JPH11339814A - アルカリ蓄電池用電極の製造方法 - Google Patents

アルカリ蓄電池用電極の製造方法

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JPH11339814A
JPH11339814A JP10355641A JP35564198A JPH11339814A JP H11339814 A JPH11339814 A JP H11339814A JP 10355641 A JP10355641 A JP 10355641A JP 35564198 A JP35564198 A JP 35564198A JP H11339814 A JPH11339814 A JP H11339814A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ蓄電池に用いる三次元的に連続した
空間を有する鉄焼結基体を改良して、安価な基体及びこ
れを用いた安価なアルカリ蓄電池を提供する。 【解決手段】 三次元的に連続した空間を有する鉄粉末
焼結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分
に活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極であっ
て、この基体のニッケルメッキの施されていない表面部
分には、予め鉄自体を酸化して得られた耐食性に富んだ
酸化膜が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池に
関するもので、とくに三次元的に連続した空間を有する
鉄焼結基体を改良して、この安価な基体及びこれを用い
た安価なアルカリ蓄電池を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、機器のポータブル化、コードレス
化が急速に進む中、これらの電源として小形且つ軽量で
高エネルギー密度を有する二次電池への要望が高まりつ
つある。市場では、とくに高容量で、安価な二次電池が
要望されている。このため、ニッケル−カドミウム蓄電
池やニッケル−水素蓄電池などに代表されるアルカリ蓄
電池のコストダウンが強く要望されている。
【0003】アルカリ蓄電池用電極には、三次元的に連
続した空間を有する純ニッケルを主成分としたスポンジ
状基体に活物質を充填したものが使用されている。しか
し、この基体は、それを用いた電池の材料、部品コスト
の約1/4を占める程、高価な材料である。
【0004】このため、アルカリ蓄電池の材料コストを
下げるために上記の純ニッケルの基体の代替えとして、
表面をニッケルメッキした三次元的に連続した空間を有
する鉄粉末焼結基体を用い、これに活物質を充填したも
のが特開平9−45366号公報に開示されている。
【0005】また、この鉄粉末焼結基体の製造方法は、
三次元的に連続した空間を有する合成樹脂芯体、例えば
発泡ポリウレタン樹脂芯体に鉄粉末スラリーを塗布後、
熱処理して発泡ウレタン樹脂芯体を除去するとともに残
った鉄粉末を焼結するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような鉄粉末焼結基体は、その表面にニッケルメッキを
施しているが、その複雑な3次元構造のため、完全には
鉄素地を被覆できておらず、一部にニッケルメッキの施
されてない部分(ピンホール部分)が存在する。
【0007】このため、この鉄粉末焼結基体を用いて構
成したアルカリ蓄電池は、その基体のニッケルメッキの
施されていない部分、すなわち鉄露出部からアルカリ電
解液に鉄が溶出することによって、その電池の初期の充
放電及び長期保存後の電池特性に悪影響を及ぼす。
【0008】また、その電池の電極内に保護膜としての
鉄の酸化物を形成するためには、充電時に酸素過電圧を
低減し充電効率を下げることが必要となるが、このこと
が活物質の利用率を低減することにもなるため、電池と
して十分な出力が出せないという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、三次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼
結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分に
活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極であって、
前記基体のニッケルメッキの施されていない表面部分に
は、予め鉄自体を酸化して得られた耐食性に富んだ酸化
膜が形成されているものとした。
【0010】
【発明の実施の実態】本発明の請求項1記載の発明は、
前記内容の電極を指向したものであり、とくに鉄粉末焼
結基体のニッケルメッキの施されていない表面部分に
は、予め鉄自体を酸化して得られた耐食性に富んだ酸化
膜が形成されているものとした。そして、この電極を用
いてアルカリ蓄電池を構成すると、この電極を構成して
いる鉄焼結基体の表面が、ニッケルメッキまたは耐食性
の富んだ鉄の酸化膜によってかならず保護されるため、
