JPH11335389A - 結晶マルツロ―ス一水化物の調製方法 - Google Patents

結晶マルツロ―ス一水化物の調製方法

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JPH11335389A
JPH11335389A JP11130314A JP13031499A JPH11335389A JP H11335389 A JPH11335389 A JP H11335389A JP 11130314 A JP11130314 A JP 11130314A JP 13031499 A JP13031499 A JP 13031499A JP H11335389 A JPH11335389 A JP H11335389A
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JP
Japan
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maltulose
solution
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temperature
crystallized
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JP11130314A
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Catherine Fouache
カトリーヌ・フアシュ
Jean-Christophe Choque
ジャン−クリストフ・ショク
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Roquette Freres SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H3/00Compounds containing only hydrogen atoms and saccharide radicals having only carbon, hydrogen, and oxygen atoms
    • C07H3/04Disaccharides

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 改善された結晶化マルツロース調製方法の提
供。 【解決手段】 約65重量%の濃度のマルツロース水溶
液の調製;マルツロース過飽和度が1より小さくなるよ
うな温度で50重量%より大きい乾物含有率に該マルツ
ロース水溶液を濃縮すること;1以上の値にマルツロー
ス過飽和度を移行するように上記濃縮した溶液を冷却す
ること;制御された速度でのそれの冷却によって及び攪
拌によって、上記過飽和溶液中のマルツロースを結晶化
すること;及びかくして得られたマルツロース一水化物
結晶を分離、回復及び乾燥すること、を備える結晶化マ
ルツロース一水化物の調製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶液中のマルツ
ロース(maltulose)の結晶化によるマルツロース一水化
物(maltulose monohydrate)結晶の調製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マルツロース(4-O-α-D-グルコピラ
ノシル-D-フルクトース)は、自然界において広く見出
される物質ではない。しかしながらそれは、D-グルコ
シダーゼによるショ糖の加水分解の間のトランスグルコ
シル化反応によってそれが合成されるハチミツにおい
て、及び同等の合成メカニズムによってそれが生産され
る酵母においても見出される。マルツロースはまた、ロ
ウ様トウモロコシデンプン加水分解物中に、及びラット
の肝臓におけるグリコーゲンのα-デンプン分解におい
て検出される。
【0003】マルツロースは、マルチトールのそれと同
等の、ショ糖のそれよりも劣るがブドウ糖とマルトース
のそれより勝るかなりの甘味を有する粉末である。マル
ツロースは、食品及び製薬工業においてシロップの形
で、及び各種の合成工業用の原材料として用いられる。
【0004】マルツロースの工業的な調製は、アルカリ
性媒体中でのマルトースシロップの異性化に基づく(HOU
GHら、1953, J. Chem. Soc., Part II, 2005; ROBERTS
ら、Biochem. J., 1952, 51, XVII)。そのような方法を
説明するために、HODGEらの研究(Cereal Science Toda
y, 1972, 17, 180)は、彼らが約95%の転化収量でア
ルミン酸ナトリウムの存在においてマルトースシロップ
