JP2011093897A - 眼科用液体組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】眼科用液体組成物において、(A)ホスホリルコリン類似基を側鎖に有する重合体と、特定の含有割合の(B-1)コンドロイチン硫酸及び/又はその塩、(B-2)ヒアルロン酸及び/又はその塩、或いは(B-3)ブドウ糖とを特定の比率を併用することによって、ノズルから滴下される際に液切れが良好になり、滴下後にノズルの外部表面に液残りし難くなる。
【選択図】なし
Description
項1-1.(A)一般式(I)で表されるモノマーを、単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、
(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖とを含み、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
であることを特徴とする、眼科用液体組成物。
項1-2.(A)成分が、一般式(I)で表されるモノマーの重合体、又は一般式(I)で表されるモノマーと下記一般式(II)で表されるモノマーの共重合体である、項1-1に記載の眼科用液体組成物。
項1-3.(A)成分が、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとブチルメタクリレートの共重合体である、項1-1又は1-2に記載の眼科用液体組成物。
項1-4.(A)成分の含有割合が0.0001〜5w/v%である、項1-1乃至1-3のいずれかに記載の眼科用液体組成物。
項1-5.更に、(C-1)エチレンジアミン酢酸、その誘導体、及びそれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む、項1-1乃至1-4のいずれかに記載の眼科用液体組成物。
項1-6.(C-1)成分として、エチレンジアミン酢酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む、項1-5に記載の眼科用液体組成物。
項1-7.(C-1)成分の含有割合が0.0005〜0.2w/v%である、項1-5又は1-6に記載の眼科用液体組成物。
項1-8.更に、(C-2)成分として、塩化ナトリウムを含む、項1-1乃至1-7のいずれかに記載の眼科用液体組成物。
項1-9.(C-2)成分の含有割合が0.01〜10w/v%である、項1-8に記載の眼科用液体組成物。
項1-11.ポリエチレン製のノズルが備えられた容器に収容されてなる、項1-1乃至1-10のいずれかに記載の眼科用液体組成物。
項1-12.眼科用液体組成物が点眼剤であり、ポリエチレン製のノズルが装着された点眼容器に収容されてなる、項1-1乃至1-11のいずれかに記載の眼科用液体組成物。
項2-1.(A)一般式(I)で表されるモノマーを、単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、
(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを含むことを特徴とする、ソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-2.(A)成分が、一般式(I)で表されるモノマーの重合体、又は一般式(I)で表されるモノマーと下記一般式(II)で表されるモノマーの共重合体である、項2-1に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-3.(A)成分が、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとブチルメタクリレートの共重合体である、項2-1又は2-2に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-4.(A)成分の含有割合が0.0001〜5w/v%である、項2-1乃至2-3のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-5.(B)成分の含有割合が0.0002〜1.5w/v%である、項2-1乃至2-4のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-6.(A)成分の総量100重量部当たり、(B)成分を総量で0.1〜50000重量部含む、項2-1乃至2-5のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-7.更に、ホウ酸緩衝剤を含有する、項2-1乃至2-6のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-8.ホウ酸緩衝剤が、ホウ酸及び/又はホウ砂である、項2-7に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-9.ホウ酸緩衝剤の含有割合が0.1〜5w/v%である、項2-7又は2-8に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-10.更に、(C-1)エチレンジアミン酢酸、その誘導体、及びそれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む、項2-1乃至2-9のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-11.(C-1)成分として、エチレンジアミン酢酸及びその塩からなる群より選択される少なくとも1種を含む、項2-10に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-12.(C-1)成分の含有割合が0.0005〜0.2w/v%である、項2-10又は2-11に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-13.更に、(C-2)成分として、塩化ナトリウムを含む、項2-1乃至2-12のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-14.(C-2)成分の含有割合が0.01〜10w/v%である、項2-13に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-15.ソフトコンタクトレンズ用点眼剤又はソフトコンタクトレンズ用装着液である、項2-1乃至2-14のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-16.ポリエチレン製のノズルが備えられた容器に収容されてなる、項2-1乃至2-15のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項2-17.ソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物がソフトコンタクトレンズ用点眼剤であり、ポリエチレン製のノズルが装着された点眼容器に収容されてなる、項2-1乃至2-16のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