電池を充放電したり長期に保存しても、鉄焼結基体から
アルカリ電解液に鉄が溶出することがない。
【0011】このため、この鉄焼結基体は、ニッケル焼
結基体に代わって、アルカリ蓄電池の電極に用いること
ができ、従来のニッケル粉末焼結基体を用いた電池と同
等の特性を得ることができ、しかも鉄を使用しているの
で安価な基体及びアルカリ蓄電池を提供することができ
る。
【0012】請求項2および3に記載の発明は、鉄粉末
焼結基体のニッケルメッキの施されていない表面部分
に、鉄自体を酸化して得られた耐食性に富んだγ−Fe
23とFe34の被膜を形成するもので、アルカリ電解
液中においても腐食されることはなく、活物質である酸
化コバルトや水酸化コバルトよりも価数が高い酸化物で
あるため、基体と活物質との間で局部電池が形成される
こともない。
【0013】請求項9に記載の発明は、三次元的に連続
した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施
し、この基体の空間部分に活物質粉末を充填したアルカ
リ蓄電池用電極の製造方法であって、その特徴は、三次
元的に連続した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケル
メッキを施し、ついでこれを液温20〜60℃のアルカ
リ水溶液中に5〜60秒間浸漬して含浸させた後、この
基体を50〜600℃の空気雰囲気下で5〜120分間
加熱することである。
【0014】この製造方法では、鉄粉末焼結基体にニッ
ケルメッキを施した後にアルカリ水溶液中に浸漬して含
浸させることによって鉄素地表面をFe(OH)3に変
化させた後、空気雰囲気中で加熱酸化させることによ
り、γ−Fe23を生成させ、鉄焼結粉末の表面のニッ
ケルメッキの施されていない部分に、アルカリ電解液中
においても溶出しない耐食性に富んだγ−Fe23の被
膜を形成するものである。
【0015】請求項11に記載の発明も、三次元的に連
続した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを
施し、この基体の空間部分に活物質粉末を充填したアル
カリ蓄電池用電極の製造方法であって、その特徴は、三
次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケ
ルメッキを施し、ついでこれを液温20〜60℃のアル
カリ水溶液中に5〜60秒間浸漬して含浸させた後、こ
の基体を200〜600℃の水蒸気雰囲気下で5〜60
分間加熱することである。
【0016】この製造方法では、鉄粉末焼結基体にニッ
ケルメッキを施した後にアルカリ電解液中に浸漬して含
浸させることによって鉄素地をFe(OH)3に変化さ
せた後、ついでこれを水蒸気雰囲気下で酸化させること
により、鉄焼結粉末の表面のうちのニッケルメッキの施
されていない部分に、アルカリ電解液中においても溶出
しない耐食性に富んだFe34の被膜を形成することが
できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。
【0018】まず、本発明の実施例における鉄粉末焼結
体の作成方法を、以下の第1〜第4の工程に分けた。
【0019】第1の工程として、三次元的に連続した約
600μmの気孔を有するポリウレタン樹脂芯体をFe
23の微粉末と金属鉄を7:3の比率(重量比)でフェ
ノール樹脂と混合し、このスラリーを発泡ポリウレタン
樹脂表面に塗布して、90℃で乾燥した。
【0020】第2の工程として、この鉄スラリーを表面
に塗布した発泡ポリウレタン樹脂を水素雰囲気で110
0℃,30分間熱処理して、ポリウレタン樹脂芯体を除
去するとともに鉄粉末どうしを焼結して鉄粉末焼結体1
を形成した。
【0021】第3の工程として、この焼結体1を塩酸水
溶液に浸漬して不純物除去の前処理を行い、ついで硫酸
ニッケル浴で10A/dm2の電流密度で2μmのニッ
ケルメッキを施した。そして水洗を行い、液温40℃、
濃度26wt%の水酸化カリウム水溶液中に50秒間浸
漬した。ついで、水洗して余分なアルカリを除去した
後、200℃の電気炉中で15分間加熱して実施例の基
体aを作製した。
【0022】水酸化カリウム水溶液への浸漬により、ニ
ッケルメッキの施されていない表面部分、すなわち鉄素
地の露出表面は、アルカリ水溶液水和反応して、Fe
(OH)3となる。その後基体を、200℃の電気炉中
焼成(空気雰囲気下で酸化)することにより、鉄表面の
Fe(OH)3は、γ−Fe23の被膜に変化する。こ
の基体aの鉄粉末焼結体の表面の模式断面図を図1に示
す。図1中、1は焼結した鉄粉末、2はニッケルメッキ
層、3はγ−Fe23の被膜を示す。
【0023】このγ−Fe23の被膜は、オージェ電子
分光装置を用いて分析することにより、γ−Fe23
あることを確認し、またその厚みは、透過電子顕微鏡を
用いて観察することにより15〜20Åであることを確
認した。
【0024】この鉄素地の表面に形成したγ−Fe23
は、アルカリ水溶液中で安定であり、電池の充放電によ
る電位の変化によってもアルカリ電解液に溶出すること
はない。
