JPH11338767A - 画像処理用機能メモリ装置 - Google Patents

画像処理用機能メモリ装置

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JPH11338767A
JPH11338767A JP10141132A JP14113298A JPH11338767A JP H11338767 A JPH11338767 A JP H11338767A JP 10141132 A JP10141132 A JP 10141132A JP 14113298 A JP14113298 A JP 14113298A JP H11338767 A JPH11338767 A JP H11338767A
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memory
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circuit
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JP10141132A
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Atsushi Kuroda
淳 黒田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】外部とのデータの入出力の速度を高くし、デー
タの演算処理の並列度を上げると共に、外部から供給す
べき命令数を低減する。 【解決手段】画像データなどを記録する直交メモリ1と
行あるいは列単位で転送可能な行または列メモリ回路3
に対して、複数データ単位でデータの入出力を可能にす
るデータ入出力回路9を設ける。LSI内部では、行あ
るいは列単位でデータの転送を行い、外部との入出力
は、複数データ単位でパラレルに行う構成とする。更に
外部から与えられる命令をマクロ命令とし、LSI内部
にマクロ命令とナノ命令の変換メモリ15を設け、それ
から対応する多数のナノ命令を読み出し、行演算回路内
の複数の演算器に必要な処理を並列に行わせる。並列度
向上のために行あるいは列演算回路5内の複数の演算器
の規模を小さく個数を多くして、一方マクロ・ナノ変換
メモリ15を利用して、内部で複数のナノ命令を生成す
ることで対応する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理などに必
要なデータ処理機能を有する機能メモリ装置に関し、特
に、外部とのデータの入出力効率を向上し、データ処理
の並列度を高くし且つ外部からの命令数を少なくした機
能メモリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高速道路などに利用される自動料金徴収
機に取り付けられた車両検知装置や、埠頭での監視シス
テムに装備される船舶検知装置などにおいて、撮像カメ
ラでとらえた画像をデジタルデータの形式で画像メモリ
に保存し、その画像データに対して所定の画像処理を行
うことで、所望の判断を可能にすることが行われてい
る。かかる画像処理においては、例えばプログラムを利
用することで複雑な処理を可能にする。
【0003】処理の対象となる画像データは、例えば、
画素毎にRGBの階調を示す多ビット構成を有するな
ど、膨大な二次元データであり、かかる画像データに対
して高速な画像処理を行うためには、複数のプロセッサ
(演算器)により並列処理を行うことが必要である。特
に、画素データを記憶するメモリに画素に対応して複数
のプロセッサを設けて記憶データに対して並列処理を行
うことができれば、高速な画像処理を可能にする。かか
る画像処理を可能にした機能メモリ装置が、例えば特開
平5−53898号にて提案されている。
【0004】図6は、かかる従来の機能メモリ装置の構
成図である。この機能メモリ装置は、1つのLSI内
に、画像データなどを記録するメモリと、その記録され
た画像データに対して並列で所望の処理を行う複数の演
算器(プロセッサ)とが設けられた機能付きのメモリ装
置である。従って、複数の演算器においてメモリ内のデ
ータを処理することができるように、レジスタ群、転送
回路等を有する。
【0005】図6を参照して簡単に説明すると、機能メ
モリ装置は、データを保持し、行単位でデータの転送が
可能な直交メモリと呼ばれるメモリ1と、直交メモリ1
に対し行方向のビット幅でデータの入出力を行う為の1
行分のデータを保持する行メモリ回路3と、直交メモリ
