JPH11340191A - シリコン基板のウエットエッチング装置 - Google Patents
シリコン基板のウエットエッチング装置Info
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- JPH11340191A JPH11340191A JP14626498A JP14626498A JPH11340191A JP H11340191 A JPH11340191 A JP H11340191A JP 14626498 A JP14626498 A JP 14626498A JP 14626498 A JP14626498 A JP 14626498A JP H11340191 A JPH11340191 A JP H11340191A
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Abstract
が付着し難く、製造歩留まりの高い高品質のシリコン転
写マスクを作製するためのシリコン基板のウエットエッ
チング装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 片面に転写マスクパターンが、もう一方
の面にレジストパターンが形成されたシリコン基板60
をレジストパターン面を上にして支持台30のシリコン
基板保持部31にセットして中間板20を押し当てて仮
止めし、蓋10を支持台30にネジ締めしてシリコン基
板60を固定する。さらに、70℃に加熱されたKOH
溶液の中に上記シリコン基板60がセットされた本発明
のウエットエッチング装置100を浸漬して、シリコン
基板60の単結晶シリコンウエハをレジストパターンを
マスクにして異方性エッチングして転写パターン開口部
及び転写マスク分離開口部を形成し、シリコン転写マス
クを得る。
Description
子線露光マスク、SCALPEL、X線マスク、イオン
ビーム転写用マスク等の転写マスクを作製する工程で使
用されるシリコン基板のウェットエッチング装置に関す
る。
超微細パターン加工性に優れた電子ビーム装置が使用さ
れており、スループット向上を図るためマルチショット
描画方式が提案され、シリコン転写マスクが使用されて
いる。このシリコン転写マスクはドライエッチングとウ
エット(異方性)エッチングの組み合わせで作製される
のが一般的である。以下、シリコン転写マスクの製造工
程を追いながら従来のシリコン基板のウエット(異方
性)エッチングについて説明する。ここで、図3(a)
〜(e)に電子ビーム露光用シリコン転写マスクの従来
の製造工程を工程順に示す構成断面図を、図4にシリコ
ン基板の従来のウエットエッチング法の一実施例の模式
斜視図をそれぞれ示す。
シリコンウェハ51及び単結晶シリコンウェハ53をシ
リコン酸化膜52で貼り合わせた貼り合わせシリコン基
板54を作製し、単結晶シリコンウェハ53面にシリコ
ン酸化膜を形成し、パターニング処理して多面付けのシ
リコン酸化膜パターン55a及び55bを形成する(図
3(a)参照)。
55bをレジストにして、ドライエッチングにより単結
晶シリコンウェハ53をシリコン酸化膜52に到達する
深さまでエッチングして、転写マスクパターン56及び
チップ分離するための転写マスク分離開口パターン57
を形成する(図3(b)参照)。
板54の両面に窒化シリコン膜を形成し、転写マスクパ
ターン56面側にウェットエッチング用保護膜58a
を、単結晶シリコンウェハ51面に形成された窒化シリ
コン膜をパターニングしてレジストパターン58bを形
成したシリコン基板70を作製する(図3(c)参
照)。
0のレジストパターン58bを上にしてワックス等のシ
ール剤72でガラス基板71に貼着する。
ス基板71を70℃に加熱されたKOHエッチング液に
入れ、レジストパターン58bを保護マスクにして単結
晶シリコンウェハ51を所定時間異方性エッチングし
て、転写マスクパターン開口部61及び転写マスク分離
開口部59を形成する。さらに、ワックス等のシール剤
を溶解除去してガラス基板71より剥離して、ウェット
エッチング用保護膜58a、レジストパターン58b及
びシリコン酸化膜52の一部をエッチング除去して、シ
リコン転写マスクを得る。
ル剤72でシリコン基板70を貼り合せて、単結晶シリ
コンウエハを異方性エッチングする方法では、ワックス
等のシール剤が加熱KOHエッチング液に対して耐久性
が無く、何度も塗り返してエッチングしなければならな
い。そのため、シリコン転写マスクに汚れが付着して完
全に除去できなかったりして、シリコン転写マスクに欠
陥が発生し、製造歩留まりが上がらないという問題があ
る。
に鑑みなされたもので、シリコン基板のウエットエッチ
ング時に汚れが付着し難く、製造歩留まりの高い高品質
のシリコン転写マスクを作製するためのシリコン基板の
ウエットエッチング装置を提供することを目的とする。
するために、まず請求項1においては、シリコン基板の
ウェットエッチング装置において、該ウエットエッチン
グ装置100は開口部11を有する蓋10と、シリコン
基板60を押さえつける中間板20と、前記シリコン基
板60を保持するシリコン基板保持部31を有する支持
台30とからなることを特徴とするシリコン基板のウェ
ットエッチング装置としたものである。
