JPH11341888A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JPH11341888A
JPH11341888A JP14363598A JP14363598A JPH11341888A JP H11341888 A JPH11341888 A JP H11341888A JP 14363598 A JP14363598 A JP 14363598A JP 14363598 A JP14363598 A JP 14363598A JP H11341888 A JPH11341888 A JP H11341888A
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pulse
motor
value
pulses
axis
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JP14363598A
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Yoshihiko Okayama
喜彦 岡山
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、CPUに負荷をかけることなく、か
つ高精度にモータを制御できるようにするモータ制御装
置の提供を目的とする。 【解決手段】パルス幅初期値とパルス数初期値との対デ
ータを先頭とし、それに続く、パルス幅増減値とパルス
数との対データの繋がりで構成されるモータ制御情報に
従って、加速モードのときには、パルス幅を連続的に減
少させつつ、所望の回転量を実現するのに必要となる制
御パルスを発生させ、減速モードのときには、パルス幅
を連続的に増加させつつ、所望の回転量を実現するのに
必要となる制御パルスを発生させ、等速モードのときに
は、パルス幅を変化させずに、所望の回転量を実現する
のに必要となる制御パルスを発生させてモータに与える
ことでモータを制御する構成を採る。これにより、CP
Uに負荷を与えることなく、かつ、パルス数の誤差を発
生することなくモータを制御できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに対して制
御パルスを出力することでモータを制御するモータ制御
装置に関し、特に、CPUに負荷をかけることなく、か
つ高精度にモータを制御できるようにするモータ制御装
置に関する。
【0002】パルスモータは、制御パルスの周波数に応
じて回転速度が一義的に決定されるとともに、制御パル
スのパルス数に応じて一義的に回転数が決定され、これ
から、位置決め装置などで広く用いられている。このパ
ルスモータを制御するモータ制御装置は、CPUに負荷
をかけることなく、かつ高精度にパルスモータを制御で
きるようにする必要がある。
【0003】
【従来の技術】従来では、パルスモータを制御する場
合、周波数と時間との対データの繋がりで構成されるモ
ータ制御情報を作成する構成を採って、その対データで
指定される時間の間、その対データで指定される周波数
を持つ制御パルスを発生させてパルスモータに与えてい
くことで、パルスモータを制御するという構成を採って
いた。
【0004】図10に、この従来技術を図示する。な
お、ここでは、X軸方向の位置決めとY軸方向の位置決
めとを制御する場合を想定している。この図に示すよう
に、従来技術では、周波数と時間との対データの繋がり
で構成されるモータ制御情報が与えられると、CPU
は、その対データの指定する時間をタイマ(X軸タイマ
/Y軸タイマ)にセットするとともに、その対データの
指定する周波数をパルス発生器(X軸パルス発生器/Y
軸パルス発生器)に通知する。
【0005】このCPUの処理を受けて、パルス発生器
は、通知される周波数を持つ制御パルスを発生して、そ
れを図示しないパルスモータに出力していくとともに、
タイマは、セットされる時間が経過するときに、CPU
に割り込みを発行する。
【0006】このタイマからの割り込みを受け取ると、
CPUは、モータ制御情報の持つ次の対データを読み込
んで同様の処理を繰り返していくことで、モータ制御情
報の持つ対データで指定される時間の間、その対データ
で指定される周波数を持つ制御パルスを発生させてパル
スモータに与えていくように処理する。
【0007】このようにして、従来では、モータ制御情