1の複数行分のデータを保持することができる行レジス
タ群4と、直交メモリ1と行メモリ回路3あるいは行レ
ジスタ群4との間でデータの並列転送を行う行転送回路
2と、行メモリ回路3のデータをシリアルに入出力する
ための行メモリ入出力回路7と、行方向に1次元状に配
列された複数の演算器を内蔵する行演算回路5とを有す
る。行演算回路7は、外部から与えられる命令に従っ
て、行レジスタ群4に保持されているデータを並列に演
算処理し、その結果を再び行レジスタ群4に書き込んだ
り、隣接する演算器間でデータの転送を行う。
【0006】複数行分のデータを保持する行レジスタ群
4に対して、所定の行のデータを保持するレジスタを選
択するための行レジスタ選択回路8が設けられる。ま
た、直交メモリ1に対して、外部からの行アドレス60
を供給されて、直交メモリ1内の選択された行を活性化
する行デコーダ6が設けられる。更に、複雑な処理を可
能にするために、処理プログラムを保持するプログラム
メモリ10、そのプログラムに従って行演算回路5内の
演算器に制御信号を与えるシーケンサ12も内蔵され
る。
【0007】このような構成の機能メモリ装置におい
て、直交メモリ1内のある行に記録されたデータに対し
て、同一の演算処理を行う場合の動作について、簡単に
説明する。まず、プログラムメモリ10の入力回路11
を介して、処理すべき一連のプログラムをプログラムメ
モリ10内に記録しておく。そして、シーケンサ12が
それらのプログラムを、図示しないプログラム起動信号
に応答して順次読み出し、直交メモリからのデータの読
み取り、行演算回路での処理、処理後のデータのメモリ
への書き込み等を指示する。
【0008】例えば、外部から与えられた行アドレス6
0に応答して、行デコーダ6が直交メモリ1の行を選択
する。選択された行のデータは、行転送回路2を介し
て、行レジスタ選択回路8により選択された行レジスタ
群4に保存する。複数の行データを保存する必要がある
場合は、その動作を繰り返す。そして、シーケンサ12
からの制御信号に従い、行演算回路5内の複数の演算器
は、行レジスタ群4に保存されたデータに対して、並列
に所定の処理演算を行い、その結果を行レジスタ群4に
格納する。その後、行レジスタ群4に格納されたデータ
は、行単位で行転送回路2により直交メモリ1に書き込
まれる。
【0009】また、行レジスタ群4と行メモリ回路3の
いずれもが直交メモリ1とデータの転送を行っていない
時は、行メモリ入出力回路7を介して外部からランダム
にアクセスすることができる。その場合、外部からの入
力データ70が、シリアルに行メモリ回路3に書き込ま
れ、行転送回路2により直交メモリ1内の行に書き込ま
れる。または、逆に、直交メモリ1内の行のデータが、
行転送回路2により行メモリ回路3に転送され、順次、
行メモリ入出力回路7から出力される。
【0010】以上の通り、画像データ等を保存する直交
メモリ1に加えて、行レジスタ群4、行演算回路5、シ
ーケンサ12等を1つのLSI内に設けた機能メモリ装
置は、直交メモリ1、行レジスタ群4、行メモリ回路
3、行演算回路5の間で、行単位でデータを転送でき、
データの転送バンド幅を広くとることができる。従っ
て、画像処理等の大量のデータに対して同じ演算処理を
行うことが必要な場合に、LSI内部で並列にかつ高速
に行うことができ有用である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示された従来の機能メモリ装置は、第1に、行メモリ回
路3への入出力が、行メモリ入出力回路7により、シリ
アルに行われる構成であるので、外部とのデータの入出
力のスループットが良くない。特に、上述の通り直交メ
モリ内のデータに対して行演算回路を利用して高速に演
算処理を行う構成であっても、外部とのデータの入出力
を行っている間は演算処理を行うことができないので、
外部とのデータの入出力の速度が遅いと、LSI全体と
して処理速度が低下してしまう。
【0012】第2に、画像処理などにおいては、同一の
演算処理を画面データ全体にわたり行う必要があり、高
い並列処理能力が求められる。従って、上記の従来例で
は、行演算回路5内に、1次元状に演算器を配列して、
行データに対して並列に演算処理が行えるようにしてい
る。その場合、並列処理の為に多くの演算器を設ける必
要があり、個々の演算器の処理ビット数には自ずと限界
がある。つまり、個々の演算器の処理ビット数を大規模
にすると演算器も大規模化し、一度に大量のデータを並
列処理するだけの数の演算器を1チップ内に設けること
が困難になるからである。従って、並列処理を優先する
