し、さらに詳しくは被抽出物、特にコーヒー粉末に熱
湯を注いで成分を抽出する際に、抽出初期に被抽出物を
蒸らすための熱湯の供給や蒸らし時間等を考慮すること
なく、容易に美味しい成分を抽出することができる抽出
用フィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりコーヒーを簡便に抽出する方法
としては、ドリップ式による方法が一般的に採用されて
いる。この方法は、フィルターをロート型保持具に装着
し、コーヒー粉末を入れ、これに熱湯を注いで成分抽出
するものであり、簡便にコーヒーを抽出することができ
る利点があるが、熱湯供給のコントロールが難しく、常
に安定した美味しいコーヒーを抽出できないという欠点
があった。一般に、美味しいコーヒーを抽出するために
は、抽出初期に少量の熱湯をコーヒー粉末に供給して保
持させ、一定時間蒸らすのがよいとされている。
【0003】従来のフィルターの場合には、フィルター
にコーヒー粉末を入れた後、少量の熱湯を、フィルター
から滴下しない程度の量で供給し、その状態に保持して
コーヒー粉末を蒸らし、次いで必要な量の熱湯を供給し
て成分抽出を行うという方法が採られている。しかし、
ポットからフィルターに直接熱湯を供給する場合、抽出
初期に供給する熱湯をフィルターから滴下しない程度の
量に調節するのは難しく、また供給した後の蒸らし時間
も各人の感覚に頼っているため、抽出成分のバラツキが
大きく、常に美味しいコーヒーが抽出できないという問
題があった。特に、家庭や仕事場等で電気ポットなどか
ら熱湯を供給する場合には、熱湯の供給量や供給速度の
調節ができないため、美味しいコーヒーを抽出するのが
難しいというのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術の問題を解決し、コーヒー等の被抽出物に熱湯
を注いで所望成分を抽出する際に、抽出初期に該被抽出
物を蒸らすための熱湯の供給量や蒸らし時間等を考慮す
ることなく、一度の給湯で容易に所望成分を抽出するこ
とができる抽出用フィルターを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、特定の目付を有するフィル
ター材に特定量の樹脂を付着させることにより、抽出初
期から多量の熱湯を被抽出物の入ったフィルターに供給
しても熱湯は直ちに流れ出すことがなく、熱湯をフィル
ター内に保持させて該被抽出物を均一に蒸らすことがで
き、一方、一定時間経過後には熱湯はフィルターから容
易に通過することを見出し、本発明に到達したものであ
る。本発明で特許請求される発明は以下のとおりであ
る。
【0006】(1)開口部を有する抽出容器であって、
該抽出容器の少なくとも底部が、40〜500g/m2
の目付を有し、かつ0.01〜20g/m2 の樹脂が塗
布されたフィルター材からなり、該抽出容器に被抽出物
を入れて前記フィルター材にかかる水圧が30mmH2
Oとなるように所定温度のお湯を注いだとき、該フィル
ター材から抽出液の落下が開始するまでの時間が2〜1
20秒となるように、前記フィルター材の目付および樹
脂の塗布量を調整したことを特徴とする抽出用フィルタ
ー。 (2)前記抽出容器が袋状の容器であることを特徴とす
る(1)記載の抽出用フィルター。 (3)前記抽出容器が一体成形された容器であることを
特徴とする(1)記載の抽出用フィルター。
【0007】(4)前記フィルター材が、紙、不織布ま
たは織布からなることを特徴とする(1)ないし(3)
のいずれかに記載の抽出用フィルター。 (5)前記フィルター材が、ポリエステル繊維で構成さ
れていることを特徴とする(1)ないし(4)のいずれ
かに記載の抽出用フィルター。 (6)前記樹脂が、シリコーン樹脂であることを特徴と
する(1)ないし(5)のいずれかに記載の抽出用フィ
ルター。 (7)前記被抽出物がコーヒー粉末であり、前記所定温
度が約90℃であることを特徴とする(1)ないし
(6)のいずれかに記載の抽出用フィルター。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるフィルター材
は、40〜500g/m2 、好ましくは60〜400g
/m2 、より好ましくは100〜300g/m2 の目付
を有する、紙、織布または不織布からなり、かつ、フィ
ルター材の樹脂塗布量は、0.01〜20g/m2 、好
ましくは、0.05〜15g/m2 、より好ましくは
0.1〜10g/m2 である。フィルター材の目付が4
0g/m2 未満では、熱湯を注いだときにコーヒー粉末
が熱湯とともに流れ出し、コーヒーの抽出ができなくな
