JPH11334899A - 記録紙パッケージ及びプリンタの給紙方法 - Google Patents

記録紙パッケージ及びプリンタの給紙方法

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JPH11334899A
JPH11334899A JP34341098A JP34341098A JPH11334899A JP H11334899 A JPH11334899 A JP H11334899A JP 34341098 A JP34341098 A JP 34341098A JP 34341098 A JP34341098 A JP 34341098A JP H11334899 A JPH11334899 A JP H11334899A
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JP
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recording paper
package
paper
recording
plate
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Application number
JP34341098A
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English (en)
Inventor
Hidemi Sasaki
英美 佐々木
Yoshio Ishizuka
義夫 石塚
Hidesuke Mogi
秀介 茂木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2405/00Parts for holding the handled material
    • B65H2405/30Other features of supports for sheets
    • B65H2405/31Supports for sheets fully removable from the handling machine, e.g. cassette
    • B65H2405/311Supports for sheets fully removable from the handling machine, e.g. cassette and serving also as package

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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装体内の記録紙の遮光性及び防湿性を向上
させる。 【解決手段】 上板11a、端板11c、両側板11
d,11e、底板11b、保持板11f,11g、押さ
え板11hを折り線19を介して連続させて、包装体1
1を構成する。これら各板11a〜11hを折り線19
で折り曲げて、箱型にする。保持板11f,11gと底
板11bとの接触面で端板11cに近い部分に接着層3
1を配置し、箱型を維持する。包装体11に、記録紙を
積層して収納する。底板11bがフラップのように可動
するので、押動レバー等の操作部材挿入用の開口を包装
体11に設ける必要がない。このため、ゴミ等の侵入が
防止される他、遮光性及び防湿性が維持される。押さえ
板11hで記録紙を底板11b側に押圧するので、記録
紙同士が密着した状態になり、遮光性及び防湿性が維持
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録紙パッケージ
及びこれを用いたプリンタの給紙方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリンタには、感熱プリンタと
熱転写プリンタとがあり、それぞれ専用の記録紙が用い
られる。感熱プリンタ用の記録紙は、支持体上にシアン
感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層
が順次層設してある。そして、表面の感熱発色層から順
に印加する熱エネルギを異ならしめて熱記録を行い、次
の感熱発色層を熱記録する前に、光定着を行っている。
この光定着は、個々の感熱発色層に特有な波長域の紫外
線などを照射して発色能力を失わせるものである。これ
により、既に記録した感熱発色層が次の感熱発色層の熱
記録の際に再度発色することがなくなる。この感熱プリ
ンタ用の記録紙は、通常の光源下でも長時間曝した場合
には発色特性に影響が出る。したがって、記録紙は遮光
袋に収納され、さらにこれが紙箱に収納された状態で供
給されている。
【0003】一方、熱転写プリンタはインクフイルムの
インクを溶融又は軟化させて記録紙に転写する溶融型
と、インクフイルムの染料を記録紙に昇華又は拡散させ
る昇華型とがある。溶融型プリンタ用の記録紙には平滑
性の高い塗工紙を用いる。また、昇華型プリンタ用の記
録紙にはポリエステル系樹脂でコーティングした専用紙
を用いる。これらの熱転写プリンタ用の記録紙は、複数
枚が積層されて防湿袋に収納される。さらにこれが紙箱
に収納され、この状態でユーザーに供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】記録紙をプリンタに装
填する際には、まず包装袋を開封し記録紙パッケージを
取り出して、これを記録紙カセットに装填する。そし
て、この記録紙カセットをプリンタにセットする。この
ように、記録紙の装填作業は面倒である。また、記録紙
を袋から取り出す際に記録紙が外光に曝されたり、記録
紙の表面に手が触れられたりすることになる。このた
め、熱転写用の記録紙では指紋が付いた部分が変色す
る。また、感熱記録紙では外光に曝された最上層の記録
紙の発色特性が変化する。
【0005】これに対して、本出願人は、記録紙に直接
に手を触れることなく、且つ記録紙のプリンタへの装填
を簡単に行えるようにした記録紙パッケージを例えば特
開平5−116774号公報で提案している。しかしな
がら、この記録紙パッケージは、紙製のカセット本体に
ミシン目を入れておき、使用時にこのミシン目からカセ
ット本体の一部を切り取って、記録紙排出用開口などを
形成するものである。したがって、プリンタへの装填に
際してミシン目からの切り取りを必要とし、手間がかか
るという問題がある。
【0006】また、プリンタや給紙カセットへ表裏又は
前後を誤って記録紙パッケージを装填してしまうことも
ある。表裏を逆にして装填してしまうと、記録面ではな
い側に記録が行われるため、記録されなかったり、記録
されても画質が低下したりして、記録紙が無駄になる。
特に、感熱プリンタでは、記録面とは反対側の面に記録
することになると、正規の記録面ではないため、サーマ
ルヘッドの発熱素子アレイにダメージを与えてしまうこ
ともある。
【0007】この記録紙の誤装填は、記録紙の表裏面を
検出するセンサー等をプリンタ側に設けることにより、
防止することが可能である。しかしながら、この場合に
は、プリンタのコストアップにつながり、好ましくな
い。また、装填を終了した後に検出されるものであるか
ら、再装填のためのカセット取り出し等を行う必要があ
り、手間がかかるという問題がある。
【0008】また、使用により記録紙が減ると従来は記
録紙が包装体内でフリーになるため、記録紙にカールが
発生してしまうことがある。また、記録紙が残った状態
で包装体を給紙カセット等から取り出すと、記録紙がフ
リー状態になっているため、取り出し時に包装体から記
録紙が落下して汚損してしまうおそれもある。
【0009】更には、従来の記録紙パッケージでは、給
紙ローラが入り込むローラ挿入口の他に、パッケージの
下側に押圧レバー開口を設けている。そして、この押圧
レバー開口から押圧レバーで記録紙を上方に持ち上げ
て、給紙ローラに最上層の記録紙を押しつけている。し
たがって、ローラ挿入口の他に押圧レバー開口が形成さ
