JPH11335118A - フッ化アルミニウムの製造方法 - Google Patents

フッ化アルミニウムの製造方法

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JPH11335118A
JPH11335118A JP11125293A JP12529399A JPH11335118A JP H11335118 A JPH11335118 A JP H11335118A JP 11125293 A JP11125293 A JP 11125293A JP 12529399 A JP12529399 A JP 12529399A JP H11335118 A JPH11335118 A JP H11335118A
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    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/48Halides, with or without other cations besides aluminium
    • C01F7/50Fluorides
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/06Halogens; Compounds thereof
    • B01J27/125Halogens; Compounds thereof with scandium, yttrium, aluminium, gallium, indium or thallium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミナのフッ素化において、SA値を減少
させることなく、高い表面積を有するAlF3を得るこ
と。 【解決手段】 ガス状HFによるアルミナのフッ素化を
含むフッ化アルミニウムの製造方法において、該アルミ
ナを、300℃より低い初期温度でHFによってフッ素
化し、該温度を、温度勾配≦100℃/時で、最終温度
>320℃および<450℃まで上昇させ、該フッ素化
を、アルミナに対して少なくとも化学量論量に等しいH
Fモル量が供給されるまで最終温度で続け、化学量論量
の95%より低くないフッ素含有率を有するフッ素化ア
ルミナが得られるまでフッ素化を行うことを特徴とする
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ化アルミニウ
ムの製造方法、およびそのようにして得られたフッ化ア
ルミニウムに関する。
【0002】より詳細には、本発明は、対応する酸化物
から出発してフッ化アルミニウムを製造するための改良
された方法に関する。
【0003】
【従来の技術】フッ化アルミニウム(AlF3)は、不
均一系触媒製造の技術分野においてよく知られる無機固
体である。フッ化アルミニウムは、その強いルイス酸
性、および/または、その熱的および化学的な不活性の
ために、そのままでも、および触媒活性を有する金属塩
の担体としても使用される。フッ化アルミニウムは広く
使用されており、たとえば、塩素化有機化合物のフッ素
化において対応するフッ素化合物を得るために使用さ
れ、この場合には、クロム、コバルト、ニッケル塩など
の担体としても使用される。たとえば、USP 4,96
7,023およびUSP 5,008,475が参照され
る。
【0004】フッ化アルミニウムの産業規模での製造
は、酸化アルミニウム(アルミナ)の無水フッ化水素酸
(HF)によるフッ素化によって行われる。他の方法も
知られているが、ヘキサフルオロアルミン酸塩の熱分
解、有機クロロ−フッ素化合物によるアルミナ処理、ハ
ロゲン化アルミニウムのF/X交換(ここで、XはC
l、Brなどに相当する)のような方法は、実質的には
実験室で用いられている。
【0005】AlF3を得るための無水HFによるアル
ミナのフッ素化は、当該技術分野において公知であり、
たとえば、FR 1,383,927に記載されており、
ここで、そのようにして得られたAlF3は、次に、そ
のままで、アセチレンとHFを触媒するために使用され
る。
【0006】触媒製造における当業者に公知であるよう
に、不均一系触媒として、そのままでも、および触媒的
活性相の担体としても用いられるべき固体は、できるだ
け高い表面積(SA)を有していることが望ましい。こ
の目的で用いられる固体の典型的な例は、200〜30
0m2/gの表面積を有する各種のアルミナである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、AlF
3を得るためのアルミナのフッ素化は、前記の値を著し
く減少させ、得られたAlF3は、実に低いSAを示
す。この値を増加させるために、化学量論量よりかなり
低くフッ素化を制限することがよく知られている。
【0008】もちろん、この方法は、フッ素化触媒に適
用することはできず、その理由は、反応体として用いら
れるHFが、アルミナのフッ素化を完了させ、それに伴
い、結果として生ずる表面積および触媒活性の低下を導
くからである。
【0009】この欠点を克服するために、過度にフッ素
化が行われるときには、高温での蒸気処理によるアルミ
ナの再生が提案されている(GB 1,000,485を
参照)。前記方法は、もちろん、産業規模ではさほど実
用的ではなく、特に、そのように製造された、高温での
HFと水とのガス状混合物の大きな攻撃性のために実用
的でなはい。また別の欠点は、これらの種類の触媒は頻
繁に再生が必要であり、その結果としてそれらが使用さ
れている製造工程の中断が必要であることである。
【0010】これらのことを考慮して、本発明の目的
は、高い表面積を有するフッ化アルミニウムを製造する
ための方法を提供することである。さらに、本発明の目
的は、前記方法によって得られるフッ化アルミニウムを
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、高い表面積を