の化学的異性化によるマルツロースの調製を記載してい
ることから、言及に値するものである。
【0005】マルトース富化デンプン加水分解物の異性
化により得られるマルツロースを与えるための方法もま
た、米国特許第2 055 645とRe.30 280中に記載される。
【0006】これらシロップからのマルツロースの純粋
な結晶を得るために、2つの方法が知られる、すなわ
ち: − その一つは、J. Chem. Soc., 1953, Part II, 2005
においてHOUGHらにより記載された113と115℃の
間の融点(mp)を持つ化合物を生産する、ジオキサン-メ
タノール混合液中でのマルツロース一水化物の結晶化に
関する; − もう一つは、Carb. Research., 1983, 111, 181に
おいてPFEFFERとHICKSによって記載された、アセトン中
でのマルツロース一水化物の結晶化の記載。該結晶は、
アセトン中で洗浄され、且つ空気中で乾燥され、11
6.5から118℃の融点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それ故に、マルツロー
ス結晶を得るため、マルツロース結晶化プロセスは毒性
及び引火性の有機溶媒(ジオキサン-メタノール、アセト
ン)の使用が要求されることが従来技術から明らかであ
ると思われる。しかしそのような溶媒の使用は、それを
取り扱う人々に、および環境のために有害となる危険を
わずかに含む。
【0008】とりわけ、これらのプロセスは、有機溶媒
のすべての痕跡を除去するように結晶化マルツロースの
完全な精製化を要求する。実際、これらの溶媒の痕跡
は、マルツロースの食品及び製薬用の適用の範囲内で確
かに毒性を提供するであろう。
【0009】上述したプロセスは、それ故に、結晶化工
程に由来する毒性化合物の痕跡なしにマルツロース結晶
を製造する直接の方法を提供することができない欠点を
それらが提供することから、満足なものではなかった。
その結果、周知のプロセスに従って得られた結晶化マル
ツロースは、例えば粉末または錠剤の調製のような製薬
用の適用において直接使用できない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、この状
況を改善すること、及び既存のそれよりも優れた実施の
各種の制約に応じる方法を提案することである。
【0011】実際に、本出願人は、水溶液から結晶化マ
ルツロースを得ること、および全ての毒性化合物を実質
的になくすことを可能にする工業的な方法を完全にする
ことを成し遂げている。
【0012】これを成すことにおいて、本出願人は、マ
ルツロースが直接に且つ水中で容易に結晶化され得るこ
とが示唆されていなかったこと及びかくて形成された該
結晶がそれから分離できることがさらに劣ることから、
マルツロースを結晶化するための溶媒として水を用いる
そのような方法の使用に対する技術的偏見に打ち勝って
いる。
【0013】一方、水中でのマルツロースの高い溶解性
のために、この分野における専門家は、水溶液からのマ
ルツロースの結晶が工業的に成し遂げることが困難であ
ると結論した。かくして、ハヤシバラ特許(FR2 055 6
45)において、マルツロースは水中で非常に可溶性であ
ることが再度述べられ且つマルツロースシロップが非常
に濃縮した溶液でさえも、通常の温度で結晶化すること
が困難であることが補足的に記載される。この特許にお
いて記載された条件において、その結晶化の際に、該マ
ルツロースは、いずれのケースにおいてもそれがシロッ
プから外に分離できないそのような微細な且つそのよう
な形のそのような粒子の形をなす。
【0014】この結晶化は、事実、本出願人が広範囲の
リサーチの後で解決している一定の多数の技術的困難性
がある。
【0015】本発明の目的は、かくて、上述した欠点を
持っていないマルツロース結晶の調製のための方法を提
供することにある。
【0016】結晶化マルツロース一水化物の調製のため
の該方法は、以下の工程を備えることを特徴とする: − 約65重量%の濃度のマルツロース水溶液の調製、 − マルツロース過飽和度が1より小さくなるような温
度で50重量%より大きい乾物含有率に該マルツロース
水溶液を濃縮すること、 − 1以上の値にマルツロース過飽和度を移行するよう
に上記濃縮した溶液を冷却すること、 − 制御された速度でのそれの冷却によって及び攪拌に
よって、上記過飽和溶液中のマルツロースを結晶化する
こと、及び − かくして得られたマルツロース一水化物結晶の分
離、回復及び乾燥化。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に従う方法は、それ故に、
約65重量%濃度のマルツロース水溶液を調製する第1
