JPH1134128A - 逆流防止装置 - Google Patents

逆流防止装置

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JPH1134128A
JPH1134128A JP9193739A JP19373997A JPH1134128A JP H1134128 A JPH1134128 A JP H1134128A JP 9193739 A JP9193739 A JP 9193739A JP 19373997 A JP19373997 A JP 19373997A JP H1134128 A JPH1134128 A JP H1134128A
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screw head
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resin
resin flow
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Hiroyoshi Suumen
博義 数面
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政昭 今野
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
    • B29C45/52Non-return devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストを低くすることができるようにする。 【解決手段】メータリング部33及びスクリューヘッド
64を備えたスクリュー32と、スクリューヘッド64
に対して着脱自在に配設され、第1の樹脂流路73を備
えたシールリング70と、スクリューヘッド64の前部
においてシールリング70と相対的に回転自在に配設さ
れ、第2の樹脂流路46を備えた逆止リング43と、ス
クリュー32を正回転及び逆回転させる駆動手段とを有
する。スクリューヘッド64とシールリング70との間
には、シールリング70を位置決めする第1の位置決め
手段が配設され、スクリューヘッド64と逆止リング4
3との間には、スクリュー32を正回転させたときに第
1の樹脂流路73と第2の樹脂流路46とを連通させ、
スクリュー32を逆回転させたときに遮断する第2の位
置決め手段が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆流防止装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置を有し、該
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在にか
つ進退自在に配設され、該スクリューを駆動手段によっ
て回転させたり、進退させたりすることができるように
なっている。そして、計量工程時に、スクリューを正回
転させながら後退させ、ホッパから落下した樹脂を溶融
させてスクリューヘッドの前方に蓄え、射出工程時に、
スクリューを前進させて射出ノズルから樹脂を射出する
ようにしている。
【0003】図2は従来の射出装置の要部縦断面図であ
る。図において、11は加熱シリンダであり、該加熱シ
リンダ11は、前端(図における左端)に射出ノズル1
3を有する。前記加熱シリンダ11内には、スクリュー
12が回転自在にかつ進退自在に配設され、該スクリュ
ー12を図示しない駆動手段によって回転させたり、進
退させたりすることができるようになっている。
【0004】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方(図における右方)に延び、後端において
前記駆動手段と連結されるとともに、先端にスクリュー
ヘッド14を有する。また、前記スクリュー12のメー
タリング部18の表面には、螺(ら)旋状のフライト1
5が形成され、該フライト15に沿って溝16が形成さ
れる。
【0005】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、前記駆動手段を駆動してスクリュー12を正回転さ
せながら後退(図における右方に移動)させると、図示
しないホッパ内のペレット状の樹脂が加熱シリンダ11
内に進入し、溝16内を前進(図における左方に移動)
させられ、図示しないヒータによって溶融させられて、
スクリューヘッド14の前方に蓄えられる。
【0006】また、射出工程時に、前記駆動手段を駆動
してスクリュー12を前進させると、前記スクリューヘ
ッド14の前方に蓄えられた樹脂は、射出ノズル13か
ら射出され、図示しない金型のキャビティ空間に充填
(てん)される。ところで、射出工程時に、前記スクリ