【0025】第4の工程として、上記の基体aの強度を
増すために、600℃で加熱して、焼き鈍し(アニー
ル)処理を行った。
【0026】次に、第1と第2の工程を同様に行い、第
3の工程として、第2の工程で得られた鉄焼結体を塩酸
水溶液に浸漬して不純物除去の前処理を行い、ついで硫
酸ニッケル浴を用いて10A/dm2でニッケルメッキ
を施した。そしてこの鉄焼結基体を純水にて水洗を行
い、液温40℃、濃度26wt%の水酸化カリウム水溶
液中に50秒浸漬し、余分なアルカリ分を水洗除去後、
水蒸気雰囲気中で500℃で20分間加熱した後ニッケ
ルメッキの施されていない部分に、Fe34の被膜を形
成した基体bを作製した。また、上記と同じく、基体b
を600℃で加熱して焼き鈍しを行った。
【0027】このFe34被膜もオージェ電子分光装置
を用いて分析することにより、Fe 34であることを確
認し、またその厚みは、透過電子顕微鏡を用いてこの被
膜を観察することにより、15〜20Åであることを確
認した。
【0028】上記の基体aを用いて、実施例のアルカリ
蓄電池用正極aを以下の方法で作製した。まず、水酸化
ニッケルを主体とする活物質と水とを混合してペースト
状活物質を作製し、これを基体に充填し、乾燥した後、
プレス成型し、所定の寸法に切断した。ついでリード片
の一端を溶接して、実施例のアルカリ蓄電池用正極aを
作製した。
【0029】また基体bを用いて、その他の処理はaと
同様な構成として実施例の正極bを作製した。
【0030】次に、三次元的に連続した約600μmの
気孔を有する発泡ポリウレタン樹脂芯体をFe23の微
粉末と金属鉄を7:3の比率(重量比)でフェノール樹
脂と混合し、このスラリーを樹脂表面に塗布して、水素
雰囲気中で1100℃,30分間熱処理して、ポリウレ
タン樹脂芯体を除去するとともに鉄粉末が焼結した鉄焼
結基体を作製した。この鉄焼結基体にも上記と同じ方法
でニッケルメッキを施し、アルカリ水溶液への浸漬なし
に600℃で加熱して焼き鈍し処理を加え、比較例の鉄
焼結基体cを作製した。
【0031】このとき、基体cのニッケルメッキの施さ
れていない部分は、オージェ電子分光装置を用いて分析
したところ、金属鉄、つまり鉄素地が露出していること
を確認した。
【0032】この基体cに水酸化ニッケルを主体とする
活物質を充填し、乾燥した後、プレス成型し、所定の寸
法に切断した。この後、リード片の一端を溶接したもの
を比較例のアルカリ蓄電池用正極cを作製した。
【0033】負極4は、酸化カドミウムを主体とするペ
ーストを、鉄にニッケルメッキしたパンチングメタル芯
材に塗着し、乾燥後、水洗、乾燥させ、所定の寸法に切
断して作製した。
【0034】上記で作製した正極aと負極4と、この両
者間にポリプロピレン製セパレータ5を介在させて渦巻
状に捲回して極板群を構成し、これを鉄にニッケルメッ
キした電池ケース6に挿入し、このケース6内にアルカ
リ電解液を所定量注入後、このケース6の上部を正極端
子を兼ねる封口板7で密閉し、公称容量1400mAh
をもったAサイズの円筒型ニッケル−カドミウム蓄電池
Aを構成した。この電池Aの半裁断面図を図2に示す。
【0035】この正極Aの代わりに、正極bと正極cの
それぞれを用いた以外は、電池Aと同様な構成とした実
施例の電池Bと比較例の電池Cをそれぞれ構成した。
【0036】次に実施例の電池A,Bと比較例の電池C
の正極活物質の利用率を求めた。この試験方法は、電池
A,B,Cをそれぞれ、20℃の雰囲気下で、0.1C
(140mA)の電流の大きさで12時間充電を行い、
0.2C(280mA)の電流の大きさで端子電圧が1
Vに低下するまで放電を行ったときの放電容量を求め
た。各電池における正極活物質の充填容量(水酸化ニッ
ケルは289mAh/g)に対する上記放電容量の割合
を正極活物質の利用率として求めた。この結果を(表
1)に示す。
【0037】
【表1】
【0038】(表1)に示すように、実施例の電池A,
Bは正極活物質の利用率が95%以上を示しており、9
0%弱の電池Cよりも5%以上向上している。
【0039】次に、20℃雰囲気下で、電池A,B,C
それぞれを0.2C(280mA)の電流の大きさで放
電した状態で保存放置し、ついで充電する方式で2ヵ月
毎の初期容量に対しての充電回復特性を測定した。回復
特性の試験条件は、20℃で、0.1C(140mA)
の電流の大きさで充電を12時間行い、0.2C(28
0mA)の大きさの電流で端子電圧が1Vに低下するま
で放電を行ったときの放電容量を求め、当初の公称容量
を100%としたときの放電容量比を回復特性とした。
この結果を図3に示す。
【0040】図3に示すように、約1年保存しても実施
例の電池Aは当初容量の約80%まで容量が回復してお
り、また電池Bは同じく約90%容量が回復しており、
比較例の電池Cよりも30%以上も回復特性が向上して
いる。
【0041】つづいて、電池A,B,Cのそれぞれを、
40℃で、1C(1400mA)の電流の大きさで充電
を1.2時間行い、1C(1400mA)の電流の大き
さで端子電圧が1Vに低下するまで放電を行うことを1
サイクルとして、それぞれの電池の充放電を繰り返した