の工程を備える。該濃厚溶液は、最良の結晶収量を完全
に明白に与えるだろう。
【0018】そのマルツロース溶液の富化は、例えばク
ロマトグラフィックな方法のような、それ自身は周知な
全ての方法によって達成され得る。好ましくは、この富
化は、85重量%より高い、より好ましくは85と97
重量%の間のマルツロース濃度を得るために実行される
であろう。
【0019】本発明の好適な型に従って、該マルツロー
ス水溶液は、マルトース富シロップのアルカリ性条件に
おける異性化によって調製される。
【0020】例えば、マルトース富シロップの異性化
は、少なくとも等モルの量のホウ酸の添加によって達成
される。そのpHは、ついで10より上の、好ましくは
11にごく近い値にセットする。異性化は、ついで約5
0℃の温度で4から5時間の間にわたり実行される。こ
の異性化反応の終了時点で、マルトースのマルツロース
への転換の収率は、約80%である。
【0021】かくて得られたマルツロース溶液は、つい
で約30℃の温度に冷却され、且つそのpHは、塩酸の
添加によって2にセットされる。
【0022】残留するホウ酸は、ついで除去される。幾
つかのホウ酸結晶化ジェット(crystallisation jets)が
好ましくは実施される。例えば、2の結晶化ジェット
は、除去するべき最初のホウ酸の約80%を可能にす
る。
【0023】モレキュラーシービングが、ついでこのマ
ルツロース溶液で実施される。このモレキュラーシービ
ング工程は、例えばクロマトグラフィー的分離工程また
は膜分離工程からなり得る。
【0024】該クロマトグラフィー的工程は、カルシウ
ムまたはマグネシウムのようなアルカリ金属またはアル
カリ土類金属イオンを用いる、しかし好ましくはナトリ
ウムイオンを用いる強カチオン性樹脂タイプの吸着剤上
で、且つ4%ジビニルベンジリデンから構成された媒体
とともに、断続的なまたは連続的な手法(模擬の流動床)
において、それ自身は周知の手法において実施される。
かくて得られたマルツロース溶液は、ついで脱ミネラル
化される。
【0025】本発明に従う方法における第2の工程は、
マルツロース過飽和度が1より小さくなるような温度で
50重量%より大きい乾物含有率に該マルツロース水溶
液を濃縮することを含む。
【0026】本発明の好適な型に従い、該方法の第2の
工程の終わりで得られたマルツロース溶液は、65と7
5重量%の間の乾物含有率を有する。この割合は、その
溶液のマルツロース濃度が高い場合、全体に低くさせる
ことができるであろう。
【0027】この濃縮工程は、1より低いマルツロース
過飽和度を持った濃縮溶液を得るために、例えば60℃
より上の温度で真空下での水分の蒸発化のような、それ
自身周知の手法において実行される。
【0028】本発明に従う方法の重要な特徴は、この第
2の工程の終わりに、濃縮されたマルツロース水溶液
が、マルツロース過飽和度が1より低い値を有するよう
な温度で得られることである。この温度は、65重量%
より大きい濃度の及び約50重量%の乾物含有率のマル
ツロース水溶液のために好ましくは60℃と80℃の間
とされるであろう。
【0029】本発明に従う方法の第3の工程は、1以上
の値にマルツロース過飽和度を移行するように上記濃縮
した溶液を冷却することを備える。
【0030】わずかに1より上の、すなわち1と1.2
の間の、より好ましくは1.05と1.15の間のマル
ツロース過飽和度は、本発明に従う方法の第2の工程の
終わりで得られた濃縮したマルツロース水溶液を、それ
の最初のマルツロース含量の及びそれの乾物含有率の作
用とされるであろう値まで、冷却することにより達せら
れる。
【0031】例えば、約65重量%の濃度及び約50重
量%の乾物含有率のマルツロース水溶液は、一般的に2
0℃と50℃の間の温度に冷却される。
【0032】特に、85と97重量%の間の濃度と65
と75重量%の間の乾物含有濃度のマルツロース水溶液
は、25℃と35℃の間の温度に冷却される。
【0033】本発明に従う方法の第4の工程は、制御さ
れた速度でのそれの冷却によって及び攪拌によって、上
記過飽和溶液中のマルツロースを結晶化することを含
む。
【0034】水中でマルツロースを結晶化するための本
出願人によって実施された他のリサーチは、温度を低下
させること以外の技術によって、例えば濃縮結晶化の方
法において行われるような水分の蒸発によって、マルツ
ロース過飽和度を変化させることを含むほかの結晶化プ
ロセスが完全に満足するものでないことを事実として示
している。
【0035】それ故に、本出願人の功績について、マル
ツロースの溶解度が温度の低下によって顕著に減じられ
ること及びマルツロース過飽和度が、第3の工程の終わ
りで得られるマルツロース水溶液がゆっくり冷却される
場合、約1の値で保持されることを示している。
