JPH11340331A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11340331A
JPH11340331A JP15540998A JP15540998A JPH11340331A JP H11340331 A JPH11340331 A JP H11340331A JP 15540998 A JP15540998 A JP 15540998A JP 15540998 A JP15540998 A JP 15540998A JP H11340331 A JPH11340331 A JP H11340331A
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insulating film
film
resist
etching
forming
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JP15540998A
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Isamu Hiyamizu
勇 冷水
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】上層絶縁膜のクラック発生の原因となる下層絶
縁膜のツノ状突起の発生を防止して、平坦な層間絶縁膜
を形成する工程を有する半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】隣接する導電層106上に第1の絶縁膜1
07と第2の絶縁膜108を形成し、該導電層間の凹部
における第2の絶縁膜上に第2の絶縁膜より高く第1の
レジスト膜を形成する。第1のレジスト膜109と同程
度の高さまで第2の絶縁膜上に第2のレジスト膜110
を形成する。次に第1のレジスト膜109を導電層上の
第2の絶縁膜108の高さより幾分低くなるまで、か
つ、第2のレジスト膜がほぼ除去されるまで第1及び第
2のレジスト膜をエッチングする。残った前記第1及び
第2のレジスト膜を除去し、前記隣接する導電層の間の
凹部の第2の絶縁膜を除く他の部分の第2の絶縁膜が除
去されるまでエッチングした後、上層全面に層間絶縁膜
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特にウェーハ上に形成された複数の配線層の
間に複数の層からなる平坦かつ信頼性の高い層間絶縁膜
を形成する技術に特徴を有する半導体装置の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置の高集積化に伴い、最
小デザインルールはますます微細化され、特に微細配線
構造を有する半導体装置の製造においては、平坦で信頼
の高い層間絶縁膜を形成する技術が求められている。そ
のため、隣接した近い位置に配線層を形成し、上層に層
間絶縁膜を形成する半導体装置の製造においては様々な
工夫がこれまでなされてきた。
【0003】例えば、0.35μm以下の世代の半導体
装置の製造においては、アルミニウム等からなる配線層
間を埋める層間絶縁膜は、従来、次のようにして形成し
ていた。以下、従来の形成方法を図面により説明する。
【0004】先ず、図4(a)に示すように、図示しな
い半導体回路等が形成された半導体基板201上に、酸
化シリコン膜等の絶縁膜202を形成したのち、窒化チ
タニウム等からなる密着層203を介して、アルミニウ
ム等からなる導電性膜204と該導電性膜204の上に
チタニウム等からなる反射防止膜205を積層して配線
層206を形成する。
【0005】次いで、前記配線層206上に、例えば、
TEOS(Tetraethylorthosilan
e)を用いるプラズマCVD法(Chemical V
apour Deposition法)により、第1の
絶縁膜207を、例えば膜厚300nmで形成する。
【0006】さらに、前記第1の絶縁膜207上に、例
えば、オゾン−TEOSガス系を用いた常圧CVD法に
より酸化シリコン膜(O3 −TEOS NSG膜=第2
の絶縁膜208))を、例えば膜厚700nmで成膜す
る。
【0007】次いで、図4(b)に示すように、前記配
