JP3220653B2 - 逆流防止装置 - Google Patents

逆流防止装置

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JP3220653B2
JP3220653B2 JP00236797A JP236797A JP3220653B2 JP 3220653 B2 JP3220653 B2 JP 3220653B2 JP 00236797 A JP00236797 A JP 00236797A JP 236797 A JP236797 A JP 236797A JP 3220653 B2 JP3220653 B2 JP 3220653B2
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • B29C45/50Axially movable screw
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C45/52Non-return devices
    • B29C2045/524Flexible valves

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、逆流防止装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機は射出装置を有し、該
射出装置の加熱シリンダ内にスクリューが回転自在にか
つ進退自在に配設され、該スクリューを、駆動手段によ
って回転させたり、進退させたりすることができるよう
になっている。そして、計量工程時に、スクリューを正
回転させながら後退させ、ホッパから落下した樹脂を溶
融させてスクリューより前方に蓄え、射出工程時に、ス
クリューを前進させて射出ノズルから溶融させられた樹
脂を射出するようにしている。
【0003】図2は従来の射出装置の要部断面図であ
る。図において、11は加熱シリンダであり、該加熱シ
リンダ11は、前端(図における左方)に射出ノズル1
3を有する。前記加熱シリンダ11内には、スクリュー
12が回転自在にかつ進退自在に配設され、該スクリュ
ー12を、図示しない駆動手段によって回転させたり、
進退させたりすることができるようになっている。な
お、通常、前記駆動手段として、射出シリンダ、電動機
等が使用される。
【0004】前記スクリュー12は、前記加熱シリンダ
11内を後方(図における右方)に延び、後端において
前記駆動手段と連結されるとともに、前端にスクリュー
ヘッド14を有する。また、前記スクリュー12のメー
タリング部18の表面には、螺(ら)旋状のフライト1
5が形成され、該フライト15間に溝16が形成され
る。
【0005】そして、前記加熱シリンダ11の後方の所
定箇所に図示しないホッパが配設され、該ホッパにペレ
ット状の樹脂が投入される。前記構成の射出装置におい
て、計量工程時に、前記駆動手段によって前記スクリュ
ー12を正回転させながら後退させると、前記ホッパ内
の樹脂が加熱シリンダ11内に落下し、溝16内を前進
させられる。
【0006】また、前記加熱シリンダ11の外周には図
示しないヒータが配設され、該ヒータによって加熱シリ
ンダ11を加熱し、前記溝16内の樹脂を溶融させるこ
とができるようになっている。したがって、スクリュー
12を正回転させながら所定量だけ後退させると、スク
リュー12より前方に1ショット分の溶融させられた樹
脂が蓄えられる。
【0007】このようにして、計量工程が完了すると、
射出ノズル13の前端から樹脂が垂れ落ちることがない
ようにサックバックが行われ、スクリュー12は回転さ
せられることなくわずかな量だけ更に後退させられる。
次に、射出工程時に、前記駆動手段によってスクリュー
12を前進させると、該スクリュー12より前方に蓄え
られた樹脂は、射出ノズル13から射出され、図示しな
い金型のキャビティ空間に充填(てん)される。
【0008】ところで、射出工程時に、前記スクリュー
12より前方に蓄えられた樹脂が逆流しないように、逆
流防止装置が配設される。すなわち、前記スクリューヘ
ッド14は、前部に円錐(すい)形のヘッド本体部21
を、後部に小径部19を有し、該小径部19は後方に延
びる図示しない雄ねじを備える。そして、該雄ねじと前
記スクリュー12の前端に形成された図示しない雌ねじ
