JPH11339641A - 電子放出素子の製造方法 - Google Patents
電子放出素子の製造方法Info
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- JPH11339641A JPH11339641A JP14799098A JP14799098A JPH11339641A JP H11339641 A JPH11339641 A JP H11339641A JP 14799098 A JP14799098 A JP 14799098A JP 14799098 A JP14799098 A JP 14799098A JP H11339641 A JPH11339641 A JP H11339641A
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Abstract
部に電子放出部を製造する方法であって、一対の素子電
極と該一対の素子電極間に形成した導電性薄膜とおよび
それらを配線で接続する工程において、容易に良好な接
続をすることができ、以って、製造の歩留まりを向上さ
せることができる電子放出素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 電子放出素子の一対の素子電極2,3の
うち少なくとも一方に、インクジェット噴射装置から液
滴を付与することにより、接続端子8a,8bを形成す
るようにしている。
Description
の素子電極間に形成した導電性薄膜の一部に電子放出部
を有する電子放出素子の製造方法に関し、特に、インク
ジェット噴射装置から前記絶縁基板上に液滴を付与する
ことにより、前記素子電極のうち少なくとも一方に接続
端子を形成した電子放出素子を製造する方法に関する。
画像形成装置として、CRTが広く用いられてきた。
示装置が、CRTに替わって、普及してきたが、自発光
型でないため、バックライトを持たなければならない等
の問題点があり、自発光型の表示装置の開発が、望まれ
てきた。自発光型表示装置としては、最近ではプラズマ
ディスプレイが商品化され始めているが、従来のCRT
とは発光の原理が異なり、画像のコントラストや、発光
の良さなどでCRTに比べるとやや劣ると言わざるを得
ないのが現状である。電子放出素子を複数配列して電子
源を形成し、これを平板型画像形成装置に用いれば、C
RTと同じ品位の発光を得られることが期待され、多く
の研究開発が行なわれてきた。
子の一種である表面伝導型電子放出素子を基体上に多数
配置した電子源と、これを用いた画像形成装置に関して
いくつかの提案を行なっている。
これを用いた電子源の構成などに関しては例えば特開平
7−235255号公報に詳しく述べられているので、
簡単に説明する。図13(a)(b)に表面伝導型電子
放出素子の構成の一例を示す。1は基体、2,3は一対
の素子電極、4は導電性薄膜でその一部に電子放出部5
を有する。該電子放出部を形成する方法としては、上記
一対の素子電極の間に電圧を印加して、上記導電性薄膜
の一部を変形、変質ないし破壊して高抵抗にすることに
より行う方法があり、これを「通電フォーミング処理」
と称する。この方法により電子放出特性の良い電子放出
部を形成するためには、上記導電性薄膜は導電性微粒子
により構成されたものであることが好ましい。その材質
としては、例えばPdO微粒子が挙げられる。通電フォ
ーミング処理において印加される電圧は、パルス電圧が
好ましく、図10(a)に示す様な波高値が一定のパル
スを印加する方法、あるいは図10(b)に示すよう
な、波高値が漸増するパルスを印加する方法のいずれも
適用できる。
般的な真空蒸着技術やガスデポジション法、フォトリソ
グラフィ技術により形成できるが、素子電極や導電性薄
膜の構成元素を含む化合物(例えば有機金属化合物)の
溶液を塗布し、これを熱処理などによって所望の素子電
極や導電性薄膜とする方法も真空装置を必要とせず、製
造コストが安く、大型の電子源を形成するのに適用しや
すい、等の理由から望ましい方法である。また、上記有