ときの初期容量に対する容量維持率を求め、これを電池
の寿命特性とした。その結果を図4に示す。
【0042】図4に示すように、充放電を800サイク
ル行った時点でも、実施例の電池Aは初期容量の80
%、同じく電池Bは90%の容量を確保している。しか
し、電池Cは充放電を100サイクル行った時点で、す
でに初期容量の80%にまで容量が低下しており、さら
に充放電を800サイクルまで行った時点では初期容量
の約30%まで大幅に低下している。
【0043】この理由としては、比較例の電池Cは、そ
の基体cにはニッケルメッキの施されていない部分、つ
まり鉄素地の露出部分があり、この部分が電池内部で直
接アルカリ電解液に触れ、充放電時に容易に鉄がアルカ
リ電解液中に溶出し、さらに正極の活物質中に取り込ま
れ、絶縁物質であるFeOOHが形成される。そのた
め、電池Cは、正極活物質の利用率の低下および酸素過
電圧低下による充電効率の低下を招き、その結果、放電
特性、寿命特性、及び放電放置した後の容量回復特性が
電池A,Bよりも大きく低下したものである。
【0044】これに対して、電池A及び電池Bは、それ
ぞれの基体の鉄焼結体の表面のニッケルメッキの施され
ていない部分に、予め耐食性の富んだγ−Fe23また
はFe34の被膜が形成されているために、電池の電位
変化に左右されることなく、電池A,Bは、それぞれの
基体の鉄素地がアルカリ電解液中に溶出しないために、
正極活物質の利用率の低下および酸素過電圧低下による
充電効率の低下はほとんどなく、電池としての放電特
性、寿命特性及び放電放置した後の容量回復特性がよく
なったものである。
【0045】上記の実施例では、それぞれの基体の鉄焼
結体の表面のニッケルメッキの施されていない部分に、
予め耐食性の富んだ15〜20Å程度の厚みのγ−Fe
23またはFe34の被膜を形成したが、その厚みとし
ては10〜200Åの範囲であれば実施例と同様な効果
が得られる。
【0046】また、上記の実施例では、鉄焼結体の表面
に2μmのニッケルメッキを施したが、これは1〜30
μmの範囲であるのが好ましい。
【0047】また、実施例では、基体a,bを用いて正
極A,Bを作製したが、負極に基体a,bを用いてもよ
く、さらに正極と負極の両方の基体として基体a,bを
用いてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明は、三次元的に連続
した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施
し、この基体の空間部分に活物質粉末を充填したアルカ
リ蓄電池用電極であって、この基体のニッケルメッキの
施されていない表面部分には、予め鉄自体を酸化して得
られた耐食性に富んだ酸化膜が形成されているものとし
た。また、この電極を用いて、アルカリ蓄電池を構成す
ることによって、その中の基体はアルカリ電解液に接触
しても鉄が溶出しないため、良好な正極活物質の利用
率、および長期間にわたる信頼性の向上を図った安価な
アルカリ蓄電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における鉄焼結基体の表面を示
す模式断面図
【図2】同ニッケル−カドミウム蓄電池の半裁断面図
【図3】同電池の保存期間と容量回復率との関係を示す
【図4】同電池の充放電サイクルと容量維持率を示す図
【符号の説明】
1 鉄粉末焼結体 2 ニッケルメッキ層 3 γ−Fe23の被膜 4 負極 5 セパレータ 6 電池ケース 7 封口板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アルカリ蓄電池用電極の製造方
【特許請求の範囲】
【請求項】三次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼
結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分に
活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極の製造方法
であって、前記基体は、三次元的に連続した空間を有す
る鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施し、これを液温
20〜60℃のアルカリ水溶液中に5〜60秒間浸漬し
て含浸させた後、この基体を50〜600℃の空気雰囲
気下で5〜120分間加熱するアルカリ蓄電池用電極の
製造方法。
【請求項】前記基体のニッケルメッキの厚みは1〜3
0μmであり、酸化膜の厚みは10〜200Åである請
求項記載のアルカリ蓄電池用電極の製造方法。
【請求項】三次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼
結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分に
活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極の製造方法
であって、前記基体は、三次元的に連続した空間を有す
る鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施し、これを液温
20〜60℃のアルカリ水溶液中に5〜60秒間浸漬し
て含浸させた後、この基体を200〜600℃の水蒸気
雰囲気下で5〜60分間加熱するアルカリ蓄電池用電極
の製造方法。
【請求項】前記基体のニッケルメッキの厚みは1〜3
0μmであり、酸化膜の厚みは10〜200Åである請
求項記載のアルカリ蓄電池用電極の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池
電極に関するもので、とくに三次元的に連続した空間を
有する鉄焼結基体を改良して、この安価な基体及びこれ
を用いた安価なアルカリ蓄電池用電極の製造法を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、機器のポータブル化、コードレス
化が急速に進む中、これらの電源として小形且つ軽量で
高エネルギー密度を有する二次電池への要望が高まりつ
つある。市場では、とくに高容量で、安価な二次電池が
要望されている。このため、ニッケル−カドミウム蓄電
池やニッケル−水素蓄電池などに代表されるアルカリ蓄
電池のコストダウンが強く要望されている。
【0003】アルカリ蓄電池用電極には、三次元的に連
続した空間を有する純ニッケルを主成分としたスポンジ
状基体に活物質を充填したものが使用されている。しか
し、この基体は、それを用いた電池の材料、部品コスト
の約1/4を占める程、高価な材料である。
【0004】このため、アルカリ蓄電池の材料コストを
下げるために上記の純ニッケルの基体の代替えとして、
表面をニッケルメッキした三次元的に連続した空間を有
する鉄粉末焼結基体を用い、これに活物質を充填したも
のが特開平9−45366号公報に開示されている。
【0005】また、この鉄粉末焼結基体の製造方法は、
三次元的に連続した空間を有する合成樹脂芯体、例えば
発泡ポリウレタン樹脂芯体に鉄粉末スラリーを塗布後、
熱処理して発泡ウレタン樹脂芯体を除去するとともに残
った鉄粉末を焼結するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような鉄粉末焼結基体は、その表面にニッケルメッキを
施しているが、その複雑な3次元構造のため、完全には
鉄素地を被覆できておらず、一部にニッケルメッキの施
されてない部分(ピンホール部分)が存在する。
【0007】このため、この鉄粉末焼結基体を用いて構
成したアルカリ蓄電池は、その基体のニッケルメッキの
施されていない部分、すなわち鉄露出部からアルカリ電
解液に鉄が溶出することによって、その電池の初期の充
放電及び長期保存後の電池特性に悪影響を及ぼす。
【0008】また、その電池の電極内に保護膜としての
鉄の酸化物を形成するためには、充電時に酸素過電圧を
低減し充電効率を下げることが必要となるが、このこと
が活物質の利用率を低減することにもなるため、電池と
して十分な出力が出せないという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、三次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼
結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分に
活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極であって、
前記基体のニッケルメッキの施されていない表面部分に
は、予め鉄自体を酸化して得られた耐食性に富んだ酸化
膜が形成されているものとした。
【0010】
【発明の実施の形態
0011本発明の請求項に記載の発明は、三次元
的に連続した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケルメ
ッキを施し、この基体の空間部分に活物質粉末を充填し
たアルカリ蓄電池用電極の製造方法であって、その特徴
は、三次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼結基体に
ニッケルメッキを施し、ついでこれを液温20〜60℃
のアルカリ水溶液中に5〜60秒間浸漬して含浸させた
後、この基体を50〜600℃の空気雰囲気下で5〜1
20分間加熱することである。
0012】この製造方法では、鉄粉末焼結基体にニッ
ケルメッキを施した後にアルカリ水溶液中に浸漬して含
浸させることによって鉄素地表面をFe(OH)3に変
化させた後、空気雰囲気中で加熱酸化させることによ
り、γ−Fe23を生成させ、鉄焼結粉末の表面のニッ
ケルメッキの施されていない部分に、アルカリ電解液中
においても溶出しない耐食性に富んだγ−Fe23の被
膜を形成するものである。
0013】請求項に記載の発明も、三次元的に連続
した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施
し、この基体の空間部分に活物質粉末を充填したアルカ
リ蓄電池用電極の製造方法であって、その特徴は、三次
