JPH11336990A - 真空断熱体、断熱箱体、及び断熱パネル - Google Patents
真空断熱体、断熱箱体、及び断熱パネルInfo
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- JPH11336990A JPH11336990A JP10145337A JP14533798A JPH11336990A JP H11336990 A JPH11336990 A JP H11336990A JP 10145337 A JP10145337 A JP 10145337A JP 14533798 A JP14533798 A JP 14533798A JP H11336990 A JPH11336990 A JP H11336990A
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- vacuum
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は冷蔵庫、及び住宅の断熱材として使
用可能な真空断熱体の芯材に関するものであり、真空断
熱体の軽量化を目的とするものである。 【解決手段】 使用済み冷蔵庫等の廃棄物から分離,分
別,及び回収した硬質ウレタンフォームを粉砕した粉体
を真空断熱体の芯材として適用する。
用可能な真空断熱体の芯材に関するものであり、真空断
熱体の軽量化を目的とするものである。 【解決手段】 使用済み冷蔵庫等の廃棄物から分離,分
別,及び回収した硬質ウレタンフォームを粉砕した粉体
を真空断熱体の芯材として適用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫、または建
築物等の断熱材として使用可能な真空断熱体、及びその
真空断熱体を適用した断熱箱体と断熱パネルに関するも
のである。
築物等の断熱材として使用可能な真空断熱体、及びその
真空断熱体を適用した断熱箱体と断熱パネルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、家電製品に対する省資源化、及び
省エネ化は避けられない重要課題であり、冷蔵庫におい
ても廃棄物のリサイクルや断熱材の高性能化が必要不可
欠である。
省エネ化は避けられない重要課題であり、冷蔵庫におい
ても廃棄物のリサイクルや断熱材の高性能化が必要不可
欠である。
【0003】また、建築物についても、近年の住宅に対
する高気密・高断熱の高まりから、これまで、断熱材と
して主流を占めてきたグラスウールから、より断熱性能
の優れた硬質ウレタンフォームが使用され始めている。
する高気密・高断熱の高まりから、これまで、断熱材と
して主流を占めてきたグラスウールから、より断熱性能
の優れた硬質ウレタンフォームが使用され始めている。
【0004】この様に、冷蔵庫、及び建築物の緊急の要
求として、省エネ化があり、断熱性能の向上が重要課題
となっている。
求として、省エネ化があり、断熱性能の向上が重要課題
となっている。
【0005】この様な課題を解決する一手段として真空
断熱体がある。例えば、無機粉末を用いた真空断熱体が
特開昭57−173689号公報や特開昭61−144
492号公報で述べられている。その内容は、フィルム
状プラスチック容器に単粒子径が1μm以下の無機粉末
を充填し内部を減圧後密閉することにより真空断熱体を
得るというものである。
断熱体がある。例えば、無機粉末を用いた真空断熱体が
特開昭57−173689号公報や特開昭61−144
492号公報で述べられている。その内容は、フィルム
状プラスチック容器に単粒子径が1μm以下の無機粉末
を充填し内部を減圧後密閉することにより真空断熱体を
得るというものである。
【0006】効果としては工業化が容易な13〜133
パスカルの真空度で製造することが可能であり、充填す
る粉末が微細であるため、断熱性能の圧力依存性が小さ
く、優れた断熱性能を示すものである。このような真空
断熱体は、一般に硬質ウレタンフォームの3倍以上の断
熱性能を有している。
パスカルの真空度で製造することが可能であり、充填す
る粉末が微細であるため、断熱性能の圧力依存性が小さ
く、優れた断熱性能を示すものである。このような真空
断熱体は、一般に硬質ウレタンフォームの3倍以上の断
熱性能を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
57−173689号公報のようにコア材に合成シリカ
や、珪酸カルシウム等の無機質粉末を大量に適用した真
空断熱体ではコア材の高密度化が避けられず、製品重量
が増加してしまうという問題があった。
57−173689号公報のようにコア材に合成シリカ
や、珪酸カルシウム等の無機質粉末を大量に適用した真
空断熱体ではコア材の高密度化が避けられず、製品重量
が増加してしまうという問題があった。
【0008】本発明は上記課題を鑑み、ガスバリア性フ
ィルムからなる外装材の内部に、通気性を有する内袋材
へ有機樹脂組成物を粉砕した粉体と前記粉体よりも比表
面積の大きい無機質粉体を充填してなる芯材と、ガス吸
着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を
吸着除去する常温活性型のゲッター物質とを含み、外装
材内部が減圧封止されたことを特徴とする真空断熱体で
あることから、従来の無機粉末を芯材として適用した場
合の課題であった、軽量化について改善を図るものであ
る。
ィルムからなる外装材の内部に、通気性を有する内袋材
へ有機樹脂組成物を粉砕した粉体と前記粉体よりも比表
面積の大きい無機質粉体を充填してなる芯材と、ガス吸
着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を
吸着除去する常温活性型のゲッター物質とを含み、外装
材内部が減圧封止されたことを特徴とする真空断熱体で
あることから、従来の無機粉末を芯材として適用した場
合の課題であった、軽量化について改善を図るものであ
る。
【0009】更には、今後、益々重要となってくる地球
環境保護と廃棄物問題に対応すべく、冷蔵庫や建材パネ
ル用の断熱材に使用されているウレタンフォームのリサ
イクルを可能とすると共に、真空断熱体の経時断熱性能
についても改善可能な新規の真空断熱体を提供すること
を目的としている。
環境保護と廃棄物問題に対応すべく、冷蔵庫や建材パネ
ル用の断熱材に使用されているウレタンフォームのリサ
イクルを可能とすると共に、真空断熱体の経時断熱性能
についても改善可能な新規の真空断熱体を提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の真空断熱体は、ガスバリア性フィルムからなる
外装材の内部に、通気性を有する内袋材へ有機樹脂組成
物を粉砕した粉体と前記粉体よりも比表面積の大きい無
機質粉体を充填してなる芯材と、ガス吸着剤として少な
くとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常
温活性型のゲッター物質とを含み、外装材内部が減圧封
止されたことを特徴とする真空断熱体である。
本発明の真空断熱体は、ガスバリア性フィルムからなる
外装材の内部に、通気性を有する内袋材へ有機樹脂組成
物を粉砕した粉体と前記粉体よりも比表面積の大きい無
機質粉体を充填してなる芯材と、ガス吸着剤として少な
くとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常
温活性型のゲッター物質とを含み、外装材内部が減圧封
止されたことを特徴とする真空断熱体である。
【0011】この芯材を構成する有機樹脂組成物からな
る粉体は、冷蔵庫廃材、及び建材パネル廃材、及び樹脂
製品製造時の生産ロス材料等の有機樹脂組成物を粉砕し
た粉末であり、これらは従来の合成シリカ等の無機質粉
体と比較して真密度が小さいため、真空断熱体の製品重
量が大幅に低減できる。
る粉体は、冷蔵庫廃材、及び建材パネル廃材、及び樹脂
製品製造時の生産ロス材料等の有機樹脂組成物を粉砕し
た粉末であり、これらは従来の合成シリカ等の無機質粉
体と比較して真密度が小さいため、真空断熱体の製品重
量が大幅に低減できる。
【0012】また、この粉体は従来の無機質粉体と比較
して平均粒径が大きいため扱い易く、取り扱い性や、作
業性が大幅に向上する。
して平均粒径が大きいため扱い易く、取り扱い性や、作