ューヘッド14の前方に蓄えられた樹脂が逆流しないよ
うに、逆流防止装置が配設される。
【0007】そのために、前記スクリューヘッド14
は、前部に円錐(すい)形のヘッド本体部21を、後部
に小径部19を有する。そして、該小径部19の外周に
環状の逆止リング20が配設され、小径部19と逆止リ
ング20との間に樹脂流路24が形成される。また、前
記メータリング部18の前端に、前記逆止リング20の
後端と接離自在にシールリング22が配設される。
【0008】したがって、前記射出工程時に、スクリュ
ー12を前進させると、前記スクリューヘッド14の前
方に蓄えられた樹脂は後方に移動、すなわち、逆流しよ
うとするが、逆止リング20が樹脂の圧力によってスク
リュー12に対して相対的に後方に移動し、前記逆止リ
ング20の後端がシールリング22に当接し、シールを
行う。その結果、前記スクリューヘッド14の前方に蓄
えられた樹脂が逆流するのを防止することができる。
【0009】一方、計量工程時に、スクリュー12を正
回転させながら後退させると、逆止リング20が樹脂の
圧力によってスクリュー12に対して相対的に前方に移
動し、前記逆止リング20の前端がヘッド本体部21の
後端に当接するが、ヘッド本体部21の周囲の複数箇所
には、軸方向に延びる切欠25が形成されているので、
樹脂の移動は妨げられない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の逆流防止装置においては、計量工程が完了した後、
射出工程が開始される前にサックバックが行われるとき
に、前記メータリング部18内の樹脂がスクリューヘッ
ド14の前方に移動させられるので、前記スクリューヘ
ッド14の前方に蓄えられる樹脂の量が変動してしま
う。
【0011】また、スクリュー12を前進させることに
よって逆止リング20を相対的に後方に移動させてシー
ルを行うようにしているので、樹脂の混練分散状態、粘
度、温度等、及び射出工程を開始したときのスクリュー
12の速度の立上り度によってシールを行うタイミング
が変動してしまい、逆流する樹脂の量も変動してしま
う。
【0012】そこで、サックバックによって樹脂が移動
するのを防止するとともに、シールを行うタイミングが
変動することがない逆流防止装置が考えられる。図3は
従来の他の射出装置の要部縦断面図である。図におい
て、32は図示しない加熱シリンダ内において回転自在
にかつ進退自在に配設されたスクリューであり、該スク
リュー32は、メータリング部33及び該メータリング
部33の先端に配設されたスクリューヘッド34から成
る。前記メータリング部33の表面には、螺旋状のフラ
イト35が形成され、該フライト35に沿って溝36が
形成されるとともに、メータリング部33の前端 (図に
おける左端) には雌ねじ部42が形成される。
【0013】また、前記スクリューヘッド34は、前端
に円錐形のヘッド先端部37を、中央に円柱状の本体部
38を、後部に鍔(つば)状に本体部38と一体に形成
されたシールリング部39を、後端に雄ねじ部41を有
する。そして、該雄ねじ部41と前記雌ねじ部42とを
螺合させることによって、前記スクリューヘッド34を
メータリング部33に固定することができる。また、前
記シールリング部39の円周方向における複数箇所に、
前端面から後端面に向けて貫通させて第1の樹脂流路4
5が形成される。
【0014】そして、前記本体部38の外周に、後端を
前記第1の樹脂流路45の前端に近接又は接触させて環
状の逆止リング43が配設され、該逆止リング43に
は、円周方向における複数箇所に、前端面から後端面に
向けて貫通させて第2の樹脂流路46が形成される。ま
た、前記逆止リング43を回り止めするとともに、逆止
リング43の後端を前記シールリング部39の前端に近
接又は接触させ、かつ、逆止リング43がスクリューヘ
ッド34から抜けるのを防止するために、前記本体部3
8の所定箇所にピン51がスクリューヘッド34を貫通
して配設される。
【0015】そして、前記逆止リング43の前端部に
は、前記ピン51に対応させて弧状の係止溝52が形成
され、前記ピン51の両端と係止溝52とが係止させら
れる。なお、該係止溝52は、円周方向における所定の
角度θにわたって形成され、前記ピン51の両端が前記
係止溝52内を移動するのに伴って、スクリューヘッド
34と逆止リング43とは角度θだけ相対的に回転させ
られる。そして、前記第1、第2の樹脂流路45、46
は、円周方向において互いに角度θだけずらして形成さ
れる。したがって、前記スクリューヘッド34と逆止リ
ング43とを相対的に回転させると、該逆止リング43
は、前記第1の樹脂流路45と第2の樹脂流路46とを
連通させる連通位置と、前記第1の樹脂流路45と第2
の樹脂流路46とを遮断する遮断位置とを採る。
【0016】前記構成の射出装置の逆流防止装置におい