元的に連続した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケル
メッキを施し、ついでこれを液温20〜60℃のアルカ
リ水溶液中に5〜60秒間浸漬して含浸させた後、この
基体を200〜600℃の水蒸気雰囲気下で5〜60分
間加熱することである。
0014】この製造方法では、鉄粉末焼結基体にニッ
ケルメッキを施した後にアルカリ電解液中に浸漬して含
浸させることによって鉄素地をFe(OH)3に変化さ
せた後、ついでこれを水蒸気雰囲気下で酸化させること
により、鉄焼結粉末の表面のうちのニッケルメッキの施
されていない部分に、アルカリ電解液中においても溶出
しない耐食性に富んだFe34の被膜を形成することが
できる。
0015
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。
0016】まず、本発明の実施例における鉄粉末焼結
体の作成方法を、以下の第1〜第4の工程に分けた。
0017】第1の工程として、三次元的に連続した約
600μmの気孔を有するポリウレタン樹脂芯体をFe
23の微粉末と金属鉄を7:3の比率(重量比)でフェ
ノール樹脂と混合し、このスラリーを発泡ポリウレタン
樹脂表面に塗布して、90℃で乾燥した。
0018】第2の工程として、この鉄スラリーを表面
に塗布した発泡ポリウレタン樹脂を水素雰囲気で110
0℃,30分間熱処理して、ポリウレタン樹脂芯体を除
去するとともに鉄粉末どうしを焼結して鉄粉末焼結体1
を形成した。
0019】第3の工程として、この焼結体1を塩酸水
溶液に浸漬して不純物除去の前処理を行い、ついで硫酸
ニッケル浴で10A/dm2の電流密度で2μmのニッ
ケルメッキを施した。そして水洗を行い、液温40℃、
濃度26wt%の水酸化カリウム水溶液中に50秒間浸
漬した。ついで、水洗して余分なアルカリを除去した
後、200℃の電気炉中で15分間加熱して実施例の基
体aを作製した。
0020】水酸化カリウム水溶液への浸漬により、ニ
ッケルメッキの施されていない表面部分、すなわち鉄素
地の露出表面は、アルカリ水溶液水和反応して、Fe
(OH)3となる。その後基体を、200℃の電気炉中
焼成(空気雰囲気下で酸化)することにより、鉄表面の
Fe(OH)3は、γ−Fe23の被膜に変化する。こ
の基体aの鉄粉末焼結体の表面の模式断面図を図1に示
す。図1中、1は焼結した鉄粉末、2はニッケルメッキ
層、3はγ−Fe23の被膜を示す。
0021】このγ−Fe23の被膜は、オージェ電子
分光装置を用いて分析することにより、γ−Fe23
あることを確認し、またその厚みは、透過電子顕微鏡を
用いて観察することにより15〜20Åであることを確
認した。
0022】この鉄素地の表面に形成したγ−Fe23
は、アルカリ水溶液中で安定であり、電池の充放電によ
る電位の変化によってもアルカリ電解液に溶出すること
はない。
0023】第4の工程として、上記の基体aの強度を
増すために、600℃で加熱して、焼き鈍し(アニー
ル)処理を行った。
0024】次に、第1と第2の工程を同様に行い、第
3の工程として、第2の工程で得られた鉄焼結体を塩酸
水溶液に浸漬して不純物除去の前処理を行い、ついで硫
酸ニッケル浴を用いて10A/dm2でニッケルメッキ
を施した。そしてこの鉄焼結基体を純水にて水洗を行
い、液温40℃、濃度26wt%の水酸化カリウム水溶
液中に50秒浸漬し、余分なアルカリ分を水洗除去後、
水蒸気雰囲気中で500℃で20分間加熱した後ニッケ
ルメッキの施されていない部分に、Fe34の被膜を形
成した基体bを作製した。また、上記と同じく、基体b
を600℃で加熱して焼き鈍しを行った。
0025】このFe34被膜もオージェ電子分光装置
を用いて分析することにより、Fe 34であることを確
認し、またその厚みは、透過電子顕微鏡を用いてこの被
膜を観察することにより、15〜20Åであることを確
認した。
0026】上記の基体aを用いて、実施例のアルカリ
蓄電池用正極aを以下の方法で作製した。まず、水酸化
ニッケルを主体とする活物質と水とを混合してペースト
状活物質を作製し、これを基体に充填し、乾燥した後、
プレス成型し、所定の寸法に切断した。ついでリード片
の一端を溶接して、実施例のアルカリ蓄電池用正極aを
作製した。
0027】また基体bを用いて、その他の処理はaと
同様な構成として実施例の正極bを作製した。
0028】次に、三次元的に連続した約600μmの
気孔を有する発泡ポリウレタン樹脂芯体をFe23の微
粉末と金属鉄を7:3の比率(重量比)でフェノール樹
脂と混合し、このスラリーを樹脂表面に塗布して、水素
雰囲気中で1100℃,30分間熱処理して、ポリウレ
タン樹脂芯体を除去するとともに鉄粉末が焼結した鉄焼
結基体を作製した。この鉄焼結基体にも上記と同じ方法
でニッケルメッキを施し、アルカリ水溶液への浸漬なし
に600℃で加熱して焼き鈍し処理を加え、比較例の鉄
焼結基体cを作製した。
0029】このとき、基体cのニッケルメッキの施さ
れていない部分は、オージェ電子分光装置を用いて分析
したところ、金属鉄、つまり鉄素地が露出していること
を確認した。
0030】この基体cに水酸化ニッケルを主体とする