【0036】本発明に従う方法の第4の工程は、自然発
生的な核化(spontaneous nucleation)によって又は上記
マルツロース水溶液をシード化すること(seeding)によ
って得られるであろう結晶化シード(crystallisation s
eed)の形成によって開始され得る。
【0037】本発明の第1の好適な型に従い、その選択
は、第3の工程の終わりで得られるマルツロース水溶液
の温度を低下すること及び溶液の剪断により自然発生的
に核化を生じさせることである。
【0038】本発明の第2の好適な型に従い、その選択
は、第3の工程の終わりに得られるマルツロース水溶液
の温度を低下させること及びマルツロース結晶によって
それをシード(seed)することである。
【0039】それは当業者により周知とされ、一般的に
は、得られる結晶の成長速度とサイズは、低下される温
度の速度によってかなり変化し得る。
【0040】本出願人によって実施されたリサーチは、
マルツロース結晶を成長させるための完全に満足できる
手法を生じさせる温度低下プロフィールを確立すること
に至っている。
【0041】一般に、上記マルツロース溶液は、高くて
も50℃で、好適には、25℃と35℃の間の温度か
ら、高くても10℃の温度に、少なくとも15時間の範
囲内で冷却される。
【0042】本発明に従う方法の好適な型に従い、約9
0重量%濃度の及び約65重量%の乾物含有率のマルツ
ロース溶液は、例えば33℃から25℃まで26時間以
内に至らせる、でなければ、さらにまた、約70重量%
濃度の及び約50重量%の乾物含有率のマルツロース溶
液は、例えば25℃から15℃まで24時間以内に至ら
せる。
【0043】マルツロースのこの結晶化工程は、連続的
又は不連続的な手法において、例えば、二重包材により
冷却した、クリスタライザータイプ(水平ミキサー)の容
器において実行され得る。好ましくは、上記マルツロー
ス水溶液は、攪拌しつつ、クリスタライザータイプの容
器内に注がれ、冷却は二重壁中の水の循環により提供さ
れる。
【0044】最後に、マルツロース一水化物の結晶は、
当業者においてそれ自身周知のいずれかの方法によっ
て、例えば結晶化マルツロースの溶液の遠心分離又は濾
過によって捕集される。
【0045】好ましくは、その結晶は、水または考えよ
うによっては少量のエタノールととに洗浄することによ
って純化され、ついでその結晶化マルツロースの融点よ
り低い温度で、好ましくは80℃より低い温度で、それ
自身周知のいずれかの方法、例えば乾燥チャンバー中
で、又は流動化床上で乾燥される。
【0046】本発明に従うプロセスの使用は、一般に5
μmより大きな、好ましくは10μmと100μmの間
のサイズの及び90%以上の、好ましくは95%以上の
濃度の結晶を得ることが与えられる。
【0047】本発明の他の特徴と効果は、後述の非制限
的な実施例を読むことから明らかになるであろう。
【0048】
【実施例】実施例1. 95重量%の濃度のマルツロー
ス水溶液の結晶化。 87%マルツロース溶液は、等モル量のホウ酸と混合さ
れ、そして得られた溶液のpHはナトリウム化合物の添
加により11にセットされる。マルツロースへのマルト
ースの異性化は、ついで上記溶液を50℃で4時間加熱
することによって実行される。その溶液は、30℃まで
最終的に冷却され、そして塩酸の添加によってそのpH
を2にセットした。
【0049】この反応の終了時で、マルトースのマルツ
ロースへの異性化の収率は86%である。
【0050】2の結晶化ジェットは、最初のホウ酸の8
0%の除去を確実にする。そのマルツロース溶液は、つ
いで脱ミネラル化工程に続き、4%ジビニルベンジリデ
ンによって構成された媒体とともに、Na+の形の強カ
チオン性樹脂上でのクロマトグラフィーによって精製さ
れる。
【0051】この第1の工程の終わりで得られた95%
濃度のマルツロース溶液は、約67.5%の乾物含有率
まで、60℃の温度で真空下、エバポレーションによっ
て濃縮される。それの過飽和度は1より小さい。
【0052】2リットルのこの溶液は、冷却され、そし
て約1.1の値のマルツロース過飽和度を得るに至る、
33℃の温度に保持する。
【0053】剪断化による溶液の核化は、BIOBLOCK社に
より販売されるUltra-Turraxタイプのホモジナイザーを
用いるのが好ましい。
【0054】冷却は、攪拌しつつ二重壁クリスタライザ
ー中で、26時間で25℃まで直線的に実行される。
【0055】結晶化の後、その結晶は、通常の遠心分離
ドライヤーを用いて母液から分離され且つ秤量される。
この工程の間、277gの結晶は300mlの水で、つ
いで200mlのエタノールで洗浄される。
【0056】その結晶は、60℃で15分間、流動化床
中で乾燥される。
【0057】結晶化収率は、オリジナルのマルツロース