て、計量工程時に、スクリュー32を正回転させながら
後退させると、前記スクリューヘッド34はスクリュー
32と同じ方向に回転させられる。これに伴ってシール
リング部39及びピン51がスクリュー32と同じ方向
に回転させられるが、逆止リング43は、ピン51が係
止溝52の一方の壁に当たるまで停止した状態を保つ。
そして、ピン51が係止溝52の一方の壁に当たったと
き、逆止リング43は連通位置に置かれて第1の樹脂流
路45と第2の樹脂流路46とを連通させ、その後、逆
止リング43はスクリュー32と同じ方向に回転させら
れる。
【0017】したがって、スクリュー32の正回転及び
後退に伴ってメータリング部33内の樹脂は第1、第2
の樹脂流路45、46を通って前方に移動し、スクリュ
ーヘッド34の前方に蓄えられる。このようにして、計
量工程が完了すると、サックバックが行われるが、該サ
ックバックが行われる前に、前記スクリュー32は、角
度θ以上の設定角度だけ逆回転させられる。その結果、
前記スクリューヘッド34はスクリュー32と同じ方向
に回転させられる。これに伴ってシールリング部39及
びピン51がスクリュー32と同じ方向に回転させられ
るが、逆止リング43は、ピン51が係止溝52の他方
の壁に当たるまで停止した状態を保つ。そして、ピン5
1が係止溝52の他方の壁に当たったとき、逆止リング
43は遮断位置に置かれて第1の樹脂流路45と第2の
樹脂流路46とを遮断し、その後、逆止リング43はス
クリュー32と同じ方向に回転させられる。
【0018】次に、サックバックが行われ、スクリュー
ヘッド34の前方に蓄えられた樹脂の圧力が低くされ、
図示しない射出ノズルの先端から樹脂が垂れ落ちるのが
防止される。このとき、スクリュー32が後退させられ
ても、メータリング部33内の樹脂は前方に移動しない
ので、前記スクリューヘッド34の前方に蓄えられる樹
脂の量が変動するのを防止することができる。
【0019】続いて、射出工程時に、スクリュー32を
前進させると、前記スクリューヘッド34の前方に蓄え
られた樹脂は逆流しようとするが、逆止リング43は遮
断位置に置かれているので、第1の樹脂流路45と第2
の樹脂流路46とが遮断された状態を保つ。その結果、
前記スクリューヘッド34の前方に蓄えられた樹脂が逆
流するのを防止することができるので、射出される樹脂
の量が一定になり、成形品にショートショット、バリ等
が生じるのを防止することができる。
【0020】ところで、前記構成の逆流防止装置におい
ては、逆止リング43を連通位置に置いたときに第1の
樹脂流路45と第2の樹脂流路46とを連通させ、逆止
リング43を遮断位置に置いたときに第1の樹脂流路4
5と第2の樹脂流路46とを遮断するようになっている
ので、円周方向における第1の樹脂流路45に対する第
2の樹脂流路46の位置決めを行う必要がある。この場
合、シールリング部39を本体部38に対して一体に形
成するとともに、本体部38においてピン51を嵌(か
ん)入するための穴の位置を設定することによって、第
1の樹脂流路45に対する第2の樹脂流路46の位置決
めを容易に行うことができるようになっている。
【0021】ところが、シールリング部39を本体部3
8に対して一体に形成すると、シールリング部39が破
損した場合、スクリューヘッド34の全体を交換する必
要があり、コストが高くなってしまう。本発明は、前記
従来の逆流防止装置の問題点を解決して、サックバック
によって樹脂が移動するのを防止することができ、コス
トを低くすることができる逆流防止装置を提供すること
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の逆
流防止装置においては、メータリング部及び該メータリ
ング部にねじ止めされたスクリューヘッドを備えたスク
リューと、前記スクリューヘッドの後部においてスクリ
ューヘッドに対して着脱自在に配設され、第1の樹脂流
路を備えたシールリングと、前記スクリューヘッドの前
部において前記シールリングと相対的に回転自在に配設
され、第2の樹脂流路を備えた逆止リングと、スクリュ
ーを選択的に正回転及び逆回転させる駆動手段とを有す
る。
【0023】そして、前記スクリューヘッドとシールリ
ングとの間には、スクリューヘッドに対してシールリン
グを位置決めする第1の位置決め手段が配設され、前記
スクリューヘッドと逆止リングとの間には、前記スクリ
ューを正回転させたときに前記第1の樹脂流路と第2の
樹脂流路とを連通させ、前記スクリューを逆回転させた
ときに前記第1の樹脂流路と第2の樹脂流路とを遮断
し、かつ、スクリューヘッドに対して逆止リングを位置
決めする第2の位置決め手段が形成される。
【0024】本発明の他の逆流防止装置においては、さ
らに、前記第1の位置決め手段は、前記スクリューヘッ
ドを貫通するピン、及びシールリングに形成された係止