活物質を充填し、乾燥した後、プレス成型し、所定の寸
法に切断した。この後、リード片の一端を溶接したもの
を比較例のアルカリ蓄電池用正極cを作製した。
0031】負極4は、酸化カドミウムを主体とするペ
ーストを、鉄にニッケルメッキしたパンチングメタル芯
材に塗着し、乾燥後、水洗、乾燥させ、所定の寸法に切
断して作製した。
0032】上記で作製した正極aと負極4と、この両
者間にポリプロピレン製セパレータ5を介在させて渦巻
状に捲回して極板群を構成し、これを鉄にニッケルメッ
キした電池ケース6に挿入し、このケース6内にアルカ
リ電解液を所定量注入後、このケース6の上部を正極端
子を兼ねる封口板7で密閉し、公称容量1400mAh
をもったAサイズの円筒型ニッケル−カドミウム蓄電池
Aを構成した。この電池Aの半裁断面図を図2に示す。
0033】この正極Aの代わりに、正極bと正極cの
それぞれを用いた以外は、電池Aと同様な構成とした実
施例の電池Bと比較例の電池Cをそれぞれ構成した。
0034】次に実施例の電池A,Bと比較例の電池C
の正極活物質の利用率を求めた。この試験方法は、電池
A,B,Cをそれぞれ、20℃の雰囲気下で、0.1C
(140mA)の電流の大きさで12時間充電を行い、
0.2C(280mA)の電流の大きさで端子電圧が1
Vに低下するまで放電を行ったときの放電容量を求め
た。各電池における正極活物質の充填容量(水酸化ニッ
ケルは289mAh/g)に対する上記放電容量の割合
を正極活物質の利用率として求めた。この結果を(表
1)に示す。
0035
【表1】
0036】(表1)に示すように、実施例の電池A,
Bは正極活物質の利用率が95%以上を示しており、9
0%弱の電池Cよりも5%以上向上している。
0037】次に、20℃雰囲気下で、電池A,B,C
それぞれを0.2C(280mA)の電流の大きさで放
電した状態で保存放置し、ついで充電する方式で2ヵ月
毎の初期容量に対しての充電回復特性を測定した。回復
特性の試験条件は、20℃で、0.1C(140mA)
の電流の大きさで充電を12時間行い、0.2C(28
0mA)の大きさの電流で端子電圧が1Vに低下するま
で放電を行ったときの放電容量を求め、当初の公称容量
を100%としたときの放電容量比を回復特性とした。
この結果を図3に示す。
0038】図3に示すように、約1年保存しても実施
例の電池Aは当初容量の約80%まで容量が回復してお
り、また電池Bは同じく約90%容量が回復しており、
比較例の電池Cよりも30%以上も回復特性が向上して
いる。
0039】つづいて、電池A,B,Cのそれぞれを、
40℃で、1C(1400mA)の電流の大きさで充電
を1.2時間行い、1C(1400mA)の電流の大き
さで端子電圧が1Vに低下するまで放電を行うことを1
サイクルとして、それぞれの電池の充放電を繰り返した
ときの初期容量に対する容量維持率を求め、これを電池
の寿命特性とした。その結果を図4に示す。
0040】図4に示すように、充放電を800サイク
ル行った時点でも、実施例の電池Aは初期容量の80
%、同じく電池Bは90%の容量を確保している。しか
し、電池Cは充放電を100サイクル行った時点で、す
でに初期容量の80%にまで容量が低下しており、さら
に充放電を800サイクルまで行った時点では初期容量
の約30%まで大幅に低下している。
0041】この理由としては、比較例の電池Cは、そ
の基体cにはニッケルメッキの施されていない部分、つ
まり鉄素地の露出部分があり、この部分が電池内部で直
接アルカリ電解液に触れ、充放電時に容易に鉄がアルカ
リ電解液中に溶出し、さらに正極の活物質中に取り込ま
れ、絶縁物質であるFeOOHが形成される。そのた
め、電池Cは、正極活物質の利用率の低下および酸素過
電圧低下による充電効率の低下を招き、その結果、放電
特性、寿命特性、及び放電放置した後の容量回復特性が
電池A,Bよりも大きく低下したものである。
0042】これに対して、電池A及び電池Bは、それ
ぞれの基体の鉄焼結体の表面のニッケルメッキの施され
ていない部分に、予め耐食性の富んだγ−Fe23また
はFe34の被膜が形成されているために、電池の電位
変化に左右されることなく、電池A,Bは、それぞれの
基体の鉄素地がアルカリ電解液中に溶出しないために、
正極活物質の利用率の低下および酸素過電圧低下による
充電効率の低下はほとんどなく、電池としての放電特
性、寿命特性及び放電放置した後の容量回復特性がよく
なったものである。
0043】上記の実施例では、それぞれの基体の鉄焼
結体の表面のニッケルメッキの施されていない部分に、
予め耐食性の富んだ15〜20Å程度の厚みのγ−Fe
23またはFe34の被膜を形成したが、その厚みとし
ては10〜200Åの範囲であれば実施例と同様な効果
が得られる。
0044】また、上記の実施例では、鉄焼結体の表面
に2μmのニッケルメッキを施したが、これは1〜30
μmの範囲であるのが好ましい。
0045】また、実施例では、基体a,bを用いて正
極A,Bを作製したが、負極に基体a,bを用いてもよ
く、さらに正極と負極の両方の基体として基体a,bを
用いてもよい。
0046
【発明の効果】以上のように本発明は、三次元的に連続
