JP2002058598A - 抽出装置 - Google Patents
抽出装置Info
- Publication number
- JP2002058598A JP2002058598A JP2000284357A JP2000284357A JP2002058598A JP 2002058598 A JP2002058598 A JP 2002058598A JP 2000284357 A JP2000284357 A JP 2000284357A JP 2000284357 A JP2000284357 A JP 2000284357A JP 2002058598 A JP2002058598 A JP 2002058598A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extraction
- filter
- cup
- functional filter
- extract
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cookers (AREA)
- Apparatus For Making Beverages (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コーヒ、茶などを誰でも均一な濃さと旨さの
抽出ができ、かつ抽出液が少ないという特殊な状況でも
おいしく入れられる手段を提供する。 【解決手段】 抽出用カップ1をカップ2の上に載せ、
本体1a中の濾過フィルタ3の上にコーヒー豆、茶、薬
草等の抽出材4を所定量入れ、所定量の抽出液5を注
ぐ。これを電子レンジで加熱すると、抽出液5の温度上
昇と共に機能性フィルタ6に含浸されている熱可溶性材
料が溶解を始め、濾過フィルタ3を通過した抽出液5が
機能性フィルタ6を通り始め、ある温度に達すると熱可
溶性材料の急激な溶解と共に抽出液5の落下も激しくな
り、苦みや渋みが出る前に抽出が終了することにより、
誰にでも上手に抽出ができる。
抽出ができ、かつ抽出液が少ないという特殊な状況でも
おいしく入れられる手段を提供する。 【解決手段】 抽出用カップ1をカップ2の上に載せ、
本体1a中の濾過フィルタ3の上にコーヒー豆、茶、薬
草等の抽出材4を所定量入れ、所定量の抽出液5を注
ぐ。これを電子レンジで加熱すると、抽出液5の温度上
昇と共に機能性フィルタ6に含浸されている熱可溶性材
料が溶解を始め、濾過フィルタ3を通過した抽出液5が
機能性フィルタ6を通り始め、ある温度に達すると熱可
溶性材料の急激な溶解と共に抽出液5の落下も激しくな
り、苦みや渋みが出る前に抽出が終了することにより、
誰にでも上手に抽出ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は茶、コーヒー、薬草
等の抽出材を抽出液に浸し電子レンジで加熱することに
より抽出液中に抽出剤から成分を抽出するときに、抽出
液が一定温度になるまで抽出液の通過を防止するための
機能性フィルタを用いた抽出装置の改良に関する。
等の抽出材を抽出液に浸し電子レンジで加熱することに
より抽出液中に抽出剤から成分を抽出するときに、抽出
液が一定温度になるまで抽出液の通過を防止するための
機能性フィルタを用いた抽出装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、茶、コーヒー、薬草・健康飲料等
をそれぞれの抽出材料から抽出する方法の一つとして、
コーヒーの場合を例にとると、たとえば図6の従来の抽
出装置の断面図のように、ドリップ用のカップ21にフ
ィルタ23を入れ、フィルタ23の中に挽いたコーヒー
豆24を所定量入れ、上から加熱した湯25を矢印のよ
うに徐々に注入してコーヒー豆24から抽出し、フィル
タ23でコーヒー豆24を濾過して抽出液だけを孔21
bから任意のカップ22に流下させていた。
をそれぞれの抽出材料から抽出する方法の一つとして、
コーヒーの場合を例にとると、たとえば図6の従来の抽
出装置の断面図のように、ドリップ用のカップ21にフ
ィルタ23を入れ、フィルタ23の中に挽いたコーヒー
豆24を所定量入れ、上から加熱した湯25を矢印のよ
うに徐々に注入してコーヒー豆24から抽出し、フィル
タ23でコーヒー豆24を濾過して抽出液だけを孔21
bから任意のカップ22に流下させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の抽出
方法では湯の量、注入する速さ、湯の温度などの調整が
難しく、薄すぎたり、逆に濃すぎたり濃度が一定せず、
またフィルタが通りにくいものであると、苦みや渋みが
出て旨い味を出すのが難しかった。また電子レンジを用
いて湯を加熱する方法もあるが、この場合加熱する前に
温度の低い水を入れたときに十分抽出されていない水が
フィルタを通過してしまい、全体として抽出液が薄いも
のになりがちであり、また同時に多数のコーヒーを抽出
する場合には、電子レンジ内でのカップの個数やカップ
の位置によって加熱の程度が異なり、コーヒーの出来が
濃すぎたり薄かったりするという問題点があった。
方法では湯の量、注入する速さ、湯の温度などの調整が
難しく、薄すぎたり、逆に濃すぎたり濃度が一定せず、
またフィルタが通りにくいものであると、苦みや渋みが
出て旨い味を出すのが難しかった。また電子レンジを用
いて湯を加熱する方法もあるが、この場合加熱する前に
温度の低い水を入れたときに十分抽出されていない水が
フィルタを通過してしまい、全体として抽出液が薄いも
のになりがちであり、また同時に多数のコーヒーを抽出
する場合には、電子レンジ内でのカップの個数やカップ
の位置によって加熱の程度が異なり、コーヒーの出来が
濃すぎたり薄かったりするという問題点があった。
【0004】この問題を解決するために本発明者は先に
機能性フィルタを用いた抽出装置を提案した。この機能
性フィルタとは通常の濾過用フィルタの繊維の間の目
を、たとえば寒天のような熱可溶性の材料で目詰まりさ
せておき、加熱された抽出液がある一定温度に達すると
熱可溶性材料が溶け出すことにより目詰まりを解消さ
せ、阻止されていた抽出液を通過させることによって、
過加熱を防止し適当な抽出ができるようにしたものであ
る。装置の構成は図6と同様であり、そのフィルタ23
に上記のような熱可溶性材料を塗布または含浸させたも
のを用いている点のみが異なっている。
機能性フィルタを用いた抽出装置を提案した。この機能
性フィルタとは通常の濾過用フィルタの繊維の間の目
を、たとえば寒天のような熱可溶性の材料で目詰まりさ
せておき、加熱された抽出液がある一定温度に達すると
熱可溶性材料が溶け出すことにより目詰まりを解消さ
せ、阻止されていた抽出液を通過させることによって、
過加熱を防止し適当な抽出ができるようにしたものであ
る。装置の構成は図6と同様であり、そのフィルタ23
に上記のような熱可溶性材料を塗布または含浸させたも
のを用いている点のみが異なっている。
【0005】この装置における唯一の問題点は、寒天等
を塗布または含浸したフィルタに含まれる寒天の量がフ
ィルタの厚みや寒天濃度、装置の調整バラツキなどによ
り過大であったり、または用いる抽出液が極めて少量の
時に、抽出液内に溶解される寒天の量が多くなり、抽出
液がゲル化して、とろみを帯びることである。
を塗布または含浸したフィルタに含まれる寒天の量がフ
ィルタの厚みや寒天濃度、装置の調整バラツキなどによ
り過大であったり、または用いる抽出液が極めて少量の
時に、抽出液内に溶解される寒天の量が多くなり、抽出
液がゲル化して、とろみを帯びることである。
【0006】ここで機能性フィルタに塗布、または含浸
されている熱可溶性材料、たとえば具体的には寒天の量
が多い場合の問題について検討する。仮に抽出液の量が
たとえば100cc程度と少なく、寒天を含浸した機能
性フィルタの面積が大きい場合を考えると、必然的に抽
出液内の寒天の濃度が高くなり、抽出液がゲル化して、
とろみを帯びる。一般的には水500ccに対して1g
の寒天量であれば、水が粘性を持たない(ゲル化しな