業性が大幅に向上する。
【0013】また、粉体作製時の粉砕加工についても容
易、かつ低コストで達成可能であり、真空断熱体の芯材
が安価に製造できるのである。
易、かつ低コストで達成可能であり、真空断熱体の芯材
が安価に製造できるのである。
【0014】また、有機樹脂組成物を真空断熱体の芯材
として適用した場合でも、ガス吸着剤として少なくとも
窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常温活性
型のゲッター物質とを含んでいることから真空断熱体の
内部圧力を長期間維持することが可能であり初期断熱性
能が経時的に維持可能となる。
として適用した場合でも、ガス吸着剤として少なくとも
窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常温活性
型のゲッター物質とを含んでいることから真空断熱体の
内部圧力を長期間維持することが可能であり初期断熱性
能が経時的に維持可能となる。
【0015】また、ガスバリア性フィルムからなる外装
材が、少なくとも金属箔を積層したラミネートフィルム
からなる面と、金属箔を積層しないラミネートフィルム
からなる面の少なくとも2面で構成され、金属箔を積層
しないラミネートフィルムからなる面には、少なくとも
内層側にアルミニウム蒸着を施したエチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂組成物からなるフィルム層、もし
くは内層側にアルミニウム蒸着を施したポリエチレンテ
レフタレート樹脂組成物からなるフィルム層のいずれか
を有する請求項1記載の真空断熱体であるため、金属箔
に起因して生じるヒートリークの問題もない。
材が、少なくとも金属箔を積層したラミネートフィルム
からなる面と、金属箔を積層しないラミネートフィルム
からなる面の少なくとも2面で構成され、金属箔を積層
しないラミネートフィルムからなる面には、少なくとも
内層側にアルミニウム蒸着を施したエチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂組成物からなるフィルム層、もし
くは内層側にアルミニウム蒸着を施したポリエチレンテ
レフタレート樹脂組成物からなるフィルム層のいずれか
を有する請求項1記載の真空断熱体であるため、金属箔
に起因して生じるヒートリークの問題もない。
【0016】また、この時、蒸着層を樹脂層の内層側に
適用しているため水分との親和性の高い前記樹脂組成物
からなるフィルムを基材として適用した場合にも、真空
断熱体内部への水分の侵入が大幅に抑制される。
適用しているため水分との親和性の高い前記樹脂組成物
からなるフィルムを基材として適用した場合にも、真空
断熱体内部への水分の侵入が大幅に抑制される。
【0017】また、前記真空断熱体はガス吸着剤として
少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去す
る常温活性型のゲッター物質とを含んでいるため、前記
蒸着フィルム適用した場合にも真空断熱体の内部圧力を
長期間維持することが可能であり真空断熱体の初期断熱
性能が経時的に維持可能となるのである。
少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去す
る常温活性型のゲッター物質とを含んでいるため、前記
蒸着フィルム適用した場合にも真空断熱体の内部圧力を
長期間維持することが可能であり真空断熱体の初期断熱
性能が経時的に維持可能となるのである。
【0018】また、芯材を構成する有機樹脂組成物が、
ウレタン樹脂組成物の発泡体を粉砕した粉体である請求
項1または2記載の真空断熱体である。
ウレタン樹脂組成物の発泡体を粉砕した粉体である請求
項1または2記載の真空断熱体である。
【0019】従って、芯材を構成するウレタン樹脂組成
物の発泡体を粉砕した粉体は、使用済み冷蔵庫から回収
したウレタン廃材、及び建材用ウレタンボード、及びウ
レタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等の廃材
であっても容易に適用できる。また、芯材となる粉体の
粉砕加工についても容易、かつ低コストで達成可能であ
り、真空断熱体の芯材が安価に製造できるのである。
物の発泡体を粉砕した粉体は、使用済み冷蔵庫から回収
したウレタン廃材、及び建材用ウレタンボード、及びウ
レタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等の廃材
であっても容易に適用できる。また、芯材となる粉体の
粉砕加工についても容易、かつ低コストで達成可能であ
り、真空断熱体の芯材が安価に製造できるのである。
【0020】また、粉砕したウレタンフォーム粉末は針
状構造を有しており、嵩高いことから粉砕品が微粉末で
あっても低密度を維持することが可能となる。
状構造を有しており、嵩高いことから粉砕品が微粉末で
あっても低密度を維持することが可能となる。
【0021】また、内箱と外箱とで構成される箱体内部
に真空断熱体を有し、前記真空断熱体以外の空間部がウ
レタン樹脂組成物で発泡充填された断熱箱体において、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱箱体である。
に真空断熱体を有し、前記真空断熱体以外の空間部がウ
レタン樹脂組成物で発泡充填された断熱箱体において、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱箱体である。
【0022】従って、長期にわたって断熱性能が優れた
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
【0023】また、内材と外材とで構成される構造体内
部に真空断熱体を有し、前記真空断熱体が内材と外材と
に挟持されて固定された断熱箱体において、前記真空断
熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載の真空断熱
体であることを特徴とする断熱箱体である。
部に真空断熱体を有し、前記真空断熱体が内材と外材と
に挟持されて固定された断熱箱体において、前記真空断
熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載の真空断熱
体であることを特徴とする断熱箱体である。
【0024】従って、長期にわたって断熱性能が優れた
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
【0025】また、ウレタン樹脂組成物と、複数個の真
空断熱体と、真空断熱体の外方に設けられる面材とによ
り構成され、真空断熱体の少なくとも一平面がウレタン
樹脂組成物によって覆われている断熱パネルにおいて、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱パネルであ
る。
空断熱体と、真空断熱体の外方に設けられる面材とによ
り構成され、真空断熱体の少なくとも一平面がウレタン
樹脂組成物によって覆われている断熱パネルにおいて、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱パネルであ
る。
【0026】従って、長期にわたって断熱性能が優れた
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の真空断熱体は、ガスバリ
ア性フィルムからなる外装材の内部に、通気性を有する
内袋材へ有機樹脂組成物を粉砕した粉体と前記粉体より
も比表面積の大きい無機質粉体を充填してなる芯材と、
ガス吸着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化
炭素を吸着除去する常温活性型のゲッター物質とを含
み、外装材内部が減圧封止されたことを特徴とするもの
である。
ア性フィルムからなる外装材の内部に、通気性を有する
内袋材へ有機樹脂組成物を粉砕した粉体と前記粉体より
も比表面積の大きい無機質粉体を充填してなる芯材と、
ガス吸着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化
炭素を吸着除去する常温活性型のゲッター物質とを含
み、外装材内部が減圧封止されたことを特徴とするもの