機金属化合物の溶液を塗布する方法としてはインクジェ
ット噴射装置を用いて必要な部分のみに塗布する方法
が、素子電極や導電性薄膜のパターニングのための余分
な工程を必要としないため、一層望ましいものである。
適当な雰囲気中で、素子電極間にパルス電圧を印加する
ことにより(これを「活性化処理」と呼ぶ)、電子放出
部とその近傍に炭素を主成分とする堆積膜が形成され、
素子に流れる電流が増大し、電子放出特性も向上する。
れる工程を行なう。これは、真空容器や電子放出素子を
加熱しながら排気を続けることにより、有機物質などを
十分に除去し、電子放出素子の特性を安定化させる処理
である。
型電子放出素子及びそれを有する電子源基板、画像形成
装置、及びそれらの製造方法として金属含有溶液を液滴
の状態で基板上に付与して電子放出部を形成することを
検討している。その結果、以下の問題点を見いだした。
形成装置などを、大型化、高精細化するためには、電子
源に含まれる電子放出素子の数をさらに増加させること
が必要となる。しかも電子源が実際に使用できるものと
なるには、すべての電子放出素子が良品でかつ電気的に
接続されてなければならず、プロセスマージンが少な
く、歩留まりが悪かった。
でMTX配線を形成する場合において、一対の素子電極
とMTX配線の上下配線とを接触させるため層間絶縁層
に凹凸を構成したり(図13(a))、コンタクトホー
ルを形成したり(図13(b))、上配線を凹凸形状に
したり(図13(c))、素子電極の形状が複雑になっ
たり、プロセスの自由度が狭まく、また、層間絶縁層上
に形成する上配線を形成する際、上配線を形成するため
のペーストが凹凸・段差部でダレやすく、電子放出素子
を形成する領域を狭くなったり、ショート欠陥を発生し
たりし、MTX配線の歩留まりが低下し、さらに、MT
X配線作成後、金属含有溶液を液滴の状態で基板上に付
与する工程においては、液滴が少しでもMTX配線に接
触すると、配線に液が吸収されて焼成後の素子の抵抗が
高くなり、フォーミング処理の際、通電処理では局所的
に破壊、変形もしくは変質できず亀裂ができていない部
分(切れ残り)が生じ、この切れ残りの部分の膜でリー
ク電流が発生したりし、素子特性がばらついたりした。
子の数が増加するに従って、すべての素子が良品でかつ
電気的に接続されている場合、すなわち、歩留まりを向
上させることは、非常に困難になる。
品のコストは当然高くなる。そればかりでなく、発生す
る不良品を処理する必要も生じる。近年、産業活動に伴
う廃棄物の発生を極力抑制することが社会的に要請され
ており、このような観点からも歩留まりの向上は緊急性
の高い課題となっている。
成した導電性薄膜の一部に電子放出部を製造する方法で
あって、一対の素子電極と該一対の素子電極間に形成し
た導電性薄膜とおよびそれらを配線で接続する工程にお
いて、容易に良好な接続をすることができ、よって、製
造の歩留まりを向上させることができる電子放出素子の
製造方法を提供することを課題としている。
素子を備える電子源の製造過程において、一対の素子電
極と該一対の素子電極間に形成した導電性薄膜とおよび
それらを配線で接続する工程において容易に良好な接続
をすることができ、よって、製造の歩留まりを著しく向
上させられることができる電子源の製造方法を提供する
ことを課題としている。
を集積した電子源を用いた画像形成装置を作成する場合
に、製造の歩留まりを著しく向上させられることがで
き、画像欠陥のなく、目立った輝度のばらつきのない画
像形成装置を提供し得る画像形成装置の製造方法を提供
することを課題としている。
めの本発明に係る電子放出素子の製造方法は、絶縁基板
上で一対の素子電極間に形成した導電性薄膜の一部に電
子放出部を有する電子放出素子の製造方法であって、イ
ンクジェット噴射装置から前記絶縁基板上に液滴を付与
することにより、前記素子電極のうち少なくとも一方に
接続端子を形成するようにしている。
は、一対の素子電極間に形成した導電性薄膜の一部に電
子放出部を有する電子放出素子を複数配列するととも
