JP3972417B2 - 密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池およびその製造法 - Google Patents

密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池およびその製造法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は酸化ニッケル−亜鉛蓄電池、酸化銀−亜鉛蓄電池などの負極とそれを収容する電池ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アルカリ蓄電池用の負極活物質として用いられる亜鉛は単位重量当たりのエネルギー密度が大きく、安価で、かつ無公害であるという特徴を有することから研究開発が行われてきているが、未だ広く実用化に至っていない。これは亜鉛が可溶性電極であることに起因している。すなわち、放電時に亜鉛がアルカリ電解液中に亜鉛酸イオンとして溶解し、つぎの充電時にこの亜鉛酸イオンが亜鉛表面上に電析するものであって、放電時に溶解した亜鉛が充電時に異なる部分に金属亜鉛として電着する。充放電の繰り返しにより電着する亜鉛の形状変形が起こり、充放電反応の不均一化が生じ、亜鉛の放電容量低下を招くことになる。さらに、樹脂状亜鉛結晶(デンドライト)と称される針状亜鉛の成長が起こり、セパレータを貫通し正極と電気的に接触し、内部短絡を招き充放電が不可能となる。これらの課題解決に種々の提案がなされてきたが、根本的に解決できる方法は現状では見出されていない。前述した充放電反応の不均一化により、亜鉛極の放電容量の低下を抑制するために負極活物質中に放電可能な物質として金属亜鉛を含有させておくことが効果的であることが言われている。これは活物質中に添加した金属亜鉛は酸化亜鉛から充電により得られた金属亜鉛と共に放電に寄与できるためである。
【0003】
しかし、出発物質である金属亜鉛は酸化亜鉛に比べて粒径の小さい粉体が得られにくいため、充電時に樹脂状結晶生長の核になりやすく、急速充電あるいは高温下での充電で行う場合内部短絡を起こしやすいことが開示されている(特開平2-30062号公報)。したがって、出発物質として微細な亜鉛粉末だけを用いることが可能になれば、内部短絡を抑制できることになる。
【0004】
しかしながら、通常の酸化亜鉛粉末は導電性に乏しく特に初充電の充電効率の低下を招き、水素ガスの発生が起こり密閉形電池では内圧上昇が起こる。さらに大電流の放電により放電容量、放電電圧の低下が大きくなる欠点があった。
【0005】
一方、充電により形成された金属亜鉛はアルカリ電解液が存在のもとで異種金属と接触することにより、局部電池を形成し、酸化を受けて水素ガス発生が起こる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
既存のニッケル・カドミウム蓄電池(以下Ni/Cd蓄電池と略記)、ニッケル・水素蓄電池(以下Ni/MH蓄電池と略記)と同様に、保守が容易で、広い用途展開を可能にするためには密閉形電池構造にする必要がある。このためには、充電中あるいは保存中にガス発生を極力少なくして電池内圧の上昇を抑制する必要がある。
【0007】
ポータブル電子機器の小型・軽量化が強く要望され、現在広く用いられているNi/Cd蓄電池、Ni/MH蓄電池においても同様に小型・軽量化が求められている。したがって、単位重量あるいは単位体積当たりのエネルギー量が多い電池の高エネルギー密度化が活発に検討されてきた。亜鉛極を用いた二次電池においても、密閉化が可能で高エネルギー密度の電池の実現が同様な理由から期待されている。
【0008】
このような観点から前述したNi/Cd蓄電池、Ni/MH蓄電池と同様な電池構造にすることが電池の高容量化には有効な手段と考えられる。これらの電池と同様にニッケル・亜鉛蓄電池を構成した場合、金属ケースに亜鉛極が接触することになる。通常、この種の電池ケースは圧力上昇に対して耐えうる構造、アルカリ電解液に対しても耐食性を有する材料、低コスト化が可能な材料が必要であることから鉄製のケースにニッケルメッキを施した有底金属容器が広く用いられている。このためアルカリ電解液を介在させてニッケルメッキを施した金属ケースと亜鉛極が接触することになる。
【0009】
このような構成においては、亜鉛の溶解による自己放電が起こり、水素ガスの発生を伴い、放電容量の低下、内圧上昇の悪影響につながる。亜鉛の溶解は電気化学的な電極電位がニッケルに比べ卑な電位を示すためで、一種の局部電池を形成し亜鉛は酸化、ニッケルは還元を受けるためである。
