JPH11335301A - 眼科用製剤 - Google Patents
眼科用製剤Info
- Publication number
- JPH11335301A JPH11335301A JP13979898A JP13979898A JPH11335301A JP H11335301 A JPH11335301 A JP H11335301A JP 13979898 A JP13979898 A JP 13979898A JP 13979898 A JP13979898 A JP 13979898A JP H11335301 A JPH11335301 A JP H11335301A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrochloride
- sodium
- polymer
- sulfate
- group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
できる眼科用製剤を提供する。 【解決手段】重合体と薬剤成分とを含む眼科用製剤であ
って、前記重合体が、下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なる基であっ
て水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜4
の整数を示す。)で表されるホスホリルコリン類似基を
側鎖に有する重合体からなることを特徴とする眼科用製
剤。
Description
等のために局所的に適用できる眼科用製剤に関する。
の治療に有効な薬理活性を有する物質を点眼剤、眼軟膏
剤等として調製し、角膜、結膜上等に局所的に適用する
ことが広く行われている。しかし、この適用において
は、有効成分を角膜上等に長時間滞留させることが困難
であるという問題点がある。
で、有効成分をリポソームに内包させた眼科用製剤が開
示されている(特表平2−501730号公報、国際公
開特許WO96/19211号公報)。しかし、リポソ
ームを使用した眼科用製剤は、リポソームの安定性が悪
く長期保存後での効果が十分ではないため、有効成分を
角膜上等に長く滞留させる他の手段が求められている。
ルホスホリルコリン(以下MPCと略す)を重合してな
る重合体は、物品の表面を被覆することにより、その表
面に 蛋白質が付着しにくい(例えば、高分子論文集、第4
6巻、第591頁、1989年)、 蛋白質と接触したときに蛋白質変性を誘起しない(生
体材料、第9巻、第243頁、1991年)、 優れた抗血栓性(K. Ishihara et al., J.Biomed.Met
er.Res., 26, 1543(1992)) 等の優れた生体適合性を付与できることが知られてお
り、生体適合材料等としての用途において、有利な物性
を有し、且つ生体における高い安全性を有する材料とし
て使用できることが知られている。しかしながら、この
高分子を、製剤中の他の有効成分を角膜上等に長時間滞
留させるために使用することは従来知られていない。
成分を角膜上等に長時間滞留させることができる眼科用
製剤を提供することにある。
と薬剤成分とを含む眼科用製剤であって、前記重合体
が、下記一般式(1)
なる基であって水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基、mは2〜4の整数を示す。)で表されるホスホリル
コリン類似基を側鎖に有する重合体からなることを特徴
とする眼科用製剤が提供される。また、本発明によれ
ば、前記重合体が、下記一般式(2)
なる基であって水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は−
(BO)n−B−で表される基(ここでBは炭素数2〜
12のアルキレン基を示し、nは0〜10の整数を示
す。)を示し、mは2〜4の整数を示す。)で表される
ホスホリルコリン類似基含有単量体の単独重合体、又は
前記単量体及び前記単量体と共重合可能な他の単量体の
共重合体である前記眼科用製剤が提供される。さらに本
発明によれば、前記重合体が、下記一般式(3)
なる基であって水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基
を示し、R4は水素原子又はメチル基を示し、R5は−
(BO)n−B−で表される基(ここでBは炭素数2〜
12のアルキレン基を示し、nは0〜10の整数を示
す。)を示し、mは2〜4の整数を示す。)で表される
構成単位(a)、又は構成単位(a)及び前記一般式
(3)で表される構成単位以外の構成単位(b)からな
り、前記構成単位(a)の割合が10〜100モル%で
ある前記眼科用製剤が提供される。さらに、本発明によ
れば、前記重合体が、下記式(4)
ルホスホリルコリンの単独重合体、又は2−メタクリロ
イルオキシエチルホスホリルコリンと、これと共重合可
能な2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
以外の単量体との共重合体であり、且つ重量平均分子量
1,000〜10,000,000である前記眼科用製
剤が提供される。さらに、本発明によれば、前記薬剤成
分が抗炎症剤、抗ヒスタミン剤、角膜治療剤、血管収縮
剤・充血除去剤、抗菌性剤、清涼化剤、縮瞳剤、緑内障
・高眼圧症治療薬、散瞳剤、白内障治療薬、酵素製剤、
防腐収斂剤、サルファ剤、抗生物質、副腎皮質ホルモン
剤、抗ウイルス剤、及びこれらの混合物からなる群より
選択される前記眼科用製剤が提供される。さらに、本発
明によれば、前記薬剤成分がグリチルリチン酸二カリウ
ム、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、塩化
ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナト
リウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム、塩酸ジ
フェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、フ
ラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバ
ラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩
酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウ
ム、パントテン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナト
リウム、エピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェ
ドリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、
硝酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、dl−塩酸メ
チルエフェドリン、スルファメトキサゾール、スルファ
メトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾール、ス
ルフイソミジンナトリウム、メントール、ボルネオー
ル、カンフル、ハッカ油、塩酸ピロカルピン、ピロカル
ピン、サリチル酸フィゾスチグミン、エチルホスホン酸
エチルパラニトロフェニルエチル、ヨウ化エコチオフェ
イト、臭化ジスチグミン、カルバコール、マレイン酸チ
モロール、塩酸ベフノロール、塩酸カルテオロール、塩
酸シクロペントレート、臭化水素酸ホマトロピン、硫酸