した空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施
し、この基体の空間部分に活物質粉末を充填したアルカ
リ蓄電池用電極の製造法であって、この基体のニッケル
メッキの施されていない表面部分には、予め鉄自体を酸
化して得られた耐食性に富んだγ−Fe23またはFe
34酸化膜形成るものである。また、この電極を
用いて、アルカリ蓄電池を構成することによって、その
中の基体はアルカリ電解液に接触しても鉄が溶出しない
ため、良好な正極活物質の利用率、および長期間にわた
る信頼性の向上を図った安価なアルカリ蓄電池を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における鉄焼結基体の表面を示
す模式断面図
【図2】同ニッケル−カドミウム蓄電池の半裁断面図
【図3】同電池の保存期間と容量回復率との関係を示す
【図4】同電池の充放電サイクルと容量維持率を示す図
【符号の説明】 1 鉄粉末焼結体 2 ニッケルメッキ層 3 γ−Fe23の被膜 4 負極 5 セパレータ 6 電池ケース 7 封口板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼
    結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分に
    活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極であって、
    前記基体のニッケルメッキの施されていない表面部分に
    は、予め鉄自体を酸化して得られた耐食性に富んだ酸化
    膜が形成されているアルカリ蓄電池用電極。
  2. 【請求項2】耐食性に富んだ鉄の酸化膜は、γ−Fe2
    3の被膜である請求項1記載のアルカリ蓄電池用電
    極。
  3. 【請求項3】耐食性に富んだ鉄の酸化膜は、Fe34
    被膜である請求項1記載のアルカリ蓄電池用電極。
  4. 【請求項4】前記基体のニッケルメッキの厚みは1〜3
    0μmであり、酸化膜の厚みは10〜200Åである請
    求項1記載のアルカリ蓄電池用電極。
  5. 【請求項5】ニッケル正極と、負極と、セパレータと、
    アルカリ電解液とから構成したアルカリ蓄電池であっ
    て、前記正極および/または負極は、三次元的に連続し
    た空間を有する鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施
    し、その空間部分に活物質粉末を充填した電極であっ
    て、前記基体のニッケルメッキの施されていない表面部
    分には、予め鉄自体を酸化して得られた耐食性に富んだ
    酸化膜が形成されているアルカリ蓄電池。
  6. 【請求項6】耐食性に富んだ鉄の酸化膜は、γ−Fe2
    3の被膜である請求項5記載のアルカリ蓄電池。
  7. 【請求項7】耐食性に富んだ鉄の酸化膜は、Fe34
    被膜である請求項5記載のアルカリ蓄電池。
  8. 【請求項8】前記基体のニッケルメッキの厚みは1〜3
    0μmであり、酸化膜の厚みは10〜200Åである請
    求項5記載のアルカリ蓄電池。
  9. 【請求項9】三次元的に連続した空間を有する鉄粉末焼
    結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分に
    活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極の製造方法
    であって、前記基体は、三次元的に連続した空間を有す
    る鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施し、これを液温
    20〜60℃のアルカリ水溶液中に5〜60秒間浸漬し
    て含浸させた後、この基体を50〜600℃の空気雰囲
    気下で5〜120分間加熱するアルカリ蓄電池用電極の
    製造方法。
  10. 【請求項10】前記基体のニッケルメッキの厚みは1〜
    30μmであり、酸化膜の厚みは10〜200Åである
    請求項9記載のアルカリ蓄電池用電極の製造方法。
  11. 【請求項11】三次元的に連続した空間を有する鉄粉末
    焼結基体にニッケルメッキを施し、この基体の空間部分
    に活物質粉末を充填したアルカリ蓄電池用電極の製造方
    法であって、前記基体は、三次元的に連続した空間を有
    する鉄粉末焼結基体にニッケルメッキを施し、これを液
    温20〜60℃のアルカリ水溶液中に5〜60秒間浸漬
    して含浸させた後、この基体を200〜600℃の水蒸
    気雰囲気下で5〜60分間加熱するアルカリ蓄電池用電
    極の製造方法。
  12. 【請求項12】前記基体のニッケルメッキの厚みは1〜
    30μmであり、酸化膜の厚みは10〜200Åである
    請求項11記載のアルカリ蓄電池用電極の製造方法。
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