【0010】
したがって、亜鉛と接触してもこのような現象が起こりにくい金属ケースを使用しなければならない。一方、亜鉛極は放電により金属亜鉛が酸化亜鉛、水酸化亜鉛に変化するが電解液の主成分である水酸化カリウム水溶液中に放電生成物である酸化亜鉛は溶解し、充電により金属亜鉛として析出する。この過程において、必ずしも基の金属亜鉛の場所へ析出するとは限らないことから形状変化を起こす。
【0011】
したがって、このような現象が生じないように工夫することが電池のサイクル寿命を伸長させる有効な方法であるが現状では大きな技術課題とされている。
【0012】
本発明は上記の問題を解決するもので、負極反応特性を向上し、デンドライトを抑制し、保存特性に優れた密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
高エネルギー密度で、サイクル寿命の長い金属酸化物−亜鉛蓄電池を構成するため本発明においては以下に示すような構成を採用した。
【0014】
亜鉛極を構成する電極支持体材料として、金属亜鉛と接触しても局部電池が形成されにくい銀、銅、錫あるいはこれらの合金を用いて、電池ケースの内面も電極支持体と同じ材料を用いることで亜鉛の自己放電を防止し、耐圧性に優れ、コストアップの少ない電池ケースを採用した。
【0015】
一方、充放電による亜鉛極の形状変化に対しては従来技術である電解液に放電生成物を予め溶解させておく方法、電解液量を必要最少限に設定する方法に加えて亜鉛の電極支持体に三次元の網状金属多孔体を用いて、導電性の向上を図り、形状変化が起こりにくい微細な酸化亜鉛粉末の適用を可能にしたものであり、好ましくは電極支持体に用いた同じ材料の粉末を亜鉛極に混合したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本願発明は金属酸化物を主体とする活物質を有する正極、酸化亜鉛を主体とする活物質を有する負極、正・負極間に介在するセパレータ、アルカリ電解液および有底金属容器を電池ケースに用いる金属酸化物−亜鉛蓄電池において、前記負極の電極支持体は銀,銅,錫,黄銅,青銅から選ばれた一種の金属あるいは合金から成る三次元網状金属多孔体であって、前記電池ケースの内面が前記電極支持体と同一材料からなり、さらに前記負極が電池ケースに直接接するように配したことを特徴とする密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池である。
【0017】
前記亜鉛極を構成する電極支持体は以下のような工程により作製した。導電性を有する炭素粉末と水を混合し、ペースト状にして発泡状ウレタン樹脂に充填することにより発泡状ウレタン樹脂表面に導電性を付与させる。ついで、銀、銅、錫などのメッキ液を用いて表面に前記金属のメッキ層をを形成させ、銀および銅メッキを行ったものは空気中で加熱することにより発泡ウレタン、炭素を燃焼させ金属の多孔体を形成させる。この過程により金属の一部が酸化を受けるため、還元雰囲気中で焼結することにより強固な金属多孔体を形成させる。
【0018】
錫メッキした場合は、錫の融点が低いため、還元あるいは不活性雰囲気で加熱後、有機溶媒によりポリウレタンを溶解させて作製する。
【0019】
また、メッキが不可能な合金を電極支持体に使用する場合は、合金の粉末を直接、発泡状ウレタン樹脂中へ充填し空気中で焙焼、還元雰囲気中で焼結を行うことにより合金の多孔体を形成した。この方法は合金に限らず金属粉末(銅、銀など)を出発物質として使用することも可能である。
【0020】
以上の方法により得られた金属あるいは合金の三次元網状の金属多孔体に亜鉛華(酸化亜鉛の粉末)と結着剤の水溶液でペースト状にして充填を行い乾燥後加圧プレスにより亜鉛極を作製する。
【0021】
一方、発電要素を収納する電池ケースは、鋼板あるいはニッケルメッキ鋼板を絞り加工により有底筒形容器に形成し、ニッケルメッキしてない鋼板の場合は加工後、防食を目的にニッケルメッキを施す。このような有底筒形容器の内面に前記亜鉛の電極支持体に用いた同じ金属材料(銀、銅、錫)のメッキ層を形成させる。メッキが不可能な合金材料は、ニッケルメッキ鋼板と合金板をクラッド加工した材料を有底筒形容器に加工する方法により作製した。
【0022】
【実施例】
以下に本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0023】