重量に関しての結晶化マルツロースの重量で表して15
重量%である。回復したその結晶のマルツロースの純度
は、乾物に関して97%である。水分含有量は5.4%
である。
【0058】実施例2. 75重量%濃度のマルツロー
ス水溶液の結晶化。 結晶化は、実施例1中に記載した通りのマルトース水溶
液の異性化により得られ、且つ脱ミネラル化した75重
量%マルツロース水溶液から実行される。
【0059】その溶液は、60℃の温度で真空下、エバ
ポレーションによって65%の乾物含有率に濃縮し、そ
して約1のマルツロース過飽和度に到達するように25
℃に冷却される。
【0060】1リットルのこのマルツロース溶液は、実
施例1で得られた通りのマルツロースシードの10gの
添加によって25℃でシード化される。
【0061】その溶液は、ついで24時間で15℃に冷
却される。その結晶化収率は、12重量%である。回復
したマルツロース一水化物結晶の純度は、乾物に関して
95%である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程: − 約65重量%の濃度のマルツロース水溶液の調製、 − マルツロース過飽和度が1より小さくなるような温
    度で50重量%より大きい乾物含有率に該マルツロース
    水溶液を濃縮すること、 − 1以上の値にマルツロース過飽和度を移行するよう
    に上記濃縮した溶液を冷却すること、 − 制御された速度でのそれの冷却によって及び攪拌に
    よって、上記過飽和溶液中のマルツロースを結晶化する
    こと、及び − かくして得られたマルツロース一水化物結晶を分
    離、回復及び乾燥すること、を備えることを特徴とする
    結晶化マルツロース一水化物の調製方法。
  2. 【請求項2】 約85重量%、より好ましくは85と9
    7重量%の間の濃度のマルツロース水溶液が調製される
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 マルツロース水溶液が65と75重量%
    の間の乾物含量に濃縮されることを特徴とする請求項1
    または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記濃縮した溶液が、20℃から50℃
    の間、より好ましくは25℃と35℃の間の温度に冷却
    されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 マルツロースが、上記過飽和化溶液を剪
    断することによる自然発生的な核化によって結晶化され
    ることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 マルツロースが、マルツロースシードで
    上記過飽和化溶液をシード化することによって結晶化さ
    れることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 過飽和化した水溶液が、少なくとも15
    時間以内に最大で10℃に等しい温度に冷却されること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 得られたマルツロース一水化物が、遠心
    分離によって捕集され且つ50℃と80℃の間の温度で
    乾燥されることを特徴とする請求項1から7のいずれか
    1項記載の方法。
JP11130314A 1998-05-12 1999-05-11 結晶マルツロ―ス一水化物の調製方法 Withdrawn JPH11335389A (ja)

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EP (1) EP0957106B1 (ja)
JP (1) JPH11335389A (ja)
AT (1) ATE234317T1 (ja)
CA (1) CA2271319A1 (ja)
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CA931892A (en) * 1969-07-27 1973-08-14 Sakai Shuzo Process for producing ketose
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FR2778664A1 (fr) 1999-11-19
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ES2193671T3 (es) 2003-11-01

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