である。
【0028】更には、ガスバリア性フィルムからなる外
装材が、金属箔を積層したラミネートフィルムからなる
面と、金属箔を積層しないラミネートフィルムからなる
面の少なくとも2面で構成され、金属箔を積層しないラ
ミネートフィルムからなる面には、少なくとも内層側に
アルミニウム蒸着を施したエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂組成物からなるフィルム層、もしくは内層
側にアルミニウム蒸着を施したポリエチレンテレフタレ
ート樹脂組成物からなるフィルム層のいずれかを有する
ことを特徴とするものである。
装材が、金属箔を積層したラミネートフィルムからなる
面と、金属箔を積層しないラミネートフィルムからなる
面の少なくとも2面で構成され、金属箔を積層しないラ
ミネートフィルムからなる面には、少なくとも内層側に
アルミニウム蒸着を施したエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂組成物からなるフィルム層、もしくは内層
側にアルミニウム蒸着を施したポリエチレンテレフタレ
ート樹脂組成物からなるフィルム層のいずれかを有する
ことを特徴とするものである。
【0029】更には、芯材を構成する有機樹脂組成物
は、ウレタン樹脂組成物の発泡体を粉砕した粉体を適用
することを特徴とするものである。
は、ウレタン樹脂組成物の発泡体を粉砕した粉体を適用
することを特徴とするものである。
【0030】従って、従来の無機粉末を芯材として適用
した場合の課題であった、真空断熱体の軽量化について
改善を図ることができる。更には、今後、益々重要とな
ってくる地球環境保護と廃棄物問題に対応すべく、冷蔵
庫や建材パネル用の断熱材に使用されているウレタンフ
ォームのリサイクルを可能とすると共に、真空断熱体の
経時断熱性能についても改善を図ることができる。
した場合の課題であった、真空断熱体の軽量化について
改善を図ることができる。更には、今後、益々重要とな
ってくる地球環境保護と廃棄物問題に対応すべく、冷蔵
庫や建材パネル用の断熱材に使用されているウレタンフ
ォームのリサイクルを可能とすると共に、真空断熱体の
経時断熱性能についても改善を図ることができる。
【0031】本発明の構成材料のうち、芯材用の粉末と
して適用する有機樹脂組成物は、廃棄処分された使用済
み冷蔵庫,テレビ,エアコン,洗濯機等の家電製品、及
び建築用ウレタンパネル等の廃材、及び樹脂製品製造時
の工場内生産ロス材料等を適用して、有機樹脂組成物の
回収,分別,粉砕という工程を経て容易に再利用でき
る。
して適用する有機樹脂組成物は、廃棄処分された使用済
み冷蔵庫,テレビ,エアコン,洗濯機等の家電製品、及
び建築用ウレタンパネル等の廃材、及び樹脂製品製造時
の工場内生産ロス材料等を適用して、有機樹脂組成物の
回収,分別,粉砕という工程を経て容易に再利用でき
る。
【0032】また、この粉砕工程についても汎用の粉砕
機により容易、かつ低コストで達成可能である。なお、
粉砕機は汎用的なカッターミル,ハンマーミルの様な機
器にて問題なく適用できるが、粉体粒度の調整が容易に
達成できる石うす状の摩砕型粉砕機が特に優れている。
機により容易、かつ低コストで達成可能である。なお、
粉砕機は汎用的なカッターミル,ハンマーミルの様な機
器にて問題なく適用できるが、粉体粒度の調整が容易に
達成できる石うす状の摩砕型粉砕機が特に優れている。
【0033】一方、有機樹脂組成物としては、ウレタ
ン,フェノール,ポリスチレン,ポリプロピレン,ポリ
エチレン樹脂等、熱硬化性樹脂,熱可塑性樹脂の何れに
関わらず殆どの有機樹脂組成物が適用できるが、樹脂熱
伝導率が低く、耐熱性に優れた有機樹脂組成物が適して
いる。
ン,フェノール,ポリスチレン,ポリプロピレン,ポリ
エチレン樹脂等、熱硬化性樹脂,熱可塑性樹脂の何れに
関わらず殆どの有機樹脂組成物が適用できるが、樹脂熱
伝導率が低く、耐熱性に優れた有機樹脂組成物が適して
いる。
【0034】その中でも、特にウレタン樹脂組成物の発
泡体である硬質ウレタンフォームを粉砕した粉末が、樹
脂の耐熱性,粉末の嵩高さ,低樹脂熱伝導率の面で真空
断熱体の芯材としてより良好である。従って、使用済み
冷蔵庫から回収したウレタン廃材、及び建築用建材パネ
ルとし利用されるウレタンボード廃材、及び硬質ウレタ
ンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等の廃材を適
用することが地球環境保護や省資源リサイクルの面から
も良好である。
泡体である硬質ウレタンフォームを粉砕した粉末が、樹
脂の耐熱性,粉末の嵩高さ,低樹脂熱伝導率の面で真空
断熱体の芯材としてより良好である。従って、使用済み
冷蔵庫から回収したウレタン廃材、及び建築用建材パネ
ルとし利用されるウレタンボード廃材、及び硬質ウレタ
ンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等の廃材を適
用することが地球環境保護や省資源リサイクルの面から
も良好である。
【0035】また、前記粉砕機にて粉砕した硬質ウレタ
ンフォーム粉末は針状構造を有しており、嵩高い粉末で
あるため芯材の低密度化が可能であり、真空断熱体の軽
量化の面でも特に優れている。
ンフォーム粉末は針状構造を有しており、嵩高い粉末で
あるため芯材の低密度化が可能であり、真空断熱体の軽
量化の面でも特に優れている。
【0036】一方、真空断熱体にはガス吸着剤を適用し
ている。このガス吸着剤としては、少なくとも窒素,酸
素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常温活性型のゲッ
ター物質にて構成されている。その結果、芯材として廃
材を再利用した有機樹脂組成物を適用しているにも関わ
らず、また、ガスバリア性フィルムからなる外装材の一
面が、金属箔を積層しないラミネートフィルムから構成
されているにも関わらず、長期にわたって真空断熱体の
内圧上昇が無く、初期断熱性能が経時的に維持されるの
である。
ている。このガス吸着剤としては、少なくとも窒素,酸
素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常温活性型のゲッ
ター物質にて構成されている。その結果、芯材として廃
材を再利用した有機樹脂組成物を適用しているにも関わ
らず、また、ガスバリア性フィルムからなる外装材の一
面が、金属箔を積層しないラミネートフィルムから構成
されているにも関わらず、長期にわたって真空断熱体の
内圧上昇が無く、初期断熱性能が経時的に維持されるの
である。
【0037】なお、ガス吸着剤として適用する常温活性
型のゲッター物質とは、単体,混合物のいずれの場合で
も問題ないが、真空断熱体の製品適用時の平均温度であ
る常温〜100℃前後の温度域にて反応活性度の高い物
質であることが望ましい。
型のゲッター物質とは、単体,混合物のいずれの場合で
も問題ないが、真空断熱体の製品適用時の平均温度であ
る常温〜100℃前後の温度域にて反応活性度の高い物
質であることが望ましい。
【0038】また、そのガス吸着機構は、物理吸着,化
学吸着,及び吸蔵,収着等のいずれでも良いが、非蒸発
型ゲッターとして作用する物質が良好である。
学吸着,及び吸蔵,収着等のいずれでも良いが、非蒸発
型ゲッターとして作用する物質が良好である。
【0039】具体的には、合成ゼオライト,活性炭,活
性アルミナ,シリカゲル,ドーソナイト,ハイドロタル
サイト等の物理吸着剤。
性アルミナ,シリカゲル,ドーソナイト,ハイドロタル
サイト等の物理吸着剤。
【0040】化学吸着剤としては、アルカリ金属やアル
カリ土金属の酸化物や、アルカリ金属やアルカリ土金属
の水酸化が利用でき、特に、酸化リチウム,水酸化リチ
ウム,酸化カルシウム,水酸化カルシウム,酸化マグネ
シウム,水酸化マグネシウム,酸化バリウム,水酸化バ
リウムが効果的に作用する。
カリ土金属の酸化物や、アルカリ金属やアルカリ土金属
の水酸化が利用でき、特に、酸化リチウム,水酸化リチ
ウム,酸化カルシウム,水酸化カルシウム,酸化マグネ
シウム,水酸化マグネシウム,酸化バリウム,水酸化バ
リウムが効果的に作用する。
【0041】また、硫酸カルシウム,硫酸マグネシウ
ム,硫酸ナトリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,