報の持つ対データで指定される時間の間、その対データ
で指定される周波数を持つ制御パルスを発生させてパル
スモータに与えていくことで、パルスモータを制御する
という構成を採っていたのである。
【0008】この構成を採るときに、従来技術では、パ
ルス発生器の発生したパルス数を計数するカウンタ(X
軸カウンタ/Y軸カウンタ)を備える構成を採って、こ
のカウンタの計数するパルス数がモータ制御情報の指定
する最終パルス数と一致するのか否かを判断して、一致
しない場合には、それを補正するという構成を採ってい
る。
【0009】なお、図10に示すエンコーダカウンタ
(X軸エンコーダカウンタ/Y軸エンコーダカウンタ)
は、図示しないエンコーダ(X軸エンコーダ/Y軸エン
コーダ)の発生するパルス数を計数するものであり、こ
のエンコーダカウンタの計数するパルス数がカウンタの
計数するパルス数と一致しないときには、CPUにアラ
ームを通知する構成を採っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加速モ
ードや減速モードでの動きをできるだけ忠実に再現しよ
うとすると、図11から分かるように、パルスモータに
与える制御パルスの周波数を短い時間の間に細かく変え
ていかなくてはならない。これから、このような従来技
術に従っていると、CPUに対して頻繁に割り込みが通
知されることで、CPUの負荷が大きくなり、モータ制
御情報の指示する動きに追従できないことが起こるとい
う問題点が発生する。
【0011】そして、周波数の変化点における位相の関
係で、最終位置でパルス数の誤差の出ることが避けられ
ず、これから、図10で説明したように、これを補正す
るための機構が必要となるという問題点がある。
【0012】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、CPUに負荷をかけることなく、かつ高精度
にモータを制御できるようにする新たなモータ制御装置
の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備するモータ制御装
置であって、モータに対して制御パルスを出力すること
でモータを制御するもの、2はモータであって、本発明
のモータ制御装置1により制御されるものである。
【0014】本発明のモータ制御装置1は、記憶手段1
0と、発生手段11と、供給手段12とを備える。この
記憶手段10は、パルス幅初期値とパルス数初期値との
対データを先頭とし、それに続く、パルス幅増減値とパ
ルス数との対データの繋がりで構成されるモータ制御情
報を記憶する。発生手段11は、モータ制御情報の持つ
対データのパルス幅増減値に応じて制御パルスのパルス
幅を変化させつつ、その対データのパルス数分の制御パ
ルスを発生してモータ2に出力する。供給手段12は、
記憶手段10の記憶するモータ制御情報から対データを
読み出して発生手段11に供給する。
【0015】ここで、モータ制御情報で定義されるパル
ス幅は、パルスの半周期で定義されることもあるし、パ
ルスの1周期で定義されることもある。半周期で定義さ
れるときには、通常の1パルスの半周期のものが1パル
スと定義されることになるので、パルス数は1周期で定
義されるときの2倍となる。
【0016】このように構成される本発明のモータ制御
装置1では、供給手段12は、先ず最初に、記憶手段1
0の記憶するモータ制御情報から先頭の対データ(パル
ス幅初期値とパルス数初期値との対データ)を読み出し
て発生手段11に与える。これを受けて、発生手段11
は、与えられたパルス幅初期値を持つ制御パルスを、与
えられたパルス数初期値である1個だけ発生させてモー
タ2に出力する。
【0017】この出力が終了すると、供給手段12は、
記憶手段10の記憶するモータ制御情報から次の対デー
タ(パルス幅増減値とパルス数との対データ)を読み出
して発生手段11に与える。これを受けて、発生手段1
1は、与えられたパルス幅増減値に応じて制御パルスの
パルス幅を変化させつつ、その対データのパルス数分の
制御パルスを発生させてモータ2に出力する。
【0018】以下、供給手段12と発生手段11とは、
モータ制御情報の持つ全ての対データを読み出されるま
で、この処理を繰り返していく。このように、本発明の
モータ制御装置1では、パルス幅初期値とパルス数初期