溝から成る。本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記第2の位置決め手段は、前記スクリュ
ーヘッドに形成された突起対、及び逆止リングに形成さ
れた突起から成る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における射出装置の要部縦断面図、図4は本
発明の実施の形態における射出装置の要部横断面図、図
5は本発明の実施の形態における射出装置の要部分解斜
視図である。
【0026】図において、32は図示しない加熱シリン
ダ内において回転自在にかつ進退自在に配設されたスク
リューであり、該スクリュー32は、メータリング部3
3及び該メータリング部33の先端に配設されたスクリ
ューヘッド64から成る。前記メータリング部33の表
面には、螺旋状のフライト35が形成され、該フライト
35に沿って溝36が形成されるとともに、メータリン
グ部33の前端 (図における左端) には雌ねじ部42が
形成される。
【0027】また、前記スクリューヘッド64は、前端
に円錐形のヘッド先端部67を、中央に円柱状の本体部
68を、後部に該本体部68より径の小さい係合部69
を、後端に雄ねじ部71を有し、前記係合部69の外周
に環状のシールリング70が着脱自在に配設される。そ
のために、該シールリング70においては、シールリン
グ70の内周面における2箇所が切り欠かれて係止溝7
4が形成されるとともに、前記係合部69を貫通してピ
ン72が配設され、該ピン72の両端と前記各係止溝7
4とが係合するようになっている。
【0028】そして、前記雄ねじ部71と雌ねじ部42
とを螺合させることによって、前記スクリューヘッド6
4をメータリング部33に固定することができる。ま
た、前記シールリング70の円周方向における複数箇所
に、前端面から後端面に向けて貫通させて第1の樹脂流
路73が形成される。そして、前記本体部68の外周
に、後端を前記シールリング70の前端に近接又は接触
させて環状の逆止リング43が配設され、該逆止リング
43には、円周方向における複数箇所に、前端面から後
端面に向けて貫通させて第2の樹脂流路46が形成され
る。また、前記逆止リング43を回り止めするととも
に、逆止リング43の後端(図における右端)を前記シ
ールリング70の前端に近接又は接触させ、かつ、逆止
リング43がスクリューヘッド64から抜けるのを防止
するために、前記本体部68の円周方向における複数箇
所に突起対75が形成され、該突起対75の各突起75
a、75b間に係止溝78が形成される。
【0029】そして、前記逆止リング43の前端部に
は、前記突起対75に対応させて弧状の突起76が形成
され、前記係止溝78と突起76とが係止させられる。
なお、前記係止溝78は、円周方向における所定の角度
θにわたって形成され、前記突起76が前記係止溝78
内を移動するのに伴って、スクリューヘッド64と逆止
リング43とは角度θだけ相対的に回転させられる。そ
して、前記第1、第2の樹脂流路73、46は、円周方
向において互いに角度θだけずらして形成される。した
がって、前記スクリューヘッド64と逆止リング43と
を相対的に回転させると、該逆止リング43は、前記第
1の樹脂流路73と第2の樹脂流路46とを連通させる
連通位置と、前記第1の樹脂流路73と第2の樹脂流路
46とを遮断する遮断位置とを採る。
【0030】前記構成の射出装置において、計量工程時
に、図示しない駆動手段を駆動してスクリュー32を正
回転(図5の矢印A方向に回転)させながら後退させる
と、前記スクリューヘッド64はスクリュー32と同じ
方向に回転させられる。これに伴ってシールリング70
及び突起対75がスクリュー32と同じ方向に回転させ
られるが、逆止リング43は、突起76が突起対75の
一方の突起75aに当たるまで停止した状態を保つ。そ
して、突起76が一方の突起75aに当たったとき、逆
止リング43は連通位置に置かれて第1の樹脂流路73
と第2の樹脂流路46とを連通させ、その後、逆止リン
グ43はスクリュー32と同じ方向に回転させられる。
【0031】したがって、スクリュー32の正回転及び
後退に伴ってメータリング部33内の樹脂は第1、第2
の樹脂流路73、46を通って前方に移動し、スクリュ
ーヘッド64の前方に蓄えられる。このようにして、計
量工程が完了すると、サックバックが行われるが、該サ
ックバックが行われる前に、前記スクリュー32は、角
度θ以上の設定角度だけ逆回転させられる。その結果、
前記スクリューヘッド64はスクリュー32と同じ方向
に回転させられる。これに伴ってシールリング70及び
突起対75がスクリュー32と同じ方向に回転させられ
るが、逆止リング43は、突起76が突起対75の他方
の突起75bに当たるまで停止した状態を保つ。そし