い)が、寒天量がこれを上回ると、ゲル化し、極端には
羊羹のようになる。したがってこの方式ではフィルタの
一定面積に付着する寒天の量を精度良く管理する必要が
あるが、フィルタの厚みのばらつきや材質の差、寒天の
濃度、周囲温度等々、寒天付着量のばらつきの要因は非
常に多く、生産を妨げる要因となっている。本発明はこ
のような問題を別の方法によって解決しようとするもの
である。
されている熱可溶性材料、たとえば具体的には寒天の量
が多い場合の問題について検討する。仮に抽出液の量が
たとえば100cc程度と少なく、寒天を含浸した機能
性フィルタの面積が大きい場合を考えると、必然的に抽
出液内の寒天の濃度が高くなり、抽出液がゲル化して、
とろみを帯びる。一般的には水500ccに対して1g
の寒天量であれば、水が粘性を持たない(ゲル化しな
い)が、寒天量がこれを上回ると、ゲル化し、極端には
羊羹のようになる。したがってこの方式ではフィルタの
一定面積に付着する寒天の量を精度良く管理する必要が
あるが、フィルタの厚みのばらつきや材質の差、寒天の
濃度、周囲温度等々、寒天付着量のばらつきの要因は非
常に多く、生産を妨げる要因となっている。本発明はこ
のような問題を別の方法によって解決しようとするもの
である。
【0007】実験の結果、フィルタの材質は抽出材によ
って目詰まりしない粗さで、かつ寒天を必要以上含浸し
ない厚さを設定する。フィルタ材質はパルプで、厚さ、
メッシュを「目付」で表すと、目付き50g、含浸する
寒天の濃度を1%としてフィルタを製造する。このよう
に作られたフィルタで通常のコーヒー粉を目詰まりせず
に10秒程度で濾すためには直径200mm(面積31
4平方センチ)程度必要であるが、このフィルタにはこ
の加工条件で0.35g程度の寒天が含浸されている。
って目詰まりしない粗さで、かつ寒天を必要以上含浸し
ない厚さを設定する。フィルタ材質はパルプで、厚さ、
メッシュを「目付」で表すと、目付き50g、含浸する
寒天の濃度を1%としてフィルタを製造する。このよう
に作られたフィルタで通常のコーヒー粉を目詰まりせず
に10秒程度で濾すためには直径200mm(面積31
4平方センチ)程度必要であるが、このフィルタにはこ
の加工条件で0.35g程度の寒天が含浸されている。
【0008】今、仮にこのフィルタを通る抽出液が18
0ccであれば、すべての寒天が溶けだしても、 0.35g/180=0.002g/cc となり、1/500の寒天濃度であり、ゲル化しない
が、抽出液が140cc程度になると同様に計算して1
/400程度の寒天濃度となり、フィルタのばらつき、
付着寒天濃度のばらつき等で、ゲル化に近づくことにな
る。これを防ぐには必ず所定量の水を入れるようにユー
ザーに促すことも必要であるが、使用条件が複雑になる
ため好ましいことではない。
0ccであれば、すべての寒天が溶けだしても、 0.35g/180=0.002g/cc となり、1/500の寒天濃度であり、ゲル化しない
が、抽出液が140cc程度になると同様に計算して1
/400程度の寒天濃度となり、フィルタのばらつき、
付着寒天濃度のばらつき等で、ゲル化に近づくことにな
る。これを防ぐには必ず所定量の水を入れるようにユー
ザーに促すことも必要であるが、使用条件が複雑になる
ため好ましいことではない。
【0009】本発明はこれを解決するために熱可溶性材
料を含浸させ、所定温度で抽出液を通過させる機能性フ
ィルタと、単にコーヒー豆などの抽出材を濾過する濾過
フィルタとを別に設けて、それぞれ機能を分担し、上記
のようなゲル化を防ぐようにしたことを特徴とするもの
である。
料を含浸させ、所定温度で抽出液を通過させる機能性フ
ィルタと、単にコーヒー豆などの抽出材を濾過する濾過
フィルタとを別に設けて、それぞれ機能を分担し、上記
のようなゲル化を防ぐようにしたことを特徴とするもの
である。
【0010】このように本発明は当初に述べた従来の装
置の問題点を解決するためのものであり、またその次に
述べた機能性フィルタを用いて改良された方法をさらに
改良するためになされたもので、抽出する時間を適正に
管理しやすく、誰でも均一な濃さと旨さの抽出ができ、
特殊な状況の下でも抽出液がゲル化することのない抽出
装置を提供するものである。
置の問題点を解決するためのものであり、またその次に
述べた機能性フィルタを用いて改良された方法をさらに
改良するためになされたもので、抽出する時間を適正に
管理しやすく、誰でも均一な濃さと旨さの抽出ができ、
特殊な状況の下でも抽出液がゲル化することのない抽出
装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明の請求項1の抽出装置は、電子レンジの電磁波
を透過させ自身では発熱せず下方に開口を有する抽出カ
ップと、前記下方の開口を封鎖するように設けた紙、織
物または不織布などの繊維の隙間、または細孔を設けた
プラスチック等における前記細孔を所定温度近辺で溶融
する熱可溶性材料で目詰まりするように塗布または含浸
し前記所定温度以下の温度では液体を通過しにくく、前
記所定温度以上の温度では通過しやすくした機能性フィ
ルタと、前記機能性フィルタの上部において前記抽出カ
ップの上部と下部を分離するように設けた紙、織物また
は不織布などの繊維を用い抽出材と抽出液とを分離させ
るための濾過フィルタとを備え、前記抽出カップ内の前
記濾過フィルタ上に抽出材を配置しこの抽出材を浸すよ
うに抽出液を注入して第2のカップの上に載せ、電子レ
ンジにて加熱することにより前記抽出液を加熱し、この
抽出液の温度上昇により前記機能性フィルタの熱可溶性
材料を溶解させて前記機能性フィルタは前記濾過フィル
タで濾過された前記抽出液を通過させ、前記抽出カップ
の下方の開孔から前記第2のカップに落下させるように
構成したことを特徴とする。
の本発明の請求項1の抽出装置は、電子レンジの電磁波
を透過させ自身では発熱せず下方に開口を有する抽出カ
ップと、前記下方の開口を封鎖するように設けた紙、織
物または不織布などの繊維の隙間、または細孔を設けた
プラスチック等における前記細孔を所定温度近辺で溶融
する熱可溶性材料で目詰まりするように塗布または含浸
し前記所定温度以下の温度では液体を通過しにくく、前
記所定温度以上の温度では通過しやすくした機能性フィ
ルタと、前記機能性フィルタの上部において前記抽出カ
ップの上部と下部を分離するように設けた紙、織物また
は不織布などの繊維を用い抽出材と抽出液とを分離させ
るための濾過フィルタとを備え、前記抽出カップ内の前
記濾過フィルタ上に抽出材を配置しこの抽出材を浸すよ
うに抽出液を注入して第2のカップの上に載せ、電子レ
ンジにて加熱することにより前記抽出液を加熱し、この
抽出液の温度上昇により前記機能性フィルタの熱可溶性
材料を溶解させて前記機能性フィルタは前記濾過フィル
タで濾過された前記抽出液を通過させ、前記抽出カップ
の下方の開孔から前記第2のカップに落下させるように
構成したことを特徴とする。
【0012】この構成によって機能性フィルタは低温に
おいてはほとんど水分を通さないので抽出材と抽出液を
濾過フィルタ中に入れても抽出された液は機能性フィル
タからほとんど漏れ出さず、抽出が薄くなることがな
く、温度の上昇と共に熱可溶性材料は徐々に溶けだして
機能性フィルタは徐々に水分を通過させ、ある温度から
急激に抽出された液が漏れ出し、かつ抽出液が少ない場
合でも抽出液がゲル化することがないように作用する。
おいてはほとんど水分を通さないので抽出材と抽出液を
濾過フィルタ中に入れても抽出された液は機能性フィル
タからほとんど漏れ出さず、抽出が薄くなることがな
く、温度の上昇と共に熱可溶性材料は徐々に溶けだして
機能性フィルタは徐々に水分を通過させ、ある温度から
急激に抽出された液が漏れ出し、かつ抽出液が少ない場
合でも抽出液がゲル化することがないように作用する。
【0013】本発明の請求項2の抽出装置は、請求項1
の構成において、前記機能性フィルタに塗布または含浸
させる熱可溶性材料として寒天、及びカラギナン、ファ
ーセレラン、ジュランガム、澱粉、加工澱粉より選ばれ