塩化カルシウム,不飽和脂肪酸,鉄化合物等も効果的に
作用する。
ム,硫酸ナトリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,
塩化カルシウム,不飽和脂肪酸,鉄化合物等も効果的に
作用する。
【0042】なお、より望ましくは、バリウム,マグネ
シウム,カルシウム,ストロンチウム,チタン,ジルコ
ニウム,バナジウム等の物質を単独、もしくは合金化し
たゲッター物質を適用するのがより効果的である。
シウム,カルシウム,ストロンチウム,チタン,ジルコ
ニウム,バナジウム等の物質を単独、もしくは合金化し
たゲッター物質を適用するのがより効果的である。
【0043】更には、このような前記吸着剤を少なくと
も窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去すべく、種
々混合して適用することがより効果的である。
も窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去すべく、種
々混合して適用することがより効果的である。
【0044】真空断熱体の内圧増加を抑制するために
は、このように、少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化
炭素の4種類のガス成分を除去することが必要不可欠で
ある。
は、このように、少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化
炭素の4種類のガス成分を除去することが必要不可欠で
ある。
【0045】また、外被材としては、片面には、表面保
護層がポリエチレンテレフタレート(12μm)、中間
層がアルミ箔(6μm)、熱シール層が高密度ポリエチ
レン(50μm)からなるラミネートフィルム、もう一
方の面には、表面保護層がポリエチレンテレフタレート
(12μm)、中間層がエチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂組成物(15μm)の内層側にアルミニウム
蒸着を施したフィルム層,熱シール層が高密度ポリエチ
レン(50μm)からなるラミネートフィルムを用いて
いる。
護層がポリエチレンテレフタレート(12μm)、中間
層がアルミ箔(6μm)、熱シール層が高密度ポリエチ
レン(50μm)からなるラミネートフィルム、もう一
方の面には、表面保護層がポリエチレンテレフタレート
(12μm)、中間層がエチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂組成物(15μm)の内層側にアルミニウム
蒸着を施したフィルム層,熱シール層が高密度ポリエチ
レン(50μm)からなるラミネートフィルムを用いて
いる。
【0046】このように片面には、アルミニウム箔を中
間層に有しているためガスバリア性が高く、外装材から
侵入するガス量を小さくしている。また、もう一方の面
は、アルミニウム蒸着層を形成した高バリア性フィルム
であるためアルミニウム蒸着層を伝わる熱量が小さく、
外装材に起因したヒートリークによる断熱性能の悪化を
もたらすことがない。
間層に有しているためガスバリア性が高く、外装材から
侵入するガス量を小さくしている。また、もう一方の面
は、アルミニウム蒸着層を形成した高バリア性フィルム
であるためアルミニウム蒸着層を伝わる熱量が小さく、
外装材に起因したヒートリークによる断熱性能の悪化を
もたらすことがない。
【0047】なお、更に表面保護層として、突き刺し強
度,曲げ強度等に優れた二軸延伸ナイロン等も適用可能
である。また、熱シール層には、シール性に優れたポリ
プロピレン,ポリアクリロニトリル,低密度ポリエチレ
ン等も適用可能である。
度,曲げ強度等に優れた二軸延伸ナイロン等も適用可能
である。また、熱シール層には、シール性に優れたポリ
プロピレン,ポリアクリロニトリル,低密度ポリエチレ
ン等も適用可能である。
【0048】一方、その他の芯材への添加剤として、有
機樹脂組成物の経時的な樹脂劣化を抑制するため、更に
は真空断熱体の難燃性を向上させるために、通常の有機
樹脂組成物に添加して使用される汎用的な酸化防止剤
や、難燃剤等を同時に併用しても全く問題ない。
機樹脂組成物の経時的な樹脂劣化を抑制するため、更に
は真空断熱体の難燃性を向上させるために、通常の有機
樹脂組成物に添加して使用される汎用的な酸化防止剤
や、難燃剤等を同時に併用しても全く問題ない。
【0049】なお、酸化防止剤としては、フェノール
系,モノフェノール系,ビスフェノール系,高分子フェ
ノール系,アミン系,硫黄系,リン系等が適用できる。
これらは、単独,或いは混合して適用可能であるが、ラ
ジカル連鎖禁止作用と過酸化物分解作用を有する化合物
を併用して適用するのが特に効果的である。
系,モノフェノール系,ビスフェノール系,高分子フェ
ノール系,アミン系,硫黄系,リン系等が適用できる。
これらは、単独,或いは混合して適用可能であるが、ラ
ジカル連鎖禁止作用と過酸化物分解作用を有する化合物
を併用して適用するのが特に効果的である。
【0050】このような構成材料により、本発明の真空
断熱体を作製する。まず真空断熱体の芯材を構成する有
機樹脂組成からなる粉体は、前記の通り汎用的な摩砕型
粉砕機にて作製する。この時、有機樹脂組成物としては
使用済み冷蔵庫等の廃棄物から分別回収した硬質ウレタ
ンフォーム適用することがより望ましい。
断熱体を作製する。まず真空断熱体の芯材を構成する有
機樹脂組成からなる粉体は、前記の通り汎用的な摩砕型
粉砕機にて作製する。この時、有機樹脂組成物としては
使用済み冷蔵庫等の廃棄物から分別回収した硬質ウレタ
ンフォーム適用することがより望ましい。
【0051】その後、前記有機樹脂組成物からなる粉体
と無機質粉体である合成シリカを混合攪拌し、通気性を
有する内袋材へ充填させ真空断熱体の芯材を作製する。
と無機質粉体である合成シリカを混合攪拌し、通気性を
有する内袋材へ充填させ真空断熱体の芯材を作製する。
【0052】前記芯材は必要に応じて120℃〜180
℃にて加熱処理を実施した後、ガス吸着剤と共に、ガス
バリア性フィルムの3方を熱シールより製袋した外装材
へ挿入し、内部を13パスカル以下に減圧真空後、残り
の1辺を熱シールにより外装材端部を封止して真空断熱
体を作製するのである。
℃にて加熱処理を実施した後、ガス吸着剤と共に、ガス
バリア性フィルムの3方を熱シールより製袋した外装材
へ挿入し、内部を13パスカル以下に減圧真空後、残り
の1辺を熱シールにより外装材端部を封止して真空断熱
体を作製するのである。
【0053】なお、芯材の脱水,脱ガスを目的とした加
熱処理工程,更には真空排気工程等、真空断熱体の製造
工程の全てにおいて汎用的な設備にて容易に作製可能で
ある。
熱処理工程,更には真空排気工程等、真空断熱体の製造
工程の全てにおいて汎用的な設備にて容易に作製可能で
ある。
【0054】この様な形態により、従来の無機粉末を芯
材として適用した場合の課題であった、軽量化について
改善を図るものである。
材として適用した場合の課題であった、軽量化について
改善を図るものである。
【0055】更には、地球環境保護と廃棄物問題に対応
すべく、特に冷蔵庫の断熱材に使用されているウレタン
フォームのリサイクルを可能とすると共に、真空断熱体
の経時断熱性能についても改善可能な新規の真空断熱体
が提供可能となる。
すべく、特に冷蔵庫の断熱材に使用されているウレタン
フォームのリサイクルを可能とすると共に、真空断熱体
の経時断熱性能についても改善可能な新規の真空断熱体
が提供可能となる。
【0056】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0057】(実施例1)図1は本発明の一実施例にお
ける真空断熱体断面の模式図であり、1は真空断熱体、
2は芯材、3は内袋材、4は有機樹脂組成を粉砕した粉
体、5は無機質粉体であり、6はガス吸着剤、7はガス
バリア性ラミネートフィルムからなる外装材である。
ける真空断熱体断面の模式図であり、1は真空断熱体、
2は芯材、3は内袋材、4は有機樹脂組成を粉砕した粉
体、5は無機質粉体であり、6はガス吸着剤、7はガス
バリア性ラミネートフィルムからなる外装材である。
【0058】内袋材3は、ポリエチレンテレフタレート
とポリプロピレンで構成された不織布を熱シールにより
袋状に製袋したものである。