れるため、記録紙パッケージを給紙カセットから取り出
すと、この押圧レバー開口からゴミや光、湿気などが入
りやすくなる。これにより、特に遮光性や防湿性で問題
になる。
【0010】また、一般的には記録紙は包装体に密着し
て収納されるため、記録紙パッケージの製造において、
包装体に記録紙を挿入することが困難である。このた
め、従来は、記録紙をくるむ手法で記録紙パッケージを
製造していた。したがって、給紙の際には、記録紙が包
装体に密着させられているため、引き出し抵抗になり、
給紙を円滑に行うことができなくなるという問題があ
る。更に、引き出し抵抗を下げるために、記録紙を包装
体に余裕を持たせてゆるく収納することも考えられる
が、この場合には、包装体の中で記録紙の位置が安定し
ないため、プリントに際して記録紙が斜行したり、詰ま
ったりしてしまうという新たな問題が発生する。
【0011】本発明は、記録紙パッケージの装填が簡単
に行え、且つ遮光性や防湿性を保持することができ、さ
らに記録紙が使用により減少しても包装体内で記録紙が
ばらけることがないようにした記録紙パッケージを提供
することにある。また、本発明の別の目的は、包装体か
らの記録紙の抜け落ち防止と、給紙時の記録紙の位置の
安定化と、誤装填の防止とを図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の記録紙パッケージでは、積層された
複数枚の記録紙を収納する包装体と、包装体に設けた給
紙開口と、包装体に設けられ、前記記録紙が載せられる
底板とを備え、前記底板の給紙開口側の端部を持ち上げ
自在に構成することが好ましい。なお、前記底板に対面
する上板に、その給紙開口側に連続して、上板の下側に
折り返された押さえ板を形成することが好ましい。
【0013】請求項3記載の記録紙パッケージでは、積
層された複数枚の記録紙を収納する包装体と、包装体に
設けた給紙開口と、包装体に設けられ前記記録紙が載せ
られる底板と、前記底板に対面する上板に、その給紙開
口側に連続して設けられ、上板の下側に折り返された押
さえ板とを備えている。
【0014】請求項4記載の記録紙パッケージでは、積
層された複数枚の記録紙を収納する包装体と、包装体の
一端部に設けた給紙開口とを備え、前記包装体を、上板
と、この上板に連続し、前記給紙開口と反対側に位置し
て上板に対して90度に折り曲げられる端板と、この端
板に連続し、上板と対面する位置に折り曲げられる底板
と、前記給紙開口と端板との間の上板の両辺に連続し、
上体に対して90度に折り曲げられる側板と、側板に連
続し、底板と対面する位置で底板の下側に折り曲げられ
る保持板と、保持板と底板の接触面で端板に近い部分に
配置される接着層と、上板の給紙開口側の一辺に連続
し、底板に対面して接触するように折り曲げられる押さ
え板とから構成している。なお、前記記録紙を感熱記録
紙とし、この感熱記録紙の感熱記録面を底板に対面する
向きで収納することが好ましい。
【0015】請求項9記載の記録紙パッケージでは、積
層された複数枚の記録紙を収納する直方体状の包装体
と、この包装体の一端部を開放して形成した給紙開口
と、この給紙開口からの記録紙の脱落を阻止する脱落阻
止部材とを備えている。なお、前記脱落阻止部材を、包
装体の両側板を前記給紙開口内に折り曲げて構成し、こ
の脱落阻止部材と包装体の上部との間の給紙開口隙間か
ら記録紙を給紙することが好ましい。また、前記記録紙
の給紙開口側の端面に当接して脱落を阻止する脱落阻止
部材を給紙開口に配置し、脱落阻止部材の上端縁部と包
装体の上板との間の給紙開口隙間から記録紙を給紙する
ことが好ましい。
【0016】前記脱落阻止部材を、前記包装体の底板の
給紙開口側の端部に一端部が取り付けられ、他端部が各
記録紙の間に折り込まれる折り込み片から構成すること
が好ましい。前記折り込み片を、帯状のテープから構成
することが好ましい。また、テープに代えて、折り込み
片の幅を記録紙の幅よりも大きく形成し、各折り込み片
を積層して取り付けてもよい。更には、前記給紙開口と
反対側の包装体の端板に、記録紙の厚み方向で、記録紙
の脱落を阻止する接着層を配置し、この接着層により前
記脱落阻止部材を構成し、前記接着層の接着力を、記録
紙単体の重みにより脱落することなく且つ給紙のための
引き出しを阻止することのない範囲に設定してもよい。
【0017】請求項17記載の記録紙パッケージでは、
積層される複数枚の記録紙と、この記録紙を個別に覆う
包装シートとを備え、最上層の包装シートにより最下層
の記録紙を覆った後に、この包装シートの上に次の記録
紙を載せ、この記録紙を次の包装シートにより覆った後
に、この包装シートの上に次の記録紙を載せ、以下同様
にして、各記録紙を包装シートで覆うようにしている。
なお、前記包装シートを、底板の各辺から各辺と同じ幅
で延設した折り込み片により構成することが好ましい。
【0018】請求項19記載の記録紙パッケージでは、
積層された複数枚の記録紙を収納する包装体と、この包
装体に設けた記録紙供給用開口と、包装体に設けた正規
装填用係合部とを備え、前記正規装填用係合部を、包装
体が正規位置で装填される場合には装填の障害になるこ
となく、それ以外は装填の障害となるように設けたもの
である。
【0019】前記正規装填用係合部を、包装体の周囲に
形成した切欠きから構成し、この切欠きを、包装体の中
心を通り記録紙の供給方向に平行な基準線に対して非対
称位置に形成することが好ましい。また、前記切欠き
を、包装体の中心を通り記録紙の供給方向に直交する基
準線に対して非対称位置に形成することが好ましい。前
記包装体が正規位置で装填されたときに、前記記録紙を
給紙位置に位置決めするガイド部材が切欠きから挿入さ
れることが好ましい。また、前記包装体内の記録紙を一
方の側部に寄せて他方の側部と記録紙との間に隙間を形
成し、この隙間を前記正規装填用係合部とすることが好
ましい。
【0020】請求項24記載のプリンタの給紙方法で
は、包装体の記録紙給紙方向に平行な側部に切欠きを形
成するとともに、包装体を記録紙よりも余裕を持たせて
大きく形成し、この包装体に記録紙をゆるく装填して、
記録紙パッケージを構成し、前記プリンタへの給紙位置
に記録紙パッケージを装填した状態で、ガイド部材を前
記切欠き内に挿入し、記録紙を給紙位置に位置決めして
いる。なお、前記ガイド部材を、前記記録紙パッケージ
が装填されるパッケージ装填部内に突出して形成するこ
とが好ましい。また、前記切欠きを前記側部に1個形成
し、この切欠き内に挿入される前記ガイド部材と他方の
側部とにより記録紙を挟持して、給紙方向に直交する方
向で記録紙を位置決めしてもよい。前記切欠きを前記包
装体の両側部に形成し、この両側部の切欠き内に挿入さ
れる前記ガイド部材により記録紙を挟持して、給紙方向
に直交する方向で記録紙を位置決めしてもよい。更に、
前記切欠きを前記包装体の給紙開口の反対側の端部に形
成し、この切欠き内に挿入される前記ガイド部材により
記録紙を押圧して、給紙方向で記録紙を位置決めするこ
とが好ましい。
【0021】請求項29のプリンタの給紙方法では、包
装体を記録紙よりも大きく形成し、この包装体に記録紙
をゆるく装填して記録紙パッケージを構成し、プリンタ
への給紙位置に記録紙パッケージを挿入する際に、プリ
ンタ側に設けたガイド部材により、記録紙を包装体の側
方に寄せて位置決めしている。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、記録紙パ
ッケージ10の包装体11は、長い繊維からなる厚手の
無塵紙により薄型箱状に形成されている。長い繊維の無
塵紙を用いるから、そのカットの際や給紙のときに切り
屑などの発生が抑えられる。したがって、プリントに悪
影響を与えることがない。なお、無塵紙の代わりに一般
的な板紙で包装体を構成してもよい。また、紙で包装体
を構成する他に、プラスチックで包装体を構成してもよ
い。
【0023】図3に示すように、包装体11内には感熱
型の記録紙12が20枚積層された状態で収納されてい