0は前記シリコン基板60を前記支持台30の前記シリ
コン基板保持部31に固定し、且つ液漏れを防止するた
めの内側Oリング23と外側Oリング24とを有するこ
とを特徴とする請求項1記載のシリコン基板のウェット
エッチング装置としたものである。
間板20を介して前記蓋10と前記支持台30とのネジ
締めにてシリコン基板60を固定する際前記中間板20
が回転しないように前記支持台30にガイドピン33
を、前記中間板20にガイドホール22を設けたことを
特徴とする請求項1又は2記載のシリコン基板のウェッ
トエッチング装置としたものである。
面を用いて説明する。図1(a)〜(d)に本発明のウ
ェットエッチング装置及び構成部材の構成断面図を、図
2(a)〜(e)に本発明のウェットエッチング装置を
用いて荷電ビーム露光用シリコン転写マスクを製造する
際の製造工程を示す模式断面図をそれぞれ示す。本発明
のウェットエッチング装置100(図1(d)参照)
は、開口部11及びねじ12を有する蓋10(図1
(a)参照)と、開口部21、ガイドホール22、内側
Oリング23及び外側Oリング24を有する中間板20
(図1(b)参照)と、シリコン基板保持部31、シー
ル部32、ガイドピン33及び雄ネジ34を有する支持
台30(図1(c)参照)とからなる。
構成部材について説明する。蓋10はエッチング液をシ
リコン基板60に供給するための開口部11と雌ネジ1
2を有しており、中間板20を介して支持台30とネジ
締めしてシリコン基板60を固定する役目を有する。
0のシリコン基板保持部31に固定し、且つ内側Oリン
グ23にてエッチング液がシリコン基板60の所定部分
以外に液漏れするのを防止する役目を有する。開口部2
1はエッチング液をシリコン基板に供給するためのもの
である。ガイドホール22は中間板20を支持台30へ
セットする際の位置決めを行い、且つ蓋10でネジ締め
して中間板20を固定する際中間板20が回転しないよ
うにしたものである。さらに、蓋10と支持台30のネ
ジ締めしてシリコン基板60を支持台30のシリコン基
板保持部31に固定する際摺動面を中間板20と蓋10
との間に設け、シリコン基板60に不均一な応力がかか
るのを防ぐ役割も果たしている。内側Oリング23はシ
リコン基板60を支持台30のシリコン基板保持部31
に固定し、且つエッチング液がシリコン基板の所定部分
以外に液漏れするのを防止する役目を有する。外側Oリ
ング24はネジ部から入り込んだエッチング液をシリコ
ン基板60側に液漏れするのを防止している。
のネジ締めにてシリコン基板60をシリコン基板保持部
31に固定する役目を有する。
成部材ははエッチング液に耐性のあるテフロン材、ジュ
ラコン材、PFA等を加工して作製する。
構成部材を用いてシリコン基板60をセットしたウエッ
トエッチング装置100を図1(d)に示す。ウエット
エッチング装置100はシリコン転写マスクの製造工程
の中で以下のように使用される。片面に転写マスクパタ
ーン56及び転写マスク分離開口パターン57が、もう
一方の面にレジストパターン58が形成されたシリコン
基板60をレジストパターン58面を上にして支持台3
0のシリコン基板保持部31にセットして中間板20を
押し当てて仮止めし、蓋10を支持台30にネジ締めし
てシリコン基板60を固定する。さらに、70℃に加熱
されたKOH溶液の中にシリコン基板60がセットされ
た本発明のウエットエッチング装置100を浸漬して、
シリコン基板60のレジストパターン58及び転写マス
ク分離開口パターン57を保護マスクとして単結晶シリ
コンウエハ51の露出部を異方性エッチングして転写パ
ターン開口部61及び転写マスク分離開口部59を形成
し、レジストパターン58、シリコン酸化膜52の一
部、シリコン酸化膜パターン55a及び55bを除去し
た後転写マスク分離開口パターン59から機械的に分離
して、シリコン転写マスク200を得る
まず、面方位が(100)からなる単結晶シリコンウエ
ハ51及び単結晶シリコンウエハ53をシリコン酸化膜
52で貼り合わせた貼り合わせシリコン基板54を作製
し、単結晶シリコンウエハ53面にシリコン酸化膜を形
成し、パターニング処理して多面付けのシリコン酸化膜
パターン55a及び55bを作製した。
55bをレジストにして、ドライエッチングにより単結
晶シリコンウエハ53をシリコン酸化膜52に到達する
深さまでエッチングして、転写マスクパターン56及び
転写マスク分離開口パターン57を形成した。
n )法により貼り合わせシリコン基板54の単結晶シリ
コンウエハ51面に窒化シリコン膜を形成し、該窒化シ
リコン膜をパターニング処理して単結晶シリコンウエハ
51上に転写パターン開口部及び転写マスク分離開口部
を作製するためのレジストパターン58を形成したシリ
コン基板60を作製した。
1上に上記シリコン基板60のレジストパターン58を
上面にしてシリコン基板保持部31にセットし、中間板
20を介して蓋10を支持台30にネジ締めしてシリコ
ン基板60を本発明のウエットエッチング装置100に
固定した。
ットエッチング装置100を70℃に加熱されたKOH
溶液の中に浸漬し、レジストパターン58をレジストに
して、単結晶シリコンウエハ51をシリコン酸化膜52
の深さまで異方性エッチングを行って、転写パターン開