とポリプロピレンで構成された不織布を熱シールにより
袋状に製袋したものである。
【0059】有機樹脂組成を粉砕した粉体4は、廃棄処
分された使用済み冷蔵庫から回収,分離,分別した硬質
ウレタンフォームを汎用的な摩砕型粉砕機を適用し平均
粒径150〜200μmに粉砕したものである。なお、
ウレタン粉砕品の平均粒径は島津製作所製のレーザ回折
式の粒度分布測定装置SALD−3000Jにより測定
した。
分された使用済み冷蔵庫から回収,分離,分別した硬質
ウレタンフォームを汎用的な摩砕型粉砕機を適用し平均
粒径150〜200μmに粉砕したものである。なお、
ウレタン粉砕品の平均粒径は島津製作所製のレーザ回折
式の粒度分布測定装置SALD−3000Jにより測定
した。
【0060】無機質粉体5は、有機樹脂組成物を粉砕し
た粉体よりも比表面積の大きいトクヤマ製の合成シリカ
「トクシールP」を適用した。
た粉体よりも比表面積の大きいトクヤマ製の合成シリカ
「トクシールP」を適用した。
【0061】また、外装材7は、片面は、表面保護層が
ポリエチレンテレフタレート(12μm)、中間層がア
ルミ箔(6μm)、熱シール層が高密度ポリエチレン
(50μm)からなるラミネートフィルムであり、もう
一方の面には、表面保護層がポリエチレンテレフタレー
ト(12μm)、中間層がエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂組成物(15μm)の内層側にアルミニウ
ム蒸着を施したフィルム層,熱シール層が高密度ポリエ
チレン(50μm)からなるラミネートフィルムを用い
ている。
ポリエチレンテレフタレート(12μm)、中間層がア
ルミ箔(6μm)、熱シール層が高密度ポリエチレン
(50μm)からなるラミネートフィルムであり、もう
一方の面には、表面保護層がポリエチレンテレフタレー
ト(12μm)、中間層がエチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂組成物(15μm)の内層側にアルミニウ
ム蒸着を施したフィルム層,熱シール層が高密度ポリエ
チレン(50μm)からなるラミネートフィルムを用い
ている。
【0062】また、ガス吸着剤は少なくとも窒素,酸
素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常温活性型のゲッ
ター物質として、サエス・ゲッターズ社より上市されて
いるバリウム−リチウム合金を含むコンボゲッター(商
品名:SG−COMBO3/DSK/28−7)を使用
した。
素,水分,二酸化炭素を吸着除去する常温活性型のゲッ
ター物質として、サエス・ゲッターズ社より上市されて
いるバリウム−リチウム合金を含むコンボゲッター(商
品名:SG−COMBO3/DSK/28−7)を使用
した。
【0063】次に、この真空断熱体の製造方法を説明す
る。前記方法により粉砕作製した硬質ウレタンフォーム
粉末からなる粉体と、芯材重量の3wt%にあたるトク
シールPとを混合攪拌し、通気性を有する内袋材へ所定
量を充填させ真空断熱体の芯材を作製する。この時、ト
クシールPが流動化剤として作用し硬質ウレタンフォー
ム粉末からなる粉体を最適な充填形態とすることが可能
となる。
る。前記方法により粉砕作製した硬質ウレタンフォーム
粉末からなる粉体と、芯材重量の3wt%にあたるトク
シールPとを混合攪拌し、通気性を有する内袋材へ所定
量を充填させ真空断熱体の芯材を作製する。この時、ト
クシールPが流動化剤として作用し硬質ウレタンフォー
ム粉末からなる粉体を最適な充填形態とすることが可能
となる。
【0064】前記芯材は150℃にて1時間加熱処理を
実施した後、ガス吸着剤と共に、ガスバリア性フィルム
製の外装材へ挿入し、熱シール装置を備えた真空チャン
バーにて真空排気し、外装材端部を熱シールにより封止
して真空断熱体を作製する。
実施した後、ガス吸着剤と共に、ガスバリア性フィルム
製の外装材へ挿入し、熱シール装置を備えた真空チャン
バーにて真空排気し、外装材端部を熱シールにより封止
して真空断熱体を作製する。
【0065】この時、真空断熱体の初期内部圧力が13
パスカル以下になるように排気減圧を行った。
パスカル以下になるように排気減圧を行った。
【0066】また、比較例として真空断熱体に、ガス吸
着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を
吸着除去する常温活性型のゲッター物質を適用しない場
合についても示した。
着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を
吸着除去する常温活性型のゲッター物質を適用しない場
合についても示した。
【0067】この様にして作製した真空断熱体は、芯材
に合成シリカ粉末を用いた真空断熱体と比較して真空断
熱体の成形密度が20%以上低減された。
に合成シリカ粉末を用いた真空断熱体と比較して真空断
熱体の成形密度が20%以上低減された。
【0068】従って、製品重量の軽量化が図れると共
に、真空断熱体の取り扱い性や、生産時の作業効率の向
上が期待できる。
に、真空断熱体の取り扱い性や、生産時の作業効率の向
上が期待できる。
【0069】また、真空断熱体の熱伝導率を英弘精機
(株)製のAUTO−Λにて測定した結果、40℃6カ
月間のエージングにて、吸着剤を適用した場合は熱伝導
率の増加は認められないが、前記吸着剤を適用しない場
合は、熱伝導率がエージング前の約2倍に増加した。
(株)製のAUTO−Λにて測定した結果、40℃6カ
月間のエージングにて、吸着剤を適用した場合は熱伝導
率の増加は認められないが、前記吸着剤を適用しない場
合は、熱伝導率がエージング前の約2倍に増加した。
【0070】一方、芯材を構成する有機樹脂組成物とし
ては、ウレタン,フェノール,ポリスチレン,ポリプロ
ピレン,ポリエチレン樹脂等、熱硬化性樹脂,熱可塑性
樹脂の何れに関わらず殆どの有機樹脂組成物が適用でき
るが、樹脂熱伝導率が低い樹脂組成物が適している。そ
の中でも、特にウレタン樹脂組成物の発泡体である硬質
ウレタンフォームを粉砕した粉末が真空断熱体の芯材と
して最も効果的であった。
ては、ウレタン,フェノール,ポリスチレン,ポリプロ
ピレン,ポリエチレン樹脂等、熱硬化性樹脂,熱可塑性
樹脂の何れに関わらず殆どの有機樹脂組成物が適用でき
るが、樹脂熱伝導率が低い樹脂組成物が適している。そ
の中でも、特にウレタン樹脂組成物の発泡体である硬質
ウレタンフォームを粉砕した粉末が真空断熱体の芯材と
して最も効果的であった。
【0071】また、硬質ウレタンフォームを粉砕した粉
末を適用する場合は、使用済み冷蔵庫から回収したウレ
タン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、及び硬
質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等、
様々な廃材、及び産業廃棄物が適用できるため地球環境
保護や省資源リサイクルの面からも適している。
末を適用する場合は、使用済み冷蔵庫から回収したウレ
タン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、及び硬
質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等、
様々な廃材、及び産業廃棄物が適用できるため地球環境
保護や省資源リサイクルの面からも適している。
【0072】また、硬質ウレタンフォームを平均粒径1
50〜200μm程度の粒径に粉砕したウレタン粉末は
針状構造を有しており、嵩密度の小さい、嵩高い粉末で
あるため芯材の低密度化が可能となり、真空断熱体の軽
量化が達成される。
50〜200μm程度の粒径に粉砕したウレタン粉末は
針状構造を有しており、嵩密度の小さい、嵩高い粉末で
あるため芯材の低密度化が可能となり、真空断熱体の軽
量化が達成される。
【0073】(実施例2)一方、図2は、本発明の一実
施例における断熱箱体の断面図であり、断熱箱体8は、
ABS樹脂を真空成形した内箱9と鉄板をプレス成形し
た外箱10とがフランジ11を介して構成される箱体内
部に予め真空断熱体1を配設し、前記真空断熱体以外の
空間部を硬質ウレタンフォーム12で発泡充填したもの
である。
施例における断熱箱体の断面図であり、断熱箱体8は、
ABS樹脂を真空成形した内箱9と鉄板をプレス成形し