る。記録紙12は、支持体を上にし感熱発色面を下にし
た状態で包装体11に装填される。なお、シールプリン
ト用の厚手の記録紙の場合には、10枚が収納される。
これらの記録紙の収納枚数は記録紙の厚さ等に応じて適
宜変更してよい。また、最下層の記録紙12の下側に
は、必要に応じて記録紙12と同じサイズの保護シート
を配置してもよい。
【0024】図4に示すように、記録紙パッケージ10
は、遮光性及び防湿性を有する収納袋13に入れられ
る。収納袋13の上端縁部には吊り下げ孔16が形成さ
れている。この孔16には吊り下げ用のフック17が挿
入される。これにより、収納袋13が吊り下げ展示され
て、販売される。
【0025】使用時には、収納袋13の切取り部13a
が切り取り線14に沿って破り取られる。収納袋13の
開封口13bの近くには、合成樹脂製のファスナー15
が形成されている。ファスナー15は、周知のように1
組の嵌合突条から構成されており、一方の突条が他方の
突条に嵌合される。このファスナー15を用いて収納袋
13は再利用される。そして、使用途中の記録紙パッケ
ージ10などが再度収納袋13に入れられた後に、ファ
スナー15で密封される。
【0026】図1,図2及び図5に示すように、包装体
11は、記録紙12よりも少し大きいサイズの矩形状の
上板11aと底板11bとを、1個の端板11cと2個
の側板11d,11eとで連結して構成されている。そ
して、折り線19を介して各板11a〜11eを90度
に折り曲げることで、薄型箱状に構成される。
【0027】図3に示すように、包装体11の短辺側端
部の一方は開放されており、給紙開口20とされてい
る。また、給紙開口20に連続するように、上板11a
及び押さえ板11h(図5参照)には、感熱プリンタ側
の給紙ローラ(図9参照)21が入り込むローラ挿入口
22が形成されている。
【0028】側板11d,11eと端板11cとには、
切欠き23,24,25,26,27が形成されてい
る。これらの切欠き23〜27は、端板11c、各側板
11d,11eとこれが連結される上板11a及び底板
11bとを含むように形成されている。
【0029】図2に示すように、切欠き23〜27の
内、切欠き24,26,27は、包装体11の中心Pを
通り記録紙12の供給方向に平行な中心線CL1を基準
にして非対称位置に形成されている。また、切欠き2
3,24は、包装体11の中心Pを通り前記中心線CL
1に直交する方向の中心線CL2を基準にして非対称位
置に形成されている。
【0030】図5は、包装体11の展開状態を示す斜視
図である。上板11aの両側には側板11d,11eが
折り線19を介して連続する。更に、側板11d,11
eには折り線19を介して保持片11f,11gが連続
する。また、給紙開口20と反対側の短辺には折り線1
9を介して端板11cが連続する。この端板11cに折
り線19を介して底板11bが連続する。また、上板1
1aの給紙開口側の短辺には、折り返し線30を介して
押さえ板11hが連続する。
【0031】保持片11f,11gと底板11bとの重
ね合わせ部分で、給紙開口20と反対側の端部近くには
接着層31が設けられる。この接着層31により、包装
体11は箱型に維持される。接着層31は、保持片11
f,11gと底板11bとの重ね合わせ部分の全面に配
置されずに、給紙開口20と反対側の端部近くに、全体
長さ(長辺長さ)の約1/3〜1/2の長さで配置され
ている。したがって、接着されることのない残りの部分
が可動フラップのように作用する。
【0032】図3に示すように、前記押さえ板11h
は、折り返し線30を介して上板11aの下方に重なる
ように約150度に折り曲げられる。押さえ板11h
は、記録紙12を底板11b側に押さえるように付勢す
る。これにより、記録紙12が相互に密着した状態で保
持されるため、各記録紙12の間に隙間が発生すること
がない。したがって、湿気や光などが感熱記録面に入り
込むことが少なくなり、防湿・遮光効果が得られる。
【0033】図6、図7は、記録紙パッケージ10が装
填される給紙カセット40を示す斜視図である。給紙カ
セット40は、カセット本体41と蓋42とから構成さ
れており、全体が薄型箱状に形成されている。
【0034】蓋42は、取付軸43を介してカセット本
体41に回動自在に取り付けられ、約90度の角度で開
閉自在に構成される。図7に示すように、蓋42が起立
した開状態で、パッケージ装填部44に記録紙パッケー
ジ10が装填される。また、蓋42が水平になる閉状態
では、図8に示すように、ロック機構49の係止爪4
5,46が係止することで、この閉状態が維持される。
【0035】ロック機構49は、蓋42に設けた係止爪
45と、ロック部材47とから構成されている。ロック
部材47はスライド板から構成されている。このロック
部材47は、取付軸47aにより底板48に給紙方向に
スライド自在に取り付けられている。ロック部材47は
係止爪46を備えている。この係止爪46は蓋42の係
止爪45に係止する。更に、ロック部材47は、係止爪
45,46が係止する方向に、コイルバネ47bにより
付勢されている。したがって、蓋42が閉じられると、
ロック機構49の各係止爪45,46が係止した状態に
なり、閉じた状態が維持される。また、ロック部材47
の操作プレート47cを押すことにより、これら係止爪
45,46の係止が解除され、これにより、蓋42が開
放可能になる。
【0036】図7に示すように、パッケージ装填部44
は記録紙パッケージ10よりも少し大きめに形成されて
おり、装填が容易に行えるようになっている。また、カ
セット本体41の底板48には、前記切欠き23〜27
に対応する位置でガイド突起50,51,52,53,
54が形成されている。ガイド突起50〜54は矩形体
から構成されており、上端にはガイド面55が形成され
ている。ガイド面55は傾斜した面から構成されてお
り、このガイド面55を介して、切欠き23〜27内に
ガイド突起50〜54が円滑に入るようにされる。
【0037】記録紙パッケージ10を正規位置でパッケ
ージ装填部44にセットしたときには、各切欠き23〜
27内にガイド突起50〜54が入り込み、記録紙パッ
ケージ10の装填が許容される。また、左右や前後を逆
にした状態で記録紙パッケージ10を装填部44にセッ
トすると、各切欠き23〜27とガイド突起50〜54
との位置が合わないため、記録紙パッケージ10を挿入
することができなくなり、誤った装填であることがすぐ
に判る。この場合には、記録紙パッケージ10の向きを
変えて再装填することにより、記録紙パッケージ10を
パッケージ装填部44に正規位置で装填することができ
る。
【0038】4個のガイド突起50〜53は、左右で1
組とされている。図10に示すように、これら1組のガ
イド突起50,52と、ガイド突起51,53との内側
面間の距離W1は、記録紙の幅よりも僅かに大きくされ
ている。これにより、ガイド突起50〜53が切欠き2
3〜26から包装体11内に入り込むことで、記録紙1
2の両側縁は揃えられ、且つ左右方向(給紙方向に直交
する方向)で自動的に位置決めされる。したがって、包
装体11に記録紙12がゆるく装填されていても、記録
紙12が斜行して給紙されることがない。また、斜行に
起因して、画像が斜めに記録されたり、記録紙12が詰
まったりすることが抑えられる。
【0039】図8に示すように、給紙口60と反対側に
形成されたガイド突起54により、包装体11内で記録
紙12の後端縁が揃えられ、且つ給紙方向で位置決めさ
れる。これにより、包装体11内に記録紙12がゆるく
装填されていても、記録紙パッケージ10を給紙カセッ
ト40にセットすると、記録紙11が給紙方向に自動的
に位置決めされる。
【0040】パッケージ装填部44には押上板57が配
置されている。図8に示すように、押上板57は、取付
軸58を介して底板48に回動可能に取り付けられてい
る。押上板57はコイルバネ59により上方に付勢され
ており、記録紙パッケージ10の底板11bを上方に押
し上げる。