値との対データを先頭とし、それに続く、パルス幅増減
値とパルス数との対データの繋がりで構成されるモータ
制御情報に従って、加速モードのときには、パルス幅を
連続的に減少させつつ、所望の回転量を実現するのに必
要となる制御パルスを発生させてモータ2に与え、減速
モードのときには、パルス幅を連続的に増加させつつ、
所望の回転量を実現するのに必要となる制御パルスを発
生させてモータ2に与え、等速モードのときには、パル
ス幅を変化させずに、所望の回転量を実現するのに必要
となる制御パルスを発生させてモータ2に与えることで
モータ2を制御する構成を採ることから、CPUに負荷
を与えることなく、かつ、パルス数の誤差を発生するこ
となくモータ2を制御できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図2に、本発明のモータ制御装置1
の一実施例を図示する。
【0020】この図に示す本発明のモータ制御装置1
は、2次元位置決め装置で用いられるX軸パルスモータ
2a/Y軸パルスモータ2bの制御処理を実行するもの
であって、パソコンローダ20からロードされるモータ
制御情報を格納するX軸FIFO30a/Y軸FIFO
30bと、このX軸FIFO30a/Y軸FIFO30
bに格納されるモータ制御情報に従って、X軸パルスモ
ータ2a/Y軸パルスモータ2bを制御する制御パルス
発生機構31とを備える。
【0021】パソコンローダ20からロードされるモー
タ制御情報は、図3(a)に示すように、パルス幅初期
値Sとパルス数“1”との対データを先頭とし、それに
続く、パルス幅増減値Δiとパルス数Niとの対データ
の繋がりで構成される。
【0022】例えば、図4(a)に示すように、パルス
周期“10”を持つ制御パルスを1000個発生する必
要があるときには、このモータ制御情報は、図3(b)
に示すように、パルス幅初期値“5”とパルス数“1”
との対データを先頭とし、それに続く、パルス幅増減値
“0”とパルス数“1999”との対データの繋がりで
構成される。
【0023】また、例えば、図4(b)に示すように、
パルス周期“10”からピークのパルス周期“200
8”まで減速し、そこから加速して元のパルス周期“1
0”に戻し、全部で制御パルスを1000個発生する必
要があるときには、このモータ制御情報は、図3(c)
に示すように、パルス幅初期値“5”とパルス数“1”
との対データを先頭とし、それに続く、パルス幅増減値
“1”とパルス数“999”との対データと、それに続
く、パルス幅増減値“−1”とパルス数“1000”と
の対データの繋がりで構成される。
【0024】図5に、制御パルス発生機構31の一実施
例を図示する。この実施例に従う制御パルス発生機構3
1は、CPU40と、32MHzの基本クロックを発生
する原発振器41と、X軸FIFO30aに格納される
モータ制御情報から、X軸パルスモータ2aの制御パル
スを発生するX軸パルス発生回路42aと、Y軸FIF
O30bに格納されるモータ制御情報から、Y軸パルス
モータ2bの制御パルスを発生するY軸パルス発生回路
42bと、X軸パルス発生回路42aの発生する制御パ
ルスを計数するX軸カウンタ43aと、Y軸パルス発生
回路42bの発生する制御パルスを計数するY軸カウン
タ43bと、図示しないX軸エンコーダの発生するパル
スを計数するX軸エンコーダカウンタ44aと、図示し
ないY軸エンコーダの発生するパルスを計数するY軸エ
ンコーダカウンタ44bと、X軸カウンタ43aの計数
値とX軸エンコーダカウンタ44aの計数値との差分値
を算出することで、アラーム状態を検出してCPU40
に通知するX軸減算器45aと、Y軸カウンタ43bの
計数値とY軸エンコーダカウンタ44bの計数値との差
分値を算出することで、アラーム状態を検出してCPU
40に通知するY軸減算器45bとを備える。
【0025】ここで、後述することから分かるように、
本発明では、制御パルスの周波数を連続的に変化させる
構成を採ることから、周波数の変化点における位相の関
係で、最終位置でパルス数の誤差の出ることが避けられ
ないという従来技術の持つ問題点は発生しない。これか
ら、本発明では、X軸カウンタ43aやY軸カウンタ4
3bの計数するパルス数がモータ制御情報の指定する最
終パルス数と一致しないときに、それを補正するという
従来技術の必要とする補正機構を備える必要がない。
【0026】図6に、X軸パルス発生回路42a/Y軸
