JP3941224B2 - シリコン基板のウエットエッチング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体集積回路、電子線露光マスク、SCALPEL、X線マスク、イオンビーム転写用マスク等の転写マスクを作製する工程で使用されるシリコン基板のウェットエッチング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近LSI等の半導体装置の製造には、超微細パターン加工性に優れた電子ビーム装置が使用されており、スループット向上を図るためマルチショット描画方式が提案され、シリコン転写マスクが使用されている。
このシリコン転写マスクはドライエッチングとウエット(異方性)エッチングの組み合わせで作製されるのが一般的である。
以下、シリコン転写マスクの製造工程を追いながら従来のシリコン基板のウエット(異方性)エッチングについて説明する。
ここで、図3(a)〜(e)に電子ビーム露光用シリコン転写マスクの従来の製造工程を工程順に示す構成断面図を、図4にシリコン基板の従来のウエットエッチング法の一実施例の模式斜視図をそれぞれ示す。
【0003】
まず、面方位が(100)からなる単結晶シリコンウェハ51及び単結晶シリコンウェハ53をシリコン酸化膜52で貼り合わせた貼り合わせシリコン基板54を作製し、単結晶シリコンウェハ53面にシリコン酸化膜を形成し、パターニング処理して多面付けのシリコン酸化膜パターン55a及び55bを形成する(図3(a)参照)。
【0004】
次に、シリコン酸化膜パターン55a及び55bをレジストにして、ドライエッチングにより単結晶シリコンウェハ53をシリコン酸化膜52に到達する深さまでエッチングして、転写マスクパターン56及びチップ分離するための転写マスク分離開口パターン57を形成する(図3(b)参照)。
【0005】
次に、CVDにより貼り合わせシリコン基板54の両面に窒化シリコン膜を形成し、転写マスクパターン56面側にウェットエッチング用保護膜58aを、単結晶シリコンウェハ51面に形成された窒化シリコン膜をパターニングしてレジストパターン58bを形成したシリコン基板70を作製する(図3(c)参照)。
【0006】
次に、図4に示すように、シリコン基板70のレジストパターン58bを上にしてワックス等のシール剤72でガラス基板71に貼着する。
【0007】
次に、シリコン基板70が接着されたガラス基板71を70℃に加熱されたKOHエッチング液に入れ、レジストパターン58bを保護マスクにして単結晶シリコンウェハ51を所定時間異方性エッチングして、転写マスクパターン開口部61及び転写マスク分離開口部59を形成する。さらに、ワックス等のシール剤を溶解除去してガラス基板71より剥離して、ウェットエッチング用保護膜58a、レジストパターン58b及びシリコン酸化膜52の一部をエッチング除去して、シリコン転写マスクを得る。
【0008】
上記のガラス基板71にワックス等のシール剤72でシリコン基板70を貼り合せて、単結晶シリコンウエハを異方性エッチングする方法では、ワックス等のシール剤が加熱KOHエッチング液に対して耐久性が無く、何度も塗り返してエッチングしなければならない。そのため、シリコン転写マスクに汚れが付着して完全に除去できなかったりして、シリコン転写マスクに欠陥が発生し、製造歩留まりが上がらないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点に鑑みなされたもので、シリコン基板のウエットエッチング時に汚れが付着し難く、製造歩留まりの高い高品質のシリコン転写マスクを作製するためのシリコン基板のウエットエッチング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1においては、シリコン基板のウエットエッチング装置において、該ウエットエッチング装置は開口部を有する蓋と、シリコン基板を押さえつける中間板と、前記シリコン基板を保持するシリコン基板保持部を有する支持台と、を有し、 前記中間板を介して、前記蓋と前記支持台とのネジ締めにてシリコン基板を固定する際、前記中間板が回転しないように、前記支持台にガイドピンを、前記中間板にガイドホールを、設け、前記ガイドピンは前記ガイドホールと対向しており、シリコン基板を固定する際、前記ガイドピンが前記ガイドホールに挿入されることを特徴とするシリコン基板のウエットエッチング装置としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき図面を用いて説明する。
図1(a)〜(d)に本発明のウェットエッチング装置及び構成部材の構成断面図を、図2(a)〜(e)に本発明のウェットエッチング装置を用いて荷電ビーム露光用シリコン転写マスクを製造する際の製造工程を示す模式断面図をそれぞれ示す。