に、前記電子放出素子を選択的に駆動するための配列配
線を形成した電子源基板の製造方法であって、インクジ
ェット噴射装置から前記絶縁基板上に液滴を付与するこ
とにより、前記素子電極のうち少なくとも一方と前記配
列配線とを接続する接続端子を設けるようにしている。
は、一対の素子電極間に形成した導電性薄膜の一部に電
子放出部を有する電子放出素子を複数配列した電子源基
板と、前記電子放出素子を選択的に駆動するための配列
配線と、前記電子放出素子から放出された電子を受けて
発光する発光体と、外部信号に基づいて前記電子放出素
子に印活する電圧を制御する駆動回路とを備えた画像形
成装置の製造方法であって、インクジェット噴射装置か
ら前記絶縁基板上に液滴を付与することにより、前記素
子電極のうち少なくとも一方と前記配列配線とを接続す
る接続端子を設けるようにしている。
板上で一対の素子電極間に形成した導電性薄膜の一部に
電子放出部を有する電子放出素子であって、前記電子放
出部は、前記導電性薄膜の一部を破壊、変形、変質させ
た部分である。
実施の形態について説明する。
表面伝導型電子放出素子の一例を示す図で、図2は本発
明の製造方法である。
3は素子電極、6,7は配線、4は導電性薄膜、5は電
子放出部、8a,8bは接続端子、9はインクジェット
噴射装置、10は液滴である。
の液滴を形成できる装置であればどのような装置でもか
まわないが、特に十数ngから数十ng程度の範囲で制
御が可能で、且つ数十ng程度以上の微少量の液滴が容
易に形成できるインクジェット方式の装置がよい。ま
た、液滴の材料としては、液滴が形成できる状態であれ
ばどのような状態でもかまわないが、水、溶剤等に前述
の金属等を分散、溶解した、溶液、有機金属溶液等があ
る。
明する。インクジェット噴射装置のインクを吐出する方
式には大きく分けて2つの種類がある。第一の方法は、
ノズルに配設されたピエゾ素子の収縮圧力により液体の
液滴を吐出する方法で、ピエゾジェット方式と呼ぶ。第
二の方法は発熱抵抗体により液体を加熱発泡させ、これ
により液滴を吐出する方法で、バブルジェット方式と呼
ぶ。
造の一例を、図5および図6に模式的に示す。図5はピ
エゾジェット方式によるインクジェット噴射装置を示
し、21はガラス製第1ノズル、22はガラス製第2ノ
ズル、23は円筒形ピエゾ、25,26は吐出する液
体、例えば有機金属化合物の溶液、の供給チューブ、2
7は電気信号入力端子をそれぞれ示す。該電気信号入力
端子に所定の電圧を印加することにより、上記円筒形ピ
エゾが収縮し、液体を液滴として吐出させるものであ
る。
ェット噴射装置を示すもので、31は基板、32は発熱
抵抗体、33は支持板、34は液体流路、35は第1ノ
ズル、36は第2ノズル、37はインク流路隔壁、3
8,39は所定の液体を内部に有する液体室、310,
311は液体供給口、312は天井板である。上記発熱
抵抗体32が発熱して、液体が発泡し、これによりノズ
ルから液滴が吐出される。
の場合を示したが、これに限るものでない。
い、所定の位置にのみ有機金属化合物の溶液を液滴とし
て付与し乾燥させた後、加熱処理により該有機金属化合
物を熱分解することにより、金属あるいは金属酸化物な
どの接続端子が形成される。
浄し乾燥させた後、真空蒸着技術およびフォトリソグラ
フィー技術を用いて基板1上に素子電極2,3を(図2
(a))、素子電極と接続される配線6,7(図2
(b))を順次形成する。
トリソグラフィー技術を用いて導電性薄膜4を形成する
(図2(c))。
て、液滴10を付与し、素子電極2,3と配線6,7を
接続端子8a,8bの前駆体により接続する。この前駆
体を300、10分間焼成することで接続端子8a,8
bを形成し、素子電極2,3と配線6,7を接続する
(図2(d))。
子放出部5を形成する(図2(e))。
る。さらに平板型電子線画像形成装置の製造方法を含
む。
る。
方法を、図7(a)〜(f)を用いて以下に工程を追っ
て説明する。図7に本実施例の製造方法により作製され
る表面伝導型電子放出素子の一例を示し、図7(a)は