【0041】蓋42を閉じた状態で、前記取付軸43の
近くで、カセット本体41と蓋42との間には隙間が形
成されている。この隙間により給紙口60が構成されて
いる。給紙口60の近くの給紙通路で、蓋42側には、
記録紙押さえ板61が配置されている。この押さえ板6
1は、バネ板から構成されており、記録紙12をカセッ
ト本体41側の給紙通路に押さえるように付勢する。
【0042】給紙口60の近くの給紙通路で、カセット
本体41側には、記録紙分離部62が突出して形成され
ている。この記録紙分離部62の表面にはコルク材63
が貼り付けられている。前記記録紙押さえ板61とコル
ク材63とによって、記録紙12が重なって二重送りさ
れたときに、下側の記録紙12のみがコルク材63との
間の摩擦により係止する。これにより、上側の記録紙1
2のみが給紙される。更に、記録紙分離部62には、二
重送りを防止するための分離突起64が2個離して設け
られている。この分離突起64は、二重送りされる際の
下側の記録紙の先端に係止し、その送りを阻止する。
【0043】図8に示すように、蓋42にはローラ開口
65が形成されている。このローラ開口65は、記録紙
パッケージ10のローラ挿入口22に対応する位置に配
置されている。ローラ開口65には、給紙カセット40
が感熱プリンタ75にセットされたときに、給紙ローラ
21が入り込む。この給紙ローラ21は、記録紙パッケ
ージ10の最上層の記録紙12に接触する。給紙ローラ
21はプリントの際に給紙方向に回転する。これにより
記録紙パッケージ10から最上層の記録紙12のみを引
き出して、感熱プリンタ75のプリントステージに給紙
する。
【0044】図6,図9に示すように、蓋42の上面は
排紙トレイを兼ねている。このため、蓋42には、記録
紙ガイド66,67とストッパ68とが突出して設けら
れている。記録紙ガイド66,67は、記録紙12の両
側を案内するものであり、蓋42の長辺に沿って長く形
成されている。ストッパ68は、記録紙12の先端を係
止して、蓋42からの脱落を防止する。
【0045】ストッパ68には記録紙残量表示計70が
設けられている。図10に示すように、記録紙残量表示
計70は、残量表示目盛り71,72と、目盛り71,
72を指示する指示体73とから構成されており、記録
紙12の残量(残り枚数)が指示体73により、目盛り
71,72に表示される。
【0046】指示体73の上部には三角形状の指示部7
3a,73bが形成されている。この指示部73a,7
3bは各目盛り71,72を指示する。また、指示部7
3a,73bの前面には透明板68aが配置されてお
り、指示部73a,73bを外部から確認することがで
きる。この透明板68aは、紫外線カットフイルタから
構成されている。これにより、感熱記録紙12の発色特
性に影響を与える定着光の侵入が阻止される。
【0047】指示体73は、ストッパ68内で記録紙1
2の厚み方向で移動自在に配置されている。そして、蓋
42が閉じられた状態で自重により、残量検出用切欠き
27を介して最上層の記録紙12に、指示体73の下端
73cが接触している。
【0048】目盛り71,72は、指示体73の左右に
配置されている。右側の目盛り71は普通紙用となって
おり、「20」〜「空」までを表示する。左側の目盛り
72はシールプリントなどの厚手の記録紙用とされてお
り、「10」〜「空」までを表示する。
【0049】本実施形態では、最大枚数と空とが判るよ
うに、目盛り71,72は最大枚数と空とについて枚数
表示されている。そして、中間残り枚数は、指示部73
a,73bの指す目盛りから読み取る。目盛りは、1枚
刻みや2枚刻みなどで適宜構成してよい。また、中間の
目盛りは省略してもよい。また、自重で指示体73の下
部73cを最上層の記録紙12に接触させる代わりに、
図示しないコイルバネ等により指示体73を下方に付勢
してもよい。
【0050】図11は、感熱プリンタ75を示す斜視図
である。感熱プリンタ75の前面76には、給紙カセッ
ト40の差込み口77が形成されており、これに給紙カ
セット40が差し込まれる。給紙カセット40を差込み
口77にセットすると、図9に示すように、蓋42のロ
ーラ開口65内に給紙ローラ21が入り込む。また、給
紙カセット40内の記録紙12は押上板57により上方
に付勢されているので、最上層の記録紙12が常に給紙
ローラ21に接触する。
【0051】前面76には、差込み口77の他に、操作
パネル78,液晶ディスプレイ79,ICカード挿入口
80,スマートメディアの挿入口81,及び電源スイッ
チ82が設けられている。操作パネル78を操作して、
プリント操作を指示すると、液晶ディスプレイ79にプ
リント対象画像が表示される。これを確認した後に操作
パネル78のプリントキーを操作すると、プリントが開
始される。
【0052】プリントに際しては、先ず給紙ローラ21
が給紙方向に回転する。これにより、最上層の記録紙1
2のみが引き出され、プリンタ75内に給紙される。こ
の記録紙12には、周知のように、サーマルヘッドによ
り、三色面順次記録が行われる。この記録は1ラインず
つ行われ、記録紙12の送りに同期してサーマルヘッド
の各発熱素子が、記録する画素に対応して駆動される。
そして、感熱記録の際には対応する光定着ランプが点灯
される。これにより、記録済みの感熱発色層が次の層の
熱記録の際に発色することがないように、光定着され
る。三色面順次記録を終了すると、図9に示すように、
記録紙12は排紙ローラ74により、給紙カセット40
の蓋42の上に排出されて、プリントが終了する。
【0053】記録紙パッケージ10を給紙カセット40
に装填する場合には、先ず、感熱プリンタ75の差込み
口77から給紙カセット40を取り出す。次に、図7に
示すように、蓋42を開ける。空の包装体11が入って
いる場合には、これを取り出した後に、記録紙パッケー
ジ10を装填する。この場合に、包装体11の各切欠き
23〜27とパッケージ装填部44のガイド突起50〜
54との位置を合わせる。これにより、記録紙パッケー
ジ10がパッケージ装填部44に正規位置でセットされ
る。また、ガイド突起50〜54により、記録紙12の
各端縁が揃えられ、給紙位置に自動的に位置決めされ
る。
【0054】誤って左右や前後を逆にした状態で記録紙
パッケージ10を装填部44に装填しようとすると、各
切欠き23〜27とガイド突起50〜54との位置が合
わない。したがって、記録紙パッケージ10を左右や前
後を逆にした状態での装填が行われることがなく、誤っ
た装填による記録紙12の無駄なプリントが行われるこ
とがない。しかも、裏面に対し熱記録することがないの
で、発熱素子アレイにダメージを与えてしまうこともな
い。
【0055】記録紙12の種類を例えば普通の感熱記録
紙から厚手のシールプリント用記録紙に変更する場合な
どには、記録紙パッケージの交換が行われる。交換後の
記録紙パッケージ10は、図4に示す収納袋13に入れ
られ、ファスナー15が閉じられることで、防湿及び遮
光状態で保存される。
【0056】給紙カセット40から取り出した記録紙パ
ッケージは、その記録紙の残りが少ない場合でも、押さ
え板11hが記録紙12を底板11bの方向に押圧して
いる。したがって、押さえ板11hと底板11bとによ
り記録紙12が挟持されるので、記録紙12が包装体1
1から脱落することがない。
【0057】上記実施形態では、切欠き23〜27及び
ガイド突起50〜54を5個設けたが、これは、図1
2,図13に示すように1個であってもよい。図12
は、長辺部85に1個の切欠き86を前後非対称位置で
設けた記録紙パッケージ87を示すもので、これにより
左右や前後を逆にした装填の場合に、セットが不可能に
なる。図13は短辺部88に1個の切欠き89を左右非
対称位置で形成した記録紙パッケージ90であり、この
場合にも、左右や前後を逆にした装填が阻止される。
【0058】図14は、包装体91の一方の長辺部91
aに2個の切欠き92,93を設けて、記録紙パッケー
ジ94を構成したものである。切欠き92,93は、包