場合は、個々の演算器を例えば1ビット型の構成にする
必要がある。ところが、1ビット型の演算器により複数
ビットの演算を行う場合は、それらの演算器に対する命
令数が増大する。その場合、図4に示したプログラムメ
モリの構成では、外部から入力すべき命令数が増大し、
処理の低速化を招くことになる。
【0013】そこで、本発明の目的は、外部とのデータ
の入出力能力を高めた機能メモリ装置を提供することに
ある。
【0014】更に、本発明の目的は、より多くのデータ
に対して並列処理を行うことができ且つ外部から与える
命令数を低減した機能メモリ装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明の機能メモリ装置は、画像データなどを記録
する直交メモリと行単位あるいは列単位で転送可能な行
または列メモリ回路に対して、外部と複数データ単位で
データの入出力を可能にするデータ入出力回路を設け
る。LSI内部では、行単位あるいは列単位でデータの
転送を行い、外部との入出力は、複数データ単位でパラ
レルに行う構成とする。
【0016】更に、本発明の機能メモリ装置は、外部か
ら与えられる命令をマクロ命令とし、LSI内部にマク
ロ命令とナノ命令の変換メモリを設け、当該マイクロ・
ナノ変換メモリから対応する多数のナノ命令を読み出
し、そのナノ命令に従って行演算回路内の複数の演算器
に必要な処理を並列に行わせる。並列度向上のために行
あるいは列演算回路内の複数の演算器の規模を小さくし
てその個数を多くした構成にし、それに伴う命令数の増
大に対しては、マクロ・ナノ変換メモリを利用して、内
部で複数のナノ命令を生成することで対応する。従っ
て、外部から大量の命令データを供給する必要がなく、
処理の高速化を図ることができる。
【0017】上記の目的を達成するために、本発明は、
演算処理機能を内蔵する機能メモリ装置において、デー
タを保持し、行方向または列方向のビット幅分のデータ
を転送可能な直交メモリと、前記直交メモリの少なくと
も1行分または1列分のデータを保持する行または列メ
モリ回路と、前記直交メモリの少なくとも1行分または
1列分のデータを保存する行または列レジスタ群と、前
記直交メモリ、行または列メモリ回路及び行または列レ
ジスタ群の間でデータ転送を行う転送回路と、前記行ま
たは列レジスタ群に保持されている行または列単位のデ
ータを、並列に演算処理する行または列演算回路とを有
し、更に、前記行または列メモリ回路に接続され、複数
データ単位で外部とのデータの入出力を行うデータ入出
力回路を有することを特徴とする。
【0018】上記の発明によれば、外部からのアクセス
は複数のデータ単位で行われるので、それによる演算処
理が中断されることが少なくなり、全体の処理のスルー
プットを向上させることができる。
【0019】更に、上記の目的を達成するために、別の
発明は、演算処理機能を内蔵する機能メモリ装置におい
て、データを保持し、行方向または列方向のビット幅分
のデータを転送可能な直交メモリと、前記直交メモリの
少なくとも1行分または1列分のデータを保持する行ま
たは列メモリ回路と、前記直交メモリの少なくとも1行
分または1列分のデータを保存する行または列レジスタ
群と、前記直交メモリ、行または列メモリ回路及び行ま
たは列レジスタ群の間でデータ転送を行う転送回路と、
行または列方向に配置された複数の演算器を有し、前記
行または列レジスタ群に保持されている行または列単位
のデータを、並列に演算処理する行または列演算回路と
を有し、更に、マクロ命令とそれに対応する複数のナノ
命令とを保持するマクロ・ナノ変換メモリとを有し、前
記行または列演算回路内の演算器は、外部から供給され
るマクロ命令に対応し前記マクロ・ナノ変換メモリから
読み出される前記ナノ命令に応答して、前記演算処理を
並列に行うことを特徴とする。
【0020】上記の発明によれば、データの並列処理の
程度を上げることができ、しかも外部からの命令数を抑
えることができ、処理の効率を高くし、外部装置の煩雑
な処理を不要にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術
的範囲がその実施の形態に限定されるものではない。ま
た、以下に示す図面には、同一または対応する部分に対
して同一の引用番号を与える。
【0022】図1は、本発明の実施の形態例の機能メモ
リ装置の構成図である。画像データなどを記憶する直交
メモリ1、行デコーダ6、行転送回路2、複数の行デー
タを保持する行レジスタ群4、及び行レジスタ選択回路
8は、従来例と同様の構成である。即ち、直交メモリ1