る少なくとも1種以上の糊料を用いたことを特徴とする
もので、寒天は食用に適し余り味もなく抽出液への影響
を少なくできる。
の構成において、前記機能性フィルタに塗布または含浸
させる熱可溶性材料として寒天、及びカラギナン、ファ
ーセレラン、ジュランガム、澱粉、加工澱粉より選ばれ
る少なくとも1種以上の糊料を用いたことを特徴とする
もので、寒天は食用に適し余り味もなく抽出液への影響
を少なくできる。
【0014】本発明の請求項3の抽出装置は、請求項1
の構成において、前記機能性フィルタに塗布または含浸
させる熱可溶性材料として、易溶化した寒天を用いたこ
とを特徴とするもので、請求項2の作用に加えて溶解温
度近辺までは余り溶解せず、溶解温度近辺で急激に溶解
するので、機能性フィルタとしてより好適な特性を得る
ことができる。
の構成において、前記機能性フィルタに塗布または含浸
させる熱可溶性材料として、易溶化した寒天を用いたこ
とを特徴とするもので、請求項2の作用に加えて溶解温
度近辺までは余り溶解せず、溶解温度近辺で急激に溶解
するので、機能性フィルタとしてより好適な特性を得る
ことができる。
【0015】本発明の請求項4の抽出装置は、電子レン
ジの電磁波を透過させ自身では発熱せず下方に開口を有
する抽出カップと、前記下方の開口を封鎖するように設
けた紙、織物または不織布などの繊維の隙間、または細
孔を設けたプラスチック等における前記細孔を所定温度
近辺で溶融する熱可溶性材料で目詰まりするように塗布
または含浸し前記所定温度以下の温度では液体を通過し
にくく、前記所定温度以上の温度では通過しやすくした
機能性フィルタと、前記機能性フィルタの上部に載置さ
れ前記抽出カップの内形にほぼ添った形状であって紙、
織物または不織布などの繊維を用い抽出材と抽出液とを
分離させるための濾過フィルタとを備え、前記抽出カッ
プ内の前記濾過フィルタ上に抽出材を配置しこの抽出材
を浸すように抽出液を注入して第2のカップの上に載
せ、電子レンジにて加熱することにより前記抽出液を加
熱し、この抽出液の温度上昇により前記機能性フィルタ
の熱可溶性材料を溶解させて前記機能性フィルタは前記
濾過フィルタで濾過された前記抽出液を通過させ、前記
抽出カップの下方の開孔から前記第2のカップに落下さ
せるように構成したことを特徴とするものであり、この
構成によって請求項1の構成のものと同様な作用が得ら
れることとなる。
ジの電磁波を透過させ自身では発熱せず下方に開口を有
する抽出カップと、前記下方の開口を封鎖するように設
けた紙、織物または不織布などの繊維の隙間、または細
孔を設けたプラスチック等における前記細孔を所定温度
近辺で溶融する熱可溶性材料で目詰まりするように塗布
または含浸し前記所定温度以下の温度では液体を通過し
にくく、前記所定温度以上の温度では通過しやすくした
機能性フィルタと、前記機能性フィルタの上部に載置さ
れ前記抽出カップの内形にほぼ添った形状であって紙、
織物または不織布などの繊維を用い抽出材と抽出液とを
分離させるための濾過フィルタとを備え、前記抽出カッ
プ内の前記濾過フィルタ上に抽出材を配置しこの抽出材
を浸すように抽出液を注入して第2のカップの上に載
せ、電子レンジにて加熱することにより前記抽出液を加
熱し、この抽出液の温度上昇により前記機能性フィルタ
の熱可溶性材料を溶解させて前記機能性フィルタは前記
濾過フィルタで濾過された前記抽出液を通過させ、前記
抽出カップの下方の開孔から前記第2のカップに落下さ
せるように構成したことを特徴とするものであり、この
構成によって請求項1の構成のものと同様な作用が得ら
れることとなる。
【0016】本発明の請求項5の抽出装置は、請求項4
記載の構成において、前記抽出カップの内壁に底面にか
けて略垂直方向に設けた1または複数のリブを有するこ
とを特徴とするものであり、この構成によって、抽出液
面が濾過フィルタの下面に至って機能性フィルタとの間
に生じる負圧を、リブ周辺の隙間から上方の空気を流入
させることにより解消し、この負圧による流下速度の低
下を防ぐように作用する。
記載の構成において、前記抽出カップの内壁に底面にか
けて略垂直方向に設けた1または複数のリブを有するこ
とを特徴とするものであり、この構成によって、抽出液
面が濾過フィルタの下面に至って機能性フィルタとの間
に生じる負圧を、リブ周辺の隙間から上方の空気を流入
させることにより解消し、この負圧による流下速度の低
下を防ぐように作用する。
【0017】本発明の請求項6の抽出装置は、請求項1
または4の構成において、前記機能性フィルタに海藻多
糖類を主成分とし特定の温度で溶解する可食フィルムを
用いたことを特徴とするものであり、これによって可食
フィルムが溶解したときは大きな開口が生じることによ
り、抽出液面が濾過フィルタの下面に至って機能性フィ
ルタとの間に生じる負圧を発生させないので、この負圧
による流下速度の低下を防ぐように作用する。
または4の構成において、前記機能性フィルタに海藻多
糖類を主成分とし特定の温度で溶解する可食フィルムを
用いたことを特徴とするものであり、これによって可食
フィルムが溶解したときは大きな開口が生じることによ
り、抽出液面が濾過フィルタの下面に至って機能性フィ
ルタとの間に生じる負圧を発生させないので、この負圧
による流下速度の低下を防ぐように作用する。
【0018】本発明の請求項7の抽出装置は、前記可食
フィルムを用いた機能性フィルタをカップに溶着する際
に際に、前記カップの溶着部分との間で前記可食フィル
ムを用いた機能性フィルタを挟持する補助材を用いたこ
とを特徴とするものであり、この構成によって、溶着が
困難な可食フィルムを容易にカップに溶着できるように
作用することとなる。
フィルムを用いた機能性フィルタをカップに溶着する際
に際に、前記カップの溶着部分との間で前記可食フィル
ムを用いた機能性フィルタを挟持する補助材を用いたこ
とを特徴とするものであり、この構成によって、溶着が
困難な可食フィルムを容易にカップに溶着できるように
作用することとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下図面に基づ
いて本発明の実施の形態1の機能性フィルタを用いた抽
出装置について説明する。図1(a)は実施の形態1の
抽出装置の断面図、図1(b)は同じく開口近辺の拡大
断面図、図2は熱可溶性材料として寒天を用いた場合の
特性図で、図2(a)は温度に対する溶解率、図2
(b)は時間に対する溶解率を示す。図3は最適抽出の
ための説明図である。
いて本発明の実施の形態1の機能性フィルタを用いた抽
出装置について説明する。図1(a)は実施の形態1の
抽出装置の断面図、図1(b)は同じく開口近辺の拡大
断面図、図2は熱可溶性材料として寒天を用いた場合の
特性図で、図2(a)は温度に対する溶解率、図2
(b)は時間に対する溶解率を示す。図3は最適抽出の
ための説明図である。
【0020】図1において抽出用カップ1の本体部1a
は底部のある円筒状に形成され、側面には必要により取
り扱い用の指かけ1bを一体に適宜に形成し、底部から
外周に向けて広がり、カップ2に載置するための台座部
1cを一体に形成し、台座部1cの内周部には突起1d
を下方に向けて設け、この突起1dはリング状のもので
もよく、また3個以上の独立の突起をリング状に配した
ものでもよい。
は底部のある円筒状に形成され、側面には必要により取
り扱い用の指かけ1bを一体に適宜に形成し、底部から
外周に向けて広がり、カップ2に載置するための台座部
1cを一体に形成し、台座部1cの内周部には突起1d
を下方に向けて設け、この突起1dはリング状のもので
もよく、また3個以上の独立の突起をリング状に配した
ものでもよい。
【0021】そして抽出カップ本体部1aの底部中央に
は円形または方形の段差部1eがあり、段差部1eの内
方に段差部1eと相似な円形または方形の1個の開口1
fを有する。この開口の他の例として複数の細かい開口
を段差部1eと相似な範囲内に設けてもよい。
は円形または方形の段差部1eがあり、段差部1eの内
方に段差部1eと相似な円形または方形の1個の開口1