平面図、図7(b)は(a)のA−A′断面図をそれぞ
れ示す。
O2 をスパッタリング法により0.5μm成膜して、こ
れを基板1としている。基板上にフォトレジスト(AZ
1370;ヘキスト社製)をスピンナーにより塗布して
レジスト層を形成し、露光、現像を行なって素子電極の
形状に開口を設ける。続いてTiを5nm、Ptを50
nmスパッタリング法により堆積したのち、有機溶剤に
より上記レジスト層を除去、リフトオフにより、素子電
極51,52を形成する(図7(a))。
クリーン印刷し、これを加熱焼成してY方向配線53を
形成する。なお、Y方向配線の厚みは約20μm、幅は
100μmとした(図7(b))。このとき、Y方向配
線53と素子電極51と接続する。
印刷し、これを加熱焼成して、層間絶縁層54を形成す
る。層間絶縁層の幅は約250μmで厚さはY方向配線
と重なる部分で20μm、他の部分で35μmとなるよ
うにした(図7(c))。
上にAgペーストを印刷し、これを加熱焼成してX方向
配線55を形成した。なお、X方向配線の幅は約200
μm、厚さは15μmとした(図7(d))。
ンクジェット噴射装置により有機パラジウムのエタノー
ルアミン錯体の溶液を液滴として付与し導電性薄膜56
の前駆体となる膜を形成する。このとき、X方向配線5
5形成されたX方向配線同士の間隔は約350μm、Y
方向同士の間隔は約270μm、上記前駆体膜は略円形
でその直径はおよそ40μmである。続いて、300
℃、10分間の熱処理を施し、上記前駆体膜をPdO微
粒子よりなる導電性薄膜56に変化させた。変化した導
電性薄膜の膜厚はおよそ15nm程度、微粒子の粒径は
10nm程度となる(図7(e))。なお、ここで使用
したインクジェット噴射装置は図7に示したものと同様
である。
インクジェット噴射装置により有機白金のエタノールア
ミン錯体の溶液を液滴として付与し導電性膜57の前駆
体となる膜を形成する。このとき、X方向配線55と素
子電極52とを接続する。続いて、350℃、10分間
の熱処理を施し、上記前駆体膜をPt導電性膜57に変
化させた。変化した導電性薄膜の膜厚はおよそ50nm
程度となる(図7(f))。
放出基板(その間に前記の導電性薄膜が形成されている
一対の素子電極が複数配置された基板)を用い、図8に
模式的に示す構成の画像形成装置を形成した。すなわ
ち、前記電子源基板61をフリットガラスによりリアプ
レート62上に固定し、その後、電子源基板61の5m
m上方にフェースプレート63(ガラス基板64の内面
に蛍光膜65とメタルバック66が形成されて構成され
る)を支持枠67を介して配置し、フェースプレート6
3、支持枠67、リアプレート62の接続部フリットガ
ラスを塗布し、大気中で400℃、10分間焼成するこ
とで封着した。図10において、68は電子放出素子、
69,70はそれぞれX方向およびY方向の素子配線で
ある。
のみから成るが、本実施例では蛍光体はストライプ形状
を採用し、先にブラックストライプを形成し、その間隔
部に各色蛍光体を塗布し、蛍光膜65を作製した。構成
することができる。ブラックストライプの材料として通
常良く用いられている黒鉛を主成分とする材料を用い
た。ガラス基板64に蛍光体を塗布する方法はスラリー
法を用いた。
ック66が設けられる。メタルバックは、蛍光膜作製
後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理(通常、「フィル
ミング」と呼ばれる。)を行い、その後Alを真空蒸着
することで作製した。
65の導電性を高めるための蛍光膜65の外面側に透明
電極が設けられている場合もあるが、本実施例ではメタ
ルバックのみで十分な導電性が得られたので省略した。
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはいけないた
め十分な位置合わせを行なった。
タを配置した。
器(以下「外囲器」と呼ぶ)内を排気管(図示せず)を
通じ真空ポンプにて10-4Pa程度の圧力まで排気し、
後述のフォーミング処理により、前記複数の導電性膜の