と行レジスタ群4とは、行転送回路2を介して、行単位
でデータの転送を行う。また、直交メモリ1と行メモリ
回路3との間及び行レジスタ群4と行演算回路5との間
とも行単位でデータの転送が行われる。そして、行レジ
スタ群4と行メモリ回路3のいずれもが直交メモリ1と
データの転送を行っていない時は、データ入出力回路9
を介して外部からランダムに直交メモリ1をアクセスす
ることができる。
【0023】直交メモリ1とは、行方向あるいは列方向
のビット幅単位で、データの書き込み、読み出しが一度
に行えるメモリであり、例えば、電気学会電子デバイス
研究会資料、EDD−85号、36−40番、13〜2
0ページに記載されている。
【0024】図2は、直交メモリの回路例を示す図であ
る。ここに示された直交メモリは、メモリセルMCに4
つのトランジスタ50〜53からなるラッチ回路を有す
るスタティックタイプのセルを利用し、一対のワード線
WL、XWLを利用して行方向の複数のメモリセルMC
を同時に選択し、それらのデータを一対のビット線B
L、XBLに読み出す。また、一対のビット線BL、X
BLを利用することにより列方向の複数のメモリセルM
Cを同時に選択し、それらのデータを一対のワード線W
L、XWLに読み出す。従って、図2に示された直交メ
モリは、図1及び後に説明する図5に示された直交メモ
リとして適用される。
【0025】図2において、ワード線対WL、XWLに
対して、ワードアドレス40とワードスライスイネーブ
ル信号41が供給されて、ワード線対を駆動するワード
線ドライバWLDRと、ビット線対BL、XBLが駆動
されてメモリセルMCのデータが読み出された時に、ワ
ード線対のレベルを検出して増幅するビットセンスアン
プBSAと、ビット線対が駆動されてメモリセルMCへ
のデータの書き込みを行うビットライトアンプBWAと
が設けられる。ビットセンスアンプBSAには、ビット
イネーブルリード信号47が供給され、読み出しデータ
がデータI/O49に出力される。また、ビットライト
アンプBWAは、ビットライトイネーブル信号48によ
り導通されるトランジスタ69,71を介して、ワード
線対に接続される。
【0026】また、ビット線対BL、XBLに対して、
ビットアドレス42とワードスライスイネーブル信号4
3が供給されて、ビット線対を駆動するビット線ドライ
バBLDRと、ワード線対WL、XWLが駆動されてメ
モリセルMCのデータが読み出された時に、ビット線対
のレベルを検出して増幅するワードセンスアンプWSA
と、ワード線対が駆動されてメモリセルMCへのデータ
の書き込みを行うワードライトアンプWWAとが設けら
れる。ワードセンスアンプWSAには、同様にワードリ
ードイネーブル信号44が供給され、読み出しデータが
データI/O46に出力される。また、ワードライトア
ンプWWAは、ワードライトイネーブル信号45により
トランジスタ63,64が導通され、ビット線対に接続
される。
【0027】ワード線対が選択される場合の読み出しと
書き込みの動作を説明する。ワード線ドライバWLDR
により選択されたワード線対が駆動される。それによ
り、行方向に配置されたメモリセルMC内のトランジス
タ54,55が導通し、メモリセル内のラッチ回路をビ
ット線対BL、XBLに接続する。従って、読み出し時
には、メモリセルのトランジスタによりビット線対が駆
動され、そこに発生した微小電圧差が、ビット線対に設
けられたワードセンスアンプWSAにより検出され増幅
される。そして、ワードリードイネーブル信号44によ
り、ワードセンスアンプWSAからのデータがデータI
/O46に出力される。また、書き込み時には、データ
I/O46に書き込みデータが印加され、ワードライト
イネーブル信号45によりトランジスタ63,64が導
通し、ワードライトアンプWWAがビット線対を駆動
し、メモリセル内のラッチ回路を反転する。
【0028】尚、ビット線対全てに上記のワードセンス
アンプWSAとワードライトアンプWWAとが設けられ
ているので、ワード線対により同時に選択された行方向
の複数のメモリセルのデータが、一斉に読み出され、ま
た書き込まれる。
【0029】ビット線対が選択されて列方向の複数のメ
モリセルMCに対する読み出し、書き込みも、上記と同
様にして行われる。
【0030】図2に示された直交メモリの構成から明ら
かな通り、図1に示した行転送回路2及び行レジスタ4
は、例えば、ビット線方向に設けられたデータI/O端
子46に接続される。それにより、行レジスタ4と直交
メモリとの間で、データの読み書きが行われる。