亜鉛極と有底筒形容器のほかに、公知の金属酸化物正極としてニッケル極、セパレータ、電解液を使用し、図1に示す円筒密閉形電池を構成し、本発明の効果を詳細に調べた。
【0024】
負極端子を兼ねるニッケルメッキ鋼板を機械的な引き絞り加工により有底金属容器を作製し、必要な脱脂を行ったのちに、図2に示すような装置により、有底金属容器内にメッキ液を循環させて内面だけに銅メッキを施しメッキ厚が6〜9μmになるまで行ったケースaを作製した。同様にして銀および錫のメッキを施したケースb、ケースcを作製した。
【0025】
一方、有底金属容器内に合金層を形成させるためにはニッケルメッキ鋼板と黄銅板あるいはニッケルメッキ鋼板と青銅板をクラッド加工により一体化させた金属板を用いて絞り加工により有底金属容器ケースd、ケースeを作製した。比較例としてはNi/Cd蓄電池、Ni/MH蓄電池で使用されている単3サイズの有底金属容器ケースfを使用した(ニッケルメッキ鋼板を引き絞り加工により有底円筒金属容器としたもの)。
【0026】
亜鉛極の電極支持体の作製方法とそれを用いた亜鉛極の作製方法について詳述する。銅、銀、錫の三次元網状多孔体は、以下のようにして作製した。
【0027】
シート状に加工された発泡状のポリウレタンを黒鉛粉末とカルボキシルメチルセルロースの水溶液により泥状にしたペースト内へ浸漬し、真空含浸の工程を経て発泡体の孔内へ黒鉛粉末を充填し、その後乾燥させる。この結果、発泡状ウレタンの表面に黒鉛とカルボキシルメチルセルロース混合層が形成され、絶縁材料であったポリウレタンが導電性を有するようになる。
【0028】
つぎに銅、銀、錫の各電気メッキ液を用いて、黒鉛で被覆されたポリウレタン表面にそれぞれの金属のメッキを施した。この時のメッキ後のポリウレタンの重量が銅の場合で68〜74mg/cm2、銀の場合で83〜89mg/cm2、錫の場合で48〜54mg/cm2になるようにメッキ量を調整した。メッキ後の銅と銀の発泡体を空気中で加熱し、ポリウレタン、黒鉛、バインダー等を焙焼により取り除き、一部酸化された金属部分の還元と金属層を強固に結合させる目的で還元雰囲気中で焼結を行い銅及び銀の三次元網状金属多孔体Cu-1、Ag-1を作製した。
【0029】
錫の場合は融点が低いため前述したような方法では作製できないため、還元性あるいは不活性雰囲気中で加熱し錫の一部を溶融させ、強固な層を形成させたあとで有機溶媒によりポリウレタンを溶解および分離し、三次元網状金属多孔体Sn-2を作製した。
【0030】
三次元網状金属多孔体は単一の元素で構成される場合においてはメッキ法により、作製が可能であるが合金の場合は均一組成の合金層を得ることが困難であるため、つぎに示すような方法により作製した。
【0031】
黄銅(銅90%、亜鉛10%)、青銅(銅90%、錫10%)の合金粉末をカルボキシルメチルセルロースの水溶液と混合し、流動性を有するペースト状にして、前述したシート状に加工された発泡状ポリウレタン樹脂内へ真空含浸させ、多孔体内へ合金粉末を充填する。充填量は乾燥後のポリウレタン重量が68〜74mg/cm2になるように設定した。それ以降の工程はメッキ法により得られた銅、銀の三次元発泡状金属多孔体と同様で焙焼、焼結を行いCu-Zn-1、 Cu-Sn-1を作製した。
【0032】
以上のようにして作製した三次元網状金属多孔体の種類と物性を表1にまとめて記載し、比較例としてニッケルを使用した三次元網状多孔体Ni-1と銅板を機械加工により作製した穴径1.7mm、開口率42%のパンチングメタルも同表に示す。
【0033】
【表1】
Figure 0003972417
これらの多孔体を用いて亜鉛極を作製した方法をつぎに示す。
【0034】
表1に示した三次元網状金属多孔体を100×80mmに切断し、予めローラプレスにより0.8mmの厚さに加工した。これらの多孔体を用いて酸化亜鉛粉末(平均粒子径:0.4μm)とカルボキシルメチルセルロースの水溶液でペースト状にしたものを多孔体内へ充填し、乾燥後0.5mmまで加圧プレスを行った。
【0035】
また、銅製の多孔体については酸化亜鉛だけでなく従来例である金属亜鉛粉末(蒸溜法により作製した平均粒子径5μm、純度99.9以上)を酸化亜鉛に対して10wt%、20wt%添加した電極も作製した。さらに、本発明である三次元網状金属多孔体と同じ材料の粉末を導電性を向上させる目的で、酸化亜鉛粉末に対して10wt%添加した電極も作製し、比較例の一つとして銅製のパンチングメタルを中央に配して酸化亜鉛粉末をカルボキシメチルセルロース水溶液でペースト状にしたものを塗着することにより電極を作製した。