とを螺合させることによって、スクリューヘッド14を
スクリュー12に固定することができるようになってい
る。また、前記小径部19の外周に環状の逆止リング2
0が配設され、両者間に樹脂流路24が形成される。そ
して、前記メータリング部18の前端に、前記逆止リン
グ20の後端と接離自在にシールリング22が配設され
る。
【0009】したがって、前記射出工程時に、スクリュ
ー12を前進させると、前記スクリュー12より前方に
蓄えられた樹脂は逆流しようとするが、逆止リング20
が樹脂圧によってスクリュー12に対して相対的に後方
に移動し、前記逆止リング20の後端がシールリング2
2に当接し、シールを行う。その結果、前記スクリュー
12より前方に蓄えられた樹脂が逆流するのを防止する
ことができる。
【0010】一方、計量工程時に、スクリュー12を正
回転させながら後退させると、逆止リング20が樹脂圧
によってスクリュー12に対して相対的に前方に移動
し、前記逆止リング20の前端がヘッド本体部21の後
端に当接するが、ヘッド本体部21の周囲の複数箇所に
は、軸方向に延びる切欠25が形成されているので、樹
脂の移動は妨げられない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の逆流防止装置においては、射出工程時にスクリュー
12を前進させることによって、逆止リング20の後端
をシールリング22に当接させてシールを行うようにな
っているので、シールが開始されるタイミングが、樹脂
の混練状態、分散状態、粘度、温度等、及び射出を開始
したときの射出速度の立上がりの各成形条件によって変
動するだけでなく、同じ成形条件でも変動することがあ
る。
【0012】その場合、シールが終了するまでにスクリ
ュー12が前進する分だけ樹脂が逆流してしまう。そこ
で、計量工程が完了したときに、スクリュー12を一旦
(いったん)逆回転させることによって、逆止リング2
0の後端をシールリング22に当接させてシールを行う
ようにした逆流防止装置が提供されている。
【0013】ところが、逆止リング20より後方の樹脂
圧を、逆止リング20より前方の樹脂圧に対して十分に
低くすることができないので、射出を開始する前にシー
ルを完全に終了させることができない。したがって、射
出を開始したときに、樹脂圧を十分に高くすることがで
きず、充填時間が長くなり、充填が終了する前に樹脂の
温度が低くなったり、樹脂の粘度が高くなったりしてし
まう。
【0014】また、前記スクリューヘッド14に逆止リ
ング20を配設するために、ヘッド本体部21の後方に
小径部19を形成し、該小径部19の雄ねじと前記スク
リュー12の前端に形成された雌ねじとを螺合させるこ
とによって、スクリューヘッド14をスクリュー12に
固定するようになっているので、樹脂を可塑化する初期
状態において、樹脂の温度が十分に高くなっていないと
きに、スクリューヘッド14が折損してしまうことがあ
る。
【0015】そして、計量工程が完了したときに逆止リ
ング20が移動する量が多くなり、シールを終了するま
でに必要な時間が長くなるだけでなく、樹脂の可塑化に
伴い余剰発熱を発生させてしまう。そこで、逆止弁を使
用した逆流防止装置が提供されている。図3は従来の他
の逆流防止装置を示す図である。
【0016】図において、11は加熱シリンダ、32は
スクリューであり、該スクリュー32は、メータリング
部33、及び該メータリング部33に螺合され、メータ
リング部33と同じ外径を有するスクリューヘッド34
から成る。前記スクリュー32は、前記加熱シリンダ1
1内を後方(図における右方)に延び、メータリング部
33の表面には、螺旋状のフライト35が形成され、該
フライト35間に溝36が形成される。
【0017】そして、前記スクリューヘッド34は、前
端において開口し、後方に延在させて形成された樹脂流
路41、及び後端において該樹脂流路41と連通させて
形成されたバルブ室43を有する。また、前記メータリ
ング部33は前端において開口し、後方に延在させて形
成された樹脂流路46、及び該樹脂流路46と溝36と
を連通させて形成された樹脂流路47を有する。そし
て、前記樹脂流路46の前端には弁座45が形成され、
該弁座45にボール49がスプリング50の付勢力によ
って押し付けられる。
【0018】前記構成の逆流防止装置において、計量工
程時に、図示しない駆動手段によってスクリュー32を
正回転させながら後退させると、ボール49が樹脂圧に
よってスプリング50の付勢力に抗して前方に移動させ
られる。したがって、溝36内を前方に移動する樹脂
は、樹脂流路47、樹脂流路46、バルブ室43及び樹
脂流路41を順に通り、前記スクリュー32より前方に
蓄えられる。
【0019】続いて、射出工程時に、スクリュー32を
前進させると、前記スクリュー32より前方に蓄えられ
た樹脂は逆流しようとするが、ボール49がスプリング
50の付勢力によって弁座45に押し付けられ、シール
を行うので、前記スクリュー32より前方に蓄えられた
樹脂が逆流するのを防止することができる。その結果、
充填時間が短くなり、充填が終了する前に樹脂の温度が
低くなったり、樹脂の粘度が高くなったりすることがな
い。また、前記スクリューヘッド34に小径部を形成す
る必要がないので、スクリューヘッド34が折損するの
を防止することができる。
【0020】そして、計量工程時において、シールを終
了するまでに必要な時間が長くならないので、樹脂の可
塑化に伴い余剰発熱を発生させることがなくなる。とこ
ろが、前記構成の逆流防止装置においては、高温でかつ
高圧の樹脂がスプリング50に接触することになるの
で、該スプリング50が劣化し、逆流防止装置の耐久性
が低くなってしまう。また、各樹脂流路41、46、4
7が狭く、かつ、複雑に形成されているので、樹脂が各
樹脂流路41、46、47を流れる際に剪(せん)断発
熱を発生させてしまう。
【0021】本発明は、前記従来の逆流防止装置の問題
点を解決して、充填時間を短くすることができ、スクリ
ューヘッドが折損することがなく、余剰発熱及び剪断発
熱を発生させることがなく、かつ、耐久性を高くするこ
とができる逆流防止装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の逆
流防止装置においては、樹脂を前方に移動させるための
溝が形成されたメータリング部と、該メータリング部の
端面に配設され、開放状態及び閉鎖状態に置かれ、開放
状態においてスクリューより前方と前記メータリング部
とを連通させ、閉鎖状態においてスクリューより前方と
前記メータリング部とを直接遮断する閉鎖部材とを有す
る。
【0023】そして、該閉鎖部材は、少なくとも一部が
弾性材料によって形成され、また、スクリューより前方
と前記メータリング部との間に形成された遮断部、及び
該遮断部と一体的に形成され、遮断部を閉鎖状態に向け
て付勢する付勢支持部から成る。本発明の他の逆流防止
装置においては、さらに、前記閉鎖部材の全体が弾性材
料によって形成される。
【0024】本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記閉鎖部材は板ばねである。本発明の更
に他の逆流防止装置においては、さらに、前記閉鎖部材
は、射出工程が開始される前に、前記付勢支持部の付勢
力によって閉鎖状態に置かれる。本発明の更に他の逆流
防止装置においては、さらに、前記閉鎖部材の閉鎖状態
において、前記遮断部はメータリング部の前端に形成さ
れた樹脂穴を覆う。
【0025】本発明の更に他の逆流防止装置において
は、さらに、前記閉鎖部材の閉鎖状態において、前記遮
断部はメータリング部の前端の溝を覆う。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1の実施の形態における逆流防止装置の概略図、図4
は図1のX−X断面図である。図において、51は加熱
シリンダであり、該加熱シリンダ51は、前端(図にお
ける左方)に図示しない射出ノズルを有する。前記加熱
シリンダ51内には、スクリュー52が回転自在にかつ
進退自在に配設され、該スクリュー52を、図示しない
駆動手段によって回転させたり、進退させたりすること
ができるようになっている。なお、通常、前記駆動手段
として、射出シリンダ、電動機等が使用される。
【0027】前記スクリュー52は、前記加熱シリンダ
51内を後方(図における右方)に延び、後端において
前記駆動手段と連結されるとともに、前端にスクリュー
ヘッド54を有する。この場合、該スクリューヘッド5
4の後端に図示しない雄ねじを形成し、該雄ねじとスク
リュー52の前端に形成された図示しない雌ねじとを螺
合することによってスクリューヘッド54をスクリュー
52に固定することができる。なお、スクリューヘッド
54をスクリュー52と一体に形成することもできる。
【0028】また、前記スクリュー52のメータリング
部58の表面には、螺旋状のフライト55が形成され、
該フライト55間に溝56が形成される。そして、前記
加熱シリンダ51の後方の所定箇所に図示しないホッパ
が配設され、該ホッパにペレット状の樹脂が投入され
る。また、前記メータリング部58の前端には、外周縁
に沿って、前記フライト55と同じ外径を有するシール
部59が形成される。なお、必要に応じて前記メータリ
ング部58の前端に図示しないシールリングを取り付け
ることもできる。
【0029】そして、前記シール部59の円周方向にお
ける所定箇所にシール部59より前方と溝56内とを連
通させるための扇形の樹脂穴61が1つ以上形成され
る。また、該樹脂穴61を覆うために、メータリング部
58の前端に、閉鎖部材としての扇形の板ばね63が配
設され、該板ばね63の一端がねじ64によって前記シ
ール部59に固定される。そのために、該シール部59
に溝71が形成され、前記板ばね63の一端が溝71内
に挿入されるようになっている。
【0030】なお、前記板ばね63は、スクリュー52
より前方と前記メータリング部58との間に前記樹脂穴
61に対応させて形成された遮断部63a、及び該遮断
部63aと一体的に形成され、遮断部63aを閉鎖状態
に向けて付勢する付勢支持部63bから成る。本実施の
形態においては、閉鎖部材として板ばね63を使用し、
遮断部63a及び付勢支持部63bのいずれも弾性材料
によって形成しているが、閉鎖部材の少なくとも一部を
弾性材料によって形成することもできる。その場合、付
勢支持部63bだけが弾性材料によって形成され、遮断
部63aは非弾性材料によって形成される。
【0031】本実施の形態において、前記板ばね63
は、高温下においても弾性を失うことがない、インコネ
ル等の弾性材料によって形成され、通常は実線で示す閉
鎖状態に置かれ、シール部59より前方と溝56内とが
直接遮断され、該溝56内の樹脂圧がシール部59より
前方の樹脂圧より高くなると、湾曲して一点鎖線で示す
開放状態に置かれ、シール部59より前方と溝56内と
が連通させられる。なお、高温の樹脂を使用する射出成
形機においては、板ばね63をジルコニアセラミック等
の弾性材料によって形成することもできる。また、板ば
ね63には、湾曲しやすいように、ねじ64による固定
部分に隣接させてくびれ部72が形成される。
【0032】前記構成の逆流防止装置において、計量工
程時に、前記駆動手段によって前記スクリュー52を矢
印M方向に正回転させながら後退させると、前記ホッパ
内のペレット状の樹脂が加熱シリンダ51内に落下し、
溝56内を前進させられる。また、前記加熱シリンダ5
1の外周には図示しないヒータが配設され、該ヒータに
よって加熱シリンダ51が加熱される。したがって、樹
脂は、溝56内を前進しながら溶融させられ、樹脂穴6
1を通り、板ばね63を湾曲させて開放状態に置き、シ
ール部59より前方に流出する。このようにして、スク
リュー52を正回転させながら所定量だけ後退させる
と、スクリュー52より前方に1ショット分の溶融させ
られた樹脂が蓄えられる。
【0033】そして、計量工程が完了すると、スクリュ
ー52の正回転は停止させられるが、このとき、溝56
内の樹脂圧は低下し、該溝56内の樹脂圧とスクリュー
52より前方の樹脂圧とはほぼ等しくなる。したがっ
て、前記板ばね63は付勢支持部63bの付勢力によっ
て復帰し、閉鎖状態に置かれて樹脂穴61を閉鎖し、シ
ールを行う。
【0034】そして、前記射出ノズルの先端から樹脂が
垂れ落ちることがないようにサックバックが行われ、ス
クリュー52は回転させられることなくわずかな量だけ
更に後退させられる。次に、射出工程時に、前記駆動手
段によってスクリュー52を前進させると、前記スクリ
ュー52より前方に蓄えられた樹脂は、前記射出ノズル
から射出され、図示しない金型のキャビティ空間に充填
される。このとき、前記スクリュー52より前方に蓄え
られた樹脂は逆流しようとするが、板ばね63が既に閉
鎖状態に置かれ、樹脂穴61が閉鎖されているので、前
記スクリュー52より前方に蓄えられた樹脂が逆流する
のを防止することができる。
【0035】このように、射出工程が開始される前に、
前記板ばね63が閉鎖状態に置かれてシールが終了する
ので、シールが終了するタイミングが変動しない。した
がって、キャビティ空間への樹脂の充填量を安定させる
ことができるだけでなく、バリが発生するのを防止する
ことができる。さらに、射出工程が開始されてから数十
〔μs〕程度の時間でスクリュー52より前方の樹脂圧
を十分に立ち上げることができるので、充填時間が短く
なり、充填が終了する前に樹脂の温度が低くなったり、
樹脂の粘度が高くなったりすることがない。また、前記
スクリューヘッド54に小径部を形成する必要がないの
で、スクリューヘッド54が折損するのを防止すること
ができる。
【0036】そして、射出工程時において、前記板ばね
63はシール部59によって支持されるので、樹脂圧に
よって板ばね63が変形することがない。したがって、
逆流防止装置の耐久性を高くすることができる。また、
樹脂穴61を広くすることができるだけでなく、簡素化
することができるので、樹脂が樹脂穴61を流れる際に
剪断発熱を発生させることがないだけでなく、色替え性
を向上させることができる。
【0037】さらに、計量工程時において、シールを終
了するまでに必要な時間が長くならないので、樹脂の可
塑化に伴い余剰発熱を発生させることがなくなる。次
に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5
は本発明の第2の実施の形態における逆流防止装置の概
略図である。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有す
るものについては、同じ符号を付与することによってそ
の説明を省略する。
【0038】この場合、スクリュー52のメータリング
部158の端面に、凹面80が形成され、該凹面80に
閉鎖部材としての碗(わん)状の板ばね81が当接させ
られ、前記板ばね81の付勢支持部81bがねじ82に
よって前記メータリング部158に固定される。そし
て、板ばね81の外周縁に形成された遮断部81aによ
って前記メータリング部158の前端の溝56が覆われ
る。
【0039】前記構成の逆流防止装置において、計量工
程時に、図示しない駆動手段によって前記スクリュー5
2を正回転させながら後退させると、樹脂が、溝56内
を前進しながら溶融させられ、板ばね81を湾曲させて
開放状態に置き、該板ばね81の外周縁と加熱シリンダ
51との間を通り、板ばね81より前方に流出する。こ
のようにして、スクリュー52を正回転させながら所定
量だけ後退させると、スクリュー52より前方に1ショ
ット分の溶融させられた樹脂が蓄えられる。なお、前記
板ばね81は、開放状態に置かれると、外周縁がフレア
状に波打つようになっている。
【0040】そして、計量工程が完了すると、スクリュ
ー52の正回転は停止させられるが、このとき、溝56
内の樹脂圧は低下させられ、溝56内の樹脂圧とスクリ
ュー52より前方の樹脂圧とはほぼ等しくなる。したが
って、前記板ばね81は付勢支持部81bの付勢力によ
って復帰し、閉鎖状態に置かれてシールを行う。なお、
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であ
り、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0041】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、逆流防止装置においては、樹脂を前方に移動させ
るための溝が形成されたメータリング部と、該メータリ
ング部の端面に配設され、開放状態及び閉鎖状態に置か
れ、開放状態においてスクリューより前方と前記メータ
リング部とを連通させ、閉鎖状態においてスクリューよ
り前方と前記メータリング部とを直接遮断する閉鎖部材
とを有する。
【0042】そして、該閉鎖部材は、少なくとも一部が
弾性材料によって形成され、また、スクリューより前方
と前記メータリング部との間に形成された遮断部、及び
該遮断部と一体的に形成され、遮断部を閉鎖状態に向け
て付勢する付勢支持部から成る。この場合、前記閉鎖部
材が開放状態に置かれると、スクリューより前方と前記
メータリング部とが連通させられるので、スクリューを
後退させるのに伴って、溝内の樹脂が溶融させられ、ス
クリューより前方に蓄えられる。
【0043】また、前記閉鎖部材が閉鎖状態に置かれる