線層206間(左右)により形成される凹部を覆うよう
に、DMY PR(ダミーフォトレジスト膜=第1のレ
ジスト膜)209を、前記第2の絶縁膜208の上面の
高さよりも高くなるように、例えば膜厚830nmで成
膜する。その後、前記第2の絶縁膜及び前記第1のレジ
スト膜209を覆うように通常のレジスト膜210を、
例えばスピンコート法により、膜厚350nmで成膜す
る。ここで、DMY PRを成膜するのは、段差の大き
い配線層間にダミーのレジスト膜を成膜することによ
り、レジスト膜の上部段差をなるべく小さくして、平坦
化効果を高めるためである。
【0008】次に、図5(c)に示すように、レジスト
膜209,210を、前記第2の絶縁膜208の上面の
高さとほぼ同じ高さになるまでエッチングする。このと
きのエッチングは、例えば以下に示すエッチングの条件
で行なわれる。
【0009】(レジスト膜のエッチング条件) O2 流量:50sccm Ar流量:75sccm 圧力 :220mTorr RF 電力:150W
【0010】続いて、残ったレジスト膜209、210
及び前記第2の絶縁膜208を、配線層上の前記第1の
絶縁膜の表面が現れるまでエッチングした後、残存する
レジスト膜を除去する。このときのエッチングは、例え
ば、以下に示すエッチング条件で行われる。
【0011】(TEOS酸化膜及びレジスト膜のエッチ
ング条件) (TEOS酸化膜及びレジスト膜のエッチング選択比=
1.4) CHF3 流量:40sccm CF4 流量:65sccm Ar流量:900sccm 圧力 :2.3Torr RF 電力:900W
【0012】その後、図5(e)に示すように、第2の
絶縁膜208上に、例えばTEOSガスを用いるプラズ
マCVD法等により、第3の絶縁膜211を形成する。
さらに、該第3の絶縁膜211上に、例えばオゾン−T
EOSガスを用いた常圧CVD法により、酸化シリコン
膜(O3 −TEOS NSG膜)からなる第4の絶縁膜
212を形成する。
【0013】以上の処理により、4層の絶縁膜からなる
層間絶縁膜の形成工程が終了する。その後は、該層間絶
縁膜上に図示しない第2の配線層(上層配線)を形成す
ること等により、所望の半導体装置を製造することがで
きる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記した方法は、段差
上に被覆した絶縁膜上に、(1)先ず段差の大きい配線
層間の凹部にダミーの第1のレジスト膜と、配線層上に
第2のレジスト膜の2種類のレジスト膜を成膜する、
(2)その後、レジスト膜を絶縁膜の高さまでエッチン
グしたのち、絶縁膜とレジスト膜とを、絶縁膜のエッチ
ング速度がレジスト膜のエッチング速度よりもやや大き
くなる条件で全面をエッチバックする、(3)さらに、
上層にプラズマCVD法により形成される酸化シリコン
膜とオゾン−TEOSから形成される酸化シリコン膜と
を積層する、ことにより、ウェハー表面の平坦化効果を
向上させるものである。即ち、このような工夫により微
細な多層配線構造を有する信頼性の高い半導体装置を得
ようとする方法である。
【0015】しかしながら、0.35μmルール以下の
ような微細な配線構造を有する半導体デバイスの製造に
おいては、上記した方法によれば、前記エッチッバック
工程において、図5(d)に示すように、第2の絶縁膜
208の先端部に尖ったツノ状の突起Aが発生する場合
がある。さらに、図5(e)に示すように、その上層に
形成する第3及び/又は第4の絶縁膜を成膜した場合
に、クラックBが発生する原因となる。図6(b)に、
従来の製造方法により半導体装置を製造した場合に、ク
ラックが発生した状態のSEM写真を示す。
【0016】このツノ状の突起Aは、第2の絶縁膜20
8上に形成するレジスト膜の高さと、エッチバック時に
おける第2の絶縁膜208とレジスト膜209,210
のエッチングの選択比の違い(即ち、レジスト膜のエッ
チング速度が、酸化シリコン膜のエッチング速度より若
干遅い)に起因して発生するものである。
【0017】そして、このツノ状突起Aの存在により、
その上層に形成される第3及び第4の絶縁膜の段差部に
おける形状が急峻となり、上層絶縁膜のクラックBの発
生原因となる。層間絶縁膜中にこのようなクラックが発