て、突起76が他方の突起75bに当たったとき、逆止
リング43は遮断位置に置かれて第1の樹脂流路73と
第2の樹脂流路46とを遮断し、その後、逆止リング4
3はスクリュー32と同じ方向に回転させられる。
【0032】次に、サックバックが行われ、スクリュー
ヘッド64の前方に蓄えられた樹脂の圧力が低くされ、
図示しない射出ノズルの先端から樹脂が垂れ落ちるのが
防止される。このとき、スクリュー32が後退させられ
ても、メータリング部33内の樹脂は前方に移動しない
ので、前記スクリューヘッド64の前方に蓄えられる樹
脂の量が変動するのを防止することができる。
【0033】なお、前記スクリュー32を逆回転させる
と、該スクリュー32はねじ効果によって前進しようと
するが、これを防止するために、前記駆動手段は、スク
リュー32を加熱シリンダ内における計量工程完了位置
に保持する。続いて、射出工程時に、スクリュー32を
前進させると、前記スクリューヘッド64の前方に蓄え
られた樹脂は後方に移動しようとするが、逆止リング4
3は遮断位置に置かれているので、第1の樹脂流路73
と第2の樹脂流路46とは遮断された状態を保つ。
【0034】その結果、前記スクリューヘッド64の前
方に蓄えられた樹脂が逆流するのを防止することができ
るので、射出される樹脂の量が一定になり、成形品にシ
ョートショット、バリ等が生じるのを防止することがで
きる。ところで、前記構成の射出装置の逆流防止装置に
おいては、逆止リング43を連通位置に置いたときに第
1の樹脂流路73と第2の樹脂流路46とを連通させ、
逆止リング43を遮断位置に置いたときに第1の樹脂流
路73と第2の樹脂流路46とを遮断するようになって
いるので、円周方向における第1の樹脂流路73に対す
る第2の樹脂流路46の位置決めを行う必要がある。こ
の場合、本体部68におけるあらかじめ設定された位置
に突起対75を形成し、係止溝78と逆止リング43の
突起76とを係止させることによって、スクリューヘッ
ド64に対する逆止リング43の位置決めを行うことが
できるとともに、ピン72の両端と係止溝74とを係合
させることによって、スクリューヘッド64に対するシ
ールリング70の位置決めを行うことができる。なお、
ピン72及び係止溝74によって第1の位置決め手段
が、突起対75及び突起76によって第2の位置決め手
段がそれぞれ構成される。
【0035】したがって、前記係合部69においてピン
72を嵌入するための図示しない穴の位置を設定すると
ともに、シールリング70において係止溝74の位置を
設定することによって、第1の樹脂流路73に対する第
2の樹脂流路46の位置決めを容易に行うことができ
る。また、シールリング70と本体部68とが別体で形
成されるので、シールリング70が破損した場合、シー
ルリング70だけを交換することができ、スクリューヘ
ッド64の全体を交換する必要がない。したがって、逆
流防止装置のコストを低くすることができる。
【0036】また、シールリング70とスクリューヘッ
ド64とで互いに異なる材質を使用することができ、シ
ールリング70及びスクリューヘッド64の材質を選択
する際の制約が少なくなる。したがって、シールリング
70及びスクリューヘッド64の耐久性を向上させるこ
とができるだけでなく、コストを低くすることができ
る。
【0037】また、逆止リング43を回り止めするため
にピンを配設する必要がないので、ピンによって樹脂が
滞留させられるのを抑制することができる。したがっ
て、樹脂やけ、コンタミ等が発生するのを防止すること
ができる。なお、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させる
ことが可能であり、それらを本発明の範囲から排除する
ものではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、逆流防止装置においては、メータリング部及び該
メータリング部にねじ止めされたスクリューヘッドを備
えたスクリューと、前記スクリューヘッドの後部におい
てスクリューヘッドに対して着脱自在に配設され、第1
の樹脂流路を備えたシールリングと、前記スクリューヘ
ッドの前部において前記シールリングと相対的に回転自
在に配設され、第2の樹脂流路を備えた逆止リングと、
スクリューを選択的に正回転及び逆回転させる駆動手段
とを有する。
【0039】そして、前記スクリューヘッドとシールリ
ングとの間には、スクリューヘッドに対してシールリン
グを位置決めする第1の位置決め手段が配設され、前記
スクリューヘッドと逆止リングとの間には、前記スクリ
ューを正回転させたときに前記第1の樹脂流路と第2の
樹脂流路とを連通させ、前記スクリューを逆回転させた
ときに前記第1の樹脂流路と第2の樹脂流路とを遮断
し、かつ、スクリューヘッドに対して逆止リングを位置
決めする第2の位置決め手段が形成される。