た外箱10とがフランジ11を介して構成される箱体内
部に予め真空断熱体1を配設し、前記真空断熱体以外の
空間部を硬質ウレタンフォーム12で発泡充填したもの
である。
【0074】なお、真空断熱体1は、実施例1で示した
ものと同等品である。従って、上記構成によって、経時
的にも優れた断熱性能を維持することができる。また、
無機粉末を芯材とする真空断熱体を適用する場合と比較
して断熱箱体重量が低減する。
ものと同等品である。従って、上記構成によって、経時
的にも優れた断熱性能を維持することができる。また、
無機粉末を芯材とする真空断熱体を適用する場合と比較
して断熱箱体重量が低減する。
【0075】更に、芯材に、使用済み冷蔵庫から回収し
たウレタン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、
及び硬質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材
料等、様々な廃材、及び産業廃棄物となった硬質ウレタ
ンフォームを粉砕した粉末を適用しているため、地球環
境保護や省資源リサイクルの面からも優れた断熱箱体が
提供できる。
たウレタン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、
及び硬質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材
料等、様々な廃材、及び産業廃棄物となった硬質ウレタ
ンフォームを粉砕した粉末を適用しているため、地球環
境保護や省資源リサイクルの面からも優れた断熱箱体が
提供できる。
【0076】また、この様な断熱箱体は極めて高い断熱
性能を有しており、一般的な冷蔵庫や冷凍庫の筐体、及
びそのドア体として適用すると一層効果的である。
性能を有しており、一般的な冷蔵庫や冷凍庫の筐体、及
びそのドア体として適用すると一層効果的である。
【0077】(実施例3)図3は、本発明の一実施例に
おける断熱箱体の断面図である。
おける断熱箱体の断面図である。
【0078】13は断熱箱体であり、1は真空断熱体、
14は内材でありステンレス製の容器から構成されてい
る。15は外材でありABS樹脂をインジェクションに
より成形した容器からなっている。この内側容器と外側
容器の間に真空断熱体が挿入,挟持され断熱箱体を形成
している。
14は内材でありステンレス製の容器から構成されてい
る。15は外材でありABS樹脂をインジェクションに
より成形した容器からなっている。この内側容器と外側
容器の間に真空断熱体が挿入,挟持され断熱箱体を形成
している。
【0079】この時、平板状の真空断熱体は予め、容器
の空間形状に合致するようにプレス加工されている。ま
た、この真空断熱体は、内容器と外容器の間に挟み込ま
れた状態で保持固定されており、接着固定用の助剤、及
び固定用補助具は特に使用されておらず、真空断熱体が
容易に取り外し可能なように組み合わされて作製されて
いる。
の空間形状に合致するようにプレス加工されている。ま
た、この真空断熱体は、内容器と外容器の間に挟み込ま
れた状態で保持固定されており、接着固定用の助剤、及
び固定用補助具は特に使用されておらず、真空断熱体が
容易に取り外し可能なように組み合わされて作製されて
いる。
【0080】なお、真空断熱体1は、実施例1で示した
ものと同等品である。従って、上記構成によって、経時
的にも優れた断熱特性を維持することができる。また、
無機粉末を芯材とする真空断熱体を適用する場合と比較
して断熱箱体の製品重量が低減する。
ものと同等品である。従って、上記構成によって、経時
的にも優れた断熱特性を維持することができる。また、
無機粉末を芯材とする真空断熱体を適用する場合と比較
して断熱箱体の製品重量が低減する。
【0081】更に、芯材に、使用済み冷蔵庫から回収し
たウレタン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、
及び硬質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材
料等、様々な廃材、及び産業廃棄物となった硬質ウレタ
ンフォームを粉砕した粉末を適用しているため、地球環
境保護や省資源リサイクルの面からも優れた断熱箱体が
提供できる。
たウレタン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、
及び硬質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材
料等、様々な廃材、及び産業廃棄物となった硬質ウレタ
ンフォームを粉砕した粉末を適用しているため、地球環
境保護や省資源リサイクルの面からも優れた断熱箱体が
提供できる。
【0082】また、この様な断熱箱体は極めて高い断熱
性能を有しており、様々な断熱用途において適用でき
る。
性能を有しており、様々な断熱用途において適用でき
る。
【0083】更に、真空断熱体が断熱構造体と接着固定
されていないため、真空断熱体が破袋した場合等のサー
ビス性も良好である。
されていないため、真空断熱体が破袋した場合等のサー
ビス性も良好である。
【0084】なお、本実施例では、真空断熱体を接着固
定しない場合を示したが必要に応じて両面テープやホッ
トメルト等の接着助剤、及び補助具を用いて真空断熱体
と断熱構造体を完全に固定しても何ら問題ない。
定しない場合を示したが必要に応じて両面テープやホッ
トメルト等の接着助剤、及び補助具を用いて真空断熱体
と断熱構造体を完全に固定しても何ら問題ない。
【0085】(実施例4)図4は、本発明の一実施例に
おける断熱パネルの断面図である。
おける断熱パネルの断面図である。
【0086】16は断熱パネルであり、1は真空断熱体
で複数個配設されている。また、17はウレタン樹脂組
成物であり、18はアルミ箔をラミネートしたポリエチ
レンコート紙からなる面材である。
で複数個配設されている。また、17はウレタン樹脂組
成物であり、18はアルミ箔をラミネートしたポリエチ
レンコート紙からなる面材である。
【0087】本断熱パネルは図4に示すように、真空断
熱体の少なくとも一平面がウレタン樹脂組成物で発泡充
填により覆われており、真空断熱体、或いはウレタン樹
脂組成物の外方が面材で被覆された断熱パネルである。
熱体の少なくとも一平面がウレタン樹脂組成物で発泡充
填により覆われており、真空断熱体、或いはウレタン樹
脂組成物の外方が面材で被覆された断熱パネルである。
【0088】なお、真空断熱体1は、実施例1で示した
ものと同等品である。また、本実施例では、断熱パネル
を平面上に複数個配設しているが、積層に複数個配設し
ても何等問題なく、配設する真空断熱体の大きさ,個数
についても任意に設定できる。
ものと同等品である。また、本実施例では、断熱パネル
を平面上に複数個配設しているが、積層に複数個配設し
ても何等問題なく、配設する真空断熱体の大きさ,個数
についても任意に設定できる。
【0089】従って、上記構成によって、経時的にも優
れた断熱特性を維持することができる。また、無機粉末
を芯材とする真空断熱体を適用する場合と比較して断熱
パネル重量が低減することから取り扱い性が向上する。
れた断熱特性を維持することができる。また、無機粉末
を芯材とする真空断熱体を適用する場合と比較して断熱
パネル重量が低減することから取り扱い性が向上する。
【0090】また、真空断熱体が面材やウレタン樹脂組
成物によって覆われているため、外的衝撃が真空断熱体
に直接加わることがない。
成物によって覆われているため、外的衝撃が真空断熱体
に直接加わることがない。
【0091】更に、芯材に、使用済み冷蔵庫から回収し
たウレタン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、
及び硬質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材
料等、様々な廃材、及び産業廃棄物となった硬質ウレタ
ンフォームを粉砕した粉末を適用しているため、地球環
境保護や省資源リサイクルの面からも優れた断熱パネル
が提供できる。
たウレタン廃材、及び建築物用のウレタンボード廃材、
及び硬質ウレタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材
料等、様々な廃材、及び産業廃棄物となった硬質ウレタ