生することになれば、半導体製品として、形状欠陥、製
品の信頼性低下等が問題となる。
【0018】本発明はかかる問題点を解決して、複数の
配線層等の導電層と複数の絶縁膜からなる絶縁膜を有す
る半導体装置の製造方法において、上層絶縁膜のクラッ
ク発生の原因となる下層絶縁膜にツノ状の突起の発生を
防止して、平坦な層間絶縁膜を形成する工程を有する半
導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、隣接した位置に形成された導電層の上に絶縁膜
を形成して半導体装置を製造する方法において、前記隣
接する導電層の上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前
記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記隣接する導電層の間の凹部における前記第2の絶縁
膜の上に、前記第2の絶縁膜より高く第1のレジスト膜
を形成する工程と、第2の絶縁膜の上に第2のレジスト
膜を形成する工程と、前記第1のレジスト膜を、前記導
電層の上の前記第2の絶縁膜の高さより幾分低くなるま
で、かつ、前記第2のレジスト膜がほぼ除去されるまで
前記第1および第2のレジスト膜をエッチングする第1
のエッチング工程と、残った前記第1および第2のレジ
スト膜を除去し、前記隣接する導電層の間の凹部の前記
第2の絶縁膜を除く他の部分の前記第2の絶縁膜が除去
されるまでエッチングする第2のエッチング工程と、第
3の絶縁膜を全面に形成する工程とを有する半導体装置
の製造方法を提供する。
【0020】本発明において、前記残った前記第1およ
び第2のレジスト膜を除去し、前記隣接する導電層の間
の凹部の前記第2の絶縁膜を除く他の部分の前記第2の
絶縁膜が除去されるまでエッチングする第2のエッチン
グ工程は、前記第1および第2のレジスト膜のエッチン
グレートが、前記第2の絶縁膜のエッチングレートと略
等しいか、前記レジスト膜のエッチングレートが前記第
2の絶縁膜のエッチングレートより高い条件で、前記第
1および第2のレジスト膜と前記第2の絶縁膜とを、前
記隣接する導電層の間の凹部の前記第2の絶縁膜を除く
他の部分の前記第2の絶縁膜が除去されるまでエッチン
グする工程であるのが好ましい。
【0021】本発明において、前記導電層とは、例えば
配線層、電極等であるが、好ましくは、アルミニウム、
アルミニウム合金、銅、銅合金、タングステン、タング
ステン合金またはこれらの組み合わせからなる配線層で
ある。
【0022】前記導電層は、半導体回路が形成された半
導体基板上に、絶縁膜を介して、導電性物質をCVD
法、蒸着法、スパッタリング法等により堆積させたの
ち、レジスト膜を全面に成膜し、配線層等の導電層形成
のための所定のパターニングを行い、レジスト膜をマス
クにしたエッチングにより形成することができる。
【0023】また、前記導電層は、アルミニウム、アル
ミニウム合金、銅、銅合金、タングステン、タングステ
ン合金またはこれらの組み合わせからなる導電膜と、前
記導電膜の上に反射防止膜を有する配線層等の導電層で
あるのも好ましい。該反射防止膜は、パターニングの精
度を向上させるために設けられるものであり、例えばT
iNからなる膜をスパッタリング法、CVD法、蒸着法
等により形成することができる。
【0024】さらに、前記導電層は、半導体回路が形成
された半導体基板上の絶縁膜上に密着層を介して形成さ
れるのも好ましい。密着層は、アルミニウム等の導電性
物質と酸化シリコン等の絶縁膜を構成する物質とが反応
して合金化するのを防止するために形成されるものであ
る。
【0025】本発明においては、前記第1及び第2の絶
縁膜を形成する工程は、オゾンガス−TEOSを用いる
常圧CVD法により、酸化シリコン膜を膜厚500〜1
000nmで形成する工程であるのがより好ましい。
【0026】前記第1及び第2の絶縁膜を形成する工程
は、より好ましくは、TEOSを用いるプラズマCVD
法により、膜厚200〜500nmの第1の酸化シリコ
ン膜を形成する工程と、オゾンガスとTEOSを用いる
常圧CVD法により、膜厚500〜1000nmの第2
の酸化シリコン膜を形成する工程からなる。
【0027】上記オゾンガスとTEOSを用いる常圧C