装体91の前後方向で非対称位置に形成されている。し
たがって、切欠き92,93内に挿入されるガイド突起
により記録紙12を反対側の長辺部91bに押しつけて
片寄せすることができる。この片寄せにより、記録紙を
給紙位置にセットすることができる。また、左右や前後
を逆にした誤装填が阻止される。
【0059】図15は、切欠きの代わりに、包装体95
と記録紙12との間に隙間96を形成し、この隙間96
を正規装填用係合部として用いた記録紙パッケージ97
を示している。この実施形態の場合には、包装体95内
に寄せガイド98を設ける。寄せガイド98は板紙をL
字形状に折り曲げて構成されている。この寄せガイド9
8は、図示しないバネ材により、記録紙12を包装体9
5の一方に寄せるように付勢する。これにより、包装体
95に隙間96が形成される。
【0060】給紙カセット99には、正規装填位置のと
きに、この隙間に入り込む係合突起100が設けられて
いる。この係合突起100は先端が尖った円柱体から構
成されている。したがって、正規装填位置で記録紙パッ
ケージ97が挿入されたときのみ、これの装填が許容さ
れ、それ以外は装填が不可能になるので、誤った向きで
の装填が阻止される。なお、寄せガイド98に代えて又
は併用して、図16に示すように、隙間形成部材として
のスポンジ材102を配置してもよい。スポンジ材10
2を用いると、包装体103内に記録紙12を挿入する
際の障害とはならないため、記録紙12の包装体103
内への挿入が円滑になる。また、図15に示す係合突起
100に代えて、図16に示すような位置決めガイド1
04を備えた給紙カセット105を用いてもよい。この
位置決めガイド104はバネ付勢されており、記録紙1
2を片側に寄せる。
【0061】図17は給紙カセットを用いない他の実施
形態を示すもので、記録紙パッケージ97を感熱プリン
タ107の差込み口108に直接に挿入している。この
場合には、隙間96(図15参照)に対応する位置で差
込み口108に、位置決めガイド109を設けておく。
そして、この位置決めガイド109により、誤った向き
での記録紙パッケージ97の装填を阻止するとともに、
記録紙を一方に押しつけて記録紙の側縁を揃える。な
お、隙間96と位置決めガイド109との代わりに、上
記実施形態のように切欠き及びガイド部材を用いて記録
紙の側縁を揃えてもよい。この場合には、パッケージを
プリンタに装填した後にガイド部材を切欠き内に挿入さ
せる。
【0062】図18は、切欠きや隙間を形成する代わり
に、包装体110の周囲の一部に突起111を形成した
他の実施形態における記録紙パッケージ112を示すも
のである。この場合には、給紙カセット側に、突起11
1に対応する位置で凹み部(図示せず)を設けておくこ
とで、記録紙パッケージ112の誤装填を防止する。ま
た、突起101の代わりに、図示は省略したが、記録紙
パッケージをいびつに形成しておき、このいびつな形状
にあった装填部を設けることで、記録紙パッケージの誤
装填を防止してもよい。
【0063】図19は、包装体115の短辺側に庇部1
16を形成した他の実施形態における記録紙パッケージ
117を示すものである。この場合には、庇部116に
対応する凹み部をパッケージ装填部側に形成しておき、
凹み部と庇部116とが一致するときに、正規装填位置
として記録紙パッケージ117の装填を可能にする。
【0064】図20は、包装体120の庇部121に、
左右非対称位置で切欠き122を設けた他の実施形態に
おける記録紙パッケージ123を示すものである。この
場合には、切欠き122に対応する位置で、パッケージ
装填部側に係合突起124を形成しておき、切欠き12
2と係合突起124とが一致するときに、正規装填位置
として記録紙パッケージ123の装填を可能にする。図
21は、庇部130に左右非対称位置で孔131を形成
した他の実施形態における記録紙パッケージ132を示
すものである。この場合にも、孔131を用いて正規装
填位置か否かを判定する。
【0065】図22は、包装体11の側板11d,11
eに脱落阻止片11kを設けた他の実施形態における記
録紙パッケージ180を示す斜視図である。なお、脱落
阻止片11kを除くその他の構成は図1〜3,5に示す
実施形態と同じであり、同一構成部材には同一符号が付
してある。脱落阻止片11kは、給紙開口側の端縁に形
成されており、折り線19を介して側板11d,11e
に対して90度の角度に折り曲げられる。この脱落阻止
片11d,11eの上端縁部と上板11aとの間には、
記録紙12の1枚分の通過を許容する給紙開口隙間20
aが形成される。前記給紙開口隙間20aは記録紙が1
枚通過する程度であり、しかも、記録紙は底板11bと
押さえ板11hとにより挟持されているため、単に給紙
開口を下に向けた程度では、給紙開口隙間20aから最
上層の記録紙が脱落することがない。
【0066】なお、上記脱落阻止片11kは、側板11
d,11eを延ばしてこれを折り曲げて形成したが、こ
の他に、この脱落阻止片11kを保持片11f,11g
に図示しない接着片を介して接着して、脱落阻止片11
kが簡単に折り曲がらないようにしてもよい。
【0067】図23は、折り曲げによる脱落阻止片11
kの代わりに、包装体11とは別部材の脱落阻止板20
0を用いた記録紙パッケージ203を示している。この
場合には、脱落阻止板200をコ字形に形成し、これの
両端部に取付片200aを設ける。そして、取付片20
0aを介して接着剤により、包装体201の側板201
aに、脱落阻止板200を接着する。なお、給紙通路2
02に接する上端縁部は斜め上方の外側に折り曲げられ
て、ガイド片200bが形成されている。このガイド片
200bにより、給紙の際に最上層の給紙位置にある記
録紙12が脱落阻止板200に係止することなく、円滑
に送り出される。
【0068】図24は、各記録紙12の間に脱落阻止テ
ープ210を折り込むことにより、記録紙12の脱落を
阻止するようにした記録紙パッケージ211を示してい
る。この場合には、図25に示すように、包装体212
の底板213の給紙開口側端部に折り込みシート214
を貼り付ける。
【0069】折り込みシート214は、1枚の薄いプラ
スチック製のシートから構成されており、給紙方向に平
行に且つ記録紙の幅方向に所定のピッチで、切れ目21
5が入れられている。この切れ目215により、記録紙
12の収納枚数分の脱落阻止テープ210が形成され
る。このテープ210は、各記録紙の間の折り込み長さ
が同じになるように、給紙方向長さが記録紙の保持枚数
の厚みに応じた長さにされている。これにより、各記録
紙12の間のテープ210の折り込み長さL1が一定に
されることにより、給紙の際の脱落阻止テープ210に
よる給紙抵抗を一定にすることができる。なお、脱落阻
止テープ210の長さは上記のものに限定されることな
く、一定長さで統一してもよい。
【0070】脱落阻止テープ210は、各記録紙12の
間に1枚ずつその上端部210aが折り込まれ各記録紙
12で挟持される。図示のものは、10枚の記録紙12
を収納するタイプであるので、10枚のテープ210が
並ぶように設けられている。そして、記録紙12を包装
体212に装填する際に、各記録紙12の間に1つのテ
ープ210が折り込まれる。左端にある第1のテープ2
10は最下層の記録紙12とこの記録紙に載せられる記
録紙12との間に折り込まれる。また、その隣にある第
2のテープ210は、下から2枚めと3枚めとの間に折
り込まれる。以下、同様にして各テープが各記録紙の間
に折り込まれる。第10のテープ210は最上層の記録
紙12の上面に折り曲げられる。
【0071】したがって、最上層の脱落阻止テープ21
0の上には記録紙12が載ることはなくフリー状態にさ
れるため、このテープ210が給紙の際の抵抗になるこ
とはない。そして、最上層から順に記録紙12が給紙さ
れ、この給紙とともにテープ210も給紙方向に折り返
されて、次の記録紙12の給紙の際に障害となることは
ない。また、記録紙12が給紙された後は、次の脱落阻