り、500g/m2 を超えると熱湯の通液性が低下し、
迅速なコーヒー抽出ができない。また樹脂の塗布量が
0.01g/m2 未満では、フィルター材のぬれ性の改
善が不十分で、熱湯の供給初期にフィルター内に熱湯を
保持させてコーヒー粉末を均一に蒸らすことができず、
また20g/m2 を超えると熱湯の通液性が低下し、迅
速なコーヒーの抽出ができない。
【0009】フィルター材の厚みは、通液性、コスト等
の点から、0.1〜1.0mmの範囲が好ましく、より好
ましくは0.2〜0.8mmである。またフィルター材の
見かけ密度は0.1〜0.6g/cm3 の範囲が好まし
く、より好ましくは0.2〜0.5g/cm3 である。フ
ィルター材の見かけ密度および樹脂塗布量が同じ場合、
低目付のフィルター材を用いる程、抽出速度が速くな
り、抽出を開始する時間も短くなる。従って、フィルタ
ー材の見かけ密度や厚みをも考慮して後述するフィルタ
ー材の抽出性能が得られるように、上記した範囲内でフ
ィルター材の目付および樹脂塗布量を選定するのが好ま
しい。
【0010】本発明において、フィルター材としては、
パルプなどを原料とした抄造方式で得られる熱湯に溶け
ない紙、天然繊維、化学繊維、合成繊維などからなる織
布または不織布などを用いることができる。これらのう
ち、通液性、コスト、加工性などの点から、不織布が特
に好ましい。不織布を構成する繊維としては、例えば、
ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊
維、これらの複合繊維または共重合繊維などが用いられ
る。これらの繊維の短繊維、長繊維またはこれらの混合
繊維は、単一でまたは2種以上を混合して用いることが
でき、公知のスパンポンド法、ニードルパンチ法、サー
マルボンド法などにより不織布とされる。強度、剛性な
どの点からはスパンボンド法による部分熱圧着の長繊維
不織布が好ましい。これらの不織布は積層して用いても
よい。また不織布を構成する繊維の平均繊維径は0.0
1〜20デニールが好ましく、より好ましくは0.5〜
10デニールである。さらに不織布を凹凸金型などを用
い、例えば温度80〜200℃に加熱させて熱プレス成
型により一体成形して抽出用フィルターとする場合に
は、加熱成型温度での不織布の破断伸度が通常50%以
上、好ましくは70%〜400%である。
【0011】またフィルター材に塗布される樹脂として
は、シリコーン系樹脂、シリコーン系オイル、フッ素系
樹脂、植物性油、メチルセルロース、カルボキシセルロ
ース、水溶性セルロース、澱粉、多糖類などを用いるこ
とができるが、熱湯に溶解せず、またぬれ性が変えられ
る点から、シリコーン系樹脂が特に好ましい。フィルタ
ー材へのこれらの樹脂の塗布は、公知の方法、例えば、
浸積式、グラビヤ式、キスロール式、コーテング式、ス
プレー式などで行うことができる。
【0012】フィルター材に付与される樹脂は、フィル
ター材の熱湯に対するぬれ性を改善する。すなわち、熱
湯を供給した初期には、熱湯の通液性を阻害し、コーヒ
ー粉末が均一に蒸れる間フィルター内に熱湯を留まら
せ、かつ一定時間経過後には良好な通液性を確保する特
性を有する。一定時間経過後に抽出液の良好な通液性が
得られる理由は定かではないが、被抽出物の抽出成分を
含む抽出液がフィルター材の繊維内部に浸透して熱湯の
通液性を良好ならしめるものと考えられる。樹脂が塗布
されたフィルター材表面の表面張力は、例えばポリエス
テル繊維の場合、40〜60dyn/cmの範囲が好ま
しく、より好ましくは45〜55dyn/cmである。
【0013】本発明において、上記フィルター材を用い
た抽出容器に被抽出物を入れてフィルター材にかかる水
圧が30mmH2 Oとなるように所定温度の熱湯を注いだ
とき、該フィルター材から抽出液の滴下が開始するまで
の時間(以下、単に抽出開始時間という)が2〜120
秒であることが必要である。このようなフィルター材の
被抽出物に対する抽出性能は、上述したフィルター材の
目付および該フィルター材に塗布する樹脂の塗布量を調
整することにより得ることができる。
【0014】前記水圧を30mmH2 Oに規定したのは、
抽出容器に熱湯を供給するときの液深が3〜5cmと想定
したことによる。前記熱湯の所定温度は、抽出用粉末の
最適抽出温度であり、例えば、コーヒー粉末の場合は約
90℃、日本茶の場合は約60〜80℃の範囲の温度で
ある。また紅茶の場合には約80〜90℃である。前記
フィルター材の抽出開始時間が2秒未満のものでは、抽
出用粉末の蒸らし時間が短すぎて均一な蒸らしができ
ず、美味しい抽出成分の抽出ができない。また120秒
を超えると抽出速度が遅くなり、迅速な抽出ができな