パルス発生回路42bの一実施例を図示する。なお、説
明の便宜上、図6では、X軸パルス発生回路42a/Y
軸パルス発生回路42bをバルス発生回路42と表し、
X軸FIFO30a/Y軸FIFO30bをFIFO4
2と表している。
【0027】この実施例に従うパルス発生回路42は、
FIFO30から読み出されるパルス幅初期値Sやパル
ス幅増減値Δiを入力する加算器420と、加算器42
0の出力する加算値(後述することから分かるように、
パルス幅値を示す)を保持するとともに、その保持値を
加算器420に入力するラッチ回路421と、ラッチ回
路421のMSBビットが“1”を表示するときにアッ
プモードにセットされ、“0”を表示するときにダウン
モードにセットされて、原発振器41の基本クロックを
計数して、その計数値が“0”に到達するときに、出力
を反転させるとともに、ラッチ回路421からの新たな
設定値をセットすることで制御パルスを生成するアップ
ダウンカウンタ422と、アップダウンカウンタ422
の出力の立ち上がり・立ち下がりの数を計数して、その
計数値がFIFO30から読み出されるパルス数“1”
やパルス数Niに到達するときに、FIFO30に対し
て次の対データの読み出しを指示するカウンタ423と
を備える。
【0028】アップダウンカウンタ422の処理につい
て具体的に説明するならば、パルスモータが正転すると
きには、ラッチ回路421に正の整数値がセットされ、
このときMSBは“0”を表示するので、アップダウン
カウンタ422は、ラッチ回路421のラッチする例え
ば“5”からカウンタダウンして“0”に到達するとき
に出力を反転させることで、ラッチ回路421の設定す
る設定値に応じたパルス幅を持つ制御パルスを生成す
る。これに対して、パルスモータが逆転するときには、
ラッチ回路421に負の整数値がセットされ、このとき
MSBは“1”を表示するので、アップダウンカウンタ
422は、ラッチ回路421のラッチする例えば“−
2”の2の補数“1110”からカウンタアップして
“0”に到達するときに出力を反転させることで、ラッ
チ回路421の設定する設定値に応じたパルス幅を持つ
制御パルスを生成する。
【0029】このように構成される制御パルス発生機構
31の動作処理の説明に入る前に、FIFO30に格納
されるモータ制御情報の作成処理について説明する。こ
のモータ制御情報は、パソコンローダ20が図7及び図
8の処理フローに従って作成する。
【0030】すなわち、パソコンローダ20は、図3
(a)のデータ構造を持つモータ制御情報の作成要求が
発行されると、図7及び図8の処理フローに示すよう
に、先ず最初に、ステップ1で、ユーザと対話すること
で、終点の位置情報と、始点から終点に到るまでの各中
間点の位置情報とを設定するとともに、始点での初速度
と、終点での最終速度と、各中間点での速度とを設定す
る。
【0031】このとき設定する位置情報は、位置がX軸
パルスモータ2a/Y軸パルスモータ2bの回転量によ
り決定されることになるので、図9に示すように、X軸
パルスモータ2a/Y軸パルスモータ2bに与える制御
パルスのパルス数を使って設定されることになる。な
お、このとき設定する速度情報は、速度がX軸パルスモ
ータ2a/Y軸パルスモータ2bに与える制御パルスの
周波数により決定されることになるので、この周波数と
対応付けることができる。
【0032】以下、説明の便宜上、ステップ1で作成す
る図9に示す情報をプレモータ制御情報と称する。続い
て、ステップ2で、プレモータ制御情報の持つ始点での
初速度から、パルス幅初期値(図3(a)に示したS)
を決定する。速度は、制御パルスの周波数と対応付けら
れ、この周波数からパルス幅が求まるので、この関係に
従って、プレモータ制御情報の持つ始点での初速度から
パルス幅初期値を決定するのである。この実施例では、
パルス幅として正規のパルスの半周期を用いる構成を採
っている。
【0033】続いて、ステップ3で、プレモータ制御情
報の持つ中間点及び終点のエントリーデータの中から、
順番に、未選択のエントリーデータを1つ選択し、続く
ステップ4で、全ての選択を終了したのか否かを判断し
て、終了していないことを判断するとき、すなわち、未
選択の中間点又は終点のエントリーデータを選択できた
ことを判断するときには、ステップ5に進んで、その選
択したエントリーデータの持つ速度から、パルス幅値を