【0040】この場合、計量工程時に、前記駆動手段を
駆動してスクリューを正回転させると、前記第1の樹脂
流路と第2の樹脂流路とが連通させられ、メータリング
部内の樹脂は前記第1、第2の樹脂流路を通って前方に
移動し、スクリューヘッドの前方に蓄えられる。また、
計量工程が完了すると、前記スクリューが逆回転させら
れ、第2の位置決め手段によって前記第1の樹脂流路と
第2の樹脂流路とが遮断される。
【0041】したがって、その後、サックバックが行わ
れ、スクリューが後退させられても、メータリング部内
の樹脂は前方に移動しないので、前記スクリューヘッド
の前方に蓄えられる樹脂の量が変動するのを防止するこ
とができる。その結果、射出される樹脂の量が一定にな
り、成形品にショートショット、バリ等が生じるのを防
止することができる。
【0042】続いて、射出工程時に、スクリューを前進
させると、前記スクリューヘッドの前方に蓄えられた樹
脂は逆流しようとするが、逆止リングは遮断位置に置か
れているので、第1の樹脂流路と第2の樹脂流路とは遮
断された状態を保つ。その結果、前記スクリューヘッド
の前方に蓄えられた樹脂が逆流するのを防止することが
できるので、射出される樹脂の量が一定になり、成形品
にショートショット、バリ等が生じるのを防止すること
ができる。
【0043】しかも、シールリングとスクリューヘッド
とが別体で形成されるので、シールリングが破損した場
合、シールリングだけを交換することができ、スクリュ
ーヘッドの全体を交換する必要がない。したがって、逆
流防止装置のコストを低くすることができる。また、シ
ールリングとスクリューヘッドとで互いに異なる材質を
使用することができ、シールリング及びスクリューヘッ
ドの材質を選択する際の制約が少なくなる。したがっ
て、シールリング及びスクリューヘッドの耐久性を向上
させることができるだけでなく、コストを低くすること
ができる。
【0044】また、逆止リングを回り止めするためにピ
ンを配設する必要がないので、ピンによって樹脂が滞留
させられるのを抑制することができる。したがって、樹
脂やけ、コンタミ等が発生するのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出装置の要部縦
断面図である。
【図2】従来の射出装置の要部縦断面図である。
【図3】従来の他の射出装置の要部縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における射出装置の要部横
断面図である。
【図5】本発明の実施の形態における射出装置の要部分
解斜視図である。
【符号の説明】
32 スクリュー 33 メータリング部 43 逆止リング 46 第2の樹脂流路 64 スクリューヘッド 70 シールリング 72 ピン 73 第1の樹脂流路 74 係止溝 75 突起対 76 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)メータリング部及び該メータリン
    グ部にねじ止めされたスクリューヘッドを備えたスクリ
    ューと、(b)前記スクリューヘッドの後部においてス
    クリューヘッドに対して着脱自在に配設され、第1の樹
    脂流路を備えたシールリングと、(c)前記スクリュー
    ヘッドの前部において前記シールリングと相対的に回転
    自在に配設され、第2の樹脂流路を備えた逆止リング
    と、(d)スクリューを選択的に正回転及び逆回転させ
    る駆動手段とを有するとともに、(e)前記スクリュー
    ヘッドとシールリングとの間には、スクリューヘッドに
    対してシールリングを位置決めする第1の位置決め手段
    が配設され、(f)前記スクリューヘッドと逆止リング
    との間には、前記スクリューを正回転させたときに前記
    第1の樹脂流路と第2の樹脂流路とを連通させ、前記ス
    クリューを逆回転させたときに前記第1の樹脂流路と第
    2の樹脂流路とを遮断し、かつ、スクリューヘッドに対
    して逆止リングを位置決めする第2の位置決め手段が形
    成されることを特徴とする逆流防止装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置決め手段は、前記スクリ
    ューヘッドを貫通するピン、及びシールリングに形成さ
    れた係止溝から成る請求項1に記載の逆流防止装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の位置決め手段は、前記スクリ
    ューヘッドに形成された突起対、及び逆止リングに形成
    された突起から成る請求項1に記載の逆流防止装置。
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