項3-1.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖を、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように併用することを特徴とする、ノズルからの眼科用液体組成物の液切れを改善する方法。
項3-2.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体を含む眼科用液体組成物に、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖を、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように配合することを特徴とする、ノズルからの眼科用液体組成物の液切れを改善する方法。
項4-1.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖とを、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように併用することを特徴とする、ノズルへの眼科用液体組成物の液残りを改善する方法。
項4-2.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体を含む眼科用液体組成物に、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖を、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように配合することを特徴とする、ノズルへの眼科用液体組成物の液残りを改善する方法。
項5-1.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖を、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように併用することを特徴とする、(B-1)成分、(B-2)成分、又は(B-3)成分を含む眼科用液体組成物の析出物の生成を抑制する方法。
項5-2.(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種を0.05〜0.5w/v%、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種を0.002〜0.1w/v%、又は(B-3)ブドウ糖を0.005〜0.2w/v%を含む眼科用液体組成物中で、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体を、
(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように配合することを特徴とする、(B-1)成分、(B-2)成分、又は(B-3)成分を含む眼科用液体組成物の析出物の生成を抑制する方法。
項6.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを含む眼科用液体組成物を、SCLと接触させることを特徴とする、SCLへの細菌の付着抑制方法。
項7.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを併用することを特徴とする、SCLへの細菌付着を抑制する作用を該眼科用液体組成物に付与する方法。
項8.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを含む眼科用液体組成物を、SCLと接触させることを特徴とする、SCLの濡れ性向上方法。
項9.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを併用することを特徴とする、SCLの濡れ性を向上させる作用を該眼科用液体組成物に付与する方法。
項10.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを含む眼科用液体組成物を、イオン性シリコーンハイドロゲルレンズと接触させることを特徴とする、イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに付着した花粉タンパク質を洗浄する方法。
項11.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを併用することを特徴とする、イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに付着した花粉タンパク質に対する洗浄作用を該眼科用液体組成物に付与する方法。
本発明の眼科用液体組成物-1は、下記一般式(I)で表されるモノマーを、単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体(以下、単に「(A)成分」と表記することもある)を含有する。
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上。
このように(A)成分と、特定含有割合の(B-1)成分、(B-2)成分、又は(B-3)成分とを特定の比率で含有することによって、上記(A)成分を含む場合の欠点である、ノズルからの液切れの悪さ、使用後のノズルの外部表面における眼科用液体組成物の液残りを改善することが可能になる。更には、析出物の生成抑制、SCLに対する菌の付着抑制、SCLの濡れ性の向上、又はイオン性SHCLに付着した花粉タンパク質の洗浄効果を向上させる事が可能になる。