アトロピン、トロピカミド、酒石酸水素エピネフリン、
カタリン、ファコリジン、グルタチオン、ピレノキシ
ン、ペンタセシルスルホン酸ナトリウム、ウロキナー
ゼ、α−キモトリプシン、硝酸銀、クロラムフェニコー
ル、エリスロマイシン、ラクトビオン酸エリスロマイシ
ン、塩酸オキシテトラサイクリン、硫酸カナマイシン、
硫酸ベカナマイシン、硫酸ゲンタマイシン、トブラマイ
シン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロマイシン、硫酸ジ
ベカシン、スルベニシリンナトリウム、ピマリシン、酢
酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、リン酸デキ
サメタゾンナトリウム、デキサメタゾン、トリアムシノ
ロンアセトニド、フルオロメトロン、イドクスウリジ
ン、アシクロビル、水溶性アズレン、クロモグリク酸ナ
トリウム、塩酸オキシブプロカイン、アルキルポリアミ
ノエチルグリシン、ポリビニルアルコール・ヨウ素、イ
ンドメタシン、ヒアルロン酸ナトリウム、オフロキサシ
ン、トラニラスト、塩酸エトラヒドラゾン、メチル硫酸
ネオスチグミン、アミノエチルスルホン酸、リン酸ベタ
メタゾン、及びこれらの混合物からなる群より選択され
る前記眼科用製剤が提供される。さらに、本発明によれ
ば、前記重合体の含有割合が0.0001〜40重量%
である前記眼科用製剤が提供される。さらに、本発明に
よれば、pHが3.0〜9.0であり、対生理的食塩水
浸透圧比が0.5〜2.3である前記眼科用製剤が提供
される。
合体と薬剤成分とを含む。
表されるホスホリルコリン類似基を側鎖に有する重合体
(以下、PC−1重合体と略す)からなる。
3は、同一又は異なる基であって水素原子又は炭素数1
〜4のアルキル基を示し、mは2〜4の整数を示す。R
1、R2及びR3の炭素数が5以上の場合原料が入手困難
であり、またmが1又は5以上の場合は合成が困難であ
る。
(2)で表されるホスホリルコリン類似基を有する単量
体(以下、PC−1単量体と略す)若しくは前記一般式
(1)で表されるホスホリルコリン類似基を1〜2個有
するマレイン酸、フマル酸、イタコン酸のエステル等の
単量体の重合体、又はこれらの単量体及びこれらの単量
体と共重合可能な他の単量体の共重合体等を挙げること
ができる。
例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’
−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリメ
チルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)ア
クリロイルオキシブチル−2’−(トリメチルアンモニ
オ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオ
キシペンチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチル
ホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−
(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−
(メタ)アクリロイルオキシブチル−2’−(トリエチ
ルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アク
リロイルオキシペンチル−2’−(トリエチルアンモニ
オ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチル
ホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ル−2’−(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェ
ート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2’−
(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、5−
(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリプ
ロピルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)
アクリロイルオキシエチル−2’−(トリブチルアンモ
ニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイル
オキシプロピル−2’−(トリブチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチ
ル−2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェー
ト、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2’−
(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル−3’−(トリメチ
ルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)ア
クリロイルオキシエチル−4’−(トリメチルアンモニ
オ)ブチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル−3’−(トリエチルアンモニオ)プロピル
ホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル
−4’−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェー
ト、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3’−
(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、2
−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4’−(トリプ
ロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、2−(メタ)
アクリロイルオキシエチル−3’−(トリブチルアンモ
ニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシエチル−4’−(トリブチルアンモニオ)ブチ
ルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピル−3’−(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフ
ェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−
4’−(トリメチルアンモニオ)ブチルホスフェート、
3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3’−(ト
リエチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピル−4’−トリエチルア
ンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピル−3’−(トリプロピルアンモニ
オ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイル
オキシプロピル−4’−(トリプロピルアンモニオ)ブ
チルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプ
ロピル−3’−(トリブチルアンモニオ)プロピルホス
フェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−
4’−(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェート、
4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3’−(トリ
メチルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メ
タ)アクリロイルオキシブチル−4’−(トリメチルア
ンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロ
イルオキシブチル−3’−(トリエチルアンモニオ)プ
ロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシ
ブチル−4’−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフ
ェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3’
−(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、
4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−4’−(トリ
プロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メ
タ)アクリロイルオキシブチル−3’−(トリブチルア
ンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリ
ロイルオキシブチル−4’−(トリブチルアンモニオ)
ブチルホスフェート等が挙げられる。特に前記式(4)
で表される化合物である2−メタクリロイルオキシエチ
ルホスホリルコリン(即ち2−メタクリロイルオキシエ
チル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェ
ート)が、入手性等の点から好ましい。
ホリルコリン類似基含有単量体と共重合可能な他の単量
体としては、具体的には例えばスチレン、メチルスチレ
ン、クロロスチレン等のスチリル系単量体;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ビニルピバレート等のビニル
エステル系単量体;メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体;
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン等の(メ
タ)アクリルアミド系単量体;エチルビニルエーテル、
n−ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル系単量
体;(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸ナトリウ
ム塩、イタコン酸、イタコン酸ナトリウム塩、N−ビニ
ルピロリドン等を挙げることができ、好ましくは、メチ
ル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等を挙げること
ができる。これらの単量体は、単独又は混合物として用
いることができる。
成単位(a)として前記一般式(3)で表される構成単
位、及び構成単位(b)として前記一般式(3)で表さ
れる構成単位以外の構成単位を有する重合体からなるも
のを挙げることができる。
例えば前記PC−1単量体の具体例として列挙したもの
を重合して得られる構成単位等を挙げることができる。
また、前記構成単位(b)としては、具体的には例えば
PC−1単量体と共重合可能な他の単量体として上に列
挙した各種の単量体を重合した際に得られる構成単位等
を挙げることができ、好ましくはメチル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート並びにこれらの混合物からなる群
より選択される単量体を重合した際に得られる構成単位
を挙げることができる。
び構成単位(b)の含有割合は、構成単位(a)及び構
成単位(b)の合計に対する構成単位(a)の割合とし
て、10〜100モル%であることが好ましい。構成単
位(a)の含有割合を10モル%以上とすることによ
り、ホスホリルコリン類似基に由来する、薬剤成分を角
膜上等に長時間滞留させ、薬剤成分の効果の発現を増強
させる効果を得ることができる。
量として好ましくは1,000〜10,000,00
0、さらに好ましくは5,000〜2,000,000
であることが望ましい。重量平均分子量を1,000以
上とすることにより、薬剤成分を角膜上等に長時間滞留
させる効果を発現することができ、また重量平均分子量
を10,000,000以下とすることにより、製品の
粘度を製造しやすい範囲内とすることができる。
等として眼に適用した場合でも、角膜、結膜等の保水性
を向上させることにより、ドライアイ、花粉症等のアレ
ルギー、コンタクトレンズ装用時における眼のごろごろ
感や乾き目等の症状を治療又は緩和したり、またコンタ
クトレンズ等の使用時にコンタクトレンズへの蛋白質汚
れ等の付着を防止する等の効果を発現することができる
が、後述する薬剤成分と組み合わせて眼科用製剤として
点眼した場合、製剤に含まれる薬剤成分を角膜上等に長
時間滞留させることができ、薬剤成分の効果の発現を増
強させることができる。また、PC−1重合体は、眼刺
激性、細胞毒性、急性毒性等はいずれも低く、従って、
PC−1重合体を含む本発明の眼科用製剤は、安全性が
高いものと考えられる。
含有割合は、特に限定されないが、0.0001〜40
重量%、好ましくは0.001〜10重量%、さらに好
ましくは0.01〜2重量%であることが望ましい。
0.0001重量以上とすることにより、薬剤成分を角
膜上等に滞留させる等の期待される効果を発現すること
ができ、また40重量%以下とすることにより、製品の
粘度を、角膜に物理的刺激を与えない低い値とすること
ができる。
記一般式(1)で表されるホスホリルコリン類似基を有
する単量体及び任意に添加できる他の単量体等の単量体
成分をラジカル重合開始剤の存在下、脱気条件下、ある
いは窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、二酸化炭
素ガス等の不活性ガス置換又は雰囲気中で、水、メタノ
ール、エタノール等の溶媒中で加熱あるいは光を照射す
ることにより重合させることにより製造することができ
る。
通常のラジカル重合開始剤等を用いることができ、具体
的には例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ジ
イソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペ
ルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペル
オキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレ
ート等の有機過酸化物;2−シアノ−2−プロピルアゾ
ホルムアミド、1,1−アゾビス(シクロヘキサン−1
−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−アミジ
ノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニ
トリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)、4,4’−アゾビス
(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジ
メチル、2,2’−アゾビス(2−(5−メチル−2−
イミダゾリン−2−イル)プロパン)二塩酸塩、2,
2’−アゾビス(2−(2−イミダゾリン−2−イル)
プロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−(2−
イミダゾリン−2−イル)プロパン)、2,2’−アゾ
ビス(2−メチル−N−(1,1−ビス(ヒドロキシメ
チル)エチル)プロピオンアミド)、2,2’−アゾビ
ス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピ
オンアミド)、2、2’−アゾビスブチリルアミド二水
和物、2,2’−アゾビス(2−ヒドロキシメチル)プ
ロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4,4−
トリメチルペンタン)等のアゾ系化合物;又は過硫酸ア
ンモニウム等の無機系過酸化物等が挙.げられる。
記一般式(1)で表されるホスホリルコリン類似基を有
する単量体及び他の単量体の単量体成分の仕込み比は、
モル比で10:90〜100:0であることが好まし
い。また、前記重合を行う際の前記重合開始剤の仕込み
比は、単量体成分の総量に対して、好ましくは0.00
0001〜10重量%、さらに好ましくは0.0001
〜5重量%とすることができる。重合温度は、−100
〜150℃、好ましくは0〜100℃、さらに好ましく
は30〜80℃とすることができる。重合時間は、30
分間〜100時間、好ましくは1〜24時間とすること
ができる。
体と併せて含まれる前記薬剤成分は、眼科疾患の治療に
おいて局所投与して角膜等上に長時間滞留させることに
より有効な作用を発現する成分であれば特に限定され
ず、例えば、一般薬の製造(輸入)承認基準の2.基準
(1)有効成分の種類、別表1に記載される薬物、又は
医薬品要覧(薬業時報社)眼科用剤(p324)に掲載
される薬物等を挙げることができる。
リチン酸二カリウム、イプシロンアミノカプロン酸、ア
ラントイン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレ
ンスルホン酸ナトリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リ
ゾチーム等の抗炎症剤;塩酸ジフェンヒドラミン、マレ
イン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤;フラビ
ンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミ
ン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピ
リドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、
パントテン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウ
ム等の角膜治療剤;エピネフリン、塩酸エピネフリン、
塩酸エフェドリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナフ
ァゾリン、硝酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、d
l−塩酸メチルエフェドリン等の血管収縮剤・充血除去
剤;スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾール
ナトリウム、スルフイソキサゾール、スルフイソミジン
ナトリウム等の抗菌性剤;メントール、ボルネオール、
カンフル、ハッカ油等の清涼化剤;塩酸ピロカルピン、
ピロカルピン、サリチル酸フィゾスチグミン、エチルホ
スホン酸エチルパラニトロフェニルエチル、ヨウ化エコ
チオフェイト、臭化ジスチグミン、カルバコール等の縮
瞳剤;マレイン酸チモロール、塩酸ベフノロール、塩酸
カルテオロール等の緑内障・高眼圧症治療薬;塩酸シク
ロペントレート、臭化水素酸ホマトロピン、硫酸アトロ
ピン、塩酸フェニレフリン、トロピカミド、エピネフリ
ン、酒石酸水素エピネフリン等の散瞳剤;カタリン、フ
ァコリジン、グルタチオン、ピレノキシン、ペンタセシ
ルスルホン酸ナトリウム等の白内障治療薬;ウロキナー
ゼ、α−キモトリプシン等酵素製剤;硝酸銀等の防腐収
斂剤;スルフイソキサゾール等のサルファ剤;クロラム
フェニコール、エリスロマイシン、ラクトビオン酸エリ
スロマイシン、塩酸オキシテトラサイクリン、硫酸カナ
マイシン、硫酸ベカナマイシン、硫酸ゲンタマイシン、
トブラマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロマイシ
ン、硫酸ジベカシン、スルベニシリンナトリウム、ピマ
リシン等の抗生物質;酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレ
ドニゾロン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、デキサ
メタゾン、トリアムシノロンアセトニド、フルオロメト
ロン等の副腎皮質ホルモン剤;イドクスウリジン、アシ
クロビル等の抗ウイルス剤;その他硫酸亜鉛、水溶性ア
ズレン、塩化リゾチーム、クロモグリク酸ナトリウム、
塩酸オキシブプロカイン、アルキルポリアミノエチルグ
リシン、ポリビニルアルコール・ヨウ素、インドメタシ
ン、ヒアルロン酸ナトリウム、オフロキサシン、トラニ
ラスト、塩酸エトラヒドラゾン、メチル硫酸ネオスチグ
ミン、アミノエチルスルホン酸、リン酸ベタメタゾン、
及びこれらの混合物等を用いることができる。
有割合は、薬剤成分によって異なり、特に限定されない
が、0.001〜10重量%であることが好ましい。
特に限定されないが、点眼薬等としての液剤の場合等に
おいては、pHが3.0〜9.0であり、浸透圧が、生
理的食塩水に対する浸透圧比として、0.5〜2.3で
あることが特に好ましい。pH及び浸透圧をこの範囲内
とすることにより、適用時に目に刺激を与えない眼科用
製剤とすることができ好ましい。
記特定の重合体及び薬剤成分の他に、必要に応じて浸透
圧調整剤、pH調整剤、粘度調整剤、安定化剤、防腐剤
等を含むことができる。
ては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、リン酸水素二カリウム、ホウ酸、ホウ砂、水酸化ナ
トリウム、塩酸、グリセリン等を用いることができる。
コール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコ
ール、エチレングリコールとプロピレングリコールのラ
ンダムあるいはブロック共重合体、ヒアルロン酸ナトリ
ウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等の水溶性高分子
等が挙げられる。
A−2−ナトリウム塩、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素
ナトリウム等が挙げられる。
が、メチルパラベン、エチルパラベン等のパラオキシ安
息香酸エステル類や塩化ベンザルコニウム、グルコン酸
クロルヘキシジン等の逆性石鹸類、クロロブタノール、
フェニルエチルアルコール等のアルコール類、デヒドロ