本発明のウェットエッチング装置100(図1(d)参照)は、開口部11及びねじ12を有する蓋10(図1(a)参照)と、開口部21、ガイドホール22、内側Oリング23及び外側Oリング24を有する中間板20(図1(b)参照)と、シリコン基板保持部31、シール部32、ガイドピン33及び雄ネジ34を有する支持台30(図1(c)参照)とからなる。
【0014】
以下本発明のウェットエッチング装置の各構成部材について説明する。
蓋10はエッチング液をシリコン基板60に供給するための開口部11と雌ネジ12を有しており、中間板20を介して支持台30とネジ締めしてシリコン基板60を固定する役目を有する。
【0015】
中間板20はシリコン基板60を支持台30のシリコン基板保持部31に固定し、且つ内側Oリング23にてエッチング液がシリコン基板60の所定部分以外に液漏れするのを防止する役目を有する。
開口部21はエッチング液をシリコン基板に供給するためのものである。ガイドホール22は中間板20を支持台30へセットする際の位置決めを行い、且つ蓋10でネジ締めして中間板20を固定する際中間板20が回転しないようにしたものである。さらに、蓋10と支持台30のネジ締めしてシリコン基板60を支持台30のシリコン基板保持部31に固定する際摺動面を中間板20と蓋10との間に設け、シリコン基板60に不均一な応力がかかるのを防ぐ役割も果たしている。
内側Oリング23はシリコン基板60を支持台30のシリコン基板保持部31に固定し、且つエッチング液がシリコン基板の所定部分以外に液漏れするのを防止する役目を有する。外側Oリング24はネジ部から入り込んだエッチング液をシリコン基板60側に液漏れするのを防止している。
【0016】
支持台30は中間板20を介して蓋10とのネジ締めにてシリコン基板60をシリコン基板保持部31に固定する役目を有する。
【0017】
蓋10、中間板20及び支持台30の各構成部材ははエッチング液に耐性のあるテフロン材、ジュラコン材、PFA等を加工して作製する。
【0018】
上記蓋10、中間板20及び支持台30の構成部材を用いてシリコン基板60をセットしたウエットエッチング装置100を図1(d)に示す。
ウエットエッチング装置100はシリコン転写マスクの製造工程の中で以下のように使用される。片面に転写マスクパターン56及び転写マスク分離開口パターン57が、もう一方の面にレジストパターン58が形成されたシリコン基板60をレジストパターン58面を上にして支持台30のシリコン基板保持部31にセットして中間板20を押し当てて仮止めし、蓋10を支持台30にネジ締めしてシリコン基板60を固定する。さらに、70℃に加熱されたKOH溶液の中にシリコン基板60がセットされた本発明のウエットエッチング装置100を浸漬して、シリコン基板60のレジストパターン58及び転写マスク分離開口パターン57を保護マスクとして単結晶シリコンウエハ51の露出部を異方性エッチングして転写パターン開口部61及び転写マスク分離開口部59を形成し、レジストパターン58、シリコン酸化膜52の一部、シリコン酸化膜パターン55a及び55bを除去した後転写マスク分離開口パターン59から機械的に分離して、シリコン転写マスク200を得る
【0019】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
まず、面方位が(100)からなる単結晶シリコンウエハ51及び単結晶シリコンウエハ53をシリコン酸化膜52で貼り合わせた貼り合わせシリコン基板54を作製し、単結晶シリコンウエハ53面にシリコン酸化膜を形成し、パターニング処理して多面付けのシリコン酸化膜パターン55a及び55bを作製した。
【0020】
次に、シリコン酸化膜パターン55a及び55bをレジストにして、ドライエッチングにより単結晶シリコンウエハ53をシリコン酸化膜52に到達する深さまでエッチングして、転写マスクパターン56及び転写マスク分離開口パターン57を形成した。
【0021】
次に、CVD(Chemical Vapor Deposition )法により貼り合わせシリコン基板54の単結晶シリコンウエハ51面に窒化シリコン膜を形成し、該窒化シリコン膜をパターニング処理して単結晶シリコンウエハ51上に転写パターン開口部及び転写マスク分離開口部を作製するためのレジストパターン58を形成したシリコン基板60を作製した。
【0022】
次に、支持台30のシリコン基板保持部31上に上記シリコン基板60のレジストパターン58を上面にしてシリコン基板保持部31にセットし、中間板20を介して蓋10を支持台30にネジ締めしてシリコン基板60を本発明のウエットエッチング装置100に固定した。
【0023】