い。好ましい抽出開始時間は5〜60秒である。なお、
抽出が開始された後は残りの必要な量の熱湯を適宜供給
すればよい。
【0015】本発明における抽出用フィルターは、上記
フィルタ材を用いたものであればその形状や形態には特
に制限されない。例えば、フィルター材を開口部を有す
る容器の少なくとも底部に用いたもの、フィルター材を
開口部を有する袋状としたもの、さらにフィルター材を
一体成形したものを挙げることができる。抽出液を入れ
る容器の大きさは、被抽出物の量に応じて適宜選定する
ことができ、例えば一人分のコーヒーを抽出する場合に
は、通常、容量120〜200ccで深さが50〜80mm
とされる。
【0016】フィルター材を抽出容器の底部に用いる場
合には、例えば、筒状のプラスチックの底部にシート状
のフィルター材を接着させるか、取り付け部材に把持さ
せて得ることができる。また袋形状の容器とする場合
は、シート状のフィルター材を接着剤や粘着剤を用いて
製袋する方法、熱シール方式、超音波方式などにより開
口部を有する平袋形状、ガゼット形状などに製袋して得
ることができる。この場合は、抽出液を入れる容器(コ
ップ)の上に吊るすか、該袋形状がセットできるプラス
チック製の抽出容器にセットして抽出用粉末を入れて抽
出が行われる。さらにフィルター材を一体成形する場合
には、例えば、温度80〜200°Cにシート状のフィ
ルター材を加熱し、凹凸金型などにより加熱プレス成型
加工して得ることができる。熱湯を供給する際のフィル
ター内の抽出用粉末の量は、該粉末の膨潤性および蒸れ
性などの点から、容器の容量の1/2以下とするのが好
ましく、例えば、一人分のコーヒーを抽出する場合には
通常8〜10gの粉末が用いられる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 公知のスパンボンド方式で得たポリエステル不織布(温
度160℃の破断伸度が210%、目付150g/
2 、厚み0.35、通気性55cm3/cm2.sec)を、シリ
コーン系樹脂( 東レ・ダウコーニング・シリコーン社
製、エマルジョン型シリコーン樹脂SYL−OFF78
00とSYL−OFF7801を1:1で混合) の10
重量%水溶液に浸漬し、脱水、乾燥して本発明のフィル
ター材を得た。シリコーン系樹脂の付着量は2g/m2
であった。得られたフィルター材を、口径70mmφ深
さ60mmの筒状プラスチック底部に接着し抽出容器を
得た。該抽出容器にレギュラーコーヒー粉末(中細挽)
10gを入れ、90℃の熱湯をフィルター材にかかる水
圧が約30mmH2 Oになるまで熱湯を一気に注いだ。こ
のときの抽出開始時間を測定したところ18秒であっ
た。その後80ccの熱湯を注ぎ、一人分のコーヒー(約
170cc)の抽出を完了した。得られたコーヒーは香
り、味、色ともに良好であった。
【0018】また同様の抽出容器を用いて、水圧40m
mH2 Oの条件で同様に成分抽出を行ったが、抽出開始
時間は15秒であった。さらに同様の抽出容器を用い
て、水圧50mmH2 Oの条件で同様に成分抽出を行っ
たが、抽出開始時間は12秒であった。
【0019】実施例2 実施例1で用いたフィルター材を幅10cmおよび高さ8
cmの開口部を有する平袋になるように2方向を熱シー
ルして平袋形状の抽出用フィルターを得た。これをコッ
プの上に吊り下げ固定し、レギュラーコーヒー粉末(中
細挽)10gを入れ、90℃の熱湯を水圧約30mmH2
Oになるまでを一気に注いだ。そのときの抽出開始時間
を測定したところ11秒であった。その後、100ccの
熱湯を注ぎ、一人分のコーヒー(約150cc)の抽出を
完了した。得られたコーヒーは香り、味、色ともに良好
であった。
【0020】実施例3 実施例1で用いたフィルター材を、上部径65mm、底部
径45mm、深さ45mmの円錐台形状の金型を温度160
℃に加熱し、加熱プレス成形加工を行い、一体成形した
抽出用フィルターを製造した。次いでこのフィルターに
レギュラーコーヒー粉末(中細挽)10gを入れ、90
℃の熱湯を水圧約30mmH2 Oになるまで一気に注ぎ、
抽出開始時間を測定したところ9秒であった。その後、
90ccの熱湯を続いて注ぎ、一人分のコーヒー(約13
0cc)の抽出を完了した。得られたコーヒーは香り、
味、色ともに良好であった。さらに同様の抽出容器を用
いて、水圧40mmH2 Oの条件で同様に成分抽出を行
ったが、抽出開始時間は7秒であり、得られたコーヒー
は香り、味、色ともに良好であった。
【0021】実施例4 公知のスパンボンド方式でポリエステル不織布を得た。
(繊度4.0デニール、目付250g/m2 、厚み0.