式I:[η]=5.8×10−4M0.74 (ここで、Mは粘度平均分子量である。)
また、コンドロイチン硫酸の塩としては、具体的には、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩;アルミニウム等のその他金属との塩等が例示される。好ましくは、コンドロイチン硫酸のアルカリ金属塩であり、更に好ましくはコンドロイチン硫酸ナトリウム(以下、コンドロイチン硫酸Naと表記することもある)である。
ウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂等)、リン酸又はその塩(リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等)、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム等)、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等)、酢酸又はその塩(酢酸アンモニウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム等)、アスパラギン酸又はその塩(アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カリウム等)等が例示できる。これらの緩衝剤の中でも、リン酸緩衝剤、ホウ酸緩衝剤が好ましい。とりわけホウ酸緩衝剤は、本願発明の効果をより一層高める点から好ましく、中でも使用後のノズルの外部表面における液残りを一層効果的に抑制させる点、SCLにおける菌付着抑制効果を高める点、SHCLにおける花粉タンパク洗浄効果などを一層効果的に奏する点などにおいて、特に有効である。これらの緩衝剤は1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。ホウ酸緩衝剤の中でも、特に好ましくはホウ酸及び/又はホウ砂であり、最も好ましくは、ホウ酸及びホウ砂を組み合わせて使用するする態様が挙げられる。
本発明の眼科用液体組成物-2は、SCL用として使用される眼科用液体組成物である。
(B)成分がコンドロイチン硫酸及び/又はその塩の場合:これらが総量で、通常0.005〜1w/v%、好ましくは0.01〜0.5、更に好ましくは0.05〜0.5w/v%、
(B)成分がヒアルロン酸及び/又はその塩の場合:これらが総量で、通常0.0002〜0.1w/v%、好ましくは0.001〜0.1w/v%、更に好ましくは0.002〜0.1w/v%、特に好ましくは0.01〜0.1w/v%
(B)成分がブドウ糖の場合:通常0.001〜0.5w/v%、好ましくは0.002〜0.3w/v%、更に好ましくは0.005〜0.2w/v%、特に好ましくは0.005〜0.2w/v%
ここで例示する(B)成分の含有割合は、SCLに対する菌の付着を一層効果的に抑制するという観点から有効であり、更には、SCLの濡れ性の向上、又はイオン性SHCLに付着した花粉タンパク質の洗浄効果の向上の観点からも好適である。
(B)成分がコンドロイチン硫酸及び/又はその塩の場合:これらが総量で、通常5〜50000重量部、好ましくは5〜5000重量部、更に好ましくは10〜500重量部
(B)成分がヒアルロン酸及び/又はその塩の場合:これらが総量で、通常0.1〜30000重量部、好ましくは1〜3000重量部、更に好ましくは2〜300重量部、特に好ましくは2〜100重量部
(B)成分がブドウ糖の場合:通常0.1〜20000重量部、好ましくは1〜2000重量部、更に好ましくは1〜1000重量部、特に好ましくは1〜500重量部
ここで例示する(A)成分に対する(B)成分の比率は、SCLに対する菌の付着を一層効果的に抑制するという観点から有効であり、更には、SCLの濡れ性の向上、又はイオン性SHCLに付着した花粉タンパク質の洗浄効果の向上の観点からも好適である。
前述するように、(A)成分を含む眼科用液体組成物のノズルからの液切れの悪さ、或いは使用後のノズルへの液残りを、特定の含有割合の(B-1)成分、(B-2)成分又は(B-3)成分を特定の含有比率で使用することによって改善することができる。
I-1.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖とを、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように併用することを特徴とする、ノズルからの眼科用液体組成物の液切れを改善する方法。
I-2.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体を含む眼科用液体組成物に、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖を、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように配合することを特徴とする、ノズルからの眼科用液体組成物の液切れを改善する方法。
I-3.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖とを、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように併用することを特徴とする、ノズルへの眼科用液体組成物の液残りを改善する方法。
I-4.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体を含む眼科用液体組成物に、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖を、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように配合することを特徴とする、ノズルへの眼科用液体組成物の液残りを改善する方法。
前述するように、特定の含有割合の(B-1)成分、(B-2)成分又は(B-3)成分を含む眼科用液体組成物の析出物の生成を、(A)成分を使用することによって抑制することができる。従って、本発明は、更に別の観点から、下記II-1及びII-2の態様の方法をも提供する。