VD法は成膜速度が遅く、配線間の凹部のような溝部の
埋め込み被覆性に優れている。一方、プラズマCVD法
は、減圧下で行うため、ガス濃度が広い範囲で均一にな
り、均一な膜厚の絶縁膜を成膜することができる。従っ
て、配線層との境界部はプラズマCVD法により均一な
膜厚の酸化シリコン膜で成膜し、その上部をオゾン−T
EOSを用いる常圧CVD法により酸化シリコン膜を成
膜することにより、より層間絶縁膜の平坦化効果を高め
ることができる。
【0028】本発明において、前記隣接する導電層の間
の凹部における前記第2の絶縁膜の上に、前記第2の絶
縁膜より高く第1のレジスト膜を形成する工程は、前記
隣接する導電層の間の凹部における前記第2の絶縁膜の
上に、前記第2の絶縁膜より高くダミーのレジスト膜
を、例えば、スピンコート法等により、膜厚0.5〜1
μmで成膜する工程である。前記ダミーのレジスト膜は
隣接する導電層間の凹部に形成するのがより好ましい。
これは、導電層の存在による基板表面の段差の影響をな
るべくなくすことによって、被覆段差の少ないレジスト
膜を成膜するためである。
【0029】また、前記第1のレジスト膜の高さと同程
度まで、前記第1のレジスト膜および前記第2の絶縁膜
の上に第2のレジスト膜を形成する工程は、全面に第2
のレジスト膜を、例えばスピンコート法により、膜厚
0.2〜0.5μmで成膜するのが好ましい。
【0030】本発明において、前記第1のレジスト膜を
前記導電層の上の前記第2の絶縁膜の高さより幾分低く
なるまで、かつ、前記第2のレジスト膜がほぼ除去され
るまで前記第1および第2のレジスト膜をエッチングす
る第1のエッチング工程は、例えば、アルゴン等の不活
性ガスで希釈した酸素ガスをエッチングガスとして用
い、100〜500mTorr程度の圧力下でエッチン
グを行なう工程である。好ましいエッチング条件の具体
例を以下に示す。
【0031】レジスト膜のエッチング条件: O2 流量:50sccm Ar流量:75sccm 圧力 :220mTorr RF 電力:150W
【0032】本発明は、第1のレジスト膜を前記導電層
の上の前記第2の絶縁膜の高さより幾分低くなるまで、
かつ、前記第2のレジスト膜がほぼ除去されるまで前記
第1および第2のレジスト膜をオーバーエッチングする
工程を有することを特徴とする。オーバーエッチングす
る量は、配線層等の導電層の高さ、導電層間の距離等に
より決定されるものであるが、オーバーエッチング量
は、エッチングの時間を調節することにより定めること
ができる。
【0033】次の残った前記第1及び第2のレジスト膜
を除去し、前記隣接する導電層の間の凹部の前記第2の
絶縁膜を除く他の部分の前記第2の絶縁膜が除去される
までエッチングする第2のエッチング工程は、前記第1
および第2のレジスト膜のエッチングレートが、前記第
2の絶縁膜のエッチングレートと略等しいか、前記レジ
スト膜のエッチングレートが前記第2の絶縁膜のエッチ
ングレートより高い条件で、前記第1および第2のレジ
スト膜と前記第2の絶縁膜とを、前記隣接する導電層の
間の凹部の前記第2の絶縁膜を除く他の部分の前記第2
の絶縁膜が除去されるまでエッチングする工程を有する
のが好ましい。
【0034】この工程は、より好ましくは前記第2の絶
縁膜のエッチングレートと前記レジスト膜のエッチング
レートとの比が、0.7〜1.0となるエッチング条件
で、前記レジスト膜および前記第2の絶縁膜をエッチン
グする工程である。
【0035】例えば、アルゴン等の不活性ガスで希釈し
たCHF3 −CF4 混合ガスをエッチングガスとして用
い、1〜5Torr程度の圧力下で前記第1および第2
のレジスト膜と前記第2の絶縁膜をエッチングすること
ができる。
【0036】一般的には、CHF3 −CF4 混合ガスを
エッチングガスとして用る場合においては、CHF3
混合割合を低くした方がレジスト膜のエッチングレート
がTEOS酸化膜のエッチングレートより高くなる傾向
がある。また、この選択比は、エッチング時のRF電力
(RF Power)にも依存している。
【0037】より具体的には、例えば、以下に示すよう
なエッチング条件が挙げられる。 (エッチング条件1) TEOS及びレジスト膜のエッチング(選択比=1.