57mm、通気性27cm3 /cm2 ・sec、温度1
60℃の破断伸度230%)次に、不織布にシリコーン
系樹脂(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製、エマ
ルジョン型シリコーン樹脂SYL−OFF7900と7
922を100:10で混合)を用いて、グラビヤ方式
で樹脂を塗布させ、塗布量が0.05g/m2 、0.1
g/m2 および0.5g/m2 である3種の本発明のフ
ィルター材を得た。得られたフィルター材を、口径70
mmφ深さ60mmの筒状プラスチック底部に接着し、
抽出容器を得た。該抽出容器にレギュラーコーヒー粉末
(中細挽)10g入れてから90℃熱湯を一気に注い
で、水圧と抽出開始時間を測定した。その結果を表1に
示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1から、フィルター材の樹脂塗布量を調
整することにより、抽出液の落下が開始するまでの時間
が変化することが示される。またお湯の注ぐ水圧によっ
ても抽出開始時間が変わり、水圧を高くすると抽出液の
落下開始するまでの時間が少なくなることが示される。
【0024】比較例1 実施例1において、不織布にシリコーン系樹脂を塗布し
ないフィルターを用いた以外は実施例1と同様の方法で
コーヒーの抽出を行ったが、抽出開始時間は1秒未満で
あり、熱湯を注ぐと同時に抽出が開始されたため、コー
ヒー粉末を蒸らす時間をとることができず、抽出時間も
短くなった。従って、得られたコーヒーは、薄く、香
り、味、色などが十分でなかった。
【0025】
【発明の効果】本発明の抽出用フィルターによれば、特
定の目付を有するフィルター材に特定量の樹脂を付着さ
せることにより、抽出初期から多量の熱湯を被抽出物
(レギュラーコーヒー粉末、日本茶、紅茶等)の入った
フィルターに供給しても熱湯は直ちに流れ出すことがな
く、熱湯をフィルター内に保持させて被抽出物を均一に
蒸らすことができ、一方、一定時間経過後には熱湯はフ
ィルターから容易に通過することができるため、抽出初
期に被抽出物を蒸らすための熱湯の供給量や蒸らし時間
等を考慮することなく、常に容易に美味しい抽出成分を
抽出することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有する抽出容器であって、該抽
    出容器の少なくとも底部が、40〜500g/m2 の目
    付を有し、かつ0.01〜20g/m2 の樹脂が塗布さ
    れたフィルター材からなり、該抽出容器に被抽出物を入
    れて前記フィルター材にかかる水圧が30mmH2 Oと
    なるように所定温度のお湯を注いだとき、該フィルター
    材から抽出液の落下が開始するまでの時間が2〜120
    秒となるように、前記フィルター材の目付および樹脂の
    塗布量を調整したことを特徴とする抽出用フィルター。
  2. 【請求項2】 前記抽出容器が袋状の容器であることを
    特徴とする請求項1記載の抽出用フィルター。
  3. 【請求項3】 前記抽出容器が一体成形された容器であ
    ることを特徴とする請求項1記載の抽出用フィルター。
  4. 【請求項4】 前記フィルター材が、紙、不織布または
    織布からなることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の抽出用フィルター。
  5. 【請求項5】 前記フィルター材が、ポリエステル繊維
    で構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の抽出用フィルター。
  6. 【請求項6】 前記樹脂が、シリコーン樹脂であること
    を特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の抽出
    用フィルター。
  7. 【請求項7】 前記被抽出物がコーヒー粉末であり、前
    記所定温度が約90℃であることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれかに記載の抽出用フィルター。
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