II-1.眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖とを、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように併用することを特徴とする、(B-1)成分、(B-2)成分、又は(B-3)成分を含む眼科用液体組成物の析出物の生成を抑制する方法。
II-2.(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種を0.05〜0.5w/v%、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種を0.002〜0.1w/v%、又は(B-3)ブドウ糖を0.005〜0.2w/v%の割合で含む眼科用液体組成物中で、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体を、
(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように配合することを特徴とする、(B-1)成分、(B-2)成分、又は(B-3)成分を含む眼科用液体組成物の析出物の生成を抑制する方法。
また、前述するように、(A)及び(B)成分を併用することによってSCLへの菌の付着を顕著に抑制できる。従って、本発明は、更に別の観点から、下記III-1及びIII-2の態様の方法をも提供する。
III-1.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを含む眼科用液体組成物を、SCLと接触させることを特徴とする、SCLへの細菌の付着抑制方法。
III-2. 眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを併用することを特徴とする、SCLへの細菌付着を抑制する作用を該眼科用液体組成物に付与する方法。
また、前述するように、(A)及び(B)成分を併用することによってSCLの濡れ性を向上させることができる。従って、本発明は、更に別の観点から、下記IV-1及びIV-2の態様の方法をも提供する。
IV-1.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを含む眼科用液体組成物を、SCLと接触させることを特徴とする、SCLの濡れ性向上方法。
IV-2. 眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを併用することを特徴とする、SCLの濡れ性を向上させる作用を該眼科用液体組成物に付与する方法。
また、前述するように、(A)及び(B)成分を併用することによって、イオン性SHCLに付着した花粉タンパク質に対して、優れた洗浄効果を奏することができる。従って、本発明は、更に別の観点から、下記V-1及びV-2の態様の方法をも提供する。
V-1.(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを含む眼科用液体組成物を、イオン性SHCLと接触させることを特徴とする、イオン性SHCLに付着した花粉タンパク質を洗浄する方法。
V-2. 眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、これらの塩、及びブドウ糖の中の少なくとも1種とを併用することを特徴とする、イオン性SHCLに付着した花粉タンパク質に対する洗浄作用を該眼科用液体組成物に付与する方法。
13mL容量のポリエチレンテレフタレート製の点眼容器に、表1及び2に従って調製した試験液(実施例1-1〜1-11、及び比較例1-1〜1-9)を13mLずつ充填し、低密度ポリエチレン製ノズルを装着した。別途、測定用容器にろ紙を収容して蓋を閉めて密閉し、ろ紙と測定用容器の合計重量(初期値)を測定した。点眼容器のノズルの角度を水平(容器を横向き)にして試験液を一滴滴下した。次いで、測定用容器の蓋を開けて、測定用容器内で、一滴滴下後にノズル外側に付着した液を、収容されているろ紙で吸い取った後に、液を吸い取ったろ紙を測定用容器に収容した状態で測定用容器の蓋を閉めて密閉した。これを20滴分繰り返した後に、液を吸い取ったろ紙と測定用容器の合計重量を測定し、初期値を差し引いて、20滴滴下によってノズル外側に付着した液の合計重量(ノズル付着液量(mg/20回))を算出した。
上記試験例1Aの結果から、MPCポリマーとコンドロイチン硫酸Naを特定の割合で併用することによって、ノズル液付着量が減少し、点眼後のノズルの液切れが改善されることが確認された。そこで、本試験では、MPCポリマーとコンドロイチン硫酸Naの含有量及び含有比が、点眼後のノズルの液切れに及ぼす影響をさらに詳しく分析するために、表3に示す試験液(実施例1-12〜1-21及び比較例1-10〜1-12)を調製し、上記試験例1Aと同様の手法で試験を行った。また、コンドロイチン硫酸Naを含まないこと以外は、表3に示す実施例又は比較例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行った。なお、本試験例では、測定されたノズル付着液量から、下記の算出式に従って、付着抑制率(%)を算出した。
上記試験例1Aの結果から、MPCポリマーとヒアルロン酸ナトリウムを特定の割合で併用することによって、ノズル液付着量が減少し、点眼後のノズルの液切れがよくなることが確認された。そこで、本試験では、MPCポリマーとヒアルロン酸ナトリウムの含有量及び含有比が、点眼後のノズルの液切れに及ぼす影響をさらに詳しく分析するために、表5に示す試験液(実施例1-22〜1-30及び比較例1-13〜1-15)を調製し、上記試験例1Aと同様の手法で試験を行った。また、ヒアルロン酸Naを含まないこと以外は、表5に示す実施例又は比較例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行い、上記試験例1Bと同じ算出式に従って、付着抑制率(%)を算出した。
上記試験例1Aの結果から、MPCポリマーとブドウ糖を特定の割合で併用することによって、ノズル液付着量が減少し、点眼後のノズルの液切れのよくなることが確認された。そこで、本試験では、MPCポリマーとブドウ糖の含有量及び含有比が、点眼後のノズルの液切れに及ぼす影響をさらに詳しく分析するために、表7に示す試験液(実施例1-31〜1-37及び比較例1-16〜1-18)を調製し、上記試験例1Aと同様の手法で試験を行った。また、ブドウ糖を含まないこと以外は、表7に示す実施例又は比較例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行い、上記試験例1Bと同じ算出式に従って、付着抑制率(%)を算出した。