【0031】本実施の形態例では、1行分のデータを保
持する行メモリ回路3に対して外部から複数データ単位
で入出力を行うデータ入出力回路9が設けられる。従っ
て、データ入出力回路9は、行レジスタ群4と行メモリ
回路3のいずれもが直交メモリ1とデータの転送を行っ
ていない時は、外部に対して複数のデータ90を入出力
することができる。即ち、かかるデータ入出力回路9を
設けたことにより、LSI外部の制御部は、1行分のデ
ータを保持する行メモリ回路に対して、従来より高速に
入出力処理を行うことができる。その結果、外部とのデ
ータ入出力により行演算回路5による演算処理が中断す
ることが少なくなり、LSI全体の処理のスループット
が向上する。
【0032】更に、本実施の形態例では、行単位での並
列処理を可能にするために、行演算回路5内の1次元状
に配列される演算器を1ビット型あるいはそれに相当す
る小ビット型の回路構成にする。それに伴い、1つの演
算処理を行うためには演算器を多数のナノ命令に従って
制御する必要がある。そこで、本実施の形態例では、内
部にマクロ・ナノ変換メモリ15を設け、外部から供給
すべきプログラムをマクロ命令23とし、その命令数を
減少させる。即ち、外部からのマクロ命令23が、入力
回路21を介して、マクロ命令メモリ14に書き込まれ
る。その後、内部のマクロ・ナノ変換メモリ15によ
り、マクロ命令に対応する複数のナノ命令に変換され、
ナノ命令レジスタ・デコーダ16に供給される。そし
て、ナノ命令レジスタ・デコーダ16から、必要な制御
信号が行演算回路5に与えられる。
【0033】次に、本実施の形態例での動作例を説明す
る。例えば、直交メモリ1内に記録された1フレーム分
の画像データに対して、所定の演算処理を行う場合を説
明する。外部の撮像カメラ等で取得した画像データが、
データ入出力回路9を介して、複数データ単位で行メモ
リ回路3に入力され、行転送回路2により、1行分のデ
ータが直交メモリ1に記録される。かかる動作を繰り返
すことで、1フレーム分の画像データが直交メモリ1に
記録される。そこで、所定の演算処理を行うために、外
部から供給された行アドレス60を行デコーダ6がデコ
ードし、直交メモリ1内の行を選択する。選択された行
単位のデータは、行転送回路2により、行レジスタ選択
回路8によって選択された行レジスタ群4内のレジスタ
に転送され、保持される。処理内容に応じて、必要な数
の行単位のデータがレジスタに保持される。
【0034】外部からは、処理に必要なマクロ命令23
が、入力回路21を介してマクロ命令メモリ14に書き
込まれる。そのマクロ命令メモリ14から出力されるマ
クロ命令に対応する先頭アドレス24に従って、マクロ
・ナノ変換メモリ15から、マクロ命令に対応する複数
のナノ命令17がナノ命令レジスタ及びデコーダ16に
供給される。行演算回路5は、このナノ命令レジスタ及
びデコーダ16からの制御信号に応答して、行レジスタ
群4内の選択されたレジスタ内のデータに対して、行単
位で並列に演算処理を行う。処理されたデータは、行レ
ジスタ群4内の所定のレジスタに行単位で保持される。
そして、必要に応じて、直交メモリ1内に記録される。
【0035】以上の処理が、1フレーム分に必要な行数
分だけ繰り返される。行単位の画像データに対して、行
演算回路5が並列に同じ処理を行うので、高速な処理が
可能になる。
【0036】本実施の形態例では、外部からのデータの
入力は、上記の通り、データ入出力回路9により、複数
のデータ単位で外部から行メモリ回路3に入力し、転送
回路2により行メモリ回路3から直交メモリ1に行単位
で転送する。更に、外部へのデータの出力は、その逆
で、直交メモリ1から行単位で行メモリ回路に転送し、
データ入出力回路9により、複数ビット単位で外部に出
力される。特に、外部と行メモリ回路3間の入出力は、
従来、1ビット単位で順次行っていたのに対して、複数
ビット単位で行うので、高速に行うことができる。従っ
て、データの入出力に長時間を要し、その入出力処理の
間は行演算回路5の演算処理を停止しなければならず、
全体の処理のスループットが低下するといった従来の課
題を解決することができる。外部とのデータの入出力処
理により行演算回路5の処理が中断される期間をできる
だけ短くすることにより、行演算回路5による高速処理
の利点を最大限に発揮させることが可能になる。
【0037】本実施の形態例では、行演算回路5内に1
次元状に配置された個々の演算器として、1ビット型の
演算器が利用される。図3は、その1ビット型の演算器
の構成例を示す図である。図中破線で囲まれた回路が、