ンフォームを粉砕した粉末を適用しているため、地球環
境保護や省資源リサイクルの面からも優れた断熱パネル
が提供できる。
【0092】また、この様な断熱パネルは極めて高い断
熱性能を有しており、一般的な建築物用の断熱パネル、
及び建築物の構造材等様々な用途において断熱パネルと
して適用できる。
熱性能を有しており、一般的な建築物用の断熱パネル、
及び建築物の構造材等様々な用途において断熱パネルと
して適用できる。
【0093】また、面材の材料については特に限定する
ものではなく、有機材料,無機材料いずれの材料を用い
ても良いが、パネル全体の難燃性を考慮すると石膏ボー
ド等の難燃性面材であることが望ましい。
ものではなく、有機材料,無機材料いずれの材料を用い
ても良いが、パネル全体の難燃性を考慮すると石膏ボー
ド等の難燃性面材であることが望ましい。
【0094】更に、面材は発泡断熱材への水分侵入や発
泡断熱材気泡内からのガス拡散,及び空気の透過侵入を
防止するためにガスバリア性を有する材料の適用が望ま
しく、面材のガスバリア性が低い場合は金属箔等の材料
を併用することがより望ましい。
泡断熱材気泡内からのガス拡散,及び空気の透過侵入を
防止するためにガスバリア性を有する材料の適用が望ま
しく、面材のガスバリア性が低い場合は金属箔等の材料
を併用することがより望ましい。
【0095】また、ウレタン樹脂組成物は、難燃性のウ
レタン樹脂組成物であることが望ましくベンジリックエ
ーテル型フェノールポリオールや、有機リン含有難燃ポ
リオールや、イソシアヌレート環含有ポリマーポリオー
ル等の難燃性ポリオール成分を適用して発泡生成したウ
レタン樹脂組成物や、イソシアネートインデクスを増加
させて発泡生成したイソシアヌレートフォームであるこ
とが望ましい。
レタン樹脂組成物であることが望ましくベンジリックエ
ーテル型フェノールポリオールや、有機リン含有難燃ポ
リオールや、イソシアヌレート環含有ポリマーポリオー
ル等の難燃性ポリオール成分を適用して発泡生成したウ
レタン樹脂組成物や、イソシアネートインデクスを増加
させて発泡生成したイソシアヌレートフォームであるこ
とが望ましい。
【0096】また、ウレタン樹脂組成物には難燃剤を適
用することが望ましく、難燃剤としては有機系,無機
系,及び反応型,添加型を問わないが有毒な燃焼ガスを
発生しない非ハロゲン系化合物であることが望ましい。
より好ましくは、有機リン酸系化合物とポリリン酸アン
モニウム系化合物や、メラニン、及びその誘導体を複合
化したものが特に効果的である。
用することが望ましく、難燃剤としては有機系,無機
系,及び反応型,添加型を問わないが有毒な燃焼ガスを
発生しない非ハロゲン系化合物であることが望ましい。
より好ましくは、有機リン酸系化合物とポリリン酸アン
モニウム系化合物や、メラニン、及びその誘導体を複合
化したものが特に効果的である。
【0097】また、本実施例では図示していないが断熱
パネルは用途に応じて枠体、或いは縦材、或いは横材を
配設することも可能である。
パネルは用途に応じて枠体、或いは縦材、或いは横材を
配設することも可能である。
【0098】
【発明の効果】以上のように本発明の真空断熱体は、ガ
スバリア性フィルムからなる外装材の内部に、通気性を
有する内袋材へ有機樹脂組成物を粉砕した粉体と前記粉
体よりも比表面積の大きい無機質粉体を充填してなる芯
材と、ガス吸着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,
二酸化炭素を吸着除去する常温活性型のゲッター物質と
を含み、外装材内部が減圧封止されたことを特徴とする
真空断熱体である。
スバリア性フィルムからなる外装材の内部に、通気性を
有する内袋材へ有機樹脂組成物を粉砕した粉体と前記粉
体よりも比表面積の大きい無機質粉体を充填してなる芯
材と、ガス吸着剤として少なくとも窒素,酸素,水分,
二酸化炭素を吸着除去する常温活性型のゲッター物質と
を含み、外装材内部が減圧封止されたことを特徴とする
真空断熱体である。
【0099】従って、この芯材を構成する有機樹脂組成
物からなる粉体は、冷蔵庫の断熱材の廃材、及び建材パ
ネルの廃材、及び樹脂製品製造時の生産ロス材料等の有
機樹脂組成物からなる産業廃棄物を粉砕した再生粉末で
あり、これらは従来の合成シリカ等の無機質粉体と比較
して真密度が小さいため、真空断熱体の製品重量の軽量
化が達成できる。
物からなる粉体は、冷蔵庫の断熱材の廃材、及び建材パ
ネルの廃材、及び樹脂製品製造時の生産ロス材料等の有
機樹脂組成物からなる産業廃棄物を粉砕した再生粉末で
あり、これらは従来の合成シリカ等の無機質粉体と比較
して真密度が小さいため、真空断熱体の製品重量の軽量
化が達成できる。
【0100】また、この粉体は従来の無機質粉体と比較
して平均粒径が大きく扱い易く、取り扱い性や、作業性
が大幅に向上する。
して平均粒径が大きく扱い易く、取り扱い性や、作業性
が大幅に向上する。
【0101】また、粉体作製時の粉砕加工についても容
易、かつ低コストで達成可能であり、真空断熱体の芯材
が安価に製造できるのである。
易、かつ低コストで達成可能であり、真空断熱体の芯材
が安価に製造できるのである。
【0102】また、経時発生ガスの多い有機樹脂組成物
を真空断熱体の芯材として適用した場合でも、ガス吸着
剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸
着除去する常温活性型のゲッター物質とを含んでいるこ
とから真空断熱体の内部圧力を長期間維持することが可
能であり真空断熱体の初期断熱性能が経時的に維持可能
となる。
を真空断熱体の芯材として適用した場合でも、ガス吸着
剤として少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸
着除去する常温活性型のゲッター物質とを含んでいるこ
とから真空断熱体の内部圧力を長期間維持することが可
能であり真空断熱体の初期断熱性能が経時的に維持可能
となる。
【0103】また、ガスバリア性フィルムからなる外装
材が、少なくとも金属箔を積層したラミネートフィルム
からなる面と、金属箔を積層しない面の少なくとも2面
で構成され、金属箔を積層しないラミネートフィルムか
らなる面には、少なくとも内層側にアルミニウム蒸着を
施したエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物
からなるフィルム層、もしくは内層側にアルミニウム蒸
着を施したポリエチレンテレフタレート樹脂組成物から
なるフィルム層のいずれかを有する請求項1記載の真空
断熱体であるため、金属箔に起因して生じるヒートリー
クの問題もない。
材が、少なくとも金属箔を積層したラミネートフィルム
からなる面と、金属箔を積層しない面の少なくとも2面
で構成され、金属箔を積層しないラミネートフィルムか
らなる面には、少なくとも内層側にアルミニウム蒸着を
施したエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物
からなるフィルム層、もしくは内層側にアルミニウム蒸
着を施したポリエチレンテレフタレート樹脂組成物から
なるフィルム層のいずれかを有する請求項1記載の真空
断熱体であるため、金属箔に起因して生じるヒートリー
クの問題もない。
【0104】また、この時、蒸着層を樹脂層の内層側に
適用しているため水分との親和性の高い前記樹脂組成物
からなるフィルムを基材として適用した場合にも、真空
断熱体内部への水分の侵入が大幅に抑制される。
適用しているため水分との親和性の高い前記樹脂組成物
からなるフィルムを基材として適用した場合にも、真空
断熱体内部への水分の侵入が大幅に抑制される。
【0105】また、前記真空断熱体はガス吸着剤として
少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去す
る常温活性型のゲッター物質とを含んでいるため、前記
蒸着フィルム適用した場合にも真空断熱体の内部圧力を
長期間維持することが可能であり真空断熱体の初期断熱
性能が経時的に維持可能となるのである。
少なくとも窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着除去す
る常温活性型のゲッター物質とを含んでいるため、前記
蒸着フィルム適用した場合にも真空断熱体の内部圧力を