表9に示す試験液(参考例1−2)を調製し、上記試験例1Aと同様の手法で試験を行った。また、塩酸テトラヒドロゾリン及びアラントインを含まないこと以外は、表9に示す参考例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行い、上記試験例1Bと同じ算出式に従って、付着抑制率(%)を算出した。
表10に記載の処方に従い、各成分を滅菌精製水に溶解して、全量を100mLとして試験液(実施例2-1〜2-3、及び比較例2-1〜2-3)を調製した。
<析出物の生成の程度>
− :析出物が析出していない
+ :ごく微量の白色固形物の析出があった(薄く、液滴乾燥部分の輪郭が不鮮明。中心部は顕著な析出なし)
++ :微量の白色固形物の析出があった(液滴乾燥部分の輪郭が鮮明。中心部は顕著な析出なし)
+++:白色固形物の析出があった(液滴乾燥部分の輪郭は鮮明。中心部も顕著な析出あり)
表11に示す試験液(実施例3-1〜3-2及び比較例3-1〜3-4)を用いて、SCL(SCL分類:グループIV、主材質:etafilconA)へのPseudomonas aeruginosa (ATCC9027)(細菌)の付着性について評価した。
上記試験例3Aにおいて、MPCポリマーとコンドロイチン硫酸ナトリウムの併用により、コンタクトレンズへの菌付着抑制効果が認められた(実施例3-1)。そこで、MPCポリマーとコンドロイチン硫酸ナトリウムの含有割合の変化、及びホウ酸緩衝剤の含有割合の変化が、コンタクトレンズへの菌付着抑制効果に与える影響について評価を行った。具体的には、表12に示す試験液(実施例3-3〜3-7)を調製し、上記試験例3Aと同様の手法で試験を行った。また、MPCポリマーを含まないこと以外は、表12に示す実施例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行った。測定された付着生菌数から、下記の算出式に従って、菌付着抑制率(%)を算出した。
上記試験例3Aにおいて、MPCポリマーとヒアルロン酸ナトリウムの併用により、コンタクトレンズへの菌付着抑制効果が認められた(実施例3-2)。そこで、MPCポリマーとヒアルロン酸ナトリウムの含有割合の変化、及びホウ酸緩衝剤の含有割合の変化が、コンタクトレンズへの菌付着抑制効果に与える影響について評価を行った。具体的には、表13に示す試験液(実施例3-8〜3-12)を調製し、上記試験例3Aと同様の手法で試験を行った。また、MPCポリマーを含まないこと以外は、表13に示す実施例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行い、上記試験例3Bと同じ算出式に従って、菌付着抑制率(%)を算出した。
MPCポリマーとブドウ糖の併用が、コンタクトレンズへの菌付着に与える影響について評価を行った。具体的には、表14に示す試験液(実施例3-13〜3-16)を調製し、上記試験例3Aと同様の手法で試験を行った。また、MPCポリマーを含まないこと以外は、表14に示す実施例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行い、上記試験例3Bと同じ算出式に従って、菌付着抑制率(%)を算出した。
表15に示す試験液(参考例3−4)を調製し、上記試験例3Aと同様の手法で試験を行った。また、MPCポリマーを含まないこと以外は、表15に示す参考例と同組成のコントロール試験液についても、同様に試験を行い、上記試験例3Bと同じ算出式に従って、菌付着抑制率(%)を算出した。
表16に記載の処方に従い、各成分を精製水に溶解して全量を100mLとして試験液(実施例4-1及び比較例4-1〜4-3)を調製した。
表17に示す4種のSCLを試験に用いて、SCLに対する花粉タンパク質の吸着特性を評価した。
上記参考試験例3にて花粉タンパクの顕著な吸着が確認されたレンズA(イオン性SHCL)を用いて、下記の試験を実施した。
表19−21に記載の処方で、点眼剤(実施例6−7、19−20、及び32−33)、コンタクトレンズ用点眼剤(実施例8−16、21−29、及び34−42)、コンタクトレンズ装着液(実施例17、30、及び43)、並びに洗眼剤(実施例18、31、及び44)が調製される。
Claims (6)
- (A)一般式(I)で表されるモノマーを、単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、
(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖とを含み、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
であることを特徴とする、眼科用液体組成物。 - 点眼剤又はコンタクトレンズ装着液である、請求項1に記載の眼科用液体組成物。
- ポリエチレン製のノズルが装着された容器に収容されてなる、請求項1又は2に記載の眼科用液体組成物。
- ソフトコンタクトレンズ用点眼剤である、請求項4に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科用液体組成物。
- 眼科用液体組成物において、(A)一般式(I)で表されるモノマーを単独又は共重合可能な他のモノマーと重合した重合体と、(B-1)コンドロイチン硫酸及びその塩の中の少なくとも1種、(B-2)ヒアルロン酸及びその塩の中の少なくとも1種、又は(B-3)ブドウ糖とを、
(B-1)成分の含有割合が0.05〜0.5w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-1)成分の比率が5重量部以上、
(B-2)成分の含有割合が0.002〜0.1w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-2)成分の比率が0.1重量部以上、又は
(B-3)成分の含有割合が0.005〜0.2w/v%であり、且つ(A)成分100重量部に対する(B-3)成分の比率が1重量部以上
となるように併用することを特徴とする、ノズルからの眼科用液体組成物の液切れを改善する方法。
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