行演算回路5内のそれぞれの列に対して設けられる1ビ
ット演算回路のプロセッサ要素PEである。このプロセ
ッサ要素PEは、A入力AinとB入力Binとフラグ入力
Finとが入力されA出力Aout とフラグ出力Fout を出
力する演算論理ユニット(ALU)80と、A入力及び
B入力が一時的に記録されるレジスタであるデータメモ
リ81と、演算論理ユニット80のキャリやボロウ等の
中間結果であるF出力Fout を保持及び条件フラグの為
のフラグレジスタ82とを有する。
【0038】また、データメモリ81は、例えば1つの
プロセッサ要素PE毎に256バイトの容量を持つ。さ
らに、データメモリ81は、隣接する他の演算器のプロ
セッサ要素内のデータメモリと、シフタ回路83,84
を介してデータの転送を可能にする。また、行レジスタ
群4に蓄積されたデータが、データメモリ81に転送さ
れてALU80による演算の対象となり、また、その演
算結果がデータメモリ81からレジスタ群4に転送され
る。
【0039】ナノ命令レジスタ16は、図示される通
り、データメモリ81のA入力AinとA出力Aout のア
ドレスを保持するレジスタAと、データメモリ81のB
入力Binのアドレスを保持するレジスタBと、フラグ入
力Finのアドレスを保持するFレジスタF-flag と、フ
ラグ出力Fout のアドレスを保持するWレジスタW-fla
g と、ALU80が利用するA出力Aout 用の真理値表
を保持するmレジスタm-aluと、ALU80が利用する
F出力Fout 用の真理値表を保持するfレジスタf-alu
とを有する。
【0040】上記の演算器の動作は、ナノ命令レジスタ
16にそれぞれのデータを保持させて、レジスタAとレ
ジスタBのアドレスにより選択されたデータメモリ81
内の1ビットづつのA入力とB入力とが、ALU80に
入力される。また、FレジスタF-flag により選択され
たフラグメモリ82内の1ビットのフラグ入力も、AL
U80に入力される。ALU80は、mレジスタm-alu
とfレジスタf-aluとに保持された真理値表に従って演
算を実行し、A出力Aout をデータメモリ81に、フラ
グ出力Fout をフラグレジスタ82にそれぞれ蓄積す
る。従って、ナノ命令レジスタ16を順次書き換えるこ
とにより、1ビット単位で演算を行うことができる。
【0041】上記の演算器は、1ビット単位での演算に
限定することにより、その回路構成の規模を最小限に抑
えることができ、図1に示した行演算回路5内におい
て、全ての行方向のデータに対して演算回路を配置する
ことができる。
【0042】上記の通り、1ビット型の演算器を行デー
タ分配置することにより、行単位のデータを一斉に並列
処理することが可能になる。しかも、それぞれの演算器
の回路規模はさほど大きくないので、1チップ内に十分
配置することが可能である。ところが、その結果、所定
の処理を行うために、各演算器は多くの命令に対応する
制御信号を供給される必要がある。そこで、本実施の形
態例では、マクロ命令メモリ14とマクロ・ナノ変換メ
モリ15とを設ける。
【0043】図2は、マクロ・ナノ変換を示す図であ
る。例えば、外部の制御回路(CPU)などから、入力
回路21を介して、マクロ命令23がマクロ命令メモリ
14に書き込まれる。マクロ命令は、例えば、加算(a
dd)などの四則演算の命令コードと、処理すべきビッ
ト数と、マクロ・ナノ変換メモリの先頭アドレスなどで
構成される。一方、マクロ・ナノ変換メモリ15には、
アドレスとそれに対応するナノ命令コードが格納されて
いる。そして、マクロ命令メモリ14から供給される先
頭アドレス以降に格納されている複数のナノ命令17
が、マクロ・ナノ変換メモリ15からナノ命令レジスタ
及びデコーダ16に次々に供給される。ナノ命令レジス
タ及びデコーダ16は、そのナノ命令をデコードして、
必要な制御信号を行演算回路5に供給して、行演算回路
5にマクロ命令に対する複数のナノ命令を実行させる。
【0044】以上の様に、外部から機能メモリ装置に書
き込むべき命令は、マクロ命令だけであり、その命令数
が少なくなる。そして、機能メモリ装置の内部で、その
マクロ命令に対応する複数のナノ命令に変換し、ナノ命
令に従って1ビット型の演算器を並列に動作させる。従
って、外部からの命令入力数を低減し、その入力に伴う
処理速度の低下をなくし、外部の制御回路の負担を少な
くすることができる。
【0045】図3は、別の実施の形態例の機能メモリ装
置の構造図である。この実施の形態例では、図1に示し
た機能メモリ装置に、列転送回路32、列レジスタ群3
4、列演算回路35、列メモリ回路33、列データ入出