酢酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸ナトリウム等
が好ましく挙げられる。
は、防腐剤を添加することなく、無菌状態で充填し密栓
状態で保存することが好ましい。前記密栓状態で保存す
る場合、容量0.5〜3mlの使い捨てタイプの容器を
用いることが好ましい。しかし、容器を開封後1日以上
にわたり繰り返し使用する場合には、眼科用製剤中に防
腐剤を添加してもよい。
して調製する場合は、前記各種の成分の他に、軟膏基剤
を含むことができる。前記軟膏基剤としては、特に限定
されないが、ワセリン、流動パラフィン、ポリエチレ
ン、又はこれらを混合してなるもの等の油性基剤;油相
と水相とを界面活性剤等により乳化させた乳剤性基剤;
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリエチレングリコール等からなる水溶
性基剤等が好ましく挙げられる。
記各種の成分を溶解、懸濁、乳化等させた液剤として調
製し、点眼剤、人工涙液、洗眼剤等として用いることが
でき、又は軟膏剤として調製し、眼軟膏剤として用いる
ことができる。
線その他の光線による眼炎、目のかゆみ、目のかすみ、
結膜炎、ものもらい、眼瞼炎、緑内障、高眼圧症、白内
障、角膜炎、角膜潰瘍、角膜上皮剥離、涙嚢炎、種々の
感染症等の各種疾患の予防、治療若しくは症状緩和、又
は麻酔等のためのものとして調製することができる。
クトレンズ若しくはソフトコンタクトレンズを装着して
いるときの不快感、目のかすみ等の予防、治療若しくは
症状緩和、又は涙液の補助等のためのものとして調製す
ることができる。
として使用する場合には、眼中に直接点眼して使用する
ことができる。この際、裸眼に点眼することが好ましい
が、含有される薬剤成分が、コンタクトレンズ装用時に
投薬してもよいものである場合は、ハードコンタクトレ
ンズ、酸素透過性ハードコンタクトレンズ、非含水性ソ
フトコンタクトレンズ、あるいは含水性ソフトコンタク
トレンズ等を装着している状態で点眼してもよい。
合、投与回数、投与量は薬剤成分によって異なり、特に
限定されないが、例えば、通常の点眼剤と同様に、1日
に1〜12回、1回に1〜6滴点眼することができる。
目の洗浄を行うためのものとして調製することができ
る。
る場合には、適当な大きさのカップ等に本発明の眼科用
製剤を移し、この中で瞼の開閉を繰り返す等することに
より使用することができる。また、本発明の眼科用製剤
を洗瓶に入れて、直接目に注ぎ込む方法で洗眼すること
もできる。
障、角膜炎、角膜潰瘍、角膜上皮剥離、眼瞼炎、涙嚢
炎、種々の感染症等の各種疾患のの予防、治療若しくは
症状緩和、又は麻酔等のためのものとして調製すること
ができる。
成分によって異なり、特に限定されないが、1日に1〜
3回、1回当たり約1〜100mg適用することができ
る。
の側鎖を有する重合体とを含むので、薬剤成分を角膜上
等に長時間滞留させることができ、薬剤成分の効果の発
現を増強させることができる。従って、少ない投与回数
で高い治療効果が得られる眼科用製剤として有用であ
る。
本発明はこれらに限定されるものではない。
溶媒としてエタノール50ml、重合開始剤としてアゾ
ビスイソブチロニトリル(以下AIBNと略す)25m
g(全単量体100重量部に対して0.5重量部)を用
い、窒素気流下、60℃で24時間重合反応を行った。
反応終了後、アセトン2000ml中に沈殿させ、さら
にエタノールに溶解後アセトン2000mlで再沈殿を
行った後、60℃で24時間減圧乾燥を行い、固形状白
色の重合体を得た。得られた重合体は水溶性であった。
料;ポリエチレングリコール)による分子量の測定結果
を表1に示す。
の単量体及びAIBNを用い、また表1に示す反応時間
及び温度で反応を行った他は、合成例1と同様に操作
し、重合体を得、分子量を測定した。結果を表1に示
す。また、得られた重合体中のMPCに基づく構成単位
の割合を、重合体中に含まれるリンを定量することによ
り求めた。結果を表1に示す。
る。
ート BHA;n−ブチルメタクリレート MMA;メチルメタクリレート実施例1 合成例1で合成し精製したMPCの重合体2.0g、塩
酸エトラヒドラゾン0.02g、マレイン酸クロルフェ
ニラミン0.01g、メチル硫酸ネオスチグミン0.0
05g、イプシロン(ε−)アミノカプロン酸1.0
g、塩化ベンザルコニウム0.005g、グルコン酸ク
ロルヘキシジン0.005g、及びホウ酸0.5gをと
り、精製水を加えて合計100gとし、これを0.2μ
mのメンブランフィルターで除菌処理して点眼用製剤を
調製した。得られた点眼用製剤について、pH及び生理
食塩水に対する浸透圧比を測定した。結果を表2に示
す。
(1984)に準じて行い、浸透圧比は、氷点測定法に
よるオズモメーター(Fiske Model−110
マイクロサンプル・オズモメーター)を用いて測定し
た。
成分を使用した他は、実施例1と同様に操作し、点眼剤
を得、pH及び生理食塩水に対する浸透圧比を測定し
た。結果を表2に示す。
れ合成例1又は2で合成し精製した重合体を用いたこと
を示す。
他の成分を使用した他は、実施例1と同様に操作し、点
眼剤を得た。
デルとしてのフルオレセインとを生理的食塩水(pH=
6.8、対生理的食塩水浸透圧比1.0)に溶解して1
00mlとし、フルオレセイン100ppmを含む眼科
用製剤モデルを調製した。
1.2mm、長さ1cmのアセチルセルロース製の中空
糸中に、シリンジを用いて注入した後、直ちに生理的食
塩水120μlを注入して洗浄した。
糸の中空部の体積(70μl)は、眼中の涙液量に相当
し、また、眼科用製剤モデルの使用量50μlは点眼薬
の約1滴分に相当し、また、生理的食塩水120μl
は、1時間に分泌される涙の量に相当する。
lを注入し、流出した液200μlを採取した。この液
を蒸留水にて希釈し2mlとしたのち、蛍光光度計(励
起波長490nm、検出波長520nm)で蛍光強度を
測定したところ、1578±263であった。
実施例34と同様に操作し、蛍光強度を測定したとこ
ろ、34±28であった。
の重合体及び薬剤成分を含む本発明の眼科用製剤は、涙
によって洗われる部位において、薬剤成分のみを含む製
剤より多く、適用された部位に滞留することが分かる。
ムの1%水溶液を1日当たり3回、1〜2滴/1回で6
日間点眼し、人工的に炎症を起こさせた。
は、炎症を起こさせた側の眼に実施例3で調製した点眼
用製剤を1日あたり1回、1〜3滴/1回で点眼するこ
とにより治療し、炎症を起こさせない側の眼と比較する
ことにより経過を観察した。
った他は実施例3と同様に操作して調製した点眼用製剤
を用いた他は、第1群と同様に操作し、経過を観察し
た。
酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸二カリウム及
びイプシロンアミノカプロン酸を添加しなかった他は実
施例3と同様に操作して調製した点眼用製剤を用いた他
は、第1群と同様に操作し、経過を観察した。
とも治療開始後3日目に回復した。第2群においては、
炎症が2例とも治療開始後5日目に回復した。第3群に
おいては、炎症が2例とも治療開始後10日目に回復し
た。
剤の投与による副作用と思われる反応は何も観察されな
かった。
薬剤成分のみを含む製剤や、MPC重合体のみを含む製
剤に比べて、優れた治療効果を有していることが分か
る。また、ウサギの眼における薬剤による刺激に対する
感受性は一般にヒトより高いので、本実施例の結果か
ら、本発明の眼科用製剤はヒトに対して投与した場合も
有効かつ安全に使用できることが期待される。
Claims (8)
- 【請求項1】 重合体と薬剤成分とを含む眼科用製剤で