【0036】
これらの電極を単3型電池を構成するために39×80mmに切断し、得られた電極A〜Pの諸元を表2に示す。表中の充填密度は金属亜鉛、酸化亜鉛の添加量から電気化学的な理論容量(亜鉛:820mAh/g、酸化亜鉛:659mAh/g)より算出した計算値である。
【0037】
【表2】
Figure 0003972417
これらの亜鉛極を用いて円筒密閉電池である単3形電池を試作し、電池特性を評価し本発明の効果について説明する。正極としては公知の非焼結式ニッケル電極である発泡状ニッケル多孔体に水酸化ニッケル粉末と金属コバルト粉末、コバルト化合物粉末を添加した電極を用い835〜895mAhの電気化学的理論容量を有する電極を用いた。
【0038】
セパレータにはポリアミド製の不織布とポリエチレンに親水性モノマーをグラフト共重合した膜を併用した。ニッケル電極と亜鉛電極の間に2枚のセパレータを配して渦巻き状に巻き、亜鉛電極に使用した電極支持体と同じ材料が有底金属容器ケースの内面に形成された電池ケースと組み合わせ図1に示すような電池を構成した。電解液には7Nの水酸化カリウム水溶液に水酸化リチウム一水和物(LiOH・H2O)を10g/l、酸化亜鉛粉末を飽和溶解させたものを使用し1セル当たり2.0ml注液した。
【0039】
このようにして作製した亜鉛電極A〜Pを使用した電池をそれぞれA-1〜P-1とし、比較例の一部としてA〜Dの亜鉛電極を使用し、実用化されているNi/Cd蓄電池やNi/MH蓄電池に使用されている電池ケース(ニッケルメッキ鋼板を機械加工により作製し、内面はニッケルメッキ層が形成された電池ケース)を用いたA-2〜D-2もそれぞれ同様に構成した。これらの電池を用いて20℃の雰囲気で充電電流を0.1C(80mA)に設定し、12時間に行い1時間休止を設け、その後0.2C(160mA)の電流で放電を行い電池電圧が1.2Vになるまで続けた。このような過程を1サイクルとして、5回繰り返した。
【0040】
この結果、得られた電池の種類と放電容量の関係を表3に示す。また、6サイクル目の放電電流を1C(800mA)に、7サイクル目の放電電流を3C(2400mA)に増大させて放電容量を測定した結果と5サイクル目の放電容量に対する比率を同表に示す。
【0041】
【表3】
Figure 0003972417
これらの試験結果より亜鉛電極の電極支持体として銅、電池ケースの内面に銅を形成した電池A-1〜D-1と同様な電極支持体の内面にニッケルを形成させた電池A-2〜D-2を比較した場合、1〜5サイクル目の放電容量に大きな差が認められる。この原因は、充放電中に図1に示した安全弁から電解液の放出が認められたことからニッケルと亜鉛の接触により亜鉛が溶解して水素ガスの発生を伴い電池内圧が上昇したものと考えられ、この現象により電解液が不足し充放電の繰り返しにより放電容量の低下が増大したと考えられる。
【0042】
したがって、電池ケースの内面にはニッケル層が形成され、群構成された最外周へ亜鉛極を設けた電池系ではガス発生が大きく放電容量が得られにくくなり本発明のようにアルカリ電解液の在存下でも銅のように金属亜鉛との接触においても水素発生が起こりにくい電池構成法を選択することはニッケル−亜鉛蓄電池とくに密閉形電池では重要な要素となる。また、比較例であるM-1の電池においても同様な現象が認められ充放電の繰り返しにより放電容量の低下が大きくなったことから、電極支持体にニッケル多孔体を用いたため前述したガス発生が起こったことが大きな原因と考えられる。本発明であるE-1〜L-1の電池は1〜5サイクル目までの放電容量には大きな変化は認められないことから前述したガス発生の悪影響は認められず良好な結果が得られた。このことから電池ケース内面材料と電極支持体を同じ材料にする本発明が有効であることが実証できた。
【0043】
さらに、E-1とF-1、G-1とH-1、I-1とJ-1、K-1とL-1の比較において、亜鉛電極中に電極支持体と同じ材料の粉末を添加することは1から5サイクル目までの充電容量には大きな差は認められないが6サイクル目、7サイクル目の放電容量が大きくなる結果が得られた。この原因は、電極内の電子伝導性が粉末添加により向上し、放電電圧が上昇したこと、活物質(金属亜鉛)の周囲に導電材の存在割合が多くなったことによる活物質利用率の向上したものと考えられ高率放電特性を改善できる金属あるいは合金粉末の添加は有効な手段であることが言える。