止テープ210の上端部210aがフリー状態にされる
ため、同様にして円滑な給紙が行われる。なお、テープ
210の数量は上記のものに限定されることなく、1枚
の記録紙12に対して複数のテープ210を割り当てる
ようにしてもよい。
【0072】記録紙12が残っている状態で記録紙パッ
ケージ211を給紙カセット40から取り出す際には、
脱落阻止テープ210で記録紙12が押さえられるた
め、包装体212から記録紙12が脱落することがな
い。なお、テープ210は薄いシートに切れ目215を
入れて作成する代わりに、単に帯状のテープから構成
し、これを底板213に記録紙12の幅方向で並ぶよう
に貼りつけてもよい。
【0073】図26は、テープ210に代えて、記録紙
12よりも少し幅広くした脱落阻止シート220を有す
る記録紙パッケージ221を示している。この場合に
は、図27に示すように、記録紙12の収納枚数に対応
する脱落阻止シート220を積層して、これらを包装体
222の底板223の給紙開口側の端部に固着する。そ
して、各記録紙12の間に脱落阻止シート220の上端
部220aを1枚ずつ折り込んで、各記録紙12の脱落
を阻止する。脱落阻止シート220の厚みは、積層して
使用されるため、薄い方が好ましく、本実施形態では5
μmの厚みを有するプラスチックシートを用いている
が、この厚みは適宜変更してもよい。
【0074】図28は、接着層230により記録紙12
の脱落を阻止する記録紙パッケージ231を示してい
る。この実施形態では、包装体232の端板233に接
着層230を配置して、記録紙12を記録紙パッケージ
231内に仮付けし、その脱落を阻止している。接着層
230は、記録紙12の厚み方向に配置されている。こ
の接着層230の接着力は、記録紙単体の重みにより脱
落することなく且つ給紙のための引き出しを阻止するこ
とのない範囲に設定したものである。例えば、記録紙が
1枚当たり4gの場合で、給紙のための引き出し力が4
0gの場合には、接着力が20±10gのものを用い
る。なお、接着層230は端板233の他に、側板がわ
に配置したり、端板及び側板の両方に配置してもよい。
【0075】図29は、底板240と多層シート241
とを用いて記録紙12を包装した記録紙パッケージ24
2を示している。底板240は記録紙12が載せられる
大きさで形成されており、この底板240の下側に多層
シート241が接着されている。多層シート241は、
収納する記録紙12の枚数分の折り込みシート243を
積層したものであり、5〜15μmの厚みを有し、防湿
性及び定着光成分をカットする遮光性を備えたプラスチ
ックシートから構成されている。この折り込みシート2
43は、底板240の各辺に取り付けられる左右側部折
り込み片243a,243bと、底板240の前後端辺
に配置される前後端部折り込み片243c,243dと
を備えている。
【0076】記録紙パッケージ242の製造に際して
は、先ず底板240に最下層の1枚目の記録紙12をそ
の感熱記録面を下側にして載せた後に、左右の最上層の
折り込み片243a,243b(記録紙幅方向の端縁部
を覆う)を記録紙12の上に折り重ねる。次に、記録紙
12の前後方向の端縁部を覆う前後の最上層の折り込み
片243c,243dを、左右の折り込み片243a,
243bに重ねる。以下、同様にして1枚の記録紙12
を載せた後にこの記録紙12を1枚ずつ各折り込み片2
43a,243b,243c,243dで覆う。そし
て、最上層の記録紙12を載せた後に、最下層の折り込
みシート243の各折り込み片243a〜dを折り込ん
で、図30に示すような記録紙パッケージ242を構成
する。記録紙の使用に際しては、各折り込みシート24
3a〜243dを1枚ずつ剥がして最上層から順次記録
紙を1枚ずつ取り出して、例えば感熱プリンタに手差し
で記録紙12をセットして使用する。
【0077】本実施形態では、1枚ずつ記録紙が折り込
みシートで覆われているので、上層の記録紙を取り出し
ても、下層の記録紙は折り込みシートで覆われているの
で、防湿性及び遮光性が確保される。なお、底板は省略
してもよい。また、底板とともに上板を設け、これらの
保持シートで記録紙を挟持して保護するようにしてもよ
い。また、各辺と同幅にした四つの折り込みシートの代
わりに、1枚の矩形状シートを用いてもよい。この場合
には、各辺に沿って折り込みシーンを折り重ねること
で、記録紙を包むとよい。
【0078】個別包装タイプの記録紙パッケージを給紙
カセットにセットして自動給紙する場合には、図31に
示すように、前端折り込み片250の各記録紙251の
上面に折り込まれる長さL2を1〜20mm、好ましくは
3〜8mm程度に抑える。これにより、給紙ローラが記録
紙251に直接に当接する部分を確保するとともに、給
紙の際の記録紙251の引き出し抵抗を下げる。なお、
その他の折り込み片252,253,254も給紙の際
に抵抗になることがないように折り込み長さを短くして
おくとよい。そして、最下層の折り込みシート(図示省
略)は、防湿と遮光のために、図29に示す最下層の折
り込みシート243と同様に形成しておき、記録紙12
の全体を覆う。また、図示は省略したが、給紙開口側の
折り込み片250の代わりに、図24に示す脱落阻止テ
ープ210と同じものを設けて、給紙抵抗を下げるよう
にしてもよい。
【0079】図23〜図27に示す実施形態において、
図1に示す実施形態と同じように、包装体の周囲に切欠
き23〜27を設けてもよく、更には、可動式底板11
gや押さえ板11hを設けてもよい。
【0080】上記実施形態では給紙カセット40のガイ
ド突起50を固定したが、この他に、図示は省略した
が、可動ガイドで給紙位置に記録紙をセットしてもよ
い。また、上記実施形態では、感熱記録紙に本発明を実
施したものであるが、これに限定されることなく、例え
ば昇華型や熱溶融型の記録紙やインクジェット方式の記
録紙、その他の記録紙などの記録紙パッケージに収納し
てもよい。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、包装体の底板の給紙開
口側端部を持ち上げ自在に構成したから、従来のように
底板に、記録紙押圧レバー用の挿入開口を形成する必要
がなくなる。したがって、ゴミの侵入を防止することが
できる他に、遮光性及び防湿性を維持することができ
る。
【0082】また、底板に対面する上板に、その給紙開
口側に連続して、上板の下側に折り返された押さえ板を
形成したから、この押さえ板により記録紙を底板側に押
圧することができる。したがって、使用により記録紙が
残り少なくなっても、各記録紙同士を密着させることが
できる。これにより、特に感熱記録紙の場合には、感熱
記録面が密着されるので、感熱記録面に湿気や光が侵入
することがなく、防湿性及び遮光性が維持される。しか
も、記録紙が底板と押さえ板とで挟持されるので、記録
紙パッケージの交換等の際に記録紙が包装体から脱落す
ることがない。
【0083】上板,端板,両側板,底板,保持板,押さ
え板を折り線を介して連続させて包装体の素材を構成
し、これらを折り線で折り曲げて、箱型にし、保持板と
底板との接触面で端板に近い部分に接着層を配置して、
箱型を維持するから、1枚の板紙から包装体を構成する
ことができる。また、給紙開口側の底板端部がフラップ
のように可動自在になるので、遮光性及び防湿性に優れ
た給紙用の包装体が得られる。
【0084】包装体の周囲に、上板と側板と底板とに及
ぶ切欠きを形成し、前記記録紙よりも包装体を大きくし
て記録紙をゆるく包装体内に収納し、包装体を前記プリ
ンタに装填したときに、この切欠き内に挿入されるガイ
ド部材により記録紙の位置決めを行うことにより、記録
紙が給紙位置へ確実にセットされる。また、給紙の際に
記録紙の位置が安定化し、プリントに際して記録紙の斜
行や詰まりの発生がなくなる。しかも、記録紙は包装体
にゆるく装填するので、記録紙パッケージの製造の際
に、記録紙をくるむ操作が必要なく、記録紙パッケージ
の製造が容易になる。