長期間維持することが可能であり真空断熱体の初期断熱
性能が経時的に維持可能となるのである。
【0106】また、芯材を構成する有機樹脂組成物が、
ウレタン樹脂組成物の発泡体を粉砕した粉体である請求
項1または2記載の真空断熱体である。
ウレタン樹脂組成物の発泡体を粉砕した粉体である請求
項1または2記載の真空断熱体である。
【0107】従って、芯材を構成するウレタン樹脂組成
物の発泡体を粉砕した粉体は、使用済み冷蔵庫から回収
したウレタン廃材、及び建材用ウレタンボード、及びウ
レタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等の廃材
であっても容易に適用できる。また、芯材となる粉体の
粉砕加工についても容易、かつ低コストで達成可能であ
り、真空断熱体の芯材が安価に製造できるのである。
物の発泡体を粉砕した粉体は、使用済み冷蔵庫から回収
したウレタン廃材、及び建材用ウレタンボード、及びウ
レタンフォーム製品製造時の工場生産ロス材料等の廃材
であっても容易に適用できる。また、芯材となる粉体の
粉砕加工についても容易、かつ低コストで達成可能であ
り、真空断熱体の芯材が安価に製造できるのである。
【0108】また、粉砕したウレタンフォーム粉末は針
状構造を有しており嵩高いことから粉砕品が微粉末であ
っても低密度を維持することが可能となる。
状構造を有しており嵩高いことから粉砕品が微粉末であ
っても低密度を維持することが可能となる。
【0109】また、内箱と外箱とで構成される箱体内部
に真空断熱体を有し、前記真空断熱体以外の空間部がウ
レタン樹脂組成物で発泡充填された断熱箱体において、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱箱体である。
に真空断熱体を有し、前記真空断熱体以外の空間部がウ
レタン樹脂組成物で発泡充填された断熱箱体において、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱箱体である。
【0110】従って、長期にわたって断熱性能が優れた
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
【0111】また、内材と外材とで構成される構造体内
部に真空断熱体を有し、前記真空断熱体が内材と外材と
に挟持されて固定された断熱箱体において、前記真空断
熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載の真空断熱
体であることを特徴とする断熱箱体である。
部に真空断熱体を有し、前記真空断熱体が内材と外材と
に挟持されて固定された断熱箱体において、前記真空断
熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載の真空断熱
体であることを特徴とする断熱箱体である。
【0112】従って、長期にわたって断熱性能が優れた
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
【0113】また、ウレタン樹脂組成物と、複数個の真
空断熱体と、真空断熱体の外方に設けられる面材とによ
り構成され、真空断熱体の少なくとも一平面がウレタン
樹脂組成物によって覆われている断熱パネルにおいて、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱パネルであ
る。
空断熱体と、真空断熱体の外方に設けられる面材とによ
り構成され、真空断熱体の少なくとも一平面がウレタン
樹脂組成物によって覆われている断熱パネルにおいて、
前記真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載
の真空断熱体であることを特徴とする断熱パネルであ
る。
【0114】従って、長期にわたって断熱性能が優れた
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
断熱箱体が得られる。更に、断熱箱体の軽量化が達成さ
れる。
【図1】本発明の一実施形態による真空断熱体断面の模
式図
式図
【図2】本発明の一実施形態による断熱箱体の断面図
【図3】本発明の一実施形態による断熱箱体の断面図
【図4】本発明の一実施形態による断熱パネルの断面図
1 真空断熱体 2 芯材 3 内袋材 4 有機樹脂組成物からなる粉体 5 無機質粉体 6 ガス吸着剤 7 外装材 8 断熱箱体 9 内箱 10 外箱 11 フランジ 12 硬質ウレタンフォーム 13 断熱箱体 14 内材 15 外材 16 断熱パネル 17 ウレタン樹脂組成物 18 面材
Claims (6)
- 【請求項1】 ガスバリア性フィルムからなる外装材
と、この外装材にて覆われた通気性を有する内袋材とか
らなり、この内袋材に収納した有機樹脂組成物を粉砕し
た粉体と、前記粉体よりも比表面積の大きい無機質粉体
からなる芯材と、窒素,酸素,水分,二酸化炭素を吸着
除去する常温活性型のゲッター物質とからなる真空断熱
体。 - 【請求項2】 ガスバリア性フィルムからなる外装材
が、金属箔を積層したラミネートフィルムからなる面
と、金属箔を積層しないラミネートフィルムからなる面
の少なくとも2面で構成され、金属箔を積層しないラミ
ネートフィルムからなる面には、少なくとも内層側にア
ルミニウム蒸着を施したエチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂組成物からなるフィルム層、もしくは内層側
にアルミニウム蒸着を施したポリエチレンテレフタレー
ト樹脂組成物からなるフィルム層のいずれかを有する請
求項1記載の真空断熱体。 - 【請求項3】 芯材を構成する有機樹脂組成物が、ウレ
タン樹脂組成物の発泡体を粉砕した粉体である請求項1
または2記載の真空断熱体。 - 【請求項4】 内箱と外箱とで構成される箱体内部に真
空断熱体を有し、前記真空断熱体以外の空間部がウレタ
ン樹脂組成物で発泡充填された断熱箱体において、前記
真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載の真
空断熱体であることを特徴とする断熱箱体。 - 【請求項5】 内材と外材とで構成される構造体内部に
真空断熱体を有し、前記真空断熱体が内材と外材とに挟
持されて固定された断熱箱体において、前記真空断熱体
が請求項1から3のいずれか1項に記載の真空断熱体で
あることを特徴とする断熱箱体。 - 【請求項6】 ウレタン樹脂組成物と、複数個の真空断
熱体と、真空断熱体の外方に設けられる面材とにより構
成され、真空断熱体の少なくとも一平面がウレタン樹脂
組成物によって覆われている断熱パネルにおいて、前記
真空断熱体が請求項1から3のいずれか1項に記載の真
空断熱体であることを特徴とする断熱パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10145337A JPH11336990A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 真空断熱体、断熱箱体、及び断熱パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10145337A JPH11336990A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 真空断熱体、断熱箱体、及び断熱パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11336990A true JPH11336990A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15382850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10145337A Pending JPH11336990A (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | 真空断熱体、断熱箱体、及び断熱パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11336990A (ja) |
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