【0044】
亜鉛電極の電極支持体として、比較例である平面的な金属多孔体である銅製のパンチングメタルを使用した電極で電池を構成したN-1の電池では、0.2Cの放電電流では本発明であるA-1に比べて大きな差は認められないが大電流の放電により放電容量の低下がおおきくなる傾向を示した。同様なパンチングメタルを用い銅の粉末添加したO-1、P-1の電池では若干の特性の向上は認められるが三次元網状金属多孔体に比べ放電容量が小さくなった。これらの原因は前述した電子伝導性が低下したもので、とくに電極の厚み方向の導電性が平面上の多孔体であるがため悪くなったものと考えられる。
【0045】
つぎにこれらの電池を、0.2C(160mA)の電流で6時間充電し1時間の休止後に0.5C(400mA)の電流で放電電圧が1.2Vまで放電する条件で充放電を繰り返した時の放電容量の変化を測定したサイクル寿命特性を表4に示す。尚、初期特性の結果が好ましくなかったA-2〜D-2、M-1の寿命特性の評価は行わなかった。
【0046】
【表4】
Figure 0003972417
表4の結果より、亜鉛電極中に金属亜鉛を添加した電極の影響がわかる本発明A-1と比較例B-1、C-1の比較において、A-1の電池のサイクル寿命が長くなり、B-1、C-1は放電容量が得られなくなった。B-1、C-1の電池は亜鉛極が充放電により変形とデンドライトの成長が起こり、セパレータを貫通し短絡現象が認められ、放電が不可能になったものである。短絡現象の主原因は金属亜鉛の添加によるもので粒子径の大きい金属亜鉛がデントライトを形成する核となりやすく放電により溶解したテトラハイドロオキシジンケートイオン(Zn(OH)4 2-)が充電により金属亜鉛粒子の表面に選択的に析出したと考えられる。
【0047】
以上のように金属亜鉛は導電性があり、亜鉛電極の活物質として作用するが製法上酸化亜鉛に比べて微細粒子が得られにくいため二次電池用の亜鉛電極に使用した場合、悪影響を与える。
【0048】
また、本発明である亜鉛電極の原材料として酸化亜鉛、三次元網状金属多孔体を電極支持体とした電極で構成した電池A-1、E-1、G-1、I-1、K-1のサイクル寿命試験は250回の充放電においても初期の放電容量と比較して70%以上の放電容量を維持している。
したがって、三次元状の電極支持体で電極活物質が保持され電極内で充放電反応が均一に進行し、変形・デンドライトなどが起こらなかったため電池寿命が伸長できたと考えられる。
【0049】
さらに、本発明である三次元網状金属多孔体と同材料の粉末を添加した電池D-1、F-1、H-1、J-1、L-1においても電池寿命への悪影響は認められず前述した高率放電特性の改良が図れることから高性能な電池構成手段であることが言える。添加量は実施例においては10wt%に限定して示したがそれより少なくても効果は認められ、逆に多くした場合は高率放電特性には効果的であることが予測できるが、電極活物質である酸化亜鉛の充填量が減少することから、高容量の電池設計が不可能になりおのずと上限値は限定される。
【0050】
一方、比較例である亜鉛電極の電極支持体とに平面上金属多孔体の一部である銅製のパンチングメタルを使用し、作製した電極から構成した電池N-1、O-1、P-1のサイクル寿命特性試験結果から明らかなように、銅粉末を添加した電極においてもA-1、D-1の電池に比べ充放電と共に放電容量の低下が大きくなっている。この違いは電極支持体が平面状か三次元状によるもので、前者は後者に比べ集電性が低下し、充放電反応の不均一化が生じやすいことに起因すると考えられる。また、電極活物質層が電極支持体からの剥離現象も認められ集電効果が劣化し、放電容量低下が助長されたと考えられる。
【0051】
実施例においては、金属酸化物として水酸化ニッケルを主体とするニッケル正極について説明したが同じ金属酸化物の一つである酸化銀を用いた正極でも同じような効果が認められ、本発明は有効であることが言える。また、錫のような低融点の金属材料は実施例においては発泡状ポリウレタンに電気メッキ法により錫の層を形成させ発泡状ポリウレタンを有機溶媒で溶解・除去する方法について示したが、銅の三次元網状多孔体を使用し溶融した錫の中へ浸漬し表面層だけに錫を形成(一般的には半田メッキと称されている)させた三次元網状金属多孔体においても同様な効果が認められた。