あって、前記重合体が、下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なる基であっ
て水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、mは2〜4
の整数を示す。)で表されるホスホリルコリン類似基を
側鎖に有する重合体からなることを特徴とする眼科用製
剤。 - 【請求項2】 前記重合体が、下記一般式(2) 【化2】 (式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なる基であっ
て水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R4
は水素原子又はメチル基を示し、R5は−(BO)n−B
−で表される基(ここでBは炭素数2〜12のアルキレ
ン基を示し、nは0〜10の整数を示す。)を示し、m
は2〜4の整数を示す。)で表されるホスホリルコリン
類似基含有単量体の単独重合体、又は前記単量体及び前
記単量体と共重合可能な他の単量体の共重合体である請
求項1記載の眼科用製剤。 - 【請求項3】 前記重合体が、下記一般式(3) 【化3】 (式中、R1、R2及びR3は、同一又は異なる基であっ
て水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R4
は水素原子又はメチル基を示し、R5は−(BO)n−B
−で表される基(ここでBは炭素数2〜12のアルキレ
ン基を示し、nは0〜10の整数を示す。)を示し、m
は2〜4の整数を示す。)で表される構成単位(a)、
又は構成単位(a)及び前記一般式(3)で表される構
成単位以外の構成単位(b)からなり、前記構成単位
(a)の割合が10〜100モル%である請求項1又は
2記載の眼科用製剤。 - 【請求項4】 前記重合体が、下記式(4) 【化4】 で表される2−メタクリロイルオキシエチルホスホリル
コリンの単独重合体であり、且つ重量平均分子量1,0
00〜10,000,000である請求項1〜3のいず
れか1項記載の眼科用製剤。 - 【請求項5】 前記薬剤成分が抗炎症剤、抗ヒスタミン
剤、角膜治療剤、血管収縮剤・充血除去剤、抗菌性剤、
清涼化剤、縮瞳剤、緑内障・高眼圧症治療薬、散瞳剤、
白内障治療薬、酵素製剤、防腐収斂剤、サルファ剤、抗
生物質、副腎皮質ホルモン剤、抗ウイルス剤、及びこれ
らの混合物からなる群より選択される請求項1〜4のい
ずれか1項記載の眼科用製剤。 - 【請求項6】 前記薬剤成分がグリチルリチン酸二カリ
ウム、イプシロンアミノカプロン酸、アラントイン、塩
化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナ
トリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム、塩酸
ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、
フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコ
バラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、
塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシ
ウム、パントテン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナ
トリウム、エピネフリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフ
ェドリン、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリ
ン、硝酸ナファゾリン、塩酸フェニレフリン、dl−塩
酸メチルエフェドリン、スルファメトキサゾール、スル
ファメトキサゾールナトリウム、スルフイソキサゾー
ル、スルフイソミジンナトリウム、メントール、ボルネ
オール、カンフル、ハッカ油、塩酸ピロカルピン、ピロ
カルピン、サリチル酸フィゾスチグミン、エチルホスホ
ン酸エチルパラニトロフェニルエチル、ヨウ化エコチオ
フェイト、臭化ジスチグミン、カルバコール、マレイン
酸チモロール、塩酸ベフノロール、塩酸カルテオロー
ル、塩酸シクロペントレート、臭化水素酸ホマトロピ
ン、硫酸アトロピン、トロピカミド、酒石酸水素エピネ
フリン、カタリン、ファコリジン、グルタチオン、ピレ
ノキシン、ペンタセシルスルホン酸ナトリウム、ウロキ
ナーゼ、α−キモトリプシン、硝酸銀、クロラムフェニ
コール、エリスロマイシン、ラクトビオン酸エリスロマ
イシン、塩酸オキシテトラサイクリン、硫酸カナマイシ
ン、硫酸ベカナマイシン、硫酸ゲンタマイシン、トブラ
マイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロマイシン、硫
酸ジベカシン、スルベニシリンナトリウム、ピマリシ
ン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、リン
酸デキサメタゾンナトリウム、デキサメタゾン、トリア
ムシノロンアセトニド、フルオロメトロン、イドクスウ
リジン、アシクロビル、水溶性アズレン、クロモグリク
酸ナトリウム、塩酸オキシブプロカイン、アルキルポリ
アミノエチルグリシン、ポリビニルアルコール・ヨウ
素、インドメタシン、ヒアルロン酸ナトリウム、オフロ
キサシン、トラニラスト、塩酸エトラヒドラゾン、メチ
ル硫酸ネオスチグミン、アミノエチルスルホン酸、リン
酸ベタメタゾン、及びこれらの混合物からなる群より選
択される請求項1〜5のいずれか1項記載の眼科用製
剤。 - 【請求項7】 前記重合体の含有割合が0.0001〜
40重量%である請求項1〜6のいずれか1項記載の眼
科用製剤。 - 【請求項8】 pHが3.0〜9.0であり、対生理的
食塩水浸透圧比が0.5〜2.3である請求項1〜7の
いずれか1項記載の眼科用製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13979898A JP4309974B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 眼科用製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13979898A JP4309974B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 眼科用製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11335301A true JPH11335301A (ja) | 1999-12-07 |
JP4309974B2 JP4309974B2 (ja) | 2009-08-05 |
Family
ID=15253687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13979898A Expired - Lifetime JP4309974B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 眼科用製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4309974B2 (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001002563A (ja) * | 1999-06-17 | 2001-01-09 | Tomey Corp | 点眼剤 |