0): CHF3 流量:15sccm CF4 流量:90sccm Ar流量:900sccm 圧力 :2.3Torr RF 電力:600W
【0038】(エッチング条件2) TEOS及びレジスト膜のエッチング(選択比=0.8
6): CHF3 流量:15sccm CF4 流量:90sccm Ar流量:900sccm 圧力 :2.3Torr RF 電力:750W
【0039】このようなエッチング条件を選択すること
により、従来問題とされてきたツノ状突起(前掲図5
(d)参照)の生成を効果的に防止することが可能とな
る。
【0040】また、本発明においては、さらに上層全面
に第3の絶縁膜を形成する工程を有するのが好ましい。
この第3の絶縁膜は、例えば、オゾン−TEOS、オゾ
ン−TEOS−PH3 、オゾン−TEOS−PH3 −B
2 6 系の混合ガスを用いる常圧CVD法あるいはプラ
ズマCVD法により、例えば、膜厚500〜1000n
mで成膜することができる。
【0041】さらに本発明においては、前記第3の絶縁
膜を形成した後、加熱処理を施すことにより、より平坦
な層間絶縁膜を形成することも好ましい。
【0042】なお、前記第3の絶縁膜は、複数の積層
膜、例えばTEOSを用いるプラズマCVD法により酸
化シリコン膜を膜厚300〜500nmで形成し、さら
に、その上層にオゾン−TEOSを用いる常圧CVD法
により酸化シリコン膜を膜厚500〜900nmで形成
することもできる。
【0043】以上の処理により、表面が平坦、かつクラ
ックの発生のない信頼性の高い層間絶縁膜を形成するこ
とができる。
【0044】本発明の半導体装置の製造方法は、隣接す
る導電層を有し、上層に多層からなる絶縁膜を形成する
工程において、第2の絶縁膜を形成した後、隣接する導
電層間の凹部に第1のダミーのレジスト膜を成膜し、さ
らに前記導電層の上部に第1のダミーのレジスト膜とほ
ぼ同じ高さになるように、第2のレジスト膜を成膜し、
全面を2段階でエッチングすることにより基板表面を平
坦化する工程に特徴を有する。
【0045】即ち、第1のレジスト膜の上面の高さが導
電層の上の第2の絶縁膜の上面の高さよりも低くなるよ
うにレジスト膜のみをエッチングし(第1のエッチング
工程)、次いで、第1及び第2のレジスト膜のエッチン
グレートを、第2の絶縁膜のエッチングレートと略等し
いか第2の絶縁膜のエッチングレートよりも早くなるよ
うなエッチング条件で第1、第2のレジスト膜及び第2
の絶縁膜をエッチングするものである。
【0046】以上の処理を施すことにより、従来問題と
なっていたエッチバックの際に第2の絶縁膜の先端部に
おけるツノ状突起の生成を効果的に抑制して、ツノ状突
起に起因する上層絶縁膜にクラックの発生を防止するこ
とが可能となる。
【0047】従って、本発明の半導体装置の製造方法に
よれば、形状欠陥のない平坦な層間絶縁膜の形成を行う
ことができ、歩留りよく信頼性が極めて高い微細導電層
構造の半導体装置を製造することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の半導体装置の製造
方法を実施の形態により更に詳細に説明する。図3
(f)に示すのは、図示しない半導体回路が形成された
半導体基板101上に、絶縁層102及び密着層103
を介して、導電膜104とその上層に反射防止膜105
とからなる配線層106が形成され、さらに上層に第1
の絶縁膜107、第2の絶縁膜108、第3の絶縁膜1
11および第4の絶縁膜112が順次積層された構造の
半導体装置の断面図である。
【0049】以下、図3(f)に至るまでの製造工程を
詳細に説明する。先ず、図1(a)に示すように、図示
しない半導体回路が形成された半導体基板101上に、
酸化シリコン膜等の絶縁膜102を、例えば、TEOS
を用いるCVD法により成膜する。次いで、予め、窒化
チタニウム(TiN)等の密着メタルからなる密着層1
03を形成したのち、アルミニウム等の配線材料をスパ
ッタリング法、蒸着法、CVD法等により全面に堆積さ
せる。さらに、その上層にチタニウム等からなる反射防
止膜105を形成する。密着層103は、配線材料と下
層の絶縁膜材料とが合金化するのを防止するために好ま
しく設けられる。また、反射防止膜は、後のレジストを
用いるパターニングの精度を向上させるために設けられ
る。
【0050】その後、図示しないレジスト膜を成膜した
後、配線層形成のための所定のパターニングを行い、フ
ォトエッチングの技術により配線層106を形成する。
【0051】次いで、図1(b)に示すように、第1の
絶縁膜107を成膜する。第1の絶縁膜107は、例え
ば、TEOSを用いるプラズマCVD法により、膜厚3
00nmで成膜する。続いて、第2の絶縁膜108を、
例えば、オゾン−TEOSを用いる常圧CVD法によ
り、膜厚700nmで全面に成膜する。
【0052】次に、図2(c)に示すように、2つの配
線層106間の基板表面が凹部の部分に、第1のレジス
ト膜(DMY−PR)109を、例えば膜厚830nm
で成膜する。次いで、全面に第2のレジスト膜110
を、例えば膜厚350nm(前記第2の絶縁膜上の厚
さ)で、スピンコート法により成膜する。このとき、D
MY−PR109を成膜するのは、段差の大きい2つの
配線層間にダミーレジスト膜を成膜することにより、レ
ジスト膜を上部段差をなるべく小さくして、平坦化効果
をより高めるためである。
【0053】次いで、図2(d)に示すように、全面を
フォトエッチングにより、先ずレジスト膜109,11
0のみをレジスト膜の上面の高さが第2の絶縁膜の上面
の高さよりも低くなるまで、例えば、酸素ガスをエッチ
ングガスとして用いてエッチングする。
【0054】このエッチングは、例えば、以下のような
条件で行うことができる。 (レジスト膜のエッチング) O2 流量:50sccm Ar流量:75sccm 圧力 :220mTorr RF 電力:150W
【0055】この場合、第1段階のレジスト膜のエッチ
バックは、従来405nm程度であるが、本実施形態で
は、605nm程度まで行っている(即ち、従来に比し
て、200nm程度余分にオーバーエッチングしてい
る。)。
【0056】その後、レジスト膜109,110及び第
2の絶縁膜108をエッチングする。この時のエッチン
グは、レジスト膜のエッチングレートが第2の絶縁膜の
エッチングレートと略等しいか、第2の絶縁膜のエッチ
ングレートよりも高くなるような条件で行う。具体的に
は、レジスト膜のエッチング速度が絶縁膜のエッチング
速度と等しいかより早くなる条件、例えば、第2の絶縁
膜のエッチングレートとレジスト膜のエッチングレート
との比(選択比)は、0.7〜1.0程度で行う必要が
ある。
【0057】(TEOS及びレジスト膜のエッチング条
件:選択比=0.86) CHF3 流量:15sccm CF4 流量:90sccm Ar流量:900sccm 圧力 :2.3Torr RF 電力:750W
【0058】以上のようにして、図3(e)に示す状態
断面図を得る。本実施形態においては、第2の絶縁膜1
08の先端部には、従来の製造工程を示す前掲図5
(d)に示すようなツノ状突起の生成は殆どみられな
い。
【0059】さらに、図3(f)に示すように、第1の
酸化シリコン膜と第2の酸化シリコン系膜(BPSG
膜)の積層体からなる第3の絶縁膜を形成する。即ち、
例えば、TEOSを用いるプラズマCVD法により、膜
厚400nmで全面に第1の酸化シリコン系膜111を
成膜し、次いで、第2の酸化シリコン系膜112を、例
えば、オゾン−TEOSを用いる常圧CVD法により、
膜厚700nmで酸化シリコン膜(O3 −TEOS N
SG膜)を成膜する。
【0060】なお、以上のようにして得られた層間絶縁
膜上に、さらに上層の配線層も同様にして形成すること
もできる。
【0061】以上のようにして得られる半導体装置の構
造断面SEM写真を、図6(a)に示す。この写真より
明らかなように、上記第3の絶縁膜の成膜工程におい
て、従来の製造方法による図6(b)に示すようなクラ
ックの発生はまったくみられない。
【0062】従って、本実施形態によれば、形状欠陥の
ない層間絶縁膜を形成することができ、歩留りよく信頼
性の高い半導体装置を製造することができる。
【0063】以上、本発明を発明の実施形態により詳細
に説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、
本発明の主旨を逸脱しない範囲で、自由に変更使用が可
能である。例えば、多層からなる層間絶縁膜を有する半
導体装置、例えば、DRAM,SRAM,マスクRO
M,EPROMなどの半導体装置、特に、0.35μm
ルール以下の微細で多層配線構造を有する半導体装置の
製造に好適に適用することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、従来問題となっていたエッチバックの際に第2の絶
縁膜の先端部における”ツノ”の発生を効果的に抑制で
き、上層絶縁膜にクラックが生じるのを防止することが
できる。
【0065】従って、形状欠陥のない信頼性の高い均一
な膜質の層間絶縁膜を形成することができ、歩留りよ
く、信頼性の高い微細構造の半導体装置を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の製造方法を説明する主要工程
断面図である。
【図2】図2は、本発明の製造方法を説明する主要工程
断面図である。
【図3】図3は、本発明の製造方法を説明する主要工程
断面図である。
【図4】図4は、従来の製造方法を説明する主要工程断
面図である。
【図5】図5は、従来の製造方法を説明する主要工程断
面図である。
【図6】図6は、本発明及び従来の製造方法により製造
された半導体装置の構造断面SEM写真である。(a)
は、本発明の製造方法により製造された半導体装置の断
面写真であり、(b)は、従来の製造方法により製造さ
れた半導体装置の断面写真である。
【符号の説明】
101,201…半導体回路が形成された半導体基板、
102,202…絶縁膜、103,203…密着層、1
04,104…導電膜、105,205…反射防止膜、
106,206…導電層、107,207…第1の絶縁
膜、108,208…第2の絶縁膜、109,209…
第1のレジスト膜(ダミーフォトレジスト膜)、11
0,210…第2のレジスト膜、111…第1の酸化シ
リコン系膜、112…第2の酸化シリコン系膜、211
…第3の絶縁膜、212…第4の絶縁膜、A…ツノ状の
突起、B…クラック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣接した位置に形成された導電層の上に絶
    縁膜を形成して半導体装置を製造する方法において、 前記隣接する導電層の上に第1の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第1の絶縁膜の上に第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記隣接する導電層の間の凹部における前記第2の絶縁
    膜の上に、前記第2の絶縁膜より高く第1のレジスト膜
    を形成する工程と、 前記第1のレジスト膜の高さと同程度まで、前記第1の
    レジスト膜および前記第2の絶縁膜の上に第2のレジス
    ト膜を形成する工程と、 前記第1のレジスト膜を、前記導電層の上の前記第2の
    絶縁膜の高さより幾分低くなるまで、かつ、前記第2の
    レジスト膜がほぼ除去されるまで前記第1および第2の
    レジスト膜をエッチングする第1のエッチング工程と、 残った前記第1および第2のレジスト膜を除去し、前記
    隣接する導電層の間の凹部の前記第2の絶縁膜を除く他
    の部分の前記第2の絶縁膜が除去されるまでエッチング
    する第2のエッチング工程と、 第3の絶縁膜を全面に形成する工程とを有する、 半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記残った前記第1および第2のレジスト
    膜を除去し、前記隣接する導電層の間の凹部の前記第2
    の絶縁膜を除く他の部分の前記第2の絶縁膜が除去され
    るまでエッチングする第2のエッチング工程は、 前記第1および第2のレジスト膜のエッチングレート
    が、前記第2の絶縁膜のエッチングレートと略等しい
    か、前記レジスト膜のエッチングレートが前記第2の絶
    縁膜のエッチングレートより高い条件で、前記第1およ
    び第2のレジスト膜と前記第2の絶縁膜とを、前記隣接
    する導電層の間の凹部の前記第2の絶縁膜を除く他の部
    分の前記第2の絶縁膜が除去されるまでエッチングする
    工程である、請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第2の絶縁膜を形成する工程は、オゾ
    ンガスとTEOS(Tetoraethylortho
    silicate)を用いる、常圧CVD(Chemi
    cal Vapour Deposition)法によ
    り酸化シリコン膜を形成する工程である、 請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2の絶縁膜を形成する工程は、TE
    OSを用いるプラズマCVD法により、第1の酸化シリ
    コン膜を形成したのち、前記第1の酸化シリコン膜の上
    に、オゾンガスとTEOSを用いる常圧CVD法により
    第2の酸化シリコン膜を形成する工程を有する、 請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記導電層は、アルミニウム、アルミニウ
    ム合金、銅、銅合金、タングステン、タングステン合金
    またはこれらの組み合わせからなる配線層である、 請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記導電層は、アルミニウム、アルミニウ
    ム合金、銅、銅合金、タングステン、タングステン合金
    またはこれらの組み合わせからなる導電膜と、前記導電
    膜の上に反射防止膜を有する配線層である、 請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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