口部61、転写マスク分離開口部59及び支持枠部51
aを形成した。
後、転写パターン開口部61と転写マスク分離開口部5
9のシリコン酸化膜52及びシリコン酸化膜パターン5
5a及び55bを除去し、転写マスク分離開口パターン
59から機械的に分離して、汚れのない、高品質の荷電
ビーム露光用シリコン転写マスク200が得られた。
ン基板のウェットエッチングでは、ワックス等のシール
剤を使用してシリコン基板をガラス基板に貼り合せてウ
エットエッチングする必要がないため、工程が大幅に減
り、汚れ、異物欠陥のない高品質のシリコン転写マスク
が得られ、シリコン転写マスクの製造歩留まりが向上し
た。
ッチング装置の構成部材である蓋10の構成断面図を示
す。(b)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチ
ング装置の構成部材である中間板20の構成断面図を示
す。(c)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチ
ング装置の構成部材である支持台30の構成断面図を示
す。(d)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチ
ング装置にシリコン基板60をセットした状態を示す構
成断面図である。
ェットエッチング装置を用いて荷電ビーム露光用シリコ
ン転写マスクを製造する製造工程を示す模式断面図であ
る。
転写マスクの従来の製造工程を示す模式断面図である。
一実施例を示す模式斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】シリコン基板のウェットエッチング装置に
おいて、該ウエットエッチング装置(100)は開口部
(11)を有する蓋(10)と、シリコン基板(60)
を押さえつける中間板(20)と、前記シリコン基板
(60)を保持するシリコン基板保持部(31)を有す
る支持台(30)とからなることを特徴とするシリコン
基板のウェットエッチング装置。 - 【請求項2】前記中間板(20)は前記シリコン基板
(60)を前記支持台(30)の前記シリコン基板保持
部(31)に固定し、且つ液漏れを防止するための内側
Oリング(23)と外側Oリング(24)とを有するこ
とを特徴とする請求項1記載のシリコン基板のウェット
エッチング装置。 - 【請求項3】前記中間板(20)を介して前記蓋(1
0)と前記支持台(30)とのネジ締めにてシリコン基
板(60)を固定する際前記中間板(20)が回転しな
いように前記支持台(30)にガイドピン(33)を、
前記中間板(20)にガイドホール(22)を設けたこ
とを特徴とする請求項1又は2記載のシリコン基板のウ
ェットエッチング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14626498A JP3941224B2 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | シリコン基板のウエットエッチング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14626498A JP3941224B2 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | シリコン基板のウエットエッチング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11340191A true JPH11340191A (ja) | 1999-12-10 |
JP3941224B2 JP3941224B2 (ja) | 2007-07-04 |
Family
ID=15403817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14626498A Expired - Fee Related JP3941224B2 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | シリコン基板のウエットエッチング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3941224B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107275203A (zh) * | 2017-06-15 | 2017-10-20 | 龙微科技无锡有限公司 | 不规则硅片的腐蚀方法 |
-
1998
- 1998-05-27 JP JP14626498A patent/JP3941224B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107275203A (zh) * | 2017-06-15 | 2017-10-20 | 龙微科技无锡有限公司 | 不规则硅片的腐蚀方法 |
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JP3941224B2 (ja) | 2007-07-04 |
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