決定する。上述したように、速度は、制御パルスの周波
数と対応付けられ、この周波数からパルス幅が求まるの
で、この関係に従って、選択したエントリーデータの持
つ速度からパルス幅値を算出するのである。
【0034】続いて、ステップ6(図8の処理フロー)
で、選択したエントリーデータの持つパルス数N(1つ
前の中間点(始点)との間の距離に相当する)と、原発
振器41の基本クロックの周期Tと、今回の選択処理の
ステップ5で算出したパルス幅値te と、1つ前の選択
処理のステップ5で算出したパルス幅値ts (ステップ
2で算出したパルス幅初期値が最初の値となる)とか
ら、 Δ=(te −ts )/2NT の算出式に従って、パルス幅増減値を算出する。ここ
で、分母に“2”が入るのは、パルス幅として正規のパ
ルスの半周期を用いる構成を採っているからである。
【0035】この算出式に従って、例えば、ts =50
00μsで、te =50μsで、N=1000パルス
で、T=0.03125μsの場合には、 Δ=(50−5000)/2×1000×0.03125
=−79.2 というパルス幅増減値を算出することになる。
【0036】すなわち、x=1〜2000とするなら
ば、ts =5000μsという速度から開始して、 5000−79.2×0.03125×x という算出式に従って加速していくことで、半周期換算
の2000パルス目で、te =50μsという速度に到
達することを実現するパルス幅増減値の“−79.2”を
算出するのである。
【0037】続いて、ステップ7で、ステップ6で算出
したパルス幅増減値が整数値であるのか否かを判断し
て、整数値であることを判断するときには、直ちにステ
ップ3に戻り、整数値でないことを判断するときには、
ステップ8に進んで、パルス幅増減値を切り捨てるとと
もに切り上げることで、2つのパルス幅増減値を作成し
て、小数点以下の数値に応じて、それらに対してパルス
数を比例分配して割り当ててから、ステップ3に戻って
いく。
【0038】例えば、上述の例のように、パルス幅増減
値の“−79.2”を算出するときには、切り捨て切り上
げ処理に従って“−79”と“−80”というパルス幅
増減値を作成して、小数点以下の数値である“0.2”に
応じて、半周期換算の2000パルスを「8:2」に従
って1600パルスと400パルスとに分割し、パルス
幅増減値“−79”に対してこの分割した1600パル
スを割り当てるとともに、パルス幅増減値“−80”に
対してこの分割した400パルスを割り当ててから、ス
テップ3に戻っていくのである。
【0039】このステップ8の処理を行うのは、パルス
幅増減値として整数値しか許していないので、整数値と
ならないときには、切り捨て切り上げ処理に従って整数
値にするとともに、それに応じてパルス数を分割して割
り当てることで、速度に誤差の出ないようにすること
に、その理由がある。
【0040】このようにして、ステップ3ないしステッ
プ8の処理を繰り返していくときに、ステップ4で、プ
レモータ制御情報の持つ中間点及び終点の全てのエント
リーデータの選択終了を判断すると、ステップ9に進ん
で、ステップ2で決定したパルス幅初期値Sとパルス数
“1”との対データを先頭とし、それに続けて、ステッ
プ6で算出したパルス数増減値Δiと、その算出に用い
たパルス数Niとの対データを順番に繋げていくこと
で、図3(a)に示したモータ制御情報を作成する。
【0041】そして、最後に、ステップ10で、その作
成したモータ制御情報をX軸FIFO30a/Y軸FI
FO30bにロードして処理を終了する。このようにし
て、パソコンローダ20からモータ制御情報がX軸FI
FO30a/Y軸FIFO30bにロードされると、本
発明のモータ制御装置1の動作が可能になる。
【0042】次に、上述した図5及び図6を参照しつ
つ、本発明のモータ制御装置1の動作について詳細に説
明する。図6で示すパルス発生回路42において、先ず
最初に、FIFO30に格納されるモータ制御情報か
ら、パルス幅初期値Sとパルス数“1”との対データが
読み出され、このパルス幅初期値Sが加算回路420に
入力されるとともに、このパルス数“1”がカウンタ4
23の設定値としてセットされる。
【0043】この時点では、ラッチ回路421は、初期
値の“0”をラッチしており、これを受けて、加算器4
20は、加算値として“S”を算出し、これを受けて、