fを有する。この開口の他の例として複数の細かい開口
を段差部1eと相似な範囲内に設けてもよい。
【0022】段差部1eの開口1fの周辺はフィルタ貼
付部1gとなっており、ここにほぼ段差部1eの形状の
機能フィルタ6を接着、溶着等の方法で張り付ける。
付部1gとなっており、ここにほぼ段差部1eの形状の
機能フィルタ6を接着、溶着等の方法で張り付ける。
【0023】本体部1aの底部は段落部1eよりさらに
外方に、たとえば円形の段差部1hを有し、この段差部
1hは段差部1eに向けてわずかに低下するテーパー部
となっている。その周辺部が水平になったフィルタ貼付
部1jとなっていて、この部分に段差部1eと同様の形
状にカットした濾過フィルタ3の周辺を接着、溶着等の
方法で張り付けることによって濾過フィルタ3で抽出カ
ップ本体部1aの上部と下部を分離するような形になっ
ている。接着の際にはフィルタ貼付部1gにおけるのも
含めて接着剤の健康上の問題に関する注意が必要であ
る。濾過フィルタ3の材質は通常のコーヒー用フィルタ
と同様のパルプ繊維でできた紙、パルプ繊維、綿または
ポリエチレン、ポリプロピレン等の繊維で作られた織物
または不織布などでできている。
外方に、たとえば円形の段差部1hを有し、この段差部
1hは段差部1eに向けてわずかに低下するテーパー部
となっている。その周辺部が水平になったフィルタ貼付
部1jとなっていて、この部分に段差部1eと同様の形
状にカットした濾過フィルタ3の周辺を接着、溶着等の
方法で張り付けることによって濾過フィルタ3で抽出カ
ップ本体部1aの上部と下部を分離するような形になっ
ている。接着の際にはフィルタ貼付部1gにおけるのも
含めて接着剤の健康上の問題に関する注意が必要であ
る。濾過フィルタ3の材質は通常のコーヒー用フィルタ
と同様のパルプ繊維でできた紙、パルプ繊維、綿または
ポリエチレン、ポリプロピレン等の繊維で作られた織物
または不織布などでできている。
【0024】そして濾過フィルタ3と機能性フィルタ6
との間は段差部1eの高さと、段差部1eと段差部1h
の間のテーパー部があるために通常はわずかの隙間があ
るが、この隙間は濾過フィルタ3がたるんで機能性フィ
ルタ6に接触して、抽出液の通りを悪くしない程度に設
けていて、この隙間がわずかであるために、機能性フィ
ルタ6が抽出液を通過させる前に、この隙間に大量の薄
い抽出液をため込むことはない。
との間は段差部1eの高さと、段差部1eと段差部1h
の間のテーパー部があるために通常はわずかの隙間があ
るが、この隙間は濾過フィルタ3がたるんで機能性フィ
ルタ6に接触して、抽出液の通りを悪くしない程度に設
けていて、この隙間がわずかであるために、機能性フィ
ルタ6が抽出液を通過させる前に、この隙間に大量の薄
い抽出液をため込むことはない。
【0025】カップ2は供給者の方で抽出用カップ1と
ペアで用意してもよく、この場合は寸法が特定されるの
で、抽出用カップ1の下面における突起1dはカップ2
に合致するリング状の突起とすればカップ2に抽出用カ
ップ1を載せたときに安定する。また使用者が任意の適
宜な大きさのカップ2を用いてもよい。
ペアで用意してもよく、この場合は寸法が特定されるの
で、抽出用カップ1の下面における突起1dはカップ2
に合致するリング状の突起とすればカップ2に抽出用カ
ップ1を載せたときに安定する。また使用者が任意の適
宜な大きさのカップ2を用いてもよい。
【0026】抽出用カップ1もカップ2も電子レンジに
入れて加熱するので、熱で破損しない材料で、かつ電子
レンジの高周波を透過させ、自身では発熱しない材料が
必須であり、耐熱ガラス、陶磁器、またはプラスチック
等を用いる。プラスチックについては、最近の健康志向
の高まりから溶出物質の害が心配されているので、この
点にも配慮して材質を選定する必要がある。
入れて加熱するので、熱で破損しない材料で、かつ電子
レンジの高周波を透過させ、自身では発熱しない材料が
必須であり、耐熱ガラス、陶磁器、またはプラスチック
等を用いる。プラスチックについては、最近の健康志向
の高まりから溶出物質の害が心配されているので、この
点にも配慮して材質を選定する必要がある。
【0027】機能性フィルタ6は、パルプ繊維でできた
紙、パルプ繊維、綿またはポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の繊維で作られた織物または不織布など、または細
孔を設けたプラスチック等を基材とし、この繊維の間、
またはプラスチック等の細孔を目詰まりするように所定
温度近辺で溶解する熱可溶性材料を塗布または含浸させ
たものである。
紙、パルプ繊維、綿またはポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の繊維で作られた織物または不織布など、または細
孔を設けたプラスチック等を基材とし、この繊維の間、
またはプラスチック等の細孔を目詰まりするように所定
温度近辺で溶解する熱可溶性材料を塗布または含浸させ
たものである。
【0028】この熱可溶性材料は、食用に適したもので
あって、余り味もなく、所定温度以下の温度では液体を
通過しにくく、所定温度以上の温度では通過しやすくで
きることを要し、たとえば寒天がこの条件に合致して好
適である。寒天は天草などの紅藻類の海藻に存在する粘
性物質を熱水抽出し水分を除去したもので、融点は80
度Cないし100度C、凝固点は35度Cないし45度
C程度というヒステリシス特性を持っている。他に熱可
溶性材料として、カラギナン、ファーセレラン、ジュラ
ンガム、澱粉、加工澱粉より選ばれる少なくとも1種以
上の糊料が同様に有効である。また用途は限定されるが
糖質の飴状物質なども用いることができよう。
あって、余り味もなく、所定温度以下の温度では液体を
通過しにくく、所定温度以上の温度では通過しやすくで
きることを要し、たとえば寒天がこの条件に合致して好
適である。寒天は天草などの紅藻類の海藻に存在する粘
性物質を熱水抽出し水分を除去したもので、融点は80
度Cないし100度C、凝固点は35度Cないし45度
C程度というヒステリシス特性を持っている。他に熱可
溶性材料として、カラギナン、ファーセレラン、ジュラ
ンガム、澱粉、加工澱粉より選ばれる少なくとも1種以
上の糊料が同様に有効である。また用途は限定されるが
糖質の飴状物質なども用いることができよう。
【0029】機能性フィルタの製造はまず粉末寒天また
は固形寒天等を熱水に溶解し、約1ないし1.5%程度
の寒天溶液を作り、沸騰させて溶解させ溶解液にする。
一般家庭用の角寒天や糸寒天等は不純物が多くこのよう
な用途にはあまり適当ではない。この溶解したものが凝
固(凝固点は約35度C前後)する前にフィルタ基材に
塗布、含浸加工する。具体的にはパルプ繊維シートにス
プレーによって寒天溶解液を吹き付ける。またはスプレ
ーする代わりに刷毛などで塗布してもよく、また寒天溶
解液の中へパルプ繊維シートを浸してもよい。塗布、含
浸が終わると自然乾燥、加熱乾燥または真空乾燥等によ
り乾燥させ水分を除去して含浸されたパルプ繊維シート
にする。乾燥方法としてより好ましくは、塗布または含
浸された寒天溶液をゲル化温度以上で乾燥することであ
る。この寒天はゲル化工程を通らないため、易溶化され
ることになる。この機能性フィルタ6は繊維の隙間に熱
可溶性材料である寒天が入り込んで凝固した状態となっ
て目詰まりを起こしている。
は固形寒天等を熱水に溶解し、約1ないし1.5%程度
の寒天溶液を作り、沸騰させて溶解させ溶解液にする。
一般家庭用の角寒天や糸寒天等は不純物が多くこのよう
な用途にはあまり適当ではない。この溶解したものが凝
固(凝固点は約35度C前後)する前にフィルタ基材に
塗布、含浸加工する。具体的にはパルプ繊維シートにス
プレーによって寒天溶解液を吹き付ける。またはスプレ
ーする代わりに刷毛などで塗布してもよく、また寒天溶
解液の中へパルプ繊維シートを浸してもよい。塗布、含
浸が終わると自然乾燥、加熱乾燥または真空乾燥等によ
り乾燥させ水分を除去して含浸されたパルプ繊維シート
にする。乾燥方法としてより好ましくは、塗布または含