各々に電子放出部を形成した。即ち、フォーミング処理
は、図11に示すようにY方向の配線を共通電極73に
接続し、X方向の配線を1ラインづつ通電処理すること
により行い、前記の複数の導電性薄膜にそれぞれ電子放
出部を形成した。71がX方向配線、72がY方向配
線、78が電子放出素子と配線を接続する接続端子であ
り、このY方向配線72は共通電極73を介してグラン
ドに接続されている。X方向配線、Y方向配線の各交点
に対応して、電子放出素子74が一つづつ配置され、接
続端子78で接続されている。75はパルス発生器で、
正極はX方向配線の一つに接続されており、負極は電流
測定用抵抗76を介してグランドに接続されている。7
7はパルス電流をモニターするためのオシロスコープで
ある。前記フォーミング処理に用いた電圧波形は、図1
0(b)に示されるものである。
形のパルス幅とパルス間隔であり、本実施例では、T1
=1msec、T2=10msecとし、三角波の波高
値(フォーミング時のピーク電圧)は0.1Vステップ
でアップさせフォーミング処理を行った。また、フォー
ミング用パルスの休止期間中に抵抗測定用パルスを挿入
して、抵抗の測定を終了した。この測定値が1素子あた
り100KΩ以上になった時フォーミング処理を終了し
た。
導入し、圧力を1.3x10-2Paとし、工程hと同様
にパルス電圧を印加して前述の活性化処理を行った。印
加したパルスは波高値18Vの矩形波パルスとした。
に保持しながら10時間以上排気を続け、圧力を1.3
x10-6Paまで下げ、マトリクス駆動により表示機能
が正常に働くことを確認してから、不図示の排気管をガ
スバーナーで熱することで溶着し外囲器の封止を行っ
た。そして最後に高周波加熱によりゲッタ処理を行っ
た。
画像に欠陥がなく、目立つ輝度バラツキもないものであ
った。
例1−1と比べて、複数の電子放出素子の配線方法が異
なっている。本実施例は、以下に述べるはしご型配線の
例を示すものである。
に、その間、実施例1−1と同様の方法にて作成された
導電性薄膜56を有する一対の素子電極51,52の複
数対が接続端子57a,57bで接続された一対の配線95
a,95bを複数ライン有する基板1を図12のよう
に、電子通過口97を有するグリッド電極96を備える
外囲器内に配置し、実施例1−1と同様の方法にて画像
形成装置とした。本実施例においても実施例1−1と同
様の効果を得ることができる。なお、図12において、
図8と同じ符号を付した部材は図8と同じ部材であるこ
とを意味する。
上記実施例1−1と同様の製造方法に関するものであ
る。実施例1−1の工程fにおいて、液滴の付与に用い
たインクジェット噴射装置はバブルジェット方式のもの
であるが、この代わりに、本実施例では、ピエゾジェッ
ト方式のものを用いた。なお、このピエゾジェット方式
のインクジェット噴射装置の構成は、図5に示したもの
と同様である。付与した液滴は、酢酸白金−モノエタノ
ールアミンを金属含有率が2wt%となるように水に溶
解した溶液を用いた。この結果作成された画像処理装置
は、実施例1−1と同様に画像に欠陥がなく、目立つ輝
度バラツキもないものであった。
に溶解させたものを用いても、同様に実施できる。同様
に、酢酸白金を酢酸ブチルに溶解させたものを用いても
同様に実施できる。また、1回に付与する液滴量を半分
にし、付与回数を倍にして実施しても、結果は同じであ
った。また、前記実施例1−2で述べたはしご型配線の
電子源に対しても同様の方法を適用することで、同様の
結果が得られる。
素子電極をオフセット印刷により、また配線をスクリー
ン印刷により形成するものである。
O2 をスパッタリング法により0.5μm成膜して、こ
れを基板1として用い、この上に、Ptレジネートペー
ストを用いてオフセット印刷により素子電極51,52
を形成した。電極間隔は50μmとした(図7(a)参
照)。
様の工程による処理を行った。
に、酢酸白金−モノエタノールアミンを水に溶解した液
を、バブルジェット方式のインクジェット噴射装置によ
り、液滴として付与して、接続端子の前駆体膜を形成し