【0052】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば亜鉛電極の電極支持体として三次元網状金属多孔体に微細な酸化亜鉛粉末を充填して得られる電極を負極に用い、公知の金属酸化物を主体とする正極と組み合わせ、有底金属容器の内面に、前記三次元網状金属多孔体と同じ材料の金属層を形成させた電池ケースと渦巻き状に巻かれた発電要素の最外周に、負極が露出し電池ケースと直接接触する電池構造にすることにより、導電性の乏しい酸化亜鉛粉末の電極反応を向上させることが可能になりデンドライトによる悪影響も抑制できる。
【0053】
加えて、局部電池の形成による水素ガス発生を少なくすることが可能になり、保存特性の改良が図られ電池ケース内の体積を有効に利用できることから高容量電池の構成ができる本発明は工業的価値が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた単3形ニッケル−亜鉛蓄電池の断面図
【図2】有底金属容器の内面にメッキを施す装置を示す図
【符号の説明】
1 ニッケル正極
2 亜鉛負極
3 セパレータ
4 負極端子を兼ねた電池ケース
5 封口板
6 電池ケースの内面に形成させた金属層
7 ガスケット(正・負極の絶縁とシール性の確保)
8 正極端子
9 正極集電体
10 安全弁のゴム弁体
11 有底金属容器
12 メッキ用対極(メッキ層を形成する材料)
13 メッキ用電源の陰極端子
14 メッキ用電源の陽極端子
15 メッキ液の循環用ポンプ
16 メッキ液収納容器

Claims (6)

  1. 金属酸化物を主体とする活物質を有する正極、酸化亜鉛を主体とする活物質を有する負極、正・負極間に介在するセパレータ、アルカリ電解液および有底金属容器である電池ケースを用いる金属酸化物−亜鉛蓄電池において、前記負極の電極支持体は銀、銅、錫、黄銅、青銅から選ばれた一種の金属あるいは合金から成る三次元網状金属多孔体であって、前記電池ケースの内面が前記電極支持体と同一材料からなり、さらに前記正極と前記負極との間に前記セパレータを介在してなる渦巻き状の発電要素の最外周に前記負極を露出させ、この負極が電池ケースに直接接するように配したことを特徴とする密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池。
  2. 金属酸化物がニッケルの酸化物であることを特徴とする請求項1に記載された密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池。
  3. 負極活物質中に電極支持体と同一材料の粉末を含む請求項1または2記載の密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池。
  4. 特許請求項1記載の密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池に用いられる銀または銅の三次元網状金属多孔体は、発泡状ポリウレタン樹脂表面に導電性を付与する工程、電気メッキにより、銀、銅のいずれかの金属層を形成させる工程、発泡状ポリウレタン樹脂を焙焼させ、その後還元性雰囲気で銀および銅を焼結させる工程により製造したことを特徴とする密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池の製造法。
  5. 特許請求項1記載の密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池に用いられる、銀,銅,黄銅および青銅の何れかからなる三次元網状金属多孔体は発泡状ポリウレタン樹脂の内部に、銀、銅、黄銅および青銅から選ばれた一種類の粉末を充填する工程、発泡状ポリウレタン樹脂を焙焼させる工程、ついで還元性雰囲気で銀、銅、黄銅、青銅を焼結させる工程により製造したことを特徴とする密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池の製造法。
  6. 錫からなる特許請求項1記載の密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池に用いられる三次元網状金属多孔体は発泡状ポリウレタン樹脂の表面に導電性を付与する工程、電気メッキにより、錫の層を形成させる工程、還元性あるいは不活性雰囲気で熱処理する工程、発泡状ポリウレタン樹脂を有機溶媒により除去する工程により製造したことを特徴とする密閉形金属酸化物−亜鉛蓄電池の製造法。
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