JPH11337048A - 微粉炭焚ボイラのミル一次空気流量制御方法及び装置 - Google Patents

微粉炭焚ボイラのミル一次空気流量制御方法及び装置

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JPH11337048A
JPH11337048A JP14122998A JP14122998A JPH11337048A JP H11337048 A JPH11337048 A JP H11337048A JP 14122998 A JP14122998 A JP 14122998A JP 14122998 A JP14122998 A JP 14122998A JP H11337048 A JPH11337048 A JP H11337048A
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JP
Japan
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primary air
air flow
flow rate
mill
command
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JP14122998A
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Inventor
Hiroyuki Shikayama
宏之 鹿山
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷変化時におけるミルの出炭特性の改善を
図り得る微粉炭焚ボイラのミル一次空気流量制御方法及
び装置を提供する。 【解決手段】 一次空気流量検出器11で検出された一
次空気流量10が負荷指令に基づいて求められる一次空
気流量指令13と等しくなるよう一次空気流量調整ダン
パ12へ開度調整指令18を制御器14から出力すると
共に、負荷変化時には、該負荷変化率20に応じて前記
一次空気流量指令13を所要量だけ増減させるよう構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微粉炭焚ボイラの
ミル一次空気流量制御方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、微粉炭焚ボイラの場合、図3に
示される如く、コールバンカ1に貯留された石炭を、モ
ータ等の駆動装置2によって駆動される給炭機3によ
り、石炭粉砕用のミル4へ投入し、該ミル4において前
記石炭を粉砕すると共に、一次空気供給管9から一次空
気をミル4内へ導入し、該一次空気により粉砕された微
粉炭を微粉炭管5を介してバーナ6へ空気搬送し、微粉
炭焚ボイラ7の火炉8内において燃焼させるようになっ
ている。
【0003】前記一次空気供給管9途中には、ミル4へ
導入される一次空気流量10を検出する一次空気流量検
出器11と、ミル4へ導入される一次空気流量10を調
整する一次空気流量調整ダンパ12とが設けられてお
り、又、ミル4へ導入される一次空気流量10が、負荷
指令に基づいて求められる一次空気流量指令13と等し
くなるよう制御を行うための制御器14が設けられてお
り、ミル一次空気流量制御装置が構成されている。
【0004】前記制御器14は、負荷指令に基づいて一
次空気流量指令13を求めて出力する関数発生器15
と、該関数発生器15から出力される一次空気流量指令
13と前記一次空気流量検出器11で検出された一次空
気流量10との差を求め一次空気流量偏差16を出力す
る減算器17と、該減算器17から出力される一次空気
流量偏差16を比例積分処理して該一次空気流量偏差1
6がゼロとなるよう前記一次空気流量調整ダンパ12へ
開度調整指令18を出力する比例積分調節器19とを備
えてなる構成を有している。
【0005】尚、前記関数発生器15には、図4に示さ
れるような関数が入力されており、該関数は、負荷指令
の増減に対し一次空気流量指令13を略比例させる形で
増減させることを表わしている。
【0006】前述の如きミル一次空気流量制御装置にお
いては、微粉炭焚ボイラ7並びにミル4の運転時には、
一次空気流量検出器11によってミル4へ導入される一
次空気流量10が検出されて制御器14の減算器17へ
出力されると共に、関数発生器15において負荷指令に
基づいて一次空気流量指令13が求められて前記減算器
17へ出力され、該減算器17において前記関数発生器
15から出力される一次空気流量指令13と前記一次空
気流量検出器11で検出された一次空気流量10との差
が求められて一次空気流量偏差16が比例積分調節器1
9へ出力され、該比例積分調節器19において前記減算
器17から出力される一次空気流量偏差16が比例積分
処理されて該一次空気流量偏差16がゼロとなるよう前
記一次空気流量調整ダンパ12へ開度調整指令18が出
力され、該一次空気流量調整ダンパ12の開度が調整さ
れ、負荷指令に対応した流量の一次空気がミル4へ導入
され、ミル4からの出炭量が調整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、負荷指令
に対応した流量の一次空気をミル4へ導入するようにす
れば、負荷整定時にはほとんど問題はないが、負荷上昇
時には、ミル4における応答遅れ、即ちミル4内へ投入