ラッチ回路421は、加算器420の出力値“S”をア
ップダウンカウンタ422の設定値としてセットする。
【0044】このラッチ回路421からの設定値のセッ
トを受けて、アップダウンカウンタ422は、原発振器
41の基本クロックを計数して、その計数値がラッチ回
路421のセットするパルス幅初期値Sに到達するとき
に、出力を反転させる。
【0045】この出力反転を受けて、カウンタ423
は、計数値をカウントアップし、その計数値がFIFO
30からセットされるパルス数“1”に到達することを
検出することで、FIFO30に対して、次の対データ
の読み出しを指示する。
【0046】このようにして、先ず最初に、モータ制御
情報に記述されるパルス幅初期値Sを持つ半周期分の制
御パルスを出力するのである。続いて、カウンタ423
からの読み出して指示を受けて、FIFO30に格納さ
れるモータ制御情報から、次の対データであるパルス幅
増減値Δ1とパルス数N1との対データが読み出され、
このパルス幅増減値Δ1が加算回路420に入力される
とともに、このパルス数N1がカウンタ423の設定値
としてセットされる。
【0047】この時点では、ラッチ回路421は、パル
ス幅初期値Sをラッチしており、これを受けて、加算器
420は、加算値として“S+Δ1”を算出し、これを
受けて、ラッチ回路421は、加算器420の出力値
“S+Δ1”をアップダウンカウンタ422の設定値と
してセットする。
【0048】このラッチ回路421からの設定値のセッ
トを受けて、アップダウンカウンタ422は、原発振器
41の基本クロックを計数して、その計数値が“0”に
到達するとき(すなわち、ラッチ回路421のセットす
る“S+Δ1”の計数を完了するとき)に、出力を反転
させる。
【0049】この出力反転を受けて、カウンタ423
は、計数値をカウントアップし、その計数値がFIFO
30からセットされるパルス数N1に到達しない間は、
FIFO30に対して次の対データの読み出しを指示し
ない。
【0050】この間、アップダウンカウンタ422によ
る出力反転に同期して、加算器420は、“S+2Δ
1”、“S+3Δ1”、“S+4Δ1”、・・・という
ように加算値を更新し、この加算値の更新に同期して、
ラッチ回路421は、加算器420の出力値をアップダ
ウンカウンタ422の設定値としてセットする。
【0051】このラッチ回路421からの設定値のセッ
トを受けて、アップダウンカウンタ422は、原発振器
41の基本クロックを計数して、その計数値がラッチ回
路421のセットする“S+2Δ1”、“S+3Δ
1”、“S+4Δ1”、・・・に到達するときに、出力
を反転させる。
【0052】そして、この出力反転を受けて、カウンタ
423は、計数値をカウントアップし、その計数値がF
IFO30からセットされるパルス数N1に到達すると
きに、FIFO30に対して次の対データ(Δ2,N
2)の読み出しを指示していく。
【0053】この対データ(Δ2,N2)について同様
の処理を実行することになるが、この対データ(Δ2,
N2)についての処理を開始する時点では、ラッチ回路
421は、1つ前の対データ(Δ1,N1)の処理終了
時のパルス幅値をラッチしており、これから、加算器4
2は、先ず最初に、このパルス幅値と今回の対データで
指定されるパルス幅増減値Δ2との加算値を算出してい
くことになる。
【0054】以下、パルス発生機構31は、同様の処理
を対データがなくなるまで繰り返していくことで制御パ
ルスを生成して、X軸パルスモータ2a/Y軸パルスモ
ータ2bを制御するよう処理する。
【0055】このようにして、本発明のモータ制御装置
1は、図3(b)に示したモータ制御情報がロードされ
ると、図4(a)に示すように、パルス幅“5”を持つ
半周期換算の制御パルスを2000個発生することで、
X軸パルスモータ2aやY軸パルスモータ2bを制御す
る。
【0056】そして、図3(c)に示したモータ制御情
報がロードされると、図4(b)に示すように、パルス
幅“5”からピークのパルス幅“1004”まで連続的
に減速し、そこから連続的に加速して元のパルス幅
“5”に戻し、全部で制御パルスを半周期換算の200
0個発生することで、X軸パルスモータ2aやY軸パル
スモータ2bを制御するのである。
【0057】図示実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施