た。続いて、300℃、10分間加熱処理を行い、Pt
接続端子を形成した。
同様の工程を経て、画像形成装置を作成した。このよう
に作成された画像処理装置は、画像に欠陥がなく、目立
つ輝度バラツキもないものであった。
配線の電子源に対しても同様の方法を適用することで、
同様の結果が得られる。
ット噴射装置として、ピエゾジェット方式の装置を用い
たことを除き、前述の実施例3−1と同様の方法で画像
形成装置の作成を行った。その結果、実施例3−1と同
様の効果を得ることができる。
素子電極もインクジェット噴射装置を用いて形成するも
のである。
O2 をスパッタリング法により0.5μm成膜して、こ
れを基板1として用い、この上に、酢酸白金−モノエタ
ノールアミンを水に溶解した液を、バブルジェット方式
のインクジェット噴射装置により、液滴として付与し
て、素子電極の前駆対膜を形成した。続いて、300
℃、10分間加熱処理を行い、Pt素子電極51,52
膜を形成した。電極間隔は50μmとした(図7(a)
参照)。
様の工程による処理を行った。
に、酢酸白金−モノエタノールアミンを水に溶解した液
を、バブルジェット方式のインクジェット噴射装置によ
り、液滴として付与して、接続端子の前駆体膜を形成し
た。続いて、300℃、10分間加熱処理を行い、Pt
接続端子を形成した。
同様の工程を経て、画像形成装置を作成した。このよう
に作成された画像処理装置は、画像に欠陥がなく、目立
つ輝度バラツキもないものであった。
配線の電子源に対しても同様の方法を適用することで、
同様の結果が得られる。
ット噴射装置として、ピエゾジェット方式の装置を用い
たことを除き、前述の実施例3−1と同様の方法で画像
形成装置の作成を行った。その結果、実施例3−1と同
様の効果を得ることができる。
薄膜と接続端子ともにピエゾジェットで形成し、さらに
導電性薄膜と接続端子を同時に焼成した以外は実施例1
−1と同様に形成した。
同様の工程による処理を行った。
ト噴射装置により有機パラジウムのエタノールアミン錯
体の溶液を液滴として付与し導電性薄膜56の前駆体と
なる膜を形成する(図7(e)参照)。ついで、同様の
ピエゾジェット方式のインクジェット噴射装置により、
酢酸白金を水に溶解した液を、ピエゾジェット方式のイ
ンクジェット噴射装置により、液滴として付与して、接
続端子57の前駆体膜を形成した(図7(f)参照)。
い、PdO微粒子からなる導電性薄膜56とPt接続端
子57を形成した。
同様の工程を経て、画像形成装置を作成した。このよう
に作成された画像処理装置は、画像に欠陥がなく、目立
つ輝度バラツキもないものであった。
配線の電子源に対しても同様の方法を適用することで、
同様の結果が得られる。
性薄膜および接続端子をインクジェット噴射装置により
形成し、製造方法を図3(a)から(f)に示す。
O2 をスパッタリング法により0.5μm成膜して、こ
れを基板1として用い、この上に、酢酸白金−モノエタ
ノールアミンを水に溶解した液を、バブルジェット方式
のインクジェット噴射装置により、液滴として付与し
て、素子電極51,52の前駆体膜を形成した。続い
て、300℃、10分間加熱処理を行い、Pt素子電極
51,52膜を形成した。電極間隔は50μmとした
(図3(a))。
クリーン印刷し、これを加熱焼成してY方向配線53を
形成する。なお、Y方向配線の厚みは約20μm、幅は
100μmとした(図3(b))。
印刷し、これを加熱焼成して、層間絶縁層54を形成す
る。層間絶縁層の幅は約250μmで厚さはY方向配線
と重なる部分で20μm、他の部分で35μmとなるよ
うにした(図3(c))。
上にAgペーストを印刷し、これを加熱焼成してX方向
配線55を形成した。なお、X方向配線の幅は約200
μm、厚さは15μmとした(図3(d))。
ンクジェット噴射装置により有機パラジウムのエタノー
ルアミン錯体の溶液を液滴として付与し導電性薄膜56
の前駆体となる膜を形成し、300℃、10分間焼成
し、上記前駆体膜をPdO微粒子よりなる導電性薄膜5