力回路39、列レジスタ選択回路38を追加した構成を
有する。それぞれの回路は、列単位で処理できる点以外
は、行側の回路と同じ構成である。即ち、列データ入出
力回路39は、列メモリ回路33と外部との間で複数ビ
ットの入出力を行うことができる。また、列演算回路3
5は、1ビット型の演算器を1次元状に配置し、ナノ命
令に応答して演算処理を行う。
【0046】直交メモリ1、列演算回路35、行演算回
路5、マクロ命令メモリ14、マクロ・ナノ変換メモリ
15、ナノ命令レジスタ及びデコーダ16などは、図1
〜4で示した実施の形態例と同じである。
【0047】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、行
または列メモリ回路に対してデータ入出力回路が複数個
のデータを同時に入出力することができるので、従来の
シリアルに入出力する場合に比較して、データの外部か
らの入出力に要する時間を短くすることができ、全体の
処理のスループットを上げることができる。
【0048】更に、本発明によれば、並列度を向上させ
るために演算回路に1ビット型の演算器を1次元状に配
置し、それに伴い必要になる1つの処理に対する多数の
ナノ命令を、内部のマクロ・ナノ変換メモリから供給す
る。その結果、外部からは少ない数のマクロ命令を供給
するだけで良くなり、入力に必要な命令数を低減し、命
令の入力に伴う処理速度の低下や、外部の制御回路の負
担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の機能メモリ装置の構成
図である。
【図2】直交メモリの回路例を示す図である。
【図3】1ビット型の演算器を示す図である。
【図4】マクロ・ナノ変換を示す図である。
【図5】別の実施の形態例の機能メモリ装置の構造図で
ある。
【図6】従来の機能メモリ装置の構成図である。
【符号の説明】
1 直交メモリ 2 行転送回路 3 行メモリ回路 4 行レジスタ群 5 行演算回路 14 マクロ命令メモリ 15 マクロ・ナノ変換メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演算処理機能を内蔵する機能メモリ装置に
    おいて、 データを保持し、行方向または列方向のビット幅分のデ
    ータを転送可能な直交メモリと、前記直交メモリの少な
    くとも1行分または1列分のデータを保持する行または
    列メモリ回路と、前記直交メモリの少なくとも1行分ま
    たは1列分のデータを保存する行または列レジスタ群
    と、前記直交メモリ、行または列メモリ回路及び行また
    は列レジスタ群の間でデータ転送を行う転送回路と、前
    記行または列レジスタ群に保持されている行または列単
    位のデータを、並列に演算処理する行または列演算回路
    とを有し、更に、 前記行または列メモリ回路に接続され、複数データ単位
    で外部とのデータの入出力を行うデータ入出力回路を有
    することを特徴とする機能メモリ装置。
  2. 【請求項2】演算処理機能を内蔵する機能メモリ装置に
    おいて、 データを保持し、行方向または列方向のビット幅分のデ
    ータを転送可能な直交メモリと、前記直交メモリの少な
    くとも1行分または1列分のデータを保持する行または
    列メモリ回路と、前記直交メモリの少なくとも1行分ま
    たは1列分のデータを保存する行または列レジスタ群
    と、前記直交メモリ、行または列メモリ回路及び行また
    は列レジスタ群の間でデータ転送を行う転送回路と、行
    または列方向に配置された複数の演算器を有し、前記行
    または列レジスタ群に保持されている行または列単位の
    データを、並列に演算処理する行または列演算回路とを
    有し、更に、 マクロ命令とそれに対応する複数のナノ命令とを保持す
    るマクロ・ナノ変換メモリとを有し、 前記行または列演算回路内の演算器は、外部から供給さ
    れるマクロ命令に対応し前記マクロ・ナノ変換メモリか
    ら読み出される前記ナノ命令に応答して、前記演算処理
    を並列に行うことを特徴とする機能メモリ装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記行または列演算回路内の演算器は、それぞれ1ビッ
    ト単位で演算処理することを特徴とする機能メモリ装
    置。
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