浸された寒天溶液をゲル化温度以上で乾燥することであ
る。この寒天はゲル化工程を通らないため、易溶化され
ることになる。この機能性フィルタ6は繊維の隙間に熱
可溶性材料である寒天が入り込んで凝固した状態となっ
て目詰まりを起こしている。
【0030】この機能性フィルタ6の面積は抽出液中に
流出する寒天の量を少なくするために、なるべく小さい
方がよい。熱可溶性材料が溶解した後、濾過フィルタで
濾過された抽出液が通過する時間が長くなりすぎない程
度の小さな寸法が好ましい。
流出する寒天の量を少なくするために、なるべく小さい
方がよい。熱可溶性材料が溶解した後、濾過フィルタで
濾過された抽出液が通過する時間が長くなりすぎない程
度の小さな寸法が好ましい。
【0031】以上のように構成され、つぎにこの抽出装
置を用いて抽出する動作を説明する。抽出用カップ1を
カップ2の上に載せ、本体1aの濾過フィルタ3の上に
コーヒー豆、茶、薬草等の抽出材4を所定量入れ、所定
量の抽出液5を注ぐ。抽出液は一般に水を用いるが、必
要により適宜糖類や香料等を添加しても差し支えない。
そうして全体を電子レンジに入れて加熱する。加熱前か
ら濾過フィルタ3から抽出材からあまり抽出ができてい
ない抽出液5が機能性フィルタ6と濾過フィルタ3の間
に充満しているが、濾過フィルタ3と機能性フィルタ6
との間隔を狭くすることにより、その量はわずかであ
り、かつ常温でも僅かながら抽出材4からの抽出は行わ
れており問題はない。また低温でも機能性フィルタ6か
らもわずかに、にじみ出しているが、それはきわめて少
量である。
置を用いて抽出する動作を説明する。抽出用カップ1を
カップ2の上に載せ、本体1aの濾過フィルタ3の上に
コーヒー豆、茶、薬草等の抽出材4を所定量入れ、所定
量の抽出液5を注ぐ。抽出液は一般に水を用いるが、必
要により適宜糖類や香料等を添加しても差し支えない。
そうして全体を電子レンジに入れて加熱する。加熱前か
ら濾過フィルタ3から抽出材からあまり抽出ができてい
ない抽出液5が機能性フィルタ6と濾過フィルタ3の間
に充満しているが、濾過フィルタ3と機能性フィルタ6
との間隔を狭くすることにより、その量はわずかであ
り、かつ常温でも僅かながら抽出材4からの抽出は行わ
れており問題はない。また低温でも機能性フィルタ6か
らもわずかに、にじみ出しているが、それはきわめて少
量である。
【0032】加熱と共に抽出液5の温度は上昇しこの熱
により機能性フィルタ6の熱可溶性材料である寒天は少
しずつ溶けだしており、したがって機能性フィルタ6の
寒天による目詰まりは解消されていき、抽出液5の落下
も早くなりつつある。
により機能性フィルタ6の熱可溶性材料である寒天は少
しずつ溶けだしており、したがって機能性フィルタ6の
寒天による目詰まりは解消されていき、抽出液5の落下
も早くなりつつある。
【0033】この抽出速度について図2を用いて説明す
る。図2(a)、(b)において破線は通常の寒天がゲ
ル化後、自然冷却された通常の寒天の特性であり、実線
はゲル化温度以上で乾燥され、易溶化した寒天の特性で
ある。図2(a)のように易溶化した寒天は低い温度で
は溶解しにくく、ある温度になると急激に溶解する特性
がある。このような特性は寒天分子を、より絡みの少な
い状態で粒子化したものである。また図2(b)のよう
に温度を沸騰時の100度Cに固定した場合、通常の寒
天では完全に溶解するには時間がかかるが、易溶化した
寒天では短時間に溶解する。本発明の機能性フィルタ6
にもこの特性が好適である。
る。図2(a)、(b)において破線は通常の寒天がゲ
ル化後、自然冷却された通常の寒天の特性であり、実線
はゲル化温度以上で乾燥され、易溶化した寒天の特性で
ある。図2(a)のように易溶化した寒天は低い温度で
は溶解しにくく、ある温度になると急激に溶解する特性
がある。このような特性は寒天分子を、より絡みの少な
い状態で粒子化したものである。また図2(b)のよう
に温度を沸騰時の100度Cに固定した場合、通常の寒
天では完全に溶解するには時間がかかるが、易溶化した
寒天では短時間に溶解する。本発明の機能性フィルタ6
にもこの特性が好適である。
【0034】そして抽出液が沸騰点付近で熱可溶性材料
の溶解率が急激に大になり抽出液の落下も早くなり、短
時間で残った抽出液5は落下して抽出を終わるので、こ
こで電子レンジの加熱を終えればよい。
の溶解率が急激に大になり抽出液の落下も早くなり、短
時間で残った抽出液5は落下して抽出を終わるので、こ
こで電子レンジの加熱を終えればよい。
【0035】この抽出の過程を図3の説明図を用いて説
明する。図3はコーヒーの場合の説明図で、(a)は電
子レンジ内の抽出液の温度、(b)は抽出カップ内の抽
出液の量、(c)は抽出液がおいしいか、苦みが増すか
の境界を示す。時間の経過と共に抽出液の温度が高くな
っていき、それとともに抽出カップ内の抽出液も少しず
つ減っていく。ある程度のところで抽出液は急激に落下
して量が少なくなり、沸騰する手前でほとんどなくな
る。このように境界線(c)の手前で抽出が終わり、も
しこれを越えれば苦みが増えるので、理想的なところで
終了できることとなる。
明する。図3はコーヒーの場合の説明図で、(a)は電
子レンジ内の抽出液の温度、(b)は抽出カップ内の抽
出液の量、(c)は抽出液がおいしいか、苦みが増すか
の境界を示す。時間の経過と共に抽出液の温度が高くな
っていき、それとともに抽出カップ内の抽出液も少しず
つ減っていく。ある程度のところで抽出液は急激に落下
して量が少なくなり、沸騰する手前でほとんどなくな
る。このように境界線(c)の手前で抽出が終わり、も
しこれを越えれば苦みが増えるので、理想的なところで
終了できることとなる。
【0036】一般的にコーヒーなどをおいしく入れるに
は「三温抽出法」が唱えられている。すなわち三温とは
低温、中温、高温のことで、たとえば玉露などは低温で
長い時間抽出するのが望ましいが、時間がかかりすぎる
ので少し熱いお湯を使うのが一般的である。コーヒーで
は、いわゆる水出しコーヒーがあるように水の状態から
熱くなるまでそれぞれの温度で異なった味を抽出でき、
本実施形態の抽出装置では水の状態から始まって(低
温)、中温を通って、熱湯(高温)まで抽出できるの
で、この目的にはまさにぴったり適合するもので、素人
にもばらつきなく、簡単にプロ並みのコーヒーが入れら
れるものである。
は「三温抽出法」が唱えられている。すなわち三温とは
低温、中温、高温のことで、たとえば玉露などは低温で
長い時間抽出するのが望ましいが、時間がかかりすぎる
ので少し熱いお湯を使うのが一般的である。コーヒーで
は、いわゆる水出しコーヒーがあるように水の状態から
熱くなるまでそれぞれの温度で異なった味を抽出でき、
本実施形態の抽出装置では水の状態から始まって(低
温)、中温を通って、熱湯(高温)まで抽出できるの
で、この目的にはまさにぴったり適合するもので、素人
にもばらつきなく、簡単にプロ並みのコーヒーが入れら
れるものである。
【0037】なお、本実施の形態の変形として、抽出カ
ップ1に機能性フィルタ6、濾過フィルタ3と、その中
に抽出材をセットし、図示しないがカップ1の上部に接
着や熱収縮等でカバーを被せて、このカバーを除去して
水を注ぐだけで準備が整うようにして実施してもよい。 (実施の形態2)
ップ1に機能性フィルタ6、濾過フィルタ3と、その中
に抽出材をセットし、図示しないがカップ1の上部に接
着や熱収縮等でカバーを被せて、このカバーを除去して
水を注ぐだけで準備が整うようにして実施してもよい。 (実施の形態2)
【0038】以下、本発明の実施の形態2の抽出装置に
ついて説明する。図4は本実施形態の抽出装置であって
図4(a)はその断面図、図4(b)はそのカップ1−
1の斜視図である。実施の形態1の図1と異なる点は、
カップ1−1の内面に凸出する1〜数本のリブが側壁か
ら底面にかけて略垂直方向に形成されていること、およ
び濾過フィルタ3−1がカップ1−1の内形に添ったカ
ップ状であって、カップ1−1には固定されていないこ
とである。その他の部分は実施の形態1と同様であり、