と、スクリューより前方と前記メータリング部とが直接
遮断されるので、スクリューを前進させるのに伴って、
スクリューより前方の樹脂が逆流するのを防止すること
ができる。そして、前記付勢支持部によって遮断部が閉
鎖状態に向けて付勢されるので、シールが終了するタイ
ミングが変動しない。したがって、キャビティ空間への
樹脂の充填量を安定させることができるだけでなく、バ
リが発生するのを防止することができる。
【0044】また、前記スクリューヘッドに小径部を形
成する必要がないので、スクリューヘッドが折損するの
を防止することができる。そして、射出工程時におい
て、前記閉鎖部材はメータリング部によって支持される
ので、樹脂圧によって閉鎖部材が変形することがない。
したがって、逆流防止装置の耐久性を高くすることがで
きる。また、樹脂流路を広くすることができるだけでな
く、簡素化することができるので、樹脂が流れる際に剪
断発熱を発生させることがないだけでなく、色替え性を
向上させることができる。
【0045】さらに、計量工程時において、シールを終
了するまでに必要な時間が長くならないので、可塑化に
伴い余剰発熱を発生させることがなくなる。本発明の他
の逆流防止装置においては、さらに、前記閉鎖部材は、
射出工程が開始される前に、前記付勢支持部の付勢力に
よって閉鎖状態に置かれる。この場合、射出工程が開始
されるときにシールが終了しているので、シールが終了
するタイミングが変動しない。したがって、キャビティ
空間への樹脂の充填量を安定させることができるだけで
なく、バリが発生するのを防止することができる。
【0046】また、射出工程が開始されてから数十〔μ
s〕程度の時間でスクリューより前方の樹脂圧を十分に
立ち上げることができるので、充填時間が短くなり、充
填が終了する前に樹脂の温度が低くなったり、樹脂の粘
度が高くなったりすることがない。そして、前記スクリ
ューヘッドに小径部を形成する必要がないので、スクリ
ューヘッドが折損するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における逆流防止装
置の概略図である。
【図2】従来の射出装置の要部断面図である。
【図3】従来の他の逆流防止装置を示す図である。
【図4】図1のX−X断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における逆流防止装
置の概略図である。
【符号の説明】
52 スクリュー 56 溝 58、158 メータリング部 61 樹脂穴 63、81 板ばね 63a、81a 遮断部 63b、81b 付勢支持部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)樹脂を前方に移動させるための溝
    が形成されたメータリング部と、(b)該メータリング
    部の端面に配設され、開放状態及び閉鎖状態に置かれ、
    開放状態においてスクリューより前方と前記メータリン
    グ部とを連通させ、閉鎖状態においてスクリューより前
    方と前記メータリング部とを直接遮断する閉鎖部材とを
    有するとともに、(c)該閉鎖部材は、少なくとも一部
    が弾性材料によって形成され、また、スクリューより前
    方と前記メータリング部との間に形成された遮断部、及
    び該遮断部と一体的に形成され、遮断部を閉鎖状態に向
    けて付勢する付勢支持部から成ることを特徴とする逆流
    防止装置。
  2. 【請求項2】 前記閉鎖部材の全体が弾性材料によって
    形成される請求項1に記載の逆流防止装置。
  3. 【請求項3】 前記閉鎖部材は板ばねである請求項2に
    記載の逆流防止装置。
  4. 【請求項4】 前記閉鎖部材は、射出工程が開始される
    前に、前記付勢支持部の付勢力によって閉鎖状態に置か
    れる請求項2に記載の逆流防止装置。
  5. 【請求項5】 前記閉鎖部材の閉鎖状態において、前記
    遮断部はメータリング部の前端に形成された樹脂穴を覆
    う請求項2に記載の逆流防止装置。
  6. 【請求項6】 前記閉鎖部材の閉鎖状態において、前記
    遮断部はメータリング部の前端の溝を覆う請求項2に記
    載の逆流防止装置。
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