例では、パルス幅として正規のパルスの半周期を用いる
構成を採ったが、正規のパルスの1周期を用いる構成を
採ることでも実現可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のモータ制
御装置では、パルス幅初期値とパルス数初期値との対デ
ータを先頭とし、それに続く、パルス幅増減値とパルス
数との対データの繋がりで構成されるモータ制御情報に
従って、加速モードのときには、パルス幅を連続的に減
少させつつ、所望の回転量を実現するのに必要となる制
御パルスを発生させてモータに与え、減速モードのとき
には、パルス幅を連続的に増加させつつ、所望の回転量
を実現するのに必要となる制御パルスを発生させてモー
タに与え、等速モードのときには、パルス幅を変化させ
ずに、所望の回転量を実現するのに必要となる制御パル
スを発生させてモータに与えることでモータを制御する
構成を採ることから、CPUに負荷を与えることなく、
かつ、パルス数の誤差を発生することなくモータを制御
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例である。
【図3】モータ制御情報の説明図である。
【図4】モータ制御情報の説明図である。
【図5】制御パルス発生機構の一実施例である。
【図6】パルス発生回路の一実施例である。
【図7】パソコンローダの実行する処理フローである。
【図8】パソコンローダの実行する処理フローである。
【図9】パソコンローダの処理の説明図である。
【図10】従来技術の説明図である。
【図11】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 モータ制御装置 2 モータ 10 記憶手段 11 発生手段 12 供給手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに対して制御パルスを出力するこ
    とでモータを制御するモータ制御装置において、 パルス幅初期値とパルス数初期値との対データを先頭と
    し、それに続く、パルス幅増減値とパルス数との対デー
    タの繋がりで構成されるモータ制御情報を記憶する記憶
    手段と、 モータ制御情報の対データが与えられるときに、該対デ
    ータのパルス幅増減値に応じて制御パルスのパルス幅を
    変化させつつ、該対データのパルス数分の制御パルスを
    発生する発生手段と、 上記記憶手段から先頭の対データを読み出して上記発生
    手段に与えるとともに、上記発生手段が対データに応じ
    た制御パルスの発生を終了するときに、上記記憶手段か
    ら次の対データを読み出して上記発生手段に与える供給
    手段とを備えることを、 特徴とするモータ制御装置。
JP14363598A 1998-05-26 1998-05-26 モータ制御装置 Pending JPH11341888A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7913102B2 (en) 2006-11-29 2011-03-22 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Variable frequency clock output circuit and apparatus, motor driving apparatus, and image forming apparatus
JP2014236557A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 株式会社リコー モータ制御装置及びモータ制御方法

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US7913102B2 (en) 2006-11-29 2011-03-22 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Variable frequency clock output circuit and apparatus, motor driving apparatus, and image forming apparatus
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