6に変化させた。変化した導電性薄膜の膜厚はおよそ1
5nm程度、微粒子の粒径は10nm程度となる(図3
(e))。このとき、X方向配線55形成されたX方向
配線同士の間隔は約350μm、Y方向同士の間隔は約
270μm、上記前駆体膜は略円形でその直径はおよそ
80μmである。
インクジェット噴射装置により有機白金のエタノールア
ミン錯体の溶液を液滴として付与し接続端子57a,b
の前駆体となる膜を形成する。このとき、X方向配線5
5と素子電極52とを接続端子57aで接続した後、Y
方向配線53と素子電極51とを接続端子57bとで接
続する。続いて、350℃、10分間の熱処理を施し、
上記前駆体膜をPt導電性膜57a,57bに変化させ
た(図3(f))。
同様の工程を経て、画像形成装置を作成した。
像に欠陥がなく、目立つ輝度バラツキもないものであっ
た。
配線の電子源に対しても同様の方法を適用することで、
同様の結果が得られる。
素子の素子電極と2次元アドレスを選択適にアクセスす
るための配列電極子を良好に接続をすることができるの
で、製造の歩留まりが向上する。
の前記電子放出素子を備える電子源の製造過程におい
て、一対の素子電極と該一対の素子電極間に形成した導
電性薄膜とおよびそれらを配線で接続する工程において
容易に良好な接続をすることができ、多数の電子放出素
子を集積した電子源を形成し、さらにこの電子源を用い
た画像形成装置を作成するので、製造の歩留まりを著し
く向上させられることができ、画像欠陥のなく、目立っ
た輝度のばらつきのない画像が形成できる。
放出素子の基本的な構成を示す模式的平面図及び断面図
である。
法を示す模式的平面図。
を示す平面図および断面図。
の構成を示す模式図。
の構成を示す模式図。
法を示す模式的平面図。
構成の一例を示す模式的な斜視図。
式図。
波型を説明するための模式図。
説明する模式図。
を示す模式図。
図。
Claims (14)
- 【請求項1】 絶縁基板上で一対の素子電極間に形成し
た導電性薄膜の一部に電子放出部を有する電子放出素子
の製造方法であって、 インクジェット噴射装置から前記絶縁基板上に液滴を付
与することにより、前記素子電極のうち少なくとも一方
に接続端子を形成することを特徴とする電子放出素子の
製造方法。 - 【請求項2】 前記接続端子の膜厚と長さを、前記液滴
の量及び/又は数によって制御することを特徴とする請
求項1記載の電子放出素子の製造方法。 - 【請求項3】 前記インクジェット噴射装置は、ピエゾ
素子の変形によりノズルから液滴を噴射させる装置であ
ることを特徴とする請求項1記載の電子放出素子の製造
方法。 - 【請求項4】 一対の素子電極間に形成した導電性薄膜
の一部に電子放出部を有する電子放出素子を複数配列す
るとともに、前記電子放出素子を選択的に駆動するため
の配列配線を形成した電子源基板の製造方法であって、 インクジェット噴射装置から前記絶縁基板上に液滴を付
与することにより、前記素子電極のうち少なくとも一方
と前記配列配線とを接続する接続端子を設けることを特
徴とする電子源基板の製造方法。 - 【請求項5】 前記接続端子の膜厚と長さを、前記液滴
の量及び/又は数によって制御することを特徴とする請
求項4記載の電子源基板の製造方法。 - 【請求項6】 前記インクジェット噴射装置は、ピエゾ
素子の変形によりノズルから液滴を噴射させる装置であ
ることを特徴とする請求項4記載の電子源基板の製造方
法。 - 【請求項7】 列方向配線及び行方向配線が絶縁層を介
して行列状に配置され、前記素子電極の一方は前記絶縁
基板上に連続的に接続して列方向配線とし、他方の絶縁
層を介して接続して行方向配線としていることを特徴と
する請求項4記載の電子源基板の製造方法。 - 【請求項8】 一対の素子電極間に形成した導電性薄膜
の一部に電子放出部を有する電子放出素子を複数配列し
た電子源基板と、前記電子放出素子を選択的に駆動する
ための配列配線と、前記電子放出素子から放出された電
子を受けて発光する発光体と、外部信号に基づいて前記
電子放出素子に印活する電圧を制御する駆動回路とを備