次に、シリコン基板60をセットしたウエットエッチング装置100を70℃に加熱されたKOH溶液の中に浸漬し、レジストパターン58をレジストにして、単結晶シリコンウエハ51をシリコン酸化膜52の深さまで異方性エッチングを行って、転写パターン開口部61、転写マスク分離開口部59及び支持枠部51aを形成した。
【0024】
次に、レジストパターン58を除去した後、転写パターン開口部61と転写マスク分離開口部59のシリコン酸化膜52及びシリコン酸化膜パターン55a及び55bを除去し、転写マスク分離開口パターン59から機械的に分離して、汚れのない、高品質の荷電ビーム露光用シリコン転写マスク200が得られた。
【0025】
【発明の効果】
本発明のエッチング装置を用いたシリコン基板のウェットエッチングでは、ワックス等のシール剤を使用してシリコン基板をガラス基板に貼り合せてウエットエッチングする必要がないため、工程が大幅に減り、汚れ、異物欠陥のない高品質のシリコン転写マスクが得られ、シリコン転写マスクの製造歩留まりが向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチング装置の構成部材である蓋10の構成断面図を示す。
(b)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチング装置の構成部材である中間板20の構成断面図を示す。
(c)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチング装置の構成部材である支持台30の構成断面図を示す。
(d)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチング装置にシリコン基板60をセットした状態を示す構成断面図である。
【図2】(a)〜(e)は、本発明のシリコン基板のウェットエッチング装置を用いて荷電ビーム露光用シリコン転写マスクを製造する製造工程を示す模式断面図である。
【図3】(a)〜(e)は、荷電ビーム露光用シリコン転写マスクの従来の製造工程を示す模式断面図である。
【図4】シリコン基板の従来のウエットエッチング法の一実施例を示す模式斜視図である。
【符号の説明】
10……蓋
11、21……開口部
12……雌ネジ
20……中間板
22……ガイドホール
23……内側Oリング
24……外側Oリング
30……支持台
31……シリコン基板保持部
32……シール部
33……ガイドピン
34……雄ネジ
51、53……単結晶シリコンウエハ
51a……支持枠部
52……シリコン酸化膜
54……貼り合せシリコン基板
55a、55b……シリコン酸化膜パターン
56……転写パターン
57……転写マスク分離開口パターン
58、58b……レジストパターン
58a……ウエットエッチング用保護膜
59……転写マスク分離開口部
60、70……シリコン基板
61……転写パターン開口部
71……ガラス基板
72……シール剤
100……ウエットエッチング装置
200……シリコン転写マスク
Claims (1)
- シリコン基板のウエットエッチング装置において、
該ウエットエッチング装置は
開口部を有する蓋と、
シリコン基板を押さえつける中間板と、
前記シリコン基板を保持するシリコン基板保持部を有する支持台と、を有し、
前記中間板を介して、前記蓋と前記支持台とのネジ締めにてシリコン基板を固定する際、前記中間板が回転しないように、
前記支持台にガイドピンを、
前記中間板にガイドホールを、設け、
前記ガイドピンは前記ガイドホールと対向しており、シリコン基板を固定する際、前記ガイドピンが前記ガイドホールに挿入されること
を特徴とするシリコン基板のウエットエッチング装置。
Priority Applications (1)
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JP14626498A JP3941224B2 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | シリコン基板のウエットエッチング装置 |
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CN107275203A (zh) * | 2017-06-15 | 2017-10-20 | 龙微科技无锡有限公司 | 不规则硅片的腐蚀方法 |
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- 1998-05-27 JP JP14626498A patent/JP3941224B2/ja not_active Expired - Fee Related
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