有するフッ化アルミニウムの製造方法であって、少なく
とも150m2/gの表面積を有するアルミナのガス状
HFによるフッ素化を含む方法において、該アルミナ
を、300℃より低い初期温度でHFによってフッ素化
し、該温度を、温度勾配≦100℃/時で、最終温度>
320℃および<450℃まで上昇させ、該フッ素化
を、アルミナに対して少なくとも化学量論量に等しいH
Fモル量、好ましくは化学量論量より1.3倍高いHF
モル量が供給されるまで最終温度で続け、化学量論量の
95%より低くないフッ素含有率を有するフッ素化アル
ミナが得られるまでフッ素化を行うことを特徴とする方
法である。
【0012】また本発明は、アルミナを、100〜28
0℃の範囲内の初期温度で、HFによってフッ素化する
ことを特徴とする。
【0013】また本発明は、アルミナを、150〜20
0℃の範囲内の初期温度で、HFによってフッ素化する
ことを特徴とする。
【0014】また本発明は、最終温度は、350〜40
0℃の範囲内にあることを特徴とする。
【0015】また本発明は、HF流を、HF/希釈剤
0.1:1から1:1の体積比で、空気または不活性ガ
ス、より好ましくは空気で希釈することを特徴とする。
【0016】また本発明は、熱勾配は、10〜90℃/
時であることを特徴とする。
【0017】また本発明は、熱勾配は、20〜50℃/
時であることを特徴とする。
【0018】また本発明は、フッ素化を、流動床で行う
ことを特徴とする。
【0019】また本発明は、フッ素化にとって好ましい
アルミナは、擬似ベーマイト結晶構造と、約300m2
/gの表面積とを有しており、任意には、15重量%ま
でのシリカを含有することを特徴とする。
【0020】また本発明は、上記のいずれかの方法によ
って得られるフッ化アルミニウムである。
【0021】
【発明の実施の形態】驚くべきことに、および予期せず
に、出願人によって、以下に記述する方法を用いること
によって、無水HFでアルミナをフッ素化して、高い表
面積を有するAlF3を得ることが可能であることが見
出され、前記フッ素化は、非常に特異な条件下で行われ
る。
【0022】したがって、本発明は、高い表面積を有す
るフッ化アルミニウムの製造方法であって、少なくとも
150m2/gの表面積を有するアルミナのガス状HF
によるフッ素化を含む方法において、該アルミナを、3
00℃より低い初期温度、好ましくは100〜280℃
の範囲内、さらにより好ましくは150〜200℃の範
囲内の初期温度でHFによってフッ素化し、該温度を、
温度勾配≦100℃/時で、最終温度>320℃および
<450℃まで、好ましくは350〜450℃の範囲内
の最終温度まで上昇させ、次に該フッ素化を、アルミナ
に対して少なくとも化学量論量に等しいHFモル量、好
ましくは化学量論量より1.3倍高いHFモル量が供給
されるまで最終温度で続け、化学量論量の95%より低
くないフッ素含有率を有するフッ素化アルミナが得られ
るまでフッ素化を続けることを特徴とする方法である。
【0023】好ましくは、HF流は、HF/希釈剤0.
1:1から1:1の体積比で、空気または不活性ガス、
より好ましくは空気で希釈される。
【0024】好ましくは、熱勾配は、10〜90℃/時
であって、より好ましくは、20〜50℃/時である。
【0025】本発明の方法によって得られるAlF
3は、最終温度におけるアルミナの直接フッ素化によっ
て得られるものよりも高い表面積を有する。
【0026】本発明の別の特徴に従えば、フッ素化され
るべきアルミナを初期フッ素化温度にし、最終温度まで
の勾配を開始する前に、この温度で部分的にフッ素化す
ることができ、次いで、化学量論量の95%より低くな
いフッ素含有率を有するフッ素化アルミナが得られるま
で最終温度にてフッ素化させることが可能である。
【0027】全圧は重大な影響をもたず、一般には大気
圧で、またはわずかに高い圧力で、一般的には大気圧付
近で行われる。
【0028】HFの分圧を、特に、フッ素化の開始時に
おいて低くして、後述する限度を超えて局所的に温度が
上昇する恐れがある熱の発生を緩和することは、むしろ
利点である。実際には、2つの高い発熱現象が同時に起
こり、それは、AlF3および水の生成を伴うHFとア
ルミナとの間の反応、および未反応HFの水による水和
である。
【0029】指示されたHF/希釈剤体積比で、フッ素
化条件における不活性ガス、たとえば、空気または窒素
で希釈したHFを使用することによって、充分この発熱
工程を緩和することができる。
【0030】より優れた温度制御は、流動床において反
応を行うことによっても達成され、これは、フッ素化を
行うために好ましい方法である。この場合において、フ
ッ素化されるべきアルミナは、流動床の使用に適合した
粒度分布を有している。
【0031】アルミナが水和された形であるとき、フッ
素化に先行して、300〜400℃の間の温度における
空気または窒素中でのか焼段階をおくことが好ましい。
このことは、反応中、プラントの腐食を助長するので特
に望ましくない水の発生を制限する。
【0032】フッ素化にとって好ましいアルミナは、擬
似ベーマイト結晶構造と、約300m2/gの表面積と
を有している。任意には、それらアルミナは、重量で1
5%までの、一般的には1から5%までのシリカを含有
していてもよい。
【0033】アルミナおよびフッ化アルミニウムは、固
体特性化技術の当業者周知の技術によって特徴づけら
れ、表面積(SA)は、BET法に従う窒素吸着によっ
て測定される。分析的組成は、既知法に従い湿式法によ
って測定される。
【0034】次のいくつかの諸例は説明のためだけのも
のであり、本発明の精神に反することなく適応され得る
変形は、当業者にとって容易に理解できるものである。
【0035】
【実施例】全ての実施例において、空気流中360℃で
10時間、あらかじめか焼した市販のアルミナCOND
EAを使用する。フッ素化法を以下に示す。前記アルミ
ナを装填し、反応器を空気流中で所望の温度(初期温
度)まで加熱し、次に、HFの供給を開始する。この時
点から温度勾配を開始し、所望の最高温度(最終温度)
にする。次に、必要な時間この温度を維持し、化学量論
量の約1.3モルに等しい量のHFを供給する(この反
応は、Al23+6HF→2AlF3+3H2O)。
【0036】例1(比較例) 180gのアルミナCONDEA SIRAL(登録商
標)1.5を、電気的に加熱され、底部に多孔性セプタ
ムを備えた直径50mmのInconel(登録商標)
600 管形反応器中に供給し、空気流中で360℃ま
で加熱し、360℃の一定温度で16時間、空気/HF
混合気体(0.85モル/時のHF、4モル/時の空
気)によってフッ素化する。冷却して、以下の性質を有
する約240gのフッ化アルミニウムが得られる。 SA = 34.5m2/g
【0037】例2(比較例) 実施例1のフッ素化を、温度を380℃に変えて繰り返
す。以下の性質を有する約242gのフッ化アルミニウ
ムが得られる。 SA = 21.8m2/g
【0038】例3(実施例) 180gの実施例1のアルミナのフッ素化を、実施例1
において記述したのと同じ空気/HF混合気体を用い
て、200℃の温度から開始し、20℃/時の勾配で3
60℃まで温度を上げて行う。以下の性質を有する約2
52gのフッ化アルミニウムが得られる。 SA = 42.3m2/g 開始時のアルミナが常に同じであるにもかかわらず、実
施例3において、比較例と比較してSAが増加している
ことは充分に明らかである。
【0039】例4(実施例) 180gの実施例1のアルミナを、実施例1において記
述したのと同じ空気/HF混合気体を用いて、150℃
の温度から開始し、20℃/時の勾配で360℃まで温
度を上げてフッ素化する。SA=55.4m2/gであ
る約245gのAlF3が得られる。
【0040】例5(比較例) 180gのアルミナCONDEA Pural(登録商
標)SCC−10を実施例1の反応器中に導入し、空気
流中で360℃まで加熱し、360℃の一定温度で、実
施例1と等しい空気/HF混合気体でフッ素化する。空
気流中で冷却して、SA=19.8m2/gを有する約
270gのフッ化アルミニウムが得られる。
【0041】例6(実施例) 実施例5の180gのアルミナCONDEA Pura
l(登録商標)SCC−10を実施例5の反応器中に導
入し、空気流中で200℃まで加熱し、実施例5と同じ
空気/HF混合気体でフッ素化し、このフッ素化の間、
20℃/時の温度勾配を360℃まで用いて、最終的に
は、フッ素化が完了するまで360℃に保って、SA=
35.3m2/gを有する約270gのAlF3を得る。
【0042】
【発明の効果】本発明の方法によって得られるフッ化ア
ルミニウムは、ハロゲン化有機化合物のフッ素化のため
の、より詳細には、R−32 CH22を得るための触
媒を製造するための担体として有益に使用することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596183608 Piazzetta Maurilio Bossi 3−MILANO,Ital y

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高い表面積を有するフッ化アルミニウム
    の製造方法であって、少なくとも150m2/gの表面
    積を有するアルミナのガス状HFによるフッ素化を含む
    方法において、該アルミナを、300℃より低い初期温
    度でHFによってフッ素化し、該温度を、温度勾配≦1
    00℃/時で、最終温度>320℃および<450℃ま
    で上昇させ、該フッ素化を、アルミナに対して少なくと
    も化学量論量に等しいHFモル量、好ましくは化学量論
    量より1.3倍高いHFモル量が供給されるまで最終温
    度で続け、化学量論量の95%より低くないフッ素含有
    率を有するフッ素化アルミナが得られるまでフッ素化を
    行うことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 アルミナを、100〜280℃の範囲内
    の初期温度で、HFによってフッ素化することを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルミナを、150〜200℃の範囲内
    の初期温度で、HFによってフッ素化することを特徴と
    する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 最終温度は、350〜400℃の範囲内
    にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 HF流を、HF/希釈剤0.1:1から
    1:1の体積比で、空気または不活性ガス、より好まし
    くは空気で希釈することを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 熱勾配は、10〜90℃/時であること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 熱勾配は、20〜50℃/時であること
    を特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 フッ素化を、流動床で行うことを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 フッ素化にとって好ましいアルミナは、
    擬似ベーマイト結晶構造と、約300m2/gの表面積
    とを有しており、任意には、15重量%までのシリカを
    含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかの方法によっ
    て得られるフッ化アルミニウム。
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