された石炭が粉砕され微粉炭として出炭されるまでの時
間的な遅れにより、図5に示される如く、ミル4からの
実際の出炭量が負荷の増加に対応して要求される出炭量
より低くなる一方、負荷下降時には、図6に示される如
く、ミル4からの実際の出炭量が負荷の減少に対応して
要求される出炭量より高くなってしまい、出炭特性が悪
いという欠点を有していた。
【0008】本発明は、斯かる実情に鑑み、負荷変化時
におけるミルの出炭特性の改善を図り得る微粉炭焚ボイ
ラのミル一次空気流量制御方法及び装置を提供しようと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ミルへ導入さ
れる一次空気流量が負荷指令に基づいて求められる一次
空気流量指令と等しくなるよう制御を行うようにした微
粉炭焚ボイラのミル一次空気流量制御方法において、負
荷変化時には、該負荷変化率に応じて前記一次空気流量
指令を所要量だけ増減させることを特徴とする微粉炭焚
ボイラのミル一次空気流量制御方法にかかるものであ
る。
【0010】又、本発明は、ミルへ導入される一次空気
流量を検出する一次空気流量検出器と、ミルへ導入され
る一次空気流量を調整する一次空気流量調整ダンパと、
前記一次空気流量検出器で検出された一次空気流量が負
荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令と等しく
なるよう前記一次空気流量調整ダンパへ開度調整指令を
出力すると共に、負荷変化時には、該負荷変化率に応じ
て前記一次空気流量指令を所要量だけ増減させる制御器
とを備えたことを特徴とする微粉炭焚ボイラのミル一次
空気流量制御装置にかかるものである。
【0011】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0012】本発明の微粉炭焚ボイラのミル一次空気流
量制御方法においては、ミルへ導入される一次空気流量
が負荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令と等
しくなるよう制御が行われ、負荷変化時には、該負荷変
化率に応じて前記一次空気流量指令が所要量だけ増減さ
れる。
【0013】本発明の微粉炭焚ボイラのミル一次空気流
量制御装置においては、微粉炭焚ボイラ並びにミルの運
転時には、一次空気流量検出器によってミルへ導入され
る一次空気流量が検出され、制御器において、負荷指令
に基づいて一次空気流量指令が求められ、前記一次空気
流量検出器で検出された一次空気流量が負荷指令に基づ
いて求められる一次空気流量指令と等しくなるよう前記
一次空気流量調整ダンパへ開度調整指令が出力され、該
一次空気流量調整ダンパの開度が調整され、負荷指令に
対応した流量の一次空気がミルへ導入され、ミルからの
出炭量が調整されると共に、負荷変化時には、該負荷変
化率に応じて前記一次空気流量指令が所要量だけ増減さ
れる。
【0014】これにより、本発明の微粉炭焚ボイラのミ
ル一次空気流量制御方法及び装置においては、負荷上昇
時には、その際の負荷変化率に応じて所要量だけ一次空
気流量指令が増加されるため、ミルにおける応答遅れが
改善され、該ミルからの実際の出炭量が負荷の増加に対
応して要求される出炭量と略等しくなる一方、負荷下降
時には、その際の負荷変化率に応じて所要量だけ一次空
気流量指令が減少されるため、ミルにおける応答遅れが
改善され、該ミルからの実際の出炭量が負荷の減少に対
応して要求される出炭量と略等しくなり、出炭特性が良
好となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0016】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図3に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、制御器14に、負荷指令を微分処理し負荷変化
率20を求めて出力する微分調節器21と、該微分調節
器21から出力される負荷変化率20に基づき一次空気
流量補正値22を求めて出力する関数発生器23と、関
数発生器15から出力される一次空気流量指令13に前
記関数発生器23から出力される一次空気流量補正値2
2を加えて補正一次空気流量指令13’を減算器17へ
出力する加算器24とを追加装備した点にある。
【0017】尚、前記関数発生器23には、図2に示す
ような関数が入力されており、該関数は、負荷変化率2
0の増減に対し一次空気流量補正値22を略比例させる
形で増減させることを表わしている。
【0018】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0019】微粉炭焚ボイラ7並びにミル4の運転時に
は、一次空気流量検出器11によってミル4へ導入され
る一次空気流量10が検出されて制御器14の減算器1
7へ出力されると共に、関数発生器15において負荷指
令に基づいて一次空気流量指令13が求められて加算器
24へ出力され、且つ微分調節器21において負荷指令
が微分処理され負荷変化率20が求められて関数発生器
23へ出力され、該関数発生器23において前記微分調
節器21から出力される負荷変化率20に基づき一次空
気流量補正値22が求められて前記加算器24へ出力さ
れ、該加算器24において前記関数発生器15から出力