同じ機能の部分には同じ記号を付けて説明を簡略にす
る。
ついて説明する。図4は本実施形態の抽出装置であって
図4(a)はその断面図、図4(b)はそのカップ1−
1の斜視図である。実施の形態1の図1と異なる点は、
カップ1−1の内面に凸出する1〜数本のリブが側壁か
ら底面にかけて略垂直方向に形成されていること、およ
び濾過フィルタ3−1がカップ1−1の内形に添ったカ
ップ状であって、カップ1−1には固定されていないこ
とである。その他の部分は実施の形態1と同様であり、
同じ機能の部分には同じ記号を付けて説明を簡略にす
る。
【0039】図1の構成の場合、抽出材4と抽出液5を
入れて電子レンジで加熱すると、抽出されて抽出液5が
開口1fから落下する。このとき抽出液面が濾過フィル
タ3に至るまではスムーズに濾過されるが、抽出液面が
濾過フィルタ3の下面に至るとその上にある水分を含ん
だ濾過フィルタ3が空気を遮断し、一方抽出液は重力で
下に落ちようとし、濾過フィルタ3と機能性フィルタ6
の間の小空間は負圧となり、下方の機能性フィルタ6の
抵抗もあって抽出液5の落下速度は著しく遅くなる。し
たがって抽出が終わったと思ってカップ1をあわてて動
かすと水滴が尾を引くこともある。本実施形態はそのよ
うなことが発生するのを防ぐためのものである。
入れて電子レンジで加熱すると、抽出されて抽出液5が
開口1fから落下する。このとき抽出液面が濾過フィル
タ3に至るまではスムーズに濾過されるが、抽出液面が
濾過フィルタ3の下面に至るとその上にある水分を含ん
だ濾過フィルタ3が空気を遮断し、一方抽出液は重力で
下に落ちようとし、濾過フィルタ3と機能性フィルタ6
の間の小空間は負圧となり、下方の機能性フィルタ6の
抵抗もあって抽出液5の落下速度は著しく遅くなる。し
たがって抽出が終わったと思ってカップ1をあわてて動
かすと水滴が尾を引くこともある。本実施形態はそのよ
うなことが発生するのを防ぐためのものである。
【0040】図2においては、濾過フィルタ3−1がリ
ブ1kの上に乗っているために濾過フィルタ3−1とカ
ップ1−1の内面との間にわずかな隙間が生じ、抽出液
面が濾過フィルタ3−1の下面に至っても、このリブ1
k周辺の隙間を通じて上部の空気が入り込むために上記
のような負圧が発生せず、抽出液5が開口1fよりスム
ーズに落下するように作用する。
ブ1kの上に乗っているために濾過フィルタ3−1とカ
ップ1−1の内面との間にわずかな隙間が生じ、抽出液
面が濾過フィルタ3−1の下面に至っても、このリブ1
k周辺の隙間を通じて上部の空気が入り込むために上記
のような負圧が発生せず、抽出液5が開口1fよりスム
ーズに落下するように作用する。
【0041】この例ではカップ1−1は、ほぼ円筒状で
あり、フィルタ3−1はカップ1の内形に添った形を図
示したが、フィルタ3−1に漏斗状のものを用いれば、
カップもそれに添った形にすればよい。またカップ1−
1内面にリブ1kを付けたが、カップ1−1とフィルタ
3−1の形にずれがあれば、リブ1kがなくても、この
隙間から空気が流通して濾過フィルタ3−1と機能性フ
ィルタ6の間に負圧を生じることがない。
あり、フィルタ3−1はカップ1の内形に添った形を図
示したが、フィルタ3−1に漏斗状のものを用いれば、
カップもそれに添った形にすればよい。またカップ1−
1内面にリブ1kを付けたが、カップ1−1とフィルタ
3−1の形にずれがあれば、リブ1kがなくても、この
隙間から空気が流通して濾過フィルタ3−1と機能性フ
ィルタ6の間に負圧を生じることがない。
【0042】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3について説明する。図5は本実施形態の抽出装置で
あって、図5(a)は断面図、図5(b)は要部の拡大
断面図、図5(c)は機能性フィルタと補助剤の斜視図
である。この構成は実施の形態の図1を基本とし、異な
る点は機能性フィルタ7に可食フィルムを用いている点
と、それをカップ1に溶着するための補助材8を用いて
いる点であり、その他の部分は実施の形態1の図1と同
様であり、同じ機能の部分には同じ符号を付けて説明を
簡略にする。
態3について説明する。図5は本実施形態の抽出装置で
あって、図5(a)は断面図、図5(b)は要部の拡大
断面図、図5(c)は機能性フィルタと補助剤の斜視図
である。この構成は実施の形態の図1を基本とし、異な
る点は機能性フィルタ7に可食フィルムを用いている点
と、それをカップ1に溶着するための補助材8を用いて
いる点であり、その他の部分は実施の形態1の図1と同
様であり、同じ機能の部分には同じ符号を付けて説明を
簡略にする。
【0043】可食フィルムは海藻多糖類を主成分とし、
特徴は食べることができ、水や熱水に溶解する。溶解温
度はフィルムの成分により調整することができる。そし
て可食フィルム同士をヒートシールで溶着することがで
きる。食べない場合でも生分解性なので環境に優しい材
料ということができる。簡単にいうならば実施の形態1
でパルプ繊維シート等に含浸させた寒天溶液を、パルプ
繊維等に含浸させずに単独でゲル化温度以上に高めて乾
燥させて薄いシートを作ればよい。
特徴は食べることができ、水や熱水に溶解する。溶解温
度はフィルムの成分により調整することができる。そし
て可食フィルム同士をヒートシールで溶着することがで
きる。食べない場合でも生分解性なので環境に優しい材
料ということができる。簡単にいうならば実施の形態1
でパルプ繊維シート等に含浸させた寒天溶液を、パルプ
繊維等に含浸させずに単独でゲル化温度以上に高めて乾
燥させて薄いシートを作ればよい。
【0044】一例として伊那食品工業(株)の可食フィ
ルムA−30においてはフィルム厚さ30ミクロン、溶
解温度50〜60度C、引張り強度は250キログラム
/平方ミリメートル、引張伸度50%(温度20度C、
湿度65%)、ヒートシール温度150〜200度C、
透湿性は2000グラム/平方メートル・日(温度20
度C、湿度90%)という特性を有する。
ルムA−30においてはフィルム厚さ30ミクロン、溶
解温度50〜60度C、引張り強度は250キログラム
/平方ミリメートル、引張伸度50%(温度20度C、
湿度65%)、ヒートシール温度150〜200度C、
透湿性は2000グラム/平方メートル・日(温度20
度C、湿度90%)という特性を有する。
【0045】このような可食フィルムを図5(c)の機
能性フィルタ7のように円盤状に打ち抜き、同じ外径で
内方を打ち抜いたパルプまたは不織布製の補助材8を上
からあてがってフィルタ貼付部1gに超音波溶着で溶着
する。すなわちカップ1の溶着部分であるフィルタ貼付
部1gとの間で可食フィルムを用いた機能性フィルタ7
を補助材8で挟持するようにしたことである。補助材8
の役割は、超音波加振によって加熱されたカップ1の材
料が可食フィルムでできた機能性フィルタ7を通って補
助材8に入り込み、からむためであると考えられる。補
助材は熱によって可塑化するプラスチックでも良い。な
お機能性フィルタや濾過フィルタ3の固定は接着でもよ
いが、構成物質特に溶剤が抽出液に混ざることによる健
康への影響を考慮してなるべく避けるようにしたい。
能性フィルタ7のように円盤状に打ち抜き、同じ外径で
内方を打ち抜いたパルプまたは不織布製の補助材8を上
からあてがってフィルタ貼付部1gに超音波溶着で溶着
する。すなわちカップ1の溶着部分であるフィルタ貼付
部1gとの間で可食フィルムを用いた機能性フィルタ7
を補助材8で挟持するようにしたことである。補助材8
の役割は、超音波加振によって加熱されたカップ1の材
料が可食フィルムでできた機能性フィルタ7を通って補
助材8に入り込み、からむためであると考えられる。補
助材は熱によって可塑化するプラスチックでも良い。な
お機能性フィルタや濾過フィルタ3の固定は接着でもよ
いが、構成物質特に溶剤が抽出液に混ざることによる健
康への影響を考慮してなるべく避けるようにしたい。
【0046】このように構成し、抽出材4と抽出液5を
入れて電子レンジで加熱すると、実施形態1のパルプや
不織布に寒天を含浸させたものと異なり、一定の温度に