【0085】包装体の給紙開口に脱落阻止部材を配置す
ることにより、記録紙の脱落が阻止される。底板の各辺
と同じ幅で形成され、一端が底板の各辺に他端が各記録
紙の間に折り込まれ、記録紙の枚数分が積層される折り
込みシートを設けることにより、記録紙を折り込みシー
トで個別に包装することができる。したがって、1枚ず
つ包装されるため、包装体からの記録紙の脱落を確実に
阻止することができる。しかも、最上層の記録紙のみが
開封によって現れ、他の記録紙は包装された状態が維持
されるので、使用途中でも残りの記録紙の防湿性及び遮
光性が確保される。
【0086】包装体に正規装填用係合部を設け、この正
規装填用係合部を、包装体が正規位置で装填される場合
には装填の障害になることなく、それ以外は装填の障害
となるように設けたから、記録紙パッケージを誤った向
きで給紙カセットやプリンタにセットすることが不可能
になる。したがって、誤った装填のままプリントされる
ことによる記録紙の無駄や、発熱素子アレイにダメージ
を与えてしまうことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録紙パッケージの外観を示す斜視図
である。
【図2】記録紙パッケージの平面図である。
【図3】図2における III−III 線に沿う拡大した断面
図である。
【図4】収納袋に入れられた記録紙パッケージを取り出
した状態を示す斜視図である。
【図5】包装体を展開した状態を示す斜視図である。
【図6】閉じた状態の給紙カセットを示す斜視図であ
る。
【図7】開いた状態の給紙カセットと記録紙パッケージ
とを示す斜視図である。
【図8】給紙カセットの内部を示す断面図である。
【図9】記録紙が残り少なくなった状態の給紙カセット
の内部を示す断面図である。
【図10】給紙カセットの記録紙残量表示計を示す断面
図である。
【図11】給紙カセットを取り付けた状態の感熱プリン
タの全体外観を示す斜視図である。
【図12】切欠きを1個とした他の実施形態における記
録紙パッケージを示す平面図である。
【図13】切欠きを1個とした他の実施形態における記
録紙パッケージを示す平面図である。
【図14】切欠きを2個とした他の実施形態における記
録紙パッケージを示す平面図である。
【図15】隙間を正規装填用係合部とした他の実施形態
における記録紙パッケージと給紙カセットとを示す斜視
図である。
【図16】隙間をスポンジ部材により構成した他の実施
形態における記録紙パッケージと給紙カセットとを示す
斜視図である。
【図17】記録紙パッケージが直接に装填される感熱プ
リンタを示す斜視図である。
【図18】他の実施形態における記録紙パッケージを示
す斜視図である。
【図19】庇部を設けた他の実施形態における記録紙パ
ッケージを示す斜視図である。
【図20】庇部に切欠きを設けた他の実施形態における
記録紙パッケージとその受け部とを示す斜視図である。
【図21】庇部に孔を設けた他の実施形態における記録
紙パッケージを示す斜視図である。
【図22】給紙開口に脱落阻止片を側板から延ばして設
けた他の実施形態における記録紙パッケージを示す斜視
図である。
【図23】給紙開口に脱落阻止片を接着により取り付け
た他の実施形態における記録紙パッケージを示す斜視図
である。
【図24】給紙開口に脱落阻止テープを有する他の実施
形態における記録紙パッケージを示す斜視図である。
【図25】同記録紙パッケージにおいて記録紙を取り除
いた状態を示す斜視図である。
【図26】給紙開口に幅広の脱落阻止シートを有する他
の実施形態における記録紙パッケージを示す斜視図であ
る。
【図27】同記録紙パッケージにおいて記録紙を取り除
いた状態を示す斜視図である。
【図28】給紙開口と反対側の端面に帯状接着層を設け
た他の実施形態における記録紙パッケージを示す斜視図
である。
【図29】底板と折り込みシートとから各記録紙を個別
に包装した他の実施形態における記録紙パッケージを示
す斜視図である。
【図30】同記録紙パッケージの外観を示す斜視図であ
る。
【図31】底板と折り込みシートとを用いて自動給紙す
る他の実施形態における記録紙パッケージを示す斜視図
である。
【符号の説明】
10,87,90,94,97,112,117,11
0,117,123,132,211,221,23
1,242 記録紙パッケージ 11,91,95,103,110,115,120,
201,212,222,232 包装体 11a 上板 11b 底板 11c 端板 11d,11e 側板 11f,11g 保持板 11h 押さえ板 11k 脱落阻止片 12,251 記録紙 19 折り線 20 給紙開口 22 ローラ挿入口 23,24,25,26,27 切欠き(正規装填用係
合部) 31 接着層 40,99,105 給紙カセット 41 カセット本体 42 蓋 44 パッケージ装填部 50,51,52,53,54 ガイド突起 57 押上板 75,107 感熱プリンタ 77 差込み口 96 隙間(正規装填用係合部) 200 脱落阻止板 210 脱落阻止テープ 214 折り込みシート 230 接着層 241 多層シート 243 折り込みシート 243a〜243d,250〜254 折り込み片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平10−79690 (32)優先日 平10(1998)3月26日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタに記録紙を供給する記録紙パッ
    ケージにおいて、 積層された複数枚の記録紙を収納する包装体と、包装体
    に設けた給紙開口と、包装体に設けられ、前記記録紙が
    載せられる底板とを備え、 前記底板の給紙開口側の端部を持ち上げ自在に構成した
    ことを特徴とする記録紙パッケージ。
  2. 【請求項2】 前記底板に対面する上板に、その給紙開
    口側に連続して、上板の下側に折り返された押さえ板を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の記録紙パッケ
    ージ。
  3. 【請求項3】 プリンタに記録紙を供給する記録紙パッ
    ケージにおいて、 積層された複数枚の記録紙を収納する包装体と、包装体
    に設けた給紙開口と、包装体に設けられ前記記録紙が載
    せられる底板と、前記底板に対面する上板に、その給紙
    開口側に連続して設けられ、上板の下側に折り返された
    押さえ板とを備えたことを特徴とする記録紙パッケー
    ジ。
  4. 【請求項4】 プリンタに記録紙を供給する記録紙パッ
    ケージにおいて、 積層された複数枚の記録紙を収納する包装体と、包装体
    の一端部に設けた給紙開口とを備え、 前記包装体を、上板と、この上板に連続し、前記給紙開
    口と反対側に位置して上板に対して90度に折り曲げら
    れる端板と、この端板に連続し、上板と対面する位置に
    折り曲げられる底板と、前記給紙開口と端板との間の上
    板の両辺に連続し、上体に対して90度に折り曲げられ
    る側板と、側板に連続し、底板と対面する位置で底板の
    下側に折り曲げられる保持板と、保持板と底板の接触面
    で端板に近い部分に配置される接着層と、上板の給紙開
    口側の一辺に連続し、底板に対面して接触するように折
    り曲げられる押さえ板とから構成したことを特徴とする
    記録紙パッケージ。
  5. 【請求項5】 前記記録紙を感熱記録紙とし、この感熱
    記録紙の感熱記録面を底板に対面する向きで収納したこ
    とを特徴とする請求項1ないし4記載の記録紙パッケー
    ジ。
  6. 【請求項6】 前記包装体の周囲に、上板と側板と底板
    とに及ぶ切欠きを形成し、前記記録紙よりも包装体を大
    きくして記録紙をゆるく包装体内に収納し、包装体を前
    記プリンタに装填したときに、この切欠き内に挿入され
    るガイド部材により記録紙の位置決めを行うことを特徴