される一次空気流量指令13に前記関数発生器23から
出力される一次空気流量補正値22が加えられて補正一
次空気流量指令13’が前記減算器17へ出力され、該
減算器17において前記加算器24から出力される補正
一次空気流量指令13’と前記一次空気流量検出器11
で検出された一次空気流量10との差が求められて一次
空気流量偏差16が比例積分調節器19へ出力され、該
比例積分調節器19において前記減算器17から出力さ
れる一次空気流量偏差16が比例積分処理されて該一次
空気流量偏差16がゼロとなるよう前記一次空気流量調
整ダンパ12へ開度調整指令18が出力され、該一次空
気流量調整ダンパ12の開度が調整され、負荷指令に対
応した流量の一次空気がミル4へ導入され、ミル4から
の出炭量が調整される。
【0020】これにより、負荷上昇時には、その際の負
荷変化率20に応じた一次空気流量補正値22の分だけ
一次空気流量指令13が増加されて補正一次空気流量指
令13’として出力されるため、図5に示されるような
ミル4における応答遅れが改善され、該ミル4からの実
際の出炭量が負荷の増加に対応して要求される出炭量と
略等しくなる一方、負荷下降時には、その際の負荷変化
率20に応じた一次空気流量補正値22の分だけ一次空
気流量指令13が減少されて補正一次空気流量指令1
3’として出力されるため、図6に示されるようなミル
4における応答遅れが改善され、該ミル4からの実際の
出炭量が負荷の減少に対応して要求される出炭量と略等
しくなり、出炭特性が良好となる。
【0021】こうして、負荷変化時におけるミル4の出
炭特性の改善を図り得る。
【0022】尚、本発明の微粉炭焚ボイラのミル一次空
気流量制御方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の微粉炭焚
ボイラのミル一次空気流量制御方法及び装置によれば、
負荷変化時におけるミルの出炭特性の改善を図り得ると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】図1に示される関数発生器23に入力された関
数を表わす線図である。
【図3】従来例の全体概要構成図である。
【図4】図1及び図3に示される関数発生器15に入力
された関数を表わす線図である。
【図5】従来例において負荷上昇時に要求される出炭量
と実際の出炭量とを表わす線図である。
【図6】従来例において負荷下降時に要求される出炭量
と実際の出炭量とを表わす線図である。
【符号の説明】
4 ミル 7 微粉炭焚ボイラ 10 一次空気流量 11 一次空気流量検出器 12 一次空気流量調整ダンパ 13 一次空気流量指令 13’ 補正一次空気流量指令 14 制御器 16 一次空気流量偏差 18 開度調整指令 20 負荷変化率 22 一次空気流量補正値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミルへ導入される一次空気流量が負荷指
    令に基づいて求められる一次空気流量指令と等しくなる
    よう制御を行うようにした微粉炭焚ボイラのミル一次空
    気流量制御方法において、負荷変化時には、該負荷変化
    率に応じて前記一次空気流量指令を所要量だけ増減させ
    ることを特徴とする微粉炭焚ボイラのミル一次空気流量
    制御方法。
  2. 【請求項2】 ミルへ導入される一次空気流量を検出す
    る一次空気流量検出器と、 ミルへ導入される一次空気流量を調整する一次空気流量
    調整ダンパと、 前記一次空気流量検出器で検出された一次空気流量が負
    荷指令に基づいて求められる一次空気流量指令と等しく
    なるよう前記一次空気流量調整ダンパへ開度調整指令を
    出力すると共に、負荷変化時には、該負荷変化率に応じ
    て前記一次空気流量指令を所要量だけ増減させる制御器
    とを備えたことを特徴とする微粉炭焚ボイラのミル一次
    空気流量制御装置。
JP14122998A 1998-05-22 1998-05-22 微粉炭焚ボイラのミル一次空気流量制御方法及び装置 Pending JPH11337048A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109539300A (zh) * 2018-09-28 2019-03-29 国网新疆电力有限公司电力科学研究院 一种锅炉调峰的一次风速调节方法及专用磨煤机
CN113237056A (zh) * 2021-05-31 2021-08-10 西安热工研究院有限公司 一种适用于调峰的一次风粉量控制系统和方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109539300A (zh) * 2018-09-28 2019-03-29 国网新疆电力有限公司电力科学研究院 一种锅炉调峰的一次风速调节方法及专用磨煤机
CN109539300B (zh) * 2018-09-28 2023-09-01 国网新疆电力有限公司电力科学研究院 一种锅炉调峰的一次风速调节方法及专用磨煤机
CN113237056A (zh) * 2021-05-31 2021-08-10 西安热工研究院有限公司 一种适用于调峰的一次风粉量控制系统和方法

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