達するとフィルム全体が溶解して大きな開口ができるの
で、ここから空気が入り込み、実施形態1のように濾過
フィルタ3と機能性フィルタ6との間に負圧が生じるこ
とがなく、機能性フィルタの抵抗もないので短時間にス
ムーズに抽出液5が落下するように作用する。
入れて電子レンジで加熱すると、実施形態1のパルプや
不織布に寒天を含浸させたものと異なり、一定の温度に
達するとフィルム全体が溶解して大きな開口ができるの
で、ここから空気が入り込み、実施形態1のように濾過
フィルタ3と機能性フィルタ6との間に負圧が生じるこ
とがなく、機能性フィルタの抵抗もないので短時間にス
ムーズに抽出液5が落下するように作用する。
【0047】この実施形態の特徴は機能性フィルタを構
成する可食フィルムの寒天等の含有量が正確に把握しや
すく、抽出液中に溶けだした寒天量を管理しやすく、ゲ
ル化しにくいことである。
成する可食フィルムの寒天等の含有量が正確に把握しや
すく、抽出液中に溶けだした寒天量を管理しやすく、ゲ
ル化しにくいことである。
【0048】なお上記実施形態2、3において、抽出の
過程においては図2、3で説明したことがそのまま当て
はまる。
過程においては図2、3で説明したことがそのまま当て
はまる。
【0049】また、実施の形態2のものに実施形態3の
可食フィルムを用いるというように各部の特徴を組み合
わせて用いても差し支えない。
可食フィルムを用いるというように各部の特徴を組み合
わせて用いても差し支えない。
【0050】さらに以上の各実施形態における構成や材
料などは一例であり、構成の細部については請求の範囲
内で任意に変形して実施することができる。数値などは
一例であり、多少の増減は差し支えない。またフィルタ
に使用する繊維の種類やカップの材料などは例示のもの
だけでなく、例示のものと同等の機能を有するものは使
用が可能である。
料などは一例であり、構成の細部については請求の範囲
内で任意に変形して実施することができる。数値などは
一例であり、多少の増減は差し支えない。またフィルタ
に使用する繊維の種類やカップの材料などは例示のもの
だけでなく、例示のものと同等の機能を有するものは使
用が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抽出装置
によれば、機能性フィルタが低温においてはほとんど水
分を通さないので抽出材と抽出液を中に入れても抽出さ
れた液はほとんど漏れ出さず、抽出が薄くなることがな
く、電子レンジで加熱することによる抽出液の温度の上
昇と共に熱可溶性材料は徐々に溶けだして機能性フィル
タは徐々に濾過フィルタで濾過された水分を通過させ、
ある温度から急激に抽出された液が漏れ出すので、抽出
する時間を適正に管理しやすく誰でも均一な濃さと旨さ
の抽出ができるとともに、抽出液が極端に少ないような
ときでも抽出液が溶けだした寒天でぬめるようなことが
ないという優れた効果を持つものである。
によれば、機能性フィルタが低温においてはほとんど水
分を通さないので抽出材と抽出液を中に入れても抽出さ
れた液はほとんど漏れ出さず、抽出が薄くなることがな
く、電子レンジで加熱することによる抽出液の温度の上
昇と共に熱可溶性材料は徐々に溶けだして機能性フィル
タは徐々に濾過フィルタで濾過された水分を通過させ、
ある温度から急激に抽出された液が漏れ出すので、抽出
する時間を適正に管理しやすく誰でも均一な濃さと旨さ
の抽出ができるとともに、抽出液が極端に少ないような
ときでも抽出液が溶けだした寒天でぬめるようなことが
ないという優れた効果を持つものである。
【0052】またさらに実施の形態2および3のような
構成によれば抽出の最後において抽出速度が遅くなり、
あわてて取り出すと抽出液が尾を引くというようなこと
が回避できるという効果が得られる。
構成によれば抽出の最後において抽出速度が遅くなり、
あわてて取り出すと抽出液が尾を引くというようなこと
が回避できるという効果が得られる。
【図1】本発明の実施の形態1の機能性フィルタを用い
た抽出装置の図 (a)装置の断面図 (b)要部断面図
た抽出装置の図 (a)装置の断面図 (b)要部断面図
【図2】同じく熱可溶性材料として寒天を用いた場合の
特性図 (a)温度に対する溶解率 (b)時間に対する溶解率
特性図 (a)温度に対する溶解率 (b)時間に対する溶解率
【図3】同じく最適抽出のための説明図
【図4】本発明の実施の形態2の機能性フィルタを用い
た抽出装置の図 (a)装置の断面図 (b)カップの斜視図
た抽出装置の図 (a)装置の断面図 (b)カップの斜視図
【図5】本発明の実施の形態3の機能性フィルタを用い
た抽出装置の図 (a)装置の断面図 (b)要部断面図 (c)機能性フィルタと補助剤の斜視図
た抽出装置の図 (a)装置の断面図 (b)要部断面図 (c)機能性フィルタと補助剤の斜視図
【図6】従来の抽出装置を示す断面図
1,1−1 抽出用カップ 1a 本体 1b 指掛け 1c 台座部 1d 突起 1e 段差部 1f 開口 1g、1j フィルタ貼付部 1h 段差部 1k リブ 2 カップ 3,3−1 濾過フィルタ 4 抽出材 5 抽出液 6,7 機能性フィルタ 8 補助材
Claims (7)
- 【請求項1】 電子レンジの電磁波を透過させ自身では
発熱せず下方に開口を有する抽出カップと、 前記下方の開口を封鎖するように設けた紙、織物または
不織布などの繊維の隙間、または細孔を設けたプラスチ
ック等における前記細孔を所定温度近辺で溶融する熱可
溶性材料で目詰まりするように塗布または含浸し前記所
定温度以下の温度では液体を通過しにくく、前記所定温
度以上の温度では通過しやすくした機能性フィルタと、 前記機能性フィルタの上部において前記抽出カップの上
部と下部を分離するように設けた紙、織物または不織布
などの繊維を用い抽出材と抽出液とを分離させるための
濾過フィルタとを備え、 前記抽出カップ内の前記濾過フィルタ上に抽出材を配置
しこの抽出材を浸すように抽出液を注入して第2のカッ
プの上に載せ、電子レンジにて加熱することにより前記
抽出液を加熱し、この抽出液の温度上昇により前記機能
性フィルタの熱可溶性材料を溶解させて前記機能性フィ
ルタは前記濾過フィルタで濾過された前記抽出液を通過
させ、前記抽出カップの下方の開孔から前記第2のカッ
プに落下させるように構成したことを特徴とする機能性
フィルタを用いた抽出装置。 - 【請求項2】 前記機能性フィルタに塗布または含浸さ
せる熱可溶性材料として寒天、及びカラギナン、ファー
セレラン、ジュランガム、澱粉、加工澱粉より選ばれる
少なくとも1種以上の糊料を用いたことを特徴とする請
求項1記載の抽出装置。 - 【請求項3】 前記機能性フィルタに塗布または含浸さ
せる熱可溶性材料として易溶化した寒天を用いたことを
特徴とする請求項1記載の抽出装置。 - 【請求項4】 電子レンジの電磁波を透過させ自身では
発熱せず下方に開口を有する抽出カップと、 前記下方の開口を封鎖するように設けた紙、織物または
不織布などの繊維の隙間、または細孔を設けたプラスチ
ック等における前記細孔を所定温度近辺で溶融する熱可
溶性材料で目詰まりするように塗布または含浸し前記所
定温度以下の温度では液体を通過しにくく、前記所定温
度以上の温度では通過しやすくした機能性フィルタと、 前記機能性フィルタの上部に載置され前記抽出カップの
内形にほぼ添った形状であって紙、織物または不織布な
どの繊維を用い抽出材と抽出液とを分離させるための濾
過フィルタとを備え、 前記抽出カップ内の前記濾過フィルタ上に抽出材を配置
しこの抽出材を浸すように抽出液を注入して第2のカッ
プの上に載せ、電子レンジにて加熱することにより前記
抽出液を加熱し、この抽出液の温度上昇により前記機能
性フィルタの熱可溶性材料を溶解させて前記機能性フィ
ルタは前記濾過フィルタで濾過された前記抽出液を通過
させ、前記抽出カップの下方の開孔から前記第2のカッ
プに落下させるように構成したことを特徴とする機能性
フィルタを用いた抽出装置。 - 【請求項5】 前記抽出カップの内壁に底面にかけて略
垂直方向に設けた1または複数のリブを有することを特
徴とする請求項4記載の機能性フィルタを用いた抽出装
置。 - 【請求項6】 前記機能性フィルタに海藻多糖類を主成
分とし特定の温度で溶解する可食フィルムを用いたこと
を特徴とする請求項1または4記載の抽出装置。 - 【請求項7】 前記可食フィルムを用いた機能性フィル
タをカップに溶着する際に際に前記カップの溶着部分と
の間で前記可食フィルムを用いた機能性フィルタを挟持
する補助材を用いたことを特徴とする請求項6記載の抽
出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000284357A JP2002058598A (ja) | 2000-08-14 | 2000-08-14 | 抽出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000284357A JP2002058598A (ja) | 2000-08-14 | 2000-08-14 | 抽出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002058598A true JP2002058598A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18768579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000284357A Pending JP2002058598A (ja) | 2000-08-14 | 2000-08-14 | 抽出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002058598A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003003887A1 (fr) * | 2001-07-04 | 2003-01-16 | Frange Co., Ltd. | Filtre et son procede de fabrication |
JP2010535055A (ja) * | 2007-07-31 | 2010-11-18 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 米のような食品を調理するための方法及び装置 |
CN107224206A (zh) * | 2016-03-24 | 2017-10-03 | 林沛缇 | 饮料过滤方法 |
CN108402844A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-08-17 | 芜湖艾尔达科技有限责任公司 | 一种带有炖煮功能的加热杯 |
TWI839663B (zh) * | 2021-12-08 | 2024-04-21 | 緯創資通股份有限公司 | 過濾袋與包含其之過濾組件及萃取裝置 |
-
2000
- 2000-08-14 JP JP2000284357A patent/JP2002058598A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003003887A1 (fr) * | 2001-07-04 | 2003-01-16 | Frange Co., Ltd. | Filtre et son procede de fabrication |
JP2010535055A (ja) * | 2007-07-31 | 2010-11-18 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 米のような食品を調理するための方法及び装置 |
US9295354B2 (en) | 2007-07-31 | 2016-03-29 | Koninklijke Philips N.V. | Method and device for cooking food such as rice |
US10104999B2 (en) | 2007-07-31 | 2018-10-23 | Koninklijke Philips N.V. | Method and device for cooking food such as rice |
CN107224206A (zh) * | 2016-03-24 | 2017-10-03 | 林沛缇 | 饮料过滤方法 |
TWI601505B (zh) * | 2016-03-24 | 2017-10-11 | Pei-Ti Lin | Beverage filtering method |
CN108402844A (zh) * | 2018-05-10 | 2018-08-17 | 芜湖艾尔达科技有限责任公司 | 一种带有炖煮功能的加热杯 |
CN108402844B (zh) * | 2018-05-10 | 2024-04-05 | 芜湖艾尔达科技有限责任公司 | 一种带有炖煮功能的加热杯 |
TWI839663B (zh) * | 2021-12-08 | 2024-04-21 | 緯創資通股份有限公司 | 過濾袋與包含其之過濾組件及萃取裝置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6423844B2 (ja) | 分量カプセルおよび分量カプセルを用いて飲料を生成するための方法 | |
JP5918843B2 (ja) | 浸出遠心力を利用して飲料または液体食品を生成するための方法およびシステム | |
JP5438203B2 (ja) | 飲料調製用材料 | |
US7856922B2 (en) | Instant extraction cup | |
US5633026A (en) | Tea filter pack for automatic brewers | |
EP0615921A1 (en) | Rigid cartridge for coffee or the like | |
JP2013540026A (ja) | 飲料調製のためのカプセル | |
US20130045307A1 (en) | Brew Cartridge | |
JP2001275842A (ja) | 機能性フィルタ、その製造方法およびそれを用いた抽出装置 | |
CN106983369B (zh) | 通过内部形变刺穿的饮品容器及其饮品制备方法 | |
JP2002058598A (ja) | 抽出装置 | |
RU2698516C2 (ru) | Порционная капсула с трехслойным нетканым материалом | |
JPH11342078A (ja) | 抽出用フィルター | |
EP0705206A1 (en) | Tea filter pack for automatic brewers | |
JP4656618B2 (ja) | 抽出用フィルター | |
JP2002066224A (ja) | 機能性積層フィルタの製造方法およびそれを用いた抽出装置 | |
RU2757694C2 (ru) | Капсула, система и способ приготовления напитка | |
TWM622180U (zh) | 浸泡式咖啡濾杯 | |
WO2003065858A1 (fr) | Filtre fonctionnel, procede de fabrication de ce filtre et dispositif d'extraction utilisant ce filtre | |
JP4368066B2 (ja) | 蒸らし機能付き抽出用フィルター | |
JPH0642581Y2 (ja) | コーヒーフィルター | |
JP4081974B2 (ja) | 電子レンジ用飲料抽出フィルター | |
JP2005296598A (ja) | ハンドドリップ用抽出器 | |
KR200475781Y1 (ko) | 커피 필터 내장형 용기 | |
TWI765817B (zh) | 浸泡式咖啡濾杯 |