    とする請求項4又は5記載の記録紙パッケージ。
  7. 【請求項7】 前記切欠きを、包装体の中心を通り記録
    紙の供給方向に平行な基準線に対し非対称位置に形成し
    たことを特徴とする請求項6記載の記録紙パッケージ。
  8. 【請求項8】 前記切欠きを、包装体の中心を通り記録
    紙の供給方向に直交する基準線に対して非対称位置に形
    成したことを特徴とする請求項6又は7記載の記録紙パ
    ッケージ。
  9. 【請求項9】 プリンタに記録紙を供給する記録紙パッ
    ケージにおいて、積層された複数枚の記録紙を収納する
    直方体状の包装体と、この包装体の一端部を開放して形
    成した給紙開口と、この給紙開口からの記録紙の脱落を
    阻止する脱落阻止部材とを備えたことを特徴とする記録
    紙パッケージ。
  10. 【請求項10】 前記脱落阻止部材を、包装体の両側板
    を前記給紙開口内に折り曲げて構成し、この脱落阻止部
    材と包装体の上部との間の給紙開口隙間から記録紙を給
    紙するようにしたことを特徴とする請求項9記載の記録
    紙パッケージ。
  11. 【請求項11】 前記記録紙の給紙開口側の端面に当接
    して脱落を阻止する脱落阻止部材を給紙開口に配置し、
    脱落阻止部材の上端縁部と包装体の上板との間の給紙開
    口隙間から記録紙を給紙するようにしたことを特徴とす
    る請求項9記載の記録紙パッケージ。
  12. 【請求項12】 前記脱落阻止部材を、前記包装体の底
    板の給紙開口側の端部に一端部が取り付けられ、他端部
    が各記録紙の間に折り込まれる折り込み片から構成した
    ことを特徴とする請求項9記載の記録紙パッケージ。
  13. 【請求項13】 前記折り込み片を、帯状のテープから
    構成したことを特徴とする請求項12記載の記録紙パッ
    ケージ。
  14. 【請求項14】 前記折り込み片の幅を記録紙の幅より
    も大きく形成し、各折り込み片を積層して取り付けたこ
    とを特徴とする請求項12記載の記録紙パッケージ。
  15. 【請求項15】 前記給紙開口と反対側の包装体の端板
    に、記録紙の脱落を阻止する接着層を、記録紙の厚み方
    向で配置し、この接着層により前記脱落阻止部材を構成
    し、前記接着層の接着力を、記録紙単体の重みにより脱
    落することなく且つ給紙のための引き出しを阻止するこ
    とのない範囲に設定したことを特徴とする請求項9記載
    の記録紙パッケージ。
  16. 【請求項16】 前記包装体の底板の給紙開口側端部を
    持ち上げ自在に構成し、前記底板に対面する上板に、そ
    の給紙開口側に連続して上板の下側に折り返される押さ
    え板を設けたことを特徴とする請求項9ないし15いず
    れか1つ記載の記録紙パッケージ。
  17. 【請求項17】 プリンタに記録紙を供給する記録紙パ
    ッケージにおいて、積層される複数枚の記録紙と、この
    記録紙を個別に覆う包装シートとを備え、最上層の包装
    シートにより最下層の記録紙を覆った後に、この包装シ
    ートの上に次の記録紙を載せ、この記録紙を次の包装シ
    ートにより覆った後に、この包装シートの上に次の記録
    紙を載せ、以下同様にして、各記録紙を包装シートで覆
    うようにしたことを特徴とする記録紙パッケージ。
  18. 【請求項18】 前記包装シートを、底板の各辺から各
    辺と同じ幅で延設した折り込み片により構成したことを
    特徴とする請求項17記載の記録紙パッケージ。
  19. 【請求項19】 プリンタに記録紙を供給する記録紙パ
    ッケージにおいて、積層された複数枚の記録紙を収納す
    る包装体と、この包装体に設けた記録紙供給用開口と、
    包装体に設けた正規装填用係合部とを備え、前記正規装
    填用係合部を、包装体が正規位置で装填される場合には
    装填の障害になることなく、それ以外は装填の障害とな
    るように設けたことを特徴とする記録紙パッケージ。
  20. 【請求項20】 前記正規装填用係合部を、包装体の周
    囲に形成した切欠きから構成し、この切欠きを、包装体
    の中心を通り記録紙の供給方向に平行な基準線に対して
    非対称位置に形成したことを特徴とする請求項19記載
    の記録紙パッケージ。
  21. 【請求項21】 前記切欠きを、包装体の中心を通り記
    録紙の供給方向に直交する基準線に対して非対称位置に
    形成したことを特徴とする請求項19又は20記載の記
    録紙パッケージ。
  22. 【請求項22】 前記包装体が正規位置で装填されたと
    きに、前記記録紙を給紙位置に位置決めするガイド部材
    が切欠きから挿入されることを特徴とする請求項20又
    は21記載の記録紙パッケージ。
  23. 【請求項23】 前記包装体内の記録紙を一方の側部に
    寄せて他方の側部と記録紙との間に隙間を形成し、この
    隙間を前記正規装填用係合部としたことを特徴とする請
    求項19記載の記録紙パッケージ。
  24. 【請求項24】 積層された複数枚の記録紙を包装体に
    収納した状態でプリンタに給紙する方法において、 前記包装体の記録紙給紙方向に平行な側部に切欠きを形
    成するとともに、包装体を記録紙よりも余裕を持たせて
    大きく形成し、この包装体に記録紙をゆるく装填して、
    記録紙パッケージを構成し、 前記プリンタへの給紙位置に記録紙パッケージを装填し
    た状態で、ガイド部材を前記切欠き内に挿入し、このガ
    イド部材により記録紙を給紙位置に位置決めすることを
    特徴とするプリンタの給紙方法。
  25. 【請求項25】 前記ガイド部材を、前記記録紙パッケ
    ージが装填されるパッケージ装填部内に突出して形成し
    たことを特徴とする請求項24記載のプリンタの給紙方
    法。
  26. 【請求項26】 前記切欠きを前記包装体の側部に1個
    形成し、この切欠き内に挿入される前記ガイド部材と他
    方の側部とにより記録紙を挟持して、給紙方向に直交す
    る方向で記録紙を位置決めすることを特徴とする請求項
    24又は25記載のプリンタの給紙方法。
  27. 【請求項27】 前記切欠きを前記包装体の両側部に形
    成し、この両側部の切欠き内に挿入される前記ガイド部
    材により記録紙を挟持して、給紙方向に直交する方向で
    記録紙を位置決めすることを特徴とする請求項24又は
    25記載のプリンタの給紙方法。
  28. 【請求項28】 前記切欠きを前記包装体の給紙開口の
    反対側の端部に形成し、この切欠き内に挿入される前記
    ガイド部材により記録紙を押圧して、給紙方向で記録紙
    を位置決めすることを特徴とする請求項26又は27記
    載のプリンタの給紙方法。
  29. 【請求項29】 積層された複数枚の記録紙を包装体に
    収納した状態でプリンタに給紙する方法において、 前記包装体を記録紙よりも大きく形成し、この包装体に
    記録紙をゆるく装填して記録紙パッケージを構成し、 前記プリンタへの給紙位置に記録紙パッケージを挿入す
    る際に、プリンタ側に設けたガイド部材により、記録紙
    を包装体の側方に寄せて位置決めすることを特徴とする
    プリンタの給紙方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003080485A1 (fr) * 2002-03-27 2003-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Emballage de feuilles de papier
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