JP2001158750A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-12 | Lion Corp | 眼科用組成物及び抗アレルギー薬の持続性向上方法 |
WO2002015911A1 (fr) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Nof Corporation | Agent lubrifiant et solution permettant de faciliter l'insertion de verres de contact |
WO2006049250A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | 眼内移行性促進水性点眼剤 |
JP2008273959A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-11-13 | Taisho Pharmaceutical Co Ltd | 点眼剤 |
JP2010106015A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-05-13 | Taisho Pharmaceutical Co Ltd | 点眼剤 |
JP2010531166A (ja) * | 2007-06-22 | 2010-09-24 | ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド | 眼科用溶液 |
JP2011032283A (ja) * | 2010-11-01 | 2011-02-17 | Lion Corp | コンタクトレンズ用眼科組成物 |
WO2011040572A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | ロート製薬株式会社 | 眼科組成物 |
JP2011075943A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 眼科組成物 |
JP2011093897A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-05-12 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 眼科用液体組成物 |
JP2016056213A (ja) * | 2016-01-27 | 2016-04-21 | ロート製薬株式会社 | コンタクトレンズ用眼科組成物 |
JP2016074629A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | 日油株式会社 | 点眼剤 |
JP2018005208A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | ペガヴィジョン コーポレーションPegavision Corporation | コンタクトレンズ処理用の溶液 |
JPWO2017110874A1 (ja) * | 2015-12-22 | 2018-11-15 | 日油株式会社 | 涙液油層安定化剤およびこれを含有する点眼剤 |
CN112957321A (zh) * | 2021-03-04 | 2021-06-15 | 青岛大学附属医院 | 一种氧化硫酸软骨素改性的那他霉素滴眼液及其制备方法 |
CN113024872A (zh) * | 2019-12-09 | 2021-06-25 | 日油株式会社 | 软性隐形眼镜用花粉吸附抑制剂和花粉蛋白吸附抑制剂 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP13979898A patent/JP4309974B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001002563A (ja) * | 1999-06-17 | 2001-01-09 | Tomey Corp | 点眼剤 |
JP4605837B2 (ja) * | 1999-06-17 | 2011-01-05 | 株式会社メニコンネクト | 点眼剤 |
JP2001158750A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-12 | Lion Corp | 眼科用組成物及び抗アレルギー薬の持続性向上方法 |
JP4837877B2 (ja) * | 2000-08-22 | 2011-12-14 | 日油株式会社 | コンタクトレンズ用装着液 |
WO2002015911A1 (fr) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Nof Corporation | Agent lubrifiant et solution permettant de faciliter l'insertion de verres de contact |
WO2006049250A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2006-05-11 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | 眼内移行性促進水性点眼剤 |
JPWO2006049250A1 (ja) * | 2004-11-05 | 2008-05-29 | 千寿製薬株式会社 | 眼内移行性促進水性点眼剤 |
US8518996B2 (en) | 2004-11-05 | 2013-08-27 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous intraocular penetration-promoting eye drop |
US8299124B2 (en) | 2004-11-05 | 2012-10-30 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Aqueous intraocular penetration-promoting eye drop |
JP2008273959A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-11-13 | Taisho Pharmaceutical Co Ltd | 点眼剤 |
JP2010531166A (ja) * | 2007-06-22 | 2010-09-24 | ボーシュ アンド ローム インコーポレイティド | 眼科用溶液 |
JP2010106015A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-05-13 | Taisho Pharmaceutical Co Ltd | 点眼剤 |
WO2011040572A1 (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-07 | ロート製薬株式会社 | 眼科組成物 |
JP2011093898A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-05-12 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 眼科組成物 |
JP2017160274A (ja) * | 2009-09-30 | 2017-09-14 | ロート製薬株式会社 | 眼科組成物 |