えた画像形成装置の製造方法であって、 インクジェット噴射装置から前記絶縁基板上に液滴を付
与することにより、前記素子電極のうち少なくとも一方
と前記配列配線とを接続する接続端子を設けることを特
徴とする画像形成装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記接続端子の膜厚と長さを、前記液滴
の量及び/又は数によって制御することを特徴とする請
求項8記載の画像形成装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記インクジェット噴射装置は、ピエ
ゾ素子の変形によりノズルから液滴を噴射させる装置で
あることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置の製
造方法。 - 【請求項11】 列方向配線及び行方向配線が絶縁層を
介して行列状に配置され、前記素子電極の一方は前記絶
縁基板上に連続的に接続して列方向配線とし、他方の絶
縁層を介して接続して行方向配線としていることを特徴
とする請求項8記載の画像形成装置の製造方法。 - 【請求項12】 絶縁基板上で一対の素子電極間に形成
した導電性薄膜の一部に電子放出部を有する電子放出素
子であって、 前記電子放出部は、前記導電性薄膜の一部を破壊させた
部分であることを特徴とする電子放出素子。 - 【請求項13】 絶縁基板上で一対の素子電極間に形成
した導電性薄膜の一部に電子放出部を有する電子放出素
子であって、 前記電子放出部は、前記導電性薄膜の一部を変形させた
部分であることを特徴とする電子放出素子。 - 【請求項14】 絶縁基板上で一対の素子電極間に形成
した導電性薄膜の一部に電子放出部を有する電子放出素
子であって、 前記電子放出部は、前記導電性薄膜の一部を変質させた
部分であることを特徴とする電子放出素子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14799098A JP3571915B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 電子放出素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14799098A JP3571915B2 (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 電子放出素子の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11339641A true JPH11339641A (ja) | 1999-12-10 |
JP3571915B2 JP3571915B2 (ja) | 2004-09-29 |
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JP (1) | JP3571915B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006269255A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Seiko Epson Corp | 電子放出素子及び電子放出素子の製造方法、並びに表示装置及び電子機器 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14799098A patent/JP3571915B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2006269255A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Seiko Epson Corp | 電子放出素子及び電子放出素子の製造方法、並びに表示装置及び電子機器 |
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