CN102548562A (zh) * | 2009-09-30 | 2012-07-04 | 日本乐敦制药株式会社 | 眼科组合物 |
JP2011093897A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-05-12 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 眼科用液体組成物 |
JP2014198740A (ja) * | 2009-09-30 | 2014-10-23 | ロート製薬株式会社 | 眼科用液体組成物 |
JP2015025011A (ja) * | 2009-09-30 | 2015-02-05 | ロート製薬株式会社 | 眼科組成物 |
JP2019043970A (ja) * | 2009-09-30 | 2019-03-22 | ロート製薬株式会社 | 眼科組成物 |
JP2011075943A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 眼科組成物 |
JP2016145249A (ja) * | 2009-09-30 | 2016-08-12 | ロート製薬株式会社 | 眼科組成物 |
JP2016188237A (ja) * | 2009-09-30 | 2016-11-04 | ロート製薬株式会社 | 眼科用液体組成物 |
JP2011032283A (ja) * | 2010-11-01 | 2011-02-17 | Lion Corp | コンタクトレンズ用眼科組成物 |
JP2016074629A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | 日油株式会社 | 点眼剤 |
JPWO2017110874A1 (ja) * | 2015-12-22 | 2018-11-15 | 日油株式会社 | 涙液油層安定化剤およびこれを含有する点眼剤 |
JP2016056213A (ja) * | 2016-01-27 | 2016-04-21 | ロート製薬株式会社 | コンタクトレンズ用眼科組成物 |
JP2018005208A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | ペガヴィジョン コーポレーションPegavision Corporation | コンタクトレンズ処理用の溶液 |
CN113024872A (zh) * | 2019-12-09 | 2021-06-25 | 日油株式会社 | 软性隐形眼镜用花粉吸附抑制剂和花粉蛋白吸附抑制剂 |
CN113024872B (zh) * | 2019-12-09 | 2023-09-15 | 日油株式会社 | 软性隐形眼镜用花粉吸附抑制剂和花粉蛋白吸附抑制剂 |
CN112957321A (zh) * | 2021-03-04 | 2021-06-15 | 青岛大学附属医院 | 一种氧化硫酸软骨素改性的那他霉素滴眼液及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4309974B2 (ja) | 2009-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100307685B1 (ko) | 눈의전방챔버에서축동제및산동제의조절방출법 | |
US20230098352A1 (en) | Method of increasing bioavailability and/or prolonging ophthalmic action of a drug | |
JP6141850B2 (ja) | 老眼、弱度の遠視、および不正乱視を治療する組成物およびその治療方法 | |
JP4309974B2 (ja) | 眼科用製剤 | |
CA2675601C (en) | Ophthalmic compositions containing a synergistic combination of three polymers | |
JP2008520671A (ja) | 眼科用組成物および眼の治療方法 | |
SK127099A3 (en) | Controlled release of pharmaceuticals in the anterior chamber of the eye | |
JP2007501799A (ja) | 眼内に医薬を送達するための組成物ならびにその調製方法および使用方法 | |
AU785285B2 (en) | Methods and compositions for treating and preventing posterior segment ophthalmic disorders | |
EP1189595B1 (en) | Ophthalmic compositions in form of aqueous gels | |
CN1604784A (zh) | 含有肝素的眼科制剂 | |
JPH04221322A (ja) | 眼病用製剤 | |
WO1999026637A1 (fr) | Preparation et composition ophtalmiques | |
KR102268002B1 (ko) | 효과 지속성 점안제 조성물 | |
WO2013043387A1 (en) | Ophthalmic gel compositions | |
US20130079315A1 (en) | Ophthalmic Gel Compositions | |
RU2201213C1 (ru) | Глазные капли "карнозин" | |
JP2006061383A (ja) | 薬物徐放性コンタクトレンズキット | |
JP2023038930A (ja) | 眼表面薬物滞留化剤およびこれを含む点眼剤、並びに、これらの剤を用いた眼表面薬物滞留方法および眼科疾患治療方法 | |
Manasa et al. | FORMULATION AND EVALUATION OF MOXIFLOXACIN OCULAR MICROEMULSION GEL | |
Reshma Hegden et al. | Reshma et al. World Journal of Pharmaceutical Research | |
Burstein | Basic Science of Ocular | |
CZ326499A3 (cs) | Kompozice použitelná v oční chirurgii | |
MXPA99008634A (en) | Controlled release of pharmaceuticals in the anterior chamber of the eye |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050512 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090127 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090325 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090428 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090511